新型コロナウイルス-2020年3月


NHK 特設サイト-https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/?utm_int=detail_contents_news-link_001
新型肺炎:コロナウイルス
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

新型コロナウイルス感染症に対応に関する重要なお知らせ
新型コロナウイルス感染症が疑われる方へ
■厚労省より示されている相談、受診の目安は下記になります。
・風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も含みます)
・強いだるさや息苦しさ(呼吸困難)がある方
※高齢者や糖尿病、心不全、呼吸疾患などの基礎疾患のある方や透析、免疫抑制剤や抗がん剤等を服用されている方は上記症状が2日以上続く場合
新型コロナウイルス感染が疑われる場合は、各都道府県の「帰国者・接触者相談センター」へご連絡下さい。(港晴労働省HPにリンク)


2020.3.31-TBS NEWS-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3944219.html
医療崩壊危機のNY、「人工呼吸器足りない」日本人医師が窮状訴え

医療崩壊の瀬戸際にあるニューヨークの病院の最前線で闘う日本人医師がJNNのインタビューに応じ、「人工呼吸器が足りない」などと、その窮状を訴えました。
   「ここまでなるとは思っていなかったのに、もう本当にあっという間に2週間、3週間でこの状況なので、それがコロナの怖いところで、爆発的に増えるとなったら増えるので。経験したことないですね。人工呼吸器がなくなることは想像もたぶん、なくなるかもしれないとは言われていたが、実際にこんなに早くその日が来るとは」(集中治療医 コルビン麻衣さん)
   インタビューに応じたのは、ニューヨーク市内の総合病院で勤務する集中治療医のコルビン麻衣さん。勤務先は、700人以上を収容できる大病院ですが、集中治療室は満室で、人工呼吸器130台以上をフル稼働させても追いつかないといいます。
   「突然容体が変わるのがコロナの怖いところだなっていうのを、最近すごく気付かされていて。ER(救急救命室)に来たときは大丈夫。それでいきなり心肺停止の方とかも、中には何人もこの2週間で見てきて」(集中治療医 コルビン麻衣さん)
   すでに同僚の医師が倒れるなど院内感染が広がり、“感染力の高さ”が『患者の最期を孤独なものにしている』と言います。
   「この患者さんはもうあと数時間で亡くなるだろうと医師が判断したときのみ、1人、ご家族1人との面会が5分間だけ許されます。だから本当にコロナと闘っている患者さんはみんな本当に孤独に闘っていて、それを見ていると私も心が痛みますし、せめて最期だけでも家族にみとってもらいたいというのはあります」(集中治療医 コルビン麻衣さん)
   感染の拡大が懸念される日本に対して、コルビンさんは「外出を控え、人との距離を2メートル空けるなど、予防策を徹底してほしい」と訴えました。


2020.3.31-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200331/k10012360511000.html
京産大 女子学生の感染確認 新型コロナウイルス

滋賀県は大津市に住む京都産業大学の20代の女子学生が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。
  感染が確認されたのは京都産業大学の4年生で、大津市に住む20代の女性です。
  滋賀県によりますと、女子学生は今月21日に京都市内で大学のゼミの送別会に出席し、25日から37度の発熱と鼻づまりなどの症状が出たということです。
  今月27日、県の帰国者・接触者相談センターに相談しましたが、その時点で感染は疑われず、その後、平熱に戻っていました。
  しかし、出席した大学の送別会で新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることが分かり、検査を行った結果、31日感染が確認されました。滋賀県内で感染が確認されたのは7人目です。
  県によりますと、女子学生は現在大津市内の医療機関に入院していますが、今のところほとんど症状はないということです。
  県は家族7人の検査を進めるとともにほかに濃厚接触者がいないか調べています。


2020.3.30-JIJI COM-https://www.jiji.com/jc/article?k=2020033000079&g=int
世界の感染者72万人超 死者3.4万人―新型コロナ

米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、日本時間30日午前の時点で、新型コロナウイルスの世界の感染者が累計72万人を突破した。死者は約3万4000人に上った。
 感染者数が最も多いのは引き続き米国で、約14万2000人イタリア(約9万8000人)中国(約8万2000人)スペイン(約8万人)、ドイツ(約6万2000人)が続く。
 死者はイタリアが最多の約1万1000人。次に多いのがスペイン(約6800人)で、中国(約3300人)、イラン(約2600人)、フランス(約2600人)、米国(約2500人)の順となっている。


2020.3.30-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200330/k10012356891000.html
欧州各国 外出制限の延長・厳格化が相次ぐ

ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者がイタリアで10万人に迫っているほかスペインでも8万人近くに上っています各国は感染拡大になんとか歯止めをかけようと外出制限の延長を決めたり、厳格化したりしていて外出制限の長期化は避けられない見通しです。
  イタリアでは29日、新型コロナウイルスの感染者が5000人余り増えて9万7689人となり、10万人に迫っています。
  また死亡した人は756人増え1万779人となりました。またスペインでも感染者が6500人余り増えて8万人近くに上り死亡した人も6528人となっています。
  深刻な状況が続くなか、イタリアのボッチャ地方自治担当相は29日、地元メディアとのインタビューで、4月3日までとしている外出制限について「延長は避けられない」と述べ、今後も続ける必要があるという認識を示しました。
  またスペインでは、今月14日から続く全土での外出制限について30日からは食料品店や薬局、金融機関などの仕事を除き通勤を認めないと厳しくした上でこの措置を4月9日まで続けるとしています。
  さらにフランスも今月末までとしていた外出制限を4月15日までに延長しました。ヨーロッパ各国では感染拡大に歯止めがかからず、外出制限の長期化は避けられない見通しです。
フランス 自治体で独自の強化策も
  新型コロナウイルスの感染拡大を受けてフランスでは外出制限が4月15日まで延長され自治体の間では独自に対策を強化する動きも広がっています。一方で休業を強いられているレストランの経営者からは先行きに不安の声があがっています。
  フランスでは29日、新型コロナウイルスに感染した人が4万174人に上ったほか死亡した人も2606人となり、感染拡大に歯止めがかかっていません。
  南部のトゥーロン近郊の町では30日から運動や犬の散歩などの外出は自宅周辺の10メートル以内に限るという異例の措置を打ち出しました。
  一方でフランスの食の文化を支えてきたレストランの経営者からは店の再開の見通しがたたず先行きに不安の声が上がっています。
  フランスのレストラン連盟の会長で北西部のブルターニュ地方でレストランを営むユベール・ジャンさんはNHKの取材に対し、「個人的には将来のことを想像することもできません。いつになったらこの状況が終わるかお店を再開できるかわかりません」と話し、不安を募らせていました。
  ジャンさんの店には7人の従業員がいますが休業のため、全員、自宅待機にしているということです。
  フランス政府は営業停止となったレストランや商店などの従業員に対し原則として給与の7割を支給する方針を示しています。
  ジャンさんはこの方針を評価しつつも、フランスの飲食店の9割は従業員が11人未満の零細企業なだけに支援を着実に実行に移すことが重要だと強調しました。
  そのうえでジャンさんは、「まずは新型コロナウイルスを抑えることが最優先ですが、倒産する店が出ずに誰もが営業を再開できるようになってほしい」と話し、業界として、この厳しい状況をなんとか乗り越えたいと願っていました。
英仏 外出制限でDV増加か
  新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各国で外出制限が行われ、人々が家で過ごす時間が増える中、イギリスやフランスでは、DV=ドメスティックバイオレンスの被害の報告が増えているということで、自治体が対策に乗り出す動きがでています。
  イギリスの新聞「ガーディアン」によりますと、イギリス南西部のサマセットとエーボンでは、警察に寄せられるDVの報告件数がこの2週間で20.9%増えたということです。
  また、中部のグレーター・マンチェスター州でも外出制限をきっかけとするDVの報告があったということで、州では、自宅から出られないことや、収入が減ったことによって人々の家庭内でのストレスが高まっているとみています。
  今月17日から外出制限が始まったフランスではカスタネール内相が公共放送「フランス2」の取材に対し、外出制限の影響で、パリとその周辺の3つの県で警察に報告された配偶者間の暴力の件数が、この1週間で36%増加したと明らかにしました。
  今後も外出制限が続いた場合、問題がさらに深刻化するおそれがあるとしてイギリスの一部の自治体では配達や介護業者など戸別訪問する人に対して暴力の兆候がみられた場合は通報するよう呼びかけているほか、パリ市も、DVの被害者が一時的に避難するための施設を新たに準備するなど、対策に乗り出しています。
オーストラリアでも厳しい措置
  新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとしてオーストラリアのモリソン首相は、29日、新たな措置を発表しました。それによりますと、公共の場で行動を共にできる人数を、同じ世帯に住んでいる人を除き2人までに制限するということです。
  また、外出が認められるのは、食料品などの買い物や通院のほか、必要不可欠な通勤や通学、それに、健康を維持するための運動に限られるということです。
  このほか、高齢者は感染すると重症化しやすいとされることから70歳以上の人については、自宅にとどまるよう強く求めています。
  オーストラリアでは、これまでに映画館や遊園地など人が多く集まる施設を閉鎖したり、出歩く際には人との間隔を1.5メートル以上あけるよう求めたりしてきました。しかし、感染者が、きのうより300人以上増えて3966人となるなど拡大が続いており、より厳しい措置に踏み切った形です。


2020.3.30-Yahoo Japan ニュース(Bloomberg)https://headlines.yahoo.co.jp/
新型コロナ、東京の感染者数が累計で430人に-1週間で3倍超

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている東京では、29日も最多の68人の感染者が明らかになった。累計では430人となり、22日時点の138人からわずか1週間で3倍超と急増している。感染経路が不明な人も増えており、29日の新たな感染者では調査中も含めて26人となった。
  特措法を担当する西村康稔経済再生担当相は29日、NHKの日曜討論で、専門家は感染経路不明の感染者が増えていることに関し、「特に夜の繁華街などで見えないクラスターが広がっているのではないかと懸念している」と述べた。
  東京都の資料によると厚生労働省のクラスター対策班は21日付で、東京は現状の対策のままでは26日から4月1日までに患者159人、同月2日から8日に320人増加するとの試算を示していた。
  政府が28日に決めた新型コロナウイルス対策の基本的対処方針では、オーバーシュート(爆発的患者急増)といった事態も見据え、「結核病床や一般の医療機関の一般病床等の活用も検討し、ピーク時の入院患者を受け入れるために必要な病床を確保する」などの方策を示した。
  国立国際医療研究センターの忽那賢志医師は28日、ヤフーニュースに投稿した記事で「患者数の増加によって、感染症指定医療機関のスタッフへの負荷が限界に達しようとしており、大げさかもしれませんが局地的に医療崩壊が起こってもおかしくない状況」と指摘した。
  軽症者は入院とせず自宅療養とすることや、感染症指定医療機関以外の医療機関でも中等症の新型コロナ患者の診療を行うなどの対策が必要と訴えた。同センターでは感染症向けの病床に加えて、元々結核病床に指定されていた病棟をまるごと使って新型コロナ患者の受け入れを行っているという。
  小池百合子知事は25日、都民に夜間や週末の不要不急の外出を控えるよう要請。安倍晋三首相は28日の記者会見で、感染経路が分からない患者が東京や大阪など都市部を中心に増加しているとして、ひとたび爆発的な感染拡大が発生すれば「欧米の例から試算すると、わずか2週間で感染者数が今の30倍以上に跳ね上がる」との懸念を示した。


2020.3.30-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200330/k10012356911000.html
世界の感染者63万人余 前日から6万人超の増加

WHO=世界保健機関の発表によりますと、29日の時点で、世界全体の感染者の数は、前の日に比べて6万3159人増えて63万4835人となりました。死亡した人は3464人増えて2万9957人となっています


2020.3.29-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355161000.html
感染者の多い国や地域 新型コロナウイルス(29日午後2時現在)

各国政府の29日までの発表によりますと、
国や地域別の感染者の数は
▽イタリアが9万2472人
▽アメリカが8万5356人
▽中国が8万1439人
▽スペインが7万2248人
▽ドイツが4万8582人
▽フランスが3万7575人
▽イランが3万5408人となっています。
死亡した人は
▽イタリアが1万23人と1万人を超えたほか
▽スペインが5690人
▽中国が3300人
▽イランが2517人
▽フランスが2314人
▽アメリカが1246人となっています。

一方、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が28日に発表した世界の感染者数のまとめによりますと、アメリカの感染者数は12万4464人となっています。




2020.3.29-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57381220Z20C20A3I00000/
都内で感染者68人確認 新型コロナ、2日連続60人超す

東京都は29日、新型コロナウイルスの感染者を都内で新たに68人確認したと発表した。1日の感染確認数では最多で、60人を超すのは2日連続となった。27人は集団感染が起きた永寿総合病院(台東区)の入院患者やスタッフで、同病院関連の感染者は96人に上っている。都は平日の在宅勤務を呼びかけ、夜間外出の自粛を求めている。
  千葉県は同日、集団感染が判明した東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で入所者20人らの感染を確認。同園関係者の感染は計86人になった
  29日の国内の感染確認は午後10時現在で167人。感染者は計1844人、死者は56人になった。
  京都市は29日、市在住の京都産業大の男子学生4人が感染したと発表した。いずれも軽症だが、クラスター(感染者の集団)が発生した可能性がある。1人は石川県と愛媛県で既に感染が確認された京産大の男子学生2人と3月2~13日、卒業旅行で欧州を訪れていた。ほかの3人は21日、愛媛県で感染が確認された学生が所属するゼミの懇親会に参加していた。
  卒業旅行には陰性だった1人も含め4人が参加し、英国やスペインなどに入った。帰国後の懇親会で感染者が出ており、市は「クラスター発生の状況が極めて高い」としている。

2020.3.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355621000.html
千葉県 新たに4人の感染確認 計68人に 新型コロナウイルス

千葉県内で、4人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。
  新たに感染が確認されたのは、浦安市に住み都内で勤務する50代の会社員の女性、山武市に住む30代の会社員の女性、佐倉市に住み都内に勤める30代の会社員の男性です。
  千葉県によりますと、このうち浦安市の女性は、今月17日に37度7分の発熱とせきが出て2日後に県内の医療機関で検体を採取されましたが検査の結果、いったんは陰性でした。しかし、その後も症状が続くことから26日に2回目のウイルス検査を行い、感染が確認されたということです。女性は今月7日から15日にかけ、夫と2人でスペインとドイツを旅行していたということです。38度台の熱とせき、頭痛の症状があり、酸素の吸入も行っています。
  山武市の女性は、今月21日にせきが出て熱っぽさを感じ、体調が改善しないため26日に医療機関を受診して感染が確認されました。38度2分の熱とせきの症状があるということです。
  佐倉市の男性は、今月20日にせきが出て23日に38度台の熱とのどの痛みも加わったため、医療機関を受診し、ウイルス検査の結果、感染が確認されました。発症後は出勤していませんが20日と22日に友人と会っていたということです。37度台の熱とせき、のどの痛みが続いているということです。
  また、千葉市によりますと、市内に住み都内で勤務する40代の会社員の男性の感染も新たに確認されました。
  男性は今月21日に38度3分の熱やせきなどの症状が出たことから週明けの23日に千葉市内の医療機関を受診し、その後、再び38度台の熱が出たことから別の医療機関で検体を採取し、28日になって感染が確認されました。男性は38度台の熱が出ているほか、肺炎の疑いもあり、入院しているということです。男性は、都内の会社に電車で通勤していましたが、発症後は医療機関以外には外出せず、自宅で過ごしていたということです。最近の海外渡航歴はなく、肺炎患者への明確な接触も確認されていないということで、千葉市が感染経路を調べています。
  千葉県内では28日すでに香取市に住む40代の女性の感染も確認されていて、28日判明した感染者はこれまでに5人となっています。
  千葉県内で感染が確認されたのはこれで68人で、このうち1人が死亡しています。


2020.3.28-宮崎日日新聞-https://www.the-miyanichi.co.jp/news/Main/2020032801002449.php
国内新たに196人感染 2日連続で100人超 

国内では28日、新たに196人の新型コロナウイルス感染が確認され、感染者はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員やチャーター機による帰国者を含め2431人となった。感染者が1日で100人を超えたのは2日連続で、首都圏を中心に感染拡大が加速した。
   千葉県の1人と東京都の50代男性、兵庫県の70代男性が亡くなり、死者は65人となった。
   千葉県東庄町の障害者福祉施設では、利用者と職員計58人の感染が確認された。
   兵庫県で死亡した70代男性は複数の感染者が確認された姫路市の仁恵病院に入院していた。


2020.3.28-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/world/news/200328/wor2003280022-n1.html
新型コロナ 欧州で各国首脳が国民に直接呼びかけ 仏「これは戦争」

【パリ=三井美奈】新型コロナウイルスが広がる欧州で、各国首脳はそれぞれ国民向け演説を行い、外出制限への協力を訴えている。第二次世界大戦以降、例のない強硬措置の実施にあたり、指導者が劇的な表現で国民に語りかけ、結束を促す狙いがある。
   フランスのマクロン大統領は25日、東部ミュルーズで仏軍が設営した野営病院をマスク姿で視察した。現場から国民向けに演説し、ウイルスとの闘いを「戦争」にたとえて、治療にあたる医師や看護師を「最前線にいる人たち」とたたえた。「国民はこの戦争で一つにならねばならない」とも述べた。
   マクロン氏は今月16日、テレビ演説で外出禁止令の実施を発表した。以来、「これは戦争だ」と訴え、国民ぐるみで危機を克服するよう訴えてきた。テレビ調査会社によると、16日の演説の視聴者は、延べ3500万人以上。仏人口の半数以上にのぼった。
   ドイツのメルケル首相は18日、国民向け演説で、感染拡大は「第二次大戦以来、わが国にとって最大の試練」と位置付けた。
   メルケル氏は旧東独で育った経験から、「移動の自由」の尊さは身に染みて知っていると強調。移動制限や商店閉鎖という措置は「民主主義体制で安易に決められるものではない」としながら、現在は生命を救うために必要だと述べた。メルケル氏が特定のテーマで、国民向けのテレビ演説をするのは、極めて異例なことだ。
   メルケル氏は自ら感染検査を受け、報道官は23日に陰性だったと発表した。
   感染拡大が最も深刻なイタリアでは、マッタレッラ大統領が27日、国民向け演説で「われわれは歴史の悲しい1ページを経験している。今日もたくさんの死者が出た」と述べた。感染封じ込めの見通しがつかない中、「国民はいくつも困難を経験した。きっと今回も一緒に切り抜けることができる」と鼓舞した。
   英国のジョンソン首相は23日、「今夜から国民に『家にいなさい』という指示を出さねばならない」と移動制限の実施を宣言した。27日にはツイッターの動画で、検査で自らが陽性だったことを国民に告げ、「みんなでウイルスをたたきのめそう。家にいて、生命を救ってください」と訴えた。
   世論調査によると、外出禁止や商店閉鎖など政府の感染対策に対する支持率は、フランスで95%、イタリアでは94%にのぼった。


2020.3.28-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57370230Y0A320C2000000/
新型コロナ感染者、米は10万人突破 全世界の17%に

【ニューヨーク=野村優子】世界で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国の感染者数は27日時点で10万人の大台を突破した。全世界の17%に相当する規模だ。世界全体の感染者数も59万人を超え、死者数も2万7000人以上となった。多くの国は感染拡大の抑制へ総力戦体制で臨んでいるが、患者の増加に医療が追いつかない厳しい状況が続いている。
  中国で始まった新型コロナの感染は欧州ではイタリア、米国ではニューヨークが「中心地」となり急ピッチの拡大が続いている。感染は世界176カ国・地域以上で確認されている。
  米国の感染者数は26日、中国やイタリアを抜き世界最多となった。米東部時間27日午後5時(日本時間28日午前6時)時点の感染者数は10万717人となり、4日間で2倍以上に膨らんだ。死者は1478人となった。

  一方、イタリアでは感染者数が8万6498人、死者は世界最多の9134人に上っている。とりわけ深刻なのが死者数で27日は969人の死亡が確認された。1日あたりの死者数としては世界的大流行(パンデミック)が始まってから最大で、致死率は1割に達している。
  新型コロナは高齢者が重症化しやすいとされる。イタリアは65歳以上の人口比率が約23%と欧州連合(EU)加盟国では最も高く、死者の増加に拍車がかかっているとみられる。
  米国で感染者数が突出しているのは、人口密度の高いニューヨーク州だ。感染者数は4万4870人に上り、米国全体の4割以上を占める。27日に記者会見したクオモ州知事は病床や人工呼吸器の不足を訴えたほか、「一人ひとりが取るべき行動を取り、コロナウイルスをやっつけよう。そして命を守ろう」と州民に呼びかけた。
  感染者数が急拡大する同州の入院患者は6481人。感染者数のピークに向けて病床を現在の5万3000床から14万床に増やす必要があり、確保を急いでいる。
  ニューヨーク市ブロンクス地区の展示場や、同ブルックリン地区のクルーズ船ターミナルなどを一時的な病院に転用して4000床を確保。ブルックリン地区のマリオットホテルや市立大学の学生寮も病院に転用する。米海軍の病院船「コンフォート」は30日にマンハッタンに到着予定だ。
  欧州でも、ジョンソン英首相が新型コロナへの感染を公表するなど、拡大が続く。欧州でイタリアに次いで感染者が多いのはスペインで、感染者数は6万4285人。死者数は4940人と中国をすでに抜き、イタリアに次いで世界で2番目に多い。首都マドリードの感染者が最も多いが、北東部カタルーニャなど広い範囲で死者が出ている。


2020.3.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355331000.html
中国 新たな感染者54人 死亡3人 感染者計8万1394人

中国の保健当局によりますと27日中国で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は54人で、死亡した人は3人でした。
54人はすべて海外から入国した人で、感染拡大が始まった湖北省をはじめ、国内での感染はなかったということです。これで中国での感染者は合わせて8万1394人、死者は3295人となりました。


2020.3.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355481000.html
都内で63人感染確認 1日の確認数として最多 新型コロナ

東京都の関係者によりますと、1日に発表する感染者の数としてはこれまでで最も多い合わせて63人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることを28日、確認したということです。
  このうちほぼ半数は、27日までに患者や医療従事者合わせて40人の感染が確認され、院内感染の疑いがある東京 台東区の永寿総合病院の関係者だということです。
  これで都内で感染が確認されたのは362人となります。
  都内では27日までの3日連続で40人以上の感染が確認され、都は感染の拡大を防ぐため、この週末、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。


2020.3.27-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012352871000.html
米 トランプ大統領 中国 習近平国家主席と電話会談へ

アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、中国の習近平国家主席と電話会談することを明らかにしました。アメリカの大学のまとめでは、国内の感染者数が8万2000人余りと、中国を抜いて世界で最も多くなったとしており、感染拡大の抑制が急務となっています。
  トランプ大統領は26日、記者会見で、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大をめぐって、中国の習近平国家主席と電話で会談することを明らかにし「先方からの電話だ。実りの多い会談になる」と述べました。
  またトランプ大統領は、アメリカで感染者数が急増していることについて「検査を進めてきた結果だ。中国は検査をしているのかどうかすら分からない」と述べ、全米で進めてきたウイルスの検査が功を奏しているという見方を示しました。
  アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が26日に発表した世界の感染者数のまとめによりますと、アメリカの感染者数は8万2000人余りと、中国を抜いて世界で最も多くなりました。
  WHO=世界保健機関の26日の発表ではアメリカは、中国、イタリアに次いで3番目に感染者数の多い国となっていますが専門家は、初期の検査態勢の不備が実態の把握を遅らせ、国内の感染者数は、さらに増えると指摘しており、感染拡大の抑制が急務となっています。


2020.3.27-TBS NEWS-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3939288.html
米国の感染者8.2万人超、中国抜き“最多”に

医療分野で評価の高いアメリカの大学の集計によりますと、アメリカ国内における新型コロナウイルスの感染者数が世界で最も多くなったことが分かりました。
   アメリカにある医療分野で評価の高いジョンズ・ホプキンス大学は27日、世界各国の新型コロナウイルスの感染者数の集計を更新し、アメリカにおける感染者数が8万2000人を超えたと発表しました。世界で初めて感染が確認され、これまでもっとも多い感染者数を記録していた中国と、それに続くイタリアを抜いて、アメリカが世界最悪の感染国になったかたちです。
   また、同じまとめによりますと、世界全体の感染者数は50万人を超えたということです


2020.3.27-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200326/k10012351461000.html
東京で新たに47人感染確認 これまでで最多 新型コロナウイルス

東京都は、1日に発表する感染者の数としては、これまでで最も多い合わせて47人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。このうち、半数以上の24人は感染経路がわかっていないということで、都は、感染した地域や接触者を調べることにしています。
  東京都は、26日夜、記者会見を開き、男女合わせて47人が新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
  都が1日に発表する感染者の数としては、25日の41人よりさらに増えて、これまでで最も多い人数です。
  都によりますと、新たに感染が確認された47人のうち、半数以上の24人は、今のところ感染経路がわかっていないということで、都は、感染した地域や接触者を調べることにしています。
  また、10人は、25日までに患者や医療従事者15人の感染が確認されている台東区にある永寿総合病院の関係者で、3人は新宿区の慶應義塾大学病院に入院している患者で、永寿総合病院から転院した人と同じ病室に入院していたということです。
  このほか、6人は海外への渡航歴がある人だということです。47人のうち、3人は重症だということです。
  これで都内で感染が確認されたのは259人となりました。
  感染経路がわかっていない人が半数以上に上っていることについて、東京都福祉保健局の矢内真理子技監は、「詳細な調査ができていない人もいるが、感染が拡大しているのは間違いなく、どこで感染したかはっきりしない人もいる。きちんと受け止め、感染した地域や接触した人を把握しなければならない」と話しています。
小池知事「20人超は感染源不明」
  東京都の小池知事は26日夜、記者団に対し、26日都内で新たに47人の感染が確認されたことを明らかにしたうえで、「このうちクラスターと思われる病院が10人、海外から帰国した人が5、6人と聞いている。感染源がわからない人が20人を超え、25日より多少多くなっている」と述べました。

2020.3.26-YahooJapan ニュース-https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200326-00434585-fnn-pol
【速報】東京都で新たな感染者は47人 最多を更新 合計259人に

新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京都で26日、新たに47人の感染が確認されたことがわかった。
 関係者によると、東京都で26日、新たに47人の感染が確認されたという。
  東京都では25日も41人の感染が確認されていて、これで2日続けて40人以上の感染が確認されたことになる。
  23日から東京都では、1日あたりの感染を確認した最多人数の更新が続いていくかたちで感染が拡大している。
(フジテレビ)


2020.3.26-Sankei-Biz(産経新聞 THE SANKEI NEWS)-https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200326/mcb2003261327034-n1.htm
イスラム諸国、新型コロナで相次ぐモスク閉鎖 厳戒・抗議・祈りの訪問
(1)
【カイロ=佐藤貴生、シンガポール=森浩】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イスラム教徒の多い中東やアジアの国々でモスク(イスラム教礼拝所)への立ち入りを禁じたり、宗教行事を中止したりする動きが相次いでいる。「礼拝」はイスラム教の宗教上の義務行為であり、モスクは人々の休息や情報交換の場ともなってきた。各国政府の措置には信徒からさまざまな反応が出ている。
  世界中の信徒が日々、その方角を向いて祈りをささげる第1の聖地、サウジアラビア西部メッカにあるカーバ神殿は今月上旬、信徒の訪問が禁じられた。メッカには国内外から年間800万人の巡礼者が訪れており、感染拡大を未然に防ぐ狙いだ。サルマン国王は25日、首都リヤドととともにメッカのロックダウン(都市封鎖)を命じた。
  米誌タイム(電子版)によると、イラン北東部マシャドや中部コムでは政府がシーア派の聖地への立ち入りを禁じたのに対し、16日には抗議する人々が聖地に押しかけ、警官隊ともみ合う騒ぎとなった。
   中東では、感染がコムを起点に周辺国へ飛び火したにもかかわらず、シーア派の法学者が統治するイランでは聖地やモスクでの礼拝禁止措置が遅れた。施設への立ち入り継続を求める熱心な信徒と、感染拡大阻止を求める世論の間で政府が板挟みになった形だ。
   中東最大の人口を抱え、全土に10万を超えるモスクがあるエジプトは21日になって、モスクやキリスト教の教会の使用禁止を命じた。ロイター通信によると、SNS上では決定が遅いとして政府への批判が多数出たという。
   マレーシアでは、2月27日~3月1日に開催されたイスラム教の大規模集会が国内最大のクラスター(感染者集団)となり、当局が対応に追われている。
   集会は首都クアラルンプールのモスクで行われ、国内外から約1万6千人(同国保健省発表)が参加。マレーシアでは23日現在、1518人の感染が確認され、うち943人がこの集会を感染源としている。海外からも約1500人が参加したとされ、帰国後の感染者も確認されている。

(2)
保健当局を悩ませているのは、ミャンマーからマレーシアに逃れてきたイスラム教徒少数民族ロヒンギャが約2千人参加していたとみられることだ。ほとんどが不法滞在者であるため、追跡作業が難航している。
  ムヒディン首相は18日、イスラム教徒にとって重要な金曜日の礼拝を含む、すべての宗教行事の中止を決めた。
  マレーシアでの感染拡大を受け、インドネシアでも20~22日に予定されていたイスラム教の大規模な集会が中止となった。地元メディアによると、州政府などがモスクでの礼拝や集会を中止するよう呼びかけているが、徹底されていないという。地元ジャーナリストは「一部市民は『新型コロナウイルスと戦うために祈る』という趣旨で、むしろモスクに積極的に足を運んでいる」と話す。


2020.3.26-BBC NEWS JAPAN-https://www.bbc.com/japanese/52044652
新型ウイルスの死者、世界で2万人超す 東京都は外出自粛要請

新型コロナウイルスによる世界全体の死者は日本時間26日午前、2万人を超えた。各国保健当局の発表を集計し続けている米ジョンズ・ホプキンス大学の集計による。スペイン保健省は現地時間同日午前(日本時間同日夜)、スペインの死者が4000人を超えたと発表した。また日本では25日夜に、東京都が「重大局面」として外出の自粛を要請した。
  スペイン保健省によると、26日午前の時点で確認された感染者は5万6188人となり、死者は4089人に達した。
  24時間で増えた死者は655人。前日の738人からわずかに減った。
  全世界で最も多く死者が出ているのは25日から、イタリア、スペイン、中国の順になっている。
東京都でも外出自粛要請
  日本では25日夜、東京の小池百合子知事が記者会見。「感染爆発 重大局面」と書かれたパネルを掲げ、「今の状況を感染爆発の重大局面ととらえこの認識を共有したい」と述べた。その上で、「(26、27日は)できるだけ仕事は自宅で」行い、「夜間の外出も控え」、 「週末は、不要不急の外出はぜひとも控えてください」と要請した。東京都によると、都内で新しく確認された感染者は24日は17人、25日が41人、26日が47人と増え続けている。

  東京都の行動自粛要請の後、都内各地のスーパーなどでは、食料品をまとめ買いする人の列が見られた。
    京都の要請を受けて26日、埼玉県、千葉県、神奈川の知事もそれぞれ、県民に東京行きの自粛や不要不急の外出自粛などを要請した。
  厚生労働省などによると、日本で感染した人や中国や欧米などからの旅行者・帰国者で、感染が確認された人(クルーズ船を除く)は26日夜現在、1373人。そのうち東京都の感染者は259人という。
スペインは感染者約5万6000人超
  スペインで感染が確認された人数は5万6000人を超え、2万7000人が病院で手当てを受けている。
  国内では首都マドリードでとりわけ被害が集中しているが、北東部カタルーニャ州でも顕著に感染者が急増している。
  政府によると、カルメン・カルボ副首相がウイルス陽性となった。呼吸系の症状を発症して22日に入院していた。
  スペイン議会は25日深夜、非常事態宣言を4月12日まで2週間延期することを決定した。非常事態中の現在、生活必需品や医薬品の購入のためと出勤が不可避な仕事への通勤を除き、外出が禁止されている。
  マドリードの市営葬儀会館は24日、新型ウイルスによる感染症「COVID-19」で亡くなった人の遺体受付を中止すると発表。一方で市内の大型アイススケート場が臨時の遺体安置所として使われることになった。
  23日には国防省が、ウイルス対策支援に当たっている軍の部隊が、介護施設などで高齢者が置き去りにされているのを発見したと発表した。中には、ベッドで亡くなっていた高齢者もいるという。
  地元メディアは25日、マドリード・チャマルティン区にあるひとつの介護施設で、入居者20人以上が新型ウイルスによって死亡したと伝えた。この施設の職員約50人が隔離されているという。
  下の横棒グラフは、中国以外で感染者が最も多い国や場所が時間とともに入れ替わる様子を表示している。

全人類の脅威
  国連は25日、新型コロナウイルスを「全人類にとっての脅威」と呼び、医療制度が脆弱な世界の最貧国のため20億ドル(約2200億円)の人道支援を加盟国に要請した。
  アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「世界的行動と連帯が不可欠だ。個別の国ごとの対応では足りない」と、協力を呼びかけた。
その他の動向は――
  イタリアでは25日、24時間の間に683人が死亡し、新型ウイルスによる死者数は計7503人に達した。前日の死者数よりわずかに少なく、感染者の増え幅も4日連続して減少している。政府は、感染抑制のための行動制限命令について、違反者への罰則を強化しており、ウイルス陽性となりながら隔離に違反する者には高額の罰金や最長5年の禁錮刑などを適用することが可能になった。
  フランスでは、24時間で231人が死亡し、死者数は計1331人になった。保健当局によると、生命維持装置が必要となった人数は12%増え、「フランスでは感染大流行が急速に悪化している」との見方を示した。エマニュエル・マクロン大統領は25日夜に軍病院を訪問し、医療従事者の努力と献身を称えた。
  ロシアでは、ウラジーミル・プーチン大統領が自分の続投を可能にする改憲案の国民投票を延期した。4月22日には、改憲の是非を問う「国民投票」が実施される予定だった。ロシア当局が発表している感染者の数は25日、日別で最多となり、計658人になった。
  欧州各地で都市封鎖(ロックダウン)が実施されるなか、主要都市の大気汚染が大幅に解消されている。欧州環境庁(EEA)によると、イタリア・ミラノでは大気中の二酸化窒素(NO2)の領が前年同期に比べて21%減った。マドリードでは同様にNO2が41%減り、ポルトガル・リスボンでは51%減ったという。


2020.3.25-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20200325/k00/00m/040/234000c
大阪府、新型コロナで総額74億円の緊急対策

大阪府は25日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、総額74億円の緊急対策を実施すると発表した。収入が減少した世帯への貸し付けや約600床の病床確保が柱。2020年度と21年度の一般会計で補正予算を計上し、4月1日から実施する。
   24日時点の府内の感染者は142人に上り、収束の気配がないことから、30億円をかけ、今後6カ月間、感染者を受け入れる病床を約600床確保する。現時点で200~300床のめどがつき、一般医療機関などと調整を続けているという。
   また、新型コロナの影響で休業や失業し、収入が減った世帯を対象に生活費を貸し付ける費用として21億円を計上。全額国庫負担で、府社会福祉協議会の制度を通じて実施する。2人以上の世帯の失業者の場合、3カ月間毎月20万円を利子や保証人なしで借りることができる。各市区町村の社会福祉協議会で受け付ける。
   吉村洋文知事は25日の定例記者会見で「府民の命、健康、暮らしを守る経費として緊急予算を編成した」と述べた。府議会閉会中のため26日に議決を経ない専決処分で決定する。【津久井達】


2020.3.25-JIJI COM-https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032501047&g=soc
都知事、週末の外出自粛要請 感染爆発「重大局面」―新たに41人確認・新型コロナ


東京都は25日、新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認されたと発表した。小池百合子知事は同日夜、緊急記者会見し「感染爆発の重大局面だ」と述べ、今週末の不要不急の外出自粛を都民に要請した。
   都の感染者はここ数日急増しており、1日当たりの感染者は3日連続で過去最多を更新。累計で212人となった。
   新たに判明した41人のうち感染経路が分からない感染者が13人に上った。小池知事は「状況は残念ながら厳しい」と危機感を示し、「オーバーシュート(爆発的感染)を防ぐためには、都民の協力が必要」として、平日についても自宅勤務を推奨し、夜間の外出を避けるよう求めた。

海外からの帰国者については、14日間の外出自粛を順守するよう要請。都内のライブハウスに対し、営業自粛の協力を求める方針を示した。
 再開へ向けて準備していた都立学校については、再検討する考えを表明。都外からの出入りの多い都の特徴も踏まえ、近隣の県知事と連携を取りながら最善策を検討していくとした。
 41人のうち、11人は台東区の永寿総合病院の関係者だったことから、都は同病院に立ち入り検査に入った。5人は海外渡航歴があった。


2020.3.24-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012347181000.html
中国 武漢の封鎖 来月8日に解除へ 新型コロナウイルス

中国で新型コロナウイルスの感染者が最も多く出ている湖北省武漢で、事実上、街が封鎖されている措置について、湖北省の当局は、来月8日に解除すると発表しました。
  中国・湖北省の武漢では、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、ことし1月23日から空港や鉄道の駅、高速道路などが閉鎖されるなど、事実上、街が封鎖される措置がとられ、23日で2か月となりました。
  武漢ではピーク時には毎日、数千人規模で感染者が増えていましたが、中国の保健当局は新たな感染者が今月18日から5日連続でゼロとなり、23日も1人にとどまったとしていて、湖北省の当局は24日、武漢でとられている措置を来月8日に解除すると発表しました。
  また、湖北省の武漢以外で同じような措置をとっていた地域については25日から解除し、湖北省の外との往来を再開するとしています。
  武漢では、習近平国家主席が今月10日に感染が発生してから初めて視察に訪れて以降、一部の企業で生産活動が再開されるなど徐々に制限が緩和されていて、習近平指導部は「感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだ」として、対策の効果を強調しています。


2020.3.24-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012346351000.html
イタリア 死者6000人超 外出規制を一層厳しく

新型コロナウイルスで死亡した人が世界で最も多いイタリアでは23日、死亡者が新たに600人以上増えて6077人となり、6000人を超えました。また感染者も6万3927人に上っています。
  感染の拡大と犠牲者の増加に歯止めがかからない中、イタリア政府は23日から全土への外出規制を一層厳しくしています。
  これまでは工場などへの通勤のために外出することは認められていましたが、イタリア政府は暮らしに必要不可欠な食料品や薬、医療品などを除くすべての生産活動の停止を命じ、対象となる工場には3日以内に一時閉鎖を行うよう求めました。
  また、ほとんどの商店やレストラン、バーなどの営業を禁止にした措置について、今月25日までとしていた期限を来月3日までに延長しました。
  さらに、住んでいる自治体から別の自治体へ移動することも原則禁止するとしています。
  今後も活動を続けられるのは生活必需品を取り扱うスーパーマーケットや食料品店、薬局、郵便、金融機関、公共交通機関などに限っていて、その他の仕事は在宅勤務以外は認めないとし、国民に対してできるだけ自宅にとどまるよう呼びかけています。


2020.3.24-https://www.afpbb.com/articles/-/3274892
新型コロナ、世界的流行「加速」とWHO 感染者35万人に

【3月24日 AFP】(更新)世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は23日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は明らかに「加速している」と警告した上で、今からでも大流行の「軌道を変える」ことは可能だと述べた。
  各国当局の発表に基づきAFPがまとめた統計によると、世界の感染者数は35万人142人に達し、うち1万5873人が死亡した。

テドロス氏によると、昨年12月末に中国で流行が始まってから世界の感染者が10万人となるまでにかかった日数は67日だったが、10万人から20万人となるまでには11日、20万人から30万人となるまでには4日しかかからなかった。
   多くの国では入院の必要な重症患者のみを検査しているため、実際の感染者数はさらに多いとみられている。
   テロドス氏は、外出禁止などを通じて人々と物理的な距離を取る措置はウイルスの拡大を抑え時間を稼ぐためには重要だが、「これらは防衛策であり、われわれはこれで勝つことはできない」と警告。
  「(ウイルスに)勝つためには、積極的かつ焦点を絞った戦略でウイルスを攻撃する必要がある」と述べ、感染疑いのある患者は全員検査し、感染の確認された患者は全員を隔離・治療し、感染者との濃厚接触者は全員を追跡・隔離することを改めて呼び掛けた。
   一方、テドロス氏は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンと治療薬の研究開発に多大な努力が費やされていることを称賛したが、「現在、COVID-19に対し効果を発揮すると証明された治療薬はない」とし、効果が証明されていない薬の使用に対し注意を呼び掛けた。(c)AFP


2020.3.23-YahooJapan ニュース(産経新聞)-https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000566-san-n_ame
新型コロナ、パレスチナ自治区ガザで初感染 「監獄」での拡大に懸念

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザで22日、新型コロナウイルスの感染者が初めて確認され、拡大への懸念が高まっている。イスラエルが人や物資の出入りを厳しく制限して「世界最大の監獄」とも呼ばれる状態が10年以上続き、経済悪化に加えて衛生・医療態勢への不安も大きい。国際機関は「感染が広がれば対応が追いつかなくなる」とし、隔離施設の増設など水際対策に全力を挙げている。
  ガザ保健当局は22日、パキスタンからエジプト経由で入境したパレスチナ人2人の感染が初確認され、隔離したと発表した。広さ約365平方キロのガザには約200万人が住む。人口密度は約5500人で大阪府や神奈川県を上回る。
  ガザに隣接するイスラエルの感染者は千人を超えた。皮肉にも、イスラエルが「監獄」と称されるほどヒトとモノの出入りを厳しく制限してきたことが感染拡大を防いだ形だ。
  ガザは2007年、対イスラエル強硬派のイスラム原理主義組織ハマスがパレスチナの内部抗争で勝利して実効支配した。イスラエルはテロを警戒し、巨大な検問所を設けて不審人物や物資に目を光らせてきた。
 
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などによると、ガザの住民の95%は清潔な水が使えず、電気は1日8時間しか来ない。稼働していない工場が多く、失業率、貧困率ともに50%を超える。
  UNRWAの保健局長でアンマン在住の清田明宏さん(59)は、「感染が確認された場合、当初の対応はできると思う」とする半面、「住居環境が劣悪で医療サービスの能力にも問題があり、感染が一気に広がって対応不能になる危険性がある」と懸念する。
  UNRWAは17日、ガザなどのパレスチナ難民の感染防止のため、今後3カ月間に1400万ドル(約15億5千万円)が必要だとする緊急声明を出した。イスラエル寄りの政策を打ち出してきた米政権は18年、UNRWAへの資金拠出の中止を表明している。
  イスラエルで感染が拡大した今月に入り、ハマスとイスラエル軍は互いに目立った攻撃を仕掛けていない。感染防止に双方が躍起となる中、新型コロナが新たな軍事衝突を和らげる役割を果たしている格好だ。
  「世界よ、監禁される気分はどう?」。現地の教員の男性(47)によると、ガザからはこうしたメッセージがSNS上にアップされている。隔離を強いられている欧米など世界各国の人々に、ガザの住民の閉塞感を理解してもらう好機と考えているようだ。


2020.3.22-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200322-00000529-san-hlth
世界の死者1万3千人、新型コロナ感染30万人 1週間で倍増

米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスに感染した死者が22日、世界で1万3千人を突破した累計感染者数は30万人を超えた19日に死者が9千人、感染者が22万人に達したばかりで、感染拡大の勢いが急速に増している。感染者数は15日の15万人から約1週間で倍増した
   死者数が中国を超えたイタリアをはじめとする欧州諸国や、米国での感染拡大が目立つ。伊政府の21日の発表によれば、死者は4825人となり、前日より793人増えた。1日での死者数は2日連続で過去最多となった。感染者数も5万3578人と前日より13%以上増えた
   累計感染者数で最多は中国の8万1千人。イタリアに次いで、米国が2万6千人、スペインが2万5千人、ドイツが2万2千人、イランが2万人と続く。すでに回復した人は世界で9万2千人。世界保健機関(WHO)の21日付状況報告書によると、旧ソ連諸国を含む欧州地域の死者が世界の約54%、感染者は約48%にのぼった。
   ここにきて医療体制の脆弱(ぜいじゃく)なアフリカ諸国での感染拡大も危惧されている。ロイター通信によれば、南アフリカでの感染者が240人になったのを筆頭に、アフリカ諸国の感染者は計1千人を超えた。
   WHOのテドロス事務局長は18日、「アフリカでは検知できていないケースがあるはずだ」とし、脅威に「目を覚ませ」と各国に強く呼びかけた。


2020.3.22-msn ニュース-https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/
新型コロナ、中国への「逆輸入」止まらず 新規感染4日連続増

[北京 22日 ロイター] - 中国では22日、新たに46人の新型コロナウイルス感染者が報告された。国家衛生健康委員会によると、このうち45人が海外からの入国者で、新規感染者は4日連続で前日を上回った。
  新型コロナの震源地となった中国は感染者を急速に減らしたが、海外から新たに持ち込まれるケースが着実に増えている。ほとんどは外国から帰国した中国人だ。21日は41人の感染が報告され、全員が海外からの入国者だった。
  22日に報告された新規感染者のうち、最多は金融ハブである上海の14人。北京は13人で、前日の21人から減った。これで中国の累計感染者は8万1054人。死者は21日の6人を含め3261人となった。
  新型コロナが発生した武漢を含む湖北省は、4日連続で新規感染者がゼロだった。


2020.3.22-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/world/news/200322/wor2003220008-n1.html
世界の感染者30万人超す 拡大ペース、急加速

米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が21日、世界全体で30万人を超えた。18日に20万人を、20日に25万人を超えたばかりで、拡大のペースが急加速している。15日に感染者が15万人を上回ってから約1週間で倍増した。先行きの不透明感は増している。
   感染者が最も多いのは8万1000人の中国。イタリアの5万3000人、スペインの2万5000人、米国の2万4000人と欧米諸国が続き、イランも2万人と多い。死者は世界全体で約1万3000人。
   感染拡大が深刻なのは、死者数では中国を上回ったイタリアをはじめとする欧州。世界保健機関(WHO)の21日付状況報告では、欧州地域事務所管内(旧ソ連地域を含む)の感染者は世界全体の約48%に上っている。死者も同管内で世界の約54%を占めている。(共同)


2020.3.20--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200320/k10012341701000.html
新型ウイルス 感染拡大続く イタリアの死者は世界最多に

新型コロナウイルスの感染拡大が続くイタリアでは、死亡した人が3400人を超えて中国を上回り、世界で最も多くなったほか、フランスとアメリカで、感染が確認された人が1万人を超えました。
  イタリア政府は19日、新型コロナウイルスで死亡した人が3405人になったと発表し、中国が20日発表した3248人を上回って世界で最も多くなりました。
  また、感染者は、イタリア全土で外出を控えるよう求める措置がとられた今月10日以降、およそ3万人増えて、4万1035人となりました。
  イタリアでは、感染者のうち死亡した人の割合を示す致死率が19日の時点でおよそ8.3%と、先月WHO=世界保健機関などの合同調査チームが発表した中国全体の致死率の3.8%を大きく上回っています。
  これについてWHOで危機対応を統括するライアン氏は18日の会見で、「イタリアで高齢化が進んでいることも致死率が高い理由かもしれない。また、大勢の患者が病院に押し寄せ、医療水準が保てていない環境もあると思う」と述べ、高い致死率の背景には、高齢化が進んでいることと、患者の数が医療機関の対応能力を超えていることがあるという見方を示しました。
  イタリア政府は、集中治療室の増設など医療態勢の強化を進めていますが、感染の拡大が続く北部の医療現場からは、設備やスタッフが絶対的に不足しているとして支援を強く求める声が上がっています。
  また、感染が確認された人の数は、19日の発表でアメリカが1万442人、フランスが1万995人と、1万人を超え、世界各地で感染拡大が止まらない状態が続いています。


2020.3.20-SankeiBiz(産経新聞 THE SANKEI NEWS) -https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200320/mcb2003200808015-n1.htm
新型コロナ、東南アジアで相次ぐ規制強化 1週間で感染者3倍以上で高まる危機感

【シンガポール=森浩】東南アジアで新型コロナウイルスの感染者数が急増する兆しが見えはじめ、各国が相次ぎ厳しい措置に動き出した。これまで感染者数が比較的少なかったのは検査能力不足のためで、水面下で感染が広がっている可能性は指摘されていた。これを裏付けるような状況に危機感が高まっている。
  「状況は急速に変化している。積極的な行動が必要だ」。世界保健機関(WHO)の東南アジア地域担当者は17日の声明で域内の現状を懸念し、大規模感染を防ぐ対策の必要性を強調した。
  東南アジアでは1月中旬から感染者が確認された。増加ペースは比較的緩やかだったが、検知されないまま感染が広がる「サイレント・エピデミック」(静かな感染拡大)も懸念され、米ハーバード大研究チームは論文で一部の国を名指しし、検査体制の強化の必要性を指摘していた。
   こうした中、3月に入って感染者数が急増し、18日時点で東南アジア諸国連合(ASEAN)10加盟国の感染者数は1494人。1週間で3倍以上になった。マレーシアでは2月27日~3月1日に約1万6千人が参加して行われたイスラム教の集会での感染が発覚。18日までに600人以上の感染が確認された。
   感染者急増を受け、動きが鈍かった国々も対策を本格化させた。ASEAN内で最多の感染者を抱えるマレーシアは18日未明から31日まで、自国民の海外渡航と外国人の入国を禁止。事実上の国境封鎖で政府は延長の可能性を示唆する。宗教行事を含む集会も禁じられた。ムヒディン首相は「さらに状況が悪化するまで待てない」と厳しい措置に理解を求めた。


2020.3.20--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200320/k10012341601000.html
新型コロナウイルス 武漢含む湖北省 “2日連続感染ゼロ”

新型コロナウイルスについて中国の保健当局は、19日、新たに39人の感染が確認され、中国での感染者は合わせて8万967人になったと発表しました。
  中国でこれまで最も多くの感染者が出ている武漢を含む湖北省では、2日連続で新たな感染者は確認されませんでした。
  新たに感染が確認された39人については、すべて海外から中国に入国した人だとしています。また、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は湖北省などで3人増え、中国での死者は合わせて3248人となりました。


2020.3.18--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012338031000.html
新型コロナウイルスの検査 世界の検査数は? 日本の現状は?


感染拡大が続く新型コロナウイルスについて、これまでに世界の国と地域で行われた感染の有無を調べる検査数を比較したところ、中国と韓国の検査数が突出して多いとみられることが、イギリスの研究者などでつくるグループのまとめで分かりました。
  新型コロナウイルスの検査はいまどのようになっているのか、世界と日本の現状をそれぞれまとめます。
世界各国の検査数は?
災害や貧困などに関するデータをまとめているオックスフォード大学の研究者らのグループ「アワー・ワールド・イン・データ」(Our World in Data)は、新型コロナウイルスについて、WHO=世界保健機関や各国政府などが発表したデータを独自に精査・分析してグラフにまとめ、インターネットで公開しています。
  今月13日までに公表されたデータに基づく分析によりますと、世界の国と地域で行われた検査の数は中国・広東省が、推計で32万件と最も多く、次いで韓国がおよそ25万件、イタリアがおよそ8万6000件、ロシアがおよそ7万7000件で、中国と韓国の検査数が突出して多いとみられることが分かりました。
  人口100万人当たりの検査数は中東のバーレーンが6000件余りと最も多く、次いで韓国が4800件余り、中国・広東省が推計で2800件余りとなる一方、アメリカはCDC=疾病対策センターのデータで40件余りとなっています。
世界各国の検査体制は?
中国
これまで世界で最も多く新型コロナウイルスの検査を行ってきた中国では、感染の拡大以降、国内のメーカーが独自に簡易検査用の診断キットなどを開発しました
  これにより、発生当初は国の保健当局だけで行っていた感染の有無を調べる検査が現場の医療機関などで行うことができるようになり、最初に感染者が相次いだ湖北省武漢市の幹部は先月下旬の時点で、武漢市内だけで1日あたり2万人を検査する能力があると述べました。
中国政府の幹部も「1日170万人分の検査資材を生産できる」と述べるなど、中国では安定的に検査資材を提供できる態勢ができているとみられています。

●韓国
中国に次いで検査数が多い韓国では、効率よく安全に検体を取るため、車の窓越しで行う「ドライブスルー方式」を導入するなど、全国の600か所近くで検体を採取し、1日に平均およそ1万2000件の検査を行っています。
  ソウル市内の病院では、医療従事者を守るために診療に訪れた患者が電話ボックスのようなブースの中に入り、外にいる医師が手袋に手を通して直接触れずに診療する「ウォーキングスルー方式」を導入するなど、新たな試みも始めています。

●イタリア
感染の拡大が深刻なイタリアでも、1日あたりの検査数は1万件を超えています。
  検査はウイルスの遺伝子を調べるPCR検査で、いまのところ感染者の増加に検査が追いつかない状態にはなっていないということです。

●アメリカ
アメリカでは2月下旬から、検査できる州が増えていますが、1日の検査数は州によっては数件にとどまっているところもあり、十分な検査ができていないという声があがっています。
  こうした中でFDA=食品医薬品局はスイスの製薬会社が作った検査キットを緊急で認可し、ペンス副大統領は今週にも全米の2000を超える研究機関で検査ができるようになるという見方を示しています。
  アメリカ政府は、車に乗ったまま検査を受けられる臨時の検査所が12の州で47か所に設置されるという見通しを示しています。
WHO事務局長「検査の徹底を」
新型コロナウイルスの検査をめぐっては、WHOのテドロス事務局長が今月16日の記者会見で、感染の拡大を防止するためには感染者の特定が鍵を握るとして、検査を徹底するよう呼びかけています。
  データをまとめた「アワー・ワールド・イン・データ」も「全体の感染者数を知るためには広く検査を行うことが必要だ」と指摘しています。
日本国内 1日に可能な検査数は約7500件に
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、厚生労働省はウイルス検査の体制拡大を図ってきました。
  1日に可能な検査は、2月18日には約3800件でしたが、今月16日の時点では約2倍の7504件に増えました。
  ただ、厚生労働省によりますと、韓国では毎日1万件以上の検査が行われ、日本はそれよりもまだ少ないということです。

実施機関の内訳は
▽国立感染症研究所が400件、
▽各地の検疫所が700件、
▽地方衛生研究所と保健所が3285件、
▽民間の検査会社が11社で2294件、
▽大学が25校で675件、
▽医療機関が6施設で150件となっています。


さらに政府は今月中に8000件まで増やしたいとしています。
日本国内 実際の検査件数は 可能な数の2割ほど
一方、実際に行われた検査件数は、先月18日から今月15日までの間に、合わせて3万2125件実施されています。
  厚生労働省によりますと、このうち、8割以上にあたる2万6241件は各都道府県にある地方衛生研究所や保健所でした。
   また、国立感染症研究所は2702件で全体の8%、検疫所が1826件で6%となっている一方で、民間の検査会社は871件で3%、大学が426件で1%、医療機関が59件で1%未満と、民間での検査はまだ一部にとどまっています。
  1日あたりの平均では、先月18日から24日までの1週間は901件だったのに対して、直近の今月9日から15日までの1週間は1364件となっています。
  検査が可能な件数はおよそ1か月で2倍に拡充したものの、実際に行われた検査は全体の2割ほどとなっています。
ウイルス検査に公的医療保険適用も全体の2%
ウイルス検査は今月6日から公的医療保険が適用され、医師が必要と判断した場合、保健所を通さずに検査が可能になりましたが、こうした検査は集計できた分をみるとまだ全体の2%ほどとなっています。
  現在は原則として「37度5分以上の発熱が4日間以上続き」「強いだるさや息苦しさがある人など」が帰国者・接触者相談センターに連絡したうえで専門の外来を受診し、そこで医師が必要と判断した場合にウイルス検査が実施されます。
  厚生労働省は「高齢者など重症化しやすい人たちに対して速やかに検査を行い、医療につなげていくことが重要だと考えている。ただ、検査を受けたい人が受けられないケースがあるという指摘もあり、体制をさらに強化していきたい」としています。
「ドライブスルー方式」日本での検討は?
韓国やアメリカでは、効率よく安全に検体を取るため、車の窓越しに行う「ドライブスルー方式」のウイルス検査を実施しています。
  一方、日本での導入について厚生労働省は「医師が診察したうえで検査が必要とされた人が受けるのであれば、ドライブスルー方式についても検討することはあり得る」としています。


2020.3.18--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012338041000.html
埼玉 A副知事 新型コロナ感染判明のB氏と接触で出勤自粛

埼玉県のA副知事は新型コロナウイルスへの感染がわかった、日本サッカー協会のB会長と会議であいさつを交わしていたため、18日から出勤を自粛しています。これは18日午後、埼玉県のC知事が記者団に明らかにしました。
  それによりますと、A副知事は理事をつとめる「ラグビーワールドカップ」の組織委員会の理事会に今月10日、出席しました。
  都内で開かれた理事会には17日、新型コロナウイルスへの感染がわかった日本サッカー協会のB会長も出席していて、A副知事は開会前にあいさつなどを交わしていたということです。
  県によりますとマスクを着用したうえで、会話はごく短時間だったとして濃厚接触者にはあたらず、A副知事に症状も出ていないということです。
  しかし、県は健康観察のため出勤の自粛を要請し、A副知事は18日から自宅にとどまっているということです。自粛期間は会合の日から2週間後にあたる今月23日までだということです。
  C知事は「感染防止を呼びかける立場でもあることから、念のための自粛を要請した。引き続き庁内一丸となって感染拡大の防止を図っていきたい」と話していました


2020.3.17--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200317/k10012336101000.html
日本サッカー協会 会長が新型コロナウイルス検査で陽性

日本サッカー協会の会長が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことが関係者への取材でわかりました。
  会長は先月下旬から海外に出張し、オランダで開かれたUEFA=ヨーロッパサッカー連盟の会合に出席したあと、アメリカに渡って女子の代表「なでしこジャパン」が出場した大会を視察しました。
  帰国後は報道陣の取材に応じるなどしていましたが、16日に開かれたJOC=日本オリンピック委員会の常務理事会は発熱があるとして欠席していました。
  関係者によりますと会長は新型コロナウイルスの検査で陽性だったということです。
  会長はFIFA=国際サッカー連盟の理事やJOCの副会長など国内外のスポーツ団体の要職を務めています。
会長「肺炎症状あるが元気です」
  新型コロナウイルスの検査で陽性となった日本サッカー協会の会長は「現在の体調は、多少熱があり、肺炎の症状もあるそうですが、元気です。今後は保健所や医師の指示に従い治療に専念していきます。Jヴィレッジでの聖火リレーのグランドスタートも立ち会えませんが、オリンピック、すべてのスポーツが日本や世界中で安心して行えることを祈っています。この疾病と向かい合うことで新型コロナウイルスに対する偏見をなくすことなどに貢献できればと思います」とコメントを出しました。
会長 感染までの経緯
  新型コロナウイルスの検査で陽性となった日本サッカー協会の会長は先月28日から今月8日まで海外に出張していました。
  29日に、イギリス・北アイルランドのベルファストで国際サッカー評議会の年次総会に出席し、今月2日と3日にはオランダのアムステルダムで開かれたUEFA=、ヨーロッパサッカー連盟の理事会と総会に出席し、2023年の招致を目指している女子ワールドカップのプレゼンテーションを行いました。
  総会では、その後、新型コロナウイルスへの感染が明らかになったセルビアやスイスのサッカー協会の会長と同席していたということですが、このことが感染の原因かどうかは分からないとしています。
  このあと会長はアメリカに渡って5日に、フロリダ州で、女子の日本代表「なでしこジャパン」が出場した国際大会を視察し、6日にはニューヨークで再び、女子ワールドカップの招致活動を行ったあと8日に帰国しました。
  帰国後は、複数回にわたってサッカー協会に行き、会議に出席したり、報道陣の取材に応じたりしたほか、14日には理事会にも参加しました。
  帰宅後、寒気を感じたため15日に体温を測ると微熱があり、16日、文京区の保健所に相談したところ海外への渡航歴を踏まえて検査を受けることになり、17日午後、陽性の結果がでたということです。また、発症日は14日ということです。
日本サッカー協会 消毒作業など措置
  日本サッカー協会は今後、保健所などの指導に従って消毒作業など必要な措置を行うとしています。
  具体的には、会長が発症した今月14日に開かれた理事会の出席者の行動履歴を確認するとともに健康状態の経過観察を行います。
  また、日本サッカー協会のすべての役員と職員、それにコーチングスタッフなどについても健康状態の経過観察を行うほか、日本サッカー協会と同じ「JFAハウス」に入っている各連盟や企業の役員や職員なども健康状態の経過観察を行います。
  そのうえで保健所や関係当局の指導に基づき、JFAハウスの閉館や事務局の閉鎖、もしくはそれに準じる措置をとるとしています。


2020.3.17-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/world/news/200317/wor2003170041-n1.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200317/k10012336101000.html

【北京=三塚聖平】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)が深刻だった中国湖北省で、感染拡大を防ぐため厳格に行われてきた移動制限措置を解除する動きが出てきている。17日には同省荊州(けいしゅう)市が一定の条件下で住民の外出を可能にした。武漢市を除く省内各地での新たな感染者の減少をアピールし、企業活動の再開を進めるため厳戒態勢を緩めている形だ。
   「外に出て直接、花咲くうららかな春を感じた」
   湖北省南部の荊州市に住む女性は17日、久々に自宅の外に出た感想をSNS(会員制交流サイト)にこう記した。中国メディアによると、感染防止のため原則的に禁じていた住民の外出について、同市は17日から体温測定を行うといった安全措置をとった上で認めた。市内中心部の道路に設けられた自動車などの通行をチェックする検査地点も撤去されるという。
   今月11日に湖北省当局は、感染リスクが中・低度の省内地域間を結ぶ航空機や電車、市内の公共交通機関について、必要な措置を講じた上で徐々に再開させるとの通知を出していた。
   移動制限の解除は、同省で新たな感染者の確認が大幅に減ったことを受けた動きだ。国家衛生健康委員会は17日、中国本土の感染者が前日から21人増えたと発表。湖北省での新たな感染者は武漢で確認された1人だけで、6日連続で1桁の増加にとどまる。全国から応援に入っていた医療チームが、17日から順次同省から撤退すると報じられた。
   武漢では人の移動を厳しく制限する措置は続いているが、10日には体育施設などを転用した臨時病院が患者減少に伴い全て閉鎖。習近平国家主席が現地視察を行うなど、事態の改善を強調する場面が目立つ。
   ただ、当局は再び感染者が増加する事態を強く警戒。荊州市でも映画館やカラオケボックス、フィットネスクラブなど感染リスクが高い場所については営業再開が認められていない。
   一方、中国政府系英字紙チャイナ・デーリーは17日の論評記事で、シンガポール、日本、韓国の新型コロナへの対応を「中国のウイルスとの成功した戦いから得た経験と教訓に基づく、早期発見、早期隔離、早期治療という原則に従っている」と主張した。


2020.3.17-YahooJapan-BBC NEWS JAPAN-https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-51922373-bbc-int
仏独など欧州で移動制限が拡大 新型ウイルス対策

  欧州各国が新型コロナウイルスの感染拡大の押さえ込みに努めるなか、ドイツとフランスは他人との接触を減らすため移動を制限する厳格な措置を新たに実施した。
  フランスのエマニュエル・マクロン大統領は16日夜にテレビ演説をし、「我々は保健戦争の真っ只中にある」と強調。国民に対し、必要なとき以外は外出しないよう命じた。イタリアやスペインで実施されている措置に近づいた。
  マクロン氏は、欧州連合(EU)の域外からの入国を17日から禁止する考えも表明した。
  ドイツでは、食料品店を除くほとんどの商店が営業停止を命じられた。
  アンゲラ・メルケル首相は、宗教の礼拝も禁止すると発表。国内外への休暇旅行を中止するよう国民に求めた。ドイツではすでに学校が閉鎖されている。
  イギリスのボリス・ジョンソン首相は、強制的な制限措置は実施していない。しかし国民に、パブやクラブに行くこと、不必要な旅行、他人との接触を避けるよう求めている。
  世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は記者会見で、各国政府のパンデミック(世界的流行)への取り組みは不十分だと指摘。
  「目隠しをしていては火を消せないし、誰が感染しているのかわからなければこのパンデミックは止められない」、「全ての国にただ伝えたい。検査、検査、検査だ」と述べ、検査態勢を増強するよう強く求めた。
  米ジョンズ・ホプキンス大学の計測によると、新型ウイルスの感染者は世界で17万4000人を超え、死者は6700人以上となっている。

フランスでは
  マクロン大統領は約20分間のテレビ演説で、学校の休校や、カフェや生活に必要不可欠ではない商店の閉鎖など、これまでの措置は効果が不十分だったと説明。
  「医療関係者が状況の深刻さを警告しても、人々は公園や混雑した市場、レストラン、バーなど閉鎖の指示を尊重しない場所に集まっていた」と指摘した。
  そして、少なくとも15日間にわたって外出を制限すると述べ、従わない場合は罰するとした。政府はのちに、外出制限を徹底するため、警察官10万人以上を全国に配置する方針を明らかにした。
  マクロン氏はまた、患者の病院への移動には軍が当たる予定だと発表。今週末に予定されていた統一地方選の2回目の投票は延期するとした。
  さらに、「フランス企業は、規模に関係なく全て、倒産のリスクに直面することはない」と述べ、事業者を励ました。
  フランスの新型ウイルスの感染者は6000人を超え、死者は148人となっている。保健当局トップのジェローム・サロモン氏は16日、今回の流行について、「深く憂慮している」、「急速に悪化している」と述べた。
  マクロン氏は、EUが域外から域内への移動を制限し、シェンゲン協定加盟国間でも入国制限が実施されるのに合わせ、フランスも17日昼から国境を閉鎖するとした。
  欧州委員会は16日、EU域外から域内への不必要な移動を30日間制限する案を発表した。長期居住者やEU加盟国民の家族、外交官、保健衛生関係者、輸送業者などは除外される。
ドイツでは
  メルケル首相は、クラブやバー、レジャー施設、動物園、遊び場などを閉鎖すると発表。レストランにはテーブル間に一定の距離を置くことと営業時間の制限を義務付けた。
  ベルリンで記者会見したメルケル氏は、「みんながルールを守るほど、この局面を早く切り抜けられる」とし、政府は新型ウイルス流行の経済への影響を最小限に食い止めると述べた。
  ドイツの新型ウイルスの感染者は7000人近くに上り、死者は14人になっている。すでに大規模な集会は禁止されている。
  国境を接するフランス、オーストリア、スイス、ルクセンブルクとの往来は、物資と通勤者だけに制限されている。オランダとベルギーとの行き来は規制されていない。
  ハイコ・マース外相は、ドイツのバイオテクノロジー企業が開発した、新型ウイルスに効果がある可能性があるワクチンについて、ドナルド・トランプ米大統領が独占的に購入したい意向を示したとの報道に言及。「よその人たちが独占するのは認めない」と述べた。
他の欧州の国々では
  スペインは16日深夜に入国制限を開始する。同国の国民と居住者、特定の人々のみ入国が可能になる。
  スペイン政府は14日、15日間にわたる非常事態の一環として、国民4700万人に部分的な移動制限を実施した。生活必需品や薬品の買い物、通勤を除いて、自宅からの外出を禁じている。
  新型ウイルスが発生した中国以外で感染者が最も多いイタリアでは、感染者は2万人、死者も2000人をそれぞれ超えている
  ジュゼッペ・コンテ首相は地元紙コリエーレ・デッラ・セラに、新型ウイルスによるダメージは「深刻で広範囲だ」とし、「新型コロナウイルスの後は、以前と同じものはない。通商や自由市場のルールを書き変える必要がある」と述べた。

・ギリシャは全ての商店とバー、薬局、ガソリンスタンドを閉鎖。入国者全員を14日間隔離する
・チェコ当局は東部3地域を閉鎖した
・ポーランドは航空便の国際線に続き国内線も運休。鉄道の国際路線も運休にしている
・ジョージアは外国人の入国を全面的に禁止した
・セルビアは非常事態を宣言した
・ウクライナの首都キーウ(キエフ)はレストラン、カフェ、バーを17日から閉鎖。他の街への移動を制限した
・ポーランド、チェコ、デンマークはすでに国境を閉鎖しており、厳しい規制を導入している

欧州以外の国々では
  アメリカではトランプ大統領が、同国は「非常に感染力のある」「目に見えない敵」に直面していると表明。10人を超える集まりやレストランでの食事を今後15日間控えるよう国民に呼びかけた。
  世界で3番目に感染者が多いイランでは16日、新たに129人の死者が確認された。1日の死者としては過去最多となった。保健省の報道官は、県外への移動は避けるよう国民に強く求めた。
  イランに次いで4番目に感染者が多い韓国は、新たな感染者数が減少した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、新型ウイルスの克服への自信を深めていると述べた。
  アフリカでは感染者数が急増している。感染者が確認された26カ国では厳しい措置が取られており、学校や国境を閉鎖した国もある。
  新型ウイルスの感染者と死者の人数は、中国国内より国外のほうが多くなった。中国国外の感染者は8万7000人超で、中国国内では8万人強となっている。


2020.3.16-YahooJapanニュース-テレ朝 news-https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200316-00000001-ann-soci
国内で新たに31人感染 イタリアからの帰国者も

イタリアから羽田空港に帰国した日本人の男性2人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
  厚生労働省によりますと、10代の男性はイタリアに半年間、滞在して14日に帰国しました。また、都内に住む20代の男性は2日から6日までイタリアのヴェネト州などを訪れた後、フランスに滞在して13日に帰国しました。帰国時に羽田空港で検査し、感染が判明しました。さらに、東京都でも3人の感染が確認されましたが、このうち1人は調布市役所の男性職員で、先月28日から今月7日までイタリアを旅行していました。
  男性職員は帰国後、自宅待機していて、市民や職員と接触していないことから、職場の消毒は必要ないということです。このほか、兵庫県で11人、神奈川県で5人、大阪府で4人など15日は合わせて31人の感染が確認されました。
  一方、横浜港のクルーズ船で急病などで搬送されていた乗客15人が新型コロナウイルスに感染していたことも新たに分かりました。このうち11人は、下船時に受けた検査では陰性だったということです。これでクルーズ船での感染者は712人となりました。


2020.3.15-東京新聞 TOKYO WEB-https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020031502000139.html
<新型コロナ>米が国家非常事態宣言 感染対策に5.4兆円

【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は十三日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け国家非常事態を宣言した。議会の承認を経ず最大五百億ドル(約五兆四千億円)の資金活用が可能になる。感染拡大を軽視し対策が遅れたとの批判が強まる中、大統領選への影響も懸念し、一転して対応を急いでいる。
   米国では既に多くの州が独自に非常事態を宣言。各地では学校が休校となっている。スーパーには、日用品や食料品を買いだめする消費者が押し寄せ、大型の倉庫型小売店でも棚から商品がなくなっている。
   トランプ氏は九日の時点では「フェイクニュースが株価下落の原因だ。(年数万人が死亡する)通常のインフルエンザでは、生活も経済も維持されている」とツイッターで主張。騒ぎすぎとの認識を示していた。
   だが、感染拡大が止まらない状況を受け、十一日に英国を除く欧州からの入国禁止措置を発表。経済への影響懸念のため、株価はさらに下落した。今回の国家非常事態宣言は、検査態勢の遅れが国内での感染拡大を招いているとの批判に対応し、国民の不安を和らげたいとの狙いがある。
   トランプ氏は十三日の記者会見で、検査態勢について「来週早期に五十万人分、一カ月以内に五百万人分の検査が可能になる」と説明。ただ「症状のない人には検査に行ってほしくない。検査は重要ではない」などとも語った。
  トランプ氏は、医療機関の病床数制限撤廃などによる医療体制強化や学生ローンの利払い免除、備蓄用石油の大量購入なども打ち出した。政権の対応の遅れは否定した。
   国家非常事態宣言は、緊急時の大統領権限などを定めた法律に基づく。過去には二〇〇一年の中枢同時テロ直後や〇九年の新型インフルエンザ拡大などで出された。トランプ氏は昨年二月、自らの公約であるメキシコ国境沿いの壁建設を議会の承認を経ずに進めるためにも宣言した。
   欧州からの入国禁止措置は、十三日深夜に発動した。英国を除く欧州二十六カ国に十四日以内に滞在した外国人が対象。


2020.3.14-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/life/news/200314/lif2003140030-n1.html
新型コロナ 中国「余裕」を演出? イタリアに医療支援団派遣 EUの支援が届かぬ中

 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス感染が広がるイタリアに13日、中国が派遣した医療支援団が到着した。中国が国際貢献する「余裕」を示すことで、国内のウイルス克服を印象付ける狙いとみられる。
   伊メディアによると、支援団9人は、マスクや呼吸器など医療機器約30トンとともにローマ入りした。イタリア赤十字代表は「医療品が払底しており、大変ありがたい」と謝意を示した。イタリアは昨年、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の覚書に調印している。
   イタリアは欧州で感染が最も深刻で当初、欧州連合(EU)にマスク供給で支援を求めたが、ドイツやフランスは自国への供給を優先し、EUによる物資支援は実現していない。 
   中国国家衛生健康委員会は12日、国内で新たな感染者数が減少しているとして、「国内で流行のピークは過ぎた」と発表。今後は国際社会に貢献すると述べていた。


2020.3.14-日経経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56792630U0A310C2000000/
新型コロナの死者5000人超、WHO「欧州が震源地」

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界の新型コロナウイルスの死者が13日、5000人を超えた。中国湖北省武漢市で発生したウイルスは、イタリアやスペインなどで猛威をふるっている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は同日開いた記者会見で、死者の拡大は悲劇的な出来事だとした上で、「今や欧州がパンデミック(世界的な大流行)の震源地となった」と話した。

米ジョンズ・ホプキンス大学によると、日本時間14日午前4時時点で、世界の感染者数は13万7000人以上となった。このうち約4割は中国以外となっている。イタリアでは死者が1266人に達した。感染者が多い北部地域で、病院や医療関係者が不足していることが一因とみられる。
  現時点でWHOはいつ流行がピークに達するかを予測するのは不可能だとした。テドロス氏は感染を食い止めるために、検査や患者の隔離、感染経路の把握など「すべてを包括的に実行することが必要だ」と強調した。
  各国ではスポーツイベントの中止や学校の休校などが相次ぐ。WHOは人と人との接触機会を減らすことは感染を抑制する可能性があると評価した。一方、「万能薬でもない」と指摘した。
  WHOは13日、新型コロナ対策のための基金を立ち上げた。個人や企業から幅広く資金を募る。マスクや手袋など医療関連用品を感染国に提供したり、診断キットや治療薬の開発などに役立てる。


2020.3.14-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200314/k10012331001000.html
「今や欧州がパンデミックの中心地になった」WHO

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの世界的な大流行の中心がヨーロッパになったという認識を示したうえで、渡航を制限することではウイルスの感染拡大を食い止められないとして、検査や隔離などの対策を強化する必要があると強調しました。
  WHOのテドロス事務局長は13日、スイスのジュネーブの本部で開いた定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大について、「今やヨーロッパが『パンデミック』の中心地になった」と述べ、世界的な大流行の中心がヨーロッパになったという認識を示しました。
  一方、複数の国が国境を越える人の移動を制限していることについて、危機対応を統括するライアン氏は、「渡航制限をしていながら、結局ウイルスが持ち込まれた国はたくさんある。渡航制限よりも、検査や隔離などのほうがはるかに大切だ」と述べ、渡航を制限することでは感染の拡大を食い止められないとして、検査や隔離などの対策の強化が必要だと強調しました。
  このほか世界的な感染のピークについて、技術責任者のバンケルコフ氏は、「今度何が起きるか推測できない。必要なのは、この『パンデミック』のいかなるシナリオに対しても準備を万全にすることであり、今後の感染の広がりは各国の対策にかかっている」と述べ、中国が対策の強化によって感染のピークを過ぎた例などを紹介しながら、各国が今以上に対策を講じる必要性を訴えました。


2020.3.13-日本経済」新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56789520T10C20A3CC1000/
新型コロナ、新たに33人感染判明 国内の死者21人に

各自治体などによると、13日は午後10時時点で33人の新型コロナウイルスへの感染が国内で新たに確認された。都道府県別の内訳は兵庫10人、北海道9人、大阪と愛知が各3人、埼玉と千葉、東京が各2人、神奈川と佐賀が各1人。佐賀では初めてで感染確認は35都道府県に、国内での感染者は計708人になった。
  12日深夜には名古屋市で新たに男女2人の死亡が判明、13日も同市で90代と年代非公表の男性2人の死亡が確認され、国内での死者は21人となった。
  また厚生労働省は同日、イタリアからドイツ経由で12日に羽田空港に帰国した大阪府に住む30代の日本人男性の感染を新たに確認したと発表した。空港検疫所のウイルス検査で判明した。
  兵庫県と神戸市は13日、新たに30~80代の男女10人が感染したと発表。複数の感染者が確認されているデイケア施設の従業員や大阪市のライブハウスの来訪者を含んでいる。
    北海道や札幌市によると、新たに感染が判明したのはいずれも50代で札幌市の女性会社員2人と自営業男性、70代の女性会社員ら。道内の感染者数は計136人になった。
  札幌市によると、50代の女性会社員1人は、集団感染が疑われている市内のライブバーを先月26日に訪れた感染者の同居家族で、もう1人の50代の女性会社員と70代の女性会社員はそれぞれライブバーを訪れた感染者と濃厚接触した感染者の同僚や同居家族。
  千葉県は匝瑳市の80代男性と、松戸市の50代女性の感染を確認した。県によると、男性は2月下旬~3月上旬、エジプト旅行に行き、ナイル川クルーズに参加した後、体調を崩した。


2020.3.13-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012330731000.html
「中国 最初の感染は去年11月」 香港紙

香港の英字新聞、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、新型コロナウイルスについて、中国政府の記録で最初の症例が確認されたとする去年12月よりも前の、去年11月にすでに感染が起きていたと伝えました。
  香港の英字新聞、「サウスチャイナ・モーニングポスト」は13日、新型コロナウイルスについて中国政府の未公開の記録を入手し、去年11月17日に中国・湖北省の55歳の住民の感染が確認されていたと伝えました。
  記録では、その後、毎日感染者が増え、12月15日には27人、31日には266人に達していたとしています。
  中国政府は、去年12月から原因不明のウイルス性の肺炎が相次いで確認されたと発表していますが、一部の患者についてさかのぼって感染していたかどうか調べたとみられるとしています。
  ただ、記事では今回入手したものよりもさらに前の記録が存在し、11月17日よりも前に最初の感染者が出ていた可能性もあると伝えています。


2020.3.13-時事メディカル-https://medical.jiji.com/news/29322
後手に回ったWHO=中国への配慮見え隠れ―新型コロナ

【ベルリン時事】新型コロナウイルスの感染者数が12万人を超えて急増し続ける中、「パンデミック(世界的流行)」を表明した世界保健機関(WHO)の対応は、後手に回った印象を拭えない。中国の習近平国家主席が初めて感染の震源地である武漢入りし、国内での抑え込みを宣言した翌日というタイミングには、中国への配慮も見え隠れする。
  WHOは本来、インフルエンザ以外の疾病にはパンデミックの状態を明確に定義していない。緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は「基本的考え方は、国から国への感染拡大が制御できなくなる」事態と説明している。
  ただ、既に110以上の国と地域で感染者が確認されている状況で、パンデミック認定を見合わせてきた明確な理由は見いだせない。現在とは疾病や制度が異なるため単純比較はできないが、WHOが2009年に新型インフルエンザでパンデミックを宣言した時点で、感染者が出ていたのは約70カ国だった。 
 習主席は10日に武漢を訪れ、「拡散の勢いは基本的に抑え込んだ」と自賛した。WHOは、テドロス事務局長だけでなく他の幹部も中国の対応を全面的に称賛し、他国も中国を見習うべきだと繰り返している。
 WHOは1月末に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したが、その後の約1カ月半で、死者数は約25倍に増加した。テドロス氏は「中国寄り」との批判に直面し、終息後の総括を待って対応を評価してほしいと訴えているが、ここまで感染が広がった以上、厳しい評価は避けられそうにない。
(C)時事通信社


2020.3.12-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/life/news/200312/lif2003120063-n1.html
イラン、受刑者を一時解放 サウジは聖地「閉鎖」 新型コロナ

【カイロ=佐藤貴生】新型コロナウイルスの感染が中東で最も深刻なイランはモスク(イスラム教礼拝所)での金曜礼拝を中止したほか、学校や大学の閉鎖や勤務時間の短縮が続いている。約7万人の受刑者が刑務所から一時的に出されるなど、感染防止の動きは社会全体に広がっている。
   ロイター通信によると、イランの感染者は約9千人、死者は350人を超えた。同国は今月下旬にペルシャ暦の新年を迎えるが、最高指導者ハメネイ師は北東部マシャドのシーア派聖地で20日に行う予定だった恒例の演説を中止した。北部のカスピ海沿岸は新年を過ごす家族連れなどでにぎわうバカンスのシーズンを迎えるが、政府は旅行を控えるよう求めている。
   首都テヘランの男性(29)は、「スーパーやショッピングモールの入り口では職員が入場客の体温を測っている。多くのホテルが宿泊客の激減で給料が払えず、職員を解雇しているようだ」と話した。米制裁の再開で低迷する経済は、ウイルス感染拡大でさらに打撃を受けている。
   一方、サウジアラビアは大勢の巡礼者が訪れる西部メッカの聖地への巡礼を禁止し、神殿は閑散としている。
   また、イエス・キリスト生誕の地に建てられたとされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの聖誕教会も今月上旬から閉鎖されるなど、宗教の聖地を抱える国や地域の経済に大きな影響が出ている。


2020.3.12-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20200312/k00/00m/030/273000c
サウジ、新型コロナ虚偽申告に罰金1300万円 聖地巡礼も禁止に

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、サウジアラビア政府は自身の健康状態や旅程について虚偽申告をした入国者に、最大50万リヤル(約1390万円)の罰金を科す方針を明らかにした。ロイター通信などが伝えた。イスラム教の聖地メッカを抱えるサウジには他のイスラム諸国からの巡礼者が多く、危機感を強めている。
   報道によると、サウジ政府は9日に明らかにした。国内外からメッカを特別な期間以外に訪れるウムラ(小巡礼)と呼ばれる巡礼訪問についても既に一時禁止としている。
   メッカでは年に1度、世界各地から200万人以上が訪れるハッジ(大巡礼)があり、今年のハッジが始まる7月下旬までに予防を徹底したい考えとみられる。
   巡礼は、礼拝や断食と並ぶイスラム教徒の義務「五行」の一つ。サウジの感染者は12日現在、45人が確認されている。【カイロ篠田航一】


2020.3.12-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/world/news/200312/wor2003120010-n1.html
新型コロナ「中国の隠ぺいで世界の対応に遅れ」 米大統領補佐官が批判

【ワシントン=黒瀬悦成】オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日、ワシントンの政策研究機関「ヘリテージ財団」で講演し、新型コロナウイルスに関する中国政府の初動の対応について「隠蔽活動だった」と断じ、「そのせいで世界各国の対応が2カ月遅れた。中国の行動は最初から間違っていた」と述べ、感染が全世界に拡大したのは中国の責任であるとの認識を明らかにした。
   オブライエン氏は、中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎に気付いて警鐘を鳴らした医師らが当局に口止めされたと指摘し、「武漢での感染爆発は隠蔽(の結果)だ」と非難。その上で、中国が事態を直ちに開示して世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)の現地入りを要請していれば、「中国で発生し、今や世界各地で起きている大規模な感染を大幅に抑えることができていたはずだ」と強調した。
   オブライエン氏はまた、一部の中国政府当局者や中国メディアが「ウイルスの感染は中国から始まっていない可能性がある」などと述べていることに対し、「ウイルスは武漢市が発生源だ」と言明した。
   同氏は一方、トランプ大統領が1月下旬、米国での感染拡大を予防するために中国から米国への渡航制限を大幅に厳格化した措置を「勇気ある決断だ」と称賛し、「米国は、この措置によってウイルス対策のための時間を6~8週間も稼ぐことができた」と語った。


2020.3.12-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/life/news/200312/lif2003120078-n1.html
欧州、きしむ「開かれた国境」 感染封じ込め…協調欠き試練
(宮下日出男)

欧州で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。イタリアが各種店舗の全面閉鎖に乗り出すなど各国が対応を急ぐ一方、米国は欧州からの入国を禁じる方針を決めた。米国の姿勢に批判も上がるが、自由に行き来ができる欧州で効果的な封じ込めに重要な各国の協調は欠いたままだ。欧州の結束は試練に直面している。
   ロイター通信などによると、イタリアのコンテ首相は11日、12日から2週間、薬局や食料品店などを除き、全土でレストランなど各種店舗を全面閉鎖すると表明した。欧州で感染が最も深刻な同国は移動制限を全土に拡大したばかりだ。
  国境を接するスイスの南部州では11日、50人以上の集会禁止や一部を除く学校の閉鎖を決め、デンマークも全ての学校の閉鎖を決定。欧州連合(EU)によると、3月に入って激増した欧州の感染者は11日までに周辺の非加盟国を含め1万8042人、死者は4292人に上り、各国は感染防止に躍起だ。
  トランプ米大統領はこうした欧州の状況を受け、欧州諸国からの入国禁止を発表。欧州メディアではこれに対し、トランプ氏が世界的な感染拡大を「EUの責任にした」(独紙南ドイツ新聞)との批判も上がり、EUを離脱した英国を例外扱いしたのは、良好な関係を持つジョンソン英首相への「あいさつ」(独紙ウェルト)との見方も上がった。
  ただ、米国が入国禁止対象としたのは、国境の検問を廃止した「シェンゲン協定」の26加盟国。各国間の自由往来を実現した同協定は戦後の欧州統合の成果の一つだが、各国が連携できなければ、感染者の移動などの把握が困難になる“弱点”をはらむ。一方、協定に不参加の英国は独自に出入国をチェックでき、この点が米国の判断に影響した可能性は否めない。
   実際、感染封じ込めをめぐり、EUの協調はきしんでいる。EU側は「開かれた国境」を維持する姿勢だが、感染者の入国を警戒する国は「イタリアは国民に欧州への渡航を禁じるべきだ」(チェコのバビシュ首相)と要求。オーストリアはイタリアとの国境で健康証明のない人々を拒否するため独自に検査を始めた。
   感染防止では、仏独などがマスク輸出を規制し、批判も上がる。欧州メディア「ポリティコ」は各国が協調できないまま封じ込めなければ、かつての債務危機や移民・難民大量流入のような「新たな危機」になりかねないと懸念した。
(宮下日出男)


2020.3.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012327251000.html
米大統領 “入国停止や大規模支援策”も影響収まる気配なく

アメリカのトランプ大統領は新型コロナウイルスの感染拡大と影響を食い止めるため、ヨーロッパの26か国からの入国を30日間停止し、日本円で5兆円規模の支援策を導入したいという考えを明らかにしました。しかし急速に広がる感染と生活や経済への影響が収まる気配はありません。
  トランプ大統領は11日、ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けに演説し、「ウイルスとの戦いで極めて重要な局面にある。これまでで最も攻撃的かつ包括的な取り組みだ」と述べて、新たな措置を発表しました。このなかでトランプ大統領は水際対策を強化するため「ヨーロッパからの入国を30日間、停止させる」と明らかにしました。
  国土安全保障省によりますと、対象となるのはイギリスなどを除くヨーロッパの26か国で、アメリカ東部時間の13日午後11時59分以降、これらの国から渡航してきたり、2週間以内の渡航歴があったりする外国人の入国を認めないということです。
  さらに国務省はアメリカからのすべての海外渡航に関して、渡航先で感染したり行動を制限されたりする可能性があるとして、再検討を求める勧告を出しました。
  トランプ大統領は演説で追加の経済対策も明らかにし、中小企業向けの低利の融資など500億ドル、日本円で5兆2000億円規模の新たな支援策を導入したいという考えを示しました。
  トランプ大統領はこれに先立ち日本の所得税に近い給与税の引き下げも打ち出していて、株価が歴史的な下落を記録するなど、経済への影響の懸念が強まるなか、対応に躍起になっています。
  また、トランプ大統領は「多くのアメリカ人にとってリスクはとても低い。若くて健康な人は早期の回復を期待できる。ただ高齢者のリスクは高く、重ね重ねの注意が必要だ」と述べて、冷静な対応を求めました。
  しかし、アメリカでの感染者はこの1週間で急増し、専門家は今後、さらに悪化するという見通しを示していて、感染と生活や経済への影響が収まる気配はありません。
“物資の輸入は対象外” ツイッターで強調
  トランプ大統領は演説でヨーロッパからの入国停止を明らかにした際、人だけでなく物資の輸入も禁じると受け止められる発言をしましたが、その後、ツイッターに「貿易はヨーロッパからの30日間の入国制限措置の影響は受けない。この措置は人を停止させるもので物資ではない」と書き込み、物資の輸入は対象とはならないことを強調しました。
「入国制限 感染拡大防止に必要も経済活動を悪化させる」
  アメリカがヨーロッパからの入国を制限することが世界の経済に及ぼす影響について、野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「入国制限は感染拡大の防止には必要だが、経済活動を悪化させる表裏の関係にある。アメリカとヨーロッパは世界経済の3分の1の規模を占める大きな市場だ。自由貿易の柱であるヒト・モノ・カネのうちのヒトの移動が滞るということは、企業の事業運営にも支障をきたしかねず世界経済にとってマイナスだ。アメリカの決断によって入国制限が連鎖していくことが懸念される」と話しています。
  また日本経済の下支えのために必要な対応については「ウイルスによってもたらされた今回の危機は今の段階では金融危機とは違う。資金が市場に潤沢にあるため、金利の引き下げなど金融緩和の直接の効果は限られるだろう。経済的なダメージを受ける企業や人に対する財政的な支援が当面は求められている」と指摘しています。
米への入国停止は26か国
  ホワイトハウスやアメリカ国土安全保障省によりますと、アメリカへの入国を停止するのは、EU加盟国を中心に人とモノの自由な移動を認めた「シェンゲン協定」に加盟する26か国を、アメリカ入国の14日前までに訪れた外国人です。アメリカ国民とその家族は含まれないということです。
  この措置が始まるのは、アメリカ東部時間の13日午後11時59分、日本時間の14日の午後0時59分以降で、対象となる26か国は、アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、それに、ルクセンブルクです。
EU加盟国から米への渡航 1か月152万人以上
  EU=ヨーロッパ連合の統計局によりますと、EUの27の加盟国から去年3月の1か月間に航空機でアメリカに渡航した人の数は、合わせて152万人以上に上り、ここ数年、毎年増加の傾向にありました。
  このうち最も多かったのが、ドイツからの渡航者でおよそ40万人、次いでフランスがおよそ30万人、オランダが22万人でした。
EU大統領「必要なあらゆる措置進める」
  アメリカのトランプ大統領がヨーロッパからの入国を停止すると明らかにしたことを受けて、EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領は12日、ツイッターに、「きょう状況を分析する。経済の混乱は避けなければならない。EUは感染拡大の抑え込みや研究支援など必要なあらゆる措置を進めている」と投稿し、対応を急ぐ考えを示しました。
「国際社会に感染防止 しっかり説明したい」官房長官
  菅官房長官は午前の記者会見で、アメリカのトランプ大統領が、イギリスを除くヨーロッパからの渡航を停止させる方針を明らかにしたことについて「わが国への特段の言及はなかったと承知している。政府としては、アメリカを含む国際社会に対し、わが国の感染防止のための取り組みや国内の状況をしっかり説明していきたい」と述べました。


2020.3.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012328341000.html
WHO「パンデミック」表明 専門家「冷静な対策実施が重要」

WHO=世界保健機関が「パンデミックと言える」という認識を示したことについて、国の専門家会議のメンバーで日本感染症学会の舘田一博理事長は「世界の多くの地域で合わせて、およそ12万人が感染したとされるなか、WHOとしても、パンデミックと言わざるをえない状況になったのだと思われる。ただ、日本においては、現時点では、感染の爆発的な拡大には至っていない状況で、対応を急速に変えるということではなく、冷静に、これまでの対策を確実に行っていくことが重要だ」と指摘しました。
  その一方で、国際的な対応については「東南アジアなど、いくつかの国では診断がつかないまま、すでに感染が広がっているおそれがあるところもある。そうした国々への国際的な支援を行うと同時に、日本に感染が持ち込まれる事態を防ぐため、各国の感染拡大の状況をより注意深く見ていく必要がある」と話しています。
  また、幼い子どもが新型コロナウイルスに感染した際の対応について、舘田理事長は「感染症にかかったときに行う一般的なケアは必要だが、中国からの報告などでは、幼い子どもは感染しても重症化するリスクがほかの世代に比べて低いとされている。その一方で、子どもから重症化リスクの高いお年寄りなどに感染させることがないよう注意が必要だ。この機会に手洗いやアルコール消毒など、感染予防の習慣をしっかり身につけられるよう保護者がサポートしてあげてほしい」と話しています。


2020.3.11-SankeiBiz-https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200311/mcb2003110633010-n1.htm
“迷走”する共産党の宣伝工作 習氏を礼賛した本を緊急出版するも販売中止

【北京=西見由章】中国の習近平国家主席が新型コロナウイルスの感染拡大後に初めて湖北省武漢を視察したのは、感染封じ込めに向けた「人民戦争」の勝利が近いことをアピールし、習指導部の求心力を高める狙いがある。ただ生命の安全を脅かされ移動の自由も厳しく制限された武漢市民を中心に、初動が遅れた当局への反発が広がっており、共産党の宣伝工作は迷走している。
  「人民の素晴らしい主席」「総書記、お疲れさまです」。習氏が武漢入りしたニュースに対するネット上のコメントは、判で押したような礼賛しか見当たらず、強力な規制措置をとったことがうかがえる。
  武漢市民の投稿も次々と削除された。習氏が視察した居住区の住民とみられるユーザーは、自宅ベランダに上がりこんで警戒する警察官2人の写真とともに「また住民が叫ばないか監視している」と投稿した。
   「全部嘘だ!」。武漢で感染対策の指揮をとる孫春蘭副首相が居住区を視察した3月5日、外出が禁止されている住民たちが窓から口々に叫ぶ様子を写した動画がネット上に拡散した。視察では居住区の管理者が食料品を各戸に運び、敷地内のごみをきれいに掃除するなど住民へのきめ細かい配慮を強調したが、食料品の高騰などに悩む住民たちが「パフォーマンスだ」と反発したのだ。
   この問題は、官製メディアも「(表面を取り繕う)形式主義だ」と地元当局を批判。9日には民政省幹部が記者会見で「党と政府のイメージを著しく損なった」と指摘した。
   これでメンツを失ったのは、孫副首相を案内した武漢市トップの王忠林・党委書記だ。王氏は2月中旬に更迭された前書記に代わって起用されたばかり。習氏の武漢視察を控えて焦りもあったのか、6日の会議で「市民を教育し、総書記や党の恩に感謝させなければならない」と発言した。これが報道されると「被害が甚大な武漢市民に恩を感じろとは何事だ」との反発が全国的に拡大した。
  宣伝工作の迷走は、これにとどまらない。党中央宣伝部などは2月末、感染対策にあたって習氏の「卓越した指導力」を礼賛した本「大国戦“疫”」を緊急出版したが、まもなく販売中止に追い込まれた。感染が収束しない中での指導部の“自画自賛本”に批判の声が上がったためだ。
   習氏の武漢入りは、早期の正常化を約束して支持を回復する狙いもありそうだ。


2020.3.10-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322711000.html
米カリフォルニア沖クルーズ船 下船開始「教訓いかす」

乗客乗員の一部に新型コロナウイルスへの感染が確認され、アメリカのカリフォルニア州の沖にとどまっていたクルーズ船が港に接岸し、日本時間の10日午前から乗客の下船が始まりました。今回の対応について、アメリカの運航会社は「ダイヤモンド・プリンセスの教訓を生かし、迅速に対応している」としています。
  このクルーズ船は新型コロナウイルスの集団感染が確認された「ダイヤモンド・プリンセス」と同じアメリカの会社が運航する「グランド・プリンセス」です。
  「グランド・プリンセス」は乗客乗員およそ3500人のうち21人に新型コロナウイルスへの感染が確認されたため、カリフォルニア州サンフランシスコの沖にとどまっていましたが、保健当局などとの調整が済んだことから、日本時間の10日午前4時半ごろ、サンフランシスコ近郊のオークランドの港に接岸し、およそ4時間後の午前8時半ごろから乗客の下船が始まりました。
  アメリカの運航会社は今回の対応について、「ダイヤモンド・プリンセスの教訓を生かし、迅速に対応している」としています。
  またアメリカのペンス副大統領は9日の記者会見で、下船した乗客は健康状態を確認するため、軍の施設などで一定期間隔離されることや、カナダ人とイギリス人の乗客については港の近くの空港からチャーター機で本国に帰国することを明らかにしました。
  すべての乗客が下船するには数日かかる見通しで、まだ船内にいる乗客はNHKの取材に対し、「疲れてはいますが、5日ぶりに部屋から出て、外の空気を吸うことができました。乗客は全員マスクをしています」などと話していました。
  一方、乗員については船内にとどめて経過を観察するということで、クルーズ船は乗客の下船が終わりしだい港を離れるということです。


2020.3.10-東京NHK NEWS WEB-https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020031002000272.html
<新型コロナ>世界的大流行に「現実味」 WHO「依然として制御可能」

【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は九日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「パンデミック(世界的大流行)の脅威が非常に現実味を帯びてきた」と述べた。一方で「依然として制御は可能だ」と述べ、各国に感染拡大防止に向けた取り組みを放棄することのないよう求めた。
  これまで主張してきたウイルス封じ込め一辺倒ではなく、影響の緩和や対症療法にも注力することの必要性にも言及。感染者が少ない国での早期終息に向けた対策と併せ、大規模な市中感染が発生している国では長期化も視野に入れた柔軟な対応を行っていく考えを示した。WHOの九日付状況報告によると、ウイルスの感染者は全世界で十万九千五百七十八人と、百八カ国・地域に広がった
  WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は「インフルエンザとは違い、感染を抑えることも、著しく遅らせることも依然可能だ」と述べ、成功例として中国やシンガポールなどを挙げた。感染が世界中に広がっている現実は直視しつつも、パンデミックという言葉を安易に使うことで、感染経路の特定などの封じ込めに向けた取り組みを放棄する国が出てくることに懸念を示した。
  パンデミックはWHOの制度上はインフルエンザにのみ使用され、新型コロナウイルスには本来適用されない用語。テドロス氏は、パンデミックと呼ぶことになった場合でも「史上初めて、制御が可能な例となるかもしれない」と述べた。
  またWHO当局者によると、新型コロナウイルス感染症の致死率は高齢者ほど高く、八十歳以上では20%超。心疾患がある人は13%、糖尿病患者は9%、呼吸器疾患がある人は8%、がん患者は7・5%など、既往歴がある人も高くなっている。


2020.3.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/west/news/200310/wst2003100006-n1.html
「ウイルスばらまく」愛知・蒲郡の感染男性、法的責任も

新型コロナウイルスに感染した愛知県蒲郡(がまごおり)市の50代男性が、行政による入院までの自宅待機要請を無視し、市内の飲食店に繰り出す騒動があった。店内で「ウイルスをばらまく」と話したとされる男性には批判が殺到。自宅待機の違反者に罰則を科す国もある中、日本ではあくまでも「要請」にすぎず、強制力は伴わない。男性の法的責任の有無や、検査や待機への強制の是非は。専門家に聞いた。(桑村朋、土屋宏剛)
市民に感染の危険
 「ウイルスをばらまいてやる」「俺は陽性だ」
   関係者によると、男性は4日夜、タクシーなどで蒲郡市内の飲食店を訪れ、2軒目で自身が感染者だと切り出した。店側の通報を受けて警察官が防護服姿で出動、保健所職員も消毒の対応に追われたという。
   男性と同居する両親は、発熱や呼吸困難を訴えて入院し、3日に感染が判明。男性は翌4日に遺伝子検査で陽性が明らかになった。男性は入院までの間、自宅待機を要請されていたが、従わなかった。


2020.3.9-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319761000.html
新型ウイルス 国内感染者は計508人に(クルーズ船など除く)

各地の自治体や厚生労働省によりますと、9日、新たに28人の感染が発表され、午後10時半現在、日本で感染した人などは合わせて508人となっています。このほか▽クルーズ船の乗客乗員が696人、▽チャーター機で帰国した人が14人で、合わせて1218人です。
  このうち死亡したのは、▽国内で感染した人が9人、▽クルーズ船の乗船者7人の合わせて16人です。

日本で感染した人や中国からの旅行者など508人のうち、
▽北海道は108人、▽愛知県は86人、▽東京都は64人、▽大阪府は55人、▽神奈川県は41人、▽千葉県は22人、▽兵庫県は16人、▽和歌山県は14人、▽高知県、京都府は12人、▽新潟県は8人、▽埼玉県、石川県、奈良県は7人、▽熊本県は6人、▽長野県、山口県、福岡県、沖縄県は3人、▽栃木県、岐阜県、愛媛県、秋田県、山梨県は2人、▽宮城県、静岡県、三重県、滋賀県、徳島県、大分県、宮崎県、広島県、群馬県、福島県は1人、▽厚生労働省の職員や検疫官、それに空港の検疫で感染が確認された人などが合わせて11人です。

また厚生労働省によりますと、重症者は9日の時点で、
▽国内で感染した人などが33人、▽クルーズ船の乗船者が23人の、合わせて56人です。
  国内で感染が確認された人のうち9日までに症状が改善して退院した人などは、クルーズ船の乗客乗員を含めて合わせて346人です。


2020.3.9-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/world/news/200309/wor2003090004-n1.html
イタリアで感染7000人突破 新型コロナ、EU域内1万人超

 【パリ=三井美奈】イタリア政府は8日、新型コロナウイルスの感染者が7375人になったと発表した。感染者数は韓国をしのぎ、中国に次いで世界で2番目に多い。フランスでも同日、感染者数が1000人の大台を超え、1126人になった。
  イタリア政府によると、8日時点で感染による死者は366人で、前日に比べて133人増えた。感染者は8日、ドイツが902人、スペインが589人となり、欧州連合(EU)域内では1万人を超える。
  イタリアでは8日、北部ロンバルディア州全域と周辺の14自治体で地域間の移動が原則禁止され、域外移動には、健康や仕事上の必要性についての証明書提示が必要になった。対象地域でバーや飲食店の営業は午後6時までに制限され、店員が客と1メートル以上距離を置くよう政令で明記された。
  また、フランス政府は8日の閣議で、1000人以上の集会の開催禁止を決めた。


2020.3.9-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012321471000.html
京都で新たに感染確認 保育士の30代女性 大阪のライブハウスに

京都市は、市内の保育所で保育士として勤務する30代の女性が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。
  感染が確認されたのは、京都市の保育所で保育士として勤務する、市内に住む30代の女性です。
  京都市によりますと、女性は先月24日に、集団感染の発生が疑われている大阪 北区にあるライブハウス「Soap opera classics-Umeda-」を訪れていたということです。
  女性は先月28日にのどの痛みなどの症状があり、その2日後の今月1日に38度を超える発熱の症状が出たため市内の医療機関を受診して、その後、熱は下がったということです。
  しかし、ライブハウスを訪れた人の感染の確認が相次いだことを受けて8日相談センターに電話し、検査の結果、9日感染が確認されました。女性は先月28日と4日、5日の3日間、マスクを着用したうえで保育所に出勤していました。
  市ではこの保育所を最長で今月19日ごろまで閉所し、女性と濃厚接触があった職員25人と0歳から2歳までの乳幼児40人、それに同居している両親の合わせて67人の検査をすることにしています。


2020.3.9-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012320511000.html
新型コロナウイルス感染拡大 アメリカ各地で非常事態宣言

アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて新たに西部オレゴン州が非常事態宣言を出しました。また、東部ニューヨーク州では感染者の数が100人を超えました。
  アメリカ西部、オレゴン州のケイト・ブラウン知事は8日、記者会見を開き、州内の感染者が前の日から7人増えて14人になったとしたうえで「衛生当局との協議の結果、人員を迅速に配置し、必要な物資を提供するため州に非常事態宣言を出した」と述べました。
  アメリカでは西部のカリフォルニアとワシントン州、東部のメリーランド州とペンシルベニア州、それにニューヨーク市を含むニューヨーク州がすでに非常事態宣言を出しておりオレゴン州で6州目です。
  ニューヨーク州のクオモ知事は8日、州内での感染者は16人増えて105人になったと発表しました。このうちの82人が日本人も多く住むニューヨーク市郊外のウエストチェスター郡で確認されているとしています。
  また、中西部ネブラスカ州の保健当局は8日、最近イギリスへ旅行した36歳の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
  全米50州のうちすでに20以上の州で感染が確認されていて各地で対策が本格化しています。


2020.3.9-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012320431000.html
イタリア 新型コロナウイルスの死者 133人増え366人に

新型コロナウイルスの感染者が急増しているイタリアで、新たな死者が1日で100人以上増え、366人となりました。感染者も7000人を超えていて、イタリア政府は感染の中心となっている北部の広い範囲で移動を制限する事実上の封鎖に踏み切りました。
  イタリアでは北部のロンバルディア州を中心に感染が広がっていて、8日、新たな死者は133人増え、366人となりました。
  亡くなった人が1日で100人を超えたのは初めてです。また感染者も新たに1500人近く増え、7375人に上っています。
  こうした中、イタリア政府は8日未明、ロンバルディア州全体とその周辺の広い範囲で来月3日まで移動を制限する事実上の封鎖に踏み切りました。
  緊急の際や必要不可欠な仕事、健康上の理由などがなければ、原則として対象地域の出入りを認めないとしています。
  対象地域には北部の中心都市ミラノや世界的な観光地のベネチアなども含まれ、1600万人以上が暮らしています。
  ただ、突然の措置に地元のメディアなどからは「どのようなケースで移動が制限されるのかはっきりしない」などといった批判や、より詳しい説明を求める声が上がっています。
  一方イタリアのアリタリア航空は8日、翌日以降、ミラノを発着する国際線の運航を取りやめるほか国内線も減便することを明らかにしました。


2020.3.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319561000.html
“髄膜炎の原因が新型ウイルスの可能性”20代男性が重症 山梨

山梨県は、県内に住む20代の会社員男性が、新型コロナウイルスに感染したことが、新たに確認されたと発表しました。男性は県内の医療機関に入院していて重症だということです。
  山梨県の長崎知事は7日夜、会見を開き、南アルプス市と昭和町を主な生活圏にする20代の会社員男性が、新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。
  県によりますと、男性は先月27日に38度5分の発熱があったため、翌日と今月2日にそれぞれ別の医療機関を受診しましたが、その際は新型コロナウイルスの検査は行われなかったということです。
  男性は、先月29日から仕事を休んでいて、連絡が取れないことを不審に思った会社の同僚からの連絡で、6日に家族と警察が男性の自宅を訪ねたところ、部屋の中で男性が倒れているのを見つけたということです。
  男性はその後、中央市の山梨大学医学部附属病院に搬送され、県のウイルス検査では陰性でしたが、病院の2度の検査ではいずれも陽性が確認されたということです。
  男性は意識障害があり重症で、集中治療室で治療を受けているということです。今のところ感染経路はわかっていませんが、海外への渡航歴はなく、持病は確認されていないということです。
  長崎知事は「男性が会話が困難なため、行動履歴を聞くことができておらず、南アルプス市と昭和町を主な生活圏としていると発表した。このエリアに住む人で体調に不安がある場合は保健所に相談してほしい」と呼びかけています。
髄膜炎の原因が新型ウイルスか
新型コロナウイルスの感染が確認された20代の男性の症状について、入院先の山梨大学医学部付属病院は男性が髄膜炎を発症していることを明らかにしたうえで、「髄膜炎の原因が新型コロナウイルスである可能性が極めて高い」と説明しています。
  山梨大学医学部付属病院は7日夜、会見を行い、島田眞路学長は、男性の症状について発熱や肺炎だけでなく髄膜炎を発症し、意識障害があることを明らかにしました。
  このため、病院で髄液を検査したところ新型コロナウイルスの陽性反応が出たとして、島田学長は「髄膜炎の原因が新型コロナウイルスである可能性が極めて高いと考えている。新型コロナウイルスで髄膜炎を発症することは極めてまれで大変重要な症例だ」と説明しました。
髄膜炎とは
髄膜炎は、脳などを覆う膜に、血液の中のウイルスなどが入り込んで炎症を起こす病気です。
  発熱や頭痛、それに、おう吐などの症状がみられ、進行して脳にウイルスが入り込むと、けいれんや意識障害を引き起こします。
  一般的に子どもがかかることが多い病気で、ほとんどの場合、点滴で脱水症状を防ぐなどといった対症療法で回復します。
  しかし、原因となるウイルスによっては、乳児がかかると、精神発達の遅れなどの後遺症が出ることも報告されています。
専門家「発症は極めてまれ」
新型コロナウイルスの感染が確認された20代の男性が髄膜炎を発症したことが明らかになったことについて、感染症に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は「従来のコロナウイルスでもごくまれに髄膜炎を引き起こすので、新型コロナウイルスにも同様のおそれがある。しかし、新型コロナウイルスが髄膜炎を引き起こすとしても、世界の症例報告を考えれば極めてまれなことだとみられる」と話しています。


2020.3.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012320081000.html
中国と日本以外 98の国と地域 感染者2万3900人 新型ウイルス

新型コロナウイルスの感染拡大で、イタリア政府は北部の州などで移動を制限する異例の措置に踏み切りました。NHKのまとめでは中国と日本以外で感染が確認された国と地域は、8日、4か国増えて98になり、感染者はおよそ2万3000人、亡くなった人は479人となっています
  イタリアでは北部の中心都市ミラノがあるロンバルディア州を中心に感染の拡大に歯止めがかからず、感染者の数は7日、およそ1200人増えて5883人、亡くなった人は233人になっています。
  これを受けてイタリア政府はロンバルディア州全体と世界的な観光名所、ベネチアのある周辺の州などからほかの地域に移動することを制限する異例の措置に踏み切りました。この措置の対象となるのは1660万人で、今月8日から来月3日まで続くということです。
  感染者はスペインやオランダ、ベルギーなどヨーロッパの各地で徐々に増えていて、東ヨーロッパのブルガリアでも初めて感染者が確認されました。
  一方、アメリカでは感染者が160人を超え、西部カリフォルニア州やワシントン州などに続いて、ニューヨーク州もニューヨーク市を含む州全体に非常事態宣言を出し、全米規模で対応に追われています。
  このほか、8日は旧ソビエトのモルドバ、インド洋の島国モルディブと南米のパラグアイでも初めて感染が確認され、NHKのまとめでは中国と日本以外で感染が確認された国と地域は7日から4か国増えて98になりました。
  これらの国と地域で確認された感染者はおよそ2万3900人、亡くなった人は479人となっています。


2020.3.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012319361000.html
大阪 新たに10人の感染確認 複数が別のライブに参加も

大阪府は、府内に住む20代から60代の男女合わせて10人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。また、集団感染の発生が疑われている大阪市内のライブハウスとは別のライブハウスを感染者が訪れていたとして、施設名を公表して注意を呼びかけています。
  大阪府によりますと、新たに感染が確認されたのは、府内に住む20代から60代までの、男性2人と女性8人の合わせて10人です。
  このうち9人は、集団感染の発生が疑われている大阪 都島区と北区のライブハウスの両方か、いずれかを訪れていたということです。
  残る1人については、ライブハウスを訪れたという情報はないということです。
  大阪府によりますと、10人のうち2人は持病があるため症状が重く、入院して治療を受けているということです。
  さらに、大阪府は、集団感染の発生が疑われている2つのライブハウスとは別の2つのライブハウスを複数の感染者が訪れ、不特定多数の人と接触した可能性があるとして、施設名を公表しました。
  それによりますと、このうちの1つは、北区の「LiveHouse Rumio」で、府内で感染が確認された2人が先月18日に訪れていたということです。
  もう1つは、中央区の「americamura FANJ twice」で、大阪と兵庫県で感染が確認された合わせて2人が先月21日に訪れていたということです。


2020.3.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319441000.html
中国 1日の感染者数が100人未満に 感染者の国内流入を警戒

新型コロナウイルスの感染者が世界全体で10万人を超え、感染の拡大が収まらない一方、中国では、1日に新たに確認された感染者の数が、約1か月半ぶりに、100人を下回りました。ただ、中国ではこのところ、イタリアやイランなど海外から入国したあと、感染が確認されるケースが相次いでいて、当局が警戒を強めています。
  中国で新型コロナウイルスに感染した人は8万人を超え、死亡した人は3070人に上っています。

こうした中、6日に中国で新たに確認された感染者は99人で、1月20日以来、約1か月半ぶりに100人を下回りました。

新たに確認された人のうち74人は、状況が深刻な湖北省武漢での感染者ですが、それ以外の25人のうち24人は、海外から入国したあと感染が確認されたケースでした。
  中国ではこのところ、イタリアやイランなどから入国したあと、感染が確認されるケースが相次いでいて、北京の警察当局は7日、イタリアから今月4日に北京に帰国したあと、新型コロナウイルスへの感染が確認された4人について、捜査に着手したと発表しました。
  4人は、発熱やせきなどの症状があったのにもかかわらず、出国前に薬で熱を下げ、北京の空港で入国する際、健康状態について、事実と異なる報告を行った疑いがあるということです。
  中国では、北京や上海などで、イタリアやイランに加え、日本や韓国から到着する人への管理を強化していて、当局は海外からの感染者の流入に警戒を強めています。


2020.3.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012318731000.html
中国と日本以外 90の国と地域 感染者1万9660人 新型ウイルス

NHKのまとめでは、新型コロナウイルスの感染者が新たにセルビアやスロバキアなど5か国で確認され、中国と日本以外で確認された国と地域は90にのぼっています。感染者は合わせて1万9660人、死者は400人となっています。
国や地域別では、多い順に
▽韓国が6593人、▽イランが4747人、▽イタリアが4636人、▽ドイツが639人、▽フランスが577人、▽スペインが355人、▽スイスが210人、▽アメリカが164人、▽イギリスが159人、▽シンガポールが130人などとなっています。

また、新たにセルビア、スロバキア、バチカン、カメルーン、それにペルーの5か国で、初めて感染者が確認されました。
亡くなった人は、▽イタリアで197人、▽イランで124人、▽韓国で42人、▽アメリカで11人、▽フランスで9人、▽スペインで5人、▽香港、イラクでそれぞれ2人、
▽フィリピン、台湾、タイ、サンマリノ、オーストラリア、イギリス、スイスそれにオランダでそれぞれ1人で、合わせて400人となっています。
このほか、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船して、先月17日にチャーター機でアメリカに帰国したおよそ300人のうち、46人の感染が確認されています。

また本格的な下船が始まった先月19日以降に下船した乗客のうち、それぞれの国や地域に戻ったあとで感染が確認されたケースは、
▽オーストラリアで10人、▽香港で9人、▽イギリスで4人、▽イスラエルとロシアで3人、▽台湾で1人となっています。
このうち亡くなった人は、オーストラリアで1人となっています。



2020.3.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012318811000.html
米クルーズ船で21人陽性 カリフォルニア沖 新型ウイルス

アメリカのペンス副大統領は、新型コロナウイルスの感染が広がっている可能性があるとして検査が行われたカリフォルニア州沖のクルーズ船内で乗客乗員合わせて21人からウイルスへの陽性反応が出たことを明らかにしました。
  このクルーズ船は、アメリカの会社「プリンセス・クルーズ」が運航する「グランド・プリンセス」で先月、船を降りた一部の乗客がウイルスに感染していたことが確認されたことから、クルーズを中断し、現在、カリフォルニア州のサンフランシスコ沖に停泊しています。
  アメリカのペンス副大統領は6日、ホワイトハウスで記者会見し、感染が疑われた46人を対象に船内で検査を行った結果、乗客2人と乗員19人の合わせて21人からウイルスの陽性反応が出たことを明らかにしました。
  クルーズ船には4人の日本人を含む乗客乗員およそ3500人が乗船していますが、陽性反応が出たなかに日本人が含まれているかは明らかにされていません。
  ペンス副大統領によりますと、今後、クルーズ船を商用船が使わない港に入港させたあと、船内の全員を検査するということです。
  このうちおよそ1100人の乗員については船内で隔離する考えを示す一方、乗客については受け入れ先を検討するため国防総省などと協議するとしています。
  クルーズ船の運航会社「プリンセス・クルーズ」は、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」も運航しています。
乗船していた男性 ハワイに戻り感染判明
  アメリカ・ハワイ州のイゲ知事は6日の記者会見で、現在、カリフォルニア州の沖に停泊しているクルーズ船「グランド・プリンセス」に乗船していたハワイの男性1人が、新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにしました。それによりますと、男性は先月、アメリカ西部のサンフランシスコからメキシコまで「グランド・プリンセス」に乗船したあと、ハワイに飛行機で戻り検査を受けたところ、感染が分かったということです。男性は一時施設に隔離されていましたが、症状は軽く快方に向かったことから、今はハワイの自宅で療養しているということです


2020.3.6-YAHOO!!Japanニュース-産経新聞-https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000587-san-cn
新型コロナ 武漢で退院後に男性死亡 退院一時停止も

【北京=三塚聖平】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻な湖北省武漢市で、感染が確認されて医療施設で治療を受けた男性が、退院後に容体が悪化して死亡したと中国メディアが報じた。武漢では一部の医療施設が患者の退院を一時停止したほか、この問題を報じた記事が削除されるなど影響が広がっている。
   中国紙・新京報(電子版)などによると、武漢市在住の男性(36)は新型コロナウイルスに感染し、2月12日から市内に設けられた臨時病院で入院治療を受けていた。その後、2度の検査で陰性が確認されるなどし、同26日に退院した。男性は自宅には戻らず、経過観察のため指定されたホテルで隔離措置を受けていたが、3月2日に容体が急変して病院に搬送されたが、その日のうちに死亡が確認された。男性の死因は肺炎と診断された。
   5日には武漢市内の多くの臨時病院が、市当局の通知を受けて退院手続きを一時停止したと伝えられている。退院者の再発を防ぐための措置だという。また、中国のニュースサイト「澎湃新聞」など、この問題を報じた複数の中国メディアの記事が相次いで削除されている。
   現在、中国政府は、治療を終えて退院する人が増えていることを積極的にアピールしている。ただ、退院後に再びウイルスの陽性が確認されるケースも各地で出ており、順調な事態改善を強調する当局が敏感になっているとみられる。


2020.3.6-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200306/k10012316841000.html
感染拡大の可能性ある米クルーズ船 日本人4人も乗船

新型コロナウイルスの感染が広がっている可能性があるとして、アメリカの保健当局が調査している、カリフォルニア州沖を航行中のクルーズ船について、船の運航会社は、乗客と乗員に日本人4人が含まれていることを明らかにしました。運航会社はインフルエンザに似た症状が見られる乗客・乗員など数十人を対象に検査を行い、結果が出るまで船内にとどめる方針です。
  このクルーズ船は、アメリカの会社「プリンセス・クルーズ」が運航する「グランド・プリンセス」で、ハワイを出港したあとカリフォルニア州のサンフランシスコに向かっています。
  クルーズ船は、先月の航海で乗船した客がカリフォルニア州内の感染者の集団に含まれている可能性があるとして、アメリカのCDC=疾病対策センターが調査を進めています。
  運航会社はクルーズ船の乗客と乗員の数を公表していませんが、5日、NHKの取材に対し、乗客3人と乗員1人の合わせて4人の日本人が乗っていることを明らかにしました。

また、運航会社は4日、声明を発表し、乗客・乗員のうち、先月、船を降りたあと新型コロナウイルスへの感染が確認された元乗客と同じ航海に参加していたり、インフルエンザに似た症状が見られたりする数十人を対象に、ウイルスに感染していないか検査を行い、結果が出るまで船内にとどめる方針を示しました。
  沿岸警備隊のヘリコプターがクルーズ船に検査キットを届けるということです。クルーズ船の運航会社「プリンセス・クルーズ」は、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」も運航しています。
“心配だが乗員と政府の対応信じる”クルーズ船乗客
  アメリカの保健当局が新型コロナウイルスへの感染の可能性を調査しているクルーズ船「グランド・プリンセス」に乗船する乗客のアメリカ人夫婦が5日、SNSを通じてNHKのインタビューに応じました。
  インタビューに応じたのは、カリフォルニア州に住むスティーブン・スミスさんとミシェル・スミスさんで、休暇を利用して「グランド・プリンセス」の船旅に参加しています。
  スティーブンさんによりますと2人は、「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスに集団感染したニュースを見て、ツアーに参加するかどうか迷いましたが、最終的に参加を決めたということです。
  ツアーの途中の4日の朝、船長からアナウンスがあり、船内での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、予定を切り上げてサンフランシスコに戻ることを知らされたということです。
  スティーブンさんは、船内で複数の人たちが検査を受けていると明らかにしたうえで「先行きに心配はあるが、いまは乗員と政府がしっかり対応してくれると信じている」と話していました。
  ミシェルさんは「感染を防ぐため、自分たちも何度も手洗いをし、乗員たちが頻繁に掃除をしている」と船内の様子を語っていました。


2020.3.6-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://special.sankei.com/a/international/article/20200306/0002.html
新型コロナ 中国でペット数十万匹が受難 相次ぐ飼育放棄

【北京=西見由章】新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国で、多くのペットが犠牲になっている。飼い主が感染の媒介を恐れて飼育放棄したり、都市の封鎖によって飼い主が自宅に戻れず餓死したりするケースが相次いでいるためだ。

 「家に猫が1匹います。餌がなくなって数日たちます」。湖北省武漢市で働く男性、張さんは今月1日にSNSで助けを求めた。電話取材に応じた張さんによると、春節(旧正月)前に湖北省外へ帰省したが、1月下旬に武漢が封鎖され自宅に戻れなくなった。当初餌やりを依頼した動物保護団体も、外出制限の強化で活動が難しくなっていた。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012315821000.html
香港で犬が感染 飼い主に警戒感強まる 新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの感染者の飼い犬が、ウイルスに感染したケースが見つかったことを受けて、香港ではペットを飼う人たちの間でも警戒感が強まっています。
  香港政府は4日夜、新型コロナウイルスへの感染が確認された女性が自宅で飼っていた犬が、低レベルではあるものの、ウイルスに感染していたと明らかにしました。人から犬に感染したとみられるとしています。
  香港では、集合住宅に住む人が多いため、犬などのペットは家の中で飼われることがほとんどで、人との距離が近いこともあり、飼い主の間では動物の感染に対する警戒感が強まっています。
  高層マンションで7歳の犬を飼っている女性は、散歩などで外出するたびに足や体を洗って消毒するほか、知らない犬や人にはできるだけ接触させないようにするなど注意しているということです。
  女性は「とても心配です。犬が感染してしまったら、大変なことになるかもしれません。家族と同じですから、特に気をつけています」と話していました。
  香港では、2003年に新型肺炎「SARS」の感染が拡大した際には、感染を心配した飼い主から捨てられたペットが急増して問題になりました。
  香港政府は今のところ、ペットの動物がウイルスを広めるという証拠はないとしており、市民には過剰に心配してペットを捨てないよう強く求めています。
香港政府「飼い主は冷静に」
  香港政府で動物の検疫を担当する部門の担当者が5日会見し、新型コロナウイルスに感染した女性が飼っていた犬について、「検査を繰り返し、国際的な専門家とも協議した結果、この犬が低レベルで感染したことは明らかだ」と述べました。
  そのうえで、「ペットの飼い主はパニックにならないでほしい。われわれが把握しているのは、わずかにこの1例だけであり、これによってペットが病気を発症するかどうかの証拠はまだない」と強調しています。


2020.3.5-中央日報-https://s.japanese.joins.com/JArticle/263309?sectcode=A00&servcode=A00
習近平氏、2日ぶりに改めて「コロナ発源地研究強化」指示

  中国の習近平国家主席が改めて新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の発源地に対する研究強化を指示した。習主席は4日、中国最高指導部会議である政治局常務委員会を開催して「引き続き新型コロナの発生源研究を強化せよ」と述べた。
  今月2日、中国軍事医学研究院と清華大学医学院を相次いで視察した後に開いた座談会で「新型コロナウイルスの発生源と伝播経路の研究強化」を力説したことに続き、そのわずか2日後に再び新型コロナの発源地問題を持ち出した。
  今回は中国最高指導部会議で言及したものということで、2日の発言と比べても意味が大きい。また、4日の政治局常務委員会は習主席が新型コロナ対応に関連して主宰した6回目の政治局常務委員会だ。
  この日、習主席は勝機をとらえつつある新型コロナ防疫業務を一層強化する一方、生産活動再開に万全を期すよう注文した。また「科学研究の核心問題突破力を強化し、優勢な力でまずは最も緊迫した問題から解決せよ」と要求した。
  続いて「引き続きウイルスの発生源と伝播システムに対する研究を強化せよ」と力説した。また「ワクチンや診断キット、医療装備などの研究開発を臨床治療と緊密に結合せよ」と強調した。
  習主席は先月26日の新型コロナ関連の第5回政治局常務委員会では「中国の防疫経験を世界と共有せよ」と述べた。今回の第6回会議では「ウイルス発生源研究強化」を指示し、中国が新型コロナの発源地ではない点を浮き彫りにしようとしたものとみられる。
  背景には、世界的に新型コロナが流行して「中国責任論」が台頭することに対し、その初期段階に芽から摘もうとする狙いがあるとみることができる。
  最近、中国メディアでは、今回の事態に関連して、中国が謝らなければならないのではなく、むしろ世界が中国に感謝するべきだという主張が掲載されている。代表的なのは、4日に新華網や環球網などに相次いで掲載された「堂々とせよ、世界は中国に感謝しなければならない」という題名の記事だ。
  この内容は「黄先生看金融的」というユーザーが書いたものだが、これを中国官営メディアが公式に引用した形だ。この中で「最近、中国が世界に対して謝らなければならないという話が出ているが、これは非常にとんでもない」と強弁する。「中国が新型コロナと戦うために途方もない犠牲と経済的費用を支払った末にその伝播経路を遮断した」と主張した。「この世でどの国が中国ほどの犠牲を払ったか」と反問した後に「現在、多くの研究がウイルスの発生源が他の国からもたらされたと指摘している。このため中国は謝る理由がない」としている。
  この記事ではまた「世界は中国に対して感謝しなければならない」とし「中国の巨大な犠牲がなかったら、世界は新型コロナウイルスに対抗する時間的余裕を持つことができなかっただろうため」という主張した。オンライン空間のチャットルームあたりでしか見られないような内容が中国官営メディアに堂々と登場し始めたのだ。
  このような動きに、この日、中国外交部までが加勢した。中国外交部の趙立堅報道官はこの日、定例記者会見で「個別メディアが何の根拠もなく新型コロナを『中国ウイルス』と勝手に称することは、中国に『伝染病を作った国』という汚名を着せようとするもので、全面的に他の底意がある」と主張した
  趙報道官も新型コロナの発源地が中国ではない可能性があるという点を強調した。「現在、ウイルス発源地を突き止める作業が進められている最中だが、まだ結論が出ていない」としながら「世界保健機関(WHO)も、何度も新型コロナは世界的現象であり発源地はまだ確実でないと明らかにした」と話した。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012316211000.html
韓国メディア 日本の「2週間待機要請」措置を相次ぎ速報

日本政府が、韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請することなどを決めたことについて、韓国メディアは相次いで速報で伝えました。
  このうち通信社の「連合ニュース」は、「制限措置の大幅な強化を断行した」としたうえで、旅客機が到着する空港を、成田空港と関西空港に限定するよう要請することに言及し、「入国のほか交通を制限して、往来を減らす構想とみられる」と伝えています。
  また、主要紙の「中央日報」は電子版で「観光客の減少という経済的な打撃を受けてでも、オリンピックを開催できる雰囲気を作ろうとしているとの解釈も出ている」と指摘しています。
  韓国外務省によりますと、5日午後3時の段階で41の国と地域が、韓国全土や一部の地域からの入国や入境を禁止しているほか、一時隔離する措置を取ったり、手続きを強化したりしたのは、57の国や地域に上るということです。
  カン・ギョンファ(康京和)外相は、連日のように各国の外相と電話での会談を行っているほか、6日は韓国に駐在する各国の外交官を集めて、韓国側の対応について説明し、過度な制限措置を取らないよう求めることにしています。
韓国大統領府 政策室長「失望 深い遺憾の意」
日本政府が韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請することなどを決めたことについて、5日夜、韓国の公共放送KBSの番組に出演した大統領府のキム・サンジョ(金尚祚)政策室長は「失望したし、深い遺憾の意を表する。新型コロナウイルスへの対応では、国内の努力も重要だが、国際的な協力もとても重要だ」と述べました。
  そのうえで6日、韓国政府が正式な立場を発表するだろうとの見通しを示しました。また、韓国外務省は5日夜、ソウルにある日本大使館の相馬総括公使を呼びました。
  具体的な内容は明らかになっていませんが、日本側の措置について説明を受けるとともに、過度な制限措置を取らないよう求めたものとみられます。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012315701000.html
入国禁止 韓国とイランの一部地域を追加 政府

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は水際対策を抜本的に強化するため、韓国とイランの一部地域を入国禁止措置の対象に追加するほか、中国と韓国からの観光客の来日の自粛を要請するなど、新たな措置を取る方向で調整を進めています。
  政府関係者によりますと、水際対策の抜本的な強化に向けて、韓国とイランの一部地域を入国禁止措置の対象として追加指定する方向で調整を進めているということです。
  また、中国と韓国からの旅客機の到着する空港を成田空港と関西国際空港に限定するよう要請することが検討されています。
  さらに、中国と韓国に対し発行済みのビザの効力を停止するほか、中国と韓国からの観光客の来日の自粛を要請する方向で調整しているということです。
  政府はこのあと、総理大臣官邸で対策本部を開き、新たな措置について最終的に実施を判断することにしています。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012315841000.html
日本政府 中韓からの入国者に指定場所での2週間待機を要請

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府は5日の対策本部で、水際対策を抜本的に強化し、感染者の多い中国と韓国からの日本人を含めた入国者に指定場所での2週間の待機を要請することを決めました。
  政府は、5日夜開いた対策本部の会合で、水際対策の抜本的な強化に向けた新たな措置を決定しました。
  感染者の多い中国と韓国からの日本人を含めた入国者について、2週間、検疫所の所長が指定した場所での待機と国内での公共交通機関を利用しないよう要請するとしています。中国には香港やマカオを含むとしています。
  さらに、発行済みビザの効力を停止し、旅客機が到着する空港を、成田空港と関西空港に限定するよう要請するとしています。
これらの措置は、来週9日から今月末まで実施するとしています。
また、7日午前0時から韓国とイランのそれぞれの一部地域を入国禁止措置の対象として追加指定するとしています。
  一方、会合では、マスクの品薄状態が続く中、転売目的で買い占められ、インターネットを通じて高額で販売されるケースが相次いでいることを踏まえて、マスクの品薄状態を解消するための総合対策もまとめました。
  具体的には、国民生活安定緊急措置法に基づきマスクのインターネットでの転売を禁止することなどが盛り込まれ、違反した場合には、罰則も科されることになります。法律に基づく転売の禁止は初めてです。
  また、再利用が可能な布製のマスク2000万枚を国が一括して購入し、介護施設や学童保育の現場などに配布するほか、医療用マスクについても、メーカーに増産を要請し、海外からの輸入も合わせて1500万枚を確保するとしています。
  最後に、安倍総理大臣は、「諸外国での感染が拡大する中で今が正念場であり国内対策はもとより、機動的な水際対策についても引き続きちゅうちょなく断行していくことが不可欠だ。また、今後も、マスクの受注状況を十分に注視しながら、国民不安の解消にむけて、法制度や予算を駆使して、必要な対策はどんどん講じていく」と述べました。
東京 新大久保では影響を心配する声
政府が中国と韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請することを決めたことについて、コリアンタウンがある東京 新大久保では影響を心配する声が聞かれました。
  都内の大学で学んでいる韓国人の男子留学生は「日本に入国する際に2週間待機する必要があるということは、その間は授業を受けられなくなるので、当面の間は帰国できなくなります。韓国に住む親や友達とも会いたかったのですが、しばらくは向こうから来ることもできなくなり、とても残念です」と話していました。
  また、食料品店の従業員の男性は「同僚の韓国籍の女性が今月中に韓国に行って再び日本に戻る予定でしたが、どうするか対応を検討しています。感染を広げないためには仕方がないと思いますが、韓国からの入国が全面的に禁止される日が来るかもしれないと考えると不安です」と話していました。
大阪 コリアン街周辺の反応は
コリアン街がある大阪のJR鶴橋駅周辺では、さまざまな意見が聞かれました。近くのホテルで働く韓国籍の30代の男性は「韓国に帰って日本に戻るときに戻りづらくなるので少し残念ですが、日本にとっていちばんよいのは規制をすることなのでしかたないし、正しい判断だと思う」と話していました。
  また、30代の会社員の女性は「私が韓国や中国に行くときは帰国する際に空港で困ると思うが、今の状況を考えるとよい判断だと思う。ただ、もっと早くやっておけば多くのイベントが中止になったりすることもなかったのでは」と話していました。
  決定に理解を示す意見が多く聞かれた一方で、20代の学生の女性2人は「韓国の音楽が好きで3月に行こうと話していました。韓国に行きにくくなるし、空港でも面倒になると思うので反対です。好きなアイドルが7月に来日するのですが、それもどうなるのか」と心配していました。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012316081000.html
和歌山県で女性1人感染確認 大阪のライブハウスに

和歌山県によりますと、県内に住む20代の女性が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。
  この女性は、先月19日、複数の人の感染が確認されている大阪 北区のライブハウスで行われたコンサートに参加していたということです。
  女性の病状は現在、安定しているということです。和歌山県で感染が確認されたのは、これで14人となります。


2020.3.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012312901000.html
新型ウイルス 国内の感染確認1047人(クルーズ船含む)

  各地の自治体や厚生労働省によりますと、5日は滋賀県で初めて感染が確認されたほか、北海道、京都府、新潟県、山口県、神奈川県、兵庫県、東京都でも新たに感染確認が発表され、午後6時半現在、日本で感染した人などは合わせて327人となりました。
  このほか、クルーズ船の乗客乗員が706人、チャーター機で帰国した人が14人で合わせて1047人となっています。
死亡
このうち死亡したのは、国内で感染した人が6人、クルーズ船の乗船者6人の合わせて12人です。
都道府県別
日本で感染した人や中国からの旅行者など327人のうち、

▽北海道は83人、▽愛知県は49人、▽東京都は46人、▽神奈川県は34人、▽大阪府は17人、▽千葉県は15人、▽和歌山県は13人、▽高知県は7人、▽石川県は6人、▽熊本県は6人、▽新潟県は6人、▽京都府は6人、▽兵庫県は4人、▽福岡県は3人、▽沖縄県は3人、▽山口県は3人、▽長野県は2人、▽岐阜県は2人、▽愛媛県は2人、▽宮城県は1人、▽栃木県は1人、▽埼玉県は1人、▽静岡県は1人、▽三重県は1人、▽滋賀県は1人、▽奈良県は1人、▽徳島県は1人、▽大分県は1人、▽宮崎県は1人、▽厚生労働省の職員や検疫官、それに空港の検疫で感染が確認された人などが合わせて10人です。
重症者
また、厚生労働省によりますと感染が確認された人で、人工呼吸器をつけたり集中治療室で治療を受けたりしている重症者は4日の時点で、クルーズ船の乗船者が34人、国内で感染した人などが24人の合わせて58人となっています。
退院
一方、4日までに症状が改善するなどして退院した人は、▽クルーズ船の乗船者が181人、▽国内で感染した人などが48人の合わせて229人となっています。


2020.3.4-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://special.sankei.com/a/international/article/20200304/0004.html
中国、新型コロナ「逆輸入」を警戒 上海などが入国者隔離

【北京=三塚聖平】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が世界で拡大していることを受け、海外からウイルスが「逆輸入」されることに中国が警戒を強めている。上海や北京といった大都市で、日本などからの入国者に対する隔離措置が相次いで表明された。海外からの帰国者の感染が中国各地で明らかになるケースが増えているためだといい、中国に拠点を置く日系企業の事業にも影響が出る恐れがある。

 中国メディアによると、上海市政府は3日、感染拡大が深刻な「重点国家」からの入国者に対して、自宅などで14日間の経過観察を求めると表明した。具体的な国名については触れなかったが、上海の日本総領事館によると日本からの入国者も対象に入ると上海当局から連絡があった。


2020.3.4-静岡新聞 SBS-https://www.at-s.com/news/article/health/national/743129.html
新型肺炎、国内感染者1000人 死者12人、27都道府県に

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大している問題で、山口県が4日、新たに1人の感染を発表、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者を含め、国内の感染者が千人となった。死者は12人
 内訳は、クルーズ船の乗客乗員が706人と最も多いが、地域で見つかる患者も増え続け、27都道府県と検疫官らで計280人の感染が確認された。さらに拡大するのか、終息に向かうのか、正念場を迎えている。
 地域別で見ると、感染拡大が最も深刻なのは北海道。道内全域で感染者が報告されており、79人に上った。鈴木直道北海道知事は2月28日に緊急事態を宣言した。


2020.3.4-熊本日日新聞-https://this.kiji.is/607754694465504353?c=92619697908483575
【新型コロナ】時短営業広がる 熊本県内の大型店

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、熊本県内の大型店でも時短営業が広がっている。来店客や従業員の安全確保を図りたいとして、3日からJR熊本駅(熊本市)の商業施設「肥後よかモン市場」などが営業時間を1~3時間短縮した。
   同市場では大半の飲食店の閉店時間が午後9時までに早められ、「今後の状況を見ながら当分の間続ける」とJR九州。
   イオンモール熊本(嘉島町)とイオンモール宇城(宇城市)は3日から、イオンの直営以外の専門店や映画館などの開店を午前11時に遅らせる一方、閉店を午後8時までとした。15日まで。
 イズミ(広島市)が展開する「ゆめタウン」も4日から15日まで、県内7店舗などで直営の売り場を除く入居テナントの営業時間を原則午後8時までに変更する。
   「サクラマチ クマモト」(熊本市)も短縮営業を検討中。スポーツジムなど一部は既に臨時休業しているといい、担当者は「売り上げ減になるが、感染拡大防止のためには仕方ない」と話す。
   鶴屋百貨店(同市)は現在のところ通常通りの営業。
   一方、福岡市内の商業施設でも営業時間変更などの動きが相次ぐ。J・フロントリテイリング(東京)によると、傘下の百貨店「博多大丸」は3月中の火曜日(31日除く)を臨時休業とした。
   JR博多駅ビルの専門店街「アミュプラザ博多」や百貨店「博多阪急」は一部を除き2日から営業時間を2時間短縮。岩田屋三越は同日から岩田屋本店のレストラン街の閉店時間を1時間早めた。福岡パルコも4日から13日まで営業時間を2時間短くする。(丸山伸太郎、宮崎達也)


2020.3.4-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012313131000.html
東日本大震災追悼式 中止の方向で調整 受け止めは…

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府は11日に予定していた東日本大震災の追悼式を取りやめる方向で最終調整を進めています。被災地や各党の反応です。
塩釜市長「残念だが苦渋の決断だろう」
  塩釜市の佐藤光樹市長は定例の記者会見で「大変残念だが、遅かれ早かれこういう決断になるのは想定していた。集団で集まることは避けてほしいと民間にも自粛をお願いしている中で、追悼式の中止を判断されたのだと思う。苦渋の決断だったのではないか」と述べ、理解を示しました。
  また市が主催する追悼式を取りやめ、市内にあるモニュメントの前に献花所を設置する方式に変更したことについて、「追悼式は中止だが、震災が発生した午後2時46分にそれぞれの思いの中で黙とうしてもらえれば、それが1つの表現方法になるのではないか。震災で犠牲になった人や、被災者の皆様に一日も早い復興を誓いたい」と述べました。
家族4人亡くした男性「当日は寺で供養」
東日本大震災で、妻と長男夫婦、それに孫娘の家族4人を亡くした遺族で、政府の追悼式に出席する予定だった岩手県釜石市の鈴木堅一さん(76)は「けさ追悼式についての新聞記事を見て驚きましたが、これだけいろいろな行事が中止になっているので、『やはりな』と思いました。初めて政府の追悼式に参加するので、自分の中でも大きな節目として臨もうと思っていました。安倍総理大臣が震災後に釜石に視察に訪れたときに直接面会していて、また会えると思っていたので残念ですが、しかたないと思います。当日は近所のお寺で家族を供養します」と話していました。
「残念…」「しかたない…」
  仙台市では「中止は残念だ」といった声や「感染を防ぐためにはしかたがない」などという声が聞かれました。
  このうち80代の女性は「中止になって残念です。遺族にとって追悼式は法事と同じなのでとてもつらいと思います。なんでもかんでも中止にするのはおかしいです」と話していました。
  70代の男性は「残念だけどしかたないと思います。地域によっては献花だけを行うというところもありますが、感染が心配されている今は、こうしたやり方でいいと思います」と話していました。
  また、19歳の女性は「感染を防ぐためにどうしようもないのは理解できますが少し残念です。風化が進む中で1人1人が震災の記憶をつなぎとめようと努力する必要があると思います」と話していました。
官房長官感 「感染拡大防止の観点から最終調整」
菅官房長官は、4日午前の記者会見で「東日本大震災の追悼式は、政府がイベントなどの開催の必要性について再検討を要請していることも踏まえて、感染拡大防止の観点から、現在、最終調整を行っているところだ。できるだけ早く判断したい」と述べました。
立民 安住国対委員長「代わりの弔意方法 検討を」
  立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「被災地では式典の規模縮小など哀悼の気持ちをどう伝えるか真剣に議論している。政府は真剣に議論している節がなく、頭ごなしに追悼式をやめるのであれば被災地選出の議員としては納得できない」と述べました。
  そのうえで「大勢の人でというのは自粛すべきだと思うが哀悼の気持ちをどう伝えるかは真面目に議論してほしい」と述べ、追悼式に代わる弔意の表し方を真摯(しんし)に検討するよう求めました。
国民民主党の玉木代表「新しい取り組みを」
国民民主党の玉木代表は記者会見で「追悼式の中止はやむを得ないと思うが、被災の記憶と記録を風化させるようなことにつながってはならない。亡くなった方を悼み、われわれの経験をのちの世代にきちんと伝えるため新しい取り組みを行ってはどうか」と述べました。
公明 石田政調会長「忘れてはならない」
公明党の石田政務調査会長は記者会見で「追悼の形がどうあれ、忘れてはならない。被災者に自分たちのことは忘れられていないと思ってもらえるような対応が必要だ」と述べました。
共産 穀田国対委員長「決意示す方法いろいろある」
共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で「政府主催の式典なのでとやかく言うつもりはないが、大事なのは未曽有の震災を風化させないことや復旧・復興の途中だと確認すること、それに哀悼の意を表すことだ。こうした取り組みを続ける決意を示す方法はいろいろあるのではないか」と述べました。
社民 福島党首「取り組むやり方いろいろ」
社民党の福島党首は記者会見で「追悼式は東日本大震災の被害や原子力発電所の問題点について心に刻む重要な日だ。中止になるのであればとても残念だが、3月11日に起きたことを忘れずに取り組むやり方はいろいろあると思う」と述べました。


2020.3.4-NHK NEWS WEB-和歌山-https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20200304/2040004897.html
検査で安全確認 病院が業務再開

医師や患者の新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認された湯浅町の済生会有田病院は、大規模なウイルス検査の結果、関係者全員の安全が確認できたとして、4日朝からすべての業務を再開しました。
  済生会有田病院をめぐっては、先月13日に外科の医師が新型コロナウイルスに感染していることが確認されて以降、入院患者や家族などあわせて11人の感染が確認されました。
  これを受けて病院では、外来や入院の受け入れを停止し、県が医師や看護師、患者など病院関係者474人全員のウイルス検査を行いました。
  県では、最後に感染が確認された日の翌日の先月19日から今月3日までを経過観察の期間としていましたが、この間、新たな感染は確認されず、病院は4日朝からおよそ3週間ぶりにすべての業務を再開しました。
  4日朝、済生会有田病院の伊藤秀一院長が病院の前で会見し、「病院の経営を顧みることなく感染防止の対策を全力で進めた結果、院内は完全にクリアな状態になった。今後も職員一同、地域に貢献していきたい」と話しました。
  診察に訪れた70代の男性は、「病院が再開されて本当にうれしいです」と話していました。
  また、和歌山県の仁坂知事は、病院の再開について、「新型コロナウイルスとの闘いが全国で続く中、1つの希望になると思ってる。今後も緊張感をもって、対策にあたっていきたい」と話していました。


2020.3.3-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200303/k10012311521000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002
新型コロナウイルス 大分県で初の感染者を確認 30代女性1人

大分県は、大分市に住む飲食店従業員の30代の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。大分県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは初めてです。
  新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、大分市に住む飲食店従業員の30代の女性です。
  大分県や大分市によりますと、女性は、先月23日の夜、38度7分の発熱や頭痛、けん怠感などの症状が出て、その後も症状が改善されなかったため、3日ウイルス検査を受けた結果、新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。
  大分県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは初めてです。女性は現在も発熱や頭痛、けん怠感といった症状があり、肺炎を起こしていて、3日午後、大分市にある感染症指定医療機関の県立病院に入院したということです。
  また、女性は40代の男性と同居していて、大分県や大分市は、この男性の検査を4日以降行うとともに、今後2週間は自宅で待機するよう要請したということです。
  大分県などによりますと、女性は、先月22日まで大分市都町の飲食店「ラウンジサザンクロス大分」に出勤し、翌23日には大分市内のスポーツジムを利用しましたが、その日以降は勤務しておらず、ほとんど自宅で過ごしていたということです。また、この2週間は県外には出かけていないということです。
  大分県は、女性の勤務する店を先月10日から22日までの間に利用した人は濃厚接触の可能性があるとしていて、大分市の保健所が濃厚接触した人がいないか調査しています。


2020.3.3-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200303/k10012311701000.html
新型コロナウイルス 札幌市で新たに2人の感染確認

札幌市は、市内に住む30代と60代の会社員の女性2人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。道内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、これで79人となりました。
  札幌市によりますと、3日新たに感染が確認されたのはいずれも札幌市内に住む会社員で、30代と60代の女性の2人です。2人はいずれも海外渡航歴はなく、今は市内の2つの医療機関にそれぞれ入院していますが、症状は軽いということです。
  このうち30代の女性は、先月29日に発熱や頭痛、せきなどの症状が出て、今月2日に市内の医療機関を受診し、検査の結果、感染が確認されました。
  また60代の女性は、先月27日と28日に呼吸が苦しくなったことなどから市内の同じ医療機関を2度受診し、別の医療機関を紹介されて検査を行ったところ、感染が確認されました。
  2人は先月29日に感染が確認された20代の会社員の女性の濃厚接触者で、札幌市では、仕事上のつきあいがあった可能性もあるとみて調べています。
  道内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、これで79人となりました。
  札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は「3人が一緒にいた時間がどれくらいなのかや感染の広がりがどのくらいあるのかを調べていきたい」と話していました。


2020.3.3-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200303/2000025987.html
2人感染 ライブ参加者と接触も

大阪府に住む50代の男性と40代の女性が新たに新型コロナウイルスに感染していることが、2日に確認されました。これで、大阪府内で感染が確認されたのは6人になりました。
  大阪府によりますと、新たに感染が確認された2人のうち、府内に住む50代の男性は、先月15日に大阪市のライブハウスで開かれたコンサートに参加して感染が確認された40代の男性と、先月18日に接触していたということです。
  先月22日に発熱の症状が出て、府内の医療機関を受診したあと、2日検査で陽性が確認されました。また、もう1人の40代の女性は、この50代の男性の知人だということです。
  女性は、男性に症状が出始めた先月22日以降、頻繁に接触していたということで、24日に発熱の症状が出て、府内の医療機関を受診したあと、2日、陽性が確認されました。
  女性は、コンサートで集団感染が起きた疑いが指摘されている先月15日の翌日16日に、同じライブハウスで開かれたコンサートに参加していましたが、大阪府は、現時点では16日のコンサートで感染が広がった可能性は低いとしています。これで大阪府内で感染が確認されたのは、6人になりました。
  大阪府は、15日のコンサートに参加したスタッフや観客など、あわせて約150人のうち約60人を特定していて、ほかに感染した人がいないか調査を進めています。


2020.3.2-愛媛新聞 ONLINE-https://www.ehime-np.co.jp/article/news202003020029
愛媛県内初の新型コロナウイルス感染者確認と発表 中村知事

  中村時広知事が2日午前、県庁で記者会見し、愛南町在住の40代女性会社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県立衛生環境研究所(松山市)などでウイルス検査を実施し、2日に陽性と確定した。県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは初めて。
 県によると、女性は県内の感染症指定医療機関に入院中で、発熱やせきなどの症状はないという。濃厚接触者の把握など疫学調査をしていく方針。
 女性は2月15日、新型コロナウイルスに感染した高知市の30代の女性看護師や大阪府の40代の男性が訪れていた大阪市都島区のライブハウスでコンサートに参加していた。
  16日に高速バスで松山市まで移動し、自家用車で愛南町に戻った。17日から職場へ出勤。21~23日に関東方面へ旅行し、25日から再び出勤していた。29日に本人から県が設置した帰国者・接触者相談センターに連絡があった。
 新型肺炎を巡っては、安倍晋三首相が全国の学校に臨時休校を要請したのを受け、愛媛県が県立学校を4日から春休みに入るまで休校にすることを決めたほか、県の要請を受けた20市町教育委員会が全小中学校の休校を決めている。多数の人が集まるスポーツイベントや文化行事も相次ぎ中止や延期になるなど、県内でも各方面に影響が広がっている。
 四国での感染確認は、徳島県の1人、高知県の2人に続き4人目となった。


2020.3.1-Gool 検索
新型コロナウイルス の状況


2020.3.1-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200301/k10012308221000.html
新型ウイルス 韓国で初めて日本人1人の感染確認

日韓外交筋によりますと、新型コロナウイルスの感染が集中している韓国南部のテグ(大邱)で、日本人1人の感染が確認されたということです。韓国で、日本人の感染が明らかになるのは、これが初めてです。
  韓国では、これまでに3150人の感染者が出ており、このうち、およそ2200人がテグで感染が確認されています。
  日本政府は、テグとその周辺に対する「感染症危険情報」を不要不急の渡航はやめるよう呼びかける「レベル2」に引き上げています。


2020.3.1-TBS NEWS-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3918831.html
新型コロナウイルス、世界各地で死者2900人超

新型コロナウィルスの感染は、世界各地でさらに広がっています。死者は合わせて2900人を超え、感染者は8万7000人に迫っています。

   1日、西オーストラリア州の保健当局が行った会見。
「残念なお知らせです。新型コロナウイルスに感染していた78歳の男性が死亡しました」
  死亡した男性(78)は、集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した乗客で、船内で隔離され、帰国したあとも外部との接触はなかったといいます。 「『ダイヤモンド・プリンセス』に関連する悲劇です。地域感染ではないので、パニックになる必要はありません」(西オーストラリア州保健当局)

  オーストラリアで新型コロナウイルスによる死亡が確認されたのは初めて。 一方、アメリカでも・・・。 「残念ながら、一人の方が亡くなりました」 アメリカCDC=疾病対策センターによると、死亡したのは西部ワシントン州で新型コロナウイルスに感染していた50代の男性。感染経路は不明だとしています。アメリカ国内での死者は初めてで、ワシントン州ではこの日、非常事態が宣言されました。(トランプ大統領)

  こうしたなか、韓国では日本による朝鮮半島統治に抵抗して起きた「三・一独立運動」の記念式典が行われましたが、新型コロナウイルスへの対策から参加者はおよそ50人に限定。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、新型コロナウイルス対策で「国境を越えた協力の必要性を改めて実感した」と訴え、日本に協力を呼びかけました。 「共に危機を克服し、未来志向の協力関係に向けて共に努力していきましょう」(文在寅大統領)
 韓国では死者が18人、感染者は前の日から586人増え、3736人となっています。

 一方、発生源の中国では、政府の専門家チームとWHOが中国国内のおよそ5万6000人の感染者を対象に行った合同調査の報告書を公表しました。
 それによると致死率は3.8%で、感染が最も深刻な湖北省武漢市は5.8%。他の地域は0.7%だということです。また、19歳以下の患者は重症化しにくいものの、致死率は年齢とともに上がり、80歳以上だと21.9%だとしています。さらに、心臓血管系の病気など持病のある患者の致死率も高いとしているほか、人から人への感染は主に家庭内で起きていると指摘しています。







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