W杯-問題-1(サッカー)



2022.12.19-ゲキサカ-https://web.gekisaka.jp/news/worldcup/detail/?375541-375541-fl
ムバッペが決勝ハットでカタールW杯得点王! 最後はPK敗戦にぼう然
(取材・文 竹内達也)

  [12.18 カタールW杯決勝 アルゼンチン 3-3(PK4-2) フランス ルサイル]

  カタールワールドカップは18日、ルサイル・スタジアムで決勝戦を行い、ハットトリックを記録したフランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリSG)が得点王を受賞した。PK戦では2-4で敗れ、W杯連覇を逃したが、決勝戦での圧巻のパフォーマンスで個人タイトルを獲得した
  試合前の時点では今大会5ゴールでFWリオネル・メッシ(パリSG)と並び、得点ランキングトップタイだったムバッペ。アルゼンチン代表との決勝戦では前半23分にメッシがPKを決め、得点王争いを一時先行される形となった。またチームも0-2でビハインドのまま前半を折り返す厳しい展開を強いられていた。
  ところが後半35分、ムバッペは味方が獲得したPKを自ら落ち着いて沈めると、直後の同36分にはFWマーカス・テュラムとのワンツーから豪快なボレーシュートを突き刺し、電光石火の2ゴールを記録。奇跡の同点劇をもたらし試合の上でも2-2と振り出しに戻した。

  延長戦では後半4分、メッシがこぼれ球から再び勝ち越しゴールを記録したが、ムバッペは同11分に自身のシュートから相手のハンドを誘い、PKを獲得。そのキックを自ら決め、ハットトリックで同点に追いついた。
  それでも最後はPK戦に敗れ、史上3か国目の連覇を逃したフランス。1人目のキッカーとして見事に成功させたムバッペは呆然とした表情でアルゼンチンの歓喜を見つめていた。
(取材・文 竹内達也)


2022.12.16-Yahoo!Japanニュース(THE DIGEST)-https://news.yahoo.co.jp/articles/e1395921db072ba23f375fa5b32de1d3571bab84
「王様vs王位継承者」 W杯決勝でのメッシとエムバペの対峙に英紙は「これ以上ないラストストーリー」と期待
構成●THE DIGEST編集部
(1)
大会屈指のスーパースター二人が得点ランキングのトップに並んだ状態で対峙する!
  カタール・ワールドカップは準決勝2試合が終わり、現地時間12月18日に行なわれる黄金のトロフィーを懸けた最終決戦の舞台には、アルゼンチン代表とフランス代表が上ることになった。

  ともに大会前の優勝候補であり、開幕後には紆余曲折ありながらもファイナリストに相応しい強さを見せて勝ち進んできた。そして、アルゼンチンはリオネル・メッシフランスはキリアン・エムバペという、大会屈指のスーパースターをともに擁し、彼らが存分に力を発揮しながら、得点ランキングのトップに並んだ状態で対峙する。  アルゼンチンについては、ここまでの歩みの中で審判の判定で擁護を受けているとの疑惑が付きまとい、またメッシ、エムバペの2大スターがともに今大会の開催国カタールの政府系投資会社が所有するパリ・サンジェルマンの所属ということで、様々な“陰謀論”も囁かれているが、多くのサッカーファンにとっては、これ以上望むべくもない理想的かつ豪華なシチュエーションでの決勝が実現したと言えよう。
   決勝については、フランスが宿泊先の冷房の問題から体調を崩す選手が続出し、今大会大活躍のMFアドリアン・ラビオは準決勝モロッコ戦での欠場を強いられ、決勝もディディエ・デシャン監督が出場の可能性を示唆するも、完全なコンディションで臨めるか不安が生じている(DFダヨ・ウパメカノ、キングスレー・コマンも同様)。
  一方、アルゼンチンでは、メッシがクロアチア戦の前半からしばしば左太もも裏や臀部などを押さえるしぐさを見せたことに各国メディアが注目。後半にマーカーのヨシュコ・グバルディオルを翻弄しての長距離ドリブルでのアシストを決めるなど、90分間を通してハイレベルなパフォーマンスを披露し、自身も試合後に「本当に気分が良く、力強さも感じており、毎試合プレーする準備ができている」とコンディションの充実ぶりを強調し、GKエミリアーノ・マルティネスも「(メッシは)全く心配ない」と語っている。
   しかし、スポーツ専門サイト『The Sporting News』は、「ハムストリングスの張りは、数日から数か月の間、重症度が持続するため、非常に厄介なものになる可能性がある。そのプレーぶりから、メッシが深刻な問題を抱えているようには見えないが、試合後にアドレナリンが切れると、不快感が数日続くこともあり、決勝の準備に支障を来すかもしれない」と懸念を示した。出場すればW杯の最多出場試合数記録を更新する(26試合)サッカー界にとって歴史的な一戦に、彼がどのような体調で臨むことになるだろうか。
(2)
メッシはエムバペを自身の後継者に指名「この先の数年間で、彼は間違いなく世界でベストな選手になる」
  このように一抹の不安があるが、アルゼンチンの戴冠には不可欠な存在であるメッシには大きな期待がかけられており、またエムバペとの“対決”にも注目が集まっている。この12歳差の新旧スーパースターの顔合わせを、英国の『Mirror』紙は「王様vs王位継承者」と表現し、「脚本家にとって、これ以上のW杯のラストストーリーを思いつくことはないだろう」と綴っている。
  「それぞれの世代で最も優れている選手同士、それも同じクラブに所属する者同士の戦いは魅力的なものとなることが約束されている」という同メディアは、35歳のメッシにとっては最後のW杯優勝のチャンスであり、一方ですでに十代で最初の世界制覇を果たしたエムバペにとっては、自身が世界最高の選手であることを証明する最高のチャンスだと指摘する。
   その野心をエムバペが隠したことはないとして、過去に彼が語った「僕は近いうちにバロンドールを勝ち取れるだろうと考えている。僕はいつも、全てを手に入れることを夢見ている。それに限度はない。僕は新しい世代の選手だ。(クリスチアーノ・)ロナウド、メッシはいずれプレーを止めることになる。そして、我々は彼らの代わりとなる、別の選手を見つけなければならない」とのコメントを紹介している。
   「世代交代」を迫るエムバペにとって、日曜日の決勝はそれを実現する最適の舞台であり、今大会で数々の驚きを提供してきたメッシが最後の栄誉を手に入れようとするところで、若い継承者がそれを台無しにすることは十分にあり得る。そしてメッシ自身も、彼がキャリアを終える際、その穴を埋める存在としてエムバペが相応しいことに同意しているという。
  「キリアンは他とは異なる選手であり、1対1に非常に強く、スペースに飛び込み、非常に速く、多くのゴールを決める“野獣”だ。完璧な選手であり、それをこれまで何年間も証明してきたし、今後もそうするだろう。この先の数年間で、彼は間違いなく世界でベストな選手になる」
   それぞれの異なる夢を実現するための最大のチャンスを得て、W杯決勝という最高の舞台で対峙する2人。チームの勝利が優先されるのは当然だが、興味の対象は個人タイトルの行方にも向けられている。前述の通り、得点ランキングでともに5得点とトップで並んだ彼らが、決勝でもゴールを挙げて雌雄を決することになるのか。
  アシスト数ではメッシ(3回)がリードしているが、モロッコ戦の2点はいずれもエムバペのシュートを起点に生まれており、こちらも両者は譲らない。 4得点でオリビエ・ジルー、フリアン・アルバレスも2人を追っており、準決勝終了時点で決勝進出チームの選手がランキング首位から1点差以内に4人も名を連ねているという、これまでにないシチュエーションでは、ゴールデンブーツを懸けた争いも熾烈さを極めそうだが、そこでも鍵を握るのは、やはりメッシとエムバペということになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部


2022.12.14-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221214/k10013922171000.html
ワールドカップ アルゼンチンが決勝進出 クロアチアに快勝

  サッカーワールドカップカタール大会の準決勝、アルゼンチンクロアチアは、アルゼンチンがエースのリオネル・メッシ選手の活躍で3対0で勝ち、2大会ぶりの決勝進出を決めました。

  36年ぶり3回目の優勝を目指すアルゼンチンと、決勝トーナメントで日本やブラジルを破った前回大会準優勝のクロアチアの準決勝の試合は、カタールの首都ドーハ近くにあるルサイルスタジアムで日本時間の14日午前4時から行われました。
  試合はアルゼンチンが前半34分にメッシ選手がペナルティーキックを決めて先制しました。メッシ選手は、このゴールが今大会5点目で得点ランキングトップに並びました。
  さらに39分には、フォワードのフリアン・アルバレス選手が、ゴール前で相手守備陣を振り切ってシュートを決めて追加点を奪いました。後半に入るとクロアチアが積極的に仕掛けてゴールを狙いましたが、アルゼンチンは得点を許しませんでした。
  そして24分に、メッシ選手が得意のドリブルで右サイドを突破し、メッシ選手からのパスをゴール前で受けたアルバレス選手が決めてクロアチアを突き放しました。
  この結果、3対0で勝ったアルゼンチンが2大会ぶりの決勝進出を決め、1986年のメキシコ大会以来、36年ぶりとなる優勝まであと1勝としました。
メッシ「家族やみんなが喜ぶのを見てすごく感動」
  アルゼンチンのエース、リオネル・メッシ選手は試合後のインタビューで「いろんなことが頭をよぎる。家族やみんなが喜ぶのを見てすごく感動している。ワールドカップを通して信じられないような体験をしている」と喜びを語りました。
  そして「1次リーグ初戦で敗れたが、このチームは前に進めると信じていた。つらい時も良い時もあったが再びすばらしい舞台を経験できるので、ここに来ている人たち、それにアルゼンチンで応援してくれているみんなと楽しみたい」と2大会ぶりとなる決勝に向けた思いを語りました。
クロアチア 2大会連続決勝ならず
  日本とブラジル、いずれの対戦でも先制を許しながら、同点に追いつき、ペナルティーキック戦を制して勝ち上がってきたクロアチア。スペイン1部リーグの強豪、レアルマドリードに所属する37歳のミッドフィルダー、ルカ・モドリッチ選手を中心に攻めましたが、得点は奪えず、2大会連続の決勝進出はなりませんでした。クロアチアは3位決定戦に回ります。


2022.12.13-HEAD TOPICS(KYODO)-https://headtopics.com/jp/653352647919981506567-32814405
W杯不出場も存在感増す中国 巨額投資の狙いは

  【アルホル=小松大騎】4強が出そろったサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、中国が存在感を増している。ナショナルチームの出場は20年前の日韓W杯が最後だが、潤沢なチャイナマネーを背景に、中国企業が国際サッカー連盟(FIFA)への投資を拡大。出場枠が大きく拡大される4年後のW杯を視野に、専門家は中国が引き続きFIFAでの存在感を高めていくと予測する。その最終目標は悲願のW杯自国開催だ。

  「タキ、PK失敗気にするな」 元同僚が南野にエール―クロアチアのDFロブレン・W杯サッカー:時事ドットコム
  【ドーハ時事】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本は5日の決勝トーナメント1回戦でクロアチアに屈した。選手の立候補でキッカーを決定したPK戦。少しの沈黙の後、最初に手を挙げたのが南野(モナコ)だった。右を狙ったがGKにセーブされた。試合終了の瞬間、ピッチに崩れ落ちた。 PK戦で勝っているチームは、選手が枠の際を狙い、速いスピードで球を打っている。 日本は練習不足のせいか、キーパー近くに緩く打っていた。あれでは負ける。 もっと勇気が必要だった。
  PK戦1番手の南野、失敗に涙
  PK戦1番手の南野、失敗に涙 後半42分からピッチに立った南野。敗退が決まるとピッチに突っ伏し、背中を震わせた。 SAMURAIBLUE サッカー日本代表 FIFAワールドカップ 南野拓実 酷すぎ 南野選手ナイストライ もう泣くな 南野さん 次に 活かしてください。
  遠藤、攻守に奮闘 PK戦は出番前に決着遠藤、攻守に奮闘 PK戦は出番前に決着 PK戦では5人目を務める予定だったという。自身に出番が回る前に敗退が決まり「(南野ら)蹴った選手は責められない。チームとしての結果」と受け止めた。 サッカー日本代表 遠藤航 SAMURAIBLUE こんなにワクワクしたW杯は初めてでした!日本を明るくしてくれて勇気と感動を本当にありがとう٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧ .:*⚽️✨ 日本代表 FIFAWorldCup ワールドカップ2022 Japan 侍ジャパン2022 侍ブルー 侍魂 侍ジャパン シュート キャプテン翼 FIFAワールドカップ 遠藤、三苫、権田は特に安定して上手かった。ありがとう。
  日本の賞金、18億円 W杯サッカー:時事ドットコム◆日本の賞金、18億円 記事は⇒ 決勝トーナメント1回戦で敗退した日本の賞金は1300万ドル(約17億6000万円)となった。
  FIFAWorldCup Qatar2022 サッカー日本代表 日本代表どっちも頑張れ、拍手湧き クロアチア交流の十日町市 | 共同通信「両方頑張れ」。サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本がクロアチアに敗れると、新潟県十...

  中東初のジャイアントパンダとなった雄の「スハイル」=12月7日、アルホルのパンダハウス(小松大騎撮影) 【アルホル=小松大騎】
  4強が出そろったサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、中国が存在感を増しているナショナルチームの出場は20年前の日韓W杯が最後だが、潤沢なチャイナマネーを背景に、中国企業が国際サッカー連盟(FIFA)への投資を拡大
  出場枠が大きく拡大される4年後のW杯を視野に、専門家は中国が引き続きFIFAでの存在感を高めていくと予測する。その最終目標は悲願のW杯自国開催だ。 パンダ外交に「興奮」 .背番号10を背負い、森保体制下での45試合出場、17得点は今回のW杯メンバー26人で最多。
  主力を担い、チームが苦しんだ最終予選では2月のサウジアラビア戦で貴重な先制ゴールを挙げた。 名門リバプール(イングランド)から出場機会を求めて今夏、モナコ(フランス)へ移籍。しかしなかなか調子は上がらず、今大会の出場3試合はいずれも途中からだった。
  それでも一番に名乗り出たのは、チームを勝たせたいとの一念からだったのだろう。その思いも実らず、「自分が生きてきた中で最悪な日だった」と振り返った。 そんな南野を、リバプールで2020年に約半年間チームメートだったクロアチアのDFロブレンが気遣った。7日の記者会見で「タキ(南野の愛称)、PKの失敗は気にするな」。
  マッチアップした試合後、南野と言葉を交わす時間があったそうで「おめでとう、グッドラックと言ってくれたよ」とやりとりの一端を明かした。「彼はとてもいい選手で、人間性も素晴らしい。今までやってきた通り、やり続ければいいだけだ。彼が今後、もっと活躍するのを願っているよ」と温かいエールを送った。
  .岸田首相(写真)と、東京・市谷の防衛省。抑止力強化が求められている サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表は2大会連続で1次リーグを突破した。このコラムが出るころには、私を含む日本サポーターが応援した決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦(日本時間6日未明)は終わっている。
  森保一監督は試合前、「新しい景色」を見たいと抱負を述べ、選手たちも「歴史を変える」と意気込んでいた。 東京・市谷の防衛省 ただ、私は1次リーグですでに、「新しい歴史を刻んだ」と思っている。何と言っても優勝経験のある強豪のドイツとスペインを破って、堂々と勝ち点6を挙げ、E組首位で16強入りしたのだ。
  選手の活躍ぶりも印象深い。堂安律選手は、ドイツ戦とスペイン戦で強烈なシュートを相手ゴールに突き刺した。スペイン戦でのシュートスピードは1次リーグ中2位と、並みいる名選手の上をゆく。 スペイン戦の2点目は、三笘薫選手のクロスボールを、飛び込んできた田中碧選手がゴールへ押し込んだものだった。見る位置によって三笘選手のボールはゴールラインを割ったようにも見えた。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で真上から見ると、ボールの縁がラインにわずかに被っており、ゴールが認められた。.後半42分からピッチに立った南野はPK戦で1番手を務めたが、右下を狙ったキックはコースが甘く、相手GKに難なく阻まれた。かつて「チャンスがあるんだったらいつもPKは蹴りたいと思うタイプ」と話していたアタッカー。
  敗退が決まるとピッチに突っ伏し、背中を震わせた。 前回大会後に代表に定着し、強豪リバプール(イングランド)などで経験を積んできた。だが背番号10を背負った自身初のW杯は全て途中からの3試合出場にとどまり、悲願のかかったPK戦でも不本意な結果に。失意を隠せず、報道陣の呼びかけに応えることなく会場を後にした。(共同).


2022.12.11-日刊スポーツ(KYODO)-https://www.nikkansports.com/soccer/qatar2022/news/202212110000105.html
【W杯】4強決定 準決勝はアルゼンチンvsクロアチア、フランスvsモロッコ

  サッカーのワールドカップ(W杯)第19日は10日、北部アルホルなどで準々決勝2試合が行われ、フランスとモロッコ準決勝に進んでベスト4が出そろった。前回優勝のフランスは2大会連続で、モロッコはアフリカ勢初の4強入りを果たした。

  フランスは前回4位のイングランドに後半1-1に追い付かれたが、ジルーのゴールで勝ち越して2-1で競り勝った。モロッコはネシリが前半に奪った先制点を守り切り、ポルトガルを1-0で破った
  大会は2日間の休養日を挟み、準決勝は13日(日本時間14日)にアルゼンチン-クロアチア、14日(同15日)にフランス-モロッコが行われる(共同)


2022.12.06-日刊スポーツ-https://www.nikkansports.com/soccer/qatar2022/news/202212050001365.html
【W杯】日本敗れ初の8強逃すも賞金18億2000万円獲得 勝てば23億円だった 優勝なら59億円

  <FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会:日本1(1PK3)1クロアチア>◇決勝トーナメント1回戦◇5日(日本時間6日午前0時)◇アルワクラ・アルジャヌーブ競技場
  日本は決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れた。それでも16強入りしたことで賞金1300万ドル(約18億2000万円)を手にした初の8強に進むことができていたのなら、1700万ドル(約23億8000万円)だった。

  今大会の賞金総額は史上最多の4億4000万ドル(約616億円)。優勝国は4200万ドル(約58億8000万円)、準優勝国が3000万ドル(約42億円)、3位が2700万ドル(約37億8000万円)、4位が2500万ドル(約35億円)となっている。
  8強が1700万ドル(約23億8000万円)、16強が1300万ドル(約18億2000万円)で、1次リーグで敗退した場合も900万ドル(約12億6000万円)。

  前回18年のロシア大会は賞金総額が4億ドルで、優勝賞金は3800万ドル。16強入りした日本は1200万ドルを手にしている。


2022.12.02-DAZN COM-https://www.dazn.com/ja-JP/news/world-cup/2022-12-02-worldcup-japan/6rvkruslb5xg1q74r2900x2f7
想像を超える日本代表の躍進、ドイツ&スペイン撃破で“死の組”1位通過に伊メディア各紙から相次ぐ賛辞「偉業を繰り返した」 | カタールW杯2022

  FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のE組初戦で強豪ドイツを2-1で下すサプライズを巻き起こしたものの、第2戦でコスタリカに0-1で敗れた日本代表。決勝トーナメントに進出するためには、最終節での勝利が求められる中、ルイス・エンリケ率いる無敵艦隊スペインとの大一番に臨んだ。
  前半は主導権を握るスペインに圧倒され、11分にアルバロ・モラタの先制点を許した日本代表。だが後半、森保一監督は堂安律と三笘薫を投入して打開を図ると、48分にその堂安が答えてミドルシュートから同点弾をマークした。さらにその3分後、三笘が左サイドのゴールラインいっぱいの位置からクロスを上げ、田中碧が決勝弾を記録。日本そのまま2-1のリードを守り切り、“死の組”で2度目のジャイアントキリングを達成し、勝ち点6でグループ1位通過を決めた。

日本の奇跡にイタリアから相次ぐ賛辞
  そんな日本代表の歴史的偉業に、イタリア紙も驚きを隠せない。『Gazzetta dello Sport』は、「信じられない日本…スペインまで倒して首位」の見出しで注目。「日本の選手たちはとんでもない勝利を収めた。モリヤスのチームは偉業を繰り返すことに成功した」などと綴ったほか、「サムライたちが信条とする武士道の2番目の規範である“勇”、勇ましい勇気を示した」と賛辞を贈った。
  さらに長友佑都と久保建英に代えての三笘と堂安の2枚替えに言及し、「ドイツ対日本の終盤のデジャブはこうして始まった」と指摘。ポゼッションで圧倒しながらも敗れたルイス・エンリケのチームについて「スペインの占拠は不毛だった」との見解を示した。
  また『Tuttosport』は、「W杯で日本の奇跡、スペインを退けて首位に」との見出しで報道。「日本はE組最終節で誰をも驚かせ、首位通過を決めた」と綴った。さらに『Corriere dello Sport』も、ドイツ戦を再現するような日本の大逆転劇に驚きを示し、「サムライブルーは前半、苦しめられてスペインにリードを許したが、後半開始直後にスコアをひっくり返した」と報道。「日本にとって、W杯2大会連続での16強進出は、史上初となる」と述べ、森保一監督率いるチームの偉業を称えた。
本当に想像できなかった日本のスペイン撃破
  『Eurosport』イタリア版は、ドイツを追いやる“死の組”での激戦について「もしかしたら史上最強にクレイジーなW杯かもしれない」と指摘。さらにW杯優勝経験を持つ2チームを相手にジャイキリを成功させた日本について「しかしこればかりは、本当に誰も想像できなかった」と驚きを示した。
  また同点弾をマークした堂安を「秘密兵器」と表現して絶賛。「手短に言えば、彼は試合を完全に変えた。彼のプレーで2-1の結果につながった。ドイツ戦と同様に彼は重要な役割を担った」と綴った。
  『Sport Mediaset』も、「日本対スペインは2-1…日本が偉業」との見出しで報道。「日本はもう1つ偉業をやってのけた。またしても逆転劇。またしても偉業。ドイツの後は、スペインをも驚かせた。スペインに逆転勝利を収めてE組首位通過を決め、自らにふさわしいベスト16の座を勝ち取った」と伝えた。
  さらに試合を決定付けた後半序盤の逆転劇に注目。「モリヤスはドウアンとミトマを投入したが、これが試合を覆す偉大な采配となり、新たな偉業の達成を可能にした」と振り返った。さらに堂安に賛辞を贈り、「フライブルクの選手は抑えようがない」と綴った。


2022:11.27-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221127/k10013904701000.html
ワールドカップ 日本対コスタリカ【速報中】日本第2戦は敗れる

  サッカーワールドカップカタール大会、グループEの日本は1次リーグの第2戦でコスタリカと対戦し、0対1で敗れました。日本の決勝トーナメント進出の行方は日本時間12月2日午前4時から行われる第3戦のスペイン戦に持ち越しとなりました。

試合データ シュート数は日本 14:4 コスタリカ

選手・監督談話
【森保一監督】
  森保監督は「無失点に抑えながら得点を狙う狙いどおりの展開だったが、結果が狙いどおりじゃなかった。次に切り替えていい結果を出せるよう準備したい。スペインに対しても相手の良さを出させないようにして、我々の良さを出せるように準備していきたい」と話しました。
【DF吉田麻也選手】
  キャプテンの吉田麻也選手は「相手の守備のブロックを崩せなかったし、ペースが単調になったのも良くなかった。サイドで起点を作りたかったがなかなかうまくいかなかった。次のスペイン戦は勝つしかないし、もう始まっているので、切り替えていい準備をしたい」と話しました。
【FW浅野拓磨選手】
  「全員で体を張りながら守りながら、戦えていたかなと思いますが、最後のゴール前のところで得点を決めきれないと相手に1発でやられることもある。相手は、その1発のゴールで勝ち点3を取ったと思うので僕たちは、逆に取れなかったことで勝ち点を失った」と振り返りました。
【MF守田英正選手】
  「油断はせずに準備してきたので、実力で敗退したと思う。先制点がほしくて、こちらの攻撃も効いていたが連係ミスで失点して苦しくなった」と振り返りました。そして次のスペイン戦に向けて「次は絶対に勝たないといけなくなった。強い相手だかしっかり準備して絶対に勝ちたい」と意気込みました。
森保監督「選手層の底上げ」の成果示すことできず
  日本代表の森保一監督はワールドカップで目標とするベスト8に入るためには「2チーム分の戦力が必要だ」として選手層の底上げに力を入れてきました。その理由について森保監督は大会前、こう話していました。
  「初戦のドイツ戦は厳しい環境の中で強度の高い試合になる。初戦のプレッシャーや相手の力もふまえると普段より想像以上に大きなエネルギーを使うし、中3日では回復できないくらいの試合をしないといけない。疲弊した選手を入れかえながら勝っていけるよう準備しておかないと目標としているベスト8以上に行くのは難しい」
  コスタリカ戦に向けた26日の公式会見の中で選手起用について「初戦の疲労も考慮したい。コスタリカ戦に勝利するためにベストなメンバーを選ぶ」と述べ、ドイツ戦の先発メンバーのうち、5人を入れ替えて臨みました。結果はグループEで唯一、日本より世界ランキングで格下を相手に敗北。森保監督が力を注いできた選手層の底上げの成果を示すことはできず決勝トーナメント進出に向けて勝ち点を積み上げることはできませんでした。
【試合終了】
  日本はコスタリカに0対1で敗れました。日本の決勝トーナメント進出の行方は日本時間12月2日午前4時から行われる第3戦のスペイン戦に持ち越しとなりました。


2022.11.25-NHK NEWS WEB.-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221124/k10013902911000.html
カタールの人権状況 非難する決議を採択 ヨーロッパ議会

  サッカー・ワールドカップの開催国、カタールの人権状況をめぐって、EU=ヨーロッパ連合の議会、ヨーロッパ議会は、大会の開催準備で、多くの外国人労働者が死亡したとされる状況を非難する決議を採択しました。

  ヨーロッパ議会は24日、カタールの人権状況についての決議を採択しました。この中ではスタジアムの建設など大会の開催準備の過程で、多くの外国人労働者が死亡したとされる状況について非難しています。そしてカタールの当局に対して、詳しい調査を行うとともに、劣悪な労働条件がもとで死亡した、すべての労働者の遺族への補償を求めています。
  さらにFIFA=国際サッカー連盟に対して、カタールを開催国に選んだ過程が透明性に欠け、リスク評価が十分になされなかったなどと批判したうえで、労働者の遺族への補償の実現に向けて、役割を果たすよう求めています。
  そしてEU加盟国に対しては、FIFAの改革にむけて圧力を行使するよう求め、今後の開催国の選定では透明性を確保し、人権保護の基準が厳密に守られるべきだとしています。
  今回の決議に拘束力はありませんが、採択されたことで、ヨーロッパ議会の総意とみなされます。


2022.11.24-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221123/k10013901291000.html
ワールドカップ 日本 ドイツに逆転勝利で勝ち点3 後半に2得点

  サッカーのワールドカップカタール大会世界ランキング24位でグループEの日本は23日の1次リーグの初戦、世界11位で西ドイツ時代も含めて過去4回の優勝を誇るドイツと対戦し、途中出場の堂安律選手と浅野拓磨選手のゴールで2対1で逆転勝ちしました。

  日本は前回のワールドカップロシア大会に続く白星スタートで、過去6大会で初戦で勝ち点を獲得した3大会は、いずれも決勝トーナメントに進出しています。
  ※試合の詳細と各選手たちの談話はページの下部に※
  前半、日本は序前半、日本は序盤からドイツに細かくパスをつながれ再三ゴール前でピンチをまねき、ボール保持率で7割以上を握られる苦しい展開が続きました。
  そして33分にゴールキーパーの権田修一選手によるファウルで与えたペナルティーキックをイルカイ・ギュンドアン選手に決められ先制されました。盤からドイツに細かくパスをつながれ再三ゴール前でピンチをまねき、ボール保持率で7割以上を握られる苦しい展開が続きました。
  そして33分にゴールキーパーの権田修一選手によるファウルで与えたペナルティーキックをイルカイ・ギュンドアン選手に決められ先制されました。

  1点を追う後半は、堂安選手や浅野選手、三笘薫選手といった攻撃的な選手を次々と投入して徐々に主導権を握り、30分にゴール前のこぼれ球を堂安選手が押し込んで同点に追いつきました。さらに38分にはロングパスを受けた浅野選手がそのままドリブルで持ち込み右足でシュートを決めて勝ち越しました。
  日本はこのあとドイツの反撃をかわし、2対1で勝って勝ち点3を獲得しました。前回のロシア大会に続く白星スタートとなります。日本は27日、1次リーグの第2戦で世界31位のコスタリカと対戦します。
日本対ドイツの試合データ:【観衆】4万2608人  :【得点】ドイツ:前半33分 イルカイ・ギュンドアン  :日 本:後半30分 堂安律 38分 浅野拓磨  :【シュート数】日 本:11  :ドイツ:26  :【ボール支配率】日 本:24%  :ドイツ:65%
過去6大会「初戦で勝ち点」の3大会はいずれも決勝T進出
  最初に決勝トーナメントに進んだのは2002年の日韓大会で、1次リーグの初戦でベルギーに2対2で引き分け、続く第2戦のロシア、第3戦のチュニジアに連勝して勝ち上がりました。
  次は南アフリカ大会で、1次リーグのカメルーンとの初戦で本田圭佑選手がゴールを決めて1対0で勝ち、第2戦はオランダに敗れたものの第3戦でデンマークに3対1で快勝して2回目の決勝トーナメント進出を果たしました。
  そして前回のロシア大会は、コロンビアに香川真司選手と大迫勇也選手のゴールで2対1で勝ったあと第2戦のセネガルと引き分け、第3戦ではポーランドに敗れたものの僅差で勝ち上がりました。決勝トーナメントに進出した過去3大会はいずれもベスト16に終わっていて、今大会日本は初のベストエイト進出を目指します。
決勝ゴール 浅野拓磨 4年前は大会直前にメンバー外に
  浅野選手は三重県菰野町出身の28歳。抜群のスピードで相手のディフェンスの背後を突く動きに加え、スタミナを生かした前線からの守備にも定評があります。
  メンバーに選ばれなかった4年前のことを問われると「本当にことばにできないような悔しさで今だから言えますがほかの選手に対して『活躍するな』とか、チームに対して『勝ち上がるな』とか思ってしまう自分もいた」と複雑だった当時の心境を明かしました。それでも「4年後はすぐに来る」と切り替えると、専属のトレーナーやシェフを雇ってそれまでは全て自己流で行ってきたトレーニングや食事を見直しました。
  浅野選手は「覚悟を持って4年間、今までやったことがなかったことを積み重ねてきた。それで体やプレーの感覚も変わってきたし、代表で起用されれば今まで以上に結果を残せる自信がある」と話していました。そして今回の大会に向けてはアジア最終予選から攻撃の中心の1人として活躍し直前には所属するクラブでケガがあったものの森保一監督の信頼は揺るがずワールドカップの代表入りの夢を叶えました。

  途中出場から見事に決勝点を奪った浅野選手。試合後、自身のツイッターを更新し「この日、この瞬間のためだけに4年半前から準備してきた。悔しいこともうれしいこともムカつくこともすべてがきょう、この瞬間につながっている。応援してくれている方、本当にありがとうございます。批判してくれている方、感謝はしていないですがそれもきょうにつながっています。まだまだここから頑張ります。感謝」とつづっています。
  ゴールの直後、味方の選手に囲まれて抱きしめられて、大勢のサポーターから地鳴りのような歓声を受け、得点の際に見せるいつもの「ジャガーポーズ」にはサッカー人生最大の屈辱を確かに晴らしたという誇らしさも加わっていたように感じました。
《試合経過》
 日本代表メンバー 長友は4大会連続出場に
  ドイツのサッカー連盟は公式のホームページやツイッターで、試合前にドイツの選手たちがグラウンド上で手で口をふさいで映った集合写真とともに「人権問題は譲れない。腕章を着けないということは声を上げないということと同じだ。私たちは自分たちの立場を貫く」とするコメントを掲載し、改めて抗議の意志を示しました。
  ヨーロッパ予選で4得点を挙げた、主力の1人でミッドフィルダーのリロイ・サネ選手が右ひざのけがの影響で欠場しました。
  世界ランキングは日本の24位に対しドイツは11位。過去に日本はこれまでドイツと強化試合で2回対戦し、1敗1引き分け。2004年12月の試合では0対3で敗れ、2006年5月の対戦で
  ヨーロッパ予選で4得点を挙げた、主力の1人でミッドフィルダーのリロイ・サネ選手が右ひざのけがの影響で欠場しました。
  世界ランキングは日本の24位に対しドイツは11位。過去に日本はこれまでドイツと強化試合で2回対戦し、1敗1引き分け。2004年12月の試合では0対3で敗れ、2006年5月の対戦では2対2で引き分けています。
【試合開始】
  日本時間午後10時、ドイツのキックオフで試合が始まりました。日本はブルーのユニホーム、ドイツは白と黒のユニホームです。
    【前半5分】 日本がコーナーキック獲得も得点ならず
  相手陣でボールを奪った日本は右サイドの伊東選手がクロスをあげますが、相手のディフェンダーに当たりコーナーキックとなりました。鎌田選手が蹴ったコーナーキックは相手選手にクリアされました。
    【前半8分】 日本 前田がゴールネットを揺らすもオフサイドは2対2で引き分けています。
【試合開始】
  日本時間午後10時、ドイツのキックオフで試合が始まりました。日本はブルーのユニホーム、ドイツは白と黒のユニホームです。
    【前半5分】 日本がコーナーキック獲得も得点ならず
  相手陣でボールを奪った日本は右サイドの伊東選手がクロスをあげますが、相手のディフェンダーに当たりコーナーキックとなりました。鎌田選手が蹴ったコーナーキックは相手選手にクリアされました。
    【前半8分】 日本 前田がゴールネットを揺らすもオフサイド
  日本は鎌田選手がボールを奪って右サイドの伊東選手にパス。中央に走り込んだ前田選手がクロスに合わせてゴールネットを揺らしましたが、オフサイドの判定で得点はなりませんでした。
    【前半12分】 ドイツ 左サイド中心に日本に攻勢かける
  この時間帯はドイツがボールを保持し、左サイド中心に攻撃を展開。しかし日本も組織的な守備でシュートは打たせていません。この時間までのボール支配率はドイツ70%:日本30%ほどとなっています。
    【前半17分】 ドイツがCK獲得も得点ならず
  ドイツはこの試合初めてのコーナーキック。キミッヒ選手が右サイドから蹴り、リュディガー選手が頭であわせましたが、シュートはゴール右側に外れました
    【前半20分】ドイツのミドルシュートは権田が好セーブ
  ドイツのキミッヒ選手がペナルティーエリアの外から強烈なミドルシュートを打ちましたが、ゴールキーパーの権田選手が防ぎました。
    【前半22分】日本 ショートコーナーからのクロスボールは枠外
  日本がこの試合2本目のコーナーキックを獲得。ショートコーナーからのクロスボールに、最後は板倉選手が頭で狙いましたが枠を捉えられませんでした。
    【前半28分】ドイツ ギュンドアンのシュートは権田がキャッチ
  ドイツが右サイドから攻撃を組み立て最後は中央でギュンドアン選手がミドルシュートを打ちましたがゴールキーパーの権田選手がキャッチして防ぎました。この時間までのボール支配率はドイツ90%:日本10%ほどとなりドイツがボールを支配する時間が長くなっています。
    【前半29分】ドイツの猛攻続く
  ドイツが左サイドから攻撃。クロスボールをゴールキーパーの権田選手がはじいて防ぎ、そのこぼれ球をドイツのギュンドアン選手がシュートしましたが、日本の選手がクリアし得点は許しませんでした。
    【前半31分】日本 権田がDFラウムを倒しPK与える
  日本のゴールキーパー権田選手がドイツのラウム選手をゴール前で倒してしまいドイツにペナルティーキックが与えられました。
  ※GOAL※【前半33分】ドイツ PK決めて先制 日本0-1ドイツ
  ドイツはギュンドアン選手がペナルティーキックをゴール正面に決め、先制しました。
    【前半35分】日本 CK獲得も相手にはじかれる
  日本が右からのコーナーキックを獲得。ボールは相手ディフェンダーにはじかれました。
    【前半42分】ドイツ ミドルシュートは枠とらえられず
  この時間もドイツが猛攻。中央でミュラー選手からのボールを受けたキミッヒ選手がミドルシュートを打ちましたが、枠をとらえられませんでした。
    【前半45分】ドイツ ムシアラのシュートは外れる
  日本はドイツの19歳、ムシアラ選手にペナルティーエリア内でシュートを打たれましたが、ゴールを大きく外れました。ここまでのシュートは日本1本、ドイツ11本となっています。
    【前半アディショナルタイム】ドイツ ネット揺らすもオフサイド
  前半のアディショナルタイムは4分の表示。前半終了間際、ドイツのハバーツ選手のシュートが日本のネットを揺らしましたが、VARによるビデオ判定も行われた結果、オフサイドと判定されゴールは認められませんでした。
    【前半アディショナルタイム】日本 前田のシュートは枠捉えず
  日本は長友選手が左サイドの深い位置からクロスボールをあげ、前田選手が頭であわせましたが、枠を捉えることはできませんでした。

    【前半終了】日本 0-1 ドイツ
  日本は0対1でドイツにリードされ前半が終了しました。
  【ハーフタイム】シュート数は日本1本 ドイツ13本
  前半の試合データの速報です。シュート数は日本の1本に対して、ドイツは13本。コーナーキックは、ドイツが1回だったのに対して日本は3回ありましたが、得点には結びつきませんでした。終始、押される展開でボール保持率はドイツが72パーセントでドイツが攻め込む時間が多く苦しい前半となりました。
  【ハーフタイム】森保監督「プランどおり戦えている」
  前半を終えて森保一監督は「粘り強く戦えている。PKは痛かったが我慢強く戦っていこうと伝えていたのでプランどおり戦えている。後半はチャンスの時に決めきれるように粘り強く戦ってほしい」と話しました。

【後半開始】日本 メンバー交代 スリーバックにシステム変更
  日本は後半開始からMF久保建英選手からDF16冨安健洋選手と交代しました。日本は、後半開始とともにディフェンダーの冨安健洋選手が入ったことでディフェンスラインをスリーバックに変更しています。
    【後半2分】ドイツ ニャブリのシュートが枠外れる
  ドイツはペナルティーエリア付近でパスを受けたニャブリ選手が右足で強烈なシュートを打ちましたが、枠を外しました。
    【後半5分】日本 鎌田のシュートは相手に当たり外れる
  日本は鎌田選手がペナルティーエリア内でシュートを打ちましたが、相手にあたって枠を大きく外れました。
    【後半12分】日本は2人交代 三笘と浅野を投入
  日本は長友佑都選手に替えてミッドフィルダー三笘薫選手、前田大然選手に替えてフォワードの浅野拓磨選手を投入しました。
    【後半13分】日本 入ったばかりの浅野のヘディングは外れる
  日本は伊東選手の右からのクロスに浅野選手が頭で合わせましたが枠を捉えられませんでした。選手交代を終えた日本が攻撃に転じる機会が増えてきました。
    【後半21分】日本 浅野のシュートは相手選手に当たりCKに
  日本は浅野選手がペナルティーエリア内でパスを受け、振り向きざまに左足でシュートを打ちましたが、相手選手に当たってコーナーキックとなりました。
    【後半22分】日本 CKから板倉が頭で狙うも阻まれる
  日本は左からのコーナーキックに板倉選手が頭で合わせましたが相手のディフェンダーにあたりました。
    【後半22分】ドイツがギュンドアンとミュラーが交代
  トーマス・ミュラーとイルカイ・ギュンドアンに替えてミッドフィルダーのレオン・ゴレツカ選手とヨナス・ホフマン選手を投入しました。
    【後半26分】日本 権田が立て続けの“4連続セーブ”
  日本はドイツに立て続けにシュートを打たれましたが、権田選手が好セーブを見せ追加点を許しませんでした。
    【後半26分】日本 田中碧→MF堂安律
  日本は、田中碧選手に替えてミッドフィルダーの堂安律選手を入れました。日本はこれで4人目の選手交代です。
    【後半28分】日本 伊東のシュートは阻まれる
  日本はゴール前のパスに走り込んだ伊東選手が胸でトラップして右足でシュートを打ちましたが阻まれました。さらにこぼれ球に反応した酒井選手がシュートを打ちましたが、枠の上へ外れました。
    【後半30分】日本メンバー交代 DF酒井→MF南野
  さらに日本はメンバー交代。酒井宏樹選手に替えてミッドフィルダーの南野拓実を入れました。日本はこれで5人目のメンバー交代です。
  ※GOAL※【後半30分】日本 堂安が同点ゴール 日本1-1ドイツ

  攻勢をかける日本は三笘選手のパスを受けた南野選手がゴール左側から打ったシュートのこぼれ球を、途中出場の堂安選手が左足でシュートを決めて同点に追いつきました。
    【後半34分】ドイツ ゲッツェとフュルクルク投入
  ドイツはカイ・ハバーツ選手に替えてフォワードのニクラス・フュルクルク選手が、ジャマル・ムシアラ選手に替えてミッドフィルダーのマリオ・ゲッツェ選手が入りました。
  ※GOAL※【後半38分】浅野が勝ち越しゴール!日本2-1ドイツ

  日本は板倉選手からのロングパスを、ドイツのペナルティーエリアのすぐ外で受けた浅野選手が右サイドからそのままゴール前に持ち込みました。浅野選手はディフェンダーのシュロッターベック選手と競り合う中、右足でシュートを決め、日本が2対1とリードしました。
    【後半45分】18歳今回のドイツ代表メンバーで最年少ムココを投入
  ドイツはセルジュ・ニャブリ選手に替えてフォワードのユスファ・ムココ選手を入れました。ムココ選手は今回のドイツ代表のメンバーで最年少の18歳です。ドイツはこれで5人目の選手交代です。
    【後半アディショナルタイム】
  後半のアディショナルタイムは7分です。日本のシュートは後半だけで10本を記録しています。

【試合終了】日本 2-1 ドイツ 日本がドイツに勝つのは初
  日本は、2対1でドイツに逆転勝ちました。日本は0対1とリードされた後半に途中出場した堂安選手と浅野選手がゴールを決め逆転して勝利し、勝ち点3をあげました。
  過去に日本はこれまでドイツと強化試合で2回対戦し1敗1引き分けで、日本がドイツに勝利したのはこれが初めてです。
《選手・監督談話》
 【森保監督】
  「選手たちがチームで一丸となっていい準備をして粘り強く戦ったことで勝利につながった。ドーハに多くのサポーターがかけつけてくれて後押しをしてくれた。一喜一憂せずきょう終わったことを反省して次の試合の勝利に向けて戦いたい」と話しました。
  【後半途中出場し決勝ゴール 浅野拓磨】
「自分がピッチに立てば100%プレーする。それだけを意識していた。チャンスがあればシュートを打つというのはずっと決めていた。それが最後の結果につながったかなと思う。みんなで勝ち取ったゴール、そして勝利だ」と振り返りました。そして、次のコスタリカ戦に向けて「きょうは全員で勝ち点3をしっかり喜んで、もうあしたから切り替えて次のゲームに向けて準備していきたい」と意気込みを話しました。
 【後半途中出場し決同点ゴール 堂安律】
  「俺が決める、俺しかいないという強い気持ちでピッチに入った。これで一喜一憂せず、強い気持ちで一丸となって戦いたい」と話しました。
 【キャプテン 吉田麻也】
  「きのう、サウジアラビアが1点のビハインドから逆転したので『自分たちも』という気持ちで戦った」としたうえで「まだ1勝しただけ。次が大事なのでしっかり準備をしたい」と次を見据えました。
 【4大会連続出場 長友佑都】
  開口一番「ブラボーブラボーブラボー」と声をあげて喜びをあらわにしました。後半の展開について「出ている時も出ていない時も常に一緒に戦っていたし、ベンチも含めてみんな心が1つになったから勝てた。たくさんの人が応援してくれた。歴史的瞬間だ」と話しました。
 【大会直前の脳しんとうから復帰 遠藤 航】
  ドイツ代表を破ったことについては「この試合に懸けていた。あとのことを考えず、この試合で勝ち点3をとりたいと思っていたので非常にうれしい。後半はファイブバック気味にすることによって、うしろはマンツーマンで守ることができたし、前のプレスもしっかりはまったと思う。システムを変えても臨機応変にやれる僕らの良さを証明できた」と喜びをかみしめていました。
 【右サイドで先発 伊東 純也】
  「前半は守備の形がうまくはまらず、難しい試合になったが、後半からアグレッシブに前からプレッシャーをかけて、そこからチャンスが生まれて逆転できた。自分として良くない点が多かったので、次はもっといいプレーができるよう頑張りたい。初戦をとったのは大きいがこれからが大事だと思う」と気を引き締めていました。
 【途中出場から同点ゴールにつながるプレー 三笘 薫】
  「まだコンディションは100ではないが、次の試合に向けてあげていきたい。得点も狙っていきたいがチームために自分のできることをやっていきたい」と話していました。
 【右サイドで粘り強い守り 酒井宏樹】
  「26人で勝ち取った」としたうえで後半の修正について「相手の攻撃のしかたが特殊だったので、人と人をみるように役割を発揮した。目の前の相手に1人1人が勝つだけだったので優位に立てた」と話しました。また自身のプレーについて「ディフェンダーとして1失点は修正しないといけない。2点とった攻撃陣に感謝したい」話しました。
 【21歳 先発メンバーでは最年少 久保建英】
まず「信じられない」とドイツに勝った試合をひと言で振り返りました。そのうえで「行けると思った時に失点してきつかったが、後半からチームとして一丸となって戦えた。ドイツやワールドカップの圧力あったが1点で耐えてよかった。歴史的瞬間だと思う」と話していました。
ドイツ代表監督「効率的に得点できずミスをしてしまったのかも」
  日本に敗れた試合について「われわれにとって非常に残念な結果だ。ボール支配率が高かったにもかかわらず、得点の機会を逃した。効率的に得点できずミスをしてしまったのかもしれない」と振り返りました。また、試合前に選手たちがグラウンド上で手で口をふさいで映った集合写真を撮ったことについては「FIFAが発言しないので、われわれはメッセージを送りたいと思った」と説明しました。
  さらに差別反対を訴えるためのキャプテンマークの着用を巡る動きなど、試合以外の問題が結果に影響したのか問われると「そうは思っていない。試合の前にも、日本のチームは非常に強く、すばらしい選手がいて、戦略的だと言った。彼らは強さを発揮した。それを言い訳にするつもりはない」と話していました。
 日本にとって縁の深い相手に見事な逆転勝利
  「日本サッカーの父」と呼ばれたドイツ人のデットマール・クラマーさんは1964年の東京オリンピックで初めての外国人コーチとして基礎的な技術を徹底して指導し、日本を代表するストライカー、釜本邦茂さんなどを育てたほか「リーグ戦の創設」など、強化に向けた提言も行い、日本サッカーリーグの発足につなげました。そして、クラマーさんが指導した選手たちが1968年のメキシコオリンピックで躍動し、銅メダルを獲得。日本サッカーの強化の基盤を作りました。

  その後もドイツから多くの指導者が来日して日本サッカーの発展に力を注ぎ森保監督は22日に行われた公式会見の中で「クラマーさんをはじめ、すばらしい指導者がドイツから日本に来て日本サッカーの発展に大きな貢献をしてくれた。皆さんに感謝したい」と話しました。そして「日本にとってドイツは常に目標とし、手本となる存在だった。ドイツのことを学びながら日本の良さを持って世界に追いつけ、追い越せでやっている」と尊敬にとどまるのではなく肩を並べる強さまで日本を押し上げようという意気込みを述べていました。
  今回の日本代表のメンバー26人のうち、ドイツ1部リーグに7人、2部に1人の合わせて8人がドイツの国内リーグに所属していて各国のリーグの在籍人数で比較するともっとも多い数です。
  今シーズン13試合で7ゴール、3アシストをマークする大活躍を見せている司令塔の鎌田大地選手や2シーズン続けて1対1での局面「デュエル」の勝利数が最多だったボランチの遠藤航選手などドイツ1部でも目立った結果を残す選手も増えてきています。ドイツ代表のハンジ・フリック監督も鎌田選手と遠藤選手の名前を挙げて「それぞれの選手が技術と戦略の面でよく訓練されている」と警戒していました。
  ドイツの背中を追いかけてきた日本、世界屈指の強豪を相手に培ってきた力を宣言どおりに示した歴史的な勝利となりました。
愛知では競馬場でPV=パブリックビューイング
  夜遅くの試合にもかかわらず、愛知県弥富市の名古屋競馬場には日本代表を応援しようと100人を超える人たちが訪れました。
ふだんパドックの馬の様子などを映し出す大型のビジョンで試合が放送され、後半から出場した堂安律選手が同点ゴールを決めると、会場にいた人たちはみな立ち上がっていました。
  さらに三重県菰野町出身の浅野拓磨選手が逆転ゴールを決めた瞬間、盛り上がりは最高潮に達し、ファン同士がハイタッチを交わすなど喜びを分かち合っていました。
  三重県出身で中京大学のサッカー部に所属する20歳の学生は「浅野選手は同じ三重県の出身なので親近感が沸きますし、ゴールを決めてくれて本当にうれしいし誇りです。ドイツに勝ったのは大きいですが決勝トーナメントが決まったわけではないので、次も頑張ってほしい」と興奮した様子で話していました。
  同じく中京大学のサッカー部でJ3のチームへの入団が決まっている22歳の大学生は「勝ったことが信じられないくらいうれしいです。興奮しています。決勝トーナメントに進出してほしいし自分もそういう舞台に立てるようになりたいです」と話していました。
試合終了直後 渋谷駅前には「DJポリス」なども出動し警戒に
  東京・渋谷駅前では、日本が勝利を決めた直後の午前0時ごろ、付近の飲食店などで観戦していたサポーターたちがスクランブル交差点周辺に集まり出して激しく混み合い、警視庁が警戒に当たりました。
  中には、走って道路に飛び出したり、交差点の中心に集まって大声を出したりするサポーターもいたため、警視庁の機動隊員や「DJポリス」が危険な行為はやめるよう呼びかけていました。
  午前1時過ぎには混雑もなくなり、機動隊の部隊配置も解除されました。警視庁によりますと、大きなトラブルなどはなかったということです。
地元カタールのメディアも速報
  英字紙「ザ・ペニンスラ」は日本の勝利について、隣国のサウジアラビアが22日優勝候補のアルゼンチンに勝利したことを受け「今大会2度目の大番狂わせだ」と驚きを持って伝えています。そのうえで「試合の大部分をドイツが握っていたが、終盤になって日本が最高のプレーをした。ドイツに勝ち、アジアの巨人が見事に復活した」と伝え、日本の活躍ぶりを評価していました。
ドイツメディア「ドイツ代表の大失敗」
  ドイツのメディアは、ドイツが日本に敗れたことについて「ドイツ代表の大失敗」などと大きく伝えています。
  このうちスポーツ専門誌の「スポーツビルト」は、23日の電子版に「ドイツ代表大失敗のスタート」というタイトルの試合の記事と、頭を抱える代表選手の写真を掲載し「信じられない。ドイツ代表の大失敗は、1次リーグで敗退した前回大会を思い起こさせる」などと、厳しいトーンで伝えています。
  また、ドイツの公共放送ZDFは、23日「ドイツにとって、まずいスタート」というタイトルで、ドイツが日本に敗れたことを伝え、このなかで「ドイツ代表は日本代表を圧倒したものの多くのチャンスを逃した。前回大会の初戦でメキシコに1対0で敗れたように恥をさらした」と指摘しています。
スペインメディア “大きな驚き”
  1次リーグで日本と同じグループに属し、来月1日に日本と対戦するスペインでも、地元メディアは日本の勝利を大きな驚きとともに伝えています。
  大手スポーツ紙「マルカ」の英語版は、23日「日本がドイツを驚かせた。ワールドカップでのもう一つのサプライズ」と見出しをつけ、前日にサウジアラビアがアルゼンチンに勝利したことを引き合いに出し「優勝候補の一角のドイツが初戦で日本に敗れた」と試合結果を大きく伝えています。
  また、スペインの全国紙「ABC」は、23日の電子版の記事で、試合の終盤に、いずれも途中出場だった堂安選手と浅野選手が得点を決めたことについて「日本は、袖の中にカードを隠し持つマジシャンのようだった。スピードと本能、信念の一撃でドイツの守りを破った」と伝えています。
ドイツでは“まさかの敗戦”に落胆の声
  ドイツの首都ベルリン中心部にあるスポーツバーでは、23日、およそ50人のサッカーファンがドイツ代表と日本代表の試合を見守りました。前半、ドイツ代表が先制した場面では、大きな歓声が上がり多くの人が喜んでいました。
  しかし後半になって同点に追いつかれると店の中は静まりかえり、さらに逆転されると、頭を抱えて悔しがる人もいました。
  会場の人たちは試合終了までドイツ代表に「前へ、前へ」とか「がんばれ、がんばれ」と必死の声援を送りましたが、追いつくことが出来ず、多くの人は落胆や驚きの表情を浮かべ店をあとにしていました。試合を見た人は「本当に残念です。ドイツが2対0で勝つはずでした」とか、「日本はラッキーで勝っただけです」などと話していました。
  一方で「ドイツ代表は多くのチャンスを逃しましたが日本はチャンスをものにしました。日本のゴールキーパーはよかったですし、ドイツ一部リーグのフランクフルトでプレーする鎌田選手もすばらしかったです」と日本代表のプレーをたたえる人もいました。


2022.11.21-BBC NEWS Japan-https://www.bbc.com/japanese/63698493
【2022年サッカーW杯】 カタールで開幕、史上初めて開催国が開幕戦で敗れる

  サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会が20日、開幕した。開幕戦では史上初めて、開催国が敗れた
  カタールでの開催をめぐっては、同国の人権状況や、スタジアム建設に携わった外国人労働者に多くの死者が出たこと、LGBT(性的少数者)への対応への懸念などから、批判の声が上がっている。そうした中でのW杯の開幕となった。
  それでも、開会式と開幕戦が開かれたアル・バイト・スタジアムの外では、開幕数時間前から興奮が広がっていた。

  開幕戦では、グループAのカタールとエクアドルが対戦。エクアドルのFWエネル・ヴァレンシアが前半、PKとヘディングでゴールをあげ、エクアドルが2-0で勝利した。
  地元カタールを応援していた観客には、ハーフタイムで会場を後にする人も多かった。後半は、空席が目立つ中でのプレーとなった。
  開催国でグループリーグを突破できなかったのは、2010年大会の南アフリカだけだ。カタールは残り2試合も厳しい内容が予想され、決勝トーナメントに進めない2番目の開催国となる可能性がある。

開会式に米俳優や韓国歌手
  開幕戦に先立ち、ベドウィン(遊牧民)のテントを模した形の同スタジアムでは、開会式が催された。米俳優モーガン・フリーマンさんが登場し、まれな尾部退行症候群で生まれつき下半身が形成不全のガニム・アル・ムフターさんはイスラム教の聖典コーランを朗読した。
  世界的に人気の音楽グループ「BTS」のスーパースター、ジョングクさんもステージに現れ、カタールの歌手ファハド・アル・クバイシさんと共に大会公式ソング「ドリーマーズ」を歌った。

  首都ドーハの大会関連のイベント「ファンフェスティバル」には、この日を待ちわびた多くの人たちが、大型スクリーンで試合を見ようと集まった。数千人もが押し寄せたため、キックオフの1時間前には会場に入れなくなった。
  その後も近くの地下鉄駅から多くのファンたちがファンフェスティバルに向かったが、別の大型スクリーンがある場所へと移動するよう指示された。
  アル・バイト・スタジアムで取材したBBCスポーツのアレックス・キャプスティック記者は、開会式について、会場も内容も目を奪うものだったと報告。
  開会式でカタールの首長はあらゆる信条を持つ人々を歓迎したが、開幕前に高まった同国への批判については言及しなかったと伝えた。  また、取材したカタールの人々も、ネガティブな話題には触れたがらず、誇りと興奮に浸っていたとした。


2022.11.21-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221120/k10013897951000.html
サッカーワールドカップ カタール大会が開幕

  中東で初めてのサッカーワールドカップとなるカタール大会の開幕セレモニーが20日、カタール北部のスタジアムで行われました。そして現地20日、日本時間の21日午前1時過ぎに開幕戦のカタール対エクアドルの試合が始まり大会が開幕しました。最多の優勝回数を誇るブラジルや前回大会優勝のフランスなど32チームが出場し、来月18日、日本時間の19日までおよそ1か月間にわたり行われます。

  セレモニーは開催国カタールとエクアドルの開幕戦が行われるカタール北部のアルバイトスタジアムで午後5時40分から始まりました。
  はじめに幸運と繁栄の印とされるジンベエザメの映像が流れたあと、俳優のモーガン・フリーマンさんが登場し「サッカーは世界中に広がり、美しいゲームへの愛は国と国を結びつける」などと呼びかけました。
  このほかセレモニーでは1966年から2018年までの過去14大会の公式マスコットに続いて今大会のマスコットが登場し、会場を駆け巡りました。
  そして、地元カタールの歌手や韓国の人気グループ、BTSのジョングクさんらがパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げました。
  セレモニーの最後に花火が打ち上げられると会場から大きな歓声があがりました。およそ6万人を収容するスタジアムには大勢のファンが詰めかけ、写真を撮ったり、音楽に合わせて拍手をしたりしながら4年に1度のサッカーの祭典の開幕を楽しんでいました。
  会場には、カタールのタミム首長やFIFA=国際サッカー連盟のインファンティーノ会長も出席し、タミム首長が歓迎のスピーチを行いました。
  ワールドカップカタール大会は来月18日、日本時間19日までの29日間の日程で首都のドーハなど5つの都市にある合わせて8つの会場で試合が行われ、開催国のカタールや最多の優勝回数を誇るブラジル、前回大会優勝のフランスなど32チームが出場し、“サッカー世界一”の称号をめぐって争います
開幕セレモニー 中東の指導者が続々と現地入り
  開幕セレモニーに参加するため中東の指導者が続々と現地入りしました。このうち、隣国サウジアラビアで政治の実権を握るムハンマド皇太子はもともと来日する方向で調整が進められていました。ところが、サウジアラビア政府は20日、ムハンマド皇太子は開幕セレモニーに出席するためカタールに到着したと発表しました。
  このほかエジプトのシシ大統領やトルコのエルドアン大統領、ヨルダンのアブドラ国王、UAE=アラブ首長国連邦のムハンマド首相ら、中東の国の政治指導者が現地入りすると発表しています。
  一方、スタジアムなどの建設工事を担ってきた外国人労働者や、性的マイノリティーの人権状況をめぐり、カタールへの批判の声を強めるヨーロッパからは開幕セレモニーへの首脳の出席は確認できていません。
イニエスタ「選手にすばらしい大会を楽しんでほしい」
  サッカーワールドカップカタール大会の開幕を前に、元スペイン代表でJ1、ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手が現地からNHKの番組に出演しました。
  このなかで「ワールドカップの試合会場は独特の雰囲気がある。選手にすばらしい大会を楽しんでほしいし、スペイン代表をはじめすべての代表に頑張ってほしい」と期待を寄せました。
  そしてブラジルやアルゼンチン、前回大会優勝のフランスなどを優勝候補にあげ、母国のスペインにも期待しているとしたうえで日本代表について「非常にコンパクトなプレーができるチームだと思うし、経験を積んだ選手も若手もいてまとまったチームになっていると思う。個人的に知っている選手もいるし、難しいグループだが、いい成績をおさめられることを期待している。グループリーグでスペインとも戦うのですばらしい試合になってほしい」と話しました。

  イニエスタ選手は、2010年の南アフリカ大会ではスペイン代表として優勝を経験しています。ワールドカップで優勝するチームの条件を問われると「ひと言で言うのは難しいが選ばれた26人の選手たちがいいコンディションを保ち、精神的にいい状態ですばらしいプレーをする準備が整っていること、困難な場面でも『自分たちはできる』という強い気持ちを持ち続けることだと思う。そうすることで実力を発揮でき、難しい試合も乗り越えられる」と自身の経験を踏まえて答えていました。
会場周辺には午前中からサポーターが
  開幕セレモニーと開幕戦が行われるカタール北部のアルバイトスタジアムでは、警備担当者などが集まり開幕に向けた最後の準備が進められているほか、午前中からサポーターが集まり始めています。
  アルバイトスタジアムには、30人ほどの日本サポーターの姿もあり、ほかのチームのサポーターと写真撮影をするなどして大会の開幕を喜んでいました。
  鹿児島県から来たという男性は「新型コロナウイルスの世界的な流行もあり、心配していましたが、開幕を迎えられ、とてもうれしいです。強豪チームばかりとの対戦なので、日本代表には気持ちで勝ってもらいたいです。特に谷口選手の堅い守備を期待しています」と話していました。
  また、千葉県から来た男性は「日本代表はけが人が多い状況ですが、どこのチームも同じだと思うので、苦しい中でも奇跡を起こしてくれることを期待しています」と話していました。
  サポーターはユニフォームを着たり国旗を持ったりしながらチームを応援する歌を歌うなど、キックオフまでの時間を楽しんでいました。
  会場を訪れたエクアドル人の男性は「とても興奮している。開幕戦でエクアドルが勝ってその後は決勝トーナメントに進むことを期待している」と話していました。
  開幕戦は日本時間の21日午前1時から行われ、日本代表は23日に1次リーグの初戦でドイツ代表と対戦します
大会初 11月開幕 けがで代表外れる選手も
  中東での初開催となるカタール大会は、現地の厳しい暑さなどを考慮して1930年に大会が始まって以降初めて、11月から12月にかけて開催されます。
  今大会はこれまでと異なりヨーロッパの主要リーグのシーズンの合間に行われることになり直前に行われたクラブの試合でけがをしてワールドカップの代表から外れる選手も出ています。
  日本代表ではイングランド2部リーグでプレーする中山雄太選手が今月1日のメンバー発表直後の2日の試合でけがをして代表を辞退しました。
  さらに、中盤の要の遠藤航選手は相手選手との接触プレーで脳しんとうがあったほか複数の選手が大会前最後の強化試合となった17日のカナダ戦を欠場するなど、代表に合流できている選手でも難しい調整を強いられています。影響は受けているのは日本だけではありません。


  今月23日に日本と1次リーグの初戦で対戦するドイツは、攻撃の中心の1人でフォワードのティモ・ベルナー選手が3日のリーグ戦で大けがを負い、10日の代表発表ではメンバーに入りませんでした。
  さらに、これまで各チームが大会前に行ったきた2週間程度の事前合宿も行うことができず、コンディションを整えたりチームの戦術の練度を高めたりするための準備期間の短さもこれまでの大会とは異なっています。
  4回目のワールドカップとなる日本代表の川島永嗣選手は「準備期間が短いところが大きく違う。その中で最善の準備をしないといけない。どれだけ自分たちが4年間準備してきたことをこの大会で出せるかが一番大きなポイントかと思う」などと話していました。
  またNHKサッカー解説の山本昌邦さんは、「これまでの大会のようにしっかり休んで調整が長期間とれる大会ではないのでどこのチームも苦労している。リカバーが間に合わないときに全体の選手層が大事でどうマネジメントしていくかっていうところが今大会の監督の采配に求められている部分だ」と各チームの監督に難しいかじ取りが求められると指摘しています。
ヨーロッパの国から環境問題を懸念する声
  カタールでは、大会に向けて多くのスタジアムが新設され、暑さ対策として大量の空調が使用されることなどに対し、ヨーロッパの国からは環境問題を懸念する声が挙がっています。
  カタールの国土面積は1万1427平方キロメートルと秋田県と同じぐらいの広さの中におよそ290万人が暮らしています。カタールではワールドカップ開催のため、4万人から8万人を収容するスタジアムを7つ新設し、FIFA=国際サッカー連盟やカタールは小規模な国ならではの各会場へのアクセスの良さをメリットとして強調しています。
  また、11月でも日中の気温が30度を上回るカタールの暑さ対策として、スタジアムで空調を使用して選手や観客に快適な環境を提供するとしています。
  さらに、スタジアム974は輸送用のコンテナが使用され、大会後には解体して再利用するほか、スタジアムの多くは観客席の規模を縮小して、持続可能なものだとアピールしています。
  これに対してヨーロッパの国からは環境問題を懸念する声が挙がっています。密閉されていないスタジアムで空調を使用することで大量の二酸化炭素が排出されるなど、環境への悪影響があるとして、フランスでは抗議の意思を示そうとパリやリヨンなど複数の都市でパブリック・ビューイングが中止されました。
  取材に訪れているフランスのテレビ局の女性はフランスでは多くの人が今回のワールドカップをボイコットすべきだと言っている。大会が始まるとどうなるかはわからないが、現段階では競技よりも環境問題など政治的な話題により多くの注目が集まっている」と話していました。
人権問題 参加チームや選手からも抗議も
  ワールドカップ、カタール大会を開催するためのスタジアム建設などでは多くの外国人労働者が劣悪な労働環境のもとで亡くなったという指摘が出ていて、開催国の人権問題に関心が高まり、参加するチームや選手などからも抗議の動きが広がっています。
  このうちデンマーク代表は今大会で人権問題に対するメッセージを込めたユニフォームを着用することを決めました。
  ロゴやエンブレムをユニフォームと同じ色で目立たなくしたほか、ユニフォームのひとつを黒を基調としたものにしていてユニフォームを制作した会社は「抗議を示し、人権に関して必要な議論を引き起こしたいと考えた」ということです。
  カタールで調整するデンマークの選手たちは、ロゴなどが目立たない練習用のシャツを着用して練習に臨んでいました。
  デンマークサッカー協会のCEOは「カタールの移民労働者の状況を改善するため努力を続けてきた。今大会では、移民労働者や性的マイノリティーの人たちの権利を向上させるためベストを尽くすつもりだ」と話していました。

  カタールでは、同性愛が違法とされていることも、批判の対象となっています
  大会ではヨーロッパの複数のチームが、差別に抗議を示すため、虹色の下地に「OneLove」と書かれたキャプテンマークを着用する計画で、このうちドイツのゴールキーパーの、マヌエル・ノイアー選手は「一緒にやることはいいことだ」と話しこのマークを着用する考えを示しました。
  ドイツでは大会のボイコットを求めるサポーターからの声も強く、日本代表のキャプテン、吉田麻也選手が所属する1部リーグのシャルケは「カタールでの大会開催は歴史的な間違いだ」とクラブのSNSで発信しました。
  さらに、オーストラリア代表の選手たちは10月、カタール政府を非難する声明を発表し、外国人労働者の職場環境や性的マイノリティーの権利の改善を求める動画を公開しました。
  こうした動きに対し、主催者側は反発し、沈静化を図ろうとしています。
  FIFAのインファンティーノ会長は19日の記者会見で「移民労働者のことはとても悲しいことだと思うが、ヨーロッパ人は説教をする前に過去3000年、世界で行ってきたことを謝罪するべきだ。ドーハもカタールも過去最高の大会にする準備ができている。大会が始まりボールが動き始めたら人々はそれだけに集中するだろう」と反論しました。
  また、大会組織委員会の担当者は、海外メディアの取材に対して「不運にも、誤った情報伝達によって、中東やアラブ世界についての偏見や固定観念に基づいた人種差別的な見方をされて、違いが拒絶されている」とコメントしています。


2022.11.16-Yahoo!Japanニュース(AERA dot)-https://news.yahoo.co.jp/articles/57ef57487a0416a2bc95a41a44449bc914f47b54?page=1
サッカーW杯開催国カタールは「世界一退屈な国」? 人口の約9割が外国人という知られざる国の真実〈dot.〉
(AERA dot.編集部・米倉昭仁)
(1)
  いよいよ、4年に1度のサッカーの祭典、FIFAワールドカップ(W杯)・カタール大会が11月20日に開幕する。カタールの首都ドーハといえば、1993年のW杯最終予選「ドーハの悲劇」で日本人にはなじみ深い。あれから30年近くが経つというのに、当時の試合を今でも覚えている人は多いだろう。だが、ドーハの街並みや、そこに暮らす人々の姿はなかなか思い浮かばないのではないだろうか。ネットの情報では「世界一退屈な国」などと書かれることもあるが、実際はどうなのか。知られざるカタールの実像について、知多市カタール友好交流会(愛知県)の仁藤(にとう)裕二会長に聞いた。

「礼儀正しくて、非常に親日的ですね」
   カタール人とは、どんな人たちなのか? 仁藤さんに尋ねると、真っ先にそう返ってきた。 「かつて砂漠の遊牧民(ベドウィン)であった彼らの家族のきずなは深く、旅人にやさしい、というのが私の一番の印象です」と言い、カタールの思い出を語った。
  仁藤さんは石油企業・出光興産の元社員で、同社の製油所がある愛知県知多市に住んでいる。現在70歳の仁藤さんは会社員時代、経済産業省の外郭団体で産油国からの研修生受け入れ事業を担当し、カタール人研修生と友情を育んだ。
   一方、知多市は「2005年日本国際博覧会(略称:愛知万博)」が開催された際、公式参加国とペアとなる「フレンドシップ事業」を通じてカタールとのきずなを深め、07年に「知多市カタール友好交流会」が設立された。その会長が仁藤さんというわけだ。
■冷房完備の競技場を新設
   カタールは中東・ペルシャ湾に突き出た小さな半島の国である。 「昔はカタールに行くのにUAE(アラブ首長国連邦)のドバイなどを経由しましたが、今はカタール航空の直行便で約12時間です。夏の気温は50度近くなるので、会のメンバーはいつも2月ごろカタールを訪れます。日本の春くらいの気候で過ごしやすい。ちなみに、雨はほとんど降りません」  国土のほとんどが平たんな砂漠で、一番高いところでも標高約100メートルしかない。面積は秋田県ほどだが、原油と天然ガスを豊富に産出する。
(2)
  日本とカタールは、それらエネルギー面での結びつきが強い。カタール産原油は総輸入量の9.1%を占め(22年9月)、UAE、サウジアラビアに次ぐ第3位である。液化天然ガス(LNG)は12.1%(21年)で、オーストラリア、マレーシアに次ぐ量を輸入している。
  カタールは原油とLNGの輸出によって飛躍的な経済成長を遂げてきた。 「旧市街地の周囲には斬新なデザインの高層ビルがどんどん建っています。特に近年はW杯開催を目指して、建設ラッシュという感じです。冷房設備のあるサッカー競技場を七つも新設しました。地下鉄『ドーハメトロ』も開業しました」
   潤沢なオイルマネーは生活にも浸透している。医療費は無料で、社会保障も充実している。
   一方、懸念もあるようだ。 「15年ほど前、カタール石油の人事担当者と会ったとき、『金持ちになりすぎると、若者が働かない』と、心配する雰囲気が感じられました。そんなこともあって、教育にはかなり力を入れています」

   優秀な人材を育成するため、アメリカのカーネギーメロン大学やジョージタウン大学といった世界的に著名な大学を10校以上も誘致し、しかも、授業料は政府の全額補助が受けられる。 「幼稚園から大学まで無料です」
   そう仁藤さんは言うと、一拍おき、こう続けた。「カタール人は、ね」。
■“王国”だが独裁的ではない
   実はカタールの人口約280万人(20年)のうち、約9割が外国人労働者だ。ドーハ中心部にそびえる高層ビルやサッカー競技場は、彼らの力によって建てられたものだ。 「インド、フィリピン、ネパール、パキスタン、バングラデシュ……こういった国から出稼ぎに大勢来ています」
   だが、W杯の開幕を目前に控え、その外国人労働者に対する人権問題も耳目を集めている。大会出場国からも待遇改善を求める動きが相次ぎ、デンマークの選手たちは抗議の一環として家族を伴わずに大会に参加することを発表している。W杯開催が、今後こういった側面に変化をもたらすことになるのかも注目される。
   外国人とカタール人は服装が違うので、遠目にもすぐにわかるという。カタール人男性は「トーブ」と呼ばれる白い民族衣装に身を包み、女性は対照的に「アバーヤ」という黒い衣装を着る。
   ちなみに、車は日本車が人気で、街中でよく見かけるそうだが、「日本車は外国人労働者用が多く、私の友人はポルシェでした」。
(3)
  さまざまな国からの人々で成り立つカタール。治安はどうか? 「不安を感じることはまったくありません。夜、街を歩いても大丈夫です」
  そんなカタールは、首長が全権を掌握する君主制の国でもある。現在、1980年生まれのタミーム首長がこの国を治めている。 「タミーム首長は元首ですが、『国王』という言い方はしなくて、『首長』と言う。一方、サウジアラビアではサルマン氏を『国王』と呼ぶ。その違いは、アラブ世界ではサウジアラビアが本家であることに由来するようです」
   カタールは71年に英国から独立してからも、代々、首長家であるサーニ家が首長を出してきた。ある意味、「独裁体制」のようにも見えるが、「雰囲気的にはそんな感じは全然ありません。まったく民主的です」。
   そう言って、仁藤さんが挙げたのは衛星テレビ局「アルジャジーラ」の存在だ。ドーハに本社を置くアルジャジーラは96年にカタール政府などが出資して設立された。その報道は一定の公平性を保ってきた。そのため、「中東のCNN」とも呼ばれる。
   さらに仁藤さんは、こう説明する。 「国営のカタール石油に勤める人のほとんどがアメリカやヨーロッパの大学で学んでいます。民主的な国がいかなるものか、よく知っています。彼らと付き合っていて、独裁的な雰囲気を覚えることはありません」
■砂漠は特別な場所
   カタールで暮らす一般の人々の雰囲気を肌で感じられるのが、「スーク」と呼ばれる市場だ。ドーハの旧市街地にある「スークワキーフ」はカタール最大の市場で、石畳と土塀に囲まれた通路はまるで迷路のよう。
  「観光客だけでなく、地元のカタール人も買い物や食事を楽しみにやってきます。衣料雑貨や日用品だけでなく、金や宝石を販売している店もある。一方、新市街地には外国資本のスーパーマーケットがたくさんあります。スケート場を併設している店もある。移動は地下鉄やバス、タクシーを利用できますが、ドーハ市街地は徒歩でも十分に楽しめます」
   カタールで一番人気のある観光は砂漠ツアーで、四輪駆動車で砂漠を縦横無尽に駆け巡る。仁藤さんによると、砂漠は観光客だけでなく、カタール人にとっても特別な場所らしい。
(4)
  「カタールを訪れた際、友人に頼んで砂漠クルーズに連れて行ってもらいました。会のメンバーが友人の仲間の車に分乗して砂漠を走り、キャンプを楽しみました。彼らにとっても昔の遊牧民に戻ったような感じで心地よさそうでした」
   観光用のラクダもいる。カタールのラクダはヒトコブラクダだが、うまく乗れるのか? 「ラクダ引きがうまくやってくれますから大丈夫です。鳥取砂丘でラクダに乗るのと同じですよ」
   食事については「カタール料理」というものはなく、近隣の国と同様に「アラビア料理」を食べることが多いという。 「主食は細長い米と、『ホブス』と呼ばれる薄いパンです。このパンにひよこ豆のペースト『ホンモス』などをつけて食べます」
   一方、イスラム教の国なので、不浄とされている豚肉とその加工品は口にしない。「豚の素材でだしをとるラーメンもダメです」。
   ただ、それ以外の肉は普通に食べられているそうで、「インドカレーの店もあちこちにあります」。魚料理も楽しめる。「ただ、味つけはスパイスを利かせたものが多いです」。
■アラビアンコーヒーの味
   変わった食べ物としてはナツメヤシの実「デーツ」がある。 「大きさは親指くらいで、干し柿のような食感と濃厚な甘みがあります。最近、日本でも売られていますが、アメリカ産などで、カタール産のデーツを見ることはほとんどないですね」
   デーツは作物がほとんど育たない砂漠でとれる貴重な果実で、昔から日常的に食べられている、いわばカタール人にとってのソウルフードだ。  コーヒーは、本場の「アラビアンコーヒー」である。 「コーヒー豆にカルダモンやサフランなどの香辛料を入れて煮立て、それを小さなカップで飲みます。コーヒーというよりも、カルダモンの香りが強い飲み物です」
   イスラム教の戒律によって、街中ではアルコール飲料は販売されていない。「でも、ホテルでは外国人向けに普通に注文できます」。
   ネット上では、カタール全体やドーハのことを「世界一退屈な国」や「退屈な街」などと書いているものもあるが、述べてきたように多種多様な魅力にあふれている。そして、そこに暮らす人々のほとんどが外国人という実に不思議な街でもある。そんなことを思い浮かべながら現地のサッカー中継を見ると、さらに面白みが増すだろう。 (AERA dot.編集部・米倉昭仁)







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