2022.03.31-熊本日日新聞(KYODO)-https://kumanichi.com/articles/608835
ロシア部隊2割、首都から後退(一部がベラルーシへ移動開始)
【リビウ(ウクライナ西部)共同】米国防総省のカービー報道官は30日、
ロシア軍がウクライナ首都キエフ周辺に集めた部隊の20%弱の再配置を決定、
キエフから後退し、一部がベラルーシに移動し始めたとの分析を示した。親ロシア派は一部を実効支配するドネツク、ルガンスクの東部2州の将来的なロシア編入の動きを見せ、ロ軍は戦略上の目標をキエフ攻略から東部制圧に転換する姿勢を明確にし始めた。
東部2州のロシア編入が実行されれば、ウクライナや欧米の反発は確実だ。一方、
停戦交渉のウクライナ代表団メンバーは30日、オンラインで4月1日に交渉を再開する見通しだと表明した。
2022.03.30-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220224-OYT8T50022/
【随時更新】ロシア軍、ウクライナに侵攻…最新ニュース・速報まとめ
戦費試算「1日最大3兆円」、高価な長距離精密誘導弾使用にプーチン氏激怒か…「支持失う前に金欠に」
-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220329-OYT1T50223/
ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、戦費がプーチン政権の重荷になり始めている。米欧などによる経済制裁で国家財政が苦しくなり、戦闘機の補修やミサイルなど兵器の補給にも制裁の影響が及んでいる模様だ。
ウクライナが「中立化」提示、プーチン氏には受け入れ困難な内容も…予断許さぬ停戦交渉 -https://www.yomiuri.co.jp/world/20220330-OYT1T50054/
ロシアのウクライナ侵攻を巡る
29日の停戦協議で、ウクライナは「中立化」に関して具体的な提案を行った。これを受け入れるかどうかはロシアのプーチン大統領の判断に委ねられる。提案にはプーチン氏にとって承服し難い内容が含まれており、停戦協議の行方は楽観できない。
マリウポリに取り残された市民16万人、市長「全住民の退避が必要だ」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220328-OYT1T50203/
ロシアによるウクライナ侵攻を巡る停戦協議で、露代表団トップのウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は
28日、対面による次回協議が
29日に開催されるとの見通しを示した。トルコのイスタンブールで開催される。首都キエフ攻略に手間取るなど苦戦が伝えられるロシア軍が軟化姿勢を示すかどうかが焦点となる。交渉は難航が予想される。
リビウ市長「バイデン氏のポーランド訪問への返答だ」…ロシア軍、石油施設をミサイル攻撃-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220327-OYT1T50146/
ウクライナに侵攻を続けているロシアの国防省は
27日、露軍が
26日に西部リビウの石油貯蔵施設などにミサイル攻撃を行ったと発表した。バイデン米大統領のポーランド滞在中のタイミングを狙って国境に近い都市を攻撃し、北大西洋条約機構(NATO)をけん制したとみられる。
チェルノブイリ原発職員の住む市「占領された」…市長が投稿、露軍攻撃で市民3人死亡-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220327-OYT1T50136/
ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所の職員らが住むスラブチッチ市の市長は
26日夜、ロシア軍の攻撃で市民3人が死亡し、市が「占領された」とSNSで明らかにした。市長は「原発の安全を維持するため、職員の交代勤務を確実に続けていかなければならない」と訴えた。
ロシア軍の犠牲が予想以上、キエフ攻略手詰まり…将官の戦死7人目-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220327-OYT1T50055/
ロシア国防省が
25日、ウクライナ侵攻作戦の重心を、東部の親露派支配地域の拡大に移す方針を表明したのは、ウクライナ軍の激しい抵抗で自軍の犠牲が予想以上に膨らみ、首都キエフを早々に陥落させる当初のもくろみも外れたためだ。露軍が手詰まり状態を打破するため、生物・化学兵器に手を出す危険性は高まっている。
バイデン氏「プーチン氏は権力の座にいられない」…米政府「体制転換ではない」釈明-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220327-OYT1T50080/
米国のバイデン大統領は
26日、ワルシャワで演説し、ロシアのプーチン大統領を「独裁者」と呼んで厳しく批判した上で、「ロシアはウクライナで勝利を手にすることはない。自由を求める人々は、失望と暗闇に満ちた世界を拒むからだ」と訴えた。「民主主義と自由、可能性に根付いた明るい未来が訪れるだろう」とも述べ、「この男(プーチン氏)は権力の座にはいられない」と結んだ。
ロシア政権内部に異変…要人辞任・動静途絶、「クーデター辞さず」観測も-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220326-OYT1T50080/
ロシアのウクライナ侵攻から1か月が経過し、プーチン政権内部の異変が相次いで伝えられている。プーチン大統領が頼りとする情報機関に「クーデター」も辞さない空気が漂っているとの観測まで出始めた。
ウクライナ海軍「ロシア軍の大型揚陸艦を撃沈」…キエフでは55キロ地点まで押し戻す-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220325-OYT1T50088/
ウクライナ海軍は
24日、南東部のアゾフ海に面したべルジャンシク港で、停泊していたロシア軍の大型揚陸艦「オルスク」を撃沈したとする動画と写真を公開した。
ロシア侵攻、米が「戦争犯罪」と正式判断…国務長官「無差別攻撃や民間人を標的に」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220324-OYT1T50158/
米政府は
23日、ロシアによるウクライナ侵攻で民間施設が攻撃対象となり、女性や子どもを含む民間人の死傷者が増加していることについて、「戦争犯罪」に当たるとの判断を正式に示した。同盟国や友好国、国際機関との情報共有を進め、国際刑事裁判所(ICC)などを通じてロシア軍の責任を追及していく考えだ。
天然ガス支払い、プーチン大統領「ルーブルで」…日米欧の「非友好国」に要求-https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220324-OYT1T50143/
インターファクス通信によると、ロシアのプーチン大統領は
23日、日米欧の「非友好的な国」に対し、天然ガスの支払いをロシアの通貨ルーブルで求めると表明した。価値が急落したルーブル相場を支える狙いがあるとみられる。
ゼレンスキー大統領「日本の援助に心から感謝」…オンライン国会演説-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220323-OYT1T50223/
ロシアによる侵攻を受けているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は
23日、オンライン形式で国会演説した。日本が実施している人道支援について、「日本が援助の手を差し伸べてくれた。心から感謝する」と述べた。
ロシア外務省、日露平和条約への交渉「継続するつもりはない」…損害の全責任は「日本側にある」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220322-OYT1T50023/
ロシア外務省は
21日、声明を発表し、日本との平和条約締結に向けた交渉を継続するつもりはないと表明した。ウクライナ侵攻に対する日本の対露制裁に強く反発したものだ。
国外避難民339万人、9割は女性と子供…18~60歳の男性は国外に出られず-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220320-OYT1T50220/
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は
20日、ロシアのウクライナ侵攻で家を追われ、国内外に避難した人数が1000万人を超えたとツイッターで発表した。「ウクライナでの戦争は非常に壊滅的だ」と述べた。
避難先にも招集令状「まさか自分の元に」…ウクライナは総動員体制、家族離散も-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220320-OYT1T50069/
ロシア軍の侵攻により「総動員」体制下にあるウクライナで、一般市民に軍への招集令状が届き始めている。一方、国外脱出を図る男性の拘束も相次いでおり、国との関わり方を巡ってウクライナ国内で分断が起きている。
戦況打破へ極超音速ミサイル攻撃か…実戦初の使用で米欧を威嚇-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220319-OYT1T50194/
ロシア国防省は
19日、ウクライナに侵攻しているロシア軍が、極超音速ミサイル「キンジャル」で
18日に西部イワーノ・フランキーウシク州の地下軍事施設を破壊したと発表した。露軍が2週間以上、包囲してきた南東部の港湾都市マリウポリでは市街戦が激化している。取り残された市民の人道危機が一段と深刻化する恐れがある。
「ロシア機がキエフ上空で編隊飛行」ウソ情報、男性は「条件反射的にリツイート」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220319-OYT1T50067/
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、ウソや真偽不明の情報が、日本国内のSNSユーザーの間にも広がっている。虚偽の情報が
蔓延 すれば、誤った世論が形成される恐れがある。専門家は不確実な情報をみだりに拡散しないように呼びかけている。
「露軍が避難場所の劇場空爆」…マリウポリ市議会が非難、建物内に1千人以上いた可能性指摘-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220317-OYT1T50160/
ロシアによるウクライナ侵攻で、南東部マリウポリの市議会は
16日、露軍が、住民の避難場所になっている市中心部の劇場を空爆したと非難した。被害状況は不明だが、避難者の中には多くの子供や女性がいるという。
ロシア、ミサイルでの無差別攻撃を拡大…南部ヘルソン州の「制圧」発表-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220315-OYT1T50259/
ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は
15日、首都キエフの住宅街や東部ドニプロの空港などに攻撃の対象を拡大した。露国防省は南部ヘルソン州全域の「制圧」を発表した。ウクライナ軍の抵抗により、キエフ周辺では進軍の停滞が伝えられており、露軍は遠距離からのミサイル攻撃に重点を移しているとみられる。
ロシア国営テレビの放送中、突然現れた女性「戦争やめて」…繰り返し叫ぶと画面は別の映像に-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220315-OYT1T50109/
ロシア国営の「第1チャンネル」で
14日夜、ニュース番組の放送中に「戦争をやめて。プロパガンダを信じないで」などと書かれた紙を持った女性がスタジオに登場する場面があった。
SWIFT、ロシア7銀行を国際決済網から排除…ベラルーシの3行も制裁へ-https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220314-OYT1T50007/
国際銀行間通信協会(SWIFT、本部・ベルギー)は
12日、ロシアの銀行7行を国際的な決済ネットワークから排除したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対する経済制裁として、米欧は先月、ロシアの銀行のSWIFT排除で合意していた。
米国人記者、キエフ郊外で銃撃され死亡…地元警察「ロシア軍が殺害」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220314-OYT1T50002/
英BBCなどは
13日、ウクライナの首都キエフ郊外で、ロシア軍の侵攻に関する取材活動をしていた50歳代の米国人男性記者が銃撃を受け死亡したと伝えた。侵攻を巡って外国人記者に死者が出たのは初めてとみられる。別の記者1人も負傷したという。
ザポリージャ原発をロシアの国営企業が接収か…「ロシア領のようなもの、永遠にそうなる」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220312-OYT1T50195/
ウクライナのウニアン通信などによると、同国の国営原子力企業エネルゴアトムの幹部は
12日、ロシア軍が占拠している南東部のザポリージャ原子力発電所について、露国営原子力企業「ロスアトム」が、所有は自社に移ったと主張し、接収を伝えたと明かした。
-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220312-OYT1T50085/
第3次大戦は「何としても避ける」…軍事介入への慎重姿勢を貫くバイデン氏-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220312-OYT1T50085/
米国のバイデン大統領は
11日、ロシアがウクライナで化学兵器を使用した場合、「深刻な代償を払うことになる」と警告した。米ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。米国は軍事行動で対応するかとも問われたが、明言は避けた。
ウクライナのEU加盟申請、具体的な方向性示せず…首脳会議「絆を強化」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220311-OYT1T50122/
欧州連合(EU)の首脳会議が
10日、パリ郊外ベルサイユで始まった。EU加盟を申請しているウクライナへの対応を協議したが、受け入れに慎重な立場を示す主要加盟国もあり、加盟に向けた具体的な方向性は示せなかった。
プーチン氏精神状態、米議員「異変が起きている」・CIA長官「収拾策描けていない」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220310-OYT1T50229/
ウクライナ侵攻に踏み切ったロシアのプーチン大統領の判断能力に、米欧が大きな関心を寄せている。全面侵攻という決断は「理性を失った行動」と受け止められており、米CNNは「米情報機関もプーチン氏の精神状態の分析に最優先で取り組んでいる」と報じている。
ウクライナ支援の募金、日本ユニセフなど相次ぎ窓口-https://www.yomiuri.co.jp/topics/20220310-OYT8T50008/
ロシアのウクライナ侵攻を受け、各団体による募金活動が活発になっている。
産科病院にロシア軍が複数回の空爆、妊婦ら17人負傷…ウクライナ大統領「非道だ」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220310-OYT1T50121/
ウクライナに侵攻したロシア軍による無差別攻撃が苛烈さを増している。露軍が包囲する南東部マリウポリでは
9日、中心部の産科病院が攻撃され、妊婦を含む少なくとも17人が負傷した。
「人道回廊」露軍が砲撃、退避を妨害され多くのルート中止…3方面からキエフ包囲網-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220309-OYT1T50260/
米国防総省高官は
8日、ウクライナに侵攻しているロシア軍が首都キエフの包囲網を3方面から狭め、総攻撃への準備を進めているとの分析を明らかにした。各地で激しい市街戦が展開される恐れが強まっているが、住民の退避は思うように進んでいない。
ロシア側、ゼレンスキー氏退陣と親露派後継を要求…停戦協議進展なし-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220308-OYT1T50237/
ロシアとウクライナの代表団が
7日、ベラルーシ南西部ブレスト州で開いた3回目の停戦協議では、全面停戦に向けた進展はなかった。
イオン全国店舗、ウクライナの子ども向け募金活動へ-https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220308-OYT1T50112/
イオンは
8日、ウクライナの子どもたちを支援するため、
今月31日まで募金を行うと発表した。日本ユニセフ協会を通じて、水や緊急用の薬品、防寒用品、学用品、玩具などにあててもらうという。
ロシア全土に抗議デモ展開、74都市で5180人拘束…最大の反政権運動に発展も-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220308-OYT1T50063/
ロシアの独立系人権団体によると、ロシアのウクライナ侵攻に抗議するデモが
6日、ロシア全土で展開され、治安当局による拘束者数はモスクワなど74都市で約5180人に上った。
2月24日の侵攻開始以降、累計の拘束者数は1万3500人を超えた。
外務省、ロシア全土にレベル3の「渡航中止勧告」…帰国者は水際対策と別枠で受け入れ-https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220307-OYT1T50181/
外務省は
7日、ロシア全土の危険情報(4段階)をレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げた。ウクライナ侵攻で航空便の運航停止が相次ぎ、今後、出国手段が限られることなどを理由としている。ウクライナ国境周辺は、既に危険情報が最高レベルの「退避勧告」に引き上げられている。
ロシア軍、ハリコフの原子力研究施設にロケット弾…無差別攻撃も継続-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220307-OYT1T50105/
ウクライナメディアによると、政府の保安局は
6日、東部ハリコフの原子力研究施設「国立物理技術研究所」が、ロケット弾による攻撃で被害を受けたと発表した。研究所には核物質が保管されており、放射性物質が拡散すれば甚大な環境被害を招く恐れがあるという。
ロシアで新法成立、「戦争」「侵攻」と表現した報道に厳罰…外国メディアのサイト遮断-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220306-OYT1T50033/
ウクライナ侵攻を続けるロシアが、国内の情報統制に躍起になっている。政権に都合が悪い情報を「虚偽」とみなして厳罰を科す新法を成立させ、外国メディアのウェブサイトや米大手SNSの遮断にも踏み切った。反政権運動の芽を摘むことが目的だ。
周辺国のロシア離れ加速…モルドバとジョージアもEU加盟を申請-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220305-OYT1T50235/
旧ソ連構成国のモルドバとジョージアが
3日、欧州連合(EU)への加盟申請書に署名した。
2月末に署名したウクライナに続く動きだ。ロシアのプーチン大統領は、「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国の欧米への接近を阻止しようとしてきたが、ウクライナ侵攻で関係国の警戒感が高まり、かえってロシア離れを加速させている。
欧州最大規模のザポリージャ原発、ロシア軍が制圧…ウクライナ国営通信-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220304-OYT1T50239/
ウクライナ国営通信は
4日、南東部にあるザポリージャ原子力発電所がロシア軍に制圧されたと報じた。ウクライナ当局が明らかにした。欧州最大規模の発電能力を持つザポリージャ原発が露軍に占拠された。
ロシアとウクライナ、民間人避難の「人道回廊」確保で合意…2回目の停戦協議-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220304-OYT1T50123/
ロシアのウクライナ侵攻を巡り、両国の代表団が
3日、ベラルーシ南西部で2回目の停戦協議を行った。ウクライナ側が求める即時停戦と露軍のウクライナからの撤収では、具体的な進展はなかった。双方は近く、改めて協議を開くことを確認した。
ロシア軍の即時撤退を要求、国連決議採択…賛成141か国・反対5か国-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220303-OYT1T50122/
ロシアによるウクライナへの侵攻を受け、国連緊急特別総会は
2日、露軍の即時撤退などを求める総会決議を米欧や日本など141か国の賛成で採択した。反対はロシアなど5か国にとどまった。武力による現状変更を試みるロシアに対し、国際社会の姿勢を示す結果となり、ロシアの孤立が浮き彫りになった。
バイデン氏「我々はロシアに痛みを与えた」「独裁者の侵攻に代償を」…初の一般教書演説-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220302-OYT1T50137/
米国のバイデン大統領は
1日、米連邦議会の上下両院合同本会議で就任後初めての一般教書演説を行った。ロシアによるウクライナ侵攻について、「独裁者たちの侵攻に対して代償を払わせなければ、彼らは更なる大混乱をもたらす。それは歴史が私たちに教えてくれている」と語り、プーチン露大統領を強く非難した。
テレビ塔へミサイル・市街地に無差別砲撃…ロシア軍、交渉有利に進める狙いか-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220302-OYT1T50094/
ロシアによるウクライナ侵攻で、ロイター通信などによると、首都キエフ市内で1日夕、テレビ塔を狙った2度のミサイル攻撃があった。
キエフの在ウクライナ日本大使館を一時閉鎖…機能はリビウの臨時連絡所に移転-https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220302-OYT1T50081/
外務省は
2日、ロシアによるウクライナ侵略が拡大し、首都キエフの情勢が緊迫化したとして、在ウクライナ日本大使館を一時閉鎖すると発表した。
親露派武装集団、港湾都市マリウポリを「封鎖」…キエフ包囲にはロシア軍の戦力75%投入か-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220301-OYT1T50189/
ロシアとウクライナの停戦協議が行われた
2月28日も、ウクライナ各地ではロシア軍の攻撃が続いた。ウクライナ内務省の高官は
28日、ハリコフの戦闘で多数の死傷者が出ていると指摘した。露国防省は、露軍が支援する東部ドネツク州の親露派武装集団が、港湾都市マリウポリを「封鎖」したと発表した。
ウクライナ、EU加盟申請書に署名「直ちに認めてほしい」…ロシアの反発は必至-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220301-OYT1T50114/
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は
2月28日、欧州連合(EU)への加盟申請書に署名したと明らかにした。ロシアの反発は必至だ。
EUへの避難民すでに30万人超、700万人まで膨れる恐れ…市街戦で民間人犠牲も増加 -https://www.yomiuri.co.jp/world/20220228-OYT1T50069/
ロシアのウクライナに対する軍事作戦は
28日、5日目に入った。戦禍を逃れて欧州連合(EU)域内に退避した市民はすでに30万人を上回り、EUや先進7か国(G7)などでは人道支援強化の動きが出ている。首都キエフなどで続く市街戦で民間人の犠牲も増えている。
ロシア軍がガスパイプライン爆破…ウクライナ政府発表-https://www.yomiuri.co.jp/stream/1/18891/
ウクライナ政府は
27日未明、ウクライナ第2の都市ハリコフのガスパイプラインをロシア軍が爆破した映像を公開した。
ロシア軍、ウクライナ第2の都市ハリコフに侵入…市中心部に軍車両・政府軍と戦闘か-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220227-OYT1T50076/
ロイター通信は
27日、ウクライナに侵攻しているロシア軍が
27日、東部にある第2の都市ハリコフに侵入したと報じた。
ロシアが拒否権行使、安保理の非難決議案は否決…中国・インドなど3か国棄権-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220226-OYT1T50062/
国連安全保障理事会は
25日、ウクライナ情勢を巡る会合を開き、ウクライナに軍事侵攻したロシアを非難し、武力行使の即時停止と撤退などを求める安保理決議案を採決した。米欧など11か国が賛成したが、常任理事国のロシアが拒否権を行使し、否決された。
ロシア地上部隊が首都キエフ侵攻…ウクライナ大統領が露に停戦協議打診か-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220225-OYT1T50225/
英BBCなどは
25日、ロシア軍の地上部隊がウクライナの首都キエフに入ったと伝えた。ウクライナ軍との戦闘の激化は必至だ。
バイデン米大統領、追加の対露経済制裁を発表…ハイテク製品の輸出規制など-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220225-OYT1T50052/
米国のバイデン大統領は
24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて記者会見し、「プーチン大統領は侵略者だ。彼はその報いを受けることになる」と述べ、ロシアに対する追加の経済制裁を発表した。
ロシア軍、ウクライナに侵攻…プーチン大統領「東部で特殊作戦を開始」-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220224-OYT1T50100/
ロシアのプーチン大統領は
24日午前6時(日本時間・24日正午)頃、露国営テレビを通じて緊急演説し、ウクライナ東部で「軍の特殊作戦を開始する」と表明した。演説後、首都キエフなどで爆発が相次いだ。ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった模様だ。
ウクライナ、国家非常事態宣言を発令…親露派地域除く全土で-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220224-OYT1T50099/
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は
23日、ウクライナ東部の一部を実効支配する親露派武装集団の幹部が、「ウクライナ政府による軍事攻撃の撃退」を名目に、プーチン大統領に軍事的な支援を要請したと明らかにした。
ウクライナ政府が非常事態宣言を発令…期限は30日間、スト禁止・移動制限-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220224-OYT1T50068/
ウクライナ政府は
23日、国家非常事態宣言を発令した。東部2州の親ロシア派武装集団が実効支配する地域を除く全土が対象で、
24日午前0時(日本時間午前7時)から発効した。
プーチン氏、緊張緩和の条件に「クリミア併合承認」…全面侵攻に備え露大使館閉鎖か-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220223-OYT1T50131/
ロシアのプーチン大統領は
22日、ウクライナ東部の親露派支配地域での露軍の活動許可を露上院に要請し、上院は即日、承認した。ウクライナでの本格的な軍事行動着手に向けた国内手続きが完了した。
2022.03.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220330-HLS2OFKT7ZNE7NAI5RINIWY7TQ/
露「撤兵」表明後も各地で戦闘 ウクライナは警戒緩めず
ウクライナに侵攻したロシア軍は29日、露国防省が首都キエフ周辺など北部での軍事活動の縮小を表明したことを受け、
一部部隊の撤収を開始した。ただ、その後も各地で戦闘や露軍の攻撃が報告されており、ウクライナ側は、露国防省の表明は油断を誘うための策略の可能性があるとして警戒を緩めていない。
ウクライナ大統領府は同日、ロシアとの停戦交渉で提案した内容を公式サイトで公表した。それによるとウクライナ側は、同国の安全が関係国によって保障されれば北大西洋条約機構(NATO)に加盟せず、
国内に外国軍の基地も設置しない方針を示した。
また、
安全の保障には国連常任理事国である米英仏中露のほか、ドイツ、イタリア、カナダ、トルコ、イスラエルなどが関与するとし、法的拘束力のある国際条約の締結を求めた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は同日のビデオ声明で、露国防省がキエフ周辺などでの軍事活動の縮小を表明したことについて、「
肯定的なシグナルだが、露軍の砲弾の破裂音を消すわけではない」と指摘。「
ウクライナ人を滅ぼそうとしている国の言葉は信用できない」と述べた。
ウクライナ軍参謀本部も「
露軍の撤収は部隊の交代に過ぎない。キエフ包囲を断念したと油断させるのが目的だ」と分析。ベラルーシではウクライナ国境への短距離弾道ミサイルの移動も確認されているという。
露国防省の表明に関しては、
ロシア側の停戦交渉代表団のメジンスキー大統領補佐官も同日、「停戦を意味しない」との認識を示している。
米CNNテレビやウクライナメディアによると、キエフでは29日夕、倉庫が砲撃を受け、火災が発生した。同日深夜もキエフ郊外で大砲やロケット砲の発射音が聞こえたという。
南部ミコライフでは同日、州庁舎に露軍のミサイルが着弾。少なくとも12人が死亡した。西部フメリニツキー州の飛行場にもミサイル攻撃があり、燃料備蓄施設が破壊された。
2022.03.28-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/484a56d14e0d22b31c3a95eafd345d7ebc4b620d
住民が語るウクライナ 「包丁で手術」、キエフで「攻撃減る」
ロシアの侵攻が続くウクライナの住民2人が、産経新聞のオンライン取材で現地の情勢を語った。
露軍が包囲する東部マリウポリでは食料や飲料水が払底し、住民の脱出が加速。首都キエフでは、侵攻が停滞している様子が浮き彫りになった。(ワルシャワ 三井美奈)
■マリウポリの惨劇
マリウポリの大学教員で市議会議員のミコラ・トロフィメンコさん(36)は、3月15日に国際赤十字の誘導で妻子とともに車で脱出した。現在はウクライナ西部にいる。
マリウポリでは約80人の住民とともに避難所で暮らした。「爆音が響く中、小麦粉やパスタを粥(かゆ)にして食べた。食料や水、医薬品不足が深刻。私が手伝っていた
病院では、医師が麻酔なしに、台所の包丁で脚の手術をした」と明かした。
通信が遮断され、大学の同僚とは連絡がとれないままだ。 脱出時は、住民が車列を組んで移動した。周囲では親露派勢力が検問をしており、20回近く足止めされた。「
移動中、7、8台先の避難車が砲撃された。中には2人の子供が乗っていた」と語った。
トロフィメンコさんの車も砲弾片を浴び、フロントガラスに大きなヒビが入った。 「大学は砲撃で破壊された。われわれが、何をしたというのか」とロシア軍への怒りを隠さない。
5歳の息子は毎日、軍用ヘリコプターやミサイルを見て暮らしたため、「なぜ撃ってくるの」と、しきりに空に問いかけるようになった。
■キエフ 銃撃止む?
ディミトリ・ワビルキンさん(30)は、キエフ南方約80キロのビラツェルクバで避難生活を送る。3月初め、近くにあるウクライナ軍の医療施設がミサイル攻撃を受けた。「行ってみると、巨大な穴が開き、炎が上がっていた。近くの役場や空港も攻撃された」と話す。
現地では、
インスリンなど一部の医薬品が不足しているが、
商店は開いており、ベーコンやパスタなどの食品は手に入るという。「生野菜はあっという間に売り切れる」状態。
夜は攻撃を警戒し、室内灯を消して暮らしており、暗闇の中でインタビューに応じた。 最近の状況について、
「砲撃や戦闘機の轟音(ごうおん)は、日中で4回程度に減った。住民は出歩くようになった」と話した。
2月末、近所の避難所には約200人が住んでいたが、現在は20人程度。状況改善で、帰宅する人が増えたという。 キエフでは20日、ショッピングセンターが砲撃され、火災で少なくとも8人が死亡したが、ワビルキンさんは「市中心部では銃撃や砲撃が収まっている。両親とともにいったん自宅に戻ることを考えている」と述べた。
キエフ内外はウクライナ側が厳しい検問を行っており、通常ならビラツェルクバから車で1時間程度で行けるのに、現在は約5時間かかるという。 米国防総省高官は25日、キエフ近郊では、ロシア地上部隊の進軍が停滞していると分析している。
2022.03.28-秋田魁新聞-https://www.sakigake.jp/news/article/20220328CO0097/
ウクライナ、停戦交渉へ譲歩姿勢 条件付きで「中立化」容認
【リビウ(ウクライナ西部)共同】
ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、トルコでの停戦交渉を前に、ロシアの記者らと異例のオンライン会見を行った。
関係国による安全保障と引き換えにNATO加盟を断念する「中立化」を受け入れる用意があるとし、
一定の譲歩姿勢を見せた。首都キエフ周辺の戦闘は小康状態。
停戦交渉は、29日にトルコのイスタンブールで対面形式で再開する見通し。
ロシアは停戦条件としてNATO非加盟を確実にする憲法改正を要求。ゼレンスキー氏は、ロシアを含む周辺国などと条約を結んで自国の安全保障を確約させる必要性を強調。国民投票を行い改憲に至る道筋を示した。
2022.03.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220327-ZQJNQIYFJ5KRLDTIOD7RE5OJUY/
支援拠点の西部リビウ攻撃 石油と軍需施設、5人負傷
ウクライナ西部リビウで26日、
石油備蓄施設と軍需産業施設へそれぞれ2発のミサイル攻撃があり、5人が負傷した。死者は出ていない。リビウ州のコジツキー知事が明らかにした。ロシアの侵攻後、リビウは前線へ物資を運び出す後方支援の重要拠点となっている。
ロシアは軍を下支えする施設だけでなく石油タンクも破壊することで、市民生活に欠かせない燃料供給の途絶を狙ったとみられる。
リビウでは26日午後4時半(日本時間同11時半)ごろ、複数の爆発音があり、黒煙が上がった。現場は市中心部から北東約5キロの石油備蓄施設で、タンクの炎上が確認された。市中心部のホテル室内にも「ズズーン」という音が響いた。これに先立つ午後4時12分に空襲警報が発令されていた。知事によると、午後6時55分にも大きな爆発があり、軍需産業施設が攻撃された。(共同)
2022.03.26-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220325-OYT1T50358/
ロシア、ウクライナ侵攻作戦の重心を南東部へ…キエフ攻略難航で軌道修正か
【ロンドン=池田慶太】ロイター通信などによると、
ロシア国防省は25日、ウクライナ侵攻の作戦の重心を南東部マリウポリなど親露派武装集団の支配地域拡大に移す方針を明らかにした。
当初計画していた首都キエフの攻略がウクライナ軍の抵抗で難航し、軌道修正したようだ。自軍の戦死者数も更新し、1351人と発表した。
実態よりもかなり少ないとみられている。
ロシア軍は24日、マリウポリ中心部の教会を占拠した。市長が退避したとの情報もある。同市議会は包囲の長期化で飢餓による死者が増えていると指摘した。同市議会は25日、
住民が避難していた劇場を狙った16日の空爆での死者が300人に上ると明らかにした。
一方、
ウクライナ国防省は24日に南東部ベルジャンシク港で撃沈した大型揚陸艦は「サラトフ」だったことを明らかにした。計3隻を損壊したという。
ウクライナ側によると、24日には侵攻開始後、
初の捕虜交換が行われ、兵士10人ずつを交換した。
2022.03.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220324-GJ37FZMPFFMJNCPJ4G4S2FO4UE/
ウクライナ 首都近郊で露軍が数十キロ後退 作戦修正の動き
(
ワシントン 渡辺浩生)
米国防総省高官は23日、
ウクライナの首都キエフ東方20~30キロで待機を続けていたロシア軍がウクライナ軍の攻撃により約55キロ地点まで押し戻されたことを明らかにした。
キエフ包囲を狙う地上部隊が補給不足や強力な反撃で停滞を続け、一部で後退を余儀なくされたもようだ。一方でロシアは親露派支配地域に近い東部地方に作戦の重点を移しつつあるという。
高官によると、キエフ北方チェルニヒウの包囲を目指す部隊もウクライナ側の攻撃で一部が後退した。要衝オデッサに近い南部ミコライフ郊外では激しい戦闘により露軍に再配置の動きがみられるとした。
AP通信によると、
NATO高官は侵攻から約1カ月で露軍側の死者が7千人から1万5千人に上るとの見積もりを示した。アフガニスタン侵攻(1979~89)の旧ソ連の戦死者約1万5千人に匹敵する数字。国防総省高官は犠牲者の確認を避けたが、露軍が地上に加え航空の戦闘でもリスク回避の動きを指摘した。半面、侵攻開始から
発射されたミサイルは1200発を超えた。
高官は、親露国ベラルーシからの兵力投入は現時点でないとしつつ、いずれ国外から補強を進めるとの見方を示した。
高官は一方で、
露軍が東部マリウポリとその北方のイジュムを結ぶ一帯での戦闘に集中しつつあるとの見方を示している。東部ドンバス地方を支配する親露派武装勢力と戦闘を続けるウクライナ軍を封じ込める狙いがあるという。
マリウポリでは激しい爆撃や市街での戦闘が継続。近郊のアゾフ海沿岸で揚陸艦から車両を上陸させて補給する動きが確認された。
ウクライナ軍の戦闘を支える米国の軍事支援は2月下旬に承認された3億5千万ドル相当は数日以内に供与が完了。
今月16日に発表された8億ドル分の追加支援の輸送に移る。高官は、地上の輸送路が複数あり、維持されていると強調した。(
ワシントン 渡辺浩生)
2022.03.23-Yahoo!Japanニュース(JIJI com)-https://news.yahoo.co.jp/articles/f26a0ffb2f6e5bb3b119b27c71d27978611d53f6
マリウポリ、なぜ包囲 ウクライナの「ゲルニカ」に
ウクライナの港湾都市マリウポリをロシア軍が包囲し、無差別攻撃と水・食料不足で人道危機が悪化している。
―どんな都市なの。
東部ドネツク州で2番目の人口規模(約40万人)で、アゾフ海沿岸では最大の都市だ。周辺の鉄鉱石や石炭を利用し、鉄鋼業で繁栄した。
―地名の由来は。
ロシア帝国時代の18世紀、マリウポリと名付けられ、クリミア半島からギリシャ系少数民族が移住させられた。マリア(当時の皇太子妃、後の皇后)のポリス(ギリシャ語で都市)という意味。ギリシャ系の人口は今も数万人と少なくない。
―なぜ激戦に。
8年前、南部クリミア半島はロシアが併合し、ドネツク州などの一部は親ロシア派が掌握したが、間に位置するマリウポリ一帯はウクライナが死守していた。ここを今回、ロシアが挟み撃ちにしようとしている。
―抵抗も強いね。
対ロシアの最前線に当たり、精鋭部隊「アゾフ大隊」などが抗戦する。ロシア側は20日、投降するよう「最後通告」したが、ウクライナ側はあくまで拒否した。
―犠牲者は多い。
地元当局によると、民間人の死者は2000人以上。避難先の劇場や学校、病院への攻撃も続いている。最近まで駐在していたギリシャの外交官は、スペイン内戦中の1937年にナチス・ドイツの無差別爆撃を受けた
ゲルニカになぞらえ、世界に惨状を訴えている。(時事)
2022.03.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220323-X4NF57KCCBK47BXHUMGCNBAD3E/
ウクライナがキエフ西方の町を奪還か 米欧はベラルーシ参戦警戒
ロシアによるウクライナ侵攻は22日、
首都キエフ近郊の各都市などで戦闘が続いた。ロシアはキエフ包囲に向けた態勢を整えているとみられるが、
一部の都市を奪還したとウクライナが発表するなど、
戦況は一進一退となっている。露軍の停滞が指摘される中、ロシアと同盟関係にあるベラルーシが参戦に踏み切る可能性があるとの懸念が米欧などの間で強まっている。
ウクライナ軍参謀本部によると、露軍は22日、キエフ北方の町チェルニヒウに対する砲撃や爆撃を続けている。ウクライナメディアによれば、町には市民約13万人が残っているが、水や電力の供給が途絶えているという。露軍は東部スムイや南部オデッサにも砲撃やミサイル攻撃を行った。
一方、ウクライナ参謀本部は
22日、キエフ西方マカロフを奪還したと発表。各地でも防衛線を維持し、反撃を続けているとした。
米CNNテレビは22日、「
露軍は支援を必要としており、ロシアの決定次第でベラルーシ軍が近く参戦する可能性がある」とする米国と北大西洋条約機構(NATO)当局者の話を伝えた。ウクライナメディアは同日、国境付近に集結したベラルーシ軍部隊を公開した。
2022.03.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220322-J4XCJ5MK3ZJN7AODKWKPGE5MHY/
露軍、オデッサ市内へ砲撃 極超音速発射は「西側へメッセージ」 米国防総省分析
【
ワシントン=渡辺浩生】米国防総省高官は21日、
黒海北部に展開するロシア海軍の水上戦闘艦の動きが活発化し、
洋上からの砲撃が南部オデッサの市内と郊外に着弾したことを明らかにした。市内への砲撃を確認したのは初めて。高官は、上陸作戦が近いかどうかの判断を避けたが、露海軍が最大港湾都市オデッサの攻略に向けて動き出した可能性がある。
ロシアは19日、極超音速ミサイルでウクライナ西部の地下武器貯蔵施設を破壊したと発表したが、高官は比較的短距離の目標に長距離射程のミサイルが使用された理由を、「西側諸国やウクライナへメッセージを送り、交渉での影響力確保を狙った可能性がある」との見方を示した。
地上部隊がウクライナ側との激しい戦闘で首都キエフ、東部マリウポリなど主要都市の制圧を依然として達成できていない半面、露軍は包囲した市街地へのミサイル攻撃や長距離の砲撃を強化。侵攻開始から
発射されたミサイルは1100発を超えた。
高官によると、ロシアの航空機の出撃回数が過去1日で約300回に上り、その多くが地上の目標への対地攻撃だった。ウクライナ側の対空攻撃を回避しようとロシア領空から発射するケースも増えている。
高官は「勢いをつけて戦争の流れを変えようとする必死の試みであり、民間人にはますます危険な状況になっている」と避難した。
これに関連し、国防総省のカービー報道官は21日の記者会見で、「
ロシア軍が戦争犯罪を実行している明白な証拠がある」と語り、
戦争犯罪の調査・証拠収集に協力する考えを明らかにした。
2022.03.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220322-BH5ICHO4BVMNJMAQWJNQO32ZWA/
ロシアがマリウポリに降伏要求 ウクライナ拒否
ロシア国防省は21日までに、激戦が続くウクライナ東部マリウポリからウクライナ軍を撤退させ、降伏するようウクライナに要求した。
同国政府は「武器を置かず、街からも出ない」と要求を拒否した。ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、米CNNとのインタビューで、
プーチン露大統領に直接会談を改めて呼びかけ、交渉が失敗すれば「第三次世界大戦」につながると警告した。
マリウポリ市によると、露国防省は20日夜、同市に降伏を勧告。21日未明までの回答を迫った。ウクライナ政府はこれを拒否し、降伏を勧告するのではなく、民間人を退避させる「
人道回廊」
を設置すべきだ-と主張した。
アゾフ海に面する要衝マリウポリをめぐっては、露軍が約3週間にわたり包囲し、激しく攻撃、市内には30万人以上の市民が取り残され、死者は既に数千人に達したと報告されている。
一方、
チェルノブイリ原発をめぐり、国際原子力機関(IAEA)は20日、「4週間近く勤務してきた職員の約半数が交代し、帰宅できた」とウクライナ側から報告を受けたと発表した。
露軍は先月24日の同原発掌握後、職員の帰宅を認めず、連続勤務を強制。職員の疲労による安全性への懸念が指摘されていた。
露軍は首都キエフや各地への攻撃も継続。キエフでは20日夜の砲撃で8人が死亡した。露国防省報道官は21日、ウクライナ西部にある軍事訓練センターを破壊、「外国人雇い兵ら80人以上を殺害した」と発表した。
停戦交渉は21日も行われたが、
ウクライナはロシアが求める「中立化」に関して協議の用意があるとする一方、東部の親露派地域の「独立」や南部クリミア半島への露主権の承認には応じないとの立場を主張したとみられる。
2022.03.21-nifty ニュース-https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-1533556/
「学校が爆撃され400人が生き埋めに」降伏要求も ロシア軍の攻撃続くウクライナ南東部マリウポリ
ロシア軍によるウクライナへの無差別攻撃が止まりません。
首都キエフ郊外では住宅街やショッピングモールが標的となり、
南東部マリウポリでは市民が避難していた学校が爆撃され、
大勢が生き埋めになったままです。
ウクライナ側よると、
ロシア軍が住宅街とショッピングモールを攻撃し、現場に駆けつけた消防隊員らが破壊された建物のがれきの下から男性を救出する様子もみられました。この攻撃で1人が死亡したということです。また、
ロシア軍が包囲する南東部マリウポリでは学校が爆撃を受けました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「
ロシア軍機がマリウポリの学校を爆撃した。400人が生き埋めとなっている」
この攻撃について20日、イスラエルの議員に向け演説した
ゼレンスキー大統領は、避難していた女性や子ども・高齢者が生き埋めになっているとロシア軍を非難しました。
20日はマリウポリで抗戦を続けるウクライナ軍に対し、ロシア側が住民の避難と引き替えに武器を置いて降伏するよう要求しましたが、ウクライナ側は21日、これを拒否しました。
一方、
ロシア軍が南部ミコライウ州への攻撃で“極超音速ミサイルを使った”と主張していることについて、
アメリカのオースティン国防長官は20日、「
ロシアが実際に使ったかどうかは確認も否定もできない」としつつ、「
状況を大きく変えるものになるとは思わない」との認識を示しました。
こうした中、ウクライナメディアは情報筋の話として、両国の代表団による
停戦交渉についてオンライン形式で
21日に再開する予定だと報じました。
ただ、交渉が進展するかどうかは不透明なままで、国連がウクライナの国内外で避難する人の数が1000万人を超えたとするなど、ウクライナの人道危機は悪化の一途を辿っています。
2022.03.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220319-ICGC5NAFMBMWPIRLQLWRI3BTFY/
ウクライナ避難民1千万人に迫る 国内外で人口の2割超
ロシアのウクライナ侵攻後、国内外へ戦火を逃れたウクライナ人が18日、1000万人近くに達した。
総人口の2割以上に当たる。
国際移住機関(IOM)は、さらに1200万人以上が戦闘などで危険地域から逃れられず、立ち往生していると推定。人道危機の深刻さが浮き彫りになった。
IOMは18日、ロシア軍の攻撃などで家を追われたウクライナの国内避難民が16日時点で648万人になったと発表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は18日までに国外に避難した人が327万人に達したとしており、計975万人となった。IOMは避難を阻まれている1200万人以上について、橋や道路の破壊、安全な避難先が見つからないことなどが要因だとしている。
特に深刻なのは、2月末からロシア側の包囲攻撃が続く南東部マリウポリ市。推定30万人以上が脱出を阻まれ、絶え間ない砲火にさらされ、食料や医薬品が不足。電気や水道も使えない極限状態に置かれている。(共同)
2022.03.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220317-7PLMG7RJVRNDVCKK2MPPYF7Z7M/
露軍、オデッサに迫る 劇場空爆 停戦交渉「進展」
【ワシントン=渡辺浩生】米国防総省高官は16日、
ウクライナに侵攻を続けるロシア軍の新たな動向について、
ウクライナ最大の港湾都市、南部オデッサ周辺への黒海洋上からの砲撃が確認されたことを明らかにした。
露軍が戦略的要衝に位置するオデッサ攻略の準備に入った可能性があるとしている。
高官によると、
オデッサ周辺の黒海洋上で露海軍の戦車揚陸艦や水上戦闘艦の動きが活発化している。露軍が攻撃を続ける南部ミコライフを経由して、地上部隊がオデッサへ南下する可能性もあるという。露軍は東部マリウポリの包囲も続け南部ヘルソン州も制圧したとしている。要衝のオデッサが制圧されれば、ウクライナが黒海から遮断される危険があるとみられる。
ウクライナメディアによると、
露軍はマリウポリで16日、住民が避難していた劇場を空爆した。
多数が生き埋めになった可能性がある。英BBCは同市の副市長の話として、
劇場内に1千~1200人が避難していたと報じた。17日、生存者の救出作業が始まった。
首都キエフの包囲を狙う露軍地上部隊は、市中心部から北東10~15キロに展開。ウクライナ警察当局は16日、キエフ北方チェルニヒウで、露軍の攻撃でパンを買うため並んでいた13人が死亡したと発表した。
両国の代表団による停戦交渉は17日もオンライン形式で続けられた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は16日、双方が合意案の作成をめぐり「重要な進展」を遂げたと伝えた。合意案はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する一方で、ロシアが撤兵するなどとする内容。ただ、プーチン露大統領は同日、軍事活動を継続する意向を表明しており、交渉の先行きはなお不透明だ。
一方、
先進7カ国(G7)の外相会合が日本時間の17日夜、オンラインで開催された。
ウクライナ侵攻を受け、モルドバなど避難民を受け入れている周辺国への支援を強化するため、G7をはじめとする関係国や国際機関で支援グループを立ち上げることで一致した。会合後、林芳正外相が記者団に明らかにした。
2022.03.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220317-HKWYW5Q6W5PPHKG3MIEVUPZSWM/
停戦交渉「重要な進展」 英紙FT報道
ロシアのウクライナ侵攻で、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は16日、
停戦を協議する双方の代表団が合意案の作成をめぐり「重要な進展」を遂げたと伝えた。
合意案はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する一方で、ロシアが撤兵するなどとする内容。両国高官も同日、「停戦合意が近い」との見方を示した。ただ、プーチン露大統領はこの日、軍事活動を継続する意向を表明しており、停戦合意の先行きはなお不透明だ。
FTが複数の関係者の話として伝えたところによると、
停戦合意案は15項目からなり、ウクライナのNATO加盟断念▽米欧側からの安全の保証と引き換えに他国軍基地の設置の排除▽ウクライナ軍の維持▽ロシア語の公用語指定▽ロシア軍の撤退-などが含まれる可能性がある。双方の代表団はここ数日、オンライン形式で交渉を続けてきた。
ウクライナ大統領府長官顧問のポドリャク氏は16日、米テレビとのインタビューで「
ロシアは態度を軟化させた」とし、停戦は近いとの考えを表明。FTの報道は「ロシア側の要求内容だ」とした。
一方、タス通信によると、
露代表団のメジンスキー大統領補佐官は同日、「
ウクライナはスウェーデンやオーストリア型の中立化」を提案していると指摘。ラブロフ露外相も「合意に近づいている」と述べた。
ただ、
実際に合意に達する保証はない。ポドリャク氏はFTに対し、ロシアが停戦条件とする南部クリミア半島(ロシアが2014年に併合)へのロシアの主権承認と東部の親露派2地域の「独立」承認について、停戦合意と切り離して継続協議とする考えを示した。しかし、ロシアはこれらの要求に固執している。
さらに
プーチン氏は16日の政府会議で「現在の戦いはロシアの主権と将来、国家存続のためのものだ」と述べ、作戦を継続する意向を表明。英国防省はロシアが増援部隊をウクライナに派遣する動きを見せていると分析しているほか、ロイター通信によると、米ホワイトハウスのサキ報道官も16日、「軍事行動を弱める兆候は見られない」とロシアの交渉への意欲に懐疑的な見方を示した。
事実、
ロシアは東部マリウポリで16日、住民が避難していた劇場を空爆。多数が死傷した恐れがあるとウクライナメディアが伝えるなど、ロシアは無差別的な攻撃を継続している。
2022.03.17-Yahoo!Japanニュース(JIJI com.,AFP BB NEWS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/587b2fa7fb4f2d1710451dc1778b4faa37f54b94
「数百人」避難の劇場に空爆 ウクライナ南部マリウポリ
【AFP=時事】(写真追加)
ロシア軍に包囲されるウクライナ南部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)の当局は16日、
「数百人」の民間人が避難している劇場が、ロシア軍の空爆を受けたと発表した。
同市当局はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)への投稿で、
「数百人が避難している劇場をロシア軍が意図的に破壊した」と説明。当局が投稿した写真には、劇場の中央部分が完全に破壊され、がれきから煙が立ち上る様子が写されている。
米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ(Maxar Technologies)が提供した今月14日撮影の衛星画像からは、
劇場の両側の地面にロシア語で「子ども」と書かれたメッセージが確認できる。
市当局は現在、人的被害の確認を試みているが、周辺で続く砲撃に阻まれているという。
一方、ウクライナ当局によると、
北部チェルニヒウ(Chernihiv)では同日、
パンの配給を受け取るために並んでいた人々がロシア軍の攻撃を受け、10人が死亡。さらに集合住宅が砲撃を受け、がれきの中から子ども3人を含む5人の遺体が収容された。【翻訳編集】 AFPBB News
2022.03.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220316-X7VH3DJKINKZNOVJGAQRQ425ZE/
「NATO加盟できないと認識」ゼレンスキー大統領発言、ロシアへの譲歩姿勢か
【ポーランド南部ジェシュフ=板東和正】
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、
ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟できないことは「事実であり、認めなければならない」と述べた。英紙インディペンデントなどが報じた。
ウクライナのNATO非加盟を要求するロシアに対し、譲歩する姿勢を示唆したとの見方も出ている。
ゼレンスキー氏は15日、英国や北欧、バルト諸国などの首脳会議でのビデオ演説で発言。「ウクライナはNATOに加盟していない。われわれはそれを理解している」とした上で
「何年も前から(NATO加盟への)門戸は開かれていると聞いていたが、加盟できないとも聞いていた。これは事実であり、認めなければならない」と語った。
ゼレンスキー氏はNATO加盟を希望する立場を示してきたが、ロシア軍の侵攻で国内の被害が拡大する中、NATOへの加盟は当面困難との認識を示した。同氏はまた、ウクライナの安全を確保する新たな枠組みの必要性も訴えた。
2022.03.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220315-GZEJUSEOOZPHBJSW6KSAV6JQBQ/
空爆恐怖、ウクライナ避難民280万人超す ポーランドの受け入れ限界に
ロシアの侵攻が続くウクライナから国外に逃れる避難民が280万人を超えた。ロシア軍が攻撃を広げつつある西部からの避難民も目立つ中、13日だけで11万人以上がウクライナを退避。半数以上が逃れた
西隣ポーランドでは受け入れの限界が懸念されている。(ポーランド南部メディカ 板東和正)
バスを待つ長蛇の列
ウクライナ西部に隣接するポーランドの国境の町、メディカ。冷たい風が吹き付ける14日午後、
ウクライナから逃れた避難民が寒さに震えながら一時避難所行きのバスに乗るため長蛇の列を作っていた。
「
まさか、西部がここまで危険な場所になるとは」
メディカから約70キロ離れたウクライナ西部リビウから避難してきたウクライナ人女性、ハンナ・グラデメリナさん(70)はバスを待ちながら涙を流した。
リビウでは13日、ロシア軍が西方の軍事演習施設「国際平和維持・安全保障センター」をミサイル攻撃。ウクライナ西部への初の大規模な軍事攻撃で少なくとも35人が死亡した。
攻撃された当時、演習施設周辺の自宅にいたグラデメリナさんは「このままではウクライナ全土が空爆される」と危機感を感じ、13日に家族とともに国外に逃れる準備を進めたという。
「リビウ周辺はこれまでほとんど攻撃を受けていなかったが、13日の空爆で状況は一変した。ウクライナの全国民は一刻も早く脱出しようとしている」と語った。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ロシア軍による侵攻開始以降、ウクライナから国外に280万人以上が逃れた。侵攻が続けば400万人に達するとの見方もある。
特に避難民受け入れに積極的なポーランドには170万人以上が流入。ルーマニア(約41万人)やハンガリー(約25万人)などの周辺国に比べ突出している。
戦火で移動困難に
ただ、
ポーランドでは、新たな避難民の受け入れが限界に近づいている。
ロイター通信などによると、首都ワルシャワに設置された最大の受け入れ施設は10日時点で約70%が埋まり、ウクライナ避難民は首都の人口の10%超に達した。
ポーランド南部クラクフでも10万人以上の避難民が到着し、十分な支援が難しくなっているという。
そうした中、
ポーランドのラウ外相は14日、「単独で対処できる国はない」と国際社会に支援を要求。ドゥダ大統領も、米国に家族がいる避難民が滞在できるように米国ビザ(査証)の発給手続きを急ぐよう米政府に求めている。
一方、UNHCRによると、ウクライナ国外に逃れる1日当たりの避難民の数が20万人を上回っていた3月上旬に比べ、流入ペースは落ちた。国内で激戦が続く中、国外への移動が困難になっているとみられる。
14日に国境を越えてメディカに到着したウクライナ人女性のギリナ・ルバンさん(45)は「12時間以上バスで移動したが、いつロシア軍に狙われるか分からず、一睡もできなかった」と明かした。ウクライナ西部への攻撃が強まれば、避難民は行く手を阻まれる恐れがあり、ルバンさんは「今後脱出する人々のためにも戦況は悪化しないでほしい」と訴えた。
2022.03.15-izaイザ-https://www.iza.ne.jp/article/20220315-SG2HSBCSBNON7KKMTJHESUZRRM/2/
プーチン大統領また〝核恫喝〟 ロシア軍が制圧、チェルノブイリ原発で電力復旧妨害 欧州最大級・ザポロジエでも弾薬爆発「テロ攻撃だ」
(1)
同原発はソ連時代の1986年の事故で甚大な被害をもたらした。
現状では核燃料漏れなどの心配はないようだ。
一方、ザポロジエ原発について、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは14日、「ロシアが敷地内の訓練施設跡近くで弾薬を爆発させた」と発表し、「明らかにロシアのテロ攻撃だ」と非難した。
同原発は4日、ロシア軍戦車部隊に占拠された際に、ロシア軍の砲撃により原子炉近くの研修施設で火災が発生した。
ロシア軍はこのほか、
ウクライナ北東部ハリコフの原子力研究施設を砲撃するなど、ウクライナや世界に対する「核恫喝」を仕掛けてきた。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は「ロシアは同様の恫喝を続け、ウクライナや米国などとの交渉材料にする狙いだろう。国際社会は結束して、ロシアの『許されざる暴挙』に対する経済制裁をさらに強め、締め上げるべきだ」と語った。
(2)
ウクライナ国営電力会社ウクルエネルゴは14日、ロシア軍に制圧された北部のチェルノブイリ原発への送電線が、ロシア軍の攻撃で再び損傷したと発表した。ロシア軍が占拠している同国南部にある欧州最大級のザポロジエ原発でも爆発が起きた。ロシアのプーチン大統領は原発を人質に取った「核恫喝(どうかつ)」を、いつまで続けるのか。
チェルノブイリ原発は、ロシア軍のウクライナ侵攻初日の2月24日に軍事制圧され、今月9日に外部電源を喪失した。
ウクルエネルゴによると、13日に外部からの電力供給が再開されたが、14日に送電線がまた、ロシア軍に破壊されたという。その後、ディーゼル発電機での電力供給などの対応を急いだ結果、国際原子力機関(IAEA)は15日、「外部からの電源供給が可能になった」と発表した。
2022.03.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220315-JENAL6RVAZNTJABI6NLKHKPDOE/
ウクライナ西部へ露からの長距離爆撃 「攻撃目標拡大」国防総省分析
(
ワシントン 渡辺浩生)
米国防総省のカービー報道官は14日の記者会見で、
ロシア軍によるウクライナ西部リビウ州の軍事演習施設への空爆について、
ロシア領空から発射された巡航ミサイルによる長距離爆撃だったことを明らかにした。報道官は、11日の軍用飛行場空爆に続く西部の空爆で「
ロシア軍が攻撃目標の設定を拡大させている」と警戒感を示した。
ただし、報道官は
西部の相次ぐ空爆が米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるウクライナへの軍事支援に影響を与えるものではないと強調。空爆された施設は複数ある輸送路に含まれていないとし、迅速かつ
最大限の支援を続けると強調した。米国含む14カ国が軍事支援に参加している。
国防総省によると、リビウ州の演習施設でウクライナ軍の訓練を指導した米国のフロリダ州兵は侵攻前に撤収し、空爆当時は米国の軍人、業者、政府職員らはいなかったという。」
同省高官は14日の戦況説明で、
ウクライナの制空権は激しく争われているとし、露軍はウクライナを上回る戦闘機の出撃を続けながら、航空優勢は獲得していないとの見方を示した。
高官は、ウクライナの反撃を支える追加武器供与について同盟諸国と協議を続けていると語った。
一部の東欧諸国が保有するロシア製の地対空ミサイルシステムS300の供与も検討されているとみられる。
一方、高官は、首都キエフの包囲を狙う露軍について、市中心部から北西約15キロ、東方20~30キロの地点でそれぞれ部隊は動きを止め、ウクライナ軍の激しい反撃を受けていると指摘した。
侵攻開始から発射されたミサイルは900発を超えた。高官は、露軍が包囲を強める東部マリウポリ、ハリコフを含めた都市での制圧作戦が「
ますます無差別的な長距離爆撃を使い、これまで以上に破壊的となっている」と指摘。
民間の犠牲者を増やしていると非難した。(
ワシントン 渡辺浩生)
2022.03.14-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220314-OYT1T50025/
ウクライナ西部で大規模攻撃…ロシア側「敵対する外国からの雇い兵と大量の武器を壊滅」
【
クラクフ(ポーランド南部)=笹子美奈子、ワシントン=田島大志】
ロシア軍は13日、ウクライナ西部リビウ州にある軍訓練施設「国際平和維持・安全センター」に大規模な攻撃を加えた。州政府によると、ミサイル約30発が撃ち込まれ、
少なくとも35人が死亡、134人が負傷した。各地での無差別的な攻撃も続いている。
ロイター通信などによると、センターでは米軍など外国の要員が、ロシアの侵攻開始前までウクライナ軍の訓練を行い、供与した兵器も残されていたという。
ロシア側は13日、「
ロシア兵に敵対する外国からの雇い兵と大量の武器を壊滅させた」とセンターへの攻撃を認め、志願兵への攻撃を続けると主張した。
欧州諸国などからはウクライナ軍を支援する志願兵が入国を始めており、西部での攻撃を強める可能性がある。
センターはポーランド国境から約20キロ・メートルに位置する。米国防総省のジョン・カービー報道官は13日、米ABCニュースで、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランドにも攻撃が及んだ場合の対応を巡り、「
米国は東欧に部隊を移し、NATO加盟国の領土の隅々まで防衛できるようにしている」と述べ、ロシアを強くけん制した。
ウクライナ西部の中心都市リビウでも緊張が高まっている。市内で取材を続ける外国人記者らによると、13日早朝、郊外から複数の爆撃音が響いたという。リビウを経由して国外に避難する市民も多く、西部で攻撃が拡大すれば影響が懸念される。
ウクライナ国営通信などによると、東部ドネツク州では13日、戦闘地域からの避難者を乗せた列車が攻撃を受け、乗務員1人が死亡した。露軍に包囲されている南東部マリウポリの市議会は13日、侵攻以降の住民の死者数が2187人に上ったと発表した。
2022.03.14-SankeiBiz-https://www.sankeibiz.jp/article/20220314-H4IWKHMFFNMPZPLAXDFKVXFMNE/
露、ウクライナ全土標的に 支援ルート切断狙う 各地で占領政策 米記者、取材中に死亡
ロシアのウクライナ侵攻で、
ウクライナ西部リビウ州当局は13日、同州の軍事演習施設「平和維持安全保障国際センター」が露軍のミサイル攻撃を受け、35人が死亡、134人が負傷したと発表した。
露軍は11日にも西部の飛行場2カ所を空爆。北・東・南の3方面から侵攻を進めてきた露軍は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国ポーランドに近い西部への攻撃も強めている。ロシアはNATO側からの物資支援ルートを断ち、ウクライナを孤立させる狙いだとみられる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、ロシアの侵攻でこれまでに
自軍の将兵約1300人が戦死したと初めて発表した。露軍は首都キエフ包囲に向けた動きを継続している。
同センターでは侵攻前、NATOとウクライナ軍が合同訓練を実施。同国のレズニコフ国防相は「外国人の教官が働いており、死傷者の身元を特定している」と述べた。
これに先立ち、露外務省のリャプコフ外務次官は12日の国営テレビ番組で「
米欧側からウクライナへ供与された兵器の輸送部隊は(露軍の)攻撃対象となる、と米国に警告した」と述べた。
ロシアは掌握地域の占領政策も進めている、
南部ザポロジエ州当局者は13日、ドニプロルドネの市長が露軍に誘拐されたと発表。
南部メリトポリでも11日、市長が露軍に誘拐された後、親露派とみられる「新市長」が就任した。ヘルソンの地方議員は12日、露軍が「ヘルソン人民共和国」の設立に向け「住民投票」の実施を準備し、地方議員に協力を呼び掛けているとフェイスブックで明かした。
また、
北部イルピンの警察当局は13日、米国人の男性ジャーナリストが取材中に露軍の攻撃で死亡したと発表。米タイム誌は同日、男性は同誌の業務に従事していたと明らかにした。
一方、
ロシア軍が制圧した南部ザポロジエ原発をめぐり、国際原子力機関(IAEA)は12日、同原発を運営するウクライナ国営企業から「ロシアが原発を接収しようとしている」との報告があったが、ロシア側は否定したと発表。
ウクライナメディアによると、露軍の掌握後に停電した北部チェルノブイリ原発は送電設備が復旧し、核燃料の冷却が再び可能になった。
4回目の停戦交渉に関しては、双方が近日中の実施に意欲を表明している。
2022.03.14-Yahoo!Japanニュース(朝日新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/40815995d45eabdf25e13fd1269a9fb624c8991e
米国人記者が銃撃受けて死亡 ウクライナ当局、ロシア軍が攻撃と発表
ウクライナ・キエフ州の警察当局者は13日、首都キエフ近郊の街イルピンで、米国人ジャーナリストのブレント・ルノーさん(50)が
ロシア軍に銃撃されて死亡したと発表した。AFP通信は、
ロシア軍の侵攻後、ウクライナで外国人記者が殺害された初めてのケースだと報じている。米誌タイムは13日、ルノーさんはこの数週間、現地で同誌が関連する避難民の企画に取り組んでいたとする声明を出した。
警察当局者のSNSによると、ほかにも2人が負傷して病院に運ばれたが、詳しい容体は不明だという。
警察当局者は、ルノーさんの記者証やパスポートの写真をSNSに投稿した。記者証には米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の映像ジャーナリストであることが書かれていたが、同紙などによると、現在はNYTとしての仕事はしていなかったという。
AFP通信によると、ルノーさんは首に銃創があり、銃撃後まもなく亡くなった。負傷したうちの1人は米国人の写真記者で、もう1人はウクライナ人だった。ルノーさんを含め3人とも車に乗っていて、避難民の取材に行く途中に、ウクライナ側の検問所を通過した後、銃撃を受けたという。
朝日新聞社
2022.03.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220313-L7LRJDOQ3BJFBJCYGRMYTFCUHI/
「ウクライナ将兵1300人戦死」大統領、自軍の損害を初公表
ロシアによるウクライナ侵攻で、
ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、先月24日の侵攻開始以来、
ウクライナ将兵約1300人が戦死したと述べた。ウクライナメディアが伝えた。ウクライナ側が侵攻による自軍の損害を発表するのは初めて。
ゼレンスキー氏は一方で「ロシア軍は1万2千人の損害を出している。(損害率は)1対10だ」と強調。同氏は
「ウクライナは100%勝つ。ロシアが100万人を連れてきても、ウクライナ国民を支配するのは不可能だ」などと述べ、国民を鼓舞。交渉による停戦を改めて求めた。
双方の損害をめぐっては、
露国防省が2日、自軍の将兵498人が戦死したと発表する一方、ウクライナ将兵2870人以上を殺害したと主張していた。
米国は8日、ロシア軍の人的損害は2千~4千人に達していると分析した。
一方、ロシアに掌握されたウクライナ南部ヘルソンの地方議員は12日、ロシアが「ヘルソン人民共和国」を設立するために「住民投票」を準備しているとフェイスブック上で述べ、他の議員にロシアの占領統治の正当化に協力しないよう求めた。
2022.03.13-Zaqzaq by夕刊フジ-https://www.zakzak.co.jp/article/20220313-Y5CRQCD77VLRDIR4O3TWBETYPA/
「1日2兆円以上」の巨額戦費にロシア国民悲鳴 プーチン氏「戦略で負ける」と識者 露軍は後方支援に大きな問題、ウクライナ侵攻「長期化」予想
(1)
ロシア軍が、ウクライナの首都キエフに近づいている。米国防総省高官は11日までに、北東部からの部隊が市中心部から約15キロにまで前進したとの分析を明らかにした。
中東からの志願兵も募り、総攻撃が近いとの見方もある。ただ、
ウラジーミル・プーチン大統領が当初想定していた「短期間での電撃作戦」は完全に失敗した。
相次ぐ国際法違反に加え、子供や女性を含む民間人にも多数の犠牲者が出ており、「
ロシア=国際社会の敵」となった。1日2兆円以上という巨額戦費と、ロシア経済を直撃する経済制裁。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏は、軍事力でキエフを陥落させても、「ロシアの勝利はあり得ない」「ロシア国民は塗炭の苦しみを味わう」と喝破した。
キエフに迫るロシア軍だが、「国民の生命と財産」「祖国の独立」を守ろうとするウクライナ軍の激しい抵抗に遭い、プーチン氏が目指した「短期決戦によるウクライナ全土の制圧」は失敗に終わった。
侵攻開始(2月24日)当初は、専門家の「数日間でキエフは陥落する」との観測もあった。だが、ロシア軍の進撃速度は、第2次世界大戦の独ソ戦で、ドイツ陸軍機甲師団が見せた電撃作戦とは程遠い遅々としたものだった。
その理由について、吉田圭秀陸上幕僚長は10日の会見で、「
ロシア軍が制空権を掌握しない中で、(ウクライナを)多方面から侵攻したのは、短期決戦を想定していたからだ」とし、
今後のロシア軍の展開については「
後方支援に非常に大きな問題がある」との見方を示した。
(2)
つまり、ロシアは近代戦の定石である「制空権の奪取をおろそかにした」うえ、食糧や武器弾薬、燃料などの「兵站(補給)に問題を抱えている」のだ。これに、「戦費の増大」と「経済の疲弊」も加わり、ウクライナ侵攻は長期化が予想される。
ロシア軍は数カ月前からウクライナ国境に長期滞留していた。厳寒の中で、ロシア兵は疲弊している。これに食糧不足や燃料不足が追い打ちをかければ、どんなに訓練された将兵といえども士気が下がろうものだ。
戦費の増大も深刻だ。
英国経済回復センターなどによると、
侵攻開始から最初の5日間で、ロシアは装備や兵の死傷で約70億ドル(約8168億円)を失ったという。
20万人規模の将兵、補給・救護などの要員、燃料や食糧などの兵站、高価な精密誘導弾など、戦費は1日約200億ドル(約2兆3338億円)かかっている可能性もあるというのだから驚きだ。
何しろ、ロシアのGDP(国内総生産)は、世界11位の1兆4785億7000万ドル(約172兆5343億円)に過ぎない(2021年、IMF=世界通貨基金調べ)。
10位の韓国を下回る額である。ロシア軍が1カ月間戦っただけでGDPの3割近くを消耗する計算となる。これが家計なら「一家離散の危機」である。
なのに、
ロシア軍はヨーロッパで3番目に面積が広いウクライナ全土の制圧を目指して多方面から攻め込んでいるのである。打ち出の小づちがいくつあっても足りなかろう。
(3)
それだけではない。
日米欧主導の強力な経済制裁で、
ロシア通貨のルーブルが大暴落した。西側諸国への送金禁止などで、国内経済は音を立てて壊れつつある。
苦しむのは前線の将兵だけではない。ロシア国民がソ連崩壊時に経験した「
経済崩壊」という塗炭の苦しみを再び味わわされるのである。
ロシア国民はソ連崩壊後、西側の自由経済という旨味を覚えてしまった。困窮する生活への不満の矛先となるプーチン氏が、内政面でも窮地に追い込まれるのは時間の問題だ。
ロシアは歴史的に、フランスのナポレオン、ドイツのヒトラーに代表されるように、外敵との「祖国防衛戦争」を戦ってきた。敵を広大な領土に深く引き込んで補給路を断つ。さらには、冬将軍の力を借りて敵を撃退する「持久戦」を得意としてきた。
経済力に裏付けされた兵站なくして、ロシアの勝利がないことは自明の理だ。
プーチン氏はキエフ陥落という戦術で勝てたとしても、ウクライナ全土制圧という戦略で負けるだろう。
■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。
警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『チャイニーズ・ジャパン』(ハート出版)。『日本が消える日』(同)、『日本復喝!』(同)など。
2022.03.13-愛媛新聞-https://www.ehime-np.co.jp/article/news202203130003
(社説)ウクライナ人道危機 民間人の犠牲 これ以上増やすな
ロシアがウクライナに侵攻して2週間余りがたった。
各地で戦闘が続いており、子どもを含む民間人の犠牲者が急増。人道危機が深刻化している。
双方は
戦場から民間人が退避できる「人道回廊」の設置に合意した。
だが多くの地域で安全が確保できず、退避は難航している。外交的解決に背を向け、戦闘を激化させているロシアの責任は極めて重い。これ以上犠牲を増やすことは許されず、今すぐ停戦すべきだ。
ロシア軍は主要都市で市街地への攻撃を繰り返している。
最も危機的状況なのが南東部マリウポリ。ロシア軍に包囲され電気や水道が途絶え、食料や医薬品も不足する。産科小児科病院などが爆撃を受け、
市民1500人以上が死亡したという。
首都キエフや東部ハリコフでも住宅や学校、病院が砲撃され、多くの死者が出ている。
ウクライナ側の徹底抗戦で地上部隊の進軍が遅れ、ロシア側は長距離砲やミサイルによる攻撃を強めている。米国の分析では、侵攻後にミサイル800発以上が発射された。
民間施設への攻撃が意図的かどうかは不明とされる。だが多数の市民がとどまる都市中心部に空爆や砲撃を加え続ければ、犠牲が増えるのは自明だ。無差別ともいえる攻撃は犯罪的行為であり、ロシアに自制を強く要求する。
停戦に向けロシアとウクライナは
これまでに3回、高官協議を実施。10日にはトルコの仲介で侵攻後初の外相会談が行われたが、ロシア側がウクライナの非武装化などを強硬に主張し平行線をたどっている。
一方で人道回廊には合意し、一部で市民退避が始まった。
だがマリウポリなど大半の地域では進んでいない。激しい戦闘が続く上、ロシアが一方的に自国内や、侵攻に協力したベラルーシを退避先に設定したためだ。市民が望む方向に退避できるよう、ロシアは合意を誠実に履行しなければならない。
人道回廊を巡っては別の懸念もある。ロシアは軍事介入するシリア内戦で市民退避を促した後、都市に総攻撃を加え、多くの人が犠牲になった。「
退避のチャンスは与えた」
として攻撃を正当化することはできないと改めて言っておく。
ロシアは戦況を有利にすることにとらわれ、キエフ総攻撃を準備している。
停戦交渉をないがしろにする姿勢であり、断じて容認できない。生物・化学兵器が使用される可能性まで取り沙汰され、欧米とロシアが非難し合っている。いずれにせよ、国際条約違反で厳しく追及されると心すべきだ。
国連によると、ウクライナを逃れた避難民は250万人を超え、うち100万人以上は子どもだ。着の身着のままで頼る先がない人もいる。避難生活は長期化が見込まれ、受け入れ国だけでなく国際社会の人道支援が必要だ。日本も連携し、できる限り貢献したい。
2022.03.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220312-T4CJWMF3VFJUXKB2UDRFEO3YHA/
ロシア軍、ウクライナ西部の飛行場も攻撃 首都包囲へ進軍
【ワシントン=渡辺浩生】
米国防総省高官は11日、ウクライナに侵攻を続けるロシア軍がウクライナ西部の飛行場を空爆したことを明らかにした。
全面侵攻開始から15日が経過したが、前線から離れた西部にも攻撃の対象が広がった。また首都キエフ制圧を目指すロシア軍は戦闘部隊が市中心部から北西約15キロに達したほか、別の部隊が東方20~30キロまで前進した。市街地を激しく砲撃するとともに、包囲に向けた態勢を整えている。
西部で空爆を受けたのはイヴァーノ=フランキーウシク周辺の2カ所の飛行場。長距離からの攻撃で、ウクライナ空軍が飛行場をどの程度使用していたかは不明という。高官はウクライナの空軍力について56機の戦闘機を有し、一日当たり5~10回出撃していると明らかにした。
西部は戦線から離れ、攻撃対象となるのはまれだった。隣国ポーランドからの軍事支援の輸送路がある。高官はロシア側の妨害はなく、武器など装備はウクライナ側に確実に届けられていると強調した。
侵攻開始から
発射されたミサイルは約810発に達し半数はウクライナ国内から発射された。
ロシア軍の投入戦力の約90%はなお利用可能の状態という。ウクライナ政府はベラルーシ軍がウクライナに侵攻する動きがあると非難したが、国防総省高官は現時点で確認していないとしている。
2022.03.11-Yahoo!Japanニュース(FNNプライムオンライン)-https://news.yahoo.co.jp/articles/8991c413b6359e1ffb2bfa9aa0e63441dd039dea
ロシア軍 キエフ中心から15kmに 再び“核”施設攻撃も
ロシア軍によるウクライナ首都への包囲が進んでいる。
アメリカの政府高官は、ロシア軍がキエフ中心部から15kmまで迫っていることを明らかにした。
アメリカの政府高官によると、ロシア軍は、3方向からキエフへの包囲を進めていて、特に北西方向から近づいている部隊は、1日で5km進み、キエフ中心から15kmのところまで迫っているという。
また、ロシア軍が戦力の90%を維持しているとして、今後、首都中心部など市街地への無差別攻撃が激化する可能性もあると指摘している。
こうした中、
ロシア軍がハリコフにある核研究施設の「物理研究所」を10日、新たに攻撃したことがわかった。
ウクライナ当局は、攻撃で建物が破損したほか、研究用原子炉が電源喪失状態にあると明らかにした。 ウクライナメディアによると、研究用原子炉は運転開始段階にあり、炉心には核燃料が装填(そうてん)されているという。
この「物理研究所」は、6日もロシア軍に砲撃されており、ウクライナ当局は「非常に危険な状態にある」と強調した。
ウクライナのゼレンスキー大統領「
化学兵器のような大量破壊兵器は、わが国では開発していない。それは全世界が知っている」 また、ウクライナのゼレンスキー大統領が新たな動画をアップし、
ロシア側が主張した生物化学兵器の開発をあらためて否定した。
2022.03.11-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASQ3C6V94Q3CUHBI02J.html
ロシア軍、再び核施設を攻撃か ウクライナ側が「またテロ」と非難
ロシアによるウクライナ侵攻から半月が過ぎ、各地で激しい攻撃が続いている。国連によると、これまでに
民間人549人が死亡。
北東部ハリコフでは核関連施設が再び攻撃された。ロシア軍は首都キエフに再び接近を始め、中心部まで15キロに迫っている。
ウクライナの原子力規制当局は10日、核物質を扱うハリコフの物理技術研究所が空爆されたと発表し、「
ロシアがまた核テロを犯した」と非難した。
規制当局やウクライナのウニアン通信などによると、爆撃されたのは原子核物理学の研究施設で、変電所が破壊され、建物の表面が損傷した。規制当局のSNS投稿では、放射能漏れなどの危険については直接言及しておらず、攻撃の影響を確認中としている。この施設は6日にも攻撃を受けていた。
2022.03.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220310-JX5Y6KKFQFMKXFLN5Y5DJEZGF4/
「停戦めぐる進展なし」ロシア、ウクライナ外相会談
(カイロ 佐藤貴生)
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、
ラブロフ露外相とウクライナのクレバ外相が10日、トルコ南部アンタルヤで侵攻後初めて会談した。両者は会談後、別々に記者会見し、
クレバ氏は「停戦をめぐる進展はなかった」と述べた。一方、ラブロフ氏はウクライナに停戦条件をすでに提示し、「回答を待っている」と述べた。双方の主張の隔たりは大きく、市民退避も難航している。
戦闘が続くウクライナ各地では9日、民間人を退避させる10経路の「人道回廊」が設けられたが、退避に成功したのは一部にとどまった。クレバ氏は会談で人道回廊の安全性を保証するよう求めたが確約は得られなかったと述べた。
露軍は同日、回廊が設けられた東部マリウポリの産科・小児科病院を爆撃し、子供を含む3人が死亡、17人が負傷した。ラブロフ氏は「病院には女性や子供はおらず、武装した過激派の管理下にあり、患者もいなかった」と述べて反論した。マリウポリは約10日間にわたって露軍に包囲され、ウクライナ側は死者が1千人を超えたとしている。
またクレバ氏は、ロシアが制圧したウクライナ北部のチェルノブイリ原発(操業停止済み)と南部のザポロジエ原発の2施設についてもラブロフ氏に説明を求めたもようだ。
ウクライナ国営エネルギー企業は9日、チェルノブイリ原発で停電が起きたと発表。予備電源が作動しているものの、48時間しかもたないとの見方もある。国際原子力機関(IAEA)は同日、ザポロジエ原発から核物質監視システムのデータ送信が途絶えていると発表していた。
ロシアはこれまで、ウクライナの非軍事化や政権排除を意味する「非ナチス化」が停戦の前提だと主張。2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島へのロシアの主権を認めることも要求してきた。
ラブロフ氏は会見で、欧米諸国がウクライナに殺傷兵器を送って「危険なゲーム」をしていると非難。欧米が厳しい制裁を次々とロシアに科したことを受け、「これからは決して欧米に依存しようとは思わない」とし、制裁に屈せず欧米に対抗する姿勢を示した。
プーチン露大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談についてラブロフ氏は、「プーチン氏は拒否しないだろう」と述べたが、現実に即した議論がなされるべきだとも主張した。ロシアの要求を受け入れることが会談の条件であることを示唆した形で、実現するか不透明だ。外相会談はトルコが仲介した。
(カイロ 佐藤貴生)
2022.03.10-KSB 5ch-https://news.ksb.co.jp/ann/article/14568417
ロ軍が小児病院を爆撃 「人道回廊」また実現せず
ロシアによるウクライナへの侵攻が続くなか、
ウクライナ当局は東部の都市にある小児病院が攻撃を受け完全に破壊されたとロシア軍を非難しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ツイッターに投稿し、東部マリウポリの小児病院への爆撃で、「
子どもががれきの下敷きになっている」として、ロシア軍を強く非難しました。
ウクライナ当局は「被害は極めて大きい」と発表していて、現在、死傷者の確認を急いでいるということです。
マリウポリでは、
ロシア軍の攻撃によってこれまでにおよそ1300人の市民が死亡したとされています。
インタファクス通信によりますと、
一方のロシア側は、マリウポリなどの都市で9日に予定されていた一般市民を退避させる「人道回廊」の計画について、ウクライナ側の妨害により、実現しなかったと発表しています。
2022.03.08-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220308/k10013519471000.html
ロシアとウクライナ 停戦に向け3回目の交渉も 隔たり埋まらず
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を続ける中、
首都キエフなど4つの都市から市民を避難させる試みは、戦闘が収まらず、7日も実現できませんでした。
こうした中、ロシアとウクライナは停戦に向けた3回目の交渉を行いましたが、依然、双方の立場の隔たりは埋まっていません。
4都市からの避難は3日連続で暗礁に
ロシア軍は、7日もウクライナ各地で侵攻を続け、国連人権高等弁務官事務所は、これまでに子ども27人を含む、少なくとも406人の民間人の死亡が確認されたと発表し、犠牲が広がっています。
ロシア国防省は7日、首都キエフやハリコフ、東部の要衝マリウポリ、それに北東部のスムイで市民のための避難ルートを設置し、これらの地域で一時的に停戦すると発表しました。
しかし、その後、ロシア側とウクライナ側はそれぞれ相手が攻撃を行ったと批判し、市民を避難させることができませんでした。
市民を避難させる試みは、これで3日連続で暗礁に乗り上げています。
新たな仲介の動きも
こうした中、停戦に向けたロシアとウクライナとの3回目の交渉は7日、ポーランドとの国境付近のベラルーシ西部で行われました。
協議の後、ロシア代表団のトップ、メジンスキー大統領補佐官は「
期待は実現できなかった。次回の進展を期待したい」と述べ、ウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問も「避難ルートについては小さな進展があった」と述べるにとどまりました。
双方は引き続き交渉を継続するとしていますが、
市民の避難も実現できない中、停戦に向けて大きな進展はありませんでした。仲介に向けた新たな動きも出ています。
トルコ政府は、ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相を招き、今月10日にトルコで3者会談を行うと発表しました。
ただ、
プーチン大統領は、ウクライナの「非軍事化」と「中立化」といった要求が受け入れられないかぎり、軍事作戦は停止しないと主張していて、依然、双方の対立が続いています。
米英独仏の首脳が会談
ウクライナの支援継続で一致ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ情勢について、
アメリカのバイデン大統領は7日、主要な同盟国であるイギリス、ドイツ、それにフランスの首脳とオンラインによる会談を行いました。
バイデン大統領、イギリスのジョンソン首相、ドイツのショルツ首相、それにフランスのマクロン大統領の4人の首脳による会談はおよそ1時間20分にわたり、ロシアへの圧力の強化やウクライナへの支援の継続などで一致しました。
これについて、アメリカのホワイトハウスは会談後に発表した声明で「
首脳らは理不尽で正当化できないロシアの軍事侵攻に対し圧力を強化していく決意を確認した。そしてウクライナに安全保障や経済面、人道面などさまざまな分野で支援を続けていくことを強調した」としています。
また、
ドイツ政府の報道官は「ウクライナの市民の保護が最優先事項であるとともに、ロシアに対して国際法に違反している軍事侵攻を即座にやめ、部隊を完全に撤退させるよう求めることで一致した」とする声明を発表しました。
一方、
フランスの大統領府は、マクロン大統領が前日に行ったロシアのプーチン大統領などとの会談内容について共有するとともに首脳らが「ロシアとベラルーシに対する制裁を強化する決意で一致した」としています。
イギリスの首相官邸は、この4か国の枠組みでの協議を今後も続けていくことで合意したとしていて、ウクライナ情勢をめぐり主要な同盟国が足並みをそろえて対応していきたいねらいとみられます。
2022.03.08-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07CM80X00C22A3000000/
3回目の対話、停戦見通せず 人道回廊は「小さな進展」
【ワルシャワ=久門武史、パリ=白石透冴】
ロシアとウクライナは7日、3回目の停戦の対話をベラルーシで実施した。
ロイター通信によるとロシア側は終了後、報告すべき前進はなかったとの認識を示した。
ウクライナ側は戦闘が続く地域で住民を避難させる「
人道回廊」
については進展があったと明らかにしたが、実現するかは依然不透明だ。
ロイター通信によると、参加したロシアのメジンスキー大統領補佐官は対話は「簡単ではなかった」と記者団に語った。ウクライナのポドリャク大統領府顧問はツイッターで「人道回廊の実施について、小さな進展があった」と発信した。進展の内容は明らかになっていないほか、停戦のめども立っていない。
人道回廊を巡ってはロシア国防省が7日、ウクライナの首都キエフなどに設置すると一方的に発表した。ただ
退避先がロシアかベラルーシとなっており、ウクライナ側が反発し、調整が難航しているもようだ。
ウクライナ各地で激しい戦いが続き、双方の軍隊で多数の死傷者が出ている。ロシアのプーチン大統領は8日、徴兵による兵力を使う考えはないと現地テレビで語った。
米国防総省高官は7日、記者団に対して
ロシア軍がウクライナ国境付近に集結させた戦力の「ほぼ100%」を同国内に投入したとの分析を明らかにした。バイデン大統領は2月24日の演説で、ロシア軍がウクライナ国境付近に17万5千人以上を配置したと明らかにしており、16万人以上が同国内に入ったとみられる。これまでに625発以上のミサイルが発射されたことも明らかにした。
一方、
トルコのチャブシオール外相は7日、10日に同国南部アンタルヤでロシアのラブロフ外相、ウクライナのクレバ外相との3者会談を実施すると明らかにした。停戦に向けた条件などについて話し合うとみられるが、戦況は流動的で対話の先行きも不透明感が強い。
国際司法裁判所(ICJ)は7日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について審理した。ウクライナ側は軍事行動の即時停止を求めるとともにジェノサイド(集団殺害)にあたる行為があったとして2月26日に提訴していた。ロシアは審理を欠席した。
2022.03,07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220306-YF4GSNXNCZLEHCSY2NNU6KYBMA/
露軍攻勢続く キエフ包囲へ準備 7日に停戦再交渉も
【ワシントン=渡辺浩生】
ロシアによるウクライナ侵攻で、
露軍は6日、ウクライナの首都キエフの包囲に向けた態勢を整える一方、
ウクライナ各地の都市への無差別的な攻撃を続けた。
3回目の停戦交渉が7日にも行われる見通しだが、プーチン露大統領はウクライナにとって容認が困難な条件を突き付けており、交渉が実施されても、停戦実現への進展は見通せない状況だ。
米国防総省高官によると、露軍は国境に集結させた兵力の9割超を軍事作戦に投入。キエフを目指す部隊は北方約25キロに待機している。
露軍は補給を整え、キエフ包囲に乗り出す機会をうかがうと同時に、
複数の都市への無差別的な砲撃やミサイル攻撃を継続。同省高官は侵攻開始後、ロシアが発射したミサイルは500発を超えたとし、南部の港湾拠点オデッサの攻略も視野に入れていると分析した。
東部の要衝ハリコフでは包囲を狙う露軍とウクライナ軍の戦闘が継続。ハリコフ当局は6日、露軍との戦闘や市内への砲撃で、子供5人を含む計194人が死亡したと発表した。
東部マリウポリでも露軍は包囲戦を継続。街を陥落させ、2014年に併合したクリミア半島と陸路で結ぶ狙いとみられる。マリウポリの当局は6日、露軍の攻撃でこれまでに数千人が死傷したと発表した。
ロシアとウクライナは5日、マリウポリなどから民間人を退避させる「
人道回廊」
の設置と周辺での一時停戦を発表したが、露軍の攻撃で回廊設置は6日に延期されていた。
露軍は北部チェルニヒウでも激しい攻撃を展開。英国防省は、複数の都市を同時に攻撃することでウクライナ側の戦意を失わせようとしていると分析した。
3回目の停戦交渉をめぐっては、双方が7日にも実施する可能性に言及。ただ、プーチン氏は停戦条件として、ウクライナの「非軍事化」など従来の要求に加え、親露派地域を含むウクライナ東部2州全域を「独立」させることが必要だとする考えを4日に示すなど、要求をエスカレートさせている。
2022.03.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220306-WBACX2JRKROWVJKLQJ4PRRUQPE/
露、軍事施設破壊「完了」 人道回廊、実現持ち越し
ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナでの軍事作戦の主な目的である軍事インフラ破壊は「事実上完了した」と述べ、作戦は予定通りだと強調した。交戦は各地で続き、
民間人の退避が5日に実現しなかった東部マリウポリでは同日夜にロシア軍が攻撃を再開。退避のための「人道回廊」設置は6日以降に持ち越された。
一方、イスラエルのベネット首相が5日に急きょモスクワを訪問してプーチン氏と会談するなど、停戦を巡る国際的仲介や水面下の協議も続いた。停戦交渉代表団に加わるロシアのスルツキー下院議員は、次回交渉が7日に開かれる可能性に言及した。(共同)
2022.03.04-KHB TV-https://www.khb-tv.co.jp/news/14564272
総理「最も強い言葉で非難」 ロシアによるウクライナの原発攻撃に
岸田総理大臣はウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、
ウクライナの原子力発電所がロシア軍に攻撃されたことについて「
最も強い言葉で非難する」と伝えました。
岸田総理大臣:「今回の原子力発電所に対する攻撃は決して許されてはならない暴挙であり、
福島第一原子力発電所の事故を経験した我が国として、
最も強い言葉で非難するとの考えを伝えました」
そのうえで、岸田総理は「困難に直面するウクライナの皆さんを支えるために一日も早く必要な物資を届けたい」と述べ、ウクライナ政府から要請があった防弾チョッキやヘルメットなど自衛隊の装備品を供与する方針を伝えました。
これに対し、
ゼレンスキー大統領から謝意が示されたということです。
2022.03.04-JIJI COM-https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030400208&g=int
ウクライナ停戦へ成果乏しく ロシアと2回目協議
【モスクワ、イスタンブール時事】
ロシア軍のウクライナ侵攻で、
両国代表団は3日、ベラルーシ西部ブレスト州で停戦交渉の2回目の協議を行った。ウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問は終了後、ツイッターで「
必要な成果を達成できなかった」と述べた。
3回目の協議は週明けにも行われる見通し。
今回の協議では、
2月28日の1回目でテーマとなった即時停戦に加え、ロシアの攻撃にさらされる都市から市民を脱出させるための「人道回廊」設置が焦点となった。ロシア代表団によると、
双方は人道回廊が必要だという認識では一致したが、詳細は軍当局間でさらに詰める必要があるという。
今後、人道回廊が設置されるごく限定的な地域で、交戦が一時的に停止される可能性がある。ただ、ロシア軍は停戦交渉が続く中でも軍事作戦そのものは続行する構えで、ウクライナは強く反発している。
2022.03.03-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220303/k10013512381000.html
ウクライナからの国外避難者 100万人以上に(2日現在)
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のまとめによりますと、
ロシアによる軍事侵攻を受けて
ウクライナから国外に避難した人の数は2日現在で100万人以上にのぼったということです。
このうちおよそ半数の50万人以上がポーランドに避難したということです。このほか・・・
▽ハンガリーがおよそ14万人
▽モルドバが9万人以上
▽スロバキアが7万人以上
▽ルーマニアが5万人以上などとなっています。
2022.03.03-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220302-OYT1T50336/
都市機能マヒ狙うロシア、無差別攻撃増える可能性…ウクライナ政府「民間人2千人以上が死亡」
(1)
【モスクワ=工藤武人、ワシントン=田島大志】
ウクライナに侵攻したロシア軍は2日、
東部ハリコフの大学や警察庁舎に攻撃を加えた。首都キエフのテレビ塔へのミサイル攻撃も認めるなど、非軍事施設への攻撃が増え始めた。露側は2日にも、2回目の停戦協議が行われるとしている。
ロシア軍の侵攻開始から3日で1週間となる。住民の被害が拡大しており、ウクライナ政府は2日、
攻撃で2000人以上の民間人が死亡したと発表した。
英BBCなどによると、
2日、露軍は第2の都市ハリコフで警察庁舎や大学を攻撃した。市中心部の行政庁舎などが連日、ミサイル攻撃を受けている。露側には、都市機能をマヒさせる狙いがあるとの見方が出ている。市当局者は2日、
過去24時間で21人が死亡し、112人が負傷したと発表した。露軍の地上部隊が市内に入ったとの情報もある。
露軍は1日夕、
キエフ市内にあるテレビ塔にミサイルを2発撃ち込んだ。
この攻撃で5人が死亡、5人が負傷し、テレビ放送も一時停止した。露国防省は2日の発表で攻撃を認め、「
テレビ塔は破壊したが、住宅への被害はなかった」と主張した。
露国防省はテレビ塔攻撃を前に、ウクライナとの情報戦に対処するためとして、キエフの情報関連施設などへの攻撃を警告していた。今後も非軍事施設への無差別的な攻撃が増える可能性がある。
テレビ塔付近にあるホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺)の犠牲者を追悼する施設も攻撃の被害を受けた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「歴史は繰り返される」とツイッターで非難した。プーチン露政権による侵略行為をナチス・ドイツになぞらえて批判したものだ。
(2)
西部ジトーミルでは2日、空軍施設付近の住宅数棟が砲撃被害を受け、2人が死亡し、16人が負傷した。
露軍は黒海に面した南部でも攻勢をかけている。露国防省は2日、人口約30万人の拠点都市ヘルソン中心部を「完全に支配下に置いた」と発表した。ウクライナ側は否定しており、激しい戦闘が続いている模様だ。
港湾都市マリウポリの様子について、市長は地元テレビに、「絶え間ない攻撃で、死傷者が多数出ている」と説明した。
キエフへの総攻撃には2日午後時点で着手していない。
米国防総省高官は1日、露軍がキエフの北約25キロ・メートルで停滞しているとの分析を示した。
燃料や食料の不足も指摘し、態勢を立て直すため、進軍を遅らせている可能性もあるとした。
米国は、露軍がウクライナ周辺に集結させていた部隊の8割超をウクライナに投入したとの見方も示した。
一方、タス通信などは2日、停戦協議が同日に行われるとの見通しを伝えた。露大統領報道官は、2月末以来となる協議開催に期待感を表明し、ウクライナ側も開催に同意したという。これに先立ち、
ゼレンスキー氏は「爆撃が行われている限り、協議に応じない」と述べていた。
2022.03.01-サンスポ(KYODO)-https://www.sanspo.com/article/20220301-476ALVEB3JK2RLH4NRSDELY3JY/
ロシア、クリミアの主権承認など要求 ウクライナとの停戦交渉
ロシアとウクライナの停戦交渉が
28日、同国とベラルーシの国境付近で始まった。ロシア大統領府によると、プーチン大統領は28日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、
ウクライナ問題の解決はロシアがウクライナから強制編入した南部クリミア半島でのロシアの主権の承認のほか、
ウクライナの非武装化、中立化が条件だと述べた。
ウクライナが目指してきた北大西洋条約機構(NATO)加盟断念を求めたもので、交渉は難航が必至だ。
ウクライナ側は、クリミア半島や東部の親ロシア派支配地域を含むウクライナ全土からの軍撤収要求を掲げている。ロシア国防省は28日、ウクライナ南部で制圧地域を広げたと発表した。
ロシアのプーチン大統領プーチン氏は
27日、
NATOの攻撃的対応を理由に核兵器を運用する部隊を戦闘警戒態勢に置くようショイグ国防相らに命令。
国防省は28日、実行したと発表した。NATOをけん制する狙いとみられるが、米ホワイトハウスのサキ報道官が「さらなる侵略を正当化するために脅威をでっち上げている」と反発するなど、各国から非難を浴びた。(共同)
2022.03.01-サンスポ-https://www.sanspo.com/article/20220301-24MNLT3MCZOL7HM6J2JTJAMHGE/
国連に「プーチン止めろ」 ウクライナ系市民ら怒り
ロシアのウクライナ侵攻を巡る国連総会の緊急特別会合が開かれた2月28日、
米ニューヨークの国連本部前ではウクライナ系市民ら数十人がプラカードを掲げ「プーチン(ロシア大統領)を止めろ。戦争をやめろ」と怒りの声を上げた。行き交う車は次々と賛同のクラクションを響かせた。
「
ウクライナは、強大な核保有国ロシアから国を守っている。支えてほしい。
何が起きているか知ってほしい」。ウクライナ国旗と同じ青と黄色のプラカードを掲げたエンジニアのオリヤ・メルスカさん(25)は語気強く訴えた。「世界を核兵器で脅すプーチンは正気を失っている」
2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア強制編入を機に、西部リビウから米国に移住した。ウクライナに残る親族や友人とは連絡を取り合っているが「会話はいつも『大丈夫? 生きてる?』から始まる」と首を振った。
「いとこ2人が家族とウクライナ南部にとどまっている。安全に逃げる方法を探っている」。首都キエフ出身のエンジニア、オレグ・マリシェンコさん(41)は「1人の男の野望が理由で人々が死ぬなんて許されない」と話す。国連本部に視線を向け「
国際社会は暴君の圧力に屈しないでほしい」と呼び掛けた。