地震・噴火事故-1
2021.05.07-京都新聞-https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/559950
工事中ガス噴出20人搬送、奈良2人重症、18人軽症
7日午前11時40分ごろ、奈良県広陵町南郷の工事現場で「ガスのようなものが噴出した」と119番があった。県警香芝署によると、
作業員ら20人が体調不良を訴え、医療機関に搬送された。2人が重症、18人が軽症。
署によると、
現場は浄水場の跡地で、消火水槽の設置工事をしていた。ショベルカーで掘削中、地中に埋まっていたボンベのようなものに当たり、ガスが発生したとみている。消防によると
通報者は塩素のような異臭がしたと説明。現場からシアン化水素などが検出された。
県警は現場付近を一時規制した。自転車で通り掛かった70代の女性は「何があったのか」と不安そうに話した。
2021.05.02-産経フオト-https://www.sankei.com/photo/story/news/210502/sty2105020012-n1.html
推定風速55メートル、竜巻か 静岡で3人けが、97棟に被害
1日午後6時40分ごろ、静岡県牧之原市などで突風が吹いた。市や県によると、倉庫など3棟が全壊、屋根や窓ガラスの一部損壊を含め、建物97棟に被害が出た。足の甲をガラスの破片で切るなど30~60代の男女3人が軽いけが。静岡地方気象台は2日、現地調査の結果、1日午後6時50分ごろの突風は「
竜巻の可能性が高いと判断した」と発表した。
特に被害が大きかった牧之原市の布引原地区で1日午後6時50分ごろに発生した
突風は、推定風速55メートル。最大約3220戸が一時停電した。2日午後9時現在、約520戸が復旧していない。 牧之原市によると、被害があったのは市西部から東部にかけての約7キロ。
気象台は
(1)積乱雲が通過中
(2)被害が帯状
(3)「ゴー」という音が移動
(4)耳鳴りの証言-から
竜巻の可能性が高いと判断した。
2021.05.01-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210501/k10013007781000.html
宮城県で震度5強 津波なし 宮城で5強は3月以来
1日午前、宮城県沖を震源とする地震があり、宮城県の各地で震度5強の揺れを観測しました。この地震による津波はありませんでした。
気象庁によりますと、1日午前10時27分ごろ、宮城県沖の深さ51キロを震源とするマグニチュード6.8の地震があり、震度5強の揺れを宮城県の石巻市と大崎市、それに涌谷町で観測しました。
また、震度5弱の揺れを、
宮城県の▽仙台市宮城野区、▽仙台市泉区、▽気仙沼市、▽岩沼市、▽登米市、▽栗原市、▽東松島市、▽蔵王町、▽川崎町、▽美里町、▽女川町、▽南三陸町、
福島県の▽相馬市、▽南相馬市、▽国見町、
岩手県の▽一関市、▽釜石市、
青森県の▽階上町で観測しました。
このほか、震度4から1の揺れを東北や北海道、関東甲信越、東海、それに近畿の各地で観測しました。この地震による津波はありませんでした。
気象庁は、「揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意してほしい。今後1週間程度は、最大震度5強程度の揺れを起こす地震に注意してほしい」と呼びかけています。
宮城で震度5強は3月以来
宮城県で震度5強の揺れを観測したのは、ことし3月20日に宮城県沖で起きたマグニチュード6.9の地震以来です。このときは、震度5強の揺れをいずれも宮城県の仙台市宮城野区や石巻市、岩沼市、登米市などで観測しました。また、東北地方では、2月13日にも福島県沖でマグニチュード7.3の地震が起き、最大で震度6強の揺れを福島県や宮城県で観測しています。
NHK仙台局 30秒近く下から突き上げるような揺れ
仙台市青葉区にあるNHK仙台放送局の建物は免震構造ですが、4階のフロアで30秒近く下から突き上げるような揺れを感じました。天井から下がっているプレートが揺れましたが、見える範囲では棚から物が落ちることはありませんでした。
宮城 大崎市役所「強い横揺れと縦揺れを30秒ほど」
震度5強の揺れを観測した宮城県大崎市の市役所の警備員の男性は「強い横揺れと縦揺れをそれぞれ30秒ほど感じた。物が落ちたりすることはなかったが机の上の物がしきりにガタガタと動いた」と話していました。
また、大崎市内の特別養護老人ホームの職員はNHKの取材に対して「窓が割れるなどの被害はありませんでしたが地震の直後施設内のエレベーターが一時停止しました。利用者のお年寄りたちはテレビを見るなどしていた時でけがなどはありませんが、地震の揺れで不安な様子だったので職員が声をかけて対応しています」と話していました。
大崎市内のスーパーマーケットの従業員はNHKの取材に対して「強い横揺れを1分ほど感じ、棚の商品が数個ほど落ちたりしました。店内にいたお客様の中には揺れが続いたためその場でうずくまったりする方もいらっしゃいました」と話していました。
大崎市にある書店の店長は「揺れは数十秒続き長く感じました。建物に被害はありませんが、店内の本が棚から10冊ほど落ちてきました。少し前にも
大きな地震があったばかりなのでとても不安です」と話していました。
震度5強 宮城 石巻では
宮城県石巻市南中里にあるコンビニエンスストアの女性従業員は、NHKの取材に対して「地震の揺れでビンが割れるなど店内がごちゃごちゃになってしまった状態です。片づけなどに追われていて大変な状況です」と話していました。
宮城県石巻市の「ホテルルートイン石巻中央」の女性従業員によりますと、大きな横揺れが1分ほど続いたということですが、物が落ちるようなことはなかったということです。
館内のエレベーターが緊急停止しているということですが、宿泊客については1人ずつ部屋を訪ねて安全確認を行い、けが人などはいないということです。
宮城 涌谷町の宿泊施設 けが人なし
震度5強の揺れを観測した宮城県涌谷町にある宿泊施設の経営者の男性は「大きな縦揺れが数十秒間続いたように感じたが、棚などから物が落ちるようなことはありませんでした。宿泊施設には自分のほかに従業員が2人いましたが、けがなどはありません」と話していました。
2021.04.25-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012996341000.html
鹿児島 桜島 爆発的な噴火 大きな噴石や火砕流に警戒を 気象庁
25日午前1時すぎ、
鹿児島市の桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が起き、
火砕流が火口からおよそ1.8キロ流れ下ったのが確認されました。気象庁は、火口周辺警報を改めて発表し、噴火警戒レベル3を維持したうえで居住地域の近くにあたる火口からおおむね2.
4キロの範囲で大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、25日午前1時9分ごろ、鹿児島市にある桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が起き、噴煙が火口から2300メートルの高さまで上がったほか、
火砕流が南西方向におよそ1.8キロ流れ下ったのが確認されました。
桜島では、火口から2.5キロ余り離れたところに集落が点在していますが警察や消防などによりますと午前5時現在、被害の情報は入っていないということです。
この噴火で気象庁は、午前2時前に噴火速報を出したあと、午前2時40分に改めて火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3を維持したうえで警戒が必要な範囲をこれまでの「火口からおよそ2キロ」から「火口から2キロを超えた居住地域の近くまで」に拡大しました。
火口からおおむね2.4キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。桜島では、火口から2.5キロ余り離れたところに集落が点在しています。
気象庁によりますと、桜島で火砕流が発生したのは、3年前(2018)の6月以来で、このときはおよそ1.3キロ流れ下りました。今回の火砕流は、少なくともこの10年では火口から最も遠くまで到達したということです。鹿児島地方気象台は25日現地に職員を派遣して調査をすることにしています。
鹿児島市によりますと、桜島では火口から最も近い3キロほどの地域におよそ90人、火口から4キロほどの地域におよそ500人が暮らしています
警戒レベル「3」維持 警戒範囲を拡大
気象庁は午前2時前に噴火速報を発表したあと午前2時40分に火口周辺警報を改めて発表して噴火警戒レベル「3」を維持したうえで、警戒が必要な範囲をこれまでの「火口からおよそ2キロ」から「火口から2キロを超えた居住地域の近くまで」に拡大しました。
桜島で噴火活動がさらに活発化するおそれがあるとして大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。桜島の居住地域は、火口から最も近いところでおよそ3キロのところにあります。
火砕流で警戒区域を拡大
気象庁が公表している桜島での噴火警戒レベルの判定基準では、大きな噴石が火口から2キロから2.4キロまで飛ぶような、爆発的な噴火が起きた場合や、火砕流が火口から1.5キロを超えて3キロほど離れた居住地域への接近が予想される場合、噴火警戒レベル3を維持したままで、警戒が必要な範囲を2キロを超えた居住地域の近くまで拡大するとしています。
今回は、火砕流が1.5キロを超え、1.8キロまで流れ下ったのが確認されたことから、噴火速報を発表したうえで警戒範囲を拡大したとしています。
噴火速報は2016年以来
桜島に噴火速報が出されたのは5年前の2016年(平成28年)2月5日以来です。このときは、昭和火口で爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目まで達し、噴火警戒レベルは、レベル2からレベル3へと引き上げられました。
最近の噴火活動は
桜島では過去に、山頂付近にある2つの火口で噴火が発生しています。南岳にある南岳山頂火口は、昭和30年代から60年代ごろにかけて活発な噴火活動が続き、噴石がふもとの住宅地まで飛んで建物や車が壊れるなどの被害が相次ぎました。
1986年(昭和61年)11月には火口からおよそ3キロ離れた、現在の鹿児島市古里町にあったホテルの建物に直径およそ2メートル、重さおよそ5トンの噴石が落下しました。
噴石はコンクリートの屋上や床を突き破って建物の地下に達し、宿泊客と従業員合わせて6人が建物の破片などでけがをしました。
去年6月4日の爆発的な噴火では、大きな噴石が火口から南西におよそ3キロ離れた東桜島町の集落近くまで飛び、避難を呼びかける噴火警戒レベル5の水準を超えましたが、気象庁は、直後の観測では確認できず、噴火警戒レベルは3のままでした。気象庁はその後、新たにカメラを設置し、観測体制を強化していました。
昭和火口
一方、南岳の東側斜面の8合目付近にある昭和火口では、平成18年にごく小規模な噴火活動が始まりました。平成25年8月18日の噴火では噴煙の高さが火口から5000メートルに達しました。
2015年に噴火警戒レベル4に引き上げ
桜島では2015年(平成27年)8月に火山性地震が1日に1000回を超えたほか山の膨張を示す急激な地盤変動が観測されたため、気象庁は噴火警戒レベルを避難準備を示す4に引き上げました。
地下の浅い場所までマグマが上がってきたと考えられていますが、規模の大きな噴火は発生せず、およそ2週間後に噴火警戒レベルは3に引き下げられました。
一方、GPSなどの観測では、鹿児島湾奥部の「姶良カルデラ」の地下深くへのマグマの供給を示す変化が継続していると考えられるため、気象庁は警戒を呼びかけていました。
2021.03.21-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210321/k10012927241000.html
震度5強の地震から一夜明け 土砂の撤去続く 宮城 塩釜
宮城県で震度5強の揺れを観測した
地震から一夜が明け、土砂崩れが発生した塩釜市の現場では雨が降る中土砂を撤去する作業が行われています。
20日、
宮城県で最大震度5強の揺れを観測する地震があり、震度4の揺れを観測した塩釜市では崖崩れが発生し、土砂や斜面に吹きつけられたモルタルなどが市道に崩れ落ち通行止めとなっています。
現場近くの住宅に止められていた車のドライブレコーダーには、土砂崩れが発生した瞬間の映像が記録されていました。映像からは地震の揺れの直後に大きな音を立てて土砂などが崩れ落ちる様子が確認できます。
車を所有する男性は「昨夜は緊張して、なかなか寝つけませんでした。雨や余震で再び土砂が崩れないか心配です」と話していました。
崖崩れが発生した現場では、雨が降る中午前中から崩れた土砂を撤去する作業が行われ、近くの住民が心配そうに作業を見守っていました。塩釜市によりますとこの崖崩れによるけが人はいないということです。市は撤去作業を急いでいますが、通行止め解除の見通しはたっていないということです。
“大きな被害なし” 宮城県特別警戒本部
宮城県は午前10時から2回目となる特別警戒本部の会議を開き県内の被害状況を確認しました。それによりますと、これまでのところ、水道やガスなどのライフライン、住宅、農業・漁業関係の施設などに大きな被害の情報は入っていないということです。
また、県内の公立学校にも大きな被害はなく、22日から通常どおり、登校してもらうとしています。本部長を務める佐野好昭副知事は「今後1週間ほどは余震の可能性があるほか、きょう午後からは雨や風が強くなる見込みだ。県民の皆さんは、身の回りの安全に十分気をつけてほしい」と注意を呼びかけました。
2021.03.15-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210315/k10012915401000.html
和歌山 湯浅町で震度5弱 津波の心配なし
15日未明、
和歌山県で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。この地震のあとも体に揺れを感じる地震が続いていて、気象庁はしばらくの間は十分注意するよう呼びかけています。気象庁によりますと、15日午前0時25分、和歌山県北部を震源とする地震があり、和歌山県湯浅町で震度5弱の揺れを観測しました。
また、震度4の揺れを和歌山県の広川町、有田川町で観測したほか、震度3から1の揺れを近畿と東海、四国、中国地方の一部で観測しました。この
地震による津波はありませんでした。
気象庁の観測によりますと、震源地は和歌山県北部で震源の深さは4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.6と推定されています。この地震のあとも、和歌山県を震源とする地震が相次いでいます。
気象庁は「今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震が発生するおそれがある。特に今後2、3日程度は規模の大きな地震が発生することがあり、十分注意してほしい」と呼びかけています。
また和歌山県で震度5弱以上の地震を観測したのは、10年前の2011年7月5日に和歌山県北部を震源とするマグニチュード5.5の地震で、和歌山県広川町や日高川町で震度5強の揺れを観測して以来です。
「2秒ほど縦揺れ」
震度5弱の揺れを観測した和歌山県湯浅町は、和歌山市から南に20キロ余りの人口、およそ1万1700人の町です。
湯浅広川消防組合によりますと、午前0時45分現在、人的被害の情報は入っていないということです。引き続き、情報収集にあたっています。
湯浅町を管轄する湯浅警察署の警察官は「ドンという大きな縦揺れが2秒ほどありました。警察署の中では机から資料が落ちたりはしませんでした」と話していました。
また、湯浅町のコンビニエンスストアの店員は「揺れはグラグラと5秒くらい続いて、棚から商品の歯磨き粉が落ちるなどしましたが、そのほかの物が落ちることはありませんでした」と話していました。
官邸に情報連絡室
この地震で政府は午前0時27分に総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。
警察 被害の情報なし
和歌山県警察本部によりますと、午前1時半現在、地震による被害の状況は入っていないということです。
和歌山県の災害対策課によりますと、午前1時半現在、地震による被害の情報は入っていないということです。また県は、災害対策本部を設置する予定もないということです。
西日本高速道路によりますと、午前1時15分現在、和歌山県内の高速道路については、被害の情報は入っておらず、速度規制も行っていないということです。
携帯電話大手 通信設備への影響なし
携帯電話大手のNTTドコモとKDDI、ソフトバンクによりますと、この地震による通信設備への影響は15日午前1時の時点で確認されていないということです。
JR西日本と南海電鉄 始発から通常運行予定
和歌山県内に路線があるJR西日本と南海電鉄によりますと、午前1時現在、地震による被害の情報は入っていないということです。いずれも、今のところ、始発から通常どおり運行する予定だということです。
専門家「数日間は同程度の地震のおそれ」
和歌山県で震度5弱の揺れを観測した地震について、防災科学技術研究所の平田直参与は「
今回の地震は、陸の岩盤の内部の比較的浅いところで起きた。
今回の震源地の付近はふだんから地震活動が活発な地域で、南海トラフ巨大地震とは、深さやメカニズムも違うものだ」としています。
そのうえで「震源が浅いため、今後も数日間は同じ程度の揺れを伴う地震が起きるおそれがある。固定していない家具やブロック塀が倒れたり、ガラスが割れたりする被害が起きるおそれがあるので、今回、揺れが強かった地域では家具を固定するなど、いま一度、備えができているか十分注意してほしい」としています。
2021.03.15--NHK NEWS WEB-
和歌山県北部で震度5弱 津波の心配なし
15日午前0時26分ごろ地震がありました。この
地震による津波の心配はありません。震源地は和歌山県北部で震源の深さは10キロ、地震の規模を示す
マグニチュードは4.6と推定されます。
2021.03.14-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210314/k10012914331000.html
熊本県で震度4 津波の心配なし
14日午前9時22分ごろ、熊本県で震度4の揺れを観測する地震がありました。この
地震による津波の心配はありません。
震度4を観測したのは熊本県の熊本市南区、宇土市、宇城市、美里町でした。
また震度3の揺れを、熊本県の八代市、高森町、西原村、益城町、宮崎県の椎葉村、美郷町などで観測しました。
このほか震度2や1の揺れを九州の各地と高知県で観測しました。
気象庁の観測によりますと、震源地は熊本県熊本地方で震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.4と推定されています。
被害の情報なし(午前10時30分現在)
熊本県内で震度4と震度3の揺れを観測した地域の警察や消防によりますと、これまでのところ、被害の情報は入っていないということで、確認を続けています。
高速道路 事故や通行止め なし(午前10時30分現在)
西日本高速道路によりますと、午前10時半現在、この地震による事故や通行止めはないということです。
九州自動車道の八代インターチェンジと御船インターチェンジの間の上下線では、道路を点検していることから、速度規制を行っているということです。
JR九州 新幹線や在来線 影響なし(午前10時30分現在)
JR九州によりますと、午前10時半現在、この地震による新幹線や在来線への影響は出ていないということです。
2021.03.11-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210311/k10012908451000.html
東日本大震災 福島第一原発事故 発生からきょうで10年
東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生からきょう(11日)で10年です。住宅の再建やまちづくりなど、目に見える形での復興は一定の進展があったものの、福島県を中心に全国で今も4万人以上が避難生活をしているほか、経済活動や人とのつながりの再生は大きな課題となっています。
10年の経過を震災の被害を乗り越える区切りとは思えない人も多く、長期的な視点で暮らしを支えられるかが改めて問われています。
死者・行方不明者少なくとも2万2200人
今から
10年前の2011年3月11日の午後2時46分ごろ、東北沖でマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、
東北や関東の沿岸に高さ10メートルを超える津波が押し寄せました。
警察庁などによりますと、これまでに確認された
死者と行方不明者は1万8425人となっています。
また、復興庁や自治体によりますと、避難生活による体調の悪化などで亡くなったいわゆる「
震災関連死」は、東北や関東、それに長野県で、3月9日までに少なくとも合わせて3775人で
「関連死」を含めた死者と行方不明者は少なくとも2万2200人に上ります。
住まいの整備 一定の進展
この10年で、住まいの環境整備は一定の進展がありました。
一時最大で11万人以上が暮らしたプレハブの仮設住宅は、宮城県では去年4月に全員が退去したほか、岩手県でも今月中に全員が退去する予定です。
自宅を失った人が入居する「災害公営住宅」も去年12月に計画済みのものはすべて完成しました。
いまだ避難生活 4万人超
しかし、避難生活をしている人は、住民の帰還の見通しが立っていない地域がある福島県を中心に、2月の時点で全国で4万1241人に上っています。
さらに、新たな住まいでは、経済的な負担やいわゆる孤立死などの問題も起きています。
“10年が区切り”受け止め分かれる
NHKが岩手県・宮城県・福島県の被災した人たちに行ったアンケートで、震災の発生から10年が経過することについて「震災の被害を乗り越える区切りとなる」と思うか尋ねたところ、「そう思う」「ややそう思う」と答えた人は44.5%だったのに対し「そう思わない」「あまりそう思わない」と答えた人も31.0%と受け止めは分かれています。
復興への関心が薄れることや人的・経済的な支援が減ることへの懸念の声も多く、被災した人たちの立場が細かく変化していく中、長期的な視点で暮らしを支えられるかが問われています。
2021.03.05-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210305/k10012898691000.html
ニュージーランド沖M8.1の地震 日本では多少の潮位の変化も
日本時間の5日午前4時28分ごろ、ニュージーランドの北側にある南太平洋のケルマディック諸島を震源とする
マグニチュード8.1の大きな地震がありました。
気象庁は午前10時8分、「日本の沿岸では多少の潮位の変化があるかもしれませんが、津波の被害の心配はありません」という情報を発表しました。
ハワイにある太平洋津波警報センターから、気象庁に入った連絡によりますと、5日午前4時28分ごろニュージーランドの北側にある
南太平洋のケルマディック諸島を震源とするマグニチュード8.1の大きな地震がありました。
この地震について気象庁は、日本への津波の影響があるかどうか調べていましたが、震源地周辺の観測データを解析した結果「日本の沿岸では多少の潮位の変化があるかもしれませんが、津波の被害の心配はありません」という情報を発表しました。
気象庁によりますと、潮位の変化が予想されるのは北海道の太平洋沿岸東部から沖縄県の宮古島・八重山地方にかけての太平洋側を中心とする広い範囲で、高さはいずれも20センチ未満と予想されています。
海面変動が予想される時間帯は、早いところで午後2時半ごろで、1日程度は続く可能性が高いということです。
太平洋津波警報センターによりますと、今回の地震では、
ニュージーランドのグレートバリア島と、バヌアツのタンナ島でいずれも30センチの津波を観測しているということです。
震源地周辺では昨夜から規模の大きな地震が相次いでいて、日本時間の4日午後10時半ごろにはニュージーランド北島の東の沖合を震源とするマグニチュード7.3の地震が、5日午前2時半すぎにはケルマデック諸島を震源とするマグニチュード7.4の地震が起きていました。
震源地付近は「ケルマディック沈み込み帯」
ニュージーランドの北側で起きた今回の地震について、ニュージーランドの沖合で地震観測をしたことがある東北大学の日野亮太教授は「今回の震源地付近はニュージーランドの北島から北へ2000キロ以上連なる『
ケルマディック沈み込み帯』と呼ばれ、プレートの沈み込みに伴って地震活動が活発な領域で、この規模の地震が起きてもおかしくない場所だ。北島の東にある『
ヒクランギ沈み込み帯』では過去に津波被害が起きたこともあり、ニュージーランドでは一帯での地震や津波に警戒している」と指摘しました。
また日本への津波の影響については「今回、陸に上がってくるような津波になることはほぼないとと考えられるが、遠地で発生した津波はおさまるまでの時間が長くなりやすいので沿岸や海中で作業している人は気象庁が出す情報にふだんより注意を払ってほしい」と話していました。
そのうえで、日本から離れた場所で起きる「
遠地津波」について「1960年の『
チリ地震津波』など過去にも被害を伴う遠地津波が発生している。北太平洋のアリューシャン列島から中米、南米にかけての太平洋沿岸部は広くプレート境界地震が起きやすく、地震の規模などによっては日本にも津波が来るおそれがある。日本の沖合で起きる地震より、津波が来る頻度は高いと思ったほうがよく、遠地の津波には今後も注意してほしい」と述べました。
専門家「海中作業など念のため注意」
今回の地震と津波について、津波のメカニズムに詳しい、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「陸側のプレートと海側のプレートの境界で起きた地震で、地震の規模もかなり大きかったが、ずれ動いた傾きが緩やかだったことなどから陸側のプレートがあまり跳ね上がらず、津波がそれほど高くならなかったとみられる」と指摘しました。
そのうえで「日本から離れた地域で起きた大地震では、海面の変動が長く続く場合がある。海の中での作業などの際は、念のため注意してほしい」と話しています。
周辺地域では津波観測も
この地震で、オーストラリアとニュージーランドの間にある島で56センチの津波を観測しました。ニュージーランドの防災当局によりますと、これまでのところけが人や建物への被害などの情報は入っていないということです。
USGS=アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の4時28分ごろ、ニュージーランドの北のケルマディック諸島沖の海域でマグニチュード8.1の地震がありました。
NOAA=アメリカ海洋大気局によりますと、この地震でオーストラリアとニュージーランドの間にあるノーフォーク島で日本時間の午前7時39分ごろ、56センチの津波が観測されたということです。また、ニュージーランドのグレートバリア島やバヌアツのタンナ島で30センチの津波が観測されたということです。
NOAAは震源に近いケルマディック諸島の沿岸では、この後3メートルを超える津波のおそれがあるとして厳重な警戒を呼びかけています。また、ニューカレドニアやバヌアツの沿岸で最大で3メートルの津波のおそれがあるとして警戒を呼びかけているほか、南太平洋や太平洋の広い地域の沿岸でも最大で1メートル程度の津波のおそれがあるとして注意を呼びかけています。
震源地の周辺では日本時間の5日未明にもマグニチュード7以上の地震が相次ぎました。
ニュージーランド北島の北東部にあるホテルを経営する女性はNHKの電話インタビューに対し「ホテルは頑丈な地盤の上に建てられていて、ふだん地震が起きても揺れをほとんど感じないので、今回は驚いた」と話していました。
ニュージーランドの防災当局によりますと、これまでのところけが人や建物への被害などの情報は入っていないということです。
ホテル経営者「とても長く感じた」
ニュージーランド北島の北東部にあるホテルを経営する60代の女性はNHKの電話インタビューに対し「
最初の地震で目が覚めた。1分ほどぐらぐらと揺れ続け、とても長く感じた。ホテルは頑丈な地盤の上に建てられていて、ふだん地震が起きても揺れをほとんど感じないので、今回は驚いた」と話していました。
地震発生直後、宿泊客や付近の住民が車や徒歩で高台に避難したということですが、現在はそれぞれホテルや自宅に戻ったということです。
2021.02.22-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210222/k10012879961000.html
ニュージーランド地震から10年 追悼式典 現地や富山市で
日本人28人を含む185人が死亡したニュージーランド南部の地震から
22日で10年となり、現地で追悼式典が行われました。
2011年2月22日、ニュージーランド南部で発生したマグニチュード6.3の地震では、クライストチャーチ中心部の語学学校が入ったビルの倒壊などにより、日本人28人を含む185人が死亡しました。
発生から10年となる22日、クライストチャーチではアーダーン首相や家族を失った現地の人たちなどが参加して、追悼式典が行われました。
式典では地震発生時刻の日本時間午前8時51分に黙とうがささげられたあと、犠牲者一人一人の名前が読み上げられました。
そして、アーダーン首相が「10年は長い時間だが、多くの人にとってきのうのことのように感じられる。きょうは185人のことを思い出し、彼らの人生をたたえよう」と述べ、犠牲者を悼みました。
式典には例年、日本人の犠牲者の遺族も参加していますが、新型コロナウイルスの影響で外国人の入国が原則禁止されていることから、ことしは参加が見送られました。
式典でクライストチャーチのダルジール市長は「式典への参加を望んでいた日本人の遺族の皆さん、私たちは永遠につながっているし、離れていてもあなたたちのことを忘れない」と呼びかけました。
この地震をめぐっては、倒壊したビルに構造上の重大な欠陥があったことが確認されていて、ダルジール市長は去年、日本を訪れて遺族に謝罪しました。
富山市で追悼式 娘亡くした堀田さん「娘と一緒にいる感覚で」
語学研修中の生徒12人が犠牲になった富山市の専門学校では追悼式が行われました。
語学研修で訪れていた生徒12人が亡くなった富山市の富山外国語専門学校では追悼式が行われ、およそ100人が地震が起きた日本時間の午前8時51分に合わせて黙とうをささげ、献花台に花を手向けました。
このあと、上田為久校長が「この10年間、私たちは一人一人異なる時間を刻んできましたが、共通するのは皆さんをあの日、突然失った深い悲しみです。皆さんが残してくれた本校への深い愛着と英語習得への強い思いは、皆さんが生きた証として確実に後輩たちに受け継がれています」と追悼のことばを述べました。
ことしの追悼式は、新型コロナの感染拡大を防ぐため遺族や教職員、在校生に参列を限定して行われました。
式典後、当時19歳だった娘の沙希さんを亡くした横田政司さんは「地震が発生した10年前のきょう8時51分に娘がどんな声を出したのかどう苦しんで亡くなったのか少しでもそれを和らげてあげたいと思って黙とうした。10年という節目を感じたことは全くない。いまでも街を歩いていると30歳になった娘の姿を探してしまう」と話しました。
また、当時19歳だった娘のめぐみさんを亡くした堀田和夫さんは、新型コロナの影響で毎年欠かさず出席していた現地の式典への参列を断念しました。
堀田さんは現地で購入したネクタイを身につけて出席したことを明かし「少しでも娘と一緒にいる感覚できょうは過ごしたい」と話しました。
加藤官房長官「ご遺族の気持ちに寄り添う」
加藤官房長官は午前の記者会見で「政府を代表して改めて日本人を含む犠牲者の方々にご冥福をお祈りするとともに、ご遺族にお悔やみを申し上げたい」と述べました。
そのうえで「ニュージーランド警察は関係者を不起訴とする旨をすでに公表しているが、損害賠償請求といった被害の責任をめぐる法的な論点はニュージーランド国内の法制度にしたがって判断されるものと考えている。日本政府としても今後ともご遺族の気持ちにしっかり寄り添っていく」と述べました。
2021.02.15-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210215/afr2102150044-n1.html
東日本大震災「余震」なくなる? 気象庁検討
東日本大震災の震源域周辺での地震をすべて「余震」と発表してきた運用の見直しを気象庁が検討していることが15日、政府関係者への取材で分かった。
震災に直接起因する狭義の余震が減る一方、周辺では新たに発生する確率が高い大きな地震が複数想定されており、「
余震だけに注目すると危険性の評価を誤る」などと疑問の声が上がっていた。
震災以降、気象庁は震源域付近の約21万平方キロメートルの範囲で発生したすべての地震を余震として発表してきたが、震災と直接因果関係がない地震も含まれていた。
筑波大の八木勇治教授(地震学)によると、巨大地震で生じる余震は(1)巨大地震に直接的に起因する地震(2)巨大地震が原因で生じた状況が誘発する地震(3)震源域周辺の地震-の3つに分かれる。
震災は、陸側プレート(岩板)に太平洋プレートが潜り込むことで、プレートの間がこすれてひずみが生じ、それが破壊されたのが原因とみられている。
(1)は、平成23年3月11日の揺れで破壊し尽くされずにプレート間に残っていたひずみが破壊されることで生じる地震のことで、一番厳密な意味での余震だ。
(2)はプレートの間ではなく、それぞれのプレート内部にたまったひずみが破壊されることで生じる。震災後はそれぞれを東西に引っ張る力も生じてプレート内部にひずみが生じており、これが破壊される。
(3)は震源域周辺の地震すべてで、(1)と(2)に加え、震災以外の原因で生じたひずみが破壊される地震も含む。
今月13日の地震は太平洋プレート内部の地震だが、東西から押される力が働いた逆断層型。(2)に該当する可能性もあるが、八木教授は「
巨大地震の影響だけでは説明できない」とする。
震災の震源域付近の震度1以上の地震の数は、平成23年3月にそれまでの100倍超に急増後は減少し、今年1月は震災前の2倍未満に減っていた。八木教授によると(1)や(2)と明確に判断できる地震は最近はほとんど観測されていないといい、「この地域で発生する地震を余震として発表することはそろそろやめたほうがよいのではないか」としている。(荒船清太)
2021.02.15-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210215/k10012867731000.html
震度6強 けが人 155人 “激甚災害指定で調査開始” 菅首相
各地の消防などによりますと、13日の地震では、これまでに
東北と関東を合わせて155人がけがをしたということです。
東北の各県などによりますと、13日深夜の地震でけがをした人は、▽福島県で83人 ▽宮城県で52人 ▽山形県で1人の合わせて136人で、いずれも命に別状はないということです。
宮城県はけが人の数を14日の段階では55人としていましたが、精査した結果として訂正しました。いずれも命に別状はないということです。また住宅は、▽福島県で1410棟 ▽宮城県で186棟の合わせて1596棟が、一部損壊の被害を受けています。
関東甲信越で19人けが
また各地の自治体などによりますと、13日の地震で関東甲信越では15日午後1時現在、▽栃木県で8人 ▽神奈川県と茨城県でそれぞれ3人 ▽千葉県と埼玉県でそれぞれ2人 ▽群馬県で1人の合わせて19人がけがをしたということです。
栃木・・・栃木県では、8人がけがをしました。このうち宇都宮市で30代と80代のいずれも女性2人が転んで軽いけがをしたほか、那須町で、女性1人が足に軽いすり傷を負いました。
那須烏山市では90代の男性がベッドから落ちて、太ももをけがして、骨折の疑いがあるほか、80代の女性は、地震直後に自宅から屋外に出ようとしたところ転んで、足首と肩の関節を痛める軽いけがをしたということです。また、70代の男性が地震のあと停電がおきた際に、ブレーカーを戻そうとしたところ転倒し、太ももをけがして骨折の疑いがあるというです。
栃木市では80代の男性が停電している自宅で転び腰の骨を折るけがをしたほか、70代の男性が地震直後に自宅から外に出ようとした際に転んで、額を打つ軽いけがをしたということです。
神奈川・・・神奈川県内では、これまでに3人のけが人が報告されています。県や横浜市によりますと横浜市戸塚区で80代の女性2人がそれぞれ自宅で転倒してけがをしたほか、横浜市港北区では、40代の男性が自宅で、階段から落ちて腰を打ったということです。県などによりますと3人はいずれも軽傷だということです。
茨城・・・茨城県では3人がけがをしました。県によりますと、震度4の揺れを観測した茨城県桜川市で、自宅にいた90代の男性の額に壁から落ちてきた額が当たり、出血したほか、同じく震度4の揺れを観測した龍ケ崎市でも、自宅にいた20代の女性が落ちてきた物で頭にけがをしたということです。
また、震度5弱の揺れを観測した土浦市を管轄する消防本部によりますと、地震に驚いた20代の女性が呼吸が苦しいと訴え、病院に搬送されたということです。いずれも命に別状はないということです。
千葉・・・千葉県によりますと、震度4を観測した浦安市で50代の女性が地震に驚いて家の外に出ようとしたとろ、一時的に意識を失い、病院に搬送されました。その後、意識は回復し、大きなけがはないということです。
また、震度3を観測した君津市で、80代の女性が地震に驚いて自宅で部屋の明かりをつけようとした際に転倒して足の付け根の骨を折る大けがをし、病院に運ばれて入院したということです。
埼玉・・・埼玉県によりますと、震度4を観測した東松山市で80代の女性が地震の際に階段から落ちて重傷だということです。また、震度3を観測した越谷市では70代の女性が自宅で階段から転落し、肩を打つ軽いけがをしたということです。
群馬・・・群馬県によりますと、渋川市で80代の女性が地震に驚いてベッドから落ち、頭を打つなどして軽いけがをしたということです。
菅首相 「激甚災害の指定で調査開始」
菅総理大臣は、衆議院予算委員会で「激甚災害の指定は、公共土木施設や農地、中小企業などの被害状況を適切に把握する必要があることから、すでに調査を開始している。被害状況の把握を早急に行い、必要な対応はしっかり行っていきたい」と述べました。
加藤官房長官「受験生第一の立場で対応」
加藤官房長官は、午前の記者会見で「今回の地震により、大学受験生の受験機会が奪われることがあってはならない。文部科学省から各大学に対し、個別選抜において、被災地域の受験生らの受験機会を確保する観点から、追試験の実施などの対応を要請している。文部科学省を中心に受験生第一の立場に立って対応していきたい」と述べました。
“防災相 16日に福島県の現地視察へ” 官房長官
加藤官房長官は、午後の記者会見で「国会日程などの状況で変更はありえるが、あす、小此木防災担当大臣が福島県の現地視察を行う予定と聞いている」と述べました。
2021.02.15-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/affairs/news/210215/afr2102150025-n1.html
新幹線寸断で「陸の孤島」 高速バスや空港に客殺到
(1)
福島、宮城両県で震度6強を観測した地震により東北新幹線の一部設備に被害が出た影響で、JR東日本は15日も那須塩原-盛岡間で運転を見合わせた。
首都圏への「大動脈」が寸断されたことで、高速バスや空港には長蛇の列ができた。
15日朝、福島県郡山市のJR郡山駅。新幹線改札口に向かうエスカレーターや階段の前には規制線が張られ、構内は閑散していた。対照的に、駅前のバスターミナルにはスーツケースを持ったサラリーマンらが高速バスに乗るため、バスターミナルに並んでいた。
東京・新宿行きの高速バスを待っていた奈良市の男性会社員(66)は「新幹線が再開するのを待ったが、昨日帰れなかったのでバスを予約した」。
出張で福島を訪れ、郡山市内のホテルで被災。新宿までバスで向かい、東海道新幹線などを利用して自宅に戻るといい、「あれだけ揺れたら仕方ないがまさかこうなるとは…」と困惑した様子だった。
単身赴任先の仙台に向かうバスに並んでいた会社員、竹内孝さん(36)は週末に家族の暮らす郡山市に戻ってきたところで被災した。「新幹線だと仙台まで40分ぐらい。バスだと2時間ぐらいかかる」。郡山市から仙台まで新幹線通勤の人も多いといい「テレワークとかにしないと辛いのではないか。影響は大きい」と話した。
大動脈が断たれた影響は、受験シーズン真っ盛りの受験生にも及ぶ。16日に東京都内で入試があるという郡山市の男子高校生(18)は、元々1泊2日の予定だったが入試後に乗れるバスがないため、滞在を1泊延ばしたという。「大変な状況だが頑張りたい」と気を引き締め、バスに乗り込んだ。
東北新幹線の一部区間運休を受けて日本航空は、いわて花巻空港(岩手県花巻市)から羽田への臨時便を運行。15日には多くの人が空港を訪れた。
盛岡市の根田真江(さなえ)さん(64)は、ドイツ在住で里帰りしていた娘(38)と、6歳と3歳の孫を見送った。「娘は15日に羽田からドイツに戻る予定だったが、新幹線が運休したため空路で名古屋まで行き、名古屋から新幹線を使う心づもりだった。羽田まで直行で行けるのでドイツへの便も変更せずに済んで助かる」と話した。
(2)
一方、JR盛岡駅には、移動手段をなくして足止めを余儀なくされた客らが、不安そうな表情を浮かべて案内窓口に並ぶ姿もみられた。
岩手県矢巾町に姉の結婚式のため帰省していた千葉県市川市のカフェ店員の男性(27)は「昨日帰る予定だったが、飛行機は料金が高く手持ちがないので断念した。盛岡駅に来れば何か情報があると思って来たが、まだ帰る手段が見つからない」と途方に暮れた。
同県花巻市の老舗漬物店「金婚亭(きんこんてい)」に勤める男性(79)は、大宮駅で催事の予定があるため購入していた乗車券の払い戻しをした。結局、催事は新幹線復旧後に延期になったが、「どうにか東京に行きたい」と窓口で相談すると「仙台から東京までのバスがある。残り1席です」と案内されたという。「もし大宮へ行くことになっていたら、仙台までの足に悩むことになった」と話した。(石原颯、飯嶋彩希)
2021.02.15-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASP2H4J6GP2HPTIL00Y.html
和歌山市で震度4 M4・1、大阪・岬町も震度3
15日午後1時28分ごろ、和歌山県北部を震源とする地震があり、
和歌山市で震度4、大阪府岬町で震度3を観測した。気象庁によると
震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・1と推定される。
2021.02.14-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/
福島県 宮城県 震度6強(23:08)津波の被害の心配なし
13日午後11時8分ごろ、福島県と宮城県で震度6強の揺れを観測する地震がありました。この地震で多少の潮位の変化があるかもしれませんが津波の被害の心配はありません。このあとも福島県沖で地震が相次いでいて、気象庁は、今後も強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
各地の震度▽
震度6強を観測したのは、宮城県蔵王町、福島県の相馬市、国見町、新地町です。▽
震度6弱を観測したのが、宮城県の石巻市、岩沼市、登米市、川崎町、亘理町、山元町、福島県の福島市、郡山市、須賀川市、南相馬市、伊達市、本宮市、桑折町、川俣町、天栄村、広野町、楢葉町、川内村、大熊町、双葉町、それに浪江町です。▽震度5強を宮城県の▽仙台市の青葉区、宮城野区、若林区、▽塩釜市、▽白石市、▽名取市、▽七ヶ浜町、福島県の▽いわき市▽白河市、▽二本松市、▽田村市、栃木県の▽高根沢町、▽那須町などとなっています。
▽
震度5弱を福島県や宮城県、栃木県のほか、岩手県や山形県、茨城県、それに埼玉県の各地で観測しました。
このほか、
震度4から1の揺れを北海道から中国地方にかけての広い範囲で観測しました。気象庁の観測によりますと、震源地は福島県沖で震源の深さは60キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されています。
この地震のあとも、福島県沖を震源とする地震が相次いでいて、気象庁は、今後も強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
宮城県 福島県で震度6強以上は10年前の平成23年以来
気象庁によりますと、宮城県で震度6強以上の揺れを観測するのは、10年前の平成23年(2011年)4月7日、宮城県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震で震度6強の揺れを観測して以来です。
また、福島県で震度6強以上の揺れを観測するのは、平成23年(2011年)3月の東日本大震災を引き起こした巨大地震の際に震度6強の揺れを観測して以来です。
国内で震度6強以上の揺れを観測するのは、おととし(平成31年)6月、山形県沖を震源とするマグニチュード6.7の地震で新潟県村上市で震度6強の揺れを観測して以来です。
専門家「今後1週間程度は同程度の激しい揺れに注意が必要」
今回の地震について、地震のメカニズムに詳しい、東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「震源の場所やメカニズムからみてプレートの境界で起きた地震とみられる。比較的震源が深いため津波の被害の心配はないが、規模が大きく、広い範囲で強い揺れを引き起こしたとみられる。この領域では、以前から地震活動が活発な事に加え、東北沖の巨大地震の影響も残っている。今後1週間程度は同程度の激しい揺れに注意が必要だ」と話しています。
2020.01.01-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/391c8f0a88ac653cbf495d6ea3658e9f34f465a5
東京利島村で震度4
1日午前1時55分ごろ、
東京都で震度4の地震があった。気象庁によると、
震源地は新島・神津島近海で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。各地の震度は次の通り。
震度4=東京利島村(東京)▽震度3=新島村(東京)▽震度2=伊豆大島町、三宅村(東京都)▽震度1=神津島村、御蔵島村(東京)
2020.12.28-WN ウエザーニュース-https://weathernews.jp/s/topics/202012/280015/
諏訪之瀬島に噴火速報 噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ
今日28日(月)2時56分、
鹿児島県のトカラ列島にある諏訪之瀬島の噴火警戒レベルが、
レベル2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げられました。
御岳(おたけ)火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島は国内随一の活発な火山で、ここ数百年間にわたり噴火が多発しています。特に今月は活動が活発で、21日から昨日27日15時までに382回(速報値)の爆発が発生していました。
なお、2時48分頃の噴火について、気象庁は2時51分に噴火速報を発表しています。
火山活動の状況及び予報警報事項
諏訪之瀬島の御岳火口では、本日(28日)02時48分に、大きな噴石を伴う噴火が発生しました。
今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。
▼対象市町村等・・・火口周辺警報:入山規制等: 鹿児島県十島村
防災上の警戒事項等
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【
レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【
レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
【
レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【
レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【
レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
2020.11.22-YouTube-https://www.youtube.com/watch?v=QQMKJSyGvdk
茨城県沖でM5.8の地震 茨城県東海村で震度5弱 津波の心配なし
11月22日(日)19時06分頃、茨城県で最大震度5弱を観測する地震がありました。
2020.11.02-東京新聞 TOKYO WEB -https://www.tokyo-np.co.jp/article/65993
トルコ沖地震、救出相次ぐ 死者93人、「72時間」経過
【イスタンブール共同】
トルコ、ギリシャ沖のエーゲ海で発生した地震で、トルコ当局は2日、
国内の死者は91人、負傷者は990人以上となったと発表した。
死者はギリシャ側の2人と合わせて計93人。2日未明以降、倒壊現場では14歳の少女と3歳の女児の救出が相次いだ。救助活動が続く中、生存率が著しく下がるとされる「発生から72時間」が過ぎた。
地元メディアによると、少女らが救出されたのは住宅倒壊の被害が集中したトルコ西部イズミル県バイラクルの別々の現場。14歳のイディル・シリンさんは2日未明、地震発生から約58時間ぶりに救出された。8歳の妹は遺体で見つかった。
2020.10.31- NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201030/k10012689531000.html
トルコとギリシャで26人死亡 エーゲ海震源M7.0の地震
トルコとギリシャの間のエーゲ海で発生した地震と津波では、両国でこれまでに合わせて26人が死亡し、トルコの被災地では倒壊した建物の中に取り残された人の救助活動が夜を徹して続けられています。
日本時間の30日夜、トルコ時間の30日午後、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震が起き、津波も発生しました。
トルコとギリシャの当局によりますと、これまでに合わせて26人の死亡が確認され812人がけがをしたということです。
被害が大きいトルコ西部のイズミル県にはおよそ4000人の救助隊員らが入り、倒壊した建物の中に取り残された人たちの救助活動を夜を徹して行っています。
地元テレビはこれまでにおよそ70人が助け出されたと伝えています。
被災地では余震が続いていて、トルコ政府は、被害を受けた建物は倒壊するおそれがあるとして、立ち入らないよう、住民に呼びかけています。
トルコ西部のイズミル県とは
地震で大きな被害が出ているトルコ西部のイズミル県は、エーゲ海の沿岸に位置し、イスタンブールとアンカラに次ぐ、トルコ第3の都市、イズミルを中心とする県です。
イズミル県は、古くからヨーロッパ各国との玄関口として海運が発達し、その物流網を生かして食品や機械などの製造業が発展してきました。
最近はヨーロッパや中東の市場を見据えて日本企業の進出もみられ、2015年に日本ハムが鶏肉の生産を手がける現地企業を買収したほか、2017年にはヤンマーが現地法人を設立し、建設機械や農業機械の販売を手がけています。
また、イズミル県は観光地としても知られ、ローマ帝国時代の図書館や神殿の遺構で知られるエフェソスとペルガモンの古代遺跡は、いずれも世界文化遺産に登録されています。
トルコでの過去の地震被害
トルコでは、これまでにも大きな被害が出る地震がたびたび起きています。
1999年8月にはトルコ西部の都市、イズミットを震源とするマグニチュード7.4の大地震が起き、1万7000人以上が死亡、4万3000人を超す人がけがをしました。
また、2011年10月には、イランの国境に近い東部のワン県の周辺で地震が起きて、600人以上が犠牲になっています。
ことし1月にも東部でマグニチュード6.7の地震が起き、倒壊した建物の下敷きになるなどして40人余りが死亡しました。
地震メカニズムの専門家「トルコ沿岸部を中心に強い揺れか」
ギリシャとトルコに挟まれた海域を震源とするマグニチュード7.0の地震について、地震のメカニズムに詳しい名古屋大学大学院の山岡耕春教授は「この地域は、ふだんから地震活動が活発だ。今回の地震は、プレート内部の浅い場所で引っ張られるような力が働いて発生した『正断層型』の地震だと考えられる」と話しています。
そのうえで、「具体的な解析が進まないとわからないが、30キロから50キロの長さの断層がずれ動いた可能性があり、震源からの距離が近かったトルコの沿岸部を中心に強い揺れになったのではないか」と話しています。
津波の専門家「入り江が多く津波が高くなりやすい地形」
トルコとギリシャの間のエーゲ海で発生した津波について現地周辺を調査したことがある津波の専門家は、「入り江が多く津波が高くなりやすい地形で、海岸沿いの低い土地にはリゾート地が多いため、津波の被害を受けやすい」と指摘しています。
津波のメカニズムに詳しい東北大学の今村文彦教授は、今回の津波について、プレートの浅い場所が上下にずれ動いたことで海水が押し上げられて発生したとしています。
そのうえで、「映像などを見ると震源に近いギリシャのサモス島の沿岸、特に入り江を中心に被害が出ているようで、1メートルから2メートルほどの津波が押し寄せたとみられる」としています。
今村教授によると、エーゲ海周辺には小さな島や半島があり、いずれも入り江が多く津波が高くなりやすい地形となっているということです。
さらに、海岸沿いの低い土地にはリゾート地が多く、レストランやホテル、別荘などが建ち並んでいて、1メートルほどの津波でも大きな被害を受けやすいリスクがあるとしています。
3年前の2017年7月には、今回の震源から南に100キロほど離れた場所を震源とする地震でギリシャのコス島やトルコのボドルムで津波が発生し、被害が出たということです。
今村教授は、「エーゲ海周辺はもともと地震が多い地域だ。特に震源が浅い場合には地震による揺れだけではなく、津波への警戒が必要だ」と話していました。
2020.6.25-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200625/k10012483191000.html
千葉県で震度5弱 気象庁「1週間ほど5弱程度注意」
千葉県で震度5弱の揺れを観測した地震について、気象庁の加藤孝志地震津波監視課長は、午前6時50分から記者会見を開き、「揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があるので、今後の地震活動や雨に十分な注意が必要だ。
今後1週間ほどは最大震度5弱程度の地震に注意し、特に今後2、3日程度は強い揺れをもたらす地震が発生することが多くあるので注意してほしい」と呼びかけました。
千葉県で震度5弱の揺れを観測した地震について気象庁は、観測データを詳しく解析した結果、地震の規模を示すマグニチュードを6.2から6.1に、震源の深さを30キロから36キロにそれぞれ修正しました。
2020.5.23-LiveDoor News(共同通信)-https://news.livedoor.com/article/detail/18303136/
緊急地震速報18年以来の月4回 最大震度4、被災・避難の想定を
最大震度が5弱以上と予想された際に発表される緊急地震速報が今月、関東などで4回発表された。1カ月に4回以上発表されるのは2018年10月以来。観測震度は最大4~3だったが、新型コロナウイルス感染への警戒が続く中、被災や避難生活を想定した備えの重要性が増している。
関東で速報が出た4~11日の3回の地震は震源地が千葉県の北東部と北西部、茨城県沖とそれぞれ離れ、直接の関連性はないとみられる。最大震度が3だった11日の茨城県沖の地震や飛騨の地震について、気象庁は「マグニチュードの推定がやや大きく、予想が過大だった」と説明。精度の向上に努めるという。
2020.4.22-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58361400S0A420C2CR8000/
ダム事前放流は3日前開始 国指針、水不足の補填も
国土交通省は22日、大雨に備え、ダムにためている発電や水道用の水を事前放流する際のガイドラインを定めた。どれほどの雨が降れば下流で洪水が起こるかをあらかじめ算出しておき、気象庁の予報雨量がその基準を上回る場合、3日前から放流を始めることを基本とした。
予報より雨が少なく利用できる水が足りなくなった場合、火力発電を増やしたり、給水車を出動させたりするための費用を国が補填することも明記した。
多くのダムの空き容量を増やしておけば洪水予防に役立つため、政府は昨年の台風被害を踏まえ、国や自治体、電力会社などが管理するダムで事前放流を促進する方針を決めていた。
大雨シーズンに備え、今後、ダムごとに最低限残しておく水量などを決める。国管理の河川では先行して利水関係者との協議が進んでおり、5月末までに全 国で事前放流に関する協定を水系ごとに整える。
貯水量が不足した場合の補填は、
ダム管理者が事前放流をためらうことがないようにするのが目的。ただ自治体が自ら管理する河川に設置しているダムは対象外になる。〔共同〕
2020.4.21-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://special.sankei.com/a/politics/article/20200421/0001.html
国内最大M9・3地震「発生切迫」 内閣府、想定外を排除
内閣府が公表した千島海溝などの巨大地震想定は、日本では東海地方から西日本に被害を及ぼす南海トラフ地震だけでなく、
北海道や東北地方でもマグニチュード(M)9を超える巨大地震が切迫している現状を示し、警鐘を鳴らした。
→<速報>北海道でM9・3、津波30メートル 内閣府、国内最大の地震想定
世界最大規模に迫る
北海道沖の千島海溝では太平洋プレート(岩板)が陸側プレートの下に沈み込んでいる。蓄積したひずみが限界に達すると、断層が一挙にずれて陸側が跳ね上がり、巨大地震と津波が起きる。仕組みは日本海溝で起きた東日本大震災(M9・0)や南海トラフ巨大地震(M9・1)と同じだ。
だが
地震の規模は、観測史上国内最大だった大震災を上回るM9・3となり、世界最大の1960年のチリ地震(M9・5)に迫る巨大さだ。
2020.4.14-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200414/k10012385881000.html
熊本地震から4年 犠牲者追悼式 新型コロナで規模を縮小
震度7の揺れに2度にわたって襲われ、災害関連死を含めて275人が犠牲になった一連の熊本地震から14日で4年となります。
熊本県庁では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため規模を大幅に縮小して追悼式が行われました。
追悼式は午前10時から県庁で始まり、新型コロナウイルスの感染を防ぐため参列者を例年の10分の1にあたる、およそ30人に減らし、遺族など全員がマスクをして黙とうをささげました。
熊本県の蒲島知事は「
今、私たちは新型コロナウイルスという大逆境のなかにあるが、熊本地震を通じてより深まった県民の絆と力強いパワーで必ず再生を成し遂げる」と述べました。
このあと遺族を代表して、熊本県西原村の自宅が全壊し77歳だった父の政勝さんを亡くした内村勝紀さん(50)があいさつしました。
内村さんは「悲しみのどん底に落ち、涙一滴すら出なくなりあぜんと過ごしていた時、地元の仲間から『お前が気張らにゃどがんすっとか』と背中を押す、あの一押しがなかったら一歩も前に進めませんでした」と当時を振り返りました。
そのうえで、内村さんは「
まだまだ復興への道は続きます。私たち家族のかけがえのない命を救ってくれた西原村の強い絆を未来に受け継いで行きたい」と復興に向けた決意を述べました。
このあと、参列者が祭壇に花を手向けて犠牲者を悼み、ことしはおよそ30分で追悼式が終わりました。
熊本城で黙とう
熊本地震から4年となる14日、熊本城の二の丸広場にある休憩所では、
午前10時のサイレンに休憩所の係員が犠牲者に黙とうをささげました。
3年前から熊本城二の丸広場の休憩所につとめている女性は「私たちが小さい時から見てきた熊本城を、早く見たいという思いはみんな同じだと思う。新型コロナウイルスの影響で、今月末に予定されていた特別公開が延期になってしまいましたが、落ち着いたらきっと多くの人が来てくださると思うので、そのときにがっかりさせないようにお客様を迎えていきたい」と話していました。
熊本地震で震度7の揺れを2度観測した熊本県益城町では、災害公営住宅の整備が終わり、ことし中に町内の18の仮設住宅が1か所に集約されることになっていて、14日も引っ越しをする人の姿が見られました。
このうち、10月から解体される予定の県内最大の「テクノ仮設団地」では、自宅の再建や災害公営住宅への転居が進んで、一時は507世帯いた住民が先月末には140世帯まで減っています。現地では14日も災害公営住宅に引っ越す住民の姿が見られました。
九郎丸アサ子さん(73)は益城町の賃貸アパートで被災し、その後、3年9か月にわたってこの仮設住宅で暮らしてきました。地震の経験を忘れないために、熊本地震から4年目の14日を引っ越しの日に選びました。
すでに荷物の大半は災害公営住宅に運び終えていて、14日は同じ仮設住宅の人たちも手伝って、最後に残った冷蔵庫や洗濯機を運び出しました。表札も外して、災害公営住宅の新居に持って行きました。
九郎丸さんは、この仮設住宅の集会所で毎週、支援団体が開く食事会で、みずからメニューを考えた手料理を食べてもらうのが生きがいだったと言います。
九郎丸さんは「仮設に来たときは友達ができるだろうかと不安でしたが、みんなによくしてもらって家族のように楽しく過ごしました。さみしいですが、元気でいればまた会えると思って、新しいところでも隣近所の方に声をかけて交流できたらと思います」と話していました。
亡くなった大学生の両親は
熊本地震で阿蘇大橋が崩落した際、近くを車で走行中で行方が分からなくなり、およそ4か月後に遺体で見つかった熊本県阿蘇市の大学生、大和晃さん(当時22)の両親は、遺影を抱いて追悼式に参列しました。
追悼式のあと、父親の卓也さんは「
4年がたって目に見える復興が進み、景色は変わっていくが、私たちの気持ちは変わっていない。建物などの復興が進む中で地震の記憶といった目に見えにくい部分を伝えていく大切さを式典で改めて感じたので、規模は縮小されたが参加できてよかった」と話していました。
母親の忍さんは「亡くなったことの実感がいまだにわかず、晃がいない空白を埋めようと生きるので精いっぱいです。今は新型コロナウイルスで命を落とす人もいますが、皆さんには命の大切さについて考えてもらいたいです」と涙をぬぐいながら話していました。
2020.3.29-dmenu-(産経新聞)-https://topics.smt.docomo.ne.jp/topnews/nation/35/0704cb86a127a1bd3c6cd3e14a79cb65
〈独自〉北海道沖で津波28メートル予測 千島海溝地震で最大級 内閣府が初想定
北海道東部の太平洋沖で発生する津波予測を進めていた内閣府の有識者会議「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会」が、
最大約28メートルの津波が襲来し、市街地で最大14・5メートルの深さで浸水する可能性があるとの結果をまとめたことが29日、分かった。政府がこの地域で過去最大級の津波想定を出すのは初めて。内閣府は来年度から具体的な対策の検討に入る。
2020.3.13-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20200313/3020004223.html
輪島市 震度5強 津波なし
13日午前2時18分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、輪島市で震度5強を観測したほか、石川県内の広い範囲で、震度5弱から1の揺れを観測しました。この地震による津波はなく、石川県によりますと午前11時現在でけが人の情報も入っていないということです。
-県内各地の震度です-
震度5強が輪島市、震度5弱が穴水町、震度4が七尾市、志賀町中能登町、能登町、震度3が金沢市、小松市、加賀市、かほく市、能美市、珠洲市、羽咋市、宝達志水町、津幡町、震度2が白山市、野々市市、川北町内灘町などとなっています。
気象庁の観測によりますと、震源地は石川県能登地方、震源の深さは12キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。
この地震による津波はなく、石川県危機対策課によりますと、午前11時現在でけが人の情報も入っていないということです。
気象庁によりますと、石川県で震度5強以上の揺れを観測したのは、今から13年前の平成19年3月25日に七尾市や輪島市などで震度6強を観測した「能登半島地震」以来です。
輪島市門前総合支所の池腰博之地域振興課長は「住宅で水が出ないという連絡がありましたが、大きな被害は現在のところ入っていません。明るくなってから市内で被害がないか改めて確認する予定です」と話していました。
2020.3.11-NIPON COM-https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00670/
東日本大震災から9年:被災地と復興の現状
避難生活者は4万8000人
復興庁が2020年2月10日現在でまとめた
震災による避難生活者は約4万8000人と、この1年で6000人減少した。災害公営住宅は計画の99%にあたる約3万戸が完成。津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市では20年1月、
プレハブ型仮設住宅に入居していた最後の1世帯の退去が完了した。
震災後の避難生活による体調悪化、自殺などによる「震災関連死」は、この1年で38人増えた。
常磐線が全面開通へ
復興庁によると、2018年度末までに被災地の住宅再建、防災集団移転、区画整理など「まちづくり」に関わる事業はほぼ終了した。防潮堤のかさ上げなど「海岸対策」は19年度末までに計画の99%が着工し、66%の工事が完了する予定。また、
震災と原発事故で不通になっていたJR常磐線が3月14日に全面開通する。
被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の製造品出荷額等は、震災前の水準まで回復。復興庁は、2020年3月末で農地復旧事業はおおむね完了するとしている。福島県の水産業は、漁港などのハード面の復興は進んでいるものの、原発事故の風評で低迷している。
19年に日本で開催したラグビー・ワールドカップ(W杯)では9月、岩手県釜石市で1次リーグの試合があり、復興を世界に強く印象付けた。
福島の現状:避難指示区域は徐々に縮小
東京電力福島第1原子力発電所事故による放射線物質の放出・拡散により、原発周辺の双葉町、大熊町、浪江町の一部などが現在も避難指示区域に指定されている。東京電力福島第1原発では、廃炉作業が続いている。
避難指示区域は
①放射線量が高く、立ち入り制限のある「帰還困難区域」、②「居住制限区域」、③住民の帰還に向けた復旧・復興準備を進める「避難指示解除準備区域」の3種類があったが、2014年4月から徐々に縮小し、現在は「帰還困難区域」が残るのみだ。避難指示が解除された地域では住民が戻る動きも出ている。
福島第1原発の立地自治体で全町避難が続いていた大熊町(人口約1万人)では、19年4月に避難指示の一部が解除され、町西部でようやく一部住民の帰還が実現した。また、20年3月にはJR常磐線の全線開通に合わせ、双葉町や大熊町、富岡町のJR線路や駅周辺も、新たに避難指示が解除された。
福島県によると、20年2月の時点で約4万人が避難生活を余儀なくされており、うち約3万人が県外で暮らす。県内の住宅、公共施設などの除染はおおむね終了し、空間放射線量は低下傾向にある。
東電旧経営陣3人に無罪判決
福島第1原発事故を巡っては、
業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久・東電元会長ら旧経営陣3人の刑事裁判の判決が19年9月19日に東京地裁であり、永渕健一裁判長は
全員に無罪を言い渡した。
検察役を務める指定弁護士は3人に禁錮5年を求刑していた。永渕裁判長は最大の争点だった巨大津波を予見できたか否かについて、「予見可能性を認めることはできない」と判断した。3人は08年から09年にかけて10メートルを超える予想津波高を聞いており、指定弁護士側は「予測を聞いた時点で安全対策を進める義務が生じた」と主張したが、判決は「3人の対応は特異ではない」と退けた。
震災の津波で犠牲となった石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が市と県に約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷は19年10月、市と県の上告を退ける決定をした。学校の防災体制に不備があったとして市と県に約14億3600万円の支払いを命じた二審の仙台高裁判決が確定した。
バナー写真:東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故により不通となっているJR常磐線で試運転が行われ、整備中の双葉駅に停車する列車=2019年12月18日、福島県双葉町(時事)
2020.3.10-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325061000.html
震災9年 行方不明者の一斉捜索 岩手沿岸部
東日本大震災の発生から9年となる11日、津波で大きな被害を受けた岩手県の沿岸部では、警察などが海岸周辺で行方が分からない人たちの一斉捜索を行っています。
捜索は県内の沿岸部5か所で、警察などおよそ80人が参加して行われました。
岩手県内では大槌町で417人、陸前高田市で202人など、今も合わせて1112人の行方が分かっていません。
このうち145人の行方が分からないままとなっている山田町では、警察や海上保安部の職員およそ20人が参加し、全員で黙とうをしたあと、海岸で捜索を開始しました。
11日は強風のため、予定されていた海からの捜索は行われず、参加者たちは大きな石や流木を手でどかしたり、小石や砂を熊手でかきわけたりして、行方不明者の手がかりを探していました。
ことし1月に宮古警察署に配属され、はじめて捜索にあたった藤澤貴幸巡査(20)は「犠牲になった人への弔いの気持ちを持ちながら自分のできることを行い、
1人でも多くの人の手がかりを発見して家族のもとに送り届けたい」と話していました。
2020.2.23-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200223/k10012298521000.html
イラン西部で地震 国境付近のトルコ側で9人死亡
イラン西部を震源とするマグニチュード5.7の地震があり、
国境を接するトルコ側で建物が倒壊するなどして、これまでに子どもを含む9人が死亡しました。
USGS=アメリカ地質調査所によりますと、23日午前、
イラン西部の西アゼルバイジャン州を震源とする地震がありました。震源の深さは6.4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは、5.7と推定されています。
イランの国営通信は、イランでこれまでに75人がけがをしたと伝えています。
一方、国境を接するトルコ東部のワン県では、複数の村で日干しレンガ作りの住宅などが倒壊しました。トルコのソイル内相は、これまでに子ども少なくとも4人を含む合わせて9人が死亡し、37人がけがをしたと発表しました。
現地からの映像では、積雪の中で、人々が倒壊した建物の下に閉じ込められた住民を救助しようとしている様子が確認できます。
地震が起きたのは、プレートがぶつかり合う地震活動が活発な地域で、2012年にもイラン北西部でマグニチュード6を超える地震が起き、300人以上が死亡したほか、トルコ東部でも先月、マグニチュード6.7の地震が起きて41人が死亡しています。
2020.2.6-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200206/k10012274271000.html
斜面崩落 死亡の女子高校生 逃げるまもなく巻き込まれたか
5日、神奈川県逗子市で道路脇の斜面が崩れ歩道を歩いていた18歳の女子高校生が巻き込まれて死亡した事故で、目撃情報などから女子生徒が前を歩く男性を追い越したあと逃げるまもなく土砂に巻き込まれたとみられることがわかり、警察は土砂が崩れた原因を調べています。
5日、神奈川県逗子市池子で道路脇の斜面が崩れ、逗子市内に住み県立高校に通う18歳の女子高校生が巻き込まれて死亡しました。
女子生徒は当時歩道を1人で歩いていて、捜査関係者によりますと目撃情報などから前を歩く男性を追い越したあと、逃げるまもなく土砂に巻き込まれたとみられるということです。
逗子市によりますと、この斜面では5メートルほどの高さまで補強がしてありましたが、その上の斜面が崩れ落ち、土砂が下を通る歩道を幅およそ10メートルにわたって覆ったということです。
警察は当時の詳しい状況や土砂が崩れた原因を調べています。一方、現場はマンションの土台部分となっている急傾斜地で、崖崩れなどによって災害が起きるおそれがあるとして「土砂災害警戒区域」に指定されています。
逗子市によりますとマンションの管理組合が土地を所有しているということで、市はマンションを管理する会社に現場の安全確保や今後の安全対策の徹底を5日申し入れるとともに、市としても道路の安全対策を検討するということです。
発生直後 土砂が積み重なる
斜面が崩れた現場で直後に撮影された画像では、土砂が地面にうず高く積み重なっている様子が確認できます。
また、周囲に救急隊員が集まって活動する。
口永良部島の活動状況-気象庁
2020.2.3-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200203/5050009212.html
口永良部島で噴火 火砕流も
鹿児島県の口永良部島で3日朝早く、火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙が7000メートルに達しました。
この噴火による被害の情報はありませんでしたが、気象庁は今後も今回と同じ規模の噴火の可能性があるとして
噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で警戒するよう呼びかけています。
3日午前5時31分ごろ、口永良部島の新岳で噴火が発生し噴煙は衛星による観測で火口からおよそ7000メートルまで達しました。
この噴火に伴い、火砕流が火口の南西側、およそ900メートルまで流れ下ったほか、大きな噴石も火口からおよそ600メートルまで飛びました。
いずれも人が住む地域には達していないということです。
火砕流の発生は去年1月以来で、一時、この火砕流による山火事も発生したとみられています。
屋久島町によりますと、今回の噴火による被害や避難の情報は無いということです。
口永良部島では2日から火山性地震が増加し、きのう(2月1日)1日で223回に達していました。
3日は午後3時までに69回で3日朝の噴火のあとは少ない状態です。
気象庁は、今後も今回と同じ規模の噴火の可能性があるとして噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石と火砕流に、また、向江浜地区から新岳の南西にかけての地域では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
2020.1.26-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200126/k10012259721000.html
トルコ東部の地震 35人の死亡確認 救助活動続く
トルコ東部で起きたマグニチュード6.7の地震では、これまでに35人の死亡が確認されました。今も倒壊した建物の下に取り残されている人たちがいて、救助活動が続けられています。
日本時間の25日未明、トルコ東部のエラズー県を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、これまでに35人の死亡が確認されました。
建物が倒壊した現場では、がれきの下に取り残された人たちの捜索と救出活動が続けられていて、トルコ政府によりますと、これまでに幼い女の子を含む45人が救助されました。
現地では今も地震が続いていて、新たな建物の倒壊が発生するおそれがあることから、多くの住民が公共施設などに設けられた避難所に身を寄せています。
中には、冬の寒さに耐えながら屋外で夜を明かす住民の姿も見られ、トルコ政府は毛布やテントを配布するなど支援を強化しています。
2020.1.24-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257861000.html
南海トラフ地震 3m以上の津波確率 広範囲で最高ランクに
南海トラフ沿いの地域が今後30年以内に津波に襲われる確率が初めて公表され、
高さ3メートル以上の津波が来る確率は、四国・近畿・東海を中心とした広い範囲で最も高いランクの26%以上とされました。地震調査委員会は「津波に襲われる確率は、交通事故でけがをする確率よりも高いと思って備えを進めてほしい」としています。
政府の地震調査委員会は、南海トラフ沿いで今後30年以内に70%から80%の確率で発生するとされるマグニチュード8から9クラスの地震を対象に、沿岸の自治体が津波に襲われる確率を計算し、初めて公表しました。
津波の高さを3段階に分け、このうち住宅が流失し始めるとされる3メートル以上の津波に襲われる確率は、四国、近畿、東海を中心とした合わせて71の市区町村で最も高いランクの「26%以上」とされました。
また、10メートル以上の津波に襲われる確率は、高知県や三重県を中心とした合わせて21の市と町で「6%以上26%未満」と高くなっています。
地震調査委員会の平田直委員長は「30年以内に交通事故でけがをする確率はおよそ15%とされており、3メートル以上の津波に襲われれる確率が26%以上というのは、非常に高い数値だと捉えて備えを進めてほしい」と話しています。
今回の試算では、マグニチュード9を超えると想定される最大クラスの地震は、発生頻度が詳しく分かっていないとして対象から外されています。
対象の地震と確率 数値捉え方
南海トラフ巨大地震をめぐっては、政府の中央防災会議が「考えられる最大クラス」の地震をマグニチュード9.1とし、高知県や静岡県、それに伊豆諸島の一部で、津波の高さが最大30メートルを超えるという想定を公表しています。
一方、今回の試算では、最大クラスの巨大地震は発生頻度が詳しく分からないため確率が計算できないとして対象から外され、
100年から200年間隔で繰り返し発生するマグニチュード8から9クラスの地震を対象としました。
試算では、福島県から鹿児島県までの24都府県352市区町村ごとに30年以内に津波に襲われる確率を示していて、
津波の高さは、▽3メートル以上▽5メートル以上▽10メートル以上の3段階、
確率は▽26%以上▽6%以上26%未満▽6%未満の3つのランクに分けられています。
住宅が流失・全壊し始めるとされる
高さ3メートル以上の津波は、四国、近畿、東海を中心に伊豆諸島や九州を含む71の市区町村で最も高い「26%以上」となっています。
また、住宅の流失が急増する
5メートル以上の津波は、四国、近畿、東海を中心とした合わせて29市町村で「26%以上」となっています。
さらに、
10メートル以上の津波は、高知県と三重県を中心に愛知県、徳島県、和歌山県、静岡県の合わせて21の市と町で、6%以上26%未満となっています。
「30年以内に26%以上」という確率について、地震調査委員会はほかの災害で被災するリスクと比べても低くない数字だとしていて、同列に比較できないものの、30年以内に交通事故でけがをする確率15%、火事に遭う確率1.1%、台風で被災する確率0.33%などを挙げ、数値の重みを受け止めるうえで参考にしてほしいとしています。
2020.1.17-BLOGOS-文芸オンライン-https://blogos.com/article/429979/
阪神・淡路大震災から25年
「首都直下地震」や「南海トラフ地震」で起こりうる“直接死”以外の危機 災害関連死は「震災で亡くなった人の最期の声」
( 山川 徹)
25年前の今日――1月17日、兵庫県神戸市は大きな揺れにおそわれた。史上初めて震度7を記録した
阪神・淡路大震災である。
街のあちこちから立ち上る炎や煙、橋脚が折れて横倒しになった高速道路……。いまも、早朝のテレビに映し出された映像がよみがえる。そのたびに日本列島で暮らす人々と自然災害との戦いのはじまりを告げているかのように感じるのだ。
阪神・淡路大震災から日本列島が地震が頻発する「地震活動期」に入ったと考える専門家は多い。確かに1995年以降、鳥取県西部地震、十勝沖地震、新潟県中越地震、岩手・宮城内陸地震、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震とM(マグニチュード)6を超える地震が続いている。 また、阪神・淡路大震災は、自然災害による死のあり方を考え直すきっかけにもなった。犠牲になった6434人のうち、約14%の919人にのぼった災害関連死である。阪神・淡路大震災は災害関連死がはじめて認定された災害でもあるのだ。 では、災害関連死とは何か。
避難生活の疲労などによる病気、持病の悪化
『大災害と法』などの著者である弁護士の津久井進さんは、災害関連死について、このように解説する。
「長い間、災害関連死に明確な定義はありませんでしたが、2019年4月に内閣府が定めました。津波や家屋倒壊などの直接的な被害ではなく、自然災害後の避難生活の疲労などにより病気にかかったり、持病が悪化したりして亡くなることが、災害関連死です」
阪神・淡路大震災では、犠牲者の多くが建物の倒壊などによる圧死や窒息死や、火災に巻き込まれた直接死だった。一方、長期にわたった避難生活による慢性疾患の悪化や、インフルエンザの流行で命を落とした被災者が災害関連死に数えられた。生活再建がうまくいかず、あるいは、大切な人を喪ったショックにより、自ら命を絶ったケースもあった。
新潟県中越地震では7割が災害関連死
次に災害関連死が注目されたのは、2004年の新潟県中越地震である。68人の死者のうち、7割を越す52人が災害関連死に認められた。
新潟県中越地震の特徴は、余震の多さだ。しかも震度5弱以上の余震に18回もおそわれた。家屋の倒壊を恐れてクルマのなかで夜を過ごし、エコノミークラス症候群で命を落とした避難者もいた。エコノミークラス症候群とは、長時間同じ体勢でいた結果、血液の流れが悪くなり、血の塊がつくられ、肺の静脈を詰まらせる症状である。
さらに東日本大震災では、行方不明者をのぞいた15897人の死者のうち3739人が、熊本地震では270人中、215人が、災害関連死だった。
「関連死は、震災で亡くなった人の最期の声です」
高校時代、阪神・淡路大震災で被災した在間文康さんは、現在、弁護士として災害関連死遺族の支援を続けている。彼は災害関連死の意味を次のように説明する。
「関連死は、震災で亡くなった人の最期の声です。関連死の事例は、震災後に何が起きるのか、そしてどんな支援が必要になるのか、私たちに教えてくれます。震災後、被災した人たちがどのような環境におかれるのか。その記録が、将来、おこるであろう災害に備える教訓といえるのです」
震災が被災者の身体と心に何をもたらしたのか。ひとつひとつの災害関連死のケースを明らかにすることが、自然災害の巣と呼ばれる日本列島で生きる我々にとって、かけがえのない教訓になるというのである。
だが、埋もれる災害関連死も少なくない。
原因の1つが、申請の仕組みである。
災害関連死の認定を受けるには、まず遺族が市町村の窓口に出向き「災害弔慰金支給申請」の手続きをしなければならない。「災害弔慰金」とは、災害遺族の心痛や悲しみに対する市町村からの見舞金である。生計を担っていた人の場合は500万円、それ以外は250万円が支給される。
その後、その死が災害と関連性があるかどうかを検証する審査委員会が開かれる。メンバーは、行政の担当者、医師、弁護士ら5、6人で構成される。
東日本大震災で問題になった「認定率の差」
審査の結果、災害との関連性があるとされれば、弔慰金が支払われ、災害関連死と認定される。
ただしもしも遺族が申請しなければ、たとえ震災の影響を色濃く受けた死でも、災害関連死と認められない。加えて、身寄りのない被災者が亡くなった場合も災害関連死にカウントされない。
東日本大震災では、市町村による認定率の大きな差が問題となった。認定の基準がないために、自治体Aでは認められた死が、隣の自治体Bでは「関連性なし」と判断される場合もあった。そもそも、自治体の職員が災害関連死について詳しく知らなかったせいか、窓口で申請を断るケースもあったと聞く。いくつもの「将来への教訓」が失われた可能性がある。
2016年の熊本地震では、災害関連死が直接死の4倍近くだった事実を忘れてはならない。過去の災害関連死の「教訓」をもとに適切な支援が行われていれば、たくさんの命を救うことができたはずだ。極論すれば、災害支援の目的は、災害関連死をなくすことなのではないかと思うのだ。
「南海トラフ地震」から74年、「首都直下地震」から97年
「首都直下地震」や「南海トラフ地震」……。近い将来、巨大地震の発生が危惧されている。
直近の「首都直下地震」が、史上最大規模の被害をもたらした1923年の関東大震災である。約190万人が被災し、10万人以上が死亡、または行方不明となった。
また「南海トラフ地震」は、90年から150年の間隔でくり返されてきた。最近の、南海トラフから発生した地震である1946年の昭和南海地震では1330人が犠牲になった。もちろん関東大震災や昭和南海地震の犠牲者に、災害関連死は含まれていない。
2020年は、最後の「南海トラフ地震」から数えて74年目、「首都直下地震」から97年目になる。
歴史を紐解けば、同じエリアで、同じような地震が、くり返し起きている。自然災害の発生は止められない。しかし過去に学ぶことにより、被害を最小限に抑え込むことは可能なのだ。
(山川 徹)
2020.1.17-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200117/k10012248841000.html
阪神・淡路大震災から25年 遺族代表 追悼のことば(全文)
神戸市が主催して中央区の東遊園地で開いた追悼行事では、震災で母親を亡くした神戸市の男性が遺族代表で追悼のことばを述べました。
神戸市東灘区の上野好宏さん(47)は東京に住んでいた大学4年の時に震災が起こり、神戸市の実家が倒壊して当時47歳だった母親の美智子さんを亡くしました。
今では両親から受け継いだすし店を営んでいます。
上野さんは次のように追悼のことばを述べました。
「お母さんへ。お母さんが天国へ旅立ってから今日でちょうど25年。いやな地震があった日やね。あの日の夜中にスキーから帰ってきて電話したん覚えてる?『正月、神戸に帰ってなかったから1月末に帰る』って言おうと思ってん。
お母さん股関節骨折してて、1階で寝てたな。『そろそろ2階でお父さんと一緒に寝えへんの』って聞いたよね。『お父さんかぜ気味でうつったらあかんからきょうは下で寝るわ』って言ってたよね。僕も『そうし』って言うてしもた。こん時のこと、今もやっぱり後悔してんねん。
まさか、そのあと地震がくるなんて思ってなかったし、まさか、自分の家がつぶれるなんて思ってなかってん。怖かったやろ、痛かったやろ。お母さん、布団を頭からかぶってたみたいやもんな。あの日、ずっと家に電話しててんけど、ずっと話し中。お母さんおったらすぐ連絡くれるはずやのに、おかしいなって思っててん。
次の日、おばさんから『お母さん埋まってるいうてんのに、あんたなにしてんの』って電話かかってきて。びっくりして、すぐに神戸に帰ってん。大阪はいつもどおりに見えたから、もしかしたら大丈夫かも、って思ってん。
けど、家に近づくにつれ、見慣れた風景がボロボロで、悪い夢見てるみたいやった。なにが起こったかわからんかった。つぶれた家を見て、ただ立ってるだけで、言葉がなんも出てこんかった。お葬式はお父さんの田舎でやってもらってん。お母さん、死んでしまったんやっていう実感があんまりわかんかってんけど、眠るように横たわっているお母さんが、火葬場で白い骨になってもうて。『お母さん死んでもうたんや』って涙があふれてきた。
僕は4月から茨城県でアイスクリームの営業することになってん。神戸を離れて生活してると、地震があったことがうそみたいや。だって頭の中にはつぶれる前の家があるし、お母さんもちゃんとおるし。頭の中では前の神戸のままやねん。
あるときお父さんに『年とったらどうするん?サラリーマンしてたら僕、将来神戸にいる可能性低いで。僕のおるところに来る?』って聞いてん。ほんならお父さん、『お母さんが亡くなったこの場所を離れられへん』って言うねんな。
そん時に、これで神戸に帰らへんかったら一生後悔することになるって思って、神戸帰ってお父さんと一緒にすし屋しよって決めてん。すし屋することに、まったく抵抗はなかってん。だってお母さんと約束してたやん。東京の大学行ってもええけど、もしお父さんになんかあったら大学辞めてすし屋して、弟と妹に学校行かせてあげてって。
それで会社辞めて神戸に帰ってん。ほんでお母さんも知ってるあの娘と結婚してん。毎日、毎日お父さんに教えてもらいながら、魚や包丁やおすしの勉強や。ゴルフも教えてもらったんやけど、こっちはあまり上手にならんかったわ。
地震のあと、お父さん一人で店も子育てもよう頑張ってくれてん。感謝、感謝やな。お母さんの名前から一文字ずつもらった娘たちは、元気に育ってます。弟も妹も、それぞれに家族ができて、元気やで。
お店は3年前に建て替えで移転してん。その時にたまたまお父さんのがんが分かって。移転してまもなくそっちに行ってしまいました。お父さんに会えたかな?
新しいお店でも、お母さんの書いた値段表使ってるよ。それが僕のおすし屋さんする原点やから。僕もお母さんが亡くなった年と同じ47歳になり、とうとうお母さんの年を超えていきます。家族みんなで、一日一日頑張っていきます。遠くから見守っていてください。
目を閉じるといつも、『よっちゃん、がんばり、がんばり』っていうお母さんの声が聞こえます。お母さん、いつも支えてくれてありがとう」。
・・・
2020.1.17-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200117/k10012248491000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
阪神・淡路大震災から25年 震災の記憶や教訓の継承 課題に
6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で25年です。神戸市など大きな被害を受けた地域では遺族らが地震が起きた午前5時46分に黙とうし、犠牲者を悼みました。
神戸市中央区の公園「東遊園地」には、およそ5000本の竹の灯籠が「1.17」や「きざむ」という文字の形に並べられました。
会場には、まだ暗いうちから、家族や大切な人を亡くした人たちが訪れたほか、震災後に生まれた若い世代の姿も見られました。
そして、地震が起きた午前5時46分に静かに手を合わせ、犠牲者に黙とうをささげました。
公園の慰霊碑の前では神戸市が主催する追悼の集いが開かれ、神戸市東灘区の実家が倒壊し、当時47歳だった母親の美智子さんを亡くした上野好宏さん(47)が追悼のことばを述べました。
上野さんは、「お母さんが天国へ旅立ってからきょうでちょうど25年。まさか、地震が来るなんて思ってなかったし、まさか、自分の家がつぶれるなんて思ってなかってん。怖かったやろ、痛かったやろ」と語りかけました。
そして、父親のあとを継いですし屋になったことを報告し、「僕もお母さんが亡くなった年と同じ47歳になり、とうとうお母さんの年を超えていきます。家族みんなで、一日一日頑張っていきます。遠くから見守っていてください」と述べました。
17日は各地で追悼行事が行われるほか、避難訓練や防災の講演会なども予定されていて、震災の記憶と教訓を次の世代につないでいく1日となります。
「これからも語り継ぐ」
兵庫県小野市から娘を連れて訪れた女性は「震災では父を亡くしました。震災がなかったら父に孫の顔を見せられたのにと思います。25年はあっという間に過ぎてしまいました。ここに連れてくることで娘にも地震の怖さを感じてもらえると思っています」と話していました。
また、大阪から訪れたという40代の男性は、大学生の時に同級生を震災で亡くしたということで「震災を経験していない人が増えてきていますが、毎年ここを訪れてこれからも震災のことを語り継いでいきたい」と話していました。
2020.1.17-NHK NEWS WEB-
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200117/k10012248511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_004
地震切迫度 31の活断層で“震災直前と同じか それ以上”
25年前の阪神・淡路大震災を教訓に国は全国で活断層の調査を進め、発生確率などのリスクを評価してきました。現在、地震が起きる切迫度が阪神・淡路大震災の直前と同じかそれを上回る
活断層が31あり、改めて活断層地震への備えが重要になっています。
阪神・淡路大震災をもたらしたのは、兵庫県南部を震源とするマグニチュード7.3の大地震で、大阪府北西部から兵庫県の淡路島にかけて位置する活断層の一部がずれ動いたことが原因でした。
これを教訓に、国は地震調査研究推進本部を設置し、全国の活断層のうち、長さがおおむね20キロを超え、地震が起きた場合に社会的に大きな影響が出る114の活断層を重点的に調査、今後30年の地震の発生確率などリスクを評価してきました。
地震発生の切迫度は4つのランクに分けられ、確率が3%以上の活断層を、最も高い「Sランク」としていて、阪神・淡路大震災が起きる直前の発生確率は0.02%から8%で現在のSランクにあてはまります。
去年1月1日の時点で「Sランク」と評価されているのは、全国の31の活断層で、このうち「糸魚川ー静岡構造線断層帯」や「中央構造線断層帯」、「三浦半島断層群」など8つの活断層帯の一部では、発生確率が8%を超え、阪神・淡路大震災の発生前より切迫度が高まっています。
また、次いで
危険度が高い「Aランク」の活断層は全国に35あり、平成28年に熊本地震を引き起こした「布田川断層帯」は、地震直前の評価は「Aランク」でした。
一方で、平成16年の新潟県中越地震や、平成20年の岩手・宮城内陸地震など、これまで知られていなかった活断層がずれ動いて地震が発生したケースも相次いでいます。
地震調査委員会の平田直委員長は「実際におきるリスクをよく理解できるような表現のしかたは今後とも検討していきたい。2、3年地震がないとか、ここ数日多いとか一喜一憂するのではなく、改めて生きている間に大きな地震があると考え備えてほしい」と話しています。
特に切迫度が高いSランクの活断層は
断層が引き起こす地震は、南海トラフや日本海溝などのプレート境界型の地震と異なり、発生間隔が数千年程度と長いため30年の発生確率が数字として大きな値になりません。
しかし阪神・淡路大震災をもたらした大地震が発生する直前の確率は0.02%から8%だったように、確率が小さくても警戒が必要です。
このため114の主要活断層は「S」や「A」などの4つのランクに分けられ、30年以内に地震が発生する切迫度が示されています。
地震の発生確率が3%以上ある活断層は最も高いSランクに分類され、去年1月1日の時点で全国に31あります。
このうち確率が阪神・淡路大震災が発生する直前の8%を超え、特に切迫度が高いとされているのは次の8つの活断層帯の一部区間です。
切迫度が高い順に、
▽長野県と山梨県にある「糸魚川ー静岡構造線断層帯」
▽静岡県にある「富士川河口断層帯」
▽熊本県の「日奈久断層帯」
▽長野県にある「境峠・神谷断層帯」
▽近畿から四国北部、九州北部にある「中央構造線断層帯」
▽岐阜県と長野県にある「阿寺断層帯」
▽神奈川県にある「三浦半島断層群」
▽広島県と山口県の沖合にある「安芸灘断層帯」
となっています。
主要活断層以外にもリスク
この25年で114の主要活断層の調査や評価が進んだ一方で、評価の対象になっていなかった活断層による地震も相次ぎ、どのようにリスクを伝えるのかが課題になっています。
平成16年に発生したマグニチュード6.8の新潟県中越地震や、平成20年に発生したマグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震では、これまで確認されていなかった活断層が引き起こしたとされています。
また、おととし発生したマグニチュード6.7の北海道胆振東部地震も未知の活断層が引き起こしたという専門家の指摘があります。
このため地震調査研究推進本部では、主要活断層だけでなくマグニチュード6.8以上の地震を引き起こす活断層も加え、活断層ごとではなく地域ごとの地震のリスクを評価し、これまで九州と四国、中国地方、関東で公表しています。
今後30年にマグニチュード6.8以上の地震が発生する確率は、
▽関東全域で50%から60%
▽中国全域で50%
▽九州全域で30%から42%
▽四国全域で9%から15%
と推計されています。
地域ごとの評価では複数の活断層が含まれることから、必然的に確率は上がりますが、かえって範囲が広くなって警戒が弱まるデメリットもあり、住民にいかにリスクを伝え、備えてもらうのか課題となっています。