拉致問題



2019.9.16-首相官邸HP-https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/16rachi.html
「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」等

令和元年9月16日、安倍総理は、都内で拉致被害者御家族との面会を行い、「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」に出席しました。
 総理は、拉致被害者御家族との面会の挨拶で次のように述べました。

「本日は、わざわざこうしてお集まりいただいたこと、御礼を申し上げたいと思います。
 明日で小泉総理が訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)委員長と会談を行い、金正日委員長自身が拉致を認めて謝罪してから17年を迎えることとなるわけでございます。残念ながら、あれから17年、その後帰還を果たした方々以外の方々の1名の帰還も成し得ていないことは、日本政府として痛恨の極みでございます。
 そんな中、先般、フランスのビアリッツで行われましたサミットにおきましては、サミット全ての参加国において現在進めている米朝プロセスを支援し、朝鮮半島を非核化していくことで一致したところでございますが、何よりも大切な拉致問題について、私から改めて、この拉致問題の重要性、深刻さについて、また経緯についても説明させていただいたところでございますが、日本の姿勢に対して、全ての参加国から理解と支持を得たところでございます。特にトランプ大統領からは、日本と協力して、この問題全力で解決をしていこうという発言もあったわけでございます。今後も、日米で、そして国際社会と力を合わせてこの問題の解決のために全力を尽くしていきたいと、こう決意をしているところでございます。
 そして何よりもこの拉致問題を解決していく上においては、日本が主体的に取り組んでいく必要があるわけでございます。この問題を解決する上においては、私自身条件を付けずに、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と向き合っていく。そして、冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃さないとの姿勢で、この問題の早期解決に取り組んでいく決意でございます。
 17年前、金正日、当時の委員長が、この拉致問題について北朝鮮が行ったことを正式に認めたのでございますが、あれからの17年間の歳月と同時に、この拉致問題を金正日委員長が認める前の年月は、社会にとって、日本社会がまだまだ半信半疑であった時代もあったわけでございますし、政府自体もこの問題について、実際に北朝鮮が拉致を実行したかどうかということについて、皆様と認識を一にしていなかった時代もあり、正に皆様方はそういう中で、本当に肉親を取り戻すために大変な御苦労を重ねられてこられたんだろうと、こう思う次第でございます。しかしその後、北朝鮮自身が自分たちが実行したということを認めた後も、今日まで残念ながらこの問題が解決していない。
 オールジャパンで、安倍内閣一体となってこの問題を解決しなければいけない。改めて、今日その決意を新たにしているところでございます。皆様方も、あれから年を重ねられたわけでありまして、この問題解決に向けて、もう一刻の猶予もないわけでございますので、今日皆様方から色々とお話を伺いながら、皆様と共にこの問題、取り組んでいきたい。皆様方が、お嬢様を、そして息子さんを、肉親を、皆さんの手で抱き締める日がやってくるまで、私たちの使命は終わらないとの決意で臨んでまいる次第でございます。
 今日は、またこの後、皆様からそれぞれお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」

 また、総理は、国民大集会の挨拶で次のように述べました。
「国民大集会の開催に当たり、総理大臣として一言、御挨拶を申し上げます。
 2002年9月17日に、平壌(ピョンヤン)で日朝首脳会談が行われ、当時の金正日国防委員長が公式に拉致を認めてから、明日で17年目となるわけでございます。当時私も、小泉総理と共に訪朝したわけでございまして、先方から5名が生存、そして8名が死亡、そう言い渡されたわけでございますが、あの時のことの衝撃は、今も胸に刻まれているわけでございます。しかしその後、彼らが出してきた資料は真実ではないということが明らかになり、我々はそれ以来、全員の奪還を目指して、今日に至っているわけでございます。
 拉致被害者御家族の皆様はもちろん、御本人も年を重ねてこられました。一刻の猶予も許されない。その思いを強くしているところでございます。いまだに残念ながら5人の皆様の御家族の帰国後は、一人の拉致被害者の奪還も成し得ていない。痛恨の極みでございます。
 こうした中で、本年5月末には、拉致被害者の御家族の皆様に、来日されたトランプ大統領と再び面会していただきました。拉致被害者の皆様との面会は2回目となるわけでございますが、今回も時間をとって一人一人の皆様から事情を聞いていただきました。その際、早紀江さんにもお話も頂きましたし、あるいは有本さんからもお話を頂いたんですが、有本さんのお話、大変情熱を込めて話をされましたので、ちょっと長めになったんですかね。事務局の方が、有本さんそろそろ、とこう促されたんですが、トランプ大統領は、今、正に有本さんにとって大変大切なことを話しているんですから、有本さんにはどうか最後まで話させてくださいと、トランプ大統領が促されまして、有本さんはその後、私の全部ここで話はできないので、私の思いは手紙に書いてそれをホワイトハウスのスタッフの方に渡したので、是非後で読んでもらいたいと、こう有本さんがおっしゃいました。それに対しまして、トランプ大統領は、誰に渡したんだい、スタッフに渡したって永久に私の手には来ないよ、と、誰か受け取った人は手を上げてくれ、と言ったら、ホワイトハウスの人がその手紙を、こう高く手に掲げました。トランプ大統領は、じゃあその手紙、俺のところへ持って来い、と言ってその手紙を受け取って、それをボルトン補佐官に渡しました。私のデスクの一番上に置いておいてもらいたい、必ず読むからね、とこう彼は言ってくれました。その後、その手紙を読んだ後の返信の手紙が、有本さんのところに来ました。そこには、有本さんに対して、私と安倍さんは必ず勝利する、ということを自筆で書いていただいたわけでございまして、正に日本とアメリカ、この問題を解決していく上において、完全に立場を同じくしているわけでございます。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、大統領とともに国際社会の理解が必要であります。先般のビアリッツ・サミットにおきましても、G7のメンバー、少し入れ替わりがございましたので、改めて拉致問題の重要性についてお話をさせていただきました。北朝鮮との問題は、もちろん核の問題、ミサイルの問題は大切ですし、朝鮮半島を非核化していくという米朝プロセスを支援していく。そのためには、一致をしなければいけないということでは、正に参加国全員が賛成したのでございますが、同時に東アジアの情勢の平和と安定を確保する上においては、拉致問題を解決しなければいけない。拉致問題を解決しなければ、日朝の国交正常化はないわけでありますから、日朝国交が正常化しない限り、この朝鮮半島の、あるいは北東アジアの平和と安定にはつながらないというお話、説明もさせていただきました。拉致問題を解決していくということについて、日本の立場に対する支持を、全ての参加国から、支持と理解を得たところでございます。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、日本が主体的にこの問題に取り組んでいかなければなりません。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えでございます。
 北朝鮮には、勤勉な労働力とそして豊富な資源があります。しかし、それをいかしていく上においては、北朝鮮に大きな決断をしてもらう必要があるわけであります。それによって初めて北朝鮮には明るい未来が開かれてくるのであります。相互不信の殻を破り、そして何より重要な拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指していく決意に変わりはありません。拉致問題は、安倍政権の最重要課題であります。本日、この集会に先立ち、拉致被害者の御家族の皆様と懇談する機会をいただきました。改めて皆様の痛切な思いをお伺いさせていただきました。御家族の皆様が、この日本の地で御家族を抱きしめる日がやってくるまで私の使命は終わらないとの決意で、この問題に取り組んでまいります。
 拉致問題の解決のためには、正に日本国民が一致団結して、全ての拉致被害者の一日も早い帰国への実現に強い意志を示していくことが大切であろうと思います。17年前の明日9月17日、あの17年前5名の方々が帰国することができたのも、それに向けて国民の皆様が声を大きくして、一つにして、被害者を日本に返せ、こう声を上げていただいた結果だろうと、こう思っています。その声こそが国際社会を動かし、そして北朝鮮を動かしていくことにつながっていきます。私もまた、皆様と心を一つにしながら、過去の経験をいかし、拉致問題解決に向けて全力を尽くしていくことをお誓い申し上げまして、本日の御挨拶とさせていただきたいと思います。皆様一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。」


2019年3月31日
拉致被害者向け周波数増枠
産経新聞

ラジオ「しおかぜ」北の妨害開始
北朝鮮による拉致被害者に向けて発信する民間ラジオ「しおかぜ」で、4月から短波周波数を5波に増枠し同じ時間に2波で番組を一斉放送する
     「多チャンネル化」を新たに始めることが決まり、政府が支援策を検討していることが30日、分かった。平成17年の放送開始直後から現在まで続く
     北朝鮮当局の電波妨害を攪乱(かくらん)し、情報を確実に北朝鮮内へ届けるのが狙いだ。

府、支援策を検討

しおかぜを運営する特定失踪者問題調査会によると、新たな放送免許の交付を受け、同じ時間帯に使用できる短波の周波数が計3波から計5波に増える。
     4月1日から、うち2波を無作為に選択し、同じ時間帯に番組の一斉放送を行う。
  しおかぜは、政府認定拉致被害者の家族や拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族のメッセージ、朝鮮半島情勢を伝えるニュースなどを日本語、
     朝鮮語、英語、中国語で放送。北朝鮮は国内では厳格な情報統制を敷き、深刻な電力不足とされる状況でも大量の電力が必要な妨害電波の
     発射を続けてきた。
  しおかぜは妨害を避けるため、これまでも3波のうち1波を無作為に選び放送してきたが、5波から2波を選んで一斉放送すれば、妨害が困難になる
     可能性がある。
  新たな取り組みの背景には、しおかぜの厳しい実情もある。北朝鮮内で中波を受信するラジオが増加しているとの情報を受け、28年に放送を開始し
     たが、資金不足で再三休止。さらに、放送委託した海外の民間ラジオ局が明確な理由を示さずに、昨年5月から放送休止の状態を続けている。
  今年も再開の見通しは立たず調査会は当面、短波の同時一斉放送に取り組む。政府もしおかぜの運営を支援し、中波でも放送実績に応じて業務委託費を
     支払う予算を計上してきた。政府関係者によると、中波の放送休止や短波の一斉放送開始を受けて、新たな支援策の検討を進めている。 
     調査会の村尾建兒(たつる)副代表は「金正恩(キム・ジョンウン)政権は対話姿勢をアピールしながら情報流入を極度に恐れている。拉致被害者に
     直接届く可能性があるラジオ放送を通して北朝鮮に解決を迫る圧力をかけられれば」と話す。

2019月17日
指導者同士の真剣な話し合いをっ待っています
めぐみへの手紙
   父   横田 滋(しげる)
   母       早紀江

めぐみちゃん、こんにちは。新しい年を迎え、めまぐるしい日々を過ごすうちに、あっという間に3月です。お父さんもお母さんも、めぐみたちすべての
     拉致被害者を救い出すことを心に誓いながら、一刻の過ぎ行く早さに、空恐ろしくなることもあります。
  つい先日、米国のトランプ大統領と、北朝鮮の最高指導者、金正恩氏が首脳会談を行いました。会談後、安部晋三首相はトランプ大統領から報告を
     受け、私たち家族とも面会して、今後の成り行きについて、お話されました。
  米朝首脳会談では、米国が北朝鮮に非核化の問題で激しく臨み、トランプ大統領は拉致問題の解決を繰り返し投げかけたそうです。阿部首相は金正恩氏
     と直接向き合い、被害者の帰国を求めるという決意を、改めて私たちに伝えました。
  「水面下」と言われるものも含め、日本と北朝鮮がどのような交渉をしているのか、私たちは知る由もありません。ただ、重たかった扉が音を立て動き、
     日本と北朝鮮の指導者が互いの平和を実現するため真剣に話し合う機会が、現時味を帯びているように感じます。
  拉致は単なる「問題」ではなく、前代未聞の「大事件」です。非道極まりない国家犯罪をすっきりと解決できなければ、日本の恥です。北朝鮮も拉致被害者全員
     を帰して初めて、明るく豊かで、幸福な国づくりを進めることができます。
  阿部首相の決意を信じ、すべての被害者が祖国の」土を踏みしめる日が来ることを、切に願います。(題字は横田早紀江さん:産経新聞の掲載には直筆の
     サインのようです。)

わが家は「闘い」の場所だった

拉致事件をはじめ、日本はさまざまな課題と向き合っています。後を絶たない災害も、その一つではないでしょうか。今月11日で東日本大震災から8年となり
     ました。被災者の方々は懸命な日々を歩まれてきたはずです。悲しみが癒され、希望の光が差しますよう、祈りを捧げます。
  お母さんは先月、83歳になりました。また一つ、年を重ねてしまったのかと、悲しくさえなります。私たち家族は、普通の日本人です。拉致事件がなければ、
     穏やかな余生を過ごしていたことでしょう。でも、あなたが姿を消した昭和52年11月15日から、修羅のような日々を過ごしてきました。病院で療養して
     いるお父さんも、同じ思いを抱いているはずです。リハビリや治療が功を奏し、最近は意識もはっきりして、みるみる元気になっています。
  でも、元気になった分、拉致事件の重すぎる現実が見に迫り、考え込むことも多いようです。最近、病院の許可を得てお父さんを自宅に連れ帰ったときの
     ことです。わが家に戻れば、もっと元気が出るかも、と思ってのことでしたが、いつになく厳しい表情で、部屋を見渡していました。その姿に、お母さんは
     気付かされました。「めぐみちゃんが拉致されてから、私たちの家はくつろいぎの場ではなく、厳しい「闘い」の場所だった」ーと。
  平成9年、めぐみちゃんが北朝鮮にいることが分かり、拉致被害者の家族会が結成されると、めまぐるしい毎日が始まりました。
  そして、拉致事件にどう向き合うか家族で幾度も話し合いました。「命が危ない」-。めぐみちゃんの事件が初めて実名報道されるときにも、激しい議論に
     なりました。恐怖を振り払い、皆で前に進みました。
  拉致事件はかって、連れ去られた事実さえ知られずに闇の底に埋もれ、置き去りにされました。私たちは、理由なく姿を消しためぐみちゃんの痕跡を追い、
     地獄の中でもがき苦しみ続けました。ようやく、めぐみちゃんたちが北朝鮮にいることが分かっても拉致は「疑惑」に過ぎないとされた時代が続き、
     私たち家族の訴えは容易に届きませんでした。
  しかし、平成14年、北朝鮮はついに拉致を認めて謝罪し、蓮池さんご夫婦地村さんご夫婦曽我ひとみさんたち5人が帰国を果たしました。重い扉が
     開きましたが、北朝鮮は、めぐみちゃんたち残された被害者を「死亡」や「未入境」としたまま、今日に至ります。
     救出運動は喜び、怒り、悲しみ、あらゆる感情が交錯する怒涛の連続でした。
  声をあげてくださる国民の皆さまの力があれば、必ずや喜びの奇跡が再び訪れ、被害者全員が祖国の土を踏む日が来るに違いありません。最後にそれを
     実現するのは、国家の力、政治の力に他なりません。
  闘いの場だったわが家に再び、めぐみを迎え、安らぎの団欒を過ごせる日が、必ず実現するはずです。その時まで、お父さんとお母さんは、祈り、
     待ち続けます。






このTopに戻る




monomousu   もの申す
TOPにもどる
最近のニュース