中国の怖い本当のテロ
中国五輪を目前に、4日(8月)に、新彊ウイグル自治区の武装警官襲撃テロが起きた。それは中国当局がテロに対する厳戒体制をとっている、まさに最中に起きた事件である。それが今まで中国当局が取り続けてきた政策に対する当然の結果といっても過言ではないだろうが、問題はそこにはないのではなかろうか。中国当局はこの問題地域に対する疑わしき人物の予備拘束(日本では考えられない)、同地域への報道関係者の訪問抑制、さらには報道規制と…一党独裁政権特有の政策をとっている。当然、自国の報道関係者は、党中央宣伝部の方針には逆らえないと言う独特の抑圧が徹底されている。このような方針の扱いを誤った報道関係者は即座に処罰の対象になる。これが現在の中国の現状である。これは臭いものには蓋をすると言った政策であろうが、問題はそのようなことが現実に実行できる国と言うところに、我々は注目しなければならない。
つまり、これこそが、人権に対するテロであり、報道の自由に対するテロである。皮肉にも、総力を挙げての当局のテロ対策そのものが、また形の違った恐怖のテロといわざるを得ない結果となっていることに、内外の各メディアは気がつかなければならない。
一口に、テロと云ってもその形にはいろいろある
一つに、人に対して、暴力に訴えるテロ
一つに、人権に対しての、抑圧、弾圧という名のテロ
一つに、知る権利に対しての、自由報道に対する規制、弾圧という名のテロ
中国、露、ミヤンマー 等々世界のあらゆるところでテロ政策がまかり通っている
「力」は正義なのであろうか…
<