「日本は環境問題で世界をリードする国になる」かって、小泉元首相がそう号令をかけて始まった環境問題対策。
近年、日本の古い空調機を集めて回っている業者が増えてきました。しかも、日本はリサイクル法で、お金を払って処分を頼まなければいけなかったはずです。特にクーラーにはその冷暖房の媒体としての、フロンR22が入っています。ご存じの様に、そのフロンR22は人類に取って大切な大気圏のオゾンを破壊するものとして、政府はその機械の中のガスを回収し、安全な状態に破壊処理をする政策を取ってきたはずです。業界も、必至になって代替えエネルギーを開発してきました。
本来、リサイクル料を払って処分をしなければならない、この空調機を、彼ら回収業者は逆に、中古品に何千円かを払って回収している。回収業者はこの集めた中古品をそのまま中国などに輸出しているそうです。もちろんクーラーや冷蔵庫に入っている有害なフロンガスなどは回収処理をしていないのは明らかです。おそらくば、現在の中国で、これら中古品に内蔵されているガスを適切に処理しているものとは到底思われません。
日本の環境問題に携わる役所のお役人はこの実態を知っているのでしょうか。外国の事は「知らぬ存ぜぬ」では済まないでしょう。現在もそうですが、日本の殆どの家庭に取り付けられ快適ライフを謳歌してきた残骸に、我々日本人は責任を持って地球環境を守らなければいけないのではないでしょうか?
ついでに、日本国内でも、これらフロンガス類の回収破壊処理の必要性を、当該省庁は、行政がいきとどいていない事に、目を閉じている。建築業者、解体業者、設備(空調)工事業者でもまだまだ、フロンの回収業務と破壊処理業務にかかる費用の負担を渋って、これら有害なガスの空中放出をしている業者の余りにも多いい事か。ひどいのは、フロンガスの回収の必要性すら認識していない業者もいることである。
日本からの有害廃棄物の流出を一刻も早く食い止めなければいけない。バイオエタノールも良い、太陽光発電も良い、ハイブリッド車も良い。しかし、もっと大切な地球環境問題を考えなければならない。壮大な2050年温室ガス半減目標よりも、身近で、現実的な対策に力を注がなければならないことを、今の省庁に解るだろうか。
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