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2021.06.05-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/3f51e886305f216a94a8a6d0db8a985c86fac9bb
【衝撃事件の核心】女子大生の悲鳴「お母さん助けて」響いた理不尽すぎる殺人

  自作の凶器にはしご、ドアストッパー…。数々の遺留品が事件の異様さを物語っていた。大阪府大東市のマンションの一室で4月、住人の大学4年、吉岡桃七(ももな)さん(21)が殺害された。大阪府警は真下の部屋の住人で、直後に死亡したビルメンテナンス会社社員、A容疑者(48)の犯行とみて、殺人容疑などで書類送検する方針で調べている。

  音に敏感だったというA容疑者だが、吉岡さんとの間に具体的な接点やトラブルは浮かんでいない。容疑者を凶行に駆り立てた動機は何だったのか
   数十カ所の傷 「お母さん助けて」。4月28日早朝、住宅街に女性の叫び声が響いた。近隣住民の110番で警察官が駆け付けると、3階の自室でパジャマ姿の吉岡さんが倒れているのが見つかった。
  ほぼ同時刻、2階のA容疑者宅から火災が発生。室内には容疑者が倒れており、灯油が入ったポリタンクや着火器具なども落ちていた。容疑者は病院搬送されたが、急性一酸化炭素中毒で死亡した。
   一方、吉岡さんは頭を鈍器で殴られ、太ももを刃物で切られるなどし失血死した。傷は背中の腰付近を中心に数十カ所あり、抵抗する際にできる「防御創」はほぼなかった
  玄関付近や天井など、至る所に血痕が付いており、容疑者は室内を逃げ回る吉岡さんを執拗(しつよう)に襲った可能性が高い。 吉岡さんと同じ大学に通う女性(21)は「明るくて相手のことを考えられる子で、近隣トラブルも聞いたことがない。何で桃七が…」と言葉を失った。
  自作刃物で襲撃 約20平方メートルのワンルーム2部屋に残された痕跡からは、事件の異様さが読み取れる。府警は約1週間、それぞれの部屋を現場検証。吉岡さん宅のベッドには、A容疑者が持ち込んだとみられるバールや、木製の棒(長さ約60センチ)の先に別の包丁をワイヤで固定した自作の刃物があった。

   一方、2つの部屋のベランダには、A容疑者が使ったとみられるはしごがかけられていた。さらに吉岡さん宅の玄関外側には、扉を開けられないようドアストッパーが差し込まれ、接着剤で固定されていたとみられる。 自作の刃物からA容疑者の指紋が検出されたが、それ以外に吉岡さん宅から指紋は出てきていない。  A容疑者宅から手袋を購入したレシートが見つかっており、指紋を残さないよう襲撃した可能性がある。 A容疑者が犯行の準備に取りかかったのは4月上旬から。インターネット通販ではしごやポリタンクなどを注文したほか、同市内のホームセンターでバールやドアストッパーなどを購入していた。

  事件前日には近くのガソリンスタンドで灯油10リットルを買っており、高い計画性と強固な犯意をうかがわせるが、動機につながる2人の接点やトラブルなどは浮上していない。
   「音」への不満 A容疑者は島根県出雲市出身。地元の高校を卒業後、畜産関係の仕事に就いたが、仕事を転々とする日々が続き、8年前に実家から大阪に拠点を移した。昨年6月に吹田市のビルメンテナンス会社に入社。面接では「長く勤めたい」と希望し、交代制の警備員をしていた。担当者は「無口で真面目(まじめ)な印象。仕事ぶりも几帳面(きちょうめん)で無遅刻無欠勤だった。トラブルはなく親しい同僚もいない」と話す。

  「真面目」とされる容疑者が凶行に及んだのはなぜか。動機解明の鍵を握るのは、A容疑者が漏らしていた「音」への不満だ。 A容疑者は平成27年6月に現場マンションへ転居しているが、25年7月ごろから約2年間住んでいたマンションで「隣人の気持ち悪さ」などと題した日記を書いていた。入居日の日付で「見張られている」「ユニットバスに入ると、聞き耳を立てられる」などと記載。生活音などへの不満を書き続け、管理会社に「隣人から嫌がらせを受けている」と告げ、退去した。
  内容はA容疑者の思い込みがほとんどとみられ、現場マンションへの転居後の日記は確認されていない。ただ、A容疑者の親族は府警に、「数年前から(A容疑者は)生活音に敏感だった」と説明しており、一方的に被害妄想を膨らませ、吉岡さんを襲った可能性もある。
  府警は、A容疑者が吉岡さんを殺害した後、自室に戻って火を放ったとみて、殺人容疑などで詰めの捜査をしている。 事件2日前、A容疑者はレンタカーを借り、生まれ育った島根県などに赴いている。
  出雲市内の映画館ではアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を鑑賞していたことも判明。自殺を見据えた上での行動だったのか。容疑者は死亡しており、全容解明に向けたハードルは高いが、府警幹部はこう語気を強める。「何の罪もない被害者を失った遺族のためにも、真相に近づけるよう全力を尽くす」
(小松大騎、小川恵理子)







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