皇 室-1
2024.11.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241116-75BFG4KFW5KH5P43HSAA6UBMXM/
三笠宮妃百合子さま薨去(こうきょ)を受け、赤坂御用地で一般の弔問記帳始まる
三笠宮妃百合子さまの薨去を受けて16日、
一般の弔問記帳がご遺体が安置されている赤坂御用地の三笠宮邸(東京都港区)で始まった。弔問客らは硬い表情を浮かべ、宮邸に向かい深く頭を下げる人の姿もあった。
茨城県守谷市の香河英史さん(61)は、「優しい方という印象。皆さんに大事に思われていらっしゃった」と時折声を詰まらせながら話した。孫の三笠宮家の彬子さまと交流があるという京都市の会社社長、鈴鹿且久さん(75)は、「彬子さまのお気持ちを思うと辛い。百合子さまには、ゆっくりお休みいただければと思う」と話した。
記帳は当面、午前9時から午後7時まで。徒歩で御用地の南門から出入りする。
百合子さまは15日、101歳で薨去された。16日は午後5時から、納棺に当たる儀式「御舟入(おふないり)」が営まれる。
2024.10.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241030-GK34WBNKHJEI7CI6XA3Y5HFGSU/
葛城奈海氏「国家の基本崩すな。毅然とスルーを」 国連女性差別撤廃委の皇室典範改正勧告
(奥原慎平)
国連の女性差別撤廃委員会は
29日公表した日本の女性政策に関する最終見解で、皇位を男系男子に限る皇室典範について、女性差別撤廃条約と「相いれない」として改正を勧告した。
父方に天皇を持つ男系男子による継承は126代続く皇室の根幹伝統。「皇統を守る国民連合の会」の葛城奈海会長は産経新聞の取材に「毅然と『国家の基本』を継承していく姿勢を貫くべき。勧告はスルーして構わない」と語った。
葛城氏は14日、スイス・ジュネーブで開かれた同委の会合で男系男子について「尊重されるべき」と唱えていた。
皇統について保守も発信強化を
葛城氏は同委の勧告(recommend)について「強制力があるわけではなく、『お勧めする』『推奨する』というもので、主権国家として最終的にわれわれの意思で決めればいい」と述べ、「国連というと権威のあるものと信じられる節があるが、きまじめに耳を傾ける必要はない。複数の委員も『国連はほかの王室がある国にも言ってきた。聞くか聞かないかはあなたがた次第だ』と語っていた」と説明する。
一方、「勧告が出たことで、皇室典範の改正を求める声は今まで以上に大きく国内外に響くのも事実だろう。黙っていれば、日本国民の総意として受け取られかねない。皇統について保守側も発信を強化しないといけない」と危惧し、「官民一体となって、皇室のあり方を国連にアピールできるように考えたい」と語った。
今回は事前に論点に
同委は前回の2016年審査時も最終見解案に男系男子の継承を女性差別として皇室典範の見直しを求める記述を盛り込み、日本側の抗議で削除された経緯がある。
葛城氏によると、前回は皇室典範の改正について審査の俎上に上がっておらず、最終見解案の段階で突如盛り込まれたという。今回は事前に論点に含まれていたため、政府関係者も懸念を共有していたという。
葛城氏は非政府組織(NGO)関係者がスピーチを行う14日の会合で「ローマ教皇やイスラムの聖職者、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王はみな男性なのに、国連はこれを女性差別だとはいわない。なぜ日本にだけそのように言うのか」と述べ、「世界にはさまざまな民族や信仰があり、それぞれ尊重されるべきだ。内政干渉すべきではない」と訴えた。
日本政府代表団も「皇位継承のあり方は国家の根幹をなす。委員会がわが国の皇室典範について扱うのは適切ではない」と主張していた。
(奥原慎平)
2024.06.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240626-I2KTNWNZI5KL3O4MJOUXXTEZAE/
2代の天皇に思い重ね「未来」に焦点 世界に視野、いっそう親密に
【ロンドン=緒方優子】「悲しむべき時期」「暗い時代」-。
25日の晩餐(ばんさん)会で交わされた天皇陛下のお言葉とチャールズ英国王のスピーチは、いずれも両国が敵対した先の大戦の歴史に間接的な表現で触れながら、それを乗り越えた両国の「絆」と「未来」に焦点を当てた内容となった。
陛下はお言葉で、祖父の昭和天皇、父の上皇さまに思いを重ね、継承の姿勢を示された。
戦後の「苦難のとき」を経て、訪英した2代の天皇が念願した「心を開いた話合い」「真の相互理解」が実を結び、今、多様化・複雑化する国際社会で両国が「世界を牽引(けんいん)」していると述べられた。
国王もまた、過去の教訓は、「相互理解」につながっているとし、両国は「目指す未来について理解を共有している」と強調。陛下のお言葉と響き合った。
お言葉とスピーチには、その他にも多くの共通のテーマがみられた。政治・外交、経済、文化・芸術などさまざまな分野での交流や、若者の往来の促進、地球規模の課題への対処-。
「日英の関係が緊密だということだけでなく、世界の課題に日英が貢献していくという、あるべき方向について、共通していた」。宮内庁幹部は、そう受け止めた。
国際会議などで英語で講演を重ねてきた陛下は今回、英語で答辞を述べられた。見つめ合い、同じタイミングで笑い合われる陛下と国王の姿は、両国の親密さをいっそう印象付けた。
淑徳大兼任講師・舟橋正真氏(日本近現代史)の話
上皇さまが26年前の晩餐会で「深い心の痛み」と戦争に言及されたのに対し、
天皇陛下は「悲しむべき時期」といった表現にとどめられた。
戦後生まれの陛下が語ることのできる言葉を選ばれたのと同時に、日英の戦後和解が進み、顕在化した問題がない現状を反映しているともいえる。
俯瞰した表現や格式ばった言葉よりも、平易で具体的な表現を用いられる語り口は、今の陛下らしい。「若者や子供」「皇后と共に」といった言葉からも、令和の象徴像が改めて垣間見える。
過去、現在、未来を網羅したスピーチの交換により、世界の中での日英関係を相互に確認する機会になったのではないか。
2024.06.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240626-UAB7THHLO5DODOOXCT7SP7LLDU/
英国王、ハローキティに「50歳の誕生日おめでとう」 晩さん会で演説 日英の絆強調
英国のチャールズ国王は25日、
バッキンガム宮殿に天皇、皇后両陛下を迎えて公式晩餐(ばんさん)会を開いた。冒頭のスピーチで、英国留学経験のある両陛下に
「英国に、おかえりなさい」と呼びかけ、日英両国の400年にわたる絆を振り返った。
国王はスピーチで、自らが皇太子だった1970年に初めて訪日し、大阪万博を視察したことに触れた。当時は21歳だったと言い、
「東西文明それぞれの伝統が溶けあう力が印象に残っている」と述べた。
日本のアニメ文化にも言及し、スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」が、世界の観客を沸かせていると述べた。
今年で誕生50年を迎えた日本発の人気キャラクター、ハローキティが「ロンドン郊外生まれ」とされることにも言及。国王が「ハローキティ、お誕生日おめでとう」と呼びかけると、会場に笑い声が広がった。
国王はまた、
「われわれのパートナーシップは深い根を持つ」と強調。
1613年には徳川家康が英国王ジェームズ1世に手紙を書いたと紹介した。世界情勢が大きく揺れる中、「自由や民主主義、法の支配というわれわれの共通の価値観が、かつてないほど重要になっている」と指摘した。
英BBC放送によると、晩餐会のメニューは手長エビ、バジルのムース、英コーンウォール地方産のカレイ、シャーベットと桃のデザートなどだった。
国王は今年1月にがんが見つかった。
4月に公務を再開して以降、国賓の接遇は今回が初めてとなった。
2024.06.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240626-PT6QDMMLB5PXZL62NSQCVPEGNI/
友好への尽力に「深い敬意と感謝」 天皇陛下、チャールズ国王主催の晩餐会でお言葉 先の大戦にもご言及
【ロンドン=緒方優子】英国を訪問中の天皇、皇后両陛下は現地時間の25日夜(日本時間26日午前)、
バッキンガム宮殿で行われたチャールズ国王夫妻主催の公式晩餐(ばんさん)会に臨席された。
この日国王から贈られた英国最高位の「ガーター勲章」を着用した天皇陛下は、英語でお言葉をお述べに。
「両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時期がありました」と先の大戦に触れた上で、
「両国の未来の友好のために力を尽くしてこられた人々に、皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します」とされた。
これに先立ち、チャールズ国王は、「英国に『お帰りなさい』」とスピーチを切り出し、陛下にほほ笑みかけた。
日英の緊密な友情は「とりわけ暗い時代の教訓」から生まれた相互理解に基づくとした上で、両国が「諸外国とは異なる絆を共有しています」と説明。科学や文化、教育を通じた交流にも触れ、「カンパイ」と日本語で杯をあげた。
皇后さまはティアラと勲章を着用し、隣のカミラ王妃と乾杯されていた。バラやイロハモミジなどで彩られた会場には、王室や政府、各界の関係者ら約170人が招かれた。
晩餐会の前には、両陛下はロンドン中心部にあるウェストミンスター寺院をご訪問。無名戦士の墓に供花してお二方で拝礼し、寺院内を見学された。
2024.01.02-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240102-2F7SMHRZDJNY3M6Q3ETG3HPVO4/
2日の新年一般参賀は中止に 能登地方地震に両陛下「心痛められている」 宮内庁
宮内庁は1日、
石川県能登地方で最大震度7を記録した地震を受けて、
2日に皇居で予定されていた新年一般参賀を中止すると発表した。
現地で相当程度の被害が想定され、消防や警察、自衛隊の活動が見込まれることなどを考慮。
天皇、皇后両陛下は被害状況に心を痛め、
寒さが厳しい中で、人命救助や消火活動が一刻も早く進むことを願われているといい、
こうした両陛下のお気持ちもふまえて判断したとしている。
新年一般参賀は、両陛下が皇族方とともに宮殿のベランダに立ち、国民から祝賀を受けられる恒例行事。昭和天皇が崩御した翌年の平成2年に取りやめとなったほか、新型コロナウイルス禍で令和3、4年は実施を見合わせた。過去には、天皇誕生日の一般参賀が平成8年、ペルーの日本大使公邸人質事件を受けて中止されたことがあるが、自然災害を受けての見合わせは異例。
2023.12.31-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231231-KI2G6QX3SZLBZGRDKTYRXFGSXE/
尾辻秀久参院議長が祝賀の儀欠席 発熱で体調不良
参院は31日、尾辻秀久議長が元日に皇居で行われる
「新年祝賀の儀」を欠席すると発表した
。発熱による体調不良が理由で、大事を取ったとしている。
2023.12.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231220-SHFXI7EKURK3ZE7N4H6TWMNQZQ/
外交文書公開 「北京支局閉鎖でも助けられない」 天皇ご訪中へマスコミ工作 駐中国大使が共同通信社長に「覚悟してほしい」
外務省は20日、平成4(1992)年の外交文書(計17冊、6518ページ)を公開した。
天皇、皇后両陛下(現上皇ご夫妻)の同年10月のご訪中の実現に向け、報道の影響を懸念した外務省が、水面下で展開していたマスコミ工作の実態が明らかになった。当時の
駐中国大使が共同通信社の報道を問題視し、同社社長に「社として、天皇訪中に反対なのか賛成なのか」と直接詰め寄った場面の記録もあった。
外務省は大多数の国民が賛同する中での両陛下のご訪中を目指し、自民党役員らへの根回しを含む党・国会対策とともに、マスコミ対策を重視した。
当時の小和田恒事務次官は2月13日の幹部会議で「訪中前に国内プレスの報道が否定的な状況になれば、行けなくなることもあり得るので、報道対策を事前にしっかりと考えておくべき」と発言。小和田氏が翌14日、加藤紘一官房長官に説明を行った際の資料は「本件は国内的にデリケートな問題(右翼と左翼の動きも要注意)」「(閣議決定、対外発表までは)賛否両論が国会、新聞等で大々的にたたかわされることを避ける必要あり」と記した。
それ以降の文書には、
外務省幹部が直接的、間接的にマスコミ関係者に働きかけた記録があった。
2月25日午後には、
当時の谷野作太郎アジア局長が、中曽根康弘元首相を訪ね、「御訪中問題」を説明。
このとき谷野氏は「新聞については産経でも賛否両論を載せており、他の新聞についても大丈夫と考える」との認識を示しつつ、「読売あたりでもう少し声を出してくれるとありがたいのだが。渡辺(恒雄)社長に働きかけて頂けないか」と要請した。中曽根氏は「今晩会うので話しておこう」と応じた。
谷野氏は5月24日にはNHKの小浜維人解説委員長に対し、「NHKにおいても是非本件(ご訪中)の積極的意義を認識し、実現の方向で風を起こして貰えまいかと要請」した。
記録によると小浜氏は25日、谷野氏に電話で、同日午前に面会した福田赳夫元首相とのやりとりを報告。福田氏が「陛下の御訪中を強行すれば、国論が沸騰するのは明らかで、そのような中での御訪中は良くない」「いずれにせよ触らぬ神に祟りなしだ」と述べたとし、「NHKもそのように対応したらよいというのが福田元総理の意見であった」と伝えた。
6月には当時の橋本恕駐中国大使が「自民党およびマスコミに対する工作」を目的に一時帰国した。
橋本氏は6月26日、共同通信社の犬養康彦社長と面会。橋本氏は同社北京支局の記事を挙げて「意図的に天皇訪中をぶち壊そうとしているとしか考えられない。北京の他の各紙もそう言っている」と話し、「中国の党も政府も全く問題にしていない対日民間賠償、従軍慰安婦の問題などを、これでもか、これでもかと針小棒大にアラーミングに書きたてている。共同通信の社長としてどう考えるのか?」と迫った。
橋本氏はさらに
「天皇訪中をぶち壊すためプレス・キャンペーンを続けるつもりなら、中国側は支局閉鎖とか、特派員の国外退去とかの措置に出ると思う。その際、大使館としては助けることはできないと覚悟してほしい」と伝えた。
こうした
〝脅し文句〟が効いたのか、記録によると、犬養氏は「北京支局があのような記事を書くなら、それと並べて、中国の党・政府の考え方や中国の大多数の人々の考えを正確に記事にしてバランスをとるべきだと思う」と述べ、
「いずれにしても、橋本大使に大変ご迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。 犬養氏はその上で
「北京支局には、共同通信本社は天皇訪中に賛成である旨十分徹底させ、ご迷惑をかけることが今後はないよう注意する」と述べ、「今後、もし何か、ご迷惑をかけるようなことがあれば、どうかご遠慮なく、社長である私に直接電話でご注意願いたい」と橋本氏に伝えた。
一方、
谷野氏は7月3日、産経新聞社を訪れ、清原武彦編集局長に天皇陛下ご訪中に関する外務省の考え方を説明した。
そのときの記録によると、
清原氏は「中国の陛下に対する執拗(しつよう)な招請は、政治的な意図があるからだ。天安門事件で、中国は国際的に孤立したが、日本の天皇が訪中されれば中国にとっては大きな救いの手となる。中国は陛下のご訪問を契機に日本からさらに多くの経済協力を引き出そうとしている」と指摘した。
さらに清原氏は
「中国の国内では保守派と改革派が対立しているが、改革派は天皇ご訪中を自派の勢力固めに利用するだろう。これらの政治的狙いが中国側にある以上、陛下がご訪問されれば、政治的に中国側を助ける訪問となってしまう」と主張した。
2023.10.22-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASRBQ5CXXRBQUTIL008.html?iref=comtop_BreakingNews_list
佳子さま、ガールズメッセで「大人から子へ偏った思い込み多々ある」
(多田晃子)
秋篠宮家の次女佳子さまは22日、東京都内で開かれた
「ガールズメッセ2023」(ガールスカウト日本連盟主催)に出席した。
表彰式を前に、佳子さまは
「社会の中では、大人から子どもへ、無意識なものも含め、偏った思い込みが伝わっていることが多々あると感じます」とし、
「そのようなことがないよう、私自身も気をつけようと思うと同時に、ガールスカウトの活動が、次世代を担う子どもたちがジェンダーにとらわれず自分の思い描いた未来に向かっていくことにつながるよう願っております」と述べた。
そして
「今後、ジェンダー平等が達成されて、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらが当たり前の社会になることを心から願っております」と述べた。
その後、受賞グループとの懇談では「すごくいい報告でした」と伝えたほか、活動内容や工夫した所、大変なことややりがいなどを尋ねていた。
この日、天皇陛下と長女
愛子さまは、皇居内の
宮内庁楽部を訪れ、秋季雅楽演奏会を鑑賞した。愛子さまが鑑賞するのは3回目で、陛下と一緒に鑑賞するのは5月の春季雅楽演奏会に続いて2回目となる。
(多田晃子)
2023.03.01-Yahoo!Japanニュース(KYODO)-https://news.yahoo.co.jp/articles/07a9381316b770c09e6a117db3756ed70c8fc803
小室圭さんNYで弁護士活動開始 眞子さんの夫
秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さん(31)の夫小室圭さん(31)が、
米ニューヨーク州で弁護士として活動を始めたことが1日、関係者への取材で分かった。同州の裁判所のウェブサイトには弁護士登録されたことが記載された。登録は現地時間の2月27日付。
小室さんの知人によると、1日に小室さんから「
宣誓式を経て正式に弁護士になることができた」との報告メールが届いた。これまでの支援への謝意も記されていたという。
小室さんが「法律事務員」として勤務していた現地の法律事務所のホームページでは、肩書が「
弁護士」に変更された。小室さんは2022年10月、弁護士試験に合格が明らかになった。