韓国問題-1
2025.04.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250416-5TPVL3JNP5JPHCEHDODSMFDKSQ/
韓国大統領選、与党は候補8人乱立も低迷 支持率合計でも野党の李在明氏に太刀打ちできず
【ソウル=桜井紀雄】6月の韓国大統領選に向けて保守系与党「国民の力」と革新系最大野党「共に民主党」は党公認候補を選ぶ予備選の候補登録を16日までに行い、与党では届け出た11人のうち8人が書類審査を通過した。
李在明(イ・ジェミョン)前代表が独走状態の最大野党と対照的に与党は候補者が乱立するが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾罷免を受けた選挙だけに勢いは低迷。
与党候補の支持率を合計しても李氏1人に太刀打ちできない状況だ。
怪物政権誕生-に対抗も
「李在明候補を司法の審判台に立たせるべきだ」。与党の重鎮である洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱(テグ)市長は出馬を表明した14日の会見で、李氏が市長時代の不正疑惑など5つの公判を抱えていることを念頭にこう強調した。
韓東勲(ハン・ドンフン)前与党代表も10日の出馬宣言で「危険な人間が大統領になり、怪物政権が誕生し、国を滅ぼすことは防がねばならない」と李氏への対抗を前面に打ち出した。いずれの与党候補も、親北朝鮮・親中国傾向にあり、さまざまな不正疑惑を抱える李氏が政権を握ることへの危機感を訴えるが、与党刷新の施策は十分に打ち出せず、新たな支持層を取り込めていない。
世論調査会社、韓国ギャラップが11日に発表した支持率調査では、李氏の37%に対し、与党候補は最も高い金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相でも9%にとどまった。李氏との1対1の対決を仮定した調査でも、どの候補も李氏に大きく水を開けられている。
尹錫悦氏の影
与党候補が予備選を勝ち抜く上で、強い結束力と存在感を誇る尹氏の支持層を無視できないのが実情だ。
金氏は尹氏を擁護するような発言を繰り返し、戒厳を巡り国会で野党議員に起立して謝罪するよう迫られた際には、閣僚で唯一起立に応じず、尹氏の支持層から評価された。重鎮女性議員の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)氏も、これまで大統領弾劾に強く反対。尹氏と度々面会し、親しい関係性をアピールしてきた。
一方で、戒厳騒動の前まで次期大統領の保守系最有力候補だった韓前代表は、尹氏との対立が表明化した上、弾劾への賛成を表明したことから、支持層に「裏切り者」とみなされ支持率が伸び悩んでいる。
尹氏と距離を置く他の候補も、苦戦ぶりがうかがえる。中道層からも一定の支持があり、戒厳に批判的な立場を示していた呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は有力候補と目されながら、12日に記者会見で「与党の誰も尹政権の失敗の責任から自由ではない」と述べ、不出馬を表明した。同じく中道層の支持もある劉承旼(ユ・スンミン)元議員も旧態依然の与党を批判し、予備選への不参加を発表した。
「代行」に待望論
そうした中、大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相に与党内から待望論が持ち上がっている。手堅い行政運営が評価されている上、革新系の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権でも首相を務めた経歴があり、保守層以外の支持も期待できるからだ。
韓首相は党内予備選には登録しなかったが、無所属での立候補を求める声もある。
14日の閣議では「最後の使命を果たす」と述べ、
当面は米国との関税協議など、喫緊の行政課題に集中する立場を示した。
2025.04.11-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20250411-VF3QBH4JL5KUXC7QSPO6UXUO3Y/
韓国地下鉄トンネルが工事中に崩落 ソウル近郊 作業員1人閉じ込められ、もう1人不明
韓国ソウル近郊の光明(クァンミョン)市で
11日午後3時10分ごろ
(日本時間同)、補強工事を行っていた地下鉄トンネルと上部の道路が崩落した。
作業員5人と一時連絡が取れなくなり、3人が救助された。1人は地下に閉じ込められ、もう1人の行方が分かっておらず、救助を急いでいる。韓国メディアが報じた。
光明市は崩落事故を受けて、近隣住民に避難を勧告した。
11日未明、深さ約30メートルの地下鉄トンネル内の柱に亀裂が見つかり、作業員17人が工事を行っていたという。
(共同)
2025.04.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250408-E5THWX7HNFOOREMVEA2NU52ACQ/
北朝鮮兵10人が軍事境界線侵犯 韓国軍の警告射撃で引き返す、昨年6月にも侵犯3回発生
(時吉達也)
韓国軍合同参謀本部は8日、
同日午後5時ごろ、北朝鮮兵約10人が南北軍事境界線を侵犯した。
兵士らは韓国軍の警告射撃などを受けて北側に戻った。聯合ニュースによると、
韓国軍が非武装地帯(DMZ)内で北朝鮮軍に警告射撃をしたのは昨年10月以来。
軍事境界線周辺では昨年6月にも、北朝鮮兵が南側に侵犯する事案が3回発生。兵士らは地雷の埋設や荒れ地の造成を進めているとみられていた。
(時吉達也)
2025.04.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250406-A6ZWVRGLU5MIDDB6R5S3HAHAJI/
姿見せぬ韓国の尹錫悦前大統領、近く公邸退去か 警護処は10年警護 待遇は剝奪
【ソウル=石川有紀】韓国の「非常戒厳」宣布を巡り弾劾罷免された尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は、
憲法裁の宣告から2日が過ぎた6日も公の場に姿を見せず、動静が注目されている。
尹氏は内乱首謀罪の刑事裁判で14日に初公判を控える。現職大統領の不訴追特権を失ったことで、職権乱用など別の容疑でも捜査が進展する可能性がある。
尹氏は罷免の宣告後も大統領公邸にとどまり、側近や与党「国民の力」指導部らと面会している。近く退去し、金建希(キム・ゴンヒ)夫人や愛犬と、ソウル市内の私邸マンションへ移るとみられている。2017年に大統領を罷免された朴槿恵(パク・クネ)氏は、宣告から2日後に青瓦台(当時の大統領府)からソウル市内の私邸に移った。
韓国の法律では、在職中に弾劾罷免された大統領でも、警護処による警護・警備は最長10年間、保障される。
一方、大統領経験者としての待遇はほぼ剝奪され、在職時の年俸の95%の年金▽事務室▽本人と家族の医療▽秘書官3人と運転手▽死去後の国立墓地への安置-といった権利を失う。
聯合ニュースによると、尹氏は6日、弁護人を通じ、「若者の皆さん、今日の現実がつらくても決して挫折せず、自信と勇気を持ってください」などと支持者団体に向けメッセージを送った。尹氏は拘置所で拘束されていた2月、団体の集会を知り涙が出たと振り返り、「大統領職は降りたが、ずっと皆さんを見守る」と感謝した。
ソウル市中心部では6日、尹氏の弾劾賛成派の「祝勝」集会と弾劾反対派の抗議集会が行われ、それぞれ大規模な人出が見られた。
2025.04.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250404-JS4HHLFYVJD55P6JA77WK75RUU/
反日揺り戻しか「文前政権ほど悪化しない」崔碩栄氏「李在明氏はポピュリスト」 尹氏失職
(聞き手 奥原慎平)
韓国の憲法裁判所は4日、
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を決定し、
尹氏は即時失職した。
尹氏は日韓関係を劇的に改善させており、歴史問題を蒸し返した文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代への揺り戻しが懸念される。
韓国の「反日システム」の仕組みに詳しい著作家の崔碩栄(チェ・ソギョン)氏が産経新聞のインタビューで「尹政権ほど良好な関係は維持しないが、文政権ほどは悪化しない」との見方を示す。主なやり取りは以下の通り
─憲法裁判所で裁判官8人全員が尹氏の「非常戒厳」宣布について「正当化できない」と判断し、罷免が言い渡された
「事前に弾劾反対派が集会を催すなど抗議活動を行い、弾劾訴追が棄却される予想もあったが、憲法裁判所の裁判官はプライドが高く圧力に左右されなかった」
─60日以内に次期大統領選が行われる
「野党『共に民主党』が優位だろう。ただ、北朝鮮との距離は文政権ほど近くはならない。党代表の李在明(イ・ジェミョン)氏は文氏と本質的に異なる。文政権中枢は北朝鮮とつながりがあったが、李氏にそういうのはない。李氏は人気が得られるなら親米にも反米にも親日にも反日にもなるポピュリストだ」
─共に民主党内は李氏に対抗できる有力政治家は見当たらないのでは
「ただ、李氏が大統領候補になる確証はない。文氏は共に民主党に一定の力を持っている。文氏の大統領秘書室長だった任鍾晳(イム・ジョンソク)は、李氏ではなく『他の候補に頑張ってほしい』とメッセージを送っている」
─歴史問題を蒸し返しされる可能性は
「韓国で慰安婦問題やいわゆる徴用工問題は勢いを失っている。ただ、新しい歴史ネタは出してくる恐れがある。有力なのは関東大震災での『朝鮮人虐殺』などだろう」
─石破茂政権の対韓政策についてどう見る
「石破首相はやんわりとした言い方で『関係改善』『友好』というが、目指すものが具体的に見えない。韓国国内での石破首相に対する関心は低い」
(聞き手 奥原慎平)
2025.03.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250326-MV4ZTIEERZAFLGBN3NJU75JUXI/
「道徳守れ」「国の恥」の声、韓国人迷惑行為で立ち入り禁止の対馬の神社 韓国でも報道
韓国人観光客による迷惑行為に悩まされる長崎県対馬市の和多都美(わたづみ)神社が23日に
参拝目的以外での立ち入りを禁止したことは、
韓国メディアでも相次いで報じられた。
毎日経済新聞は26日、一部の外国人観光客の無秩序な行動を理由に、和多都美神社は観光目的での入場を禁止したと報じた。同紙によれば、神社周辺での違法駐車を注意した神社職員に対して、
韓国人男性が慶尚道の方言を使いながら悪口をいう映像もSNSに投稿されていたという。
日本の中国情報サイト「レコードチャイナ」は25日、韓国メディアに寄せられた「恥ずかしい」「外国へ行って醜態をさらす韓国人がいまだに存在しているとは」「海外ではより慎重に、マナーのある行動をするべき。国の恥をさらすな」という韓国人による批判の声を紹介した。
韓国での報道には、中国人観光客のマナーが韓国でも問題視されていることを踏まえ、
「中国人観光客が(韓国の観光スポットの)済州島で子供に排便させたり、ポイ捨てをしたりするのと同じ」「いつも中国人観光客のマナーを批判しているのだから、われわれも外国に遊びに行ったらその国の公衆道徳を守らないと」といった意見もみられたという。
他方、韓国メディアのアジア経済は25日、
和多都美神社を訪れた韓国人観光客が「嫌韓」を体験したと伝えた。あるユーチューバーは「いきなりほうきを持って出てきて高圧的な態度で追い出された」「韓国語で『出ていけ!』と言われ、よい経験ではなかった」と語っているという。
2025.03.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250308-GPWAX3KNQNLMFP5C6YOBZJWC4M/
韓国・尹大統領が52日ぶりに釈放、検察が即時抗告断念 「応援に深く感謝」と声明
【ソウル=桜井紀雄】韓国検察は8日、
「非常戒厳」宣布を巡る内乱首謀罪で逮捕、起訴された尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の勾留取り消しを認めたソウル中央地裁の決定に対し、
即時抗告しないと明らかにした。
尹氏はソウル拘置所から釈放され、大統領公邸に戻った。
尹氏の釈放は1月15日に拘束されて以来、52日ぶり。
尹氏は弁護団を通じて
「応援してくれた国民に深く感謝する」と表明。戒厳を巡り逮捕、起訴された他の関係者らの「釈放を祈る」とも訴えた。
尹氏の罷免の可否を判断する憲法裁判所の弾劾審判の決定が今月中旬にも見込まれている。刑事裁判も同時に進んでいるが、尹氏は在宅で臨むことになる。地裁は、勾留期間が満了後に起訴したといった捜査当局の手続きの不備を指摘しており、今後の公判に影響する可能性がある。
2025.02.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20250225-222TRAHBVBMQPJ4CFUMGKZYJQI/
高速道路工事で橋桁崩落 韓国、作業員ら7人死傷、他にも生き埋めか
韓国中部、忠清南道天安市の高速道路の工事現場で
25日午前9時50分(日本時間同)ごろ、橋桁が崩落し、作業員2人が死亡、5人が負傷した。
他にも生き埋めになっている人がいる可能性があり、消防当局が救助作業に当たっている。
聯合ニュースによると、橋桁は長さ約50メートルにわたって崩落し、下にいた作業員らが巻き込まれた。韓国メディアは、崩落の瞬間を捉えた映像を伝えている。
(共同)
2025.02.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250222-J3M535E3IVPJDJGBEO2MPTXFWI/
光州に本当の〝民主化〟の動き 大統領支持派の集会が圧勝
(黒田勝弘)
韓国では戒厳令騒ぎで逮捕されてしまった尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する
糾弾派と支持派が集会・デモを競っているが、先週末、伝統的に野党・革新勢力の牙城である光州(クァンジュ)市で珍しい対決風景が見られた。
大統領の弾劾・罷免を要求する知事や市長、市民団体はじめ野党勢力の集会より、弾劾反対を叫ぶ保守系の集会の方が盛況だったのだ。
光州は人口約140万で韓国南西部の大都市。1980年、戒厳令下で金大中(キム・デジュン)氏が逮捕されたことに市民ぐるみで反発し、民主化要求のデモと軍の衝突で多数の犠牲者が出た光州事件の歴史から〝民主化の聖地〟などと呼ばれてきた。しかし一方では光州事件に対する批判や異論をはじめ、保守派の主張は一切認められないなど〝野党独裁〟の雰囲気でも知られる。
今回も弾劾反対集会に対して市長や野党陣営は「光州市民への冒瀆(ぼうとく)」などといって堂々と禁止論を主張していた。弾劾反対集会には他地域からキリスト教系などがかなりはせ参じていたようだが、結果は地元警察発表では1万人と3万人で保守派が圧勝。光州では全く異例の出来事となった。
保守派は「光州も政治的に異論と多様性を認める本当の民主化が進むといいね」と皮肉っているが、これ一過性のエピソードに終わるのかどうか。
(黒田勝弘)
2025.02.20-産経新聞(KYOO)-https://www.sankei.com/article/20250220-4GV2EUUVXZJDBJPYTHMZRARZNY/
米爆撃機が朝鮮半島展開 トランプ政権で初、韓国「米との緊密な協力で北の脅威に対応」
韓国国防省は
20日、米軍のB1B戦略爆撃機と韓国軍の戦闘機が同日、朝鮮半島上空で訓練を実施したと発表した。
米国の「核の傘」提供を軸とする拡大抑止を誇示し、核・ミサイル技術を高度化させる北朝鮮を牽制する狙い。
第2次トランプ政権の発足後、米軍の戦略爆撃機が朝鮮半島に展開するのは初めて。北朝鮮が反発する可能性がある。
訓練には米軍のF16戦闘機のほか、韓国軍のステルス戦闘機F35Aなども投入された。国防省は「韓米の緊密な協力で北朝鮮の脅威に対応できるよう合同訓練を拡大していく」と強調した。
(共同)
2025.02.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250218-WCHYDYK5BBI6HK6KYE553732KA/
尹大統領支持へ声上げた20~30代韓国男性 「親中」野党に不満、女性優遇への反発も
韓国で
「非常戒厳」を宣布し、
弾劾訴追や逮捕・起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を支持するデモが拡大している。
目立つのが20~30代男性の参加者だ。
昨年12月の戒厳直後に尹氏の弾劾を求めたデモは20~30代女性が牽引(けんいん)したのに対し、同世代の男性が声を上げることは少なかった。彼らが声を上げ始めた背景には、尹氏が進めた対日協力策への評価や野党の親中姿勢への反感も見られた。
「尹錫悦を守る」「大統領を守る!」。今月13日夜、ソウル中心部で開かれた「大統領国民弁護団」の発足式で、壇上に立った塾講師出身の人気ユーチューバーがこう声を張り上げると、
集まった人々も合わせて連呼し、会場は異様な熱気に包まれた。
尹氏の弁護団が弾劾反対の世論を盛り上げようと、一般人らの参加を呼び掛けたものだが、加入者は17日現在、18万人を超える。発足当時の集計では、そのうち
4割近くを10~30代が占めた。
戒厳直後、尹氏の弾劾を求めるデモの会場で目を引いたのは20~30代女性だ。K-POPアイドルの歌を口ずさみ、ペンライトを振る光景が見られた。それに対し、弾劾に反対するデモ参加者の大半は高齢層だった。
ただ、今年1月15日の尹氏の身柄拘束と前後して変化が生じている。尹氏支持のデモに加わる20~30代男性が目立ち始め、世論調査でも保守系与党を支持する20~30代は40%前後まで増えた。
13日の発足式に参加した中部・春川(チュンチョン)の塾講師、劉容準(ユ・ヨンジュン)さん(37)は、産経新聞の取材に「戒厳宣布に対しては人それぞれ考え方が違うだろうが、違法や内乱とは言えない」と語った。
劉さんら参加した20~30代の多くが尹氏を支持する理由に挙げるのが、閣僚らの弾劾訴追を乱発するなどして国政を停滞させた革新系野党に対する反感と、韓国の国政選挙などに中国が介入したとする不正選挙疑惑だ。
尹氏も中央選挙管理委員会に軍部隊を投入し、選挙システムをチェックすることが戒厳の目的の一つだったと主張する。
親中傾向が強い野党陣営への警戒感を口にする参加者もいた。ソウル近郊から来た会社員男性(34)は「大統領は中国に寄りすぎた政治家からわが国を守るため、命を懸けた」と主張する。
尹氏が進めた日本との協力策を評価する声も目立つ。劉さんは、半導体産業一つとっても「韓国と日本は運命共同体ではないか」と指摘。中部・唐津(タンジン)から参加した明鍾勲(ミョン・ジョンフン)さん(29)は、尹氏の対日外交への批判は「メディアで歪曲(わいきょく)されたもの」で、尹氏支持のデモを通じて再評価されるだろうと話した。
最近の世論調査では、
アニメや日本旅行を通じて日本に好感を抱く半面、強権的な中国に警戒感を持つ20~30代が他の世代に比べ増えている。
20~30代の行動心理に詳しい韓国・成均館(ソンギュングァン)大の具廷禹(ク・ジョンウ)教授は、2022年の大統領選当時、尹氏を支持した20~30代男性が「回帰した」現象だとの見方を示す。
韓国では若い世代の男女間の対立が社会問題化。多くの20~30代男性が女性優遇とみなされる政策に反発し、一時、女性家族省の廃止などを公約に掲げた尹氏の支持に回った。