台風-1



2022.09.18-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220917/k10013823261000.html
台風14号 鹿児島に接近 宮崎県には大雨特別警報

  大型で非常に強い台風14号は、九州の広い範囲を暴風域に巻き込みながら北上していて、鹿児島県にかなり接近し上陸するおそれがあります。九州南部では非常に激しい雨が降っていて、気象庁は午後3時過ぎ、宮崎県に大雨の特別警報を発表しました。鹿児島県には暴風と波浪、高潮の特別警報が発表されています。
  過去に例がない危険な台風で、数十年に一度しかないような大規模な災害が発生するおそれが高まっています。頑丈な建物の高い階など安全な場所で過ごして下さい。

  気象庁によりますと、大型で非常に強い台風14号は午後5時半ごろに鹿児島県指宿市付近を通過し、午後6時には鹿児島市付近にあって1時間に20キロの速さで北へ進んでいるとみられます。
  中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで中心の北東側260キロ以内と南西側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
  九州の広い範囲が暴風域に入っていて、西日本の広い範囲と、東日本の一部が風速15メートル以上の強風域に入っています。
  九州や四国を中心に台風の発達した雨雲がかかり続け、気象庁は午後3時10分に宮崎県の宮崎市、宮崎県都城市、三股町に、午後4時5分に日南市に大雨の特別警報を発表しました。
  また、午後4時10分には宮崎県北部平野部と北部山沿いで線状降水帯が確認され非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。
  宮崎県では数十年に一度のこれまで経験したことのないような大雨となっていて、土砂災害や浸水などによる重大な災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。
  気象庁は、周囲の状況を確認し、避難場所までの移動が危険な場合には近くの頑丈な建物に移動したり、外に出るのがすでに危険な場合は建物の2階以上で崖や斜面と反対側の部屋に移動したりするなど、少しでも命が助かる可能性が高い行動を取るよう呼びかけています。
  午後5時までの1時間には大分県由布市で(ゆふ)64.5ミリ、福岡県添田町で(そえだまち)56ミリの非常に激しい雨が降りました。
  また、午後5時までの24時間の雨量は宮崎県の美郷町南郷で(みさとTなんごう)450ミリを超えたほか、諸塚村や(もろつかそん)都城市では(みやこのじょうし)400ミリを超え、都城市では平年9月1か月分の雨量を上回っています。

  台風から離れた関東でも雨が強まり、午後4時までの1時間に埼玉県が戸田市に設置した雨量計で31ミリの激しい雨を観測しました。これまでの雨で鹿児島県と宮崎県、大分県、熊本県、それに福岡県では、土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されています。宮崎県と大分県、鹿児島県では多くの川で氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えていて「氾濫危険情報」が発表されている川があるほか、大分県で氾濫が発生したという情報もあります。

  台風の接近にともなって九州を中心に風が強まり、鹿児島県の屋久島町小瀬田で正午前に50.9メートル、宮崎県小林市で午後2時すぎに41.1メートル、大分県佐伯市蒲江で午後3時半ごろに41メートルの最大瞬間風速を観測しました。
  気象庁は過去に例がないような危険な台風で、鹿児島県では数十年に一度しかないような大規模な災害の発生の可能性があるとして、暴風と波浪、高潮の特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけています。
  台風は、その後、進路を東よりに変え、あさって20日の火曜日にかけて本州付近を北東に進むと予想され、西日本から北日本の広い範囲で台風の影響を受けるおそれがあります。
九州などで猛烈な風 海上は猛烈なしけ 高潮も
  19日にかけて九州南部と奄美地方、九州北部を中心に一部の住宅が倒壊するおそれのある猛烈な風が吹く見込みです。台風は「大型」のため、中心から離れた場所でも風が強まるおそれがあります。
  18日に予想される最大風速は 九州南部と北部、奄美地方で50メートル 四国で25メートル 中国地方で23メートル 近畿で20メートルとなっています。
  また、最大瞬間風速は 九州南部と北部、奄美地方で70メートルに達するほか 四国と中国地方で35メートル 近畿で30メートルと予想されています。
  19日も広い範囲で暴風が続き最大風速は 九州北部で50メートル 九州南部と中国地方で40メートル 四国と近畿で30メートル 北陸で25メートル 奄美地方と東海で23メートルと予想され
  最大瞬間風速は 九州北部で70メートル 九州南部と中国地方で60メートル 四国地方と近畿で45メートル 奄美地方、東海、北陸で35メートルと予想されています。
  その後20日は東日本や北日本でも風が強まる見込みです。
海上はうねりを伴って波が高く、18日は 九州南部で14メートル 奄美地方と九州北部、四国で12メートル 近畿で9メートルの猛烈なしけとなり、 沖縄県で8メートル 東海で7メートル 関東甲信で5メートルと東日本でも大しけが予想されています。
  19日も九州と四国、近畿で10メートル以上の猛烈なしけが続く見込みです。西日本では20日にかけて潮位が高くなる見込みで、高潮と高波が重なり合って浸水するおそれもあります。特に海岸や河口付近の低地では厳重な警戒が必要です。
線状降水帯発生で記録的大雨のおそれも
  台風周辺や本体の発達した雨雲がかかり続け、19日にかけて西日本や東日本の太平洋側を中心に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。特に九州南部と北部、四国、中国地方は19日にかけて発達した雨雲が次々と連なる線状降水帯」が発生し、大雨の危険度が急激に高まる可能性があります。
  19日昼までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、九州南部で500ミリ、九州北部と四国で400ミリ、東海で300ミリ、近畿で250ミリ、奄美地方と関東甲信で200ミリ、中国地方で180ミリと予想されています。
  その後、20日昼までの24時間にはいずれも多いところで、東海で300ミリから500ミリ、四国で300ミリから400ミリ、中国地方と近畿、関東甲信で200ミリから300ミリ、九州北部と北陸、北海道で100ミリから200ミリ、東北で100ミリから150ミリの雨が降る見込みです。
  気象庁は九州南部だけでなく九州北部でも記録的な大雨となり大雨の特別警報を発表する可能性があるとしていて、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒し、状況が悪化する前に避難するよう呼びかけています。
急激な状況悪化も
  台風の接近に伴い、広い範囲で大気の状態が不安定になっているため、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。九州ではまだ雨や風が強まっていない地域でもこのあと急激に状況が悪化して避難が難しくなる可能性があります。台風が接近している地域では不要不急の外出を控え、海や増水した川、山の斜面など危険な場所には近づかないようにしてください。
「台風の特別警報」 沖縄以外では初めて
  「台風の特別警報」は数十年に1度しかないような勢力で日本に接近すると予想される際に発表されます。沖縄県以外に発表されたのは平成25年に運用が始まってから初めてです。
  発表の基準は中心の気圧が930ヘクトパスカル以下、または、最大風速が50メートル以上に達する台風の接近が予想される場合で、暴風、高潮、波浪を対象に発表されます。
  台風が来る頻度が高い沖縄地方、奄美地方、小笠原諸島は、中心の気圧が910ヘクトパスカル以下、または最大風速が60メートル以上となっています。
特別警報待たず早めの避難を
  台風の特別警報が発表される場合は対象となる県や地域にすでに出されている暴風、波浪、高潮の警報が、特別警報となります。例えば、暴風や波浪の特別警報が発表されたあとから高潮の特別警報が発表される可能性もあります。
  これとは別に記録的な大雨が降った場合は、大雨の特別警報が発表される場合もあります。ただし暴風雨の中で移動することは困難です。雨や風が強くなる前に危険な場所から離れ、避難してください。
  特別警報が発表されていない地域でも、特別警報を待たず、海岸や川の近く、周囲より低い土地、それに崖の近くに住む人は早めの避難を心がけてください。

「第2室戸台風」「伊勢湾台風」並か
  台風14号は大型で非常に強い勢力を維持したまま19日にかけて九州に接近し上陸するおそれがあります。中心の気圧は午後1時の推定で930ヘクトパスカルとなっています。
  過去の台風を見てみると、最も中心気圧が低かった台風は1961年の(昭和36年)9月の台風18号「第2室戸台風」で925ヘクトパスカルでした。
  このとき高知県の室戸岬では最大瞬間風速84.5メートル以上を観測したほか、大阪市で50.6メートルの最大瞬間風速を観測するなどして死者・行方不明者はおよそ200人に上りました。
  2番目は1959年(昭和34年)9月の台風15号「伊勢湾台風」で929ヘクトパスカルです。この台風では大規模な高潮が発生するなどして伊勢湾を中心に死者・行方不明者は5000人を超え、台風による被害としては最悪となっています。
  なお統計開始前の参考記録ですが、1934年9月の「室戸台風」が室戸岬で911ヘクトパスカルを、1945年(昭和20年)9月の「枕崎台風」が鹿児島県の枕崎市で916ヘクトパスカルを観測しています。
気象庁「直ちに安全確保を」
  宮崎県に大雨の特別警報を発表したことをうけて、気象庁と国土交通省は合同で記者会見を開きました。この中で気象庁予報課気象監視・警報センターの加藤廣所長は「特別警報を発表した地域ではこれまでに経験したことのないような大雨となっている。特に土砂災害が想定されている地域では、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当する。直ちに身の安全を確保しなければならない状況だ」と述べました。
  その上で、「ふだん災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要だ。宮崎県は暴風域に入っており非常に危険な状況で、屋外に出ての避難がかえって危険な場合には、少しでも崖から離れた建物に移動するなど身の安全を確保する必要がある。今後、ほかの市町村にも大雨特別警報を発表する可能性があり、発表されてから避難するのは手遅れとなる。自分の命、大切な人の命を守るため、特別警報の発表を待たず自治体の避難の情報に直ちに従って身の安全を確保してほしい」と呼びかけました。


2022.09.15-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220914/k10013818171000.html
台風14号 16日から沖縄 奄美に接近 3連休は広い範囲に影響も

  大型の台風14号は16日から17日にかけて沖縄・奄美に接近したあと、18日の日曜日には強い勢力で九州など西日本にかなり近づく見込みで、暴風や大雨に警戒が必要です。17日からの3連休の期間を中心に東日本と北日本を含む広い範囲に影響が出るおそれもあります。風や雨が強まる前に早めの備えを進めてください

台風は沖縄・奄美接近後18日には西日本接近へ
  気象庁によりますと、大型の台風14号は、午後6時には日本の南の海上を1時間に15キロの速さで西へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
  台風はこのあと強い勢力に発達して、16日から17日にかけて沖縄県の大東島地方や鹿児島県の奄美地方に接近したあと、18日の日曜日には九州など西日本にかなり近づく見込みです。その後、来週20日の火曜日ごろにかけて東日本や北日本に進み、広い範囲で影響が出るおそれがあります。
沖縄・奄美で猛烈な風 海上は猛烈なしけも
  沖縄県では16日から非常に強い風が吹き、17日には沖縄・奄美で猛烈な風が吹く見込みです。17日にかけての最大風速は
     九州南部と奄美地方で30メートルから40メートル
     沖縄県で25メートルから29メートル
  最大瞬間風速は
     九州南部と奄美地方で40メートルから60メートル
     沖縄県で35メートルから45メートルに達すると予想されています。
  台風14号は強風域の半径が500キロを超える「大型」の台風で、台風の中心から離れた場所でも風が強まるおそれがあります。また、九州南部と沖縄・奄美の海上は猛烈なしけとなり、17日の波の高さは10メートルと予想されています。
台風接近前から大雨に
  西日本の太平洋側では台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風の接近前から雨が強まる見込みです。特に九州南部では、17日から大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。
  17日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
     九州南部と奄美地方で100ミリから200ミリ
     沖縄県で100ミリから150ミリと予想されています。
  その後、台風の接近に伴って西日本を中心に広い範囲で大雨となるおそれもあります。
  気象庁は、暴風や高波、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。
3連休の交通機関などに影響のおそれも
  台風の接近が3連休の期間と重なる中、広い範囲で暴風や大雨となり、交通機関などに影響が出るおそれもあります。余裕を持って安全な場所に移動できるよう、スケジュールの見直しも視野に最新の気象情報を確認することが大切です。
  台風の影響が予想される地域では風や雨が強まる前に▽風で物が飛ばされないように建物の中に入れたり、▽ハザードマップで身の回りの災害のリスクや避難場所を確認したりするなど早めの備えを進めるようにしてください。
交通影響
  台風14号の接近にともないJR西日本は、山陽新幹線について18日の日曜日の夜から19日 月曜日の夜にかけて運転を取りやめる可能性があると発表しました。
またJR九州は、17日 土曜日から19日にかけて、九州の各地で列車の大幅な遅れや運休のおそれがあるとしています。
  JR各社は最新の運行情報を確認するよう呼びかけています。
【航空便】 琉球エアコミューターは、17日の那覇と南大東や北大東を結ぶ合わせて5便の欠航を決めました。
【船  舶】 「マリックスライン」は、フェリー「クイーンコーラルプラス」の15日に鹿児島から那覇に向かう便と、17日に那覇から鹿児島に向かう便の欠航を決めました。


2022.09.02-FNNプライムオンライン-https://www.fnn.jp/articles/-/411869
“迷走”する巨大な台風11号 今後の動き・勢力・関西への影響を片平気象予報士に聞く

  非常に強い勢力の台風11号は、3日夜に、沖縄県の先島諸島に最も接近する恐れがあります。 今後、関西へどのような影響を与えるのか、最新情報を片平気象予報士に解説してもらいます。

――Q:巨大化した“迷走台風”ということですが、どうして迷走しているんですか?
【片平気象予報士】
  「台風というのは自分で動くのではなく、周りの風に大きく流されるものです。迷走して動いているように見えるのは、周りの風の動きが複雑になっているということです」
  「1日夜からの雲の動きを見てみると、台風11号の雲の渦は徐々に西へ、その後、南に進んでいます。台風というと南の方から北上するイメージなのですが、今回そうならなかった理由として、上空の高気圧が上げられます。1日は台風の北側に高気圧があり、進路を阻むような格好になっていました。高気圧の周りは時計の針の向きに風が吹いているので、台風は東から西への風に流されていたんです」
  「しかし2日になって、その高気圧が東西に分かれてしまいました。いわば台風の北への道が開けてしまったようなものです」
――Q:今後は近畿に影響がありそうですか?
  「この後の予想進路を確認すると、西へ南へと進んでいた台風11号が、進路を引き返すように今度は北へ進んでいく見通しです。まだあまり速度を上げませんが、東シナ海を月曜にかけて北上して、その後、進路が少し東寄りになります。2日に東西に分かれた高気圧の東側が西へどれだけ張り出すかによります。ぐっと西へ張り出すようならば朝鮮半島へ行きますが、あまり張り出さないようなら、急カーブを描いて西日本に向かうかもしれません。その場合は6日の火曜日頃に影響が出る可能性があります」
――Q:日本に近付くにつれて勢力を落とす、ということはありそうですか?
  「今回はそうではなく、むしろこの後再発達する可能性があります。台風の進路上にある東シナ海の水温が高いんですね。台風は海水温27度以上で強まると言われていますが、現在の東シナ海は29~30度といったところもあります。台風11号はそこを通ってくるので、まだまだ強まる可能性もあります。今年は猛暑で、海の温度も例年より高く、これが“弱まらない台風”を作りだす一つの原因になってしまっています」
――Q:予報が難しいと思いますが、関西の天気はどうなりそうですか?
  「一番近付いて影響するとすれば、6日の火曜日頃。この土日は、関西では暴風や大雨はなさそうです。備えるなら早めにお願いしたい。週間天気予報を見ると、5日月曜と6日火曜だけ広い範囲で雨のマークがついています。台風の進路によって、この雨が大荒れの天気になる可能性があります。台風があまり近くを通らなければそれほど雨が降らないかもしれませんが、最悪の場合は暴風・大雨があり得ます。週明けに急に荒れた天気になる可能性があるので、土日の間も最新の天気予報や台風情報を確認してください」


2022.09.01-MBC NEWS(MBC南日本放送)-https://www.mbc.co.jp/news/article/2022090100058935.html
台風11号「猛烈な台風」に 奄美地方は高波に注意 影響長引くおそれ

  台風11号は、非常に強い台風から、猛烈な台風に変わりました。今後発達しながら来週にかけて東シナ海を北上する見込みです。奄美地方ではうねりを伴った高波や影響が長引くおそれがあります。

  台風11号は1日午前9時には、宮古島の南にあって、時速25キロの速さで南西に進んでいます。中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルです。
  台風は今後、発達しながら南西に進み、5日には東シナ海を北上する予想で、影響が長引くおそれがあります。奄美地方の沿岸の海域は、引き続き波が高く、南部ではうねりを伴ったしけとなる見込みです。
  奄美地方で、1日と2日に予想される波の高さは最大で4メートルです。気象台はうねりを伴った高波や落雷、突風、急な強い雨に注意を呼びかけています。
  台風は2日にかけて沖縄の南で動きがゆっくりとなり、3日から4日にかけて北上し5日ごろに東シナ海を北上する見込みです。
  予報円が大きく、予報円の東寄りに進むと、奄美地方など県内でも影響が長引くおそれがあります。今後の台風情報に注意してください。


2022.09.01-ウエザーニュース-https://weathernews.jp/s/topics/202209/010075/
台風11号は次第に大型化か-強風域が大幅に拡大

  9月1日(木)9時に台風11号(ヒンナムノー)は再び猛烈な勢力に発達しました。勢力を強めるとともに周囲を取り巻く雨雲や強風域が拡大し、大型化が進んでいます。

強風域は1.5倍以上に拡大
  猛烈な勢力となった台風11号は1日(木)9時現在、宮古島の南約250kmの海上を、南西に進んでいます。
  昨日8月31日(水)9時の衛星画像と比べると、台風を取り巻く雲の渦巻きがかなり大きくなっていることがわかります。風速15m/s以上の強風域の直径は昨日が385kmだったのに対し、今日は610kmと1.5倍以上に拡大しました。
  今後は台風11号の東にある、熱帯低気圧の雲も巻き込むような形になり、さらに大型化が進むとみられます。

遅い動きと大型化で影響長引くおそれ
  明後日3日(土)夜の上空の風の予想を見ると、台風の中心が近くを通過する宮古島など先島諸島だけでなく、東に少し離れた沖縄本島周辺まで濃いオレンジ色や赤色で表示されている強い風の領域に入る見込みです。

  台風11号が3日(土)~4日(日)にかけて比較的遅い速度で北上することに加え、雨や風の影響範囲が広がることで、沖縄では暴風雨に見舞われる時間が長くなることが懸念されます。
  すでに沖縄では物品が少なくなっている状況ではありますが、暴風雨への対策に加え、食料など備蓄品の確認も荒天になる前に済ませるようにしてください。


2021.12.20-Yahoo!Japanニュース(KYODO)-https://news.yahoo.co.jp/articles/4a7593bdf78d7ca8dff6d409d5d2fc9bd9f6e53b
フィリピン台風死者200人超に 行方不明は約50人と国家警察

  【マニラ共同】フィリピン国家警察は20日、同国を横断した非常に強い台風22号の影響で国内の死者が計208人に達したと明らかにした。負傷者は239人に上った。行方不明者も52人おり、今後死者がさらに増える恐れがある。

   直撃を受けた中部ボホール州では地元自治体が74人の死亡を同日までに発表している。同州の一部地域では電話回線などが不通で全体状況が依然として把握できていないという。
  フィリピンの東の海上で発生した台風22号は16日から同国中部を横断。各地で地滑りが発生し、強風で多くの家屋に被害が出た。台風被害に備えて30万人以上が事前に避難した。


2020.11.19-西日本新聞-https://www.nishinippon.co.jp/item/n/665690/
川辺川ダム、熊本知事容認表明 白紙撤回から12年、豪雨被害に「重大な責任」

  7月の熊本豪雨で氾濫した球磨川流域の治水策について、熊本県の蒲島郁夫知事は19日、県議会全員協議会で最大支流の川辺川へのダム建設を容認する考えを表明した。「命と環境を守ることを両立させる」との考えに立ち、現行の貯留型ダム計画の廃止と、環境に配慮した「新たな流水型ダム」(穴あきダム)の建設を国に求める。2008年に「脱ダム」へとかじを切った流域は未曽有の災害を経験し、ダム建設を前提に「流域治水」へと転換する。

  20日、赤羽一嘉国土交通相との会談で治水の方向性を説明。国に環境影響評価(アセスメント)の実施も求める。完成までには10年以上かかる可能性もある。
  蒲島氏は冒頭、県内で65人が死亡し、流域で6千棟以上が浸水した今回の豪雨について「知事として重大な責任を感じている」と反省。「二度とこのような被害を起こしてはならないと固く決意し、一日も早い復旧・復興を果たすことを心に誓った」と述べた。
  続いて10月から開いた意見聴取会に触れ、「『球磨川の清流を守ってほしい』と語られる姿に胸が熱くなった」と語った。
  さらに住民の声を聴く中で、住民の命、地域の宝である清流を守ることが「民意」だと感じたと強調。その上で「被害防止の確実性を担保するため、治水の選択肢からダムを外すことはできない」と述べ、環境負荷が小さいとされる流水型ダムに至ったと説明。ダムの構造など具体的な説明はなかったが、「環境に極限まで配慮することができると考える」とした。
  またダムに加えて、水田に水を引き込む対策などを組み合わせた「緑の流域治水」を掲げ、「県や流域市町村、住民が一体となって、事業の方向性や進捗(しんちょく)を確認する仕組みを構築していく」との考えを示した。
  表明後の県議との質疑では、地球温暖化で雨の降り方が変わってきた点を強く指摘。最大会派の自民党などは賛成したが、野党からは「判断が拙速」との指摘もあった。終了後の記者会見では「決断したことを自分の手で変えなければいけないのはつらいが、県民にとって何が一番いいか考えて判断した」と述べた。
  県は国と協力して「ダムによらない治水」を検討してきたが、まとまらないうちに今回の災害が発生した。
(古川努)


2020.10.8-tenki.jp-https://tenki.jp/forecaster/keiko_mochizuki/2020/10/08/10080.html
台風14号 過去にない記録的な大雨予想の所も 警戒ポイントと対策は
(台風14号,西、東日本に接近・上陸のおそれ)


  台風14号は、西日本や東日本へ、接近・上陸するおそれがあります。24時間降水量は、過去にない記録的な大雨を予想している所も。警戒ポイントと、接近前の対策をまとめました。

台風14号 地方ごとの警戒ポイント
  台風14号は、日本の南を発達しながら北上し、9日から10日にかけて西日本へ、10日から11日にかけて東日本に接近・上陸するおそれがあります。
  今回の台風の警戒ポイントを、地方ごとにまとめました。
【沖縄】
  台風は、沖縄から遠ざかりつつありますが、まだ、波の高い状態が続くでしょう。沖縄本島地方では、8日夜遅くまでは、高波に警戒が必要です。大東島地方と先島諸島では、9日にかけて、高波に十分ご注意ください。

【九州南部・奄美】
  こちらも、波の高い状態が続き、海上を中心に、まだ風も吹き荒れるでしょう。奄美地方の沿岸の海域では、8日夜遅くにかけて、九州南部の沿岸の海域では、9日夜遅くにかけてうねりを伴い猛烈なしけとなる所がある見込みです。うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要です。九州南部の海上では、8日夜遅くから9日夕方にかけて、暴風に警戒してください。
【九州北部】
  台風から離れていても、油断はできません。対馬海峡や九州西海上では、9日夕方にかけて暴風に警戒が必要です。豊後水道では、10日にかけて暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。
【四国】
  台風が最も接近するのは、9日午後から10日にかけてでしょう。9日夜以降は、太平洋側を中心に非常に激しい雨の降る所があり、発達した雨雲が停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。海上を中心に、風も吹き荒れ、波が高くなるでしょう。うねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害や暴風に警戒が必要です。また、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
【近畿】
  台風が最も接近するのは、10日の日中でしょう。近畿南部を中心に8日夜遅くから10日にかけて、うねりを伴って大しけや猛烈なしけとなる見込みです。高波に厳重な警戒が必要です。台風の接近前から雨が強まり、台風本体が近づくと風も強まりますので、暴風や土砂災害に警戒してください。
【東海】
  台風は、10日午後に東海地方にかなり接近し、上陸するおそれもあります。また、今回、一番雨量が多く予想されているのが、東海地方(三重県を中心とした南東斜面)です。9日18時~10日18時の24時間に予想される雨量は、多い所で300~500ミリです。その前後も雨が降るので、雨量が特に多くなることが考えられます。10日にかけて、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
【関東甲信】
  台風は、10日から11日にかけて関東甲信地方へ接近、上陸するおそれがあります。また、伊豆諸島付近には前線が停滞しており、台風の北上に伴って前線の活動が活発となるでしょう。伊豆諸島を中心に大雨になり、台風の進路によっては、大雨のエリアが変わることも考えられます。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風、高波に警戒・注意してください。
【東北】
  太平洋側南部を中心に10日から11日にかけて、大雨、暴風、大しけとなおそれがあります。こちらも、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、暴風や高波に注意・警戒してください。
過去にない 記録的な大雨予想の所も
  今回の台風は、北側に「秋雨前線」があるため、台風本体の雨雲がかかる前から雨が続いて、大雨になるのが特徴です。
  上記の図は、10月7日21時時点の資料をもとに、9日0時~13日21時の雨量を計算したものです。左の図は9日0時~13日21時の「最大24時間雨量」、右の図は、その最大24時間雨量がそれぞれの場所での過去最大と比較して「何割に達するのか」ということを示しています。過去最大比が100%前後に達すると、甚大な災害の発生する可能性が高まるという研究結果もあります。
  右側の図をみると、今回は、東京で過去最大の80%を超える青色の予想になっていて、関東や東北南部、東海では、過去最大値を超える雨を予想しているオレンジ色や赤色の所もあります。
  記録的な大雨になることも考えられるため、早めの大雨対策が必要です。
風が近づく前の対策 大雨に備えて
  今回の台風では大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。
  1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
  2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。
  3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。
  いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。


2020.9.6-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200906/k10012603121000.html
台風10号 記録的な暴風・大雨などのおそれ 最大級の警戒を

  大型で非常に強い台風10号は鹿児島県の奄美地方などを暴風域に巻き込みながら北上していて、7日にかけて、九州に接近するおそれがあります。気象庁は、今までに経験したことが無い記録的な暴風や高波、高潮、大雨になるおそれがあるとして、台風が接近する前に対策を終えるよう強く呼びかけています。
  気象庁の発表によりますと、大型で非常に強い台風10号は午前8時には、鹿児島県の奄美大島の南東160キロの海上を1時間に20キロの速さで北へ進んでいるとみられます。中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなっています。
  沖縄県の大東島地方と鹿児島県の奄美地方が暴風域に入っていて、
▽南大東島では午前3時半すぎに50.7メートルの最大瞬間風速を観測したほか、
▽沖縄本島のうるま市で午前5時40分ごろに34.1メートル、
▽鹿児島県の喜界島では午前7時20分すぎに31.9メートルの最大瞬間風速を観測しました。
  九州南部を中心に雨も強まり、午前7時までの1時間には、
▽鹿児島県が屋久島町に設置した雨量計で46ミリの激しい雨を観測しました。
  台風は勢力を維持したまま6日、日中、奄美地方へ最も接近したあと、その後も北上を続けて6日の夜には、鹿児島県にかなり接近し、さらに7日にかけて九州の西を北上する見込みです。
  気象庁は、先ほど午前7時40分すぎ、台風10号がやや勢力を弱め、鹿児島県で台風の特別警報を発表する可能性は低くなったと発表しました。
  ただ、台風は非常に強い勢力で九州南部や奄美地方に接近する予想に変わりなく、今までに経験したことが無い記録的な大雨や暴風、高波、高潮で甚大な被害が出るおそれがあるとして、最大級の警戒を呼びかけています。
  奄美地方や九州南部では7日にかけて一部の住宅が倒壊するおそれがあるような猛烈な風が吹くところもある見込みです。
  7日にかけての最大風速は、
▽奄美地方で50メートル、
▽沖縄と九州北部で40メートル、
▽四国・中国地方で25メートル、
▽近畿で23メートルで、
最大瞬間風速は35メートルから70メートルに達する見込みです。

7日にかけて沖縄・奄美、九州、四国では10メートルを超える猛烈なしけとなり、近畿や東海でも大しけとなる見込みです。
大雨にも警戒を
  沖縄地方や九州南部・奄美地方では6日、九州南部や九州北部地方では7日にかけて雷を伴って猛烈な雨が降り、大雨となるおそれがあります。
  台風が接近する地域では大きな河川で氾濫のおそれがあります。気象庁は、台風が接近する前に対策を終えるよう強く呼びかけています。風や雨が強まってからの避難は命に関わるおそれがあり、非常に危険です。
  進路にあたる地域の方は、
▽自宅周辺のリスクをハザードマップで確認する、
▽避難場所や避難を始めるタイミングを検討する、
▽避難の際に持ち出す物を用意しておくなど、状況が悪化する前に備えを終え、早めに行動するようにしてください。


2020.9.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200905/k10012601691000.html
台風10号 今まで経験ない暴風・大雨のおそれ 接近前に対策を

  非常に強い台風10号は、沖縄県の大東島地方を暴風域に巻き込みながら北寄りに進んでいて、台風は6日は、沖縄地方と奄美地方に近づき、その後、7日にかけて九州に接近、または上陸するおそれがあります。気象庁は、今までに経験したことが無い記録的な暴風や高波、高潮、大雨になるおそれがあるとして、台風が接近する前に対策を終えるよう強く呼びかけています。
  気象庁の発表によりますと、非常に強い台風10号は、5日の午前9時には南大東島の南南東240キロの海上を1時間に15キロの速さで西北西へ進んでいるとみられます。
  中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなっています。
  大東島地方が暴風域に入っていて、
▽北大東空港では午前6時20分すぎに32.9メートル、
▽南大東島では午前7時40分すぎに28.2メートルの
  最大瞬間風速を観測しました。

  台風は6日の日曜日から7日の月曜日にかけて、非常に強い勢力や猛烈な勢力で奄美地方から九州に接近、または上陸するおそれがあります。
  気象庁は、6日には昭和36年の「第2室戸台風」に匹敵する猛烈な勢力で、沖縄・奄美に接近するおそれがあるとしています。
  台風が接近する地域では、今までに経験したことが無い記録的な暴風や高波、高潮で甚大な被害が出るおそれがあるとして、気象庁は、事前に、暴風などを対象とした「特別警報」を発表する可能性があるとしています。
  進路にあたる地域の方は
▽自宅周辺のリスクをハザードマップで確認する、
▽避難場所や避難を始めるタイミングを検討する、
そして
▽避難の際に持ち出す物を用意しておくなど、
  今のうちにできる備えを進めてください


2020.9.2-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200902/k10012597111000.html
異例の呼びかけ 台風10号に “特別警報級” 早めの行動を

  台風10号について、今回、気象庁は日本への接近が見込まれる4日ほども前に、非常に強いことばを使って異例の呼びかけを行いました。背景には、この台風10号が、台風の特別警報の基準に該当するほど発達する見通しになったからです。
台風の特別警報とは
  台風の特別警報は、暴風、高潮、波浪の3つの現象が対象です。
  数十年に1度しかないような勢力で接近すると予測される際に、中心気圧や最大風速の予想をもとに、台風が接近する前に発表されます。
  発表基準は、中心気圧が930ヘクトパスカル以下、または、最大風速が50メートル以上に達すると予想される場合です。
  沖縄や奄美、それに小笠原諸島では、中心気圧が910ヘクトパスカル以下、または、最大風速が60メートル以上となっています。
  台風の特別警報は6年前と4年前に、いずれも沖縄県で発表されました。
日曜日には “特別警報級”に
  2日午前の段階の予想で、台風10号は6日の日曜日には中心気圧が930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなり、台風の特別警報の基準に合致しています。
  気象庁は「これだけの勢力の台風が西日本や東日本に接近することは、そうあることではない」として『特別警報級』という強い表現で呼びかけに踏み切りました。
台風の特別警報は “事前に出る”
  ことしも、すでに発表されている「大雨の特別警報」は、大雨が降り、状況が極めて悪化してから発表されます。
  これに対し、台風の特別警報は、台風の中心が対象地域に最も近づく、およそ12時間前に発表されます。
  災害の危険性が高い場所にいる場合は、身の安全を守る最後のチャンスととらえて、いち早い避難行動をとる必要があります。
  暴風によって建物が倒壊するおそれもあるほか、大雨や高潮で建物が浸水する被害が出るおそれもあります。
  崖や川、海岸の近くから離れ、頑丈な建物に避難することも重要です。
  さらに、自転車や植木鉢、傘など、身近なものが凶器となるおそれもあり、家の中など、飛ばされない場所にしまってください。
  気象庁予報課の杉本悟史主任予報官は「暴風が吹き出してからでは、逃げることができなくなってしまう。台風の特別警報が出たら、風が強くなる前に避難行動をとれるかどうかが重要だ。これだけの勢力になると降水量も多くなることが見込まれ、雨に関しても十分な警戒を持ってほしい」と話しています。
  そのうえで「これまでと同じ台風と思っていると、想像以上の被害にあうおそれがある。早めの行動をお願いしたい」と呼びかけています。
上陸時中心気圧が低かった台風は
  気象庁によりますと、統計を取り始めた1951年(昭和26年)以降、日本に上陸した際やその直前の中心気圧が最も低かった台風は、1961年(昭和36年)9月の台風18号「第2室戸台風」で、925ヘクトパスカルでした。
このとき、高知県の室戸岬では最大瞬間風速84.5メートル以上を観測したほか、大阪市で50.6メートルの最大瞬間風速を観測し、暴風や高潮によって甚大な被害が出ました。
  2番目は、1959年(昭和34年)9月の台風15号「伊勢湾台風」で929ヘクトパスカルです。
和歌山県の潮岬に上陸し、伊勢湾では大規模な高潮が発生し、死者・行方不明者は3300人以上に上りました。さらに、九州から北海道にかけての広い範囲で30メートル以上の最大瞬間風速を観測し、全国の死者4697人、行方不明者401人と、台風による被害としては最悪となっています。
  3番目は、1993年(平成5年)9月の台風13号で930ヘクトパスカルです。
鹿児島県の薩摩半島南部に上陸し、現在の鹿児島県南さつま市の金峰町では高齢者や中学生などが避難していた住宅に土石流が流れ込み、避難していた20人全員が犠牲になるなど、鹿児島県内に大きな被害をもたらしました。
  4番目は、1951年(昭和26年)10月の台風15号で935ヘクトパスカル
この台風も鹿児島県に上陸しました。
5番目は、いずれも940ヘクトパスカルで、
  ▽1991年(平成3年)9月の台風19号、▽1971年(昭和46年)8月の台風23号、▽1965年(昭和40年)9月の台風23号、▽1964年(昭和39年)9月の台風20号、▽1955年(昭和30年)9月の台風22号、▽1954年(昭和29年)8月の台風5号となっています。
統計開始前の参考記録として、
  1934年9月の「室戸台風」が、室戸岬で911ヘクトパスカルを観測したほか、1945年(昭和20年)9月の「枕崎台風」が鹿児島県の枕崎市で916ヘクトパスカルを観測しています。


2020.9.2-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/realtime/rt0003531.html?utm_int=all_contents_realtime_001
台風9号 九州北部の一部 暴風域に巻き込み北上の見込み 厳重警戒を


2020.8.20-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200820/k10012575721000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
中国内陸部 広範囲で断続的な大雨 洪水などの被害相次ぐ

  中国では、内陸部の広い地域で大雨による洪水や土砂災害が起き、住宅などに被害が相次いでいます。中国メディアによりますと、四川省などでは、これまでに10万人以上の住民が避難を余儀なくされたということです。
  中国では、内陸部の広い範囲で断続的に大雨が降っていて、各地で洪水や土砂崩れが起きています。
  中国メディアによりますと、四川省では各地で住宅などに浸水被害が相次ぎ、18日までに10万人余りの住民が避難を余儀なくされたということです。
  また、世界遺産にも登録されている楽山大仏では一時、足元まで水につかる事態となりました。

  また、重慶でも洪水が起きて多くの住民が避難していて、中国当局が救助活動などの対応に追われています。
  一方、各地で大雨が降っているのを受け、長江の流域にある世界最大級の三峡ダムでは20日、ダム建設以来、過去最大の水量となる1秒当たり7万5000立方メートルの水が流れ込んだということです。
  中国政府は、洪水の被害を最小限に抑えるため、三峡ダムの放流量を調節するとともに、各地の河川の監視を行っていくとしていて警戒を強めています。


2020.8.20-広島 NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20200820/4000008672.html
広島市の土砂災害から6年,砂防ダム全て完成

  77人が犠牲となった広島市の土砂災害から20日で6年です。被災地では復興が進む一方で人口減少と高齢化が進む中、避難の支援や災害の経験をどう伝えていくかが課題となっています。
  平成26年8月20日の広島市の土砂災害では、最大で1時間に120ミリを超える集中豪雨により市内の166か所で土石流や崖崩れが相次いで発生し災害関連死を含め77人が死亡しました
  災害のあと国や広島県は、広島市内の99か所で砂防ダムなどの建設工事を進め今月上旬にすべて完成しました。
このうち、住民41人が犠牲になった広島市安佐南区八木3丁目に整備された砂防ダムは流出した土砂を受け止めるスペースがサッカーコート1面分の広さがあります。
  国土交通省中国地方整備局は6年前と同じ規模の土砂災害が発生しても住宅街に土砂が流れ込む被害を防げると説明しています。
  一方、安佐南区に建設が進められている大量の雨水を一時的に貯める地下の排水施設や避難用の道路は昨年度までに整備する計画でしたが、地盤が固く掘削作業が難航し、工事完了のめどがたっていないということです。
  被災地では、若い世代がほかの地域に転居したことなどから人口減少が続いています。
  65歳以上の高齢者の割合が4割近くに達する地域もあり、避難の支援や災害の経験をどう伝えていくかが課題となっています。


2020.8.4-auニュース(産経新聞)-https://article.auone.jp/detail/1/2/2/14_2_r_20200804_1596537232231917?ref=top
九州豪雨1カ月 50キロ先の海から届いた父の遺品

  流された父の遺品は、1カ月後に約50キロ離れた八代海(やつしろかい)で見つかり、娘のもとに帰ってきた熊本県球磨村で濁流にのみ込まれて死亡した元村議、愛甲(あいこう)泰治さん(81)=同村一勝地=の名前が刻まれた議会の席札。妻の和子さん(78)と長男の誓史(ちかふみ)さん(52)も死亡し、悲しみに包まれていた遺族は「『忘れないで』というメッセージかな」と語った。(中井芳野)
  今月1日の昼すぎ。同村役場宛てにずっしりと重い小包が届いた。中に入っていたのは、愛甲さんが数年前に引退するまで議会で使っていた黒い席札「標柱」。差出人は愛甲さん宅から50キロ以上離れた同県八代市の漁師たちで、八代海の港に立ち寄った際、海上に浮かぶ席札を発見。豪雨で亡くなった愛甲さんのものと分かったため、役場に郵送してくれたのだった。
  「流されたはず。どうしてこれが…」。早めの四十九日法要のため千葉県から帰省していた長女は驚きながら席札に触れた。「地元のために頑張ってきた父の形見」。涙がこぼれた。
  豪雨が襲った7月4日午前、2階建ての愛甲さん宅は天井まで浸水し、一家は屋根の上に避難。近隣住民らによると、雨音に声がかき消されながらも「助けて!」と叫んでいたが、濁流は家ごと飲み込み、一気に流し去ったという。
  「やっちゃんは、地元で知らない人はいない教育者だった。頼りがいがあってね」。愛甲さんのいとこの板崎壽(じゅ)一(いち)さん(70)はこう語る。約20年間に及ぶ村議時代、「先生がしっかりしていないと子供たちが育たない」と学校教員の育成などに奔走。「一見こわもてだけど、誰よりも子供たちのことを考えた、情のある人だった」
  酒などを扱う商店も経営。店番を担当する和子さんは話し上手で、地元住民の憩いの場になっていた。若い頃は看護師として働き、入院中の子供たちにも人気で「病院のアイドル」だった和子さん。けんかもするが、評判のおしどり夫婦だった。
  7月4日、長女が暮らす千葉県の自宅に、豪雨の2日前に愛甲さんが投(とう)函(かん)していた手紙が届いた。便箋2枚に孫2人への思いがつづられ「やんちゃしてお母さんを困らせないように」「今年はコロナで帰ってこれないからSLの写真も入れてます」。手紙の最後は、こう締めくくられていた。
  「また会えるの楽しみにしているよ


2020.7.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200712/k10012511771000.html
中国 長江流域など広範囲で大雨 死者・行方不明者141人

  中国では長江流域など広い範囲で大雨が続き、各地で川の氾濫などの被害が出て死者、行方不明者は141人に上っています。習近平国家主席は、各地の政府などに対して、12日、重要指示を出し全力で救援活動などにあたるよう求めました。
  国営の中国中央テレビなどによりますと長江流域など広い範囲で大雨が続き、江西省や湖北省など各地で川の氾濫や土砂崩れなどの被害が相次いでいます。
  12日正午までの死者、行方不明者は141人、避難した人は、延べ224万人に上っているほか、建物が倒壊するなどの被害は、2万8000棟となっています。
  
また212の河川などで警戒水位を超えていて、江西省にある中国最大の淡水湖で、観測史上、最も高い水位になったということです。
  湖北省武漢では川沿いの遊歩道が水につかっていて、作業員たちが土のうを積む作業にあたっていました。
  そして、長江の中流にある世界最大級のダム、三峡ダムは下流地域での増水を抑えるため放水量を減らす措置を取っているということです。
  習近平国家主席は、各地の政府などに対して、12日、重要指示を出し、全力で救援活動などにあたるよう求めました。
  気象当局は今月16日まで雨が降り続ける地域があるとして警戒を呼びかけています。


2020.6.9-西日本新聞-https://www.nishinippon.co.jp/item/n/624762/
九州で豪雨の死者が62人に 72時間雨量は27地点で観測史上最大

  九州全域に甚大な被害をもたらした豪雨で、熊本県は9日、新たに4人の死亡を確認したと発表した。大分県でも1人の死亡を確認、死者は九州で計62人となった。週末にかけても広範囲で再び大雨となる恐れがある。これまでの雨で地盤が緩んでおり、気象庁は土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。 
   これまでに死亡が確認された人は熊本県球磨村19人▽人吉市18人▽芦北町10人▽八代市6人▽山鹿市2人▽津奈木町1人▽福岡県大牟田市2人▽大分県由布市1人▽住所不明3人。1人が心肺停止、16人が行方不明となっている。
   大分県によると、死亡が確認されたのは由布市湯布院町湯平の渡辺登志美さん(81)。8日未明、娘の由美さん(51)とその夫の知己さん(54)、孫の健太さん(28)と車で避難中に川に流されたとみられ、同日午後1時ごろ、遺体で発見された。3人は依然として行方が分かっておらず、県警や消防が捜索を続けている。
   県内では9日午後1時現在、日田市の上津江、天瀬両町で10世帯19人が孤立。同市中津江村でも土砂崩れによる孤立が続いているが、停電や通信障害で連絡がとれず、詳しい状況は分かっていない。
   熊本県では同日午前10時現在、八代市や球磨村など1市3町2村の23地区833世帯が孤立に近い状態が続く。避難者は同日午後1時現在、少なくとも493世帯2055人。
   気象庁によると、9日午後の1時間雨量は最大で、長崎県諫早市66ミリ▽宮崎県えびの市46ミリ▽佐賀県嬉野市42・5ミリ▽熊本県宇城市38・5ミリ-など。九州151地点で観測した3日以降の72時間雨量は、27地点で観測史上最大を更新し、最も多かったのは大分県日田市椿ケ鼻の862ミリだった。鹿児島県鹿屋市では2日夜からの雨量が千ミリを超えている。
   西日本新聞のまとめによると、九州7県で床上・床下浸水が計5521件発生。福岡県は4846件で久留米、大牟田両市に被害が集中している。河川の氾濫は91カ所に上った。
   10日にかけての1時間予想雨量は多いところで、福岡、佐賀、長崎、大分県60ミリ▽熊本、宮崎、鹿児島県50ミリ-の見通し。


2020.7.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012498141000.html
九州豪雨 熊本中心に56人死亡 1人心肺停止 11人不明 捜索続く

  今回の記録的な大雨では、これまでに熊本県を中心に56人が死亡し、1人が心肺停止、11人が行方不明となっています。まだ被害が把握できていないところもあり、警察や消防、自衛隊などが引き続き捜索して確認を進めています。
  熊本県では、7日朝新たに、山鹿市で車が水没し中から80代の夫婦とみられる2人が助け出されましたが、まもなく死亡しました。また、これまでに、球磨村の渡地区で特別養護老人ホーム「千寿園」が、あふれた川の水につかり、14人が死亡しました。球磨村ではほかに3人が亡くなり、村内の死者は17人となっています。
  このほか人吉市で19人、芦北町で10人、八代市で3人、津奈木町で1人が死亡し、さらに豪雨で流されたとみられる1人が海で見つかりました。熊本県内で死亡した人は合わせて53人となっています。また、球磨村で1人が心肺停止となっています。行方不明になっているのは球磨村で6人、津奈木町で2人、芦北町で1人の合わせて9人です。
  このほか、九州では福岡県大牟田市で水につかった住宅の中で、高齢の女性が見つかり、その後、死亡が確認されたほか、新たに84歳の男性の死亡が確認されたということです。
  また、鹿児島県南さつま市で新聞配達をしていた、60代の男性が行方不明になっているほか、大分県日田市天瀬町の玖珠川沿いにある住宅に大量の水が入り込み、この家に住む70代の女性が流されたまま行方がわからなくなっています。
  九州以外では静岡県川根本町で6日、停電の復旧作業にあたっていた作業員が、大雨の影響で倒れた木の撤去中木に当たって死亡しました。
  今回の記録的な大雨では、まだ被害が把握できていないところもあり、警察や消防、自衛隊などが引き続き捜索して確認を進めています。
行方不明の7人の名前を明らかに
  熊本県は、行方が分からなくなっている人のうち、7人について名前などを明らかにしています。行方不明になっているのは、いずれも球磨村一勝地の▽愛甲泰治さん(81)▽愛甲和子さん(78)▽愛甲誓史さん(52)▽川口豊美さん(73)▽牛嶋滿子さん(78)・・・津奈木町福浜の▽丸橋ミチ子さん(83)▽丸橋貴孝さん(58)です。
国連事務総長「犠牲者の遺族と日本の人々に哀悼の意」
  国連のグテーレス事務総長は、熊本県で豪雨による川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、多くの死者が出ていることについて、6日、「深く悲しんでいる」とする声明を出しました。そのうえで「犠牲者の遺族と日本の人々に心から哀悼の意を示す」としています。


2020.7.6-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASN763HSSN76TIPE002.html
熊本に再び激しい雨、捜索活動に制限 1912人が避難

  記録的な豪雨に見舞われた熊本県南部は6日朝、再び激しい雨となった。県によると、同日午前6時現在、19市町村の159カ所の避難所に385世帯1912人が避難。ライフラインにも影響が出ている。
  県によると、6日午前10時現在、死者は人吉市11人、芦北(あしきた)町9人、津奈木(つなぎ)町1人、球磨(くま)村1人、八代市1人。八代市は5日、ほかにも2人が死亡したと発表しており、確認された死者は計25人となった。

  特別養護老人ホーム千寿(せんじゅ)園」が水没した球磨村で15人、芦北町で1人が心肺停止。人吉市と芦北町、津奈木町、球磨村で計11人が行方不明になっている。
  広範囲が浸水した人吉市の球磨川流域では、6日早朝から警察や消防、自衛隊などが数十人態勢で捜索。県によると、他の被災地でも捜索活動は行われているが、悪天候のため防災ヘリによる活動が制限されているという。
  県によると、5日午前7時現在で8市町村の約120集落約2100世帯が、土砂崩れなどにより孤立した状態になっている。球磨村は全域が孤立状態で、うち8地区370世帯は電気、水道、電話が通じていないという。
  九州電力によると、6日午前10時現在、熊本県内の9市町村で約4640戸が停電。球磨村では、村内の94・3%にあたる2370戸が停電している。
(伊藤秀樹、松本江里加)


2020.7.4-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200704/wst2007040033-n1.html
迫る濁流、必死の避難 川には巨大石「ただごとではない」
(1)
  闇の中、荒れ狂う川からあふれ出した濁流が静かな日常をのみ込んだ3日から4日にかけて、熊本県南部で大きな被害をもたらした豪雨。住宅街には泥水や土砂が流れ込み、電気などのライフラインも一部断たれた。住民らは恐怖や不安に押しつぶされそうになりながら、力を合わせて懸命に避難した。
  球磨川の雨量は、3日深夜から4日未明にかけて急増。県内の広範囲で氾濫した。
  川沿いにある球磨村の集落は、波立つ濁流にのみ込まれた。14人が心肺停止で見つかった特別養護老人ホーム「千寿園(せんじゅえん)」では、ヘリコプターを使って救助活動が行われた。
  隣接する八代(やつしろ)市では、坂本町で複数の住民が孤立。祖父母らと4人で暮らす専門学校生、松村拓海さん(20)は4日早朝、家族全員で自宅2階に「垂直避難」し、難を逃れたが、濁流は階段の途中にまで迫ってきたといい、「死ぬかと思った」と振り返った。
  近くの橋が流された商店店主の男性(83)は「夜中に停電し、妻と自宅2階に逃げた。朝になると(1階の)商品は泥まみれで水浸しだった」という。「何もかも泥だらけ。何から手をつけたらいいのか」と言葉を失った。
  同市海士江(あまがえ)町の自営業男性(50)は高齢の両親と妹とともに車に乗り、近くの商業施設の立体駐車場に逃げた。「父親は介護が必要で体も弱く、新型コロナウイルスも怖いので避難所には行けなかった」と声を震わせた。
  球磨川でのラフティングツアーを開催するラフティングストーンズ(人吉市)の大石権太郎代表(50)は市の要請で、浸水した市街地にボートを出した。屋根に取り残された被災者らを救出。「こんな時だからこそ協力しようと思った。ほかのラフティング会社の多くはボートが流されたようだ」と話した。
   芦北(あしきた)町では、旅行業を営む佐藤圭吾さん(62)の自宅兼事務所の1階部分が水浸しになった。
(2)
  「午前3時ごろに(大雨の)緊急メールを受けたときは、まだ大丈夫だろうと思っていた」というが、4日明け方には周辺は冠水。近くの知り合いと同じボートに乗り、1人暮らしのお年寄りらの救出に向かった。
  「雨が上がって周辺の水は引いたが、電気や水道は使えず通信障害も起きている」と佐藤さん。「自宅の片づけもしないといけない」とこぼした。
  同町田川地区では大規模な土砂崩れが発生。民家が流失し、複数人と連絡が取れていない。現場では地域住民らが、不安そうな様子で捜索を見守った。
  土砂崩れで心肺停止状態の住民が見つかった津奈木(つなぎ)町では、自営業女性(60)が4日未明、自宅に隣接する川で巨大な岩が流されるのを目撃。「ただごとではない」と直感した。
  自宅は周囲より少し高い場所にあるため、被災は免れた。女性は「避難所に向かう高齢者が『新型コロナが怖い』と話していた。雨は上がったが気は抜けない」と語った。


2020.7.4-NHK NEWS WEB 鹿児島NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200704/5050010872.html
九州南部引き続き厳重な警戒を

  活発な前線の影響で、熊本県や鹿児島県では記録的な大雨となり、各地で土砂災害が発生しているほか熊本県の球磨川では氾濫が発生しています。
  九州南部では、5日にかけても非常に激しい雨が降るおそれがあり、引き続き厳重な警戒が必要です。
  気象台によりますと、九州付近に停滞していた活発な前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、4日未明から熊本県を中心に発達した積乱雲が連なる線状降水帯がかかり続けました。
  熊本県の芦北町付近や球磨村付近などでは、4日明け方から朝にかけて110ミリから120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は6回にわたって「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
  熊本県と鹿児島県には一時、大雨の特別警報が出されました。
  熊本県を流れる球磨川では、少なくとも7か所で氾濫が発生したほか、中流から下流を中心に、氾濫の可能性があるところもおよそ20か所に及んでいます
  現在、九州の全域で雨はほぼやんでいますが、九州南部では、5日にかけて再び大気が不安定になって、大雨となるおそれがあります。
  5日の夕方にかけての1時間には、鹿児島県で50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、熊本県で40ミリ、宮崎県で30ミリの激しい雨が降ると予想されています。
  熊本県では、これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
  気象台は、土砂災害や河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。


台風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


  台風(英: Typhoon)は、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧で、かつ低気圧域内の最大風速が約17.2 m/s(34ノット風力8)以上にまで発達したものを指す呼称。強風域暴風域を伴って強いをもたらすことが多く、ほとんどの場合気象災害を引き起こす。上空から地球に向かって見ると反時計回りの積乱雲の渦からなる。超大型と呼ばれる台風は風速15m/sの強風域が半径800km以上と、とても大きな台風となる。

位置
  北西太平洋の「東経100度線から180度経線までの北半球」に中心が存在するものをいう。海域としては北太平洋西部(北西太平洋)およびその付属海である南シナ海東シナ海フィリピン海日本海などにあたり、陸域としては東アジア東南アジアミクロネシアのそれぞれ一部が含まれる。
  最大風速が17 m/s以上の熱帯低気圧のうち、北インド洋にあるものは「サイクロン[注 1]と呼ばれる。南太平洋・北太平洋(180度経線以東)・北大西洋の熱帯低気圧のうち最大風速が33 m/s(64 kt)以上のものは「ハリケーン」と呼ばれる。ただし、台風・サイクロン・ハリケーンともに現象としては同一である。これらの熱帯低気圧が地理的な境界線を越えた場合は呼び方が変わる。例えば、2006年に北東太平洋で発生したハリケーン・イオケは、西進して経度180度を越えたため台風12号になった。このように、区域を跨って台風に変わったものを越境台風と呼ぶ。逆に2019年台風1号は、マレー半島付近で東経100度線を越えたことによりサイクロンに変わった。(「熱帯低気圧#分類・命名」も参照)
  なお世界気象機関の国際分類では地理的な領域に関係なく、熱帯低気圧を最大風速によりトロピカル・デプレッション、トロピカル・ストーム、シビア・トロピカル・ストーム、タイフーンの4段階に分類している。この場合における「タイフーン」と本項で述べている「台風」は英語では共に"typhoon"と呼ぶが、概念としては異なる。
勢力
  台風の場合、熱帯低気圧域内で最大風速17 m/s以上を満たしたものを指す。
  台風の位置や中心気圧、最大風速、大きさの数値は過去の観測データの蓄積により確立されたドボラック法に基づいて衛星画像から推定し、地上や船舶で風速が観測できた場合にその都度修正していく方法を採っているため、「中心付近の最大風速」は必ずしも実測値ではない。例えば洋上にある台風中心の風速を実測するには航空機が必要となり、実際に1987年昭和62年)までは米軍航空機観測を実施していた時期もあるが、観測員や設備・運用等の負担が大きく、現在日本では航空機による観測は恒常的な手段としては行われていない(学術研究目的での観測例はある)。
  ちなみに世界気象機関 (WMO) の世界気象監視計画 (WWW) により、北西太平洋海域の台風監視活動を行う中枢として、日本の気象庁が「熱帯低気圧プログラムに参画する地域特別気象中枢」(RSMC for TCP) に指定され、気象庁の判断が国際的には公式のものとされるが、この海域では中国台湾フィリピンベトナムアメリカなどの気象機関がそれぞれ台風の監視を行い独自に推定を行っているため、機関によって風速等に多少の誤差が出ることもある
「台風」の語源
  日本で「台風」という呼称・表記が定まったのは1956年昭和31年)のことである。
  日本では、古くは野のを吹いて分けるところから、野分(のわき、のわけ)といい、11世紀初頭の『枕草子』『源氏物語』などにもその表現を見ることが出来る。ただし、野分とは暴風そのものを指す言葉であり、気象学上の台風とは概念が異なる。
  江戸時代には熱帯低気圧を中国にならって颶風(ぐふう)と訳した文献(伊藤慎蔵によってオランダ語から翻訳された日本初の気象学書「颶風新話」)があるが、明治の初めにはタイフーンまたは大風(おおかぜ)などと表していた。
  明治末頃、岡田武松によって颱風という言葉が生まれたとされており、1956年同音の漢字による書きかえの制定にともなって台風と書かれるようになったが、その由来には諸説がある。主な説としては、以下のものが挙げられる。
  ・ギリシア神話に登場する最大最強の怪物・テュポンに由来する「typhoon」から「颱風」となった。
  ・アラビア語で、嵐を意味する、「颱風」となった。また、英語では「typhoon」(タイフーン)となった。
  ・中国広東省で、南または東の激しい風のことを外国からの風のとして大風(daai6fung1、ターイフォン)といい、その後、西洋に伝わり、ギリシア神話のテュポンの影響でギリシャ式の"typhoon"というつづりで書かれるようになり、東洋に逆輸入され「颱風」となった。
  ・沖縄(当時は琉球)でつくられた言葉とする説:久米村の気象学者蔡温の造語であるといわれる。
  英語の「typhoon」は、古くは「touffon」と綴り、中国語の「大風」が由来とする説は不自然とされており、アラビア語起源、ギリシア語起源の二つの説が有力である。ちなみに沖縄ウチナーグチでは「カジフチ(風吹き)」または「テーフー(台風)」と称される。
台風の構造
  亜熱帯や熱帯で海から供給される大量の水蒸気が上昇して空気が渦を巻きできるのが熱帯低気圧で、これが最大風速17.2m/sを超えると台風となる。この点で冷たい空気と暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻きできる温帯低気圧とは構造が異なる。温帯低気圧では冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあっており前線を伴うことがあるが、台風本体は暖かい空気のみでできているため前線を伴うことがない。台風の北上によって冷たい空気が流入したときには温帯低気圧に変化する

  台風の中心付近は、風向きが乱れているために防風が互いに打ち消し合う。台風の中心付近の下降気流となっている風や雲がほとんどない区域を台風の目と呼び、勢力が大きい台風ほど明瞭に表れるが、勢力が衰えると判然としなくなることがある。
  発達した台風では背の高い積乱雲が中心部を取り巻いておりアイウォールと呼ばれている。構造としては、台風の目の周囲付近は中心に向かって周囲から吹き込んだ風が強い上昇気流をつくっており積乱雲が壁のように取り囲んでいる(内側降雨帯)。壁の高さは地上1000mから上空1万mに達する。そして、その外周には外側降雨帯が取り囲んでいる。また、台風本体から数百キロ程度離れた場所に先駆降雨帯が形成されることがあり、さらに、この位置に前線が停滞していると前線の活動が活発になり大雨となる。
  なお、台風は一般的にその中心よりも進行方向に対して右側(南東側)のほうが風雨が強くなる。これは、台風をめがけて吹き込む風と台風本体を押し流す気流の向きが同じであるために、より強く風が吹き荒れるためである。気象学上ではこの台風の進行方向右側半分を危険半円と呼ぶ。また、台風の左側半分は吹き込む風と気流の向きが逆になるために相対的に風は弱く可航半円と呼ぶ。しかし、可航半円という概念はかつて帆船が台風の中心から遠ざかる針路をとるとき台風の進行方向左側に入っていれば右舷船尾に追い風を受けながら避航できたこと(逆に、帆船が台風の進行方向右側に入っていると右舷前側に向かい風を受けながら中心に引き込まれないよう保針しなければならなくなる)の名残であり、あくまでも右側半分と比較して風雨が弱いだけであり、可航半円の範囲といえども風雨は強いため警戒を要する。
台風の階級
  台風の勢力を分かりやすく表現する目的などから、台風は「強さ」と「大きさ」によって階級が定められ分類されている。
  強さによる分類は、国際的にはWMOが規定する分類法が使用されているが、それに準じた多少差異のある分類法も熱帯低気圧の等級のようにいくつか使用されていて、同じ台風でも気象機関によって異なるレベルに分類される場合がある。具体的には、米軍の合同台風警報センター (JTWC) では1分間平均の最大風速、日本の気象庁では10分間平均の最大風速によって分類する。例えば同じ台風の同時刻の観測において、米軍の合同台風警報センターがtyphoonの強度に達したと判断しても、日本では強い台風の強度に達せず並の強さと判断する場合も生じる(1分間平均風速は10分間平均風速よりも1.2 - 1.3倍ほど大きく出る傾向にある)。また、最大風速で強さを分類しているが過去には中心気圧が用いられており、その名残りから、日本で発表される台風情報には中心気圧も網羅される。
  なお、日本でもマスメディアなどにおいて用いられる「スーパー台風」の呼称については、気象庁における明確な定義は無いが、米国の合同台風警報センターでは最大強度階級130 knot(約67m/s・240 km/h)以上の台風のことを指して「スーパー台風」と呼んでいるほか、中国や香港、マカオなどでは風速100 knot (185 km/h) 以上の台風を「スーパー台風」としている。
台風の発生から消滅
  ほとんどの台風は北半球におけるからにかけて発生する。最盛期のコースを例にとると、発生当初は貿易風の影響で西寄りに北上しつつ、太平洋高気圧の縁に沿って移動し、転向した後は偏西風の影響で東寄りに北上し、ジェット気流の強い地域に入ると速度を速めて東進し、海水温や気温の低下に起因する中心部上昇気流勢力の低下、海上に比べ起伏が激しくまた昼夜の温度差が大きい陸への上陸によって勢力を弱めていく。ただこのような教科書的なコースを辿るものはそれほど多くなく、太平洋高気圧の影響により西進し続けたり、停滞したりと、複雑な経路をとるものもしばしば現れる。日本列島やフィリピン諸島、台湾中国華南華中沿海部、朝鮮半島などに大きな被害を与える。コースによってはベトナムマレーシアマリアナ諸島ミクロネシアなどを通ることもある。稀ではあるが冬季にも、海水温の高い低緯度で発生する。コースの北限はジェット気流であり、その流路変化に伴って暖かくなるにつれコースは北に移り、夏を過ぎると南に下がってくる。(「熱帯低気圧#発生から消滅まで」も参照)
台風の一生
台風の発生
  台風やハリケーン・サイクロンなどの熱帯低気圧を発生する機構については様々な説が唱えられてきた。熱帯の強い日射により海面に生じた上昇気流によるという説、熱帯収束帯(赤道前線)上に発生するという説などが出されたが、どれも不完全であった。
    現在では、「偏東風波動説」が多くの支持を集めている。南北両半球の北緯(南緯)30度付近には、赤道で上昇して北上(南下)した空気塊(潜熱を含む空気)がハドレー循環により上空に滞留してのち下降し、「亜熱帯高圧帯」が形成される。北太平洋高気圧もその例であるが、これらの高気圧から赤道方向に向けて吹き出した風はコリオリの力を受けて恒常的な東風になる。これが偏東風で、この風の流れの中にうねり(波動)ができると反時計周りの渦度が生じ、水蒸気が凝結する際に発生する潜熱がエネルギー源となり熱帯低気圧となるという考えである。なぜ波動が出来るのかはまだはっきりしないが、実際の状況には最もよく合致した説である。
  ただし、そうして発生した波動の多くは発達せずにつぶれてしまう。1万メートル以上の上層に高気圧を伴う場合には高気圧の循環による上昇気流の強化により台風に発達すると思われる。
  一般に台風が発生する場合は海面の水温が26 - 27 ℃以上であり、高温の海面から蒸発する水蒸気が原動力になっている。また台風の発生のうえでコリオリの力は必要であり、コリオリの力が小さい赤道付近(緯度5度くらいまで)では顕著な熱帯低気圧が発生しない。
台風の発達
  台風の発達過程はかなり詳しくわかっている。台風の原動力は凝結に伴って発生する熱である。温暖な空気と寒冷な空気の接触等による有効位置エネルギーが変換された運動エネルギーが発達のエネルギー源になっている温帯低気圧との大きな違いはここにある。
  上昇気流に伴って空気中の水蒸気は凝結し、熱(潜熱)を放出する。軽くなった空気は上昇する。すると地上付近では周囲から湿った空気が中心に向かい上昇し、さらに熱を放出しエネルギーを与える。このような条件を満たすときに台風は発達する。このような対流雲の発達の仕方をシスク(CISK、第2種条件付不安定)という。
  なお、台風が北半球で反時計周りの渦を巻くのは、風が中心に向かって進む際にコリオリの力を受けるためである。
  2個の台風が1,000km以内にある場合、互いに干渉し合って複雑な経路をたどることがある。これを提唱者である第五代中央気象台長の藤原咲平氏の名前をとって藤原の効果と呼ぶ。その動きは、相寄り型、指向型、追従型、時間待ち型、同行型、離反型の6つに分類されている。
  一般に、台風は日本の南海上で発達し日本列島に接近・上陸すると衰える傾向がある。これは、南海上では海水温が高く、上述した台風の発達に必要な要素が整っているためで、日本列島に近づくと海水温が26℃未満(真夏?初秋は日本列島付近でも26℃以上の場合があり、台風が衰えない場合もある)になることにより台風の発達は収束傾向になる。初夏および晩夏?秋に日本列島へ近づく台風の多くは高緯度から寒気を巻き込んで、徐々に温帯低気圧の構造へと変化し、前線が形成されるようになる。温帯低気圧化が進んだ台風は南北の温度差により運動エネルギーを得るため、海水温が25℃以下の海域を進んだり上陸してもほとんど衰えない場合がある。さらに高緯度へ進み、前線が中心部にまで達すると温帯低気圧化が完了となる。もしくは、台風内の暖気核が消滅することで温帯低気圧化することもあるが、この場合は必ずしも低気圧の中心まで前線が描かれない場合がある。
  日本列島に上陸せず対馬海峡を通過し日本海南部に入った場合、または台風が日本列島に一端上陸し、勢力が衰えた後に日本海南部へ出た場合は、暖流である対馬海流(海水温が26℃以上の場合のみ)の暖気が台風へエネルギーを供給することで再発達し、普段は台風による被害を受けにくい北海道、東北地方に甚大な被害を与える場合もある。1954年の洞爺丸台風(昭和29年台風第15号)や1991年の台風19号(りんご台風)、2004年の台風18号などがその例である。
台風の消滅
  台風が海面水温の低い海域に達して水蒸気の供給が減少したり、移動する際の地表との摩擦によって台風本来のエネルギーを失うと熱帯低気圧や温帯低気圧に変化する。特に台風が北上して北方の冷たい空気を巻き込み始めると温帯低気圧に構造が変化する。
  ただし、台風から温帯低気圧への変化は低気圧の構造の変化であり、必ずしも雨量や風速が弱くなるわけではない。2004年の台風18号では温帯低気圧に変化した後も中心気圧968hpa、最大風速30m/sの勢力をもち、この低気圧で北海道札幌市では最大瞬間風速50.2m/sを観測した。
各国への影響
日本
  台風が日本本土を襲う経路は様々であり、類型化は難しいが、典型的な台風として、北緯15度付近のマリアナ諸島近海で発生して西寄りに時速20キロメートル程度で進み、次第に北寄りに進路を変えて北緯25度付近、沖縄諸島の東方で転向し、北東に向けて加速しながら日本本土に達するというパターンが考えられる。台風の経路として書籍にもしばしば掲載される型であるが、実際にはこのような典型的な経路を取るものは少なく、まれには南シナ海で発生してそのまま北東進するもの、日本の南東海上から北西進するもの、あるいは狩野川台風(昭和33年台風第22号)のように明確な転向点がなく北上するものなどもある。さらに、盛夏期で台風を流す上層の気流が弱く方向も定まらないような時期には、複雑な動きをする台風も見られる。
  日本の気象庁の定義によれば、台風の上陸とは、台風の中心が北海道本州四国九州の海岸に達することをいう。したがって、台風の中心が上記4島以外の島の海岸に至っても上陸とは言わないため、沖縄県に台風が上陸することはない。台風の中心が、小さい島や半島を横切って、短時間で再び海上に出ることは、台風の通過と呼ばれる。また、ある場所への台風の接近とは、台風の中心がその場所から半径300km以内に達することである。
  日本には、平均して、毎年11個前後の台風が接近し、そのうち3個くらいが日本本土に上陸する。2004年には10個の台風が上陸し、上陸数の記録を更新した(2004年の台風集中上陸参照)。その一方で1984年1986年2000年2008年2020年のように台風が全く上陸しなかった年もある。
  台風が日本本土に上陸するのは多くが7月から9月であり、年間平均上陸数は8月が最も多く、9月がこれに次ぐ。8月は、太平洋高気圧が日本付近を覆い、台風が接近しにくい状況ではあるが、台風発生数も最も多く、また高気圧の勢力には強弱の周期があるため、弱まって退いた時に台風が日本に接近・上陸することが多い。無論、西に進んでフィリピン・台湾・中国に上陸したり朝鮮半島方面に進んだりするものも少なくない。6月や10月にも数年に1度程度上陸することがある。最も早い例では1956年4月25日台風3号が鹿児島県に上陸したことがあり、最も遅いものとしては、1990年11月30日に台風28号が紀伊半島に上陸した例がある








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