シリア問題-1


2020.2.14-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/200214/wor2002140033-n1.html
シリア・トルコ衝突で緊迫 最後の牙城イドリブで攻防
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【カイロ=佐藤貴生】シリア内戦で反体制派の最後の牙城となっている北西部イドリブ県で、アサド政権軍と反体制派を支援するトルコの戦闘が激化している。アサド政権が全土の掌握を急いでいるのに対し、トルコは難民流入の抑止などを名目にシリア北部で「緩衝地帯」を広げる狙いだとみられる。アサド政権と後ろ盾のロシア、トルコの思惑が交錯し、現地情勢の悪化に歯止めがかからない恐れが出ている。
   トルコは今月、兵士ら15人が殺害され、報復としてアサド政権側の50人以上を殺害したと発表した。首都ダマスカスと北部の主要都市アレッポを結ぶM5高速道路や、西部のラタキアから延びるM4高速道路をめぐって攻防が起きているもようだ。
   在トルコのジャーナリスト(54)は同国の思惑について、「エルドアン・トルコ大統領の狙いはイドリブ県を実効支配することだ」と分析する。
   トルコは少数民族クルド人が多いシリア北部一帯に断続的に越境攻撃を行い、支配地域を増やしてきた。中東のメディアによると、昨年3月に支配下に置いた北西部アフリンなどではトルコ語で教育する学校を設置し、「シリアのトルコ化」を進めている。
(2)
トルコがイドリブ県を実効支配すれば、アサド政権の安定を脅かすカードを持つことになる。同時に、イドリブ県周辺の制空権はロシアが握っているため、トルコ軍のアサド政権軍への攻撃規模はおのずと限定されるとの見方が多い。
   カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は「トルコが軍事的緊張を高めているのは、ロシアに政権側との停戦を仲介するよう強いるためだ」という識者の見方を伝えた。
   12日には米国務省のジェフリー・シリア担当特別代表がトルコを訪れ、同国の高官とシリア情勢を協議した。
   トルコは昨年10月、シリア北部のクルド人民兵組織を越境攻撃した際、米国との停戦合意からロシアとの合意に乗り換え、クルド人勢力を国境周辺から撤退させることに成功した経緯がある。今回は米国を引き込み、ロシアとの交渉を有利に展開する狙いも見え隠れしている。
   トルコはアサド政権に対し、2月末までにイドリブ県への攻撃を停止しなければ、実力で後退させるとしている。それまでにロシアとの間で打開策を見いだせるかが当面の焦点だ。


2020.2.3-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200203/k10012270951000.html
シリア アサド政権軍が駐留のトルコ軍と交戦 緊張高まる

内戦が続くシリアで、反政府勢力の最後の拠点にアサド政権側が攻勢を強めていて、現地に駐留するトルコ軍の兵士4人が死亡しました。トルコ軍はアサド政権の軍に対し報復の攻撃を始め、緊張が高まっています。
  内戦が続くシリアではロシア軍の支援を受けたアサド政権が、国土の多くを取り返し、反政府勢力の最後の拠点である北西部、イドリブ県への攻勢を強めています。
  イドリブ県には反政府勢力の後ろ盾となってきた、隣国のトルコの軍が戦闘状況の監視などの名目で駐留していますが、トルコのエルドアン大統領は3日、アサド政権の砲撃によってトルコ軍の兵士4人が死亡、9人がけがをしたと発表しました。
  そのうえでトルコ軍が報復の攻撃を始め、アサド政権軍に30人余りの死傷者が出たことを明らかにしました。
  これについてアサド政権は公式な反応は示していませんが、シリア国営通信はアサド政権の部隊がイドリブ県南部でテロ組織を攻撃していた際、トルコ軍の兵士が死傷し、トルコ軍から反撃を受けたと伝えました。
  イドリブ県では先週、アサド政権側が交通の要衝を制圧するなど、反政府勢力に対する包囲網がせばまり、国連はおよそ39万人が家を追われ、人道危機が深まっていると懸念を示しています。
  エルドアン大統領は先週、「我慢も限界に来ている。攻撃をやめないのなら必要な措置をとる」と述べていて、トルコとアサド政権との間で緊張が高まっています。







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