スイス連邦問題-1


2024.09.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240925-XQYCCC4HDFGHVGSZJLERYAZZQY/
スイス 安楽死希望者を窒素噴出の「自殺カプセル」で絶命 地元警察が関係者を逮捕

  スイスで「死の権利」を訴える医師が開発した「自殺カプセル」米国人女性が死亡し、地元警察は24日、関係者数人を逮捕したと発表した

  「自殺カプセル」は、棺桶と同程度の大きさ。志願者が中に入ってふたを閉じると、自動音声で「ボタンを押すと、何が起こるか分かっているか?」などと質問し、意思確認した後に窒素を噴出して酸欠死させる。警察の発表によると、23日にスイス北部シャフハウゼン州の森に自殺カプセルが持ち込まれたという通報があった。捜査当局はカプセルを押収し、遺体を解剖して調べるとしている。
  スイスでは自殺幇助が容認されているが、刑法は「利己的な理由」による幇助を禁じている。地元メディアは、捜査当局は自殺教唆容疑で調べていると報道窒素使用が、化学薬品使用の規制に抵触する疑いもあるとしている。死亡した女性は64歳だったとされる。
  自殺カプセルは、安楽死運動の指導者として知られるオーストラリア人、フィリップ・ニチキ医師がオランダで開発した。今年7月、スイスの自殺幇助団体が装置を公開し、実用化への意欲を表明。医師の処方する薬物なしに数分で苦痛なく死ねると主張していた。


2024.08.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240807-CIKXSAXGYZJ3FONCNQ2I7BFXQQ/
永世中立と対露制裁「矛盾しない」 来日中のスイス大統領、「和平サミット」再開催に意欲
(桑村朋)

   4日から来日しているスイスのアムヘルト大統領(62)が7日、東京都港区の在日スイス大使館で記者会見した。6月にスイスで開かれたウクライナ和平案を協議する「世界平和サミット」にロシアが欠席したことに関し、「和平には双方の当事者が交渉の場に出るのがマストだ」と語り、2回目のサミット開催に意欲を示した

  アムヘルト氏はサミット参加について露側と協議したが、「ロシアはサミット参加の意向はないとはっきりと明言した」と内幕を紹介。ウクライナとロシア双方が顔を合わせての交渉は「今は難しい」とした。サミットは「小さなステップになった」と評価し、2回目の開催に向けて和平プロセスを前進させる考えを示した。
  ウクライナへの武器支援については、「スイスは永世中立国。法律で紛争当事国への直接供与はできない」とする一方、スイス製の銃器や弾薬を保有するドイツなどがウクライナに再輸出できるよう法改正が議論されていると説明した。

  スイスは2022年2月にウクライナ侵略が始まった直後、中立国として異例となる対露経済制裁に踏み切った「長年の伝統を破った」との批判も上がったが、アムヘルト氏は「制裁は中立とは矛盾しない。誰が攻撃し、誰が攻撃されているのかは明確だ」と述べ、制裁の正当性を訴えた
  アムヘルト氏は、日本とスイスが国交を樹立して今年で160年の節目となるのに合わせて4日に来日。7日に岸田文雄首相と会談し、二国間の経済交流強化やウクライナの和平など国際情勢を協議した。スイスは日本とともに国連安全保障理事会の非常任理事国で、安保理改革を含む国連の機能強化も意見交換した。
  8日には天皇陛下と面会し、帰国する予定(桑村朋)


2023.12.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20231225-WKHBSI5U4FKU5OKXIPBQ2FGEQA/
中国人がスイス空軍基地の隣接ホテルを購入 米最新鋭戦闘機F35の監視か

  スイス中部マイリンゲンの空軍基地に離着陸する米国製の最新鋭戦闘機F35を監視するため、中国人が基地に隣接するホテルを購入した疑いがあることが分かった。スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブ(電子版)が25日までに伝えた。

  中国の情報活動に警戒を強めたスイス捜査当局が今年夏にホテルを捜索、中国人経営者らを連行したと報じた。外国人による建物や家の購入は法律で厳しく規制されているが、ホテルなどビジネス目的だと規制が緩和される。同紙によると、スイス当局は中国人経営者らについて、スイス軍に対する大規模な秘密工作の一部を担っていたとみている。
  米ロッキード・マーチン製のF35はレーダーに探知されにくいステルス性能を持ち、中国は開発段階から高い関心を寄せていたとされる。(共同)


2023.03.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230320-CFR5UMEQSVM7BMPFYJWU2A7IYM/
UBS、クレディ・スイス買収・合併を発表 世界的な金融危機回避に期待

  【ロンドン=板東和正】スイスの金融大手UBSは19日、米銀破綻の余波で経営不振に陥ったスイスの同業クレディ・スイスを買収し、合併すると発表した。買収額は30億スイスフラン(約4300億円)で、可能であれば2023年末までの買収完了を目指す

  スイスの2大銀行が統合する大型再編により、クレディ・スイスの信用不安が世界的な金融危機に発展するリスクを回避することが期待される。スイスのベルセ大統領は19日、UBSによる買収について「最近の金融市場に欠けていた信頼を回復するための最良の解決策だと確信している」と指摘した。
  スイス政府は、買収に伴って将来発生する可能性がある訴訟などのUBSのリスクを軽減するため、約90億スイスフランの政府保証を与えると決めた。今回の買収はスイス政府が両社の統合を後押ししたとみられており、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁も同日の声明で「スイス当局の迅速な対応と決定を歓迎する」と評価した。
  UBSなどによると、存続会社はUBSとし、UBS株1株につきクレディ・スイス株22・48株を割り当てる。スイス国立銀行(中央銀行)は買収に関し、両社に最大で1千億スイスフランの資金枠を提供すると表明した。
  UBSはスイスのチューリヒに本社を置くスイス最大の銀行グループ。富裕層向けの金融商品やサービスに強みを持ち、資産運用のアドバイスなどを手がけている。英メディアによると、UBSのケレハー会長は「(買収は)クレディ・スイスにとり、緊急の救済措置」と強調。クレディ・スイスのレーマン会長は「利用可能な最良の結果だ」と評価した。
  クレディ・スイスをめぐっては2021年、資金運用に失敗した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引で巨額損失を計上。経営再建を進めてきたが、クレディ・スイスは今月14日に公表した年次報告書で、過去の財務報告の内部管理に「重大な弱点」があったと認めた。筆頭株主のサウジナショナル銀行が追加出資を見送る方針だと報じられたことで株価が急落した。
  欧米メディアはこれまで、クレディ・スイスはUBSが提案した買収額に反対し、破談となった場合にスイス政府がクレディ・スイスの国有化を検討していると可能性も報じていた。
  一方、金融不安が高まっている状況を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、ECBや日銀など6中央銀行で市場へのドル供給を協調して拡充すると発表した。


2023.03.18-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230318-S4T634SVPVMAJJN6HRVLVT4A2Y/
UBS、クレディS買収か 信用不安収拾へ、英報道 スイス当局支援

  英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は17日、スイスの金融大手UBSが経営危機に陥った同業のクレディ・スイスの買収を検討していると報じた。事業の全てを対象にするか、一部にするかといった協議を進めている。米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻をきっかけに世界で金融機関の信用不安が拡大しており、スイスの金融当局が事態収拾に向けて後押ししているもようだ。

  クレディ・スイス株は危機の高まりを受け、過去最安値に近い水準で不安定な動きを続けている。FTは関係者の話として、今週末に両社がそれぞれ取締役会を開いて対応を話し合う予定だと伝えた。当局は株式市場が開く週明け前の合意を望んでいるが、買収が確実に実現するかどうかは不明という。(共同)


2023.03.16-REUTERS-https://jp.reuters.com/article/credit-suisse-group-ag-crisis-jpmorgan-idJPKBN2VI0JH
クレディ・スイス買収、UBSが最有力 中銀支援は不十分=JPモルガン

  [ロンドン 16日 ロイター] - 米金融大手JPモルガンは16日、経営難に陥っているクレディ・スイスについて、他の金融機関、特にスイス国内の競合相手であるUBSに買収されることが最も可能性の高いシナリオだと指摘した。

  JPモルガンは、スイス国立銀行(中央銀行)が示した流動性支援は「十分ではない」とし、クレディ・スイスの状況は投資銀行戦略に対する市場の信頼問題や、フランチャイズの衰退が続いていることに起因するとの見方を示した
  顧客向けノートで「われわれの見方では、クレジット/エクイティ市場の低迷を反映し、カウンターパーティーの懸念が顕在化し始めているため、現状維持はもはや選択肢ではない」と指摘。「破綻処理シナリオは最も可能性が低い」との見方を示した上で、特にUBSによる買収が最もあり得ると記した。







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