尖閣諸島問題-1



2020.8.2-Yahoo!!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/66d4e285a37f18f4346c891a7d3bb64137f83e53
中国、漁船群の尖閣領海侵入を予告 「日本に止める資格ない」

  中国政府が日本政府に対し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での多数の漁船による領海侵入を予告するような主張とともに、日本側に航行制止を要求する資格はない」と伝えてきていたことが2日、分かった。16日に尖閣周辺で中国が設定する休漁期間が終わり、漁船と公船が領海に大挙して侵入する恐れがある。日本の実効支配の切り崩しに向け、挑発をエスカレートさせる可能性もあるとみて日本政府内では危機感が高まっている。(半沢尚久)

  大挙侵入予告といえる主張を伝えてきたのは、7月2~5日に中国公船2隻が尖閣周辺の領海に侵入して操業中の日本漁船1隻に接近し、平成24年の尖閣諸島国有化以降で最長の39時間以上も領海にとどまった時期だ。
   中国政府当局は「日本の海上保安庁は(尖閣周辺で)1隻の日本漁船すら航行するのを止められなかった」と批判。「数百隻もの中国漁船の(尖閣周辺での)航行を制止するよう(日本が)要求する資格はない」と述べた。
   日本政府高官はこの主張を「意趣返しの意思表示で休漁明けの挑発を正当化する布石だ」と指摘する。  尖閣周辺では28年の休漁明けに4日間で延べ72隻の漁船と延べ28隻の公船が領海侵入した。30年以降は中国当局が尖閣周辺に漁船が近づかないよう指示していたとされる。
   今年は、4月に予定していた中国の習近平国家主席の来日の延期が3月に決まると、4月14日から尖閣周辺で公船が確認され続け、今月2日も接続水域を航行。111日連続の確認で、国有化以降で最長の連続日数を更新している。
   中国政府は、5月8~10日に公船が領海に侵入して日本漁船を追尾した際には「『中国の領海』で違法操業」している日本漁船を「法に基づき追尾・監視」したとの見解を示した。法執行を強調することで尖閣に対する日本の実効支配を弱め、中国の領有権主張を強める狙いがあった
   漁船の大挙侵入予告にも同じ意図がある。尖閣をめぐり日本政府が「存在しない」とする領有権問題が存在し、日中が対等な立場にあると喧伝(けんでん)するため、意趣返しとして漁民に領海侵入を促し、公船も随伴させる可能性があり、休漁明けを前に海保国境離島警備隊を4月に新設した沖縄県警は警戒感を強めている。
   挑発の新たな形態も懸念される。漁民らで組織される海上民兵の投入で、昨年7月にベトナムの排他的経済水域で公船とともに海上民兵船が活動した前例がある。今年6月の法改正で公船が所属する海警局と海軍が同じ指揮系統で運用可能になり、尖閣周辺で軍艦艇と公船、民兵船を試験的に一体運用する機会をうかがっているとの見方もある。
   日本政府高官は、公船の背後に控える中国海軍艦艇をマークしている海上自衛隊艦艇に加え、海自の哨戒機と空自の早期警戒機の飛行頻度を増やし、「中国側が認識できるレベルまで警戒態勢を引き上げるべきだ」と指摘している


2020.7.26-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/world/news/200726/wor2007260007-n1.html
尖閣周辺に中国船 104日連続

  沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で26日、中国海警局の船2隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは104日連続。2012年9月の尖閣諸島国有化以降で、最長の連続日数を更新した。
  第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した


2020.7.22-LiveDoor(産経新聞) -https://news.livedoor.com/article/detail/18617150/
中国、尖閣で日本見透かす 夏以降さらに活発化も

  【北京=西見由章】尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国海警局の公船が100日連続で確認された。
  中国の習近平指導部としては海洋進出や人権問題などで米国との新冷戦構造が深まる中、外交的には隣国の日本を引き寄せておきたいのが本音だが、尖閣への圧力を強めても日本の対抗措置は限定的との読みが中国当局にはあり、尖閣の領有権主張という“原理原則”を優先させている
  北京の中国人軍事専門家は尖閣をめぐる中国側の強圧的な対応について「心理戦の側面がある。実情はともかく(尖閣諸島の)現状を変えるだけの実力があると、日米、さらには中国の国民に信じさせることが重要」と指摘。「日本は中日関係の悪化を望んでおらず、こうした(挑発)行為も甘受すると中国側は見ている」と分析した。
  8月には尖閣周辺で中国側が一方的に設定している休漁期間が終わる。海上民兵を含む大量の中国漁船が尖閣周辺に押し寄せ、海警の公船が自国や外国漁船の取り締まりを名目に活動を強める可能性もある
  中国側は、東・南シナ海で海警による取り締まりなど法執行を活発化させ、「主権行使の既成事実を積み上げるための法整備も着々と進めている
  中国の最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)、海警は今年2月に出した通知で、中国の領海や領海外の海域で発生した犯罪を、どの地域の裁判所や検察当局が担当するかについて詳細に規定。通知の目的は「海警の法執行能力を確保」し、「国家主権を守る」こととしている
  人民武装警察部隊(武警)傘下の海警は6月の法改正で、有事や合同演習の際に人民解放軍海軍と同じ指揮系統の下で一体的に行動することも可能となり、「第二海軍化」(中国メディア)が進んでいる。


2020.7.22-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200722/k10012527801000.html
尖閣諸島沖合 中国海警局の船が100日連続航行 最長に

  沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海のすぐ外側の接続水域を航行していて、接続水域内の航行は、22日で100日連続となりました。これは日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も長く、海上保安本部が警戒を続けています
  第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行しています。
  4隻は、22日午後3時現在、尖閣諸島の久場島の北東およそ39キロから東北東およそ41キロを航行しているということです。
  尖閣諸島の沖合では、中国海警局の船がことし4月14日以降、22日で100日連続で接続水域内を航行していて、これは日本政府が8年前に尖閣諸島を国有化して以降、最も長くなっています。
  また、この間には、領海に侵入して操業中の日本の漁船に接近する動きを繰り返すなどしていて、海上保安本部が領海に近づかないよう警告と監視を続けています。
官房長官「極めて深刻 きぜんとした態度で冷静に対応」
  菅官房長官は、午前の記者会見で、「中国側による活動が継続していることは極めて深刻に考えており、中国側に対し、現場海域での海上保安庁の巡視船による警告のほか、外交ルートを通じて繰り返し厳重抗議をしている」と述べました。
  そのうえで、「政府としては、領土、領海、領空は断固として守るという方針のもとに、引き続き、緊張感をもって、関係省庁と連携して情報収集に努めつつ、尖閣諸島周辺の警戒に万全を尽くしていきたい。同時に、中国側に対しては、引き続き、きぜんとした態度で冷静に対応していきたい」と述べました。
米国務省「尖閣諸島は日本の施政下」
  アメリカ国務省の報道担当者は21日、NHKの取材に対し、「われわれの立場は変わらない。アメリカは尖閣諸島が日本の施政下にあり、日米安全保障条約第5条が日本の施政下にある領域に適用されると認識している」として、アメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲だという立場は変わらないと強調しました。
日本政府 領有権の問題はそもそも存在しない
  日本政府は沖縄県の尖閣諸島について、歴史的にも国際法上も日本固有の領土であり、現に日本はこれを有効に支配しているとして、尖閣諸島をめぐって解決すべき領有権の問題はそもそも存在しないとしています。
  尖閣諸島の周辺海域で中国海警局の船が日本の接続水域を航行した場合には、そのつど外交ルートを通じて申し入れを行い、領海に侵入した場合は、中国による一方的な現状変更の試みに厳重に抗議するとして、繰り返し退去要求を行っています。
  そのうえで、日本政府は「東シナ海の安定なくして日中関係の真の改善はない」と、外交当局間などの協議を通じて日本の立場を主張するとともに、信頼醸成に向けて意思疎通を続けています。
軍の影響力を増す「中国海警局」
  沖縄県の尖閣諸島の周辺海域で活動を活発化させている「中国海警局」は、ここ数年、機構改革などを重ねて軍の影響力を増し、体制を強化しています。
  「中国海警局」は2013年の機構改革で、それまで複数の省庁に分散して行ってきた、海上での巡視活動にあたる組織を統合する形で誕生し、「国家海洋局」という政府組織に属していました。
  その後、おととしの機構改革で、政府組織から軍の指揮下にある「武装警察」に編入され、トップに軍の出身者が就任したほか、人員や装備も増強したものとみられています。
  さらに、先月の法改正では有事の際、軍の最高指導機関である「中央軍事委員会」か、その下部組織の「戦区」の指揮を受けると定められ、軍と同じ指揮系統のもとで一体的に運用することを明確化しました。
  一連の機構改革などによって、中国海警局軍との統合作戦運用能力を高め、軍隊に匹敵する性格を帯びるようになっています
活動は長期的な国家戦略も
  沖縄県の尖閣諸島周辺での中国の公船などの活動は、習近平指導部が描く長期的な国家戦略に基づいて進められているという見方もあります。
  習近平国家主席は2017年の共産党大会で、来年の中国共産党創立100年を経て、中華人民共和国建国から100年となる2049年には「社会主義の現代化強国を築く」という目標を掲げました。
  さらに「今世紀半ばまでに世界一流の軍隊を作り上げる」としていて、軍事力を含む国力を高め、アメリカを超える世界一の強国を目指しているとみられます。
  同時に、海洋権益の確保やシーレーン=海上交通路の確保などを目的に「海洋強国」の建設を掲げ、海軍や空軍の装備を増強して遠方での展開能力の向上を図っています
  尖閣諸島は、中国が防衛ラインとみなし、太平洋と東シナ海を隔てる「第1列島線」のそばに位置することから、中国としては戦略的な観点からも、この海域での影響力を誇示し、領有権の主張を強めていくものとみられます
中国 日本の実効支配を突き崩すねらいか
  中国政府は沖縄県の尖閣諸島について「中国固有の領土だ」と主張し、日本政府が国有化した2012年9月以降、周辺海域での公船の活動を一気に活発化させ、接続水域での航行だけでなく、日本の領海への侵入を繰り返しています
  日中関係が改善に向かう中で、去年6月には、習近平国家主席の国賓としての日本訪問が合意されましたが、外交上の姿勢とは裏腹に尖閣諸島周辺での挑発的な動きを続けています。
  ことし5月には、尖閣諸島沖の日本の領海に侵入した中国海警局の船が日本の漁船を追尾したほか、今月にも、一時、日本の漁船に接近しました。
  これについて、中国外務省の報道官は「日本の漁船が中国の領海で違法に操業していたため、海域から出るよう求めた」と述べて、みずからの行動を正当化したうえで、逆に日本に対し「新たな争いごとを作り出さないよう求める」と一方的に主張しました
  さらに先月には、尖閣諸島周辺とみられる東シナ海の海底地形、合わせて50か所に名称をつけたと発表し、この中には中国が主張する「釣魚島」という呼称の一部を使った地名も含まれ、日本政府が中国側に強く抗議しています。
  中国としては、尖閣諸島周辺での公船の活動を既成事実として積み重ねるとともに、パトロールや取締りと称した活動を繰り返して主権を行使しているかのようにアピールすることで、日本による実効支配を突き崩すねらいがあるものとみられます
  中国は去年、4年ぶりに発表した国防白書でも「島の海域でパトロールを行い主権を行使していく」と明記していて、みずからの領有権の主張については一切妥協しない姿勢を示しています。
中国の海洋進出に対抗する米
  アメリカ政府は沖縄県の尖閣諸島について、日本の施政下にあり、アメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用範囲だという立場で一貫しています
  アメリカ政府のこうした立場は、トランプ政権になって以降も日米首脳会談などの場で確認されてきたほか、国務省は今月15日、NHKの取材に対し、尖閣諸島について「日本の施政下にあり、日本の施政下にある領域には日米安全保障条約第5条が適用されると認識している」とコメントしました。
  また、エスパー国防長官は21日の講演で「中国の人民解放軍が、日本の施政下にある尖閣諸島の周辺水域に侵入する回数も時間も増えている」と述べ、中国の艦船が沖縄県の尖閣諸島の周辺で活動を活発化させているという認識を示し、警戒感をあらわにしました。
  一方、南シナ海をめぐって、トランプ政権は、領有権争いの当事国どうしでの解決を促すとしてきた、これまでの立場を転換しました。
  ポンペイオ国務長官は13日、中国が南シナ海のほぼ全域の権益を主張するのは完全に違法だ」とする声明を発表。中国の違法な領有権の主張に対しては、フィリピンなど相手国の側を支援して対抗していく新たな方針を打ち出したのです。
  アメリカが立場を転換した背景には、各国が新型コロナウイルスへの対応に追われるさなかにも、中国が南シナ海や東シナ海での軍事的な活動を活発化させているとの強い危機感があります。
  中国海軍が今月上旬、南シナ海東シナ海、それに黄海3つの海域で、同じ時期に異例の軍事演習を実施したのに対し、アメリカ海軍も今月上旬、2隻の原子力空母を南シナ海に派遣し、軍事演習を実施。米中が同じ時期に同じ海域で大規模な軍事演習を実施するという異例の事態となりました
  さらに、アメリカ海軍は今月中旬にも再び南シナ海に2隻の原子力空母を派遣して軍事演習を実施しており、中国の海洋進出に対抗する姿勢を鮮明に打ち出しています。
中国船の活動に「執よう」の表現は初 防衛白書
  防衛省は、ことしの防衛白書で、中国当局の船が沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域で活発に活動している状況を取り上げ「を背景とした一方的な現状変更の試みを執ように継続しており、事態をエスカレートさせる行動は全く容認できるものではない」としています。
  尖閣諸島周辺での中国当局の船の活動をめぐって、防衛白書で「執よう」という表現が用いられたのは、ことしが初めてで、防衛省は「たび重なる抗議にもかかわらず、活動を繰り返している実態を反映させた」としています。
  尖閣諸島周辺で主に活動している中国海警局の船には、海上保安庁が対応していますが、過去には中国の潜水艦やフリゲート艦が、領海のすぐ外側の接続水域を航行したこともあります。
  一方、中国はことし、空母を沖縄本島と宮古島の間の海域で初めて往復させるなど、太平洋側への進出も強めていて、防衛省は護衛艦や航空機などによる警戒を強化しています。
中国公船のこれまでの動き
  尖閣諸島の周辺海域における中国公船の動きをまとめました。
  海上保安庁によりますと、日本政府が尖閣諸島を国有化した平成24年9月以降、尖閣諸島の沖合では、中国公船による接続水域での航行や領海侵入が頻繁に確認されています。
  中国公船の接続水域での航行を年別に見てみると、
平成24年が91日平成25年は232日、平成26年は243日、平成27年は240日、平成28年は211日、平成29年は171日、平成30年159日となっていて、平成27年からは減少傾向にありましたが、去年は一転して急増し、282日と過去最多となりました。
  また、今回のケースを除くと、これまでの連続航行した日数で最も長かったのは、去年4月から6月にかけて続いた64日でした

24時間体制で警戒・監視
  中国が海洋進出を強める中、海上保安庁は体制を強化して警戒・監視を行っています。
  尖閣諸島の周辺海域の警備を巡っては海上保安庁は大型の巡視船12隻を専従としているほか、複数の航空機も運用することで24時間体制で警戒・監視にあたっています。
  また、海上保安庁では所有する船や職員も増やしています。
  大型の巡視船は平成24年度の51隻から昨年度は67隻に増やしたほか、ことしの定員はおよそ1万4300人で、平成24年と比べると1600人ほど増えています。
中国は尖閣諸島以外でも領有権を主張
  中国は沖縄県の尖閣諸島のほかにも、みずからの領有権を主張する動きを強め、周辺国との対立を深めています
  このうち、各国が領有権を争う南シナ海では、「九段線」と呼ぶ独自の境界線をもとに、ほぼ全域の管轄権を主張し、ことし4月には南沙諸島=英語名・スプラトリー諸島と西沙諸島=英語名・パラセル諸島などを、それぞれ管轄する新たな行政区を設置すると、一方的に発表しました。
  また、南沙諸島では、岩礁を埋め立てて人工島を造成し、滑走路やレーダー設備など軍事関連の施設を整備するなど、実効支配を強めています。
  こうした中、ベトナム政府によりますと、ことし4月から先月にかけてベトナムの漁船が中国海警局の船に沈没させられたり、中国の船に襲撃されたりする被害が相次いで起きているということです。
  こうした動きを受けて、アメリカのポンペイオ国務長官は今月13日、声明を出し「中国の南シナ海のほぼ全域における海洋権益の主張は完全に違法だ」として、これまでの当事国どうしでの解決を促す立場から踏み込んで、中国への対抗姿勢を鮮明にしています。
  また、これまで経済面での関係を重視して直接的な対立を避けてきたASEANの国々の間でも、中国への不信感から外交姿勢を転換する動きが顕著になっています。
  このほか、中国とインドの国境地域にある係争地帯では、先月15日、双方の軍が衝突し、インド軍はインド側の20人が死亡したと発表しています。
  中国はさらに、インドが影響力を持つブータンでも、東部にある野生生物保護区の領有権を主張していたことがわかり、周辺国の間で警戒感が強まっています
台湾外交トップ「中国の現状変更に警戒
  台湾の呉※ショウ燮外交部長は22日、海外メディアを対象に記者会見を開きました。
  台湾は、沖縄県の尖閣諸島について領有権を主張していますが、呉部長は、尖閣諸島周辺海域での中国公船の活動について「中国海警局の船が連続で100日間も入ったことは過去になく、もし日本の公船や漁業者が追い払われることになれば現状の変更となり、心配している」と警戒感を示しました。
  た、呉部長は、中国軍機が先月、ほぼ連日にわたって台湾の空域に進入していたことを明らかにし、「中国は台湾周辺の現状も変えようとしている」として強い懸念を示しました。
  そのうえで、尖閣諸島や台湾の周辺で活発化する中国の活動を念頭に「台湾と日本の運命は緊密に結び付いており、関係を促進しなければならない」と述べました。
中国外務省「島は中国固有の領土」
  中国外務省の汪文斌報道官は22日の記者会見で「島は古くから中国固有の領土であり、中国海警局の船が周辺海域のパトロールを行うことは中国固有の権利だ」と述べ、従来の立場を改めて主張しました。
  そのうえで、日本政府が繰り返し抗議していることについて「受け入れない」としたうえで、「両国は双方の共通認識にもとづいて、事態をエスカレートさせないようにすべきだ」と述べて、日本側に反論しました。
専門家「中国の最終目標は領有権を日本から奪うこと」
  中国の安全保障に詳しい防衛省防衛研究所の飯田将史主任研究官は「中国としては、尖閣諸島周辺でのプレゼンスを着実に高めるのがねらいだ。最終的な目標は、尖閣諸島の領有権を日本から奪うことであり、そこに向けて着実に一歩一歩ステップを踏んできていて、今回の事態は起こるべくして起きた」と話しています。
  そのうえで「中国はアメリカとの関係が悪化する中で、防衛上の観点から西太平洋に軍事力を展開する動きを強めているが、その通り道である東シナ海や南シナ海は戦略的に重要な地域だ。各国が新型コロナウイルスへの対応に追われる中、中国はアメリカ軍や自衛隊、海上保安庁の対応能力が低下しているのではないかと見ている向きもあり、尖閣諸島周辺での活動を通じて、日本やアメリカの出方を探ろうとしているのではないか」と指摘しています。
  飯田氏は、中国は公船の大型化や武装化を進めながら、今後も尖閣諸島周辺での活動をエスカレートさせることが考えられると分析したうえで、「中国によるプレゼンスの高まりを止められていないのが現状だが、日本の対応次第では、中国がより強硬な姿勢に出る口実を与えることも懸念される。日本としてはこの一線を越えることは許されないという決意を中国にどのように示すかが問われている政策面での周到な準備や対応能力の強化を図るとともに、場合によっては法整備なども含め、対応を抜本的に見直していくことが不可欠な状況になりつつある」と話しています。


2020.7.19-GOO-https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/cffef91236b12886b28377b0c5e25eaa
尖閣めぐり日本が動く好機――古森義久さん
尖閣めぐり日本が動く好機――古森義久・ワシントン駐在客員特派員
【「あめりかノート」産経新聞 R02(2020).07.19 】

  米国政府は南シナ海の諸島における中国の領有権を否定した。だが米国議会がすでに沖縄県石垣市の尖閣諸島への中国の領有権を明確に否定し、中国艦艇の日本側領海への侵入に制裁を科す政策を超党派の法案で宣言したことはあまり広く知られていないようだ。
  同盟国の米国が超党派で尖閣に対する日本の立場をこれほど強く支持するいまこそ、日本が領有権と実効支配の明示のために尖閣で自主的な行動をとる絶好の機会だろう。

  ポンペオ国務長官が13日に発表した米国政府の公式声明は南シナ海の紛争対象の諸島すべてへの中国の領有権主張を「完全に違法」として否定した。
  トランプ政権のこの動きは実は、議会下院の共和党有力議員たちが6月に公表した強力な政策提言に誘導されていた。
  「米国の強化とグローバルな脅威への対抗」と題された同提言書は南シナ海、東シナ海での中国の海洋活動を危険な侵略行動と断じて、米国政府が軍事手段をも含めての対決を強化することを勧告していた。
  その提言で注視されるのは、東シナ海の尖閣諸島に対する中国の軍事がらみの攻勢も違法だとみなし、米国議会の上下両院がすでに提案した「南シナ海・東シナ海制裁法案」にハイライトを当てた点だった。
  昨年5月に上院に提出され、外交委員会などで審議中の同法案は尖閣について中国側の主権主張を完全に否定していた。その骨子は次のようだった。
  ・中国は東シナ海では日本が施政権を保持する尖閣諸島への領有権を主張して、軍事がらみの侵略的な侵入を続けているが、米国としてはこの中国の動きを東シナ海の安定を崩す無法な行動として反対する。
  ・米国は尖閣に対する中国の主権、領有権の主張を認めない。米国政府は中国の尖閣主権に同調する国や組織に反対し尖閣を中国領とする地図なども認めない。米国政府の「他国の領有権紛争には立場をとらない」という伝統的な慣行はこの場合、放棄する。


  こんな趣旨の同法案はさらに尖閣の日本領海に侵入する中国側組織の責任者には各種の制裁を科すともうたっていた。まさに画期的な内容だった。
  さらに注目されるのは上院で同法案の共同提案者となった15議員は大物が多い点だった。共和党ではマルコ・ルビオ、ミット・ロムニー両議員、民主党では前回の大統領選で副大統領候補だったティム・ケイン議員らである。超党派の一致した意思表示なのだ。
  下院でも同じ法案が昨年6月に提出された。立法府として政府に尖閣の中国の主権主張を公式に排除せよ、と求めるのである。ポンペオ長官も南シナ海での中国主権否定を東シナ海にまで拡大するような言辞を口にし始めた。
  米国の歴代の政府や議会は尖閣諸島に関しては日米安保条約の共同防衛の適用や日本の施政権尊重をたびたび明確にしてきた。だが中国の主権の否定は前例がない。
  米国の支援としては前代未聞の状況なのだ。日本としてはいま深刻に浸食されている尖閣の主権や施政権を現実の行動で明示するまたとない好機だろう。


2020.7.18-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/politics/news/200718/plt2007180011-n1.html
最東端で日本の海を守る自衛隊 南鳥島で見た海洋国家の現実
(1)
  本州から約1800キロ離れた太平洋上にポツンと浮かぶ日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)。徒歩1時間程度で1周できる島に「海上自衛隊南鳥島航空派遣隊」の12人が常駐し、小さな島が生み出す大きな海洋権益を守っている。11日、河野太郎防衛相の視察に同行した。

  海自機で厚木航空基地(神奈川県)を飛び立って約4時間。窓の前方に広がるコバルトブルーの海面に、横にまっすぐ伸びる白線が現れた。それが島影だった。サンゴでできた起伏のない地形のため、遠くからは白線に見える。
  気温32度の島の滑走路に降りた。全長1370メートル、幅45メートル。昭和11年に旧海軍によって建設された。大きなひび割れもなく、きれいに整備されている。滑走路の維持・管理や、着陸した自衛隊機への給油が海自派遣隊の任務だ。
  滑走路横の派遣隊庁舎前には、日の丸が高々と掲げられていた。庁舎から海までは歩いてすぐ。絶海のため漁船の姿もなく、とても静かだ。
  南鳥島では先の大戦で、米軍の空襲や軍艦砲撃などで191人が命を落とした。海岸沿いには旧日本軍の軽戦車や大砲の残骸、トーチカ(コンクリート製の陣地)などの戦争の傷痕が戦後75年たっても撤去されず残っている。茶色くさび付き、雑草がからまっていた。その背後には白いサンゴの海岸とエメラルドグリーンの海という楽園の景色が広がり、そのギャップに強い印象を受けた。
  現在の島民は派遣隊に加え、気象庁と国土交通省の合わせて二十数人のみ。民間機や客船は就航せず、観光客は訪問できない。
  4月に着任した派遣隊長の光末憲壮3等海佐は取材に、任務の意義をこう説明した。
  「ここに住み、(滑走路などの)機能を維持していること自体が重要な任務だと考えています」
(2)
  つまり、日本による島の実質的な統治を継続することだ。光末氏は「最東端の小さな島だが、膨大な排他的経済水域(EEZ)を持つ。崇高な任務という意識で隊員に勤務させている」と語る。
  EEZとは、沿岸国が沿岸から200カイリ(約370キロ)以内で設定できる、水産・海底資源など経済的な権利を有する海域だ。
  日本はわずか1・5平方キロの南鳥島のおかげで島の周囲43万平方キロのEEZを太平洋上に有している。それは日本の全国土より広い面積だ。そのEEZ内の深海底では、ハイテク製品などに用いられる貴重な「レアアース」(希土類)の存在が確認されている。
  島の生活は不便が多い。食料は週1回、航空自衛隊機で運ばれてくるが、携帯電話は数年前にソフトバンクだけがかろうじてつながるようになった。インターネットは接続できないに等しい。テレビはBSのみで地上波は映らない。趣味は筋トレ、日焼け、釣り-。
  医師はいない。医療機関がある本州まで片道4時間を要し、けがが致命傷になりかねないため、隊員の安全管理には特に留意しているという。隊長は1年、一般隊員は2カ月交代でここに住む。
  河野氏は視察の際、任務の現状を隊員から聞いて「勤務環境を少しでも改善できるよう努力したい」と語った。島内の戦跡や戦没者慰霊碑、海洋調査船などが停泊する岸壁工事の現場なども訪ねた。工事は国交省の事業で、令和4年度に160メートル岸壁が完成する予定だという。
  「中国の艦艇と航空機が太平洋に活発に進出してくる中、太平洋の防衛を真剣に考えていかなければならない」
  河野氏は視察後の取材でこう強調した。令和2年版防衛白書は、中国軍の太平洋進出について「今後一層の拡大・活発化が見込まれる」と警戒した。
(3)
  南鳥島は今のところ、直接的な圧力にはさらされていない。ただ、同じ太平洋側にある日本最南端の沖ノ鳥島周辺のEEZでは今月、中国の海洋調査船が日本側の事前同意を得ずに調査を強行したとみられる事案が発生している。レアアースが眠る南鳥島周辺もひとごとではないだろう。
  日本の国土面積は世界で61番目だが、EEZは世界6位の面積を誇る。絶海の孤島に日の丸を掲げ、特殊な生活環境で人が居住し、滑走路などのインフラを維持している。日本という海洋国家はこうして成り立っており、それは決して容易なことではない。
  今回、わずか2時間余りの滞在だったが、その現実を垣間見ることができた。


2020.7.18-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/politics/news/200718/plt2007180012-n1.html
沖ノ鳥島EEZで中国船、10日連続調査 日本政府が抗議「即時に中止すべきだ」

  日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)で18日、中国調査船がワイヤのようなものを引き上げているのを海上保安庁が確認した。同海域の航行は10日連続、調査は3日連続となった。政府は国連海洋法条約に反するとして中国側に抗議しているが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で続く中国公船の挑発行為に続く懸案となっている。
  菅義偉官房長官は17日の記者会見で「科学的調査を実施しているのであれば即時に中止すべきだ。緊張感を持って関係省庁で連携し、毅然(きぜん)とした対応で臨んでいきたい」と述べ、外交ルートで中国側に抗議していることを明らかにした。
  日本側に無断で沖ノ鳥島沖での調査を続けたのは中国の海洋調査船「大洋号」。海保の巡視船が9日に確認して以降、15日を除き、18日午後5時過ぎにEEZ外に出るまで調査を行った。無線や電光掲示板を使った海保の中止要請にもかかわらず、14日までの6日間連続の調査は平成23年以降の最長期間を更新した。
  尖閣諸島周辺でも中国公船の連続航行日数が長期化している。政府・与党内には、中国側が沖ノ鳥島と尖閣諸島での動きを連動させて海洋進出を強めているとの見方がある。
  国連海洋法条約は他国のEEZにおける無断の海洋調査を認めていない。中国政府は沖ノ鳥島は島ではなく岩礁だ」と主張している。また、中国調査船が同島周辺で科学的調査をするのに「日本の許可は必要ない」としている。


2020.7.3-ZaqZaq by 夕刊フジ-https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200703/pol2007030002-n1.html
中国公船80日連続で尖閣周辺侵入…日本漁船に接近も 日本の領土守るため早期の映像公開を

  共産党独裁の中国が、沖縄県・尖閣諸島への領土的野心をあらわにしている。中国海警局の武装公船による尖閣周辺海域への侵入が2日で80日連続となったうえ、日本漁船に接近する動きまで見せたのだ。「中国公船による日本漁船追尾の映像の公開」や「尖閣への公務員常駐」など、日本固有の領土を守り抜く、具体的行動が求められる。
  中国公船2隻は2日午後4時10分ごろから、尖閣周辺の領海に相次いで侵犯した。領海侵犯は6月22日以来で、今年13日目となる。
  さらに、中国公船は2日午後4時50分ごろ、魚釣島の西約7キロの海上で、操業中の日本漁船に接近しようとする動きを見せた。海上保安庁の巡視船が間に入り、漁船の安全を確保したという。
  中国公船は5月8日、領海侵犯して日本漁船を追いかけ回すなど、行動がエスカレートしている。「今日の香港は、明日の台湾、明後日の沖縄・尖閣」という指摘は大げさではない。
  これを阻止するため、衛藤晟一領土問題担当相は、日本漁船が追尾された際の映像公開を検討している。自民党は2012年の衆院選公約などで、尖閣諸島での「船だまりの建設」や「公務員の常駐」を選択肢の1つとして掲げた。
  だが、映像公開には「海上警備体制の手の内を見せることになる」(外務省幹部)と慎重意見があるうえ、「尖閣に船だまりを造っても中国が行動をやめることは絶対にない。むしろ強く反発する」(同省関係者)と反対論もあるという。
  どんな政策にも反対者は出てくる。重要なのは、日本政府の「尖閣諸島を守り抜く」という覚悟と決意だ。


2020.6.17-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://special.sankei.com/a/international/article/20200617/0001.html
中国、露艦艇への尖閣領有権の主張相次ぐ “連携”強化で協調か

  尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺でロシア海軍艦艇が領海外側にある接続水域に入り、中国海警局の公船がロシア艦艇に対して領有権を主張する事案が相次いでいることが17日、政府関係者への取材で分かった。日本政府は常態化を懸念し、中露両政府の意図などを分析。中露は軍事面で連携を強めており、中国は、「他国軍艦への対応」を尖閣領有権主張の補強材料にするためロシアを巻き込み、協調した動きを取っている可能性がある。

  尖閣周辺の接続水域では17日、中国公船4隻の航行が確認された。4月14日から65日連続で、平成24年9月の尖閣国有化以降で最長の連続日数を更新した。
 政府関係者によると、尖閣周辺の接続水域でのロシア艦艇の航行と中国公船の伴走は今年、10回程度確認されている。尖閣周辺では、海上保安庁が24時間体制で警戒監視を継続。海保は中露の無線連絡を確認し、中国の主張を訂正するなど、双方を視野に入れた対応に迫られている。 


2020.6.16-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/world/news/200616/wor2006160033-n1.html
中国、海警局と海軍「融合」着々…軍指揮下で合同訓練も

  【北京=西見由章】中国海警局の巡視船が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域で活動を活発化させている背景には、圧力を徐々にエスカレートさせて日本の実効支配を崩すという中国側の一貫した長期戦略がある。島嶼(とうしょ)支配のために海警と海軍の“融合”も着々と進む。米国との新冷戦が強まる中で習近平指導部は対日接近を図っているが、尖閣をめぐり中国側が配慮を示す可能性は極めて低い。
   
中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)常務委員会は4月、「人民武装警察法改正案の審議を始めた。2018年に海警が国家海洋局から人民武装警察部隊(武警)に編入され、最高軍事機関である中央軍事委員会の指揮下に入ったことを受け、武警自体の任務として海上の権益保護や法執行を明記した。
   改正案は武警が「戦時」
において、人民解放軍の地域別指揮機関である5つの戦区か、中央軍事委から指揮を受けると規定。戦時の任務の内容には触れていないが尖閣周辺で海警が東部戦区の海軍(東海艦隊)と共同作戦を行うことも可能になる。また平時の訓練や演習においても同様の指揮を受けるとした。
   
日本の中国軍事研究者は「中国は海警と海軍の連携を強める方向で組織や指揮系統の改変を行ってきたと指摘。両者が作戦レベルで合同訓練を行うようになれば、尖閣周辺の状況が変わる可能性もあると分析する。
   
中国側が尖閣周辺や南シナ海で海洋進出の動きを強めているのは、新型コロナウイルスへの対応に追われる関係国の反応を試している側面もある。北京の軍事関係筋は中国には西太平洋から米海軍の影響力を排除する総合目標があり在日米軍は軽視できない存在だ各種の圧力や威嚇行動により、日本側の反応とともに日米同盟の適用範囲や反応速度、信頼性などを探る必要があると語った


2020.6.16-Yahoo!!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/654d3dbebe13d560a2e4baa9c799a8c94c224af9
尖閣、実効性乏しい「抗議」…政府、映像公開には慎重

  尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側の接続水域で16日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されたのは4月14日から64日連続で、平成24年9月の尖閣諸島国有化以降で最長の連続日数に並んだ。政府は中国に対し、繰り返し厳重な抗議」をしてきたが、結果的に中国は挑発行為をエスカレートさせており、「抗議」は実効性に乏しいのが実態だ。
  「わが国の領土領海を断固として守る方針のもとに、緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を期すとともに、中国側に対しては毅然とした態度で冷静に対応していきたい」
  菅義偉(すが・よしひで)官房長官は16日の記者会見で、中国当局の船が64日間連続で確認されたことを受け、こう語った。
  中国公船の尖閣諸島への接近は新型コロナウイルスが中国から世界に拡大した最中も続いた。今年は6月16日までの168日間で158日確認され、年間で過去最多だった昨年の282日を上回るペース。接近した公船の延べ数も16日時点で552隻に上り、同じく年間で最多だった昨年の1097隻を超える勢いだ。
   さらに、5月8日には領海に侵入して日本漁船を追尾し、日本政府の抗議後の9~10日も領海内にとどまる事案が発生するなど悪質行為も目立っている。
   「中国中央軍事委員会傘下の中国海警局の船が日本の領海で日本の漁船を追い回す事態だ。フェーズが変わった」。衛藤晟一領土問題担当相は最近周囲にこう語り強い危機感を示した。
   その衛藤氏には国会で与野党議員から、日本漁船が中国公船に追尾された際の映像について、「日本が中国からどういうことをされているか世界に知ってもらうために公開する必要がある」(日本維新の会の浦野靖人衆院議員)などと、公開を求める声が上がった。
   衛藤氏は映像公開に前向きだが、海上警備態勢を明らかにすることにもつながるため、政府全体としては映像の公開には慎重だ。菅氏は16日の記者会見で「映像の公開に向けて具体的な検討が始まっているわけではない」と述べた。(永原慎吾、原川貴郎)


2020.6.6-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/world/news/200606/wor2006060019-n1.html
尖閣の字名「登野城尖閣」に変更へ 石垣市方針、中国反発も

  沖縄県石垣市が9日開会の同市議会に、行政区域として管轄する尖閣諸島の住所地(字名)を「石垣市登野城」から「石垣市登野城尖閣」に変更する議案を提出する方針であることが6日、関係者への取材で分かった。同議会は与党議員が多数を占め、可決される見通しで、中国などが反発することも予想される
  関係者によると、字名の変更は行政手続きの効率化が目的。現在の尖閣諸島の住所は「石垣市字登野城」の2390~2394番地だが、石垣島の市街地の一部なども同じ「登野城」の字名であるため、混同されることがあった。「尖閣」を明記することで、事務的なミスを防ぐ狙いがある。
  市は字名変更の議案について、すでに議会運営委員会に説明している。可決されれば10月1日から施行される。新住所となる「登野城尖閣」に続く小字名の「南小島」「北小島」「魚釣島」「大正島」などの表記は変更しない。
  今回の字名変更は、尖閣諸島の実効支配を明確にするうえでも注目される。市議会でも平成30年6月、字名変更を求める決議を賛成多数で可決していた。
  ただ、領有権を主張する中国などが反発するのは必至だ。中国は最近、尖閣諸島周辺に海警局の公船を連日派遣しているが、字名変更により、活動をさらに活発化させる恐れもある。


2020.5.31-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/politics/news/200531/plt2005310002-n1.html
尖閣周辺に中国船 48日連続

  沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で31日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは48日連続。
  第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。


2020.5.24-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/politics/news/200524/plt2005240006-n1.html
中国公船、日本の抗議後も尖閣領海で漁船追尾 今月上旬、領海外でも45キロ

  中国海警局の船が5月上旬に尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入して日本漁船を追尾した問題で、8日の日本政府の抗議後も2日間にわたり中国公船が漁船を追尾していたことが24日、分かった。10日に漁船が与那国島(同県与那国町)に向かった際も領海の外で約45キロ追尾した。政府関係者や漁船船長らが明らかにした。政府は一連の動きを特異な行動と位置づけ、分析を進めている。
   海保などによると、尖閣周辺を航行中の中国公船4隻が8日午後4時ごろから相次ぎ領海に侵入した。そのうち2隻が与那国島の漁船「瑞宝丸」=金城和司船長(48)=に接近して追尾したため、瑞宝丸は海保の指示を受け、いったん領海の外に出た。日本政府は8日に複数のルートで中国側に抗議した。
   追尾は8日だけでなく、瑞宝丸が領海内に戻ると再び中国公船が現れ、9日から2日間にわたり領海内で瑞宝丸を追尾・監視した。電光掲示板で瑞宝丸に「退去」を命じ、約30メートルの距離まで接近することもあった。中国公船は領海内に約26時間滞在。瑞宝丸は10日午後7時ごろに漁を終えて与那国島に向かったが、中国公船の追尾は11日午前0時ごろまで続いたという。
   中国公船は「退去命令」にあたり、無線やスピーカーは使わず、放水なども行わなかった。瑞宝丸の乗員3人にけがはなかった。
   中国公船の動きは、日本の実効支配を揺るがす意図があったとみられる。中国外務省の趙立堅報道官は11日の記者会見で、日本漁船が「中国の領海内で違法な操業をした」と主張。「日本は釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)の問題で新たな騒ぎを起こさないよう希望する」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大に乗じ尖閣周辺での存在感強化を図った可能性もある。
   尖閣諸島をめぐっては、昨年5月にも中国公船が日本漁船を追い回す事態が発生している。この際、漁船に乗っていた石垣市の仲間均市議(70)は産経新聞の取材に「中国公船はボートを下ろそうとしていた。退去命令に従わなければ拿捕(だほ)するぞという脅しだと思った」と証言した。


2020.5.17-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/column/news/200517/clm2005170003-n1.html
【主張】尖閣諸島 中国の主張は荒唐無稽(こうとむけい)だ

  尖閣諸島(沖縄県)周辺の領海に侵入した中国海警局の公船2隻が、付近で操業していた日本漁船を追尾した。海上保安庁の巡視船が割って入り、中国公船に領海から出るよう警告した。巡視船が尖閣の守りを果たしたのは心強い。
  政府は中国に抗議したが、中国公船は3日にわたり領海侵入を重ねた。
  中国海警局はブログで「(同局の)艦隊が8日、中国の釣魚島(尖閣の中国名)の領海内を巡視している」と宣伝した。中国外務省報道官は海保巡視船が「違法な妨害を行った」と非難した。中国公船が「違法操業」の日本漁船を「法に基づいて追尾・監視」したとも語った。「盗人たけだけしい」とはこのことだ。違法行為を働いたのは中国側のほうである。
  尖閣諸島は日本固有の領土である。尖閣海域で法執行を行う権利を一切持たない中国海警局による行動は、日本の主権を踏みにじるもので、到底容認できない。とりわけ今は、新型コロナウイルスをめぐり国際協力が欠かせないときだ。中国側の挑発はこれに水を差すだけである。
  そもそも、尖閣は自分のものだという中国の主張が荒唐無稽なのである。尖閣は明治28年に沖縄県に編入された。中国から奪ったわけではない

  中国は尖閣を日本領だと長く認めてきた。中華民国の長崎領事は大正8年、遭難して尖閣に漂着した中国・福建省の漁民31人を救援した日本人へ感謝状を出した。そこには「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と記されていた。
  中華人民共和国の建国後、共産党機関紙「人民日報」(昭和28年1月8日付)は琉球諸島を構成する島々の一つに「尖閣諸島」を挙げていた。
  中国が尖閣への領有権を唱えだしたのは昭和46年12月である。国連機関により周辺に海底油田がある可能性が指摘されてからだ。
  中国が尖閣を先に見つけたというが証拠はない。また、発見や地理的な距離だけでは領有権を正当化できない。
  国際法上、領有する意思のもとで持続的かつ平和的に領有主権を行使していなければならないからだ。その点から尖閣が日本の島であることは明白である。 中国は平和を乱す強欲な野望を捨てるべきだ。


2020.5.16-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/life/news/200516/lif2005160029-n1.html
ポストコロナの覇権拡大狙う中国 日本抗議も尖閣侵入は常態化
(1)
各国が新型コロナウイルス対応に追われる隙を突き、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺を含む南西諸島や南シナ海で挑発的な動きを活発化させている。感染収束後の「ポストコロナ」の海洋覇権拡大を狙い、先手を打っているとみられる。警戒を強める日本政府は、中国への懸念を共有する太平洋関係国と連携強化を模索している。
  今月8日、中国海警局の船4隻が尖閣諸島・魚釣島の日本領海に侵入した。うち2隻が操業中の日本漁船を追いかけ、現場は一時緊迫。9日にも2隻が領海侵入し、26時間も居座った。日本政府は「海洋進出を既成事実化しようとする動きの一環」と分析している。
  自衛隊幹部も「尖閣周辺に中国船がいるのが普通だとの認識を定着させ、実効支配につなげようとしている」と語る。日本の抗議に中国外務省報道官が「日本漁船が中国領海内で違法操業した」と主張したことにも、その思惑が透ける。
  中国海警局は海上保安庁に相当する組織だが、2年前に中国共産党中央軍事委員会の傘下に入った。安倍晋三首相は15日、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」で、尖閣に関し「具体的なことは言えないが、圧倒的な対応をしている」と強調。「習近平国家主席にも日本政府の意思を見誤らないでもらいたいとはっきり申し上げている」と述べた。
  ただ、結果的に領海侵入は常態化。日本の抗議も無視され続け、「尖閣支配」の既成事実化を狙う中国の思惑通りともいえる。
  中国海軍の空母「遼寧」など6隻の艦隊は4月11日と28日、初めて宮古海峡(沖縄本島-宮古島間)を往復し、太平洋に出て東シナ海に戻った。翌29日もミサイル駆逐艦など3隻が同海峡から太平洋に抜けた。南西諸島は中国が東シナ海から太平洋に進出する出口で、コロナ禍に乗じ日本の抑止力を試しているようだ。
  それ以上に攻勢が強まっているのが南シナ海と台湾だ。中国は4月18日、領有権争いが起きているパラセル(中国名・西沙)諸島とスプラトリー(同・南沙)諸島に行政区を新設したと一方的に発表。共同通信によると、中国軍は8月、台湾が実効支配する東沙諸島の奪取を想定した大規模な上陸演習を計画している。
(2)
 ポストコロナの軍事バランスを揺るがしかねない中国に対し、日本がよって立つのが日米主導の「自由で開かれたインド太平洋構想」だ。自衛隊と米軍はコロナ禍でも直接的な接触がない艦艇や航空機の共同訓練を続け、今月12日に航空自衛隊の戦闘機16機が米空軍の戦略爆撃機2機と編隊航法訓練を実施した。
  米軍は環太平洋合同演習(リムパック)の8月実施も決めた。コロナの影響で開催が危ぶまれたが、各国の連携と対中抑止力が維持されているとのメッセージを発する意図もある。
  自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長はシュナイダー在日米軍司令官ら米軍幹部と連絡を取り合い、危機感を共有している。河野太郎防衛相は先月中旬以降、米国、オーストラリア、インド、フィリピンなどインド太平洋に関わる各国国防相と電話会談を重ねている。「力による一方的な現状変更の試みに反対する」との方針を確認し、各国に連携を呼びかけているが、中国の行動を抑制させるまでには至っていない。(田中一世)


2020.5.9-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200509/k10012423191000.html
尖閣沖 中国海警局が日本漁船に接近追尾 現場は一時緊張状態に

  8日午後、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が、日本の領海に侵入した際、付近の海域で操業していた日本の漁船に接近し、その後、追尾しました。
  海上保安本部は、海警局の船に対して警告を行うとともに、漁船の安全を確保するため周囲に巡視船を配備するなど、現場は一時、緊張状態になりました。
  第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が8日午後4時ごろから、およそ2時間にわたって日本の領海に侵入しました。
  このうちの2隻が、午後4時50分ごろ、尖閣諸島の魚釣島の西南西およそ12キロの海上で、操業中の日本の漁船に接近し、その後、追尾したということです。
  海上保安本部は海警局の船に対して、直ちに領海から出るよう警告を行うとともに、漁船の安全を確保するため、周囲に巡視船を配備するなど、現場は一時、緊張状態になりました。
  漁船には漁業者3人が乗っていて、いずれもけがなどはありませんでした。
  尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは、先月17日以来、ことしに入って8回目で、海上保安本部は、再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。


2020.5.8-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012422621000.html
尖閣沖 中国海警局の船4隻が一時領海に侵入

  8日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻がおよそ2時間にわたって日本の領海に侵入し、第11管区海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
  海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合で、8日午後4時ごろから中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
  4隻は、およそ2時間にわたって領海内を航行したあと、午後6時ごろまでに領海を出たということです。
  午後6時半現在、4隻のうち2隻は、魚釣島の南西およそ25キロから28キロを、ほかの2隻は尖閣諸島の南小島の南およそ26キロから27キロを航行しているということで、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
  尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは先月17日以来で、ことしに入って8回目です。


2020.5.3-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/world/news/200503/wor2005030007-n1.html
尖閣周辺に中国船 20日連続

   沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で3日、中国海警局の船2隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは20日連続。
   第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。


2020.4.17-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200417/k10012392391000.html
尖閣沖 中国海警局の船4隻 日本の領海に一時侵入

17日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻がおよそ2時間にわたって日本の領海に侵入し、第11管区海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
  海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合で、17日午前10時すぎから中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
  4隻は、およそ2時間にわたって領海内を航行したあと、正午ごろまでに領海を出たということです。
  午後0時10分現在、4隻は魚釣島の西南西およそ24キロから27キロを航行しているということで、海上保安本部は再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
  尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは今月8日以来、ことしに入って7回目です。



2019.12.30-東京新聞 TOKYO Web-https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019122901001543.html
中国、尖閣侵入を06年から計画 指導部指示、公船指揮官が初証言

沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領海に2008年12月8日、中国公船が初めて侵入した事件で、公船の当時の指揮官が29日までに共同通信の取材に応じ、中国指導部の指示に従った行動だったと明言した上で「日本の実効支配打破を目的に06年から準備していた」と周到に計画していたことを明らかにした。指揮官が公に当時の内実を証言するのは初めて。 証言したのは、上海市の中国太平洋学会海洋安全研究センターの郁志栄主任(67)。当時は海洋権益保護を担当する国家海洋局で、東シナ海を管轄する海監東海総隊の副総隊長として、初の領海侵入をした公船に乗船し指揮していた。(共同)


2019.9.28-IZE イザ-https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/190928/plt19092805050001-n1.html
中露、尖閣侵犯寸前 7月 爆撃機、竹島から編隊
産経新聞-THE SANKEI NEWS

中国、ロシア両軍の爆撃機が7月下旬、編隊を組み尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空を領空侵犯する動きを見せ、航空自衛隊3基地の戦闘機が緊急発進(スクランブル)していたことが27日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。日本政府は爆撃機の行動を極めて特異な事例とみて、中露両政府の意図などを分析している。
 中露の爆撃機が尖閣諸島上空を領空侵犯する動きを見せたのは7月23日。中国軍のH6爆撃機2機と、露軍のTU95爆撃機2機が竹島(島根県隠岐の島町)周辺の上空で合流した後、編隊飛行で南西に向かった。対馬海峡上空を抜けて東シナ海に入った後、尖閣諸島に向けて針路を取った。
 これに対し、空自は築城(ついき)基地(福岡県築上町)、新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県新富町)、那覇基地(那覇市)から戦闘機が緊急発進し、針路変更を促した。中露爆撃機は尖閣諸島から約90キロ北東にまで迫る北緯27度線周辺で二手に分かれ、領空侵犯は回避された。
 中露爆撃機が針路を変更していなければ、そのまま領空侵犯されていた可能性が高かった。防衛省関係者は「あと10分足らずで尖閣諸島の上空に達し、領空侵犯を許すところだった」と明かす。

 これに先立ち、露軍のA50空中警戒管制機1機が竹島上空を2回にわたり領空侵犯し、中露軍爆撃機は韓国の防空識別圏(ADIZ)内に侵入した。自衛隊はこれに対しても「日本のADIZに接近、侵入した」として緊急発進した。
 ただ、尖閣諸島は竹島と異なり、日本が実効支配する領土だ。防衛省関係者は「あの日は竹島ばかりが注目されたが、われわれが最も緊張したのは尖閣に絡む動きだった」と振り返る。
 イタル・タス通信によると、露国防省は中国軍機との一連の飛行について「中国軍とアジア・太平洋地域で初となる長距離合同パトロールを実施していた」とする声明を発表している。日本政府内には「中露が連携し、竹島と尖閣諸島という日本の領土2カ所に連続して挑戦してきた」(防衛省関係者)との分析もある。


尖閣諸島中国船領海侵犯事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

尖閣諸島中国船領海侵犯事件とは、中華人民共和国の公船等が日本領土で日本が施政権下におく尖閣諸島領海を継続的に侵犯している事件
中国公船や抗議船によって継続的に行われている領海侵犯は、「尖閣諸島は中国固有の領土」という主張に基づいて行われている示威行為であり、この他にも中国漁船が漁業を目的に領海侵犯を行っている。
  2013年7月以前は、尖閣諸島の接続水域入域と領海侵犯を行っていた中国公船は、農業部漁業局(BOF)所属の漁業取締船漁政」や、国務院の下部組織で国土資源部も所掌する国家海洋局海監総隊所属の公船「海監」であったが、2013年7月以降は、両機関が統合して発足した新たな国家海洋局傘下の中国海警局の公船「中国海警」が入域と侵犯を繰り返している。

中国公船による接続水域内入域及び領海侵犯の詳細
漁船や抗議船などの民間船舶と見られる中国船舶の領海侵犯は以前から頻発していたが、初めて中国政府の公船の領海侵犯が確認されたのは2008年12月8日であり、同日に中国公船は9時間に渡って尖閣諸島の領海を侵犯して徘徊・漂泊する行為を行った。その後2010年9月に尖閣諸島中国漁船衝突事件が発生した以降に接続水域入域と領海侵犯を増加させ、2012年9月に日本政府が尖閣諸島国有化を行った以降は爆発的に入域と侵犯を増加させて現在まで続いている。
  2016年6月9日には初めて中国海軍の艦艇「江凱型フリゲート」が尖閣諸島の接続水域に入域した。これに対し日本政府は午前2時に程永華駐日中国大使を外務省に呼んで斎木昭隆外務事務次官による抗議がなされた。なお、その6日後の同月15日には中国海軍の情報収集艦口永良部島の領海を侵犯し、翌16日にも同じ船が北大東島の接続水域に入り、同日金杉憲治外務省アジア大洋州局長により劉少賓駐日次席公使に対して「一方的にわが国周辺海域での行動をエスカレートさせている最近の中国軍全般の活動に懸念する」との伝達がなされた
  以下に海上保安庁公式サイトに記載されている中国公船の日毎の接続水域入域と領海侵犯の延べ隻数を合算して月別に表した表を記す

日本の対応
中国公船による接続水域入域と領海侵犯を受けて、日本側はくにがみ型巡視船を大量建造して海上保安庁の第十一管区海上保安本部に同型10隻(石垣海上保安部に配備)とつがる型巡視船2隻からなる「尖閣領海警備専従体制」を構築して2016年2月に完成させた。また2018年度末までに規制能力強化型の新たな小型巡視船を宮古島海上保安部に9隻配備して「尖閣漁船対応体制」を完成させ、2019年度末までに新型ジェット機ファルコン2000LXSを3機配備して「尖閣24時間監視体制」を完成させる予定である


尖閣諸島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


尖閣諸島は、東シナ海の南西部にある島嶼群。石垣島北方約130 – 150kmの、北緯25度43分 - 56分、東経123度27分 - 124度34分
   の海域に点在する。尖閣列島ともいう。日本実効支配しており、中華人民共和国および中華民国がそれぞれ領有権
   主張している。「尖閣諸島」および「尖閣列島」は日本における呼称であり、中国では釣魚群島あるいは釣魚島及びその付属島嶼
   台湾では釣魚台列嶼と呼ばれている。

構成

尖閣諸島は魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島、沖の北岩、沖の南岩、飛瀬などで構成される。総面積は約5.56km2
   戦前には日本人居住者がいた時期もあったが、1940年(昭和15年)頃以降はいずれも無人島となっている。主な島と岩礁は以下のとおり。
   面積と最高標高はそれぞれ沖縄県と海上自衛隊が作成した資料による。中国・台湾名はそれぞれ日本の新字体表記に変換してある。

なお、2012年(平成24年)1月16日、日本政府は排他的経済水域 (EEZ) の基点となるにもかかわらず名称が不明であった離島について、地元自治体
   などに呼称を照会した上で、同年3月末までに命名する方針を示し、3月2日には名称が決定した。この中には、尖閣諸島近海の4島が
   含まれており、このうち久場島付近にある3島は北西小島北小島北東小島、大正島付近にある1島は北小島と名付けられた。この結果、
   本諸島には計3つの北小島が存在することになった。








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