サウジアラビア問題-1


2024.06.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240623-QM6B66JE4JMFZLDUBFER54FU3U/
メッカ巡礼で1千人以上が死亡 50度の酷暑が影響 冷房利用できない不法巡礼者ら犠牲か

  【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビア西部のイスラム教最大の聖地メッカで実施された今年の「大巡礼(ハッジ)」では、1000人以上が死亡した。AP通信が23日、各国政府当局者の話を基に伝えた。 14日から19日までの期間中、最高気温が50度を超えるなど猛烈な暑さに見舞われ、体調不良を訴える人が続出正規の巡礼ビザ(査証)を取得せず、冷房が効いたホテルやバスを利用できなかった人々が犠牲になったようだ

  エジプト政府当局者は、犠牲者の半数を超える660人以上のエジプト人が死亡したと述べた。政府は不法な巡礼を手助けしたとして、16の旅行業者の免許を取り消した
  このほかインドネシア人165人、インド人98人が死亡し、ヨルダンやチュニジア、マレーシアなどから来た人もそれぞれ数十人が亡くなった。英BBC放送(電子版)は、ヨルダンでは旅行業者数人が逮捕され、チュニジアでは担当大臣が更迭されたと伝えた。
  ハッジではしばしば大規模な死亡事故が起きており、2015年には多数の巡礼者が折り重なって倒れる事故で2400人以上が死亡した。今年は世界各地から約180万人が参加したとみられる。サウジ政府は不法に巡礼を試みた数万人を摘発したが、詳細な人数は公表していない
  ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の5つの義務の1つで、体力や財力に余裕がある信徒は一生に一度は行うよう求められている


2024.05.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240520-BJFFISZ4PRPKFAMYL4V3PYEONY/
サウジ皇太子の来日、急遽延期 国王の健康状態のため

  林芳正官房長官20日の記者会見で、サウジアラビアのムハンマド皇太子が同日から予定していた来日の延期を発表した。同国から19日夜、父親のサルマン国王の健康状態を理由として「訪日は延期せざるを得なくなった」との連絡があったという。林氏は改めて来日日程を調整する考えを示した。

  サウジアラビアの国営通信は、サルマン国王が肺炎と診断されたと伝えている。ムハンマド皇太子は20~23日の日程で公賓として来日し、天皇陛下との会見や、岸田文雄首相との会談を予定していた。


2024.01.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240125-D6KUHD47XVNL7BPAD7XRASFNMY/
サウジ、酒販売限定解禁へ 非ムスリム外交官用と報道

  ロイター通信は24日、酒類の売買や飲酒を禁じているサウジアラビア政府が、イスラム教徒(ムスリム)でない外交官が利用できる酒の販売店を準備していると報じた。サウジはイスラム教の戒律が極めて厳格だが、近年は改革・開放政策を大きく進めている

  ロイターは関係筋の話や入手した文書を基に報じた。店舗は首都リヤドの各国大使館が集まる地区に数週間以内に開設される見通し。客はサウジ外務省から許可を得て、月当たりの購入量を守る必要がある。外交官以外の非ムスリムの外国人駐在員らが利用できるかどうかは不明という。(共同)



2023.11.11-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20231111-WJQZ2NCX65M3FPGVJGRTBMS3MI/
イスラム首脳がガザ情勢を協議 イラン大統領がサウジ訪問 外交正常化以降で初

  アラブ連盟とイスラム協力機構(OIC)は11日、パレスチナ自治区ガザ情勢を協議するため、サウジアラビアの首都リヤドで合同の臨時首脳会議を開催した。サウジの実権を握るムハンマド皇太子は冒頭で「パレスチナの同胞に対する野蛮な戦争を非難し、断固として拒絶する」と演説。軍事行動を即時にやめるようイスラエルに求めた。

  首脳会議にはイランのライシ大統領も出席した。ライシ師のサウジ訪問は3月に中国の仲介でイランとサウジが外交関係正常化で合意して以降初めて。サウジの国営テレビは、ムハンマド氏が会議場でライシ師を出迎え握手する映像を伝えた。
  首脳会議にはライシ師のほか、トルコのエルドアン大統領やシリアのアサド大統領が出席した。(共同)


2023.08.22-Yahoo!Japanニュース(REUTERS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/5795bab7c31bb819d6d5f2f270e2cdef90aa05ed
「山中に遺体が散乱」サウジ国境警備隊が移民数百人を虐殺、人権団体が報告書

  国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は21日、サウジアラビアの国境警備隊が、同国への入国を試みた少なくとも数百人のエチオピア人移民を殺害したとする新たな報告書を発表した。

  ロイターが分析を行い、HRWが検証した映像には、イエメンとサウジの国境付近で負傷した数人が映っている。HRWによると、サウジの警備隊は爆発性の武器を使用し、至近距離から発砲したという。また一部の映像には、遺体や墓穴を掘る様子が映っている。
  この報告書を書いたHRWのナディア・ハードマン研究員はこう話す。 報告書を書いたナディア・ハードマン研究員 「われわれは2014年以来、サウジ国境警備隊による同国国境における移民や亡命希望者の殺害を記録してきたが、これらは変則的なものだった。 だがここ数年、状況が劇的に悪化した。
  殺戮の場面や山中に散乱する遺体、体を真っ二つに吹き飛ばされた遺体を目撃したと証言する人々がいる」 ムスタファ・ソフィアン・モハメッドさんは、実際に攻撃を受けたと証言する。昨年7月、モハメッドさんら45人のエチオピア人は3日間移動を続けてサウジ国境に到達。そこでサウジ領内から機関銃の掃射と手榴弾による攻撃を受けたという。
  この時、彼は脚の一部を失った。 モハメッドさんは仕事を見つけるためにジブチを経由してサウジアラビアに向かっていた。だが「脚を1本失っただけで、手ぶらで家族のもとに帰ってきた」とモハメッドさんは語った。 サウジの当局者は21日、メールで回答を寄せた。それによるとHRWの指摘は「根拠がなく、信頼できる情報源に基づいていない」としている。 同国国境警備隊を巡っては、組織的に移民を殺害していたと国連当局者が昨年報告しているが、サウジ当局はこの指摘についても強く否定している。


2022.06.27-demnu ニュースBloomberg)-https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-RE3XPLT0AFB901
サウジ通貨庁が銀行に約1兆8000億円注入、流動性不足緩和で−関係者
©2022 Bloomberg L.P.

  (ブルームバーグ): サウジアラビア通貨庁(SAMA、中央銀行)は、約500億リヤル(約1兆8000億円)の定期預金の形で国内金融機関に流動性を注入した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。この10年余りで最悪の流動性不足を緩和することが狙い

  今回の介入は米連邦準備制度による今月の利上げ直前に開始。ローン金利を設定する際のベンチマークとして使われる3カ月物サウジ銀行間金利(SAIBOR)を下回るレートで提供した。情報の非公開を理由に同関係者が匿名で語った。

SAMAにコメントを求めたが、現時点で返答はない。
  SAIBORが示す流動性状況は、2008年後半以降で最もタイトなことを示す。当時、原油価格は1バレル=40ドルを割り込んでいた。サウジの銀行が直面している資金調達のストレスは、原油相場の急落時や2008−09年の信用収縮による世界危機をなどを除き、ほとんど前例がない。

  当時とは対照的に、サウジ政府は今年、原油高や増産による歳入増で約10年ぶりに財政黒字を達成する方向にある。
  同関係者によれば、SAMAによる資金注入はこれまでに少なくとも3つの個別トランシュを通じて行われ、1回目と2回目は各150億リヤル前後の3カ月物預金から成った。それより短いものと長いものを含め、この数日間で少なくとももう1回行ったという。
  資金注入の効果は既に表れており、ブルームバーグ集計のデータによれば、26日のSAIBORは3.13%と、24日の水準から約17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がった。この1カ月余りで最大の低下となった。
  サウジ政府は巨大プロジェクトに資本を振り向けることを目指しており、銀行の流動性確保のコストが押し上げられ、経済に影響するとの懸念が強まっている。SAMAは最近、資金調達面の制約を緩めるためレポ期間を最長4週間から13週間に延長した。
Saudi Arabia Injects Over $10 Billion in Liquidity-Starved Banks(抜粋)©2022 Bloomberg L.P.



2020.8.5-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/world/news/200805/wor2008050021-n1.html
サウジ、中国の協力でウラン精鉱施設建設か 米紙報道 核兵器開発への懸念も

  【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は4日、サウジアラビアが中国の協力でウラン鉱石から精鉱(イエローケーキ)を製造する施設を建設していたことが分かったと伝えた。施設建設は、民生用原子力の開発が目的とみられるものの、サウジが将来、宿敵のイランや事実上の核保有国とされるイスラエルに対抗して核兵器開発に踏み切る恐れもあり、米欧諸国は警戒を強めている
  問題の製造施設は、サウジ北西部の小都市ウラーに近い砂漠地帯に位置し、中国の支援で建設されたとしている。
  サウジと中国は2012年に原子力エネルギーの平和利用での協力に向けた条約を締結したほか、17年には中国国有の原発企業「中国核工業集団」がウラン鉱山探査でサウジを支援するとの覚書を交わしている。
  サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は18年、「イランが核兵器を開発したら、サウジも可能な限り早期に後を追う」と発言しており、精鉱製造施設の存在が明るみに出たことで、米議会やイスラエルがサウジによる核保有の意図に関し疑念を深めるのは確実とみられている。
  これに対しサウジのエネルギー省は、ウラン精鉱製造施設の建設を「全面的に否定する」と主張する一方、ウランを含む鉱物の採掘は、サウジの経済多角化戦略の重要な一角を担っていると強調した。世界有数の産油国であるサウジは、主要輸出品である原油への依存度を引き下げるために原発の保有を目指しているとされる。
  このためトランプ政権も、中東の主要な同盟国であるサウジに対して原子炉や原発関連技術を売却することを検討したものの、同国の原子力開発の透明性に問題があるとの理由で取りやめた経緯がある。
  中東情勢に詳しいマーフィー上院議員(民主党)は同紙に対し、サウジが原子力開発で中国に協力をあおいだ理由として「中国ならば米国のような厳しい管理規制を要求してこないからだろう」との見方を明らかにした。


2020.5.20-SankeiBiz-http://www.sankeibiz.jp/macro/news/200520/mcb2005200925015-n1.htm
国務省監察官の解任、対サウジ武器売却の調査を問題視か

  【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が国務省のリニック監察官を解任した問題で、トランプ氏は18日、解任はポンペオ国務長官の進言を受けて実施したものであると明らかにした。トランプ氏は国務省のほかにも省庁の監察官を相次いで解任しており、与野党から「政権監視に支障が生じる」などとして、懸念の声が上がっている。
  エンゲル下院外交委員長(民主党)は18日の声明で、リニック氏が解任された理由について、ポンペオ氏が議会の承認を経ず、サウジアラビアなどへの武器売却を決めた経緯を捜査していたことが問題視された可能性がある、との見方を明らかにした。

  ポンペオ氏は昨年5月、イランによる対サウジ攻撃を抑止するためとして、サウジなどに約80億ドル(約8615億円)規模の武器を売却すると表明した。
  しかし、共和、民主両党は、サウジ政府が関与した反体制派記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件など同国の人権抑圧を問題視し、上下両院が売却に反対する決議案を可決これに対しトランプ氏は拒否権を発動し、売却を実現させた経緯がある
  リニック氏の解任理由については、ポンペオ氏夫妻が部下の国務省職員らに犬の散歩やレストランの予約などの雑用を命じていた疑いについて調査していたことに、ポンペオ氏が報復したとも指摘されていた。
  これに対しポンペオ氏は米紙ワシントン・ポスト(19日付)に対し、リニック氏が一連の問題や疑惑に関し調査していたとは知らなかったと説明し、解任は「政治的報復ではない」と強調。同氏を解任したのは「国務省(の立場)を損ねる行為をしたためだ」と述べたが、詳細には言及しなかった。
  トランプ氏は、ウクライナ疑惑の内部告発を議会に報告し、同氏の弾劾訴追への道を開いたとされる情報機関担当のアトキンソン監察官を4月に解任。今月には新型コロナウイルス対策に関し、検査キットや防護用具の深刻な不足を指摘した厚生省のグリム監察官を解任している。


2020.3.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012319091000.html
サウジ 前皇太子らを拘束 “政敵”粛清との見方も

中東のサウジアラビアで、クーデターを企てたとして前の皇太子など有力な王族らが拘束されたと、複数の欧米メディアが伝えました。34歳の若さでほぼ全権を掌握した王位継承者のムハンマド皇太子が、権力基盤をさらに固めるため、政敵になりうる有力な王族の粛清に乗り出したという見方も出ています。
  中東最大の産油国サウジアラビアでは、高齢のサルマン国王の息子のムハンマド皇太子がほぼ全権を掌握したうえで、石油に依存しない社会を目指し改革を推し進めていますが、34歳の若さの王位継承者に権力が集中することに違和感を覚える王族や既得権益層が、一定程度、存在するとされています。
  アメリカの有力紙、「ウォール・ストリート・ジャーナル」など複数の欧米メディアは6日、国王やムハンマド皇太子に対するクーデターを企てたとして、有力な王族らが拘束されたと伝えました。
  拘束されたのは、3年前に皇太子を解任されたムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子と国王の弟のアフマド王子などで、この2人の王子は、王位継承の可能性があるもののムハンマド皇太子とは距離があると伝えられてきました。
  サウジアラビアでは3年前にも、ムハンマド皇太子の抵抗勢力とされる有力な王族らが汚職に関わったとして一斉に拘束され、巨額の資産が没収されています。
  今回の拘束をめぐっては、ムハンマド皇太子が権力基盤をさらに固めるため政敵になりうる有力な王族の粛清に乗り出したという見方も出るなど、さまざまな臆測が流れています。








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