裁判-法律問題-1



2021.07.20-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/19072162b10fdba22a1a01717a8830133860b336
大阪の交番襲撃、初公判 「無駄な動きがなかった」 負傷の警官証言

  大阪府吹田市の交番で令和元年6月、警察官を刺して重傷を負わせ、拳銃を奪ったとして強盗殺人未遂などの罪に問われた無職、飯森(いいもり)裕次郎被告(35)の裁判員裁判の初公判が19日、大阪地裁(渡部市郎裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。

  当時巡査で重傷を負った古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査長(28)が証人として出廷し、事件当時の被告を「一点だけに集中しているような表情で、無駄な動きがなかった」と振り返った。
  古瀬巡査長は、バイクで出動しようとしたら背後から「おい」と声をかけられ、振り向くと被告が突然包丁を振り下ろしてきた、と証言。被告に襲われると、もみ合いになった末、馬乗りで胸や腕を10回以上刺されたり殴られたりしたなどと述べた。
  この後、被告が腰の拳銃に手を伸ばしたため必死に抵抗したが、大量出血で力が入らず、奪われたという。
  古瀬巡査長は事件で一時意識不明となったが、昨年1月に職場復帰。しかし肺や足に後遺症があり、交番などの現場勤務には戻れていないという。拳銃を奪われた後悔から一時は辞職を覚悟したが、「周囲からの励ましを受け、今は頑張ろうと思っている」と話し、被告には「何がしたかったのか、自分の口で話してほしい」と望んだ。
  この日、被告は罪状認否で「たぶん僕がやったであろうことは認めますが、正直分かりません」と述べた。弁護側は事件を起こしたことは争わないとした上で「統合失調症の影響で、刑事責任能力を問えない可能性がある」と無罪を主張。
  冒頭陳述で検察側は統合失調症の影響は認めつつ、限定的な責任能力はあったと指摘した。 起訴状によると、被告は元年6月16日早朝、大阪府警吹田署千里山交番の駐車場で、古瀬巡査長の胸などを包丁で複数回刺し、実弾の入った拳銃を奪ったなどとしている。


2021.07.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210717-X4L462TYQVMCDL5SOIUJWW62VM/
京アニ事件から2年 遠い真相解明 初公判決まらず
(1)
  36人が犠牲になった「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件は18日、発生から2年を迎える。事件後に解体され、更地となったスタジオ跡地では追悼式が営まれ、八田英明社長や遺族らが参列する。一方で、青葉真司被告(43)は昨年12月、殺人罪などで起訴されたが、公判日程は未定。公判が始まっても長期間にわたる可能性があり、殺人事件として平成以降で最悪の犠牲者を出した事件の真相解明には、時間を要するとみられる。

  自らも全身に重度のやけどを負った青葉被告は、逮捕後の昨年6月に勾留理由開示の法廷で事件後初めて公の場に姿を見せた。皮膚移植などの高度治療を受け、ストレッチャーに乗せられて出廷する異例の措置が取られ、現在は医療設備の整った大阪拘置所(大阪市)に収容されている。

捜査関係者によると、青葉被告は「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と容疑を認める半面、動機については、京アニの作品を挙げながら、「小説を盗まれた」と逮捕前から一貫して供述。京アニ側は盗作の事実はないとし、一方的に恨みを募らせた末の犯行とみられる。
  事件は、裁判員裁判で審理される。ただ、争点を絞り込む公判前整理手続きの期日も決まらず、裁判官と検察側、弁護側による協議が水面下で進んでいるとみられる。
  公判では、刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となり、弁護側が新たな精神鑑定を請求した場合や、青葉被告の体調も公判の行方に影響を与える可能性がある。
  京アニはファンらに対し、18日の追悼式会場周辺への訪問を自粛するよう呼びかけている。
(2)
京都府警「被害者支援続ける」
  68人が死傷した京都アニメーション放火殺人事件の発生直後から、京都府警は被害者支援チームを立ち上げ、遺族や負傷者のケアに取り組んできた。今も、心の傷が癒えない遺族から不安や悩みが寄せられ、息の長い支援となっている。
  事件では、176人いた社員の約4割が死傷。職場復帰した負傷者も多いが、精神的ショックから立ち直れず、事件後1年たっても回復できなかった社員もいたという。府警によると、負傷した社員は全員退院した。京アニは負傷者の現状について明らかにしていないが、ケアを必要とする社員は多いとみられ、同社は「適切な支援を行うよう努めている」とする。
    府警は事件発生当日、100人体制の支援チームを発足。専門的な研修を受けた警察官らを中心に、担当する遺族や負傷者のもとに赴き、サポートしてきた。
  支援内容は心理的ケアのほか、病院への付き添いや宿泊先への送迎▽事情聴取の同席▽被害者支援制度の給付金の説明-と多岐にわたる。遺族の希望で、連日同じ宿泊施設に泊まって付き添った職員もおり、府警犯罪被害者支援室の井上正己室長は「個別にきめ細かに対応してきた」と語る。
  チームは今年2月に解散したが、活動は同支援室や京都犯罪被害者支援センターといった複数の機関に引き継がれた。希望者とは連絡を取っており、「話をすると気持ちが落ち着く」と頼りにしている人もいるという。井上室長は「関係機関と連携しながら全面的な支援を続けたい」と話した。(桑村大)
  京都アニメーション放火殺人事件 令和元年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオから出火。建物内にいた社員70人のうち36人が死亡、32人が重軽傷を負った。ガソリンをまいて火を付けたとして、京都府警は2年5月、殺人や現住建造物等放火などの疑いで青葉真司被告を逮捕。約半年間の鑑定留置を経て、京都地検は責任能力を問えると判断、同年12月に起訴した。


2021.07.14-朝日新聞デジタル-https://www.asahi.com/articles/ASP7G2VT3P7FUTPB008.html
女子大生ストーカー殺人、男に懲役20年「執拗で残忍」

  昨年6月、静岡県沼津市で女子大学生を刺殺したとして、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた住所不定、無職の堀藍(あおい)被告(21)に対する裁判員裁判の判決が13日、静岡地裁沼津支部であった。菱田泰信裁判長は懲役20年(求刑無期懲役)を言い渡した。

   判決などによると、堀被告は昨年6月、沼津市の大学生、山田未来さん(当時19)の腹や首などを刺して殺害。殺害前には、山田さんに通話アプリ「LINE」などで交際や面会を求めるメッセージを計29回にわたって送信するなどした。
   公判で堀被告は、同じ大学に通う山田さんに好意を抱いて一方的にメッセージを送信したことを認め、山田さんにLINEをブロックされたことで「生きがいを奪われたと感じた」と供述した。

   その上で、自身が小学生の頃に心臓にペースメーカーを取り付けて以降活動が制限され、人生に悲観的になったとし、「山田さんだけが幸せな人生を送ることを許せないと感じた」と犯行の動機を述べていた。
   検察側は山田さんと堀被告の関係について「他人同然で、理不尽に殺害されたに等しい」と主張。刺し傷などが49カ所にのぼったことに触れ、「殺害をちゅうちょした形跡もない」として無期懲役を求刑していた。
   判決で菱田裁判長は「LINEなどのやりとりからストーカー殺人と判断するのが妥当」とした上で、「助けを求めて逃走する山田さんを追いかけて引き倒した上、死亡を確認するまで腹部などを多数回突き刺すなどし、致命傷となる傷が複数あった」と指摘。「犯行は執拗(しつよう)で残忍というほかなく、殺意もきわめて強固」などと量刑の理由を述べた。(山崎琢也)


2021.07.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210713-OIK7GM44QJITHKOQKHLSHLIPZY/
5歳児死亡のオブジェ火災、元学生に有罪判決 東京地裁

  東京都新宿区の明治神宮外苑で平成28年、アートイベントで展示中だった木製のジャングルジムのオブジェが燃え幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災で、重過失致死傷罪に問われた建設業の男(23)と大学院生の男(24)の判決公判が13日、東京地裁で開かれた。
  下津健司裁判長は「わずかな注意を払えば火災の発生の回避は容易だった」として重大な過失があったと認定しそれぞれ禁錮10月、執行猶予3年(いずれも求刑禁錮1年)を言い渡した。

  下津裁判長は判決理由で、当時は未成年で日本工業大(埼玉県)の1年生だった2人がオブジェ内に設置した投光器について、再現実験の結果、点灯して放置しただけでは火災にはならないが、電球表面の中央部に一定量の木くずが接触すれば発火すると指摘。
  2人は投光器が高熱を発していたと認識しており、子供らがオブジェで遊んでいたことで木くずが動き、火災が発生する危険性を予見できたと述べた。
  一方、「教員や上級生から適切な指導がなく、両被告のみを強く非難するのは相当ではない」とも言及。判決の言い渡し後、下津裁判長は「人一人の命が亡くなった重大さを忘れないでください」と説諭した。

  2人とともに書類送検され、不起訴処分となった男性教員については、検察審査会が昨年10月に「不起訴不当」と議決したが、東京地検が今年3月に再び不起訴処分としている。
  判決を受けて男児の両親は両被告について「当時の行動を反省し、事故に対して真摯(しんし)に向き合ってほしい」とする一方、大学教員らが不起訴になったことに対し「納得できない結果。息子の犠牲が今後の対策にいかされることを心から望んでいる」などとするコメントを発表した。


2021.07.02-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013115661000.html
「乳児揺さぶりで大けが」無罪確定へ 最高裁が上告退ける決定

  生後1か月の長女を揺さぶり脳に大けがを負わせたとして傷害の罪に問われ2審で無罪を言い渡された母親について、最高裁判所は検察の上告を退ける決定をし母親の無罪が確定することになりました。「乳幼児揺さぶられ症候群」の症状があることから親が虐待を疑われて起訴された裁判では、無罪となるケースが全国で相次いでいます。

  無罪が確定するのは当時、大阪市に住んでいた40代の女性です。
  平成26年に生後1か月の長女が脳に大けがを負い、激しく揺さぶったのが原因だとして傷害の罪に問われ無罪を主張しました。

  1審では懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました2審の大阪高裁は去年2月「医師の証言やけがの状況などから考察しても、体を揺さぶるなどして頭に衝撃を与えた事実は認められない」として1審を取り消し、無罪を言い渡しました。

  これに対して検察が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の林道晴裁判長は2日までに退ける決定をし、無罪が確定することになりました。
  母親は弁護士を通じてコメントを出し「無罪が確定してほっとしています。本当に長い7年間でした。過失としての裁判であれば、こんなに長くはならなかったのにと思っています」としています。
  赤ちゃんが脳にけがをし「乳幼児揺さぶられ症候群」の症状があることから親が虐待を疑われて起訴された裁判では、無罪となるケースが全国で相次いでいます。
最高検「真摯に受け止めたい」
  最高検察庁の畝本直美公判部長は「検察官の主張が認められなかったことは誠に遺憾であるが、最高裁判所の判断なので真摯(しんし)に受け止めたい」というコメントを出しました。


2021.06.30-Yahoo!Japaニュース(茨木新聞クロスアイ)-https://news.yahoo.co.jp/articles/dacb817e88c67583ece6936262076238b370f3b3
茨城・日立妻子6人殺害、小松被告に死刑判決 水戸地裁裁判員で初 「残虐で悪質」完全責任能力認める

  日立市田尻町の県営アパートで2017年10月、妻子6人を殺害し建物に火を付けたとして、殺人や非現住建造物等放火などの罪に問われた無職、小松博文被告(36)の裁判員裁判判決公判が30日、水戸地裁で開かれ、結城剛行裁判長は「強い殺意に基づく残虐かつ悪質な犯行」として、求刑通り死刑判決を言い渡した。

  判員裁判が導入されて以降、同地裁で初の死刑判決となった。 結城裁判長は、主文に先立ち判決理由を朗読。犯行2日前に凶器を購入した行為などから計画的犯行の側面があるとした。
  6人の生命が奪われたという重大な結果や、身体枢要部を狙って致命傷を負わせた悪質な犯行態様を踏まえた上で、「死刑を回避すべき事情はない」と断じた。
  弁護側は、被告が勾留中の18年11月に心肺停止状態となり、後遺症で事件当時の記憶が欠落していて「訴訟能力がない」とし、公訴棄却を求めていた。これに対して結城裁判長は、被告の記憶喪失を認めた上で、「弁護人の援助や裁判所の後見的支援があれば、意思疎通は十分可能」と判断した。
  弁護側が「事件当時も心神喪失または心神耗弱状態だった」と主張し、争点となっていた責任能力の有無に関しては、「うつ病や極度の緊張による意識状態は考え難く、当時、精神障害があったとは言えない」として、完全責任能力を認め、弁護側の主張を全面的に退けた。
   妻から離婚を切り出され、妻と懇意の男性に家族を取られたくなかったという動機については、「身勝手かつ自己中心的」として酌量しなかった。 今回の裁判は、2009年5月に裁判員制度が導入されてから同地裁で初の死刑判決となった。
  これ以前の死刑判決は、08年3月に土浦市で起きた荒川沖連続殺傷事件の金川真大元死刑囚=事件当時(24)=に2009年12月、下されて以来となる。

   判決などによると、小松被告は17年10月6日午前4時40分ごろ、自宅和室で、妻の恵さんのほか、当時11~3歳の子ども5人を包丁で刺した後、玄関付近にガソリンをまいて放火し、殺害した。
  判決後、小沼典彦弁護士は「被告と相談した上で控訴するかどうか判断したい」と話した。
【小松博文被告を巡る経過】
2017年10月6日 日立市田尻町のアパートの1室で火災発生。焼け跡から妻子5人の遺体が見つかり、長女も病院に搬送されたがまもなく死亡 「自宅に火を付けてきた」と小松被告が日立署に出頭。妻子6人への殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕
11月8日 水戸地検が小松被告を鑑定留置
2018年2月23日 水戸地検が殺人と非現住建造物等放火の罪で小松被告を水戸地裁に起訴
2020年6月2日 詐欺罪などを問う区分審理の初公判。被告は勾留中の疾患で事件当時の記憶が欠落しているとして弁護側が公訴棄却を求める
2021年3月25日 区分審理の判決公判で水戸地裁が有罪判決。「弁護人の援助や裁判所の後見的支援があれば、意思疎通は十分可能」などと弁護側主張を退ける
5月31日 殺人と非現住建造物等放火などの罪を問う裁判員裁判初公判。弁護側は心神喪失で無罪に当たるとして、責任能力を争う姿勢を示す
6月17日 論告求刑公判。検察側が死刑求刑 ▽6月30日 判決公判。求刑通り死刑判決
(茨城新聞社)


2021.06.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210629-H25PZYF5TZNSVG3OO6GHIEHO6U/
操作記録装置、新型車への搭載義務化へ 事故原因解明で活用

  自動車のアクセルやブレーキなどの操作状況を自動記録するイベントデータレコーダー(EDR)」について、国土交通省は交通事故の原因解明に活用するとして、来年7月以降に発売される新型車への搭載を義務付ける方針を固めた。特に運転ミスと車の不具合で、どちらが原因だったのかが争点となるような事故で検証に役立つとされる。今年9月にも道路運送車両法の保安基準を改正する。

  令和8年5月以降は新型モデルでなくても、新車であれば全車両が搭載義務化の対象となる。
  搭載するEDRは国際基準の機能を備えたものとし、衝突の5秒前から衝突の瞬間までにアクセルをどの程度踏んだのかを0・5秒以下の単位で記録できるほか、シートベルト着用の有無や車の加速度なども記録される。
  また、エアバッグが作動したり、追突で強い衝撃を受けたりした場合など、最低2回分の記録を保存できるよう要請。暴走車が前方の車に追突し、さらに他の車や電柱などに衝突するような事例を想定している。


  東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して母子2人が死亡した事故の裁判では、運転ミスが原因か否かが争点となっている。こうしたケースで、映像や音声を記録するドライブレコーダーとあわせて使うことで、原因が運転操作のミスなのか、車両の不具合なのかを正確に判断するのに役立つとみられる。
  そのほか、国交省は駐車場などでの事故防止のため、来年5月以降に発売する新型車を対象に、後方を確認できるカメラの搭載も義務化する方針。


2021.06.24-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013102041000.html
福島 三春町2人ひき逃げ殺人 被告に死刑判決 福島地裁郡山支部

  去年5月、福島県三春町の国道で、男女2人をわざとトラックではねて殺害した罪などに問われた51歳の被告に対し、福島地方裁判所郡山支部は「長く刑務所に入っていたいという身勝手な動機に酌むべき事情はなく、責任は誠に重い」として死刑を言い渡しました。

  住所不定・無職の盛藤吉高被告(51)は、去年5月31日、盗んだトラックを無免許で運転し、福島県三春町の国道で橋本茂さん(当時55)三瓶美保さん(当時52)の2人を、わざとはねて殺害したとして、殺人やひき逃げなどの罪に問われました。被害者2人は当時、ボランティアで清掃活動をしていました。
  裁判員裁判で、検察は「無防備な被害者を狙った無差別殺人だ」として死刑を求刑したのに対し、弁護側は、積極的な殺意はなかったして無期懲役にするよう求めていました。
  24日の判決で福島地方裁判所郡山支部の小野寺健太裁判長は「被告は、別の罪での懲役1年6か月の服役を終え、事件の2日前に刑務所を出た。その後、新しい人間関係や慣れない土地や仕事への不安が募り、長く刑務所に入っていたいと犯行を考えるようになった」と指摘しました。
  そのうえで「当時、時速60から70キロメートルの速度に加速させてはねていて、被告は殺害の意欲こそなかったものの、被害者が死亡するだろうことを認識していた。無差別に狙った事件で、命を軽く見る程度も著しく、身勝手な動機にも酌むべき事情はない。犯行の残虐さなども考えると責任は誠に重い」として死刑を言い渡しました。盛藤被告は、判決の言い渡しをうつむいたまま聞いていました。裁判のあと、盛藤被告の弁護士は控訴する方針を明らかにしました。
遺族「極刑は当然 主人はもう戻ってこない」
  殺害された橋本茂さんの妻は、判決のあと弁護士を通じて文書でコメントを出しました。
  この中で、橋本さんの妻は「犯人の身勝手な夢をかなえるため2人もの命を奪ったことは言語道断です。極刑という重い刑は当然だと思います。主人はどんなことがあってももう戻ってはきませんし、私たちは許すことはありません。私たちはこのあとも苦しみつづけます」としています。
  また「本日の判決で車が関係した事件でも極刑になると知ってもらってこのような事件が起こらないための抑止になれば幸いです」ともつづっています。


2021.06.08-NHK NWE WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210608/k10013073241000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_052
児童8人殺害 附属池田小学校事件 きょうで20年

  大阪 池田市の大阪教育大学附属池田小学校で8人の児童が殺害された事件から8日で20年となり、学校で追悼の集いが開かれました。

  平成13年の6月8日、大阪教育大学附属池田小学校に宅間守元死刑囚が侵入し児童8人が殺害され、児童13人と教員2人がけがをしました。
  事件から20年となる8日、遺族と児童、教職員の合わせておよそ650人が出席して追悼の集いが開かれ、はじめに亡くなった8人の名前が刻まれた塔の鐘が鳴らされて全員で黙とうをささげました。
  そして、当時6年生の担任だった眞田巧校長は学校の安全を確保する取り組みは20年の節目がゴールではないとしたうえで犠牲になった児童に対し「学校が安全で安心して学べる場所であるように、これからも努力を続けます」と語りかけました。
  このあと、児童代表の6年生が「あの事件のようにつらい思いをする人がもう二度と起こらない社会を作るために、この事件のことをいつまでも語り伝え続けたいです。亡くなった8人の皆さんの分まで精いっぱい生きていきたいと思います」と誓いのことばを述べました。

  学校の前には一日、献花台が設けられ、訪れた人が花を手向けたり手を合わせたりしていました。
  附属池田小学校では不審者に対応する訓練を行うほか、事件を教訓に「安全科」という授業を設け子どもたちの命を守るための教育を続けています。
同級生「亡くなった人たちへの思い 背負って生きたい」
  大阪 池田市に住む伊藤政貴さん(27)は事件当時小学1年生で、同級生を亡くしました。
  体育の授業で体育館にいたところ突然、教員から避難するよう指示され、クラスメートとともに一斉に運動場に逃げました。逃げる途中では救助にあたってスーツに血がついている教員や救急車で搬送される同級生の姿を目の当たりにしました。
  事件から20年となる8日、伊藤さんは午前8時半すぎに母親とともに附属池田小学校を訪れ、亡くなった8人を思って選んだ8本のひまわりの花をあしらったブーケを献花台に手向け、手を合わせました。
  伊藤さんは「同級生たちにはこれからもしっかりと生きていくと伝えました。6月8日は自分にとって人生を見つめ直す大切な日です。亡くなった同級生も事件がなければ社会人になったり結婚したり、さまざまな人生があったと思います。亡くなった人たちへの思いを背負って今後も生きていきたい」と、8人への思いを語っていました。
遺族「かなうものなら娘を抱きしめたい」
  当時小学2年生だった長女の花菜さんを亡くした塚本有紀さん(54)は8日取材に応じ「かなえてもらえるなら抱きしめてあげたいです」と娘への思いを語りました。
  20年前、塚本さんは母親からの電話で事件のことを知り、駆けつけた病院で花菜さんと対面しました。
  その後も、起きたことを受け入れられない時期が続き「なぜ娘は亡くなったのか、何がいけなかったのか」と問い続けてきました。
  20年が過ぎた今もふとしたときに苦しくなることがあり、8日の追悼の集いでも事件当日と似た日ざしの強さに当時を思い出し、足が震え、胸が苦しくなったといいます。
  搬送先の病院で花菜さんの枕元に置かれ、最期まで寄り添ったハムスターのぬいぐるみは今も手元に大切に置いているということです。
  塚本さんは「もうかなわないけれども、かなえてもらえるなら抱きしめてあげたいです。成長する娘が見たかったです。卒業式も出たかったし、成人式の晴れ着も一緒に買いに行きたかった。楽しい話も聞きたかった。こんなにもしんどいものなのかと思います」と話していました。
  そして「いつかあの子に会えたとき『ママ、頑張ってたよ』と言ってもらえるように頑張ることが今の私の生きがいです」と話していました。
遺族「事件を風化させず心に刻んでほしい」
  当時小学2年生だった長女の優希さんを亡くした本郷由美子さん(55)は8日、NHKの取材に応じ、事件を風化させず語り継いでいくことの大切さを訴えました。
  本郷さんは事件のあと心のケアについて学んで「精神対話士」の資格を取得し、事件や災害で家族を失った人たちなどを支える活動を続けています。
  追悼の集いに出席するのを前に学校近くでNHKの取材に応じ「20年がたっても、朝、目覚めると夢であってほしいと思う気持ちは変わりません。きょうは大切な娘と向き合い、これまで自分が何をできたのか報告してことばを交わす一日にしたいと思います」と話しました。
  そのうえで「再び悲しい事件が繰り返されないよう、事件を風化させず少しでも多くの人が記憶にとどめ心に刻んでほしいです。当時の子どもたちが成長するのを見る中で時間の経過は感じますが、新しい世代の人たちにも私たちの思いを紡いでいくことがこれから大切になってくると感じています」と話していました。
当時勤務の教員「今でも守れなかったのかを考える」
  事件当時、大阪教育大学附属池田小学校で勤務していた教員は20年前を振り返り「今でも子どもを守ることができなかったか考えることがある」と話しました。
  当時、1年生のクラスで担任をしていた小林弘典さんは現在、市内の北豊島小学校の校長を務めています。
  自分のクラスは体育の授業中で教え子が直接、被害を受けることはありませんでしたが、子どもたちの避難誘導や大けがをした同僚の介抱などにあたりました。
  20年が過ぎた8日、小林さんは日課にしている校舎の見回りを行い、事件が起きた午前10時すぎには校長室から校庭で体育の授業を受ける子どもたちの様子を静かに見つめていました。
  小林さんは20年間、事件のことは片ときも忘れたことがなく、あの日から時が止まったままになっているところがあるとしたうえで「今も、亡くなった子どもを守ることができなかったのかと考えることがある」と話しました。
  現在は自分自身の経験を児童や教員に伝えるようにしているということで「学校の安全に力を入れて、児童が怖い思いをしないようにしたい」と話していました。
当時6年生の担任 眞田校長「事件を風化させず発信」
  事件当時、6年生の担任を務めていた大阪教育大学附属池田小学校の眞田巧校長は追悼の集いのあと取材に応じ「20年前、子どもを守れなかった申し訳ない気持ちは今も変わりません。事件を風化させずに発信し続けていきたい」と話していました。
  附属池田小学校では8日、防犯や防災について学ぶ「安全科」の授業を行ったということです。
  眞田校長は「児童たちには今後、守られる存在から守る存在になってほしいという思いがあり、きょうの『安全科』の授業では自分にできることは何かを考えてもらいました」と話していました。
大阪教育大学 “”事件の教訓 語り継ぐ講義”
  大阪教育大学では教員を目指す学生たちに附属池田小学校で起きた事件について伝える講義が行われました。
  これは大阪教育大学が事件の教訓を語り継ごうと毎年行っているもので、瀬戸口昌也教授の講義には教員を目指す3、4年生およそ20人が出席しました。
  講義ではまず、出席者全員で1分間の黙とうを行いました。
  そのあと事件をテーマにしたNHKの番組が上映されたほか、事件後附属池田小学校で定期的に行われている教職員の防犯訓練といった安全対策が紹介されました。
  20年がたち事件の記憶がない学生がほとんどだということで、瀬戸口教授が教訓を語り継ぎ学校の安全管理に力を入れていってほしいと話すと、学生たちは真剣な表情で聞き入っていました。
  出席した男子学生は「この大学だからこそ事件のことや学校の安全について学べることがあると思う。将来、小学校の教師になったら学んだことを生徒や他の先生に伝えていきたい」と話していました。
  女子学生は「当時の教員や遺族の話などは初めて聞いたので胸が痛かった。守れたはずの命を守れないことほどつらいことはないと思うので、学校の安全について考え、子どもを守れる教師になりたい」と話していました。
宅間元死刑囚の弁護士は
  この事件の裁判で宅間守元死刑囚の弁護を担当した戸谷茂樹弁護士(75)は8日、所属する大阪 都島区の弁護士事務所で取材に応じました。
  戸谷弁護士は「裁判ではどう弁護したらよいのか苦しみに苦しみました。彼には物事を判断する能力があったので、減刑ではなく、事件を起こした背景を明らかにすることを目標にしていました」と当時の思いを語りました。
  そのうえで「彼がしたことは許されないことですが、背景を探るためにほかとは違う特別な人間だと切り捨てないことが大切だと思って取り組んできました。今後もどのようにしたら同じような事件が起きないようにできるのか、考え続けなければならないと思います」と話していました。
文科相「たゆまぬ取り組みを行っていきたい」
  萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「犠牲になられた方々やそのご家族をはじめ、関係された方々に改めて哀悼の意を表したい。子どもたちが学校で安心して活動し学べるようにするには、前提として学校での安全を十分確保することが不可欠だ。文部科学省としても過去の事件を教訓として子どもの安全確保に関し関係機関や教育委員会等と連携しながら、たゆまぬ取り組みを行っていきたい」と述べました。
官房長官「再発防止に努めなければいけない」
  加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「事件から20年が経過するが犠牲になられた方々やご家族、関係された方々に改めて哀悼の意を表したい。子どもの命を奪う犯罪は断じて許されるものではない。政府として事件を風化させることのないよう、関係機関が連携して再発防止に努めなければならない」と述べました。
  そのうえで「保護者や地域住民による学校支援のボランティアの巡回地域の防犯に関係したさまざまな協議の場の設置活用など、日常的な交流を含めて家庭や地域が連携する体制作りが重要だ」と述べました。


2021.06.07-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/article/20210607-LR5YD5CZSJOO5NHHGWXQE25ABM/
IR汚職事件 秋元司被告を保釈

  カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄罪などに問われた衆院議員、秋元司被告(49)=公判中=が7日、保釈された。弁護人の6度目の保釈請求に対し、東京地裁が同日、2度目の保釈を認める決定をした。保釈保証金は8千万円で、秋元被告側は現金で即日納付。東京地検は同日、決定を不服として抗告したが、東京高裁が抗告を退けた。


2021.06.02-東京新聞-https://www.tokyo-np.co.jp/article/108143
原発事故で避難、東電に賠償命令 国への請求は棄却、新潟地裁

  東京電力福島第1原発事故福島県から新潟県に避難した住民ら約800人が、国と東電に計約88億5500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、新潟地裁は2日、東電に計約1億8400万円の支払いを命じた。国への請求は棄却した。

  弁護団によると、新潟訴訟の原告数は各地で提訴された集団訴訟のうち、福島を除き最大規模。
  判決理由で篠原礼裁判長は、国は2002年に公表した地震予測の「長期評価」などを基に、津波の到来は予見できたと指摘した。しかし、大規模津波の具体的な危険性を裏付ける知見に乏しく「原発事故を防ぐことができたとは認められない」と述べ、国の責任を否定した。


2021.05.31-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/article/20210531-R5E2RDONIZKAJPMRCXUHZQBADI/
妻子6人殺害「記憶ない」 弁護側無罪主張、水戸地裁

  平成29年に茨城県日立市で妻子6人を殺害し、自宅アパートに火を付けたとして殺人や非現住建造物等放火などの罪に問われた無職、A被告(36)は31日、水戸地裁(結城剛行裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で起訴内容について「記憶がないので分からない」と述べた。弁護側は心神喪失に当たるとして無罪を主張した。
  弁護側は起訴内容の認否に先立ち「事件当時の記憶がなくなっている」として、公判を停止するよう求めたが、結城裁判長は「意思疎通は可能」などとして退けた。
  起訴状によると、A被告は29年10月6日未明、自宅で当時3~11歳の子供5人と妻の恵さん=同(33)=を包丁で複数回刺した上で玄関付近にガソリンをまいて放火、殺害したとしている。
  被告は逮捕時に容疑を認めていたが、起訴後の30年11月、日立署での勾留中に心肺停止となり入院。その際に事件当時の記憶を失ったという。


2021.05.21-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210521/k10013043851000.html
改正少年法 成立 18歳と19歳は「特定少年」と位置づけ

  成人年齢の引き下げにあわせ、18歳と19歳を特定少年」と位置づけ、家庭裁判所から検察官に逆送致する事件の対象を拡大することや、起訴された場合には実名報道を可能とすることを盛り込んだ改正少年法が、参議院本会議で可決・成立しました。

  来年4月から成人年齢が18歳に引き下げられることにあわせて新たに成人となる18歳と19歳を、引き続き保護の対象とする一方で、17歳以下とは異なる立場として、「特定少年」と位置づけ特例規定を設ける少年法などの改正案は、21日の参議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と国民民主党などの賛成多数で可決・成立しました。
  改正少年法では、事件を起こした場合は、すべて家庭裁判所に送致する仕組みを維持したうえで、家庭裁判所から検察官に原則、逆送致する事件の対象を拡大するとしています。
  また、起訴された場合には、実名や本人と推定できる情報の報道を可能にすることも盛り込まれています。
  21日の本会議では、
罪を犯した若者の社会復帰を促進するため、資格制限のあり方について必要な措置を講じることや、
実名などの報道を可能にすることで、更生の妨げにならないよう十分に配慮することを求める付帯決議も報告されました。


2021.05.19-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210519/k10013039391000.html
木村花さん死後に中傷 長野県の男性 130万円賠償命令 東京地裁

  プロレスラーの木村花さんSNS上でひぼう中傷を受ける中、去年5月に亡くなった後、さらにツイッターで花さんを中傷されたとして、母親が長野県の男性を訴えた裁判で、東京地方裁判所はおよそ130万円の賠償を命じました。

  フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんがSNS上でひぼう中傷を受ける中、去年5月に亡くなった後、長野県の男性にツイッターで「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」と中傷されたとして、母親の響子さんが賠償を求める訴えを起こしました
  裁判で「母親が娘を思う気持ちを侵害している」と主張した一方、訴えられた男性は答弁書などの書面を出さず、裁判にも来ませんでした。
  19日の判決で、東京地方裁判所の池原桃子裁判長は、男性が争うかどうか明らかにしなかったため、認めたものとみなして、慰謝料などおよそ130万円を支払うよう命じました。
母親 響子さん「救いの糸口になれば」
  母親の響子さんは会見で「ちゃんと裁判所が重大なひぼう中傷だったと認めてくれた。無責任に放たれたことばの責任を追及しようとする中で、たくさん障害があった。ひぼう中傷で悩んでいる人たちに、この裁判の結果が救いの糸口になればと思う。相手には自分のしたことと向き合ってほしかったが、そうした態度が全く見られなかったのは残念だ」と話していました。


2021.05.07-NHK NEWS WEB(滋賀NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20210507/2060007442.html
“直進車の不起訴は不当” 園児事故で検察審査会に申し立て

  大津市の歩道に車が突っ込み保育園児らが死傷した事故から8日で2年となります。この事故に絡んだ2台のうち、過失が認められず不起訴となった車のドライバーについて、「事故を防ぐ注意義務を怠っており不起訴は不当だ」として、遺族などが検察審査会に審査を申し立てました。
  おととし5月8日、大津市の交差点で、直進していた車が右折車と衝突したはずみで歩道に突っ込み散歩をしていた園児2人が亡くなり、保育士を含む14人が重軽傷を負いました。

  この事故で、強引に曲がろうとした右折車の女が過失運転致死傷などの罪で有罪判決を受けましたが、検察は、直進車の64歳の女性については「違反もなく刑事責任を問える過失は認めがたい」などとして不起訴にしていました。」

  これについて、遺族などの被害者11人が、7日、不起訴は不当だとして、検察審査会に審査を申し立てました。申し立てでは、「直進車にも右折車の動向を注視して減速するなどの注意義務を怠った過失があり、16人を死傷させた結果の重大性をかんがみるべきだ」などとして起訴相当とするよう求めています。
  弁護団の石川賢治弁護士は、「検察はあの場面で事故を回避できるドライバーが少ないから不起訴にしたというが、それでは過失の水準がどんどん下がってしまう。日本の道路をもっと安全にするきっかけとなるような判断を求めたい」と話しています。

事故で2歳の息子を亡くした遺族のコメントの一部を抜粋して紹介します。
【この2年間について】
  あの日から約2年・・・  今でも悪い夢をずっと見ていて、目が覚めたら息子が元気に走り回っていて、『なんやー夢かー』『夢でよかったー』ってなるような不思議な気持ちのままここにいます。
  でも2年経っても目が覚めません。現実だからです。寂しいです。悲しいです。辛いです。息子と一緒に平穏な生活をしていた頃の、日常のほんの当たり前の風景を思い出します。息子はラーメンが好きでした。熱くても冷めるまで待てずにフーフーしながら食べていました。年長の子どもたちと同じことをしたがる年ごろでもありました。
  お姉ちゃんと同じようにスイミングにも通いたいと言っていました。もう少し大きくなってから通わせるつもりでしたが、チャレンジさせてあげればよかったと後悔しています。普通に成長していればいろんなことをやらせてあげられたはずですが、今となってはそれが叶わないことが悔しいです。

  息子のお気に入りだった仮面ライダーのベルトは今も置いてあります。息子の持ち物で捨てたものはありません。まだ捨てる気にはならないです。私たちの中では息子はまだ生きています。誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントも買ってあげています。クリスマスプレゼントにはスイッチのカセットを買ってあげました。
  『きっとお姉ちゃんとコントローラーの取り合いしてるで』などと、遊んでいる姿を妻と一緒に想像して笑いあっています。しかし、息子がいないことは私も妻も分かっています。
  日常のたわいないことで笑うことがあっても、心から笑うことはありません。私達の笑顔はそんな罪悪感のような思いを胸に隠しながらの笑顔です。以前のような笑顔になることはもうないのだと思います。
【検察審査会申し立てについて】
  ブレーキも踏まず息子達に痛い思いをさせた以上罪がない人にはできません。
  たった2歳で死んだ息子のために私達残された家族がしてあげられるのはそれぐらいしかありません。直進車のドライバーは右折車に気が付いてから死傷の結果を生じさせるまで全くブレーキを踏んでいません検察審査会の皆さんにはそのような運転が全く処罰されなくてもいいのか、そのことをしっかりと判断してほしいと思っています。


2021.04.26-北海道NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/
札幌2歳女児死亡 母親の交際相手に2審も懲役13年判決

  おととし、札幌市で当時2歳だった池田詩梨ちゃんに暴行を加えたうえ衰弱した状態で放置し死亡させた罪に問われた母親の交際相手に、2審の札幌高等裁判所は1審に続いて懲役13年を言い渡しました。

 
 住所不定、無職の藤原一弥被告(26)は、おととし6月、交際相手の娘の池田詩梨ちゃん(当時2)に暴行を加えてけがをさせ衰弱したまま放置して死亡させたとして、傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪に問われました。
  1審の札幌地裁は去年、「藤原被告の暴行によって死亡したとまでは認定できない」として、傷害の罪の範囲にとどまるとした上で懲役13年を言い渡し、被告が控訴していました。
  26日の2審の判決で、札幌高裁の金子武志裁判長は、「一緒に暮らしていながら詩梨ちゃんのけがに気がつかなかったという供述は信用できない」などと指摘し、1審に続いて懲役13年を言い渡しました。
  午後からは、詩梨ちゃんの母親で、保護責任者遺棄致死の罪に問われている池田莉菜被告(22)にも2審の判決が言い渡されます。


2021.04.21-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20DJZ0Q1A420C2000000/
米黒人暴行死事件、殺人罪などで白人元警察官に有罪評決

  【ニューヨーク=白岩ひおな】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで2020年5月に起きた黒人男性ジョージ・フロイドさんの暴行死事件を巡る裁判で、白人元警官のデレク・ショービン被告に対して20日、陪審団は第2級殺人罪など問われていた全ての罪で有罪評決を言い渡した。全米で人種差別への抗議運動が広がるきっかけとなった歴史的事件に審判が下ったことで、差別の是正にもつながりそうだ。

  意図的な暴行で死亡させた第2級殺人、著しく危険な行為で死亡させた第3級殺人、過失致死の3つでそれぞれ有罪と認定した。白人6人、黒人4人を含むマイノリティー6人の計12人で構成される陪審員が約10時間の評議を経て、満場一致で有罪の評決を下した。被告は無罪を主張していた。量刑は裁判官が今後決定するが、第2級殺人罪は最高40年の禁錮刑が科される。
  亡くなったジョージ・フロイドさんの弟のフィロニス・フロイドさんは評決後「アフリカ系米国人や有色人種にとっての正義を知ることができた記念すべき日だ。これからも戦い続ける」と語った。


2021.04.19-Yahoo!Japanニュース(毎日新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/d21aedeccc7d83c2cd09135d226c9554e0302c02
寝屋川長女監禁死 2審も両親に懲役13年 大阪高裁判決

  大阪府寝屋川市で2017年、精神疾患のある長女(当時33歳)を10年以上にわたって自宅のプレハブ小屋に閉じ込めて凍死させたとして、監禁と保護責任者遺棄致死の罪に問われた父親の柿元泰孝(58)と母親の由加里(56)両被告の控訴審判決で、大阪高裁(和田真裁判長)は19日、いずれも懲役13年とした1審・大阪地裁判決を支持し、両親側の控訴を棄却した。

   両親側は、狭い場所での生活を希望していた長女の療養が目的だったとして違法性を否定していた。
   判決などによると、両被告は07年3月ごろから、長女の愛里さんを自宅の敷地に作ったプレハブ小屋に監禁。極度に衰弱していたにもかかわらず十分な食事を与えず、17年12月に低栄養の状態で凍死させた。愛里さんの死亡時の体重は19キロだった。【芝村侑美】


2021.04.09-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/premium/news/210409/prm2104090001-n1.html
録音した「ぶら下がりに行くぞ」…超老老介護の自殺幇助
(1)
  大阪市東成区の公園で昨年11月、手押し車に妻=当時(80)=の遺体を乗せて運ぶ男(85)の姿が目撃された「将来を悲観した認知症の妻の自殺を手助けした。自分も死ぬつもりだった」逮捕後の調べに男はそう明かし、弁護側も「超老老介護」に疲弊し、やむにやまれぬ思いで心中を図った事件だとして裁判所に情状酌量を求めた。ただ、検察側が読み上げた息子や娘の意見陳述書には、男に妻の後を追う意思はなく、父のモラハラが母に死を強要したとつづられていた。
5年前に認知症発症
  「高齢の男性が手押し車に女性を座らせて運んでいるが、何かおかしい」
  昨年11月23日未明、110番を受けて公園に到着した警察官は、意識不明の状態の女性を手押し車の上で発見。首にはひもで絞められたような痕があり、病院で死亡が確認された大阪府警は近くにいた男を殺人容疑で逮捕。その後、大阪地検が自殺幇助(ほうじょ)の罪で起訴した。
  大阪地裁で開かれた公判に男は車いす姿で入廷。約5年前に認知症となった妻と2人暮らしで、自宅介護を続けていた先が見通せず2人で自殺を決めた準備したひもを鉄棒にかけて妻の自殺を手助けした-ことなど、事件の経緯を説明する検察官の言葉をうなずきながら、落ち着いた様子で聞いていた。
  だが、次の公判では様子が一変。検察官が息子らの意見陳述書の読み上げに入ると、男は車いすの肘掛けの上で腕をぷるぷると震わせ、怒りをあらわにした。
日常的に妻を服従
  被告(男)の言うことはほぼすべてが嘘。自分自身は自殺するつもりはなかった》《母に自殺願望はなかったが、(被告に)「死ねといわれている」と話していた》《モラハラのDV殺人だ
(2)
  息子らによると、男は日常的に妻を服従させており、「年寄りは早く死んだほうがいい」「自分の人生は自分でけりをつける」と公言してはばからなかった。息子らは介護が必要な母を心配し、施設の利用や家族によるサポートを勧めたが、男はかたくなに拒絶した。長女は「2人きりの生活で、母は『死にたい』と思いこまされたのではないか」と推測する。
  法廷では、男がICレコーダーでひそかに録音していたという事件当日の様子も、反訳した上で詳細に読み上げられた。
  妻《死にたい。私だけが死んだらいいんか》
  男《ぶら下がりに行くぞ。もう行かなあかん》
  男《ここに首入れろ。ちゃんと首入ってるか》
3世帯に1世帯の割合に
  法廷で男は、録音した理由について「死ぬことを強要したわけではなく、妻自身が自分で死を選んだことを残しておきたかった」と説明。「介護にくたびれ過ぎた。もう終わりたい、妻も終わりたいはずやと思った」とも語った。
  検察側は、「自殺の準備はすべて被告(男)が行った。被告(男)の関与がなければ妻は自殺しなかった可能性がある」と厳しく指摘。これに対し弁護側は、男が妻の介護を一手に引き受けた経緯を訴え、寛大な判決を求めた。

  地裁は今年3月、「自殺の遂行を主導し果たした役割は大きい」としながらも、「介護に疲弊していたことは否定できない」として懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
  厚生労働省の調査によると、この夫婦のように介護する側とされる側がともに75歳以上となる「超老老介護」の割合は令和元年、家族間で介護する世帯の中では過去最高の33・1%を記録。介護をめぐる問題は、もはや人ごとではない時代になってきている。


2021.03.31-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210331/afr2103310021-n1.html
監護者審判「父母のみ」 最高裁、祖母の申し立てで判断
(1)
  娘の離婚で孫の親代わりを長年してきた祖母が、孫の世話をする「監護者」に当たるとして、娘らを相手に孫の監護者指定を求める審判を家裁に申し立てた許可抗告審の決定で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は、民法の規定に基づき「父親と母親以外は審判を申し立てられない」との判断を示した。祖母の主張を認めた1、2審の判断を覆し、申し立てを却下した。決定は3月29日付。5裁判官全員一致の結論。

  許可抗告審では、娘が離婚後に別の男性(後に孫と養子縁組)と暮らすようになり、孫と同居する祖母が監護者指定を求めていた子供の事実上の監護者である第三者が、監護者指定を求めることができるかが争点で、2審大阪高裁は、子の利益のためなら、父母以外も申し立てができるとの判断を示していた。
  第1小法廷は、民法では子の監護について、父母の離婚協議の規定以外に定めておらず、「申し立ては父母が予定されている」と指摘。子の利益は最も優先する必要があるが、そのことが第三者の申し立てを可能にする根拠にはならず、「父母以外の第三者は、事実上子供を監護しても審判を申し立てられないと解するのが相当」と判断した。
  また、母親とともに孫の世話をしていた祖父母が、母親の死後、孫を引き取って暮らす父親に対し、孫との面会交流を求めた別の許可抗告審でも、第1小法廷は同様に父母以外は申し立てを認めないと判断した。
■家族法制のあり方 国でも議論
  祖父母による監護者指定などの申し立てを認めなかった最高裁決定は、現行民法で父母以外からの申し立てを想定しておらず、第三者まで認めるのは解釈の限界を超える-ということを示した。ただ、虐待が絡むケースなどでは第三者の申し立てを認めるべきだとの意見もある。法制審議会(法相の諮問機関)では3月、これらの論点を含む家族法制のあり方について議論を始めた。
(2)
  今回の監護者指定をめぐる許可抗告審で、1審大阪家裁は、子供が母親や養子縁組をした養父を拒否しており、母親らに監護させれば精神状態が悪化する恐れがあると判断。同居している祖母を監護者に指定し、2審も支持していた。

  法制審に先立ち、家族法制の見直しを議論していた有識者らの研究会は2月の報告書で、父母の監護能力が欠けるケースのうち、親権制限などをするほどではない場合に「第三者の監護者指定は有効な選択肢となり得る」と指摘。第三者にも審判の申し立て権を与えることなどを提言した
  ただ、監護者は親権者と異なり戸籍などで明示されるわけではなく、父母ら当事者間だけで子供が第三者と暮らすことを決めることも可能だ。第三者が子供とすでに同居していれば、子供の居住場所が争いにならない限り、監護者指定にどんな法的効果が生まれるかは不明確で、研究会も「『監護者』がどのようなものを意味するかに立ち返って検討すべきだ」と言及している

監護者 
  未成年の子供と生活し、身の回りの世話や教育をする「監護権」を持つ人監護権や財産管理権などの総称が親権とされ、親権者が監護者となることが多い。ただ離婚後は単独親権となるため、一方を親権者とし、同居するもう一方を監護者に分ける場合もある。民法では、親権者と同様、離婚協議で監護者や面会交流などについても規定し、協議で決まらない場合は家庭裁判所が定めるとしている。


2021.03.26-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/8b747327c51c9c0b056b3137705043c86cc19b10
阪神高速工事で落ち度 建設コンサルに2・2億円賠償命令 大阪府の過失も認定

  阪神高速大和川線(堺市~大阪府松原市)のトンネル工事をめぐり、設計ミスが原因で大幅な工法変更を余儀なくされたとして、発注元の大阪府が設計を担当した「日本シビックコンサルタント」(東京)に約61億9千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、大阪地裁であった。林潤裁判長は双方の過失を認めた上で、同社に約2億2千万円の支払いを命じた

   工法変更の原因となった、コンクリート製立て坑の設計ミスの有無や責任が主な争点だった。林裁判長は判決理由で、設計ミスは認めなかったが、立て坑を安定させるには別の工事が必要なことを同社が十分に説明しなかったと指摘。一方、担当者間での情報共有や具体的な検討を行わないまま工事を始めた府にも注意義務違反があり、「程度は重大」として、損害額として認められる約9億7千万円のうち過失割合は府が8割、同社が2割が相当として賠償額を言い渡した。
   府は当初、約7億5千万円の損害賠償を求めて提訴していたが、工法変更で追加費用が生じたとして請求額を増額していた。阪神高速大和川線は当初の予定から約3年遅れで、昨年3月に全線開通した。


2021.03.26-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASP3V6TC7P3VPLZB00G.html
無痛分娩で重い障害、医師に3億円の賠償命令 京都地裁

  出産の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩で適切な処置をしなかったため、母子が重い障害を負ったとして、京都市の夫らが京都府京田辺市の「ふるき産婦人科」(休止)に計約6億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は医院側の過失を認定し、介護費用など計約3億円の賠償を命じた。

  判決によると、ロシア国籍のエブセエバ・エレナさん(44)は2012年11月、脊髄を保護する硬膜の外側に細い管を入れて麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を受けた後、心肺停止状態になり、重い障害を負った。帝王切開で生まれたみゆきちゃんも重い脳性まひになり、6歳で亡くなった。
  医院側は過失を認め、損害額が主な争点だった。判決はエレナさんに24時間態勢で介護していることなどから介護費を約1億2900万円と認定し、みゆきちゃんが将来得られたはずの「逸失利益」を約2700万円、慰謝料を3200万円などとし、年金などを差し引いて算出した。
  エレナさんの無痛分娩を巡って2017年に男性院長が業務上過失傷害容疑で書類送検されたが、京都地検は過失を認定する証拠が得られなかったとして不起訴(嫌疑不十分)とした。(高嶋将之、白見はる菜)

「事故前に戻りたい」思い続けた
  出産の際の痛みを麻酔で和らげる「無痛分娩」をめぐり、京都地裁は26日、産婦人科医院に計約3億円の賠償を命じる判決を出した。無痛分娩をした女性の家族が会見し「(医院が)やるべきことをできていなかった、と裁判所も認めてくれた」と意義を語った。


2021.03.23-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210323/
千葉 松戸 女児殺害 2審も無期懲役 保護者会元会長に 東京高裁

  4年前、千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年生の女の子を殺害した罪に問われた保護者会の元会長に対し、2審の東京高等裁判所は、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
  千葉県松戸市の小学校で、保護者会の会長だったA被告(49)は、平成29年、小学3年生でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)を、殺害した罪に問われました。
  1審では無期懲役が言い渡され双方が控訴し、2審では検察が引き続き死刑を求めたのに対し、弁護側は「令状もなくマンションの敷地内からタバコの吸い殻を押収し、DNAのサンプルを採取したのは違法で、被告は犯人ではない」と改めて無罪を主張しました。
  23日の2審の判決で、東京高等裁判所の平木正洋裁判長は「吸い殻の押収は違法な捜索差し押さえで、厳しい非難に値する。しかし、実質的な権利侵害はなく、早期解決を強く求められていた重大事件であり、被告のDNAを入手する高度の必要性があったという事情が認められる」として、吸い殻を証拠として認めました。
  そのうえで「計画性を認めることには合理的な疑いが残り、極刑がやむをえないとまでは言えない」として1審に続いて無期懲役を言い渡しました。


2021.03.23-京都新聞-https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/535045
奈良の中1いじめ自殺、遺族敗訴
地裁が賠償請求棄却

  奈良県橿原市で2013年に市立中1年の女子生徒=当時(13)=が自殺したのは同級生によるいじめが原因で学校側も対応を怠ったとして、遺族が市や元同級生らに計約9700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、奈良地裁(島岡大雄裁判長)は23日、請求をいずれも棄却した。

  訴状によると、生徒は同級生から仲間外れや、LINEでの嫌がらせを受け、13年3月28日朝、自宅を出た後、近くのマンションから飛び降り死亡した。学校側は友人グループから離れるなどの異変に気付きながら対応しなかったとしていた。
  市や元同級生側は、自殺に追い込むような行為はなかったなどと反論していた。


2021.03.19-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD196O40Z10C21A3000000/
「警官が覚醒剤混入疑い」 名古屋地裁が無罪判決

  覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反の罪に問われた男性被告(45)の判決で、名古屋地裁は19日、「採尿前に警察官が、被告に提供した飲料に覚醒剤を混入させた疑いを排除できない」として、無罪を言い渡した。板津正道裁判長は、警察官が逮捕後に勾留中の被告へ現金を渡していたとも認め「捜査が不正に行われた疑いを強く推認させる」とした。

  弁護人は「警察の捜査を極めて痛烈に批判しており、適切な捜査を求めるという裁判所のメッセージだ」と話した。名古屋地検の築雅子次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応する」とのコメントを出した。警察官が所属する愛知県警は「判決文を精査しておらず、コメントは差し控える」としている。
  判決などによると、被告は2019年12月5日、愛知県東海市の自宅近くで逮捕された後、取り調べ中に警察官からコップに入ったお茶や水を提供され、数十杯飲んだ。警察官は薬物捜査に従事しており、板津裁判長は、この際に覚醒剤を飲料に入れた可能性があると述べた。
  警察官は公判の証人尋問で現金授受を否定したが、その後「虚偽だった」と地裁に申告。その後の証人尋問では「逮捕したことで家や仕事を失い、同情した」と送金の理由を説明した。判決などによると、被告の兄の名前を使って送金し、関係先から現金書留の封筒が見つかった。取り調べ中に携帯電話を使わせていたとも認めた。
  被告は19年11月にも覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されたが、自己使用を否定。公判では一貫して起訴内容を否認していた。〔共同〕


2021.03.17-REUTERS(共同通信)-https://jp.reuters.com/article/idJP2021031701001479
同性不倫も「不貞行為」東京地裁

  妻と不倫した女性に対し、夫が550万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が同性同士の場合でも不貞行為に当たる」として、女性に慰謝料など11万円の支払いを命じる判決を言い渡したことが17日、分かった。判決は2月16日付。夫の代理人弁護士によると、同性同士の不倫を不貞行為と認めた司法判断は珍しい。
   従来は、婚姻関係にある男女の一方が同性と不倫をしても、不貞行為には当たらないとの見解が有力だった
   女性側は「不貞行為は異性との間にのみ成立する」と主張したが、内藤寿彦裁判官は「異性に限らず、夫婦生活を破壊するような性的行為があれば不貞行為に当たる」と退けた。


2021.03.15-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210315/afr2103150024-n1.html
「魂の殺人」に時効の壁 海外では被害認識まで猶予期間も
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  11年前の性的虐待が罪に問われた15日の横浜地裁川崎支部の判決公判公判で被害を訴えた女性が産経新聞の取材に応じ、癒えることのない性的虐待の記憶や事件化できないことへの苦しみを語った。裁判所も長年の性的虐待は認めたものの、時間がたてば直接証拠がなくなり立証が難しくなる性犯罪。海外では被害者が成人になるまで時効の進行が止まる国もある。だが日本では殺人罪の時効は撤廃されたが、「魂の殺人」といわれる性犯罪には時効の壁も立ちはだかる。
「週末は地獄」
  女性によると、小学3年生頃、母親と交際していた被告が週末に家に来るようになり、体を触られるなどした。行為はエスカレートし家族がいる中でも性的虐待を受けた。中学生になる頃から「週末は地獄だ」とおびえたが、被告から「俺が金を出さないとみんな生活できない」などといわれ、我慢しなければならないと思ったという。
  女性が被害があったとする平成22年2月13日の日記には、出血が止まらず「私なにされたの」「死にたい」など恐怖や体調悪化が記されていた。
  その後、被告と母親が別れ、女性も家を出て被害を受けることはなくなった。だが、成人してから虐待など長期に続くトラウマ体験が引き起こす「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を発症。眠れなくなり、食事もままならず、体重は極端に減った。
  医師のカウンセリングと助言を受け、令和元年10月、警察に被害届を提出。だが旧強姦罪の時効は10年、強制わいせつ罪は7年で多くの行為はすでに時効を迎えていた。証拠の有無などもあり、起訴できたのは強姦罪1件のみだった。
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時効停止の国も
  性暴力事件をめぐっては平成31年3月にも、全国の地裁で4件の無罪判決が相次いだ。抵抗が著しく困難な「抵抗不能」状態かどうかなどが争われ、4件のうち控訴された3件はいずれも逆転有罪判決が言い渡されている。
  一方で、公訴時効を過ぎるとそもそも事件化できなくなるため、性犯罪の時効撤廃を望む声も高まっている。法務省が設置した性犯罪をめぐる刑法の見直しについて議論する検討会でも議題に上っている。
  子供の頃の性被害は被害者が被害認識を持つのが難しく、訴えるまでに時間がかかるケースが多い。性犯罪の時効がない英国や成人になるまで時効が進行しない仏、独など海外では被害を認識するまで猶予期間がある。検討会委員で性暴力問題に取り組む上谷さくら弁護士は「海外では未成年者が被害者の場合、成人するまで時効を停止する国もあり、日本でも案は出ている」とする。
  性犯罪は当事者間の出来事の上、長期間年数がたつと唾液や体液など証拠が残りにくいというのも立件を難しくしている。今回検察側が立証の柱としたのは11年前の女性の日記の記載だった。
  上谷弁護士は「警察が発生から長年経過した数年前の性犯罪を捜査できるか、被害者の記憶が変容していないかなど難しい部分もある」と指摘。その上で、「DNAなどの客観証拠が現存している事件については立件を期待できる」と話す。

  被害を訴えた女性は「医師や弁護士、検事のおかげで裁判までできたが、こんな苦しい思いをしながら生きたくなかった。時間を返してほしい。普通の人でいたかった」と打ち明け、「長年、被害を受けてようやく訴えたとしても、時効を理由に罪に問えないのはおかしい。性暴力の時効を一日でも早く撤廃してほしい」と訴える。(大渡美咲


2021.03.10-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHC102UL0Q1A310C2000000/
2歳娘死亡 父に17年求刑 大阪地裁、傷害致死罪

  大阪市東淀川区で2017年、当時2歳の娘に虐待を加え死なせたとして、傷害致死や強制わいせつ致傷などの罪に問われた父親、A被告(32)の裁判員裁判が10日、大阪地裁で開かれ、検察側は懲役17年を求刑した。弁護側は無罪を主張し結審。判決は25日。

  論告で検察側は「父親の立場を利用して暴行した極めて悪質な児童虐待事件だ」と指摘した。
  被告は「虐待をしたことは一度もない」と起訴内容を否認している。最終弁論で弁護側は、娘が死亡した原因は感染症など暴力以外の可能性があるとして「外力が働いたと断定してはいけない」と主張した。
  起訴状によると、17年12月14~16日ごろ、東淀川区の当時の自宅で養子の娘にわいせつな行為をした他、頭部に強い衝撃を与える暴行を加え、急性硬膜下血腫などのけがを負わせ同23日に死亡させたなどとしている。
  大阪府警によると、被告は同年9月に結婚した妻の実子の女児と養子縁組した。〔共同〕


2021.03.05-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG050A30V00C21A3000000/
富山交番襲撃、無期懲役 警官ら2人殺害の元自衛官

  富山市の交番で2018年6月、警察官を刺殺し、奪った拳銃で警備員を射殺したとして強盗殺人や殺人などの罪に問われた元陸上自衛官、島津慧大被告(24)の裁判員裁判の判決公判が5日、富山地裁であった。大村泰平裁判長は「拳銃強奪の意思は、警察官殺害後に生じた疑いがある」として強盗殺人罪の成立を否定し、無期懲役(求刑死刑)の判決を言い渡した。

  大村裁判長は判決理由で、被告が逮捕後の取り調べで交番襲撃を「武器を奪う目的もあった」などと述べていたことについて「供述が揺れており、内心を表現したものかは疑問を持たざるを得ない」とし、強盗殺人でなく警察官への殺人と窃盗罪に当たるとした。
  また、被告の自閉症スペクトラム障害を「動機の形成に影響があった。一定程度、酌むべき事情だ」と指摘。「計画性が高いとは言えず、死刑がやむを得ないとは言えない」と判断した。
  これまでの公判で検察側は「被告は当初から拳銃奪取を考えていた。逮捕後の供述は一貫しており、障害が与えた影響は限定的だ」と主張していた。

  弁護側は「拳銃奪取が目的との供述は取り調べ時の誘導によるものだ」と反論。障害に適切な療育がなかったことも考慮すべきで無期懲役が相当と訴えていた。被告は初公判での起訴内容認否や被告人質問、最終意見陳述で全て黙秘した。
  判決によると18年6月26日、富山中央署奥田交番で、所長の稲泉健一警部補(当時46)を刺殺し拳銃を窃取、近くの市立奥田小の正門付近にいた警備員、中村信一さん(同68)の頭をこの拳銃で撃ち殺害したほか、同じ日に別の男性警備員に対し拳銃を発射した。事件の前には、アルバイト先で店長を殴っていた。
  判決後に報道陣の取材に応じた中村さんの娘は「死刑判決を望んでいたので悔しいの一言です」と話した。富山地検の西岡剛次席検事は「判決内容を精査し、上級庁などと協議した上で対応を検討する」とのコメントを出した。弁護側もコメントを出し「証拠を正しく評価した適切な事実認定だ」とした。
  事件後の18年9月、仙台市の交番で警察官が大学生の男に刺殺され、19年6月には大阪府吹田市の交番で男が警察官を包丁で刺し、拳銃を奪って逃亡するなど、警官襲撃が相次いだ。〔共同〕


2021.02.04-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb64cee11e543f1f9d6a185f1e68153dd0d77e4
千葉・小4虐待死、2審も懲役16年 「並外れて悪質」

  千葉県野田市で平成31年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父親のA被告(43)の控訴審判決が4日、東京高裁で開かれた。近藤宏子裁判長は「執拗(しつよう)な虐待意思があり悪質性は並外れている」として、同種事件では最も重い懲役16年とした1審千葉地裁の裁判員裁判公判を支持、被告の控訴を棄却した。
  心愛さんは生前、学校のアンケートに「お父さんにぼう力を受けています」と書くなど学校や児童相談所に助けを求めていたが、弁護側は公判で「信用性が乏しい」と主張。1審の量刑も重過ぎて不当だと訴えていた。
   高裁は判決で、心愛さんの訴えは信用できるなどとして1審と同様、起訴された6つの罪をすべて認定。過激な暴行や排泄(はいせつ)制限など1年以上にわたった虐待を「強い恐怖心を与え人格と尊厳を全否定した」と評し、「被告は理不尽な支配欲から絶対的な力の差にものを言わせて虐待を続け、酌量の余地などみじんもない」と厳しく批判した。
   被告は1審で「みーちゃんに謝ることしかできません」などと涙を流した。しかし近藤裁判長は、「不合理な弁解に終始し、およそ罪に向き合っているとはいえない」と断罪。虐待に対応しようとした児相の介入を排除し、心愛さんの母=傷害幇助(ほうじょ)罪で有罪確定=を暴力で支配した点などを「本件特有の悪質性」とし、過去最も重い量刑も妥当だと結論付けた。
   勇一郎被告はスーツ姿で出廷し、うつむきながら判決を聞いていた。


2021.02.25-日本経済新聞(共同)-https://www.nikkei.com/article/
死亡火災巡りアップル提訴 充電スマホ原因と遺族主張

  充電中のiPhone(アイフォーン)が原因で住宅火災が起き就寝中の夫婦が死亡したとして、同居していた遺族らが25日、米アップルの日本法人「アップルジャパン」(東京)に計約1億4千万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴した。

  訴状によると2019年秋、愛知県内の軽量鉄骨2階建てが全焼し、2階で寝ていた夫婦が逃げ遅れて死亡した。焼損が激しかった1階リビングのこたつテーブルで、火災の2週間ほど前に購入した「iPhone XR(テンアール)」を純正充電器につなぎ置いていたという。
  遺族側は「出火原因となり得る電気機器は携帯電話しかない」として、会社に製造物責任法などに基づく損害賠償義務があると主張。消防の火災原因判定書は「原因不明」としつつ、アイフォーンからの出火の可能性を指摘した。
  遺族側は会社の求めに応じアイフォーンを預けたが、責任を否定されたため、提訴に踏み切ったとしている。
  記者会見した遺族の男性は「同じようなことが二度と起こってほしくない。目を離すタイミングでの充電を避けるなど対策を呼び掛けたい」と語った。
  アップルジャパンの担当者は取材にコメントを拒否した。〔共同〕


2021.02.24-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210224/k10012883031000.html
孔子まつる那覇の施設 使用料免除は憲法違反 最高裁大法廷

  儒教の祖の孔子などがまつられた施設の公園使用料を那覇市が免除していることについて、最高裁判所大法廷は、政教分離を定めた憲法に違反すると判断しました。

  那覇市の公園にある孔子などをまつった「孔子廟」は、琉球王国時代に中国から渡ってきた人たちの子孫らの団体が平成25年に造り、市が公園の使用料を全額免除していて、住民が政教分離を定めた憲法に違反すると訴えました。
  市側は「沖縄の歴史や文化を伝え、観光にも活用される公共的な施設だ」と主張しましたが、1審と2審は「宗教的施設とみるべきで、憲法に違反する」と判断していました。
  24日の判決で、最高裁判所大法廷の大谷直人裁判長は「この施設で行われる祭礼は、孔子を歴史上の偉大な人物として顕彰するだけでなく、霊をあがめ奉る宗教的意義のある儀式で、施設には宗教性がある。市が特定の宗教に対して特別な便益を提供していると評価されてもやむをえない」と指摘しました。
  そのうえで市が公園使用料を免除していることは政教分離を定めた憲法に違反すると判断しました。
原告側「完全勝訴 政教分離の基準示し画期的」
  原告の金城照子さんは那覇市で会見を開き、「非常に長い裁判だったが勝訴して、感激している」と述べました。また、原告側の岩原義則弁護士は「最高裁の判決は完全勝訴だ。政教分離の基準を示したことは画期的だ」と述べました。
原告弁護団「“公共性”どうあるべきか考えさせられる判決」
  原告の弁護団は東京千代田区で会見を開き、徳永信一弁護士は「那覇市は観光資源として広く知ってもらおうと公共性のある施設にしようとしたが、失敗したと言える。さまざまな文化が多様化する時代に、公共性とはどうあるべきなのかを考えさせられる判決だった」と話しました。
那覇市 城間市長「個人的には違和感」
  那覇市の城間幹子市長は、記者会見を開き「個人的には違和感がある。判決文が届けばしっかり読み込み、那覇市として改善するべき点がどこにあるのか検討していきたい」と述べました。


2021.02.19-東京新聞 Tokyo Web-https://www.tokyo-np.co.jp/article/86950
2女児放置死で懲役6年、高松 27歳母親

  高松市で昨年9月、女児2人を乗用車内に長時間置き去りにして熱中症で死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親A被告(27)の裁判員裁判で高松地裁(近道暁郎裁判長)は19日、求刑通り懲役6年の判決を言い渡した。

  判決理由で近道裁判長は「2人が亡くなったという結果はあまりに重大だ。子どもたちが人生を奪われた不幸は計り知れない」と述べた。
  被告は公判で起訴内容を認めた。検察側は「高温の状況下で15時間放置し無責任かつ悪質」と指摘。弁護側は、精神的に苦悩していたとし、寛大な判決を求めていた。


2021.02.19-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210219/afr2102190021-n1.html
民事判決、メールで通知 法制審中間試案、迅速化へ半年審理も検討

  法制審議会(法相の諮問機関)の民事訴訟法部会は19日、民事訴訟手続きの全面IT化に向けた中間試案をまとめた。訴訟当事者は訴状や準備書面などをインターネットで提出。判決が出ればメールで通知を受け、ネット上で判決文を確認できるようにする内容だ。審理期間を半年とする訴訟手続きの迅速化案も盛り込まれた。

  法制審は、パブリックコメント(意見公募)を経て、最終案を法相へ答申する。法務省は来年の通常国会への改正法案提出を視野に作業を進める。
  現在の民事訴訟手続きでは、原告本人か代理人弁護士が訴状を紙で作成し、裁判所に持参か郵送して提訴する。判決は当事者が法廷に不在でも言い渡せるが、判決文は紙で受け渡すか郵送をする必要がある。

  中間試案では、ネットでの提訴を可能とし、代理人弁護士はネット提訴に限定するなどの案を提示。一方の当事者が書類を提出すると相手方にメールで通知し、判決もメールで知らせるシステムなどを導入するとした。
  争点整理手続きなどは昨年始まった「ウェブ会議」を利用できるため、訴訟によっては一度も法廷に行かず判決が出る可能性がある。ただ、口頭弁論や判決言い渡しは現行通り法廷で行われ、傍聴もできる。

  民事訴訟は長期に及ぶことなどに不満の声もあるため、中間試案には双方が希望すれば審理を6カ月とする手続きを創設する案や、当事者で審理計画を策定できる案も盛り込まれた。







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