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日本と台湾問題-1


2024.05.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240520-2QALPXWBORMHZI5FZTPI3464KY/
中国の呉駐日大使、日本が「台湾独立」加担なら「民衆が火の中に連れ込まれる」と警告
(桑村朋)

  中国の呉江浩駐日大使は20日、台湾の総統就任式に日本から国会議員30人超が参加したことに対し、「(台湾)独立勢力に加担する誤った政治的シグナルだ」と批判した。東京都内の在日本中国大使館で開いた台湾問題に関する「座談会」で語った。

  呉氏は「民主進歩党の歴代総統は全員が正真正銘の独立主義者。民進党が政権を握り続ければ両岸(中台)情勢の厳しさが増す」と頼清徳政権を牽制(けんせい)した。さらに、中国が台湾の武力統一の選択肢を放棄しないのは「台湾独立を抑制する切り札だ」と強調。日本が「台湾独立」や「中国分裂」に加担すれば「民衆が火の中に連れ込まれることになる」と警告した。
  座談会には鳩山由紀夫元首相や社民党の福島瑞穂党首が参加。鳩山氏は「日本は台湾が中国の不可分の一部だとわきまえなければならない」呉氏の主張に同調した。(桑村朋)


2024.01.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240104-2GHDE5PHCNLX7NA3FE5ES6A4YM/
ネット上の「救助隊を日本が拒否」言説は「公平性欠く」 台湾の外交部が声明

  台湾の外交部(外務省に相当)は4日夜、声明を発表し、能登半島地震に対する台湾の救助隊派遣について日本政府が「台湾(の申し出)を拒否した」とするネット上の言説は「公平性を欠く」と指摘した。

  声明によると、台湾からの申し出に対し、日本政府は「謝意」を表明その上で、数千人の自衛隊員を投入して捜索・救助を行っており、海外からの支援については災害の状況に応じて検討すると説明したという。
  台湾側は日本政府の災害援助計画を「十分理解し尊重している」とし、今後、日本側から要望があった場合は「全力で協力する」とした。


2024.01.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240104-LEJFBNZQABEONPIZCCE4JQONXU/
台湾の地震救助隊申し出に日本政府「ニーズない」 SNSで広がる波紋、他国にも要請せず
(奥原慎平)

  最大震度7を観測した能登半島地震を巡り、台湾が現地に向けて準備していた救助隊の待機を解除した措置について、SNS(交流サイト)で波紋が広がっている。台湾メディアによれば、台湾側が確認したところ、日本側に支援のニーズがなかったためだという。被害が局所的で、被災地までの進入路の確保が難しいことなどが理由とみられる。ただ、X(旧ツイッター)では「中国に忖度したのか」「岸田文雄首相は『救命・救助に全力』というなら受け入れるべきだ」などと批判的な投稿が相次いでいる。

  台湾の中央通信社の日本語版サイト「フォーカス台湾」などによれば、台湾は内政部消防署(消防庁に相当)が1日夜、地震発生を受けて国際人道救援に当たる医師を含む160人規模の救助隊の準備を完了日本側の支援要請があり次第、チャーター機で派遣する方針だったが、3日午後2時に待機を解除した。外交部(外務省)が日本側に連絡したところ、支援のニーズがないことを確認したためとしている。
  今回の日本政府の対応については、作家でジャーナリストの門田隆将氏もXで「1人でも〝命を救うために〟なぜ日本は受け入れないのか。岸田首相と上川陽子外相は日台の友好が深まることがそんなに嫌なのか」と疑問視した。京大大学院教授の藤井聡元内閣官房参与もXに「救援隊が足りているとは思えないが、岸田内閣は何かに配慮したのでしょうか」と投稿した。
  一方、被災地支援については米国や英国、韓国、イタリア、フィリピンの首脳らも意向を表明しているが、日本政府は現時点で海外に支援を要請していない。政府関係者によると、被災地では道路などの被害が甚大で、現時点では陸路で救助隊員を大量に送り込むことが容易でない事情があるという。
  東日本大震災のように、甚大な被害を受けた地域が広範に広がっているわけでもなく、物資の輸送ルートや仕分けなど受け入れが困難な側面もある。外務省幹部は「色々な国から『日本の要請があれば支援準備は整っている』といわれている。ニーズがマッチするものがあれば、検討していくが、その手前の状況だ」と語る。  能登半島地震を受けて台湾の蔡英文総統は1日、Xに「心よりお見舞い申し上げます。現地の皆さまがご無事であること、そして一日も早く日常生活を取り戻せるようお祈り申し上げます」と投稿している。(奥原慎平)


2024.01.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240101-WWTWOHZ3FJIEXJFCV3R2BDYJ7U/
台湾の蔡英文総統が石川・能登半島地震に見舞いの意、支援を申し出

  石川県で発生した地震に関し、台湾の蔡英文総統は1日、見舞いの意を表明した。総統府報道官によると、蔡氏は住民の無事と、できるだけ早く通常の生活が回復することを願っているという。台湾外交部(外務省に相当)は日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所に支援提供の意向を伝えた。日本滞在中の台湾人の状況把握も出先機関に指示した。

  13日の総統選の与党、民主進歩党(民進党)候補、頼清徳副総統はフェイスブックで「台湾と日本は互いに助け合う良い友人だ」として「最大の支援」をする用意があると表明。最大野党、国民党の朱立倫主席も「われわれの心は日本の民衆と共にある」と訴えた。(共同)


2023.04.05-Yahoo!Japanニュース(文集オンライン)-https://news.yahoo.co.jp/articles/7b4ce2bd96892944192b6ebdf1b373bec646c259
「日本は『台湾有事』に耐えられるのか」海上保安庁特殊警備隊「SST」元隊長が明かす“日本領海の危機的リアル”
「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

(1)
  “不可分の領土”とする台湾に、中国が軍事侵攻する「台湾有事」大国が絡む悲惨な軍事衝突が起きてしまうのか

  専門家でも否定する声が多いのも事実だが、日本国民の多くがありえないと思っていたロシアのウクライナ侵攻が起きたのもまた現実だ。しかも中国は2035年までに全長130キロにも及ぶ巨大な橋を台湾海峡に架ける壮大なプロジェクトを発表。習近平国家主席の“台湾への野望”の本気ぶりも窺え、危機が現実となる可能性もある。
   3月29日、台湾の蔡英文総統がNYを訪れたことで、中国と台湾の緊迫した関係が浮き彫りになった。蔡総統の宿泊先には約200人が集まり「台湾がんばれ」などと歓迎した一方、道路を隔てた反対側にはそれ以上の数の人々が「台湾独立反対」などと声をあげたという。
   同日、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は「中国は(蔡英文総統の)立ち寄りを台湾海峡周辺での攻撃的な活動を行う口実にすべきではない」などと中国をけん制した。  こうした状況を危惧するのが、約20年にわたって日本の海の安全を守ってきた海上保安庁のSST(特殊警備隊)の元隊長・住本祐寿さん(58)だ。住本さんは尖閣諸島や北方領土周辺の海域で、領土・領海を侵犯する数々の不審船などと、熾烈な攻防戦を繰り広げてきた経験を持つ。
   SSTはいわば最前線の国境警備のエキスパート集団トップ。「ウクライナは明日の台湾」ともいわれる現状を、住本さんはどう見ているのか。“今そこにある危機”について話を聞くと、見えてきたのは沿岸警備の命懸けの攻防だった。
台湾支配をもくろむ中国の狙いは
  台湾有事の危険性が指摘されていますが、台湾の蔡英文総統によるNY立ち寄りで、一層現実味を増したように感じます。実際、起きてしまう可能性はあると思いますか。
  住本 可能性は十分にあると思います。経済大国へと成長した中国ですが、実際は厳しい状況に置かれています。世界1位の人口を抱えるなか、バブルも崩壊し、経済が少しずつ低調になっていますから。台湾を支配できれば、中国にとって大きなメリットがあるんです。双方言い分はあるでしょうが、“喧嘩を売っている”のは中国の方ですね。
  中国側の狙いはどこにあるのでしょうか
  住本 中国としては、これから自国民を支えるため、レアメタルや油など太平洋側に集中する資源を何としても確保したいはず。ただ、世界地図を見れば一目で分かりますが、中国が太平洋に出るルートを完全にフタするように、日本列島は邪魔で仕方がない場所にあるのです。
  唯一問題なく、太平洋側に抜けられるルートは台湾と沖縄の間にあり、ここなら中国船がギリギリ抜けられる広さがあります。中国はこの航路が使えなくなっては困りますから、台湾の“独立”は是が非でも阻止したいというのが本音でしょう。
(2)
もしも「台湾海峡大橋」が建設されたら…
  ずいぶん強引にも見えますが、習近平主席の肝いり施策で「台湾を陸続きにする」と2035年までに台湾と本土をつなぐ全長130キロの橋を架けるという話もあります。どのように捉えていますか?
  住本 そんなに短期間で作れるのかと疑問ですし、技術的に難しいのではないでしょうか。バカバカしいですし、ホラ話だと信じたいです。仮に実現すれば、通るだけでもいちいち中国政府の許可を取る必要があるでしょうし、橋の下を通る順番を待ったり、「この時間はここしか通れません」と通行規制がかかったりする可能性もあります。
  そうなると日本の船の航路が、中国政府のサジ加減で決まることになります。瀬戸大橋ですら下を通るのは高さ制限があって大変で、ましてや管理が中国だと管理者の気分次第で円滑な航行が妨げられるかもしれません。漁業や物流に大きな変化が起きそうです。
  住本 一般的にはあまりイメージがないかもしれませんが、日本の物流は船が止まれば終わりです。エネルギー資源であれ何であれ、船の輸送がなければどうしようもありません。
  また、橋のような巨大な建造物ができると、海流が変わり漁業にも影響が出る可能性もあります。橋は中国と台湾だけの問題ではなく、日本にとっても大きなマイナスになるのは間違いない。
「ぶっつけ本番。装備に電話帳」危険すぎる領海警備
  国民の実生活に大きな影響が出る、と。日本は海を挟んで中国やロシアと対峙していますが、その割に危機意識は希薄な印象があります。
  住本 本当にその通りで、日本は海岸線を結べば地球一周の85%の長さがあるほどの海洋国家です。この膨大な海域の安全を日々守っているのは、私が所属していた、たった1万2千人しかいない国交省の外局の海上保安庁。日本では重油の流出事故や大きな船の沈没などがない限り、マスコミの注目を集めることはありませんが、実は不審船の取り締まりなどは日々行われています。
  1万2000人でも足りない。
  住本 かなりギリギリの人数ですよ。私が任務にあたっていた1990年代には、中国人の密航事件や海賊事件が全国で頻発しており、200人近い密航者をわずか4人程度の少数の保安官で制圧しなければいけないような危険なケースもざらにありました。今でも、国民は陸の事件には関心があっても、海の事件への関心は低いままだと思います。
  確かに国民の関心の低さが、不十分な体制の根っこにあるのかもしれませんね。
  住本 私が海保のSSTにいた時には、不審船が見つかって現場召集がかかり、帰還途中にまた事件が発生し、5件ぐらい連続で現場に向かったこともあります。
  現場に着くまでの情報も、「外国人が暴動を起こしている」ぐらいしか入らず、いつもぶっつけ本番。
  当時は今と違って装備も不十分で、防弾チョッキもちゃんとした性能のモノがありませんでしたし。「電話帳を間にかますだけでも違うんちゃうか」と服の下に入れるような有り様でした。相手になめられないように威圧的に乗り込んでいきましたが、多勢に無勢。ハッタリに近いところがありましたね。
(3)
「カラシニコフの銃口を…」北方領土での緊迫する攻防
  住本さんは北方領土でも勤務経験があると伺いました。
  住本 大前提として日本の国境は全て海にあるので、「ここからが日本だ」という明確な線は、目に見えません。良い漁場を求めて国境近くに日本漁船が行ってしまい、ロシア側と攻防になるのは日常茶飯事でした。
   ロシア側としては、漁師を捕まえれば船や積んでいる海産物、また船員の“身代金”も取れるのでおいしいんです
  漁船に近づくロシアの巡視船の横に急加速して滑り込み、漁船を守ろうとすると、ロシアの巡視船は平気でカラシニコフの銃口をこちらに向けてきたり、砲撃しようとしたりと威嚇してきます。横暴なようにも見えますが、自国の国民と資源を守るために命を懸けるのは当たり前なのです。
  命懸けの攻防が繰り広げられているんですね。
  住本 領土領海を守る国家間の戦いは本当にシビアで、「竹島なんかくれてやれ」という人もいますが、この小さな島だってくれてやれば、周辺200海里の魚からエネルギー資源から全てを失うことになる。200海里ですよ? その膨大な国家の損失が、本当にイメージできているのかと思いますね。
  住本さんが特殊警備隊時代、特に印象に残っている任務は何でしょうか?
  住本 責任が重かったという意味では、フランスのシェルブールから日本にプルトニウムを120日かけて運ぶ任務でした。積んだ状態は危険だから人のいる場所に近寄るなということで、南極近くを通りながら東西を移動します。テロ組織や奪取をもくろむ国に奪い取られないように、24時間態勢で警備していました。いつトラブルが起きるかわからない状況だったんですね。
  住本 実際にレーダーでは、3隻の潜水艦がずっと後をついてきていましたし、陸地に近づけば飛行機が偵察にやってきていました。船のコンピューター室からはずっと日本に向けて電波を飛ばしていましたが、30分間その電波が途絶えれば、敵国から奇襲を受けたとみなされ、奪取される前にアメリカ軍などが船を沈めに奇襲に来ることになっていました。
   私たち自身も自爆するように、本庁から命令を受けていました。任務に選ばれた際に海保の本庁に出向き、トップから「わかってるよね?」と……。
(4)
「自爆もしゃあない」隊員たちの重すぎる覚悟
  月並みですが映画の世界のようです……。“自爆命令”は隊員たちも知っていたのですか?
  住本 船には私を含めて海保からは20代の隊員13人が乗っていましたが、皆知っていましたし、自爆の覚悟もしていましたね。  当時、私は爆発物を扱う責任者でした。技術的には難しいのですが、積んでいる燃料を搭載した爆弾を大気で破裂させれば、放射性物質が地球上に撒かれ、多くの死傷者が発生する可能性がある。つまり、地球が“死の星”になり、家族や友人も失う危険がありました。だから自爆については「しゃあない」と隊員たちは腹を括ってました。
  しかし船には海保以外に動燃(動力炉・核燃料開発事業団)の職員や、船員が乗っていました。彼らには「もしものことがあれば……」と伝えることは許されず、仲良くなってもいけなかった。自爆の際、情が絡んでためらう可能性がありますから。  普段はそういった嫌な空気を感じさせないため、元気に笑いながら船の上を走ったりするトレーニングをしていました。私はポケットに常にプラスチック爆弾1kgを携えていて、起爆するための雷管を10本以上、身に着けて生活していました。テレビもなければ、衛星電話も高くて使えない。気が滅入りながらも、緊張感をもって過ごす日々でした。
「海保ってカッコいいよね!」では通用しない厳しさ
  海保と一口に言っても色々な任務があるのですね。海保といえば、大ヒットした「海猿」のイメージも強いですが……。
  住本 「海保ってカッコいいよね!」と甘い考えで入って来る人は増えたかもしれませんね。私も経験しましたが、潜水士の訓練は厳しいですよ。訓練中に不幸にも事故で亡くなられた方もいました。訓練を経て、選ばれるのは年間で10~20人くらいです。
  ただ、特殊警備隊の方が厳しかったですね。大阪の基地から海まで歩いて行って、そこから泳いで関空を一周回って帰ってこさせられたり、何かあった時に電話をかけられるように110円だけ持たされて、100km行軍をやらされたり、なんてこともありました。
(5)
  危険な任務に耐えうる力を身に付けるのは並大抵の訓練ではできないんですね。
  住本 海保は警察と同じく縦社会で、私は先輩から「ボケカス!」と怒鳴られて育ちました。海保では、入庁した「期」が一番重要で、これは自分の階級が上になろうとも変わらず、先輩には一生頭が上がりません
  退職から20年が経った今でも、電話が来れば「お疲れ様です!」と自然と背筋が伸びますね(笑)。ただ、国境警備はこうしたことが絶対的に必要な任務であることは確かです。  尖閣事案のビデオが流出した件はご存じですか?
尖閣の攻防戦ビデオ流出で明らかになったこと
  2010年に中国漁船衝突の映像を現役の海上保安官がYouTubeに投稿した件ですか。尖閣諸島沖で領海を侵犯した中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりをしました。映像には激しい攻防が記録されていて、当時大きな話題になりましたよね。
  住本 まず、あの映像が秘匿映像か否かの議論はまずおいておいて、少なくとも海上保安官が独断で流出させたことは組織人として問題ある行動だったと思います。海上保安庁は「規律官庁」とも呼ばれるほど厳しい組織です。上司に相談せず、あのような行動はとるべきではありませんでした。  ただ一方で、あの映像によって領海警備がどれほど危機的状況のなかで行われているかが明らかになった側面もあると思います・・・と、いいますと。
  住本 中国側があれほど強引に侵犯してきているにもかかわらず、中国漁船の船長は逮捕されましたが釈放され、領海侵犯がうやむやになってしまいました。日本の主権を守るのであれば、船長を罰金刑に処すべきだったんです。しかし、そうはならなかった。
  欧州など、陸地に目に見える形で国境が定まっている地域では考えられません。国全体の、国境に対する意識の低さがあらわになった事件だったと感じています。
  そしてそうした意識は、あれから13年経ったいまも変わっているとは思えない。当時よりも国同士の衝突は現実味を増しています 」
  住本 中国による台湾海峡大橋も実現する可能性は低いかもしれません。しかし、国境警備の危機レベルは年々上がっています。台湾有事が起きてから事を構えても、手遅れになりかねません。いま一度、領海について国をあげて考えるべき時期に来ているのではないかと思います。
「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)







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