日本の選挙問題-1


2024.06.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240612-ZFPXY3RJINIJ7JQ2EOJA42MWJU/
東京都の小池百合子知事が3選出馬を表明 都知事選20日告示、蓮舫氏との与野党対決へ

  東京都の小池百合子知事(71)は、12日の都議会定例会最終日で、「2期8年、確実な変化をもたらしたが、課題がいまだ山積している。歩みを止めてはならない。出馬を決意した」と述べ、自身の任期満了に伴う都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選を目指して出馬することを表明した。小池氏は政党推薦を求めず、政党色を抑えた選挙を展開する。

  地域政党の都民ファーストの会のほか、自民・公明両党が小池氏を支援する。すでに無所属での出馬を表明している蓮舫参院議員(56)は立憲民主、共産、社民各党が支援するため、都知事選は事実上の与野党対決となる。令和2年の前回選挙で小池氏は、告示6日前に立候補を表明したが、今回は8日前となった
  都知事選には蓮舫氏のほか元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)や広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)ら40人以上が出馬の意向を表明している。


2024.06.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240612-XYDBVPTQFRGLXL6ECPDTVRQ75Y/
蓮舫氏、きょう立民離党へ「無所属で全ての都民のために働きたい」 小池氏は午後出馬表明

  東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員12日、X(旧ツイッター)で「今日は20年間所属していた政党を離れます。政党を通じた政治活動ではなく。無所属で、全ての都民のために働いていきたいと思います」と投稿した。蓮舫氏は無所属で都知事選に立候補する考えを明らかにしていた。

  蓮舫氏は平成16年7月の参院選東京選挙区に民主党(当時)から出馬し、初当選。28年9月に民進党(当時)代表に就任した後、29年12月に同党を離党、その後は立憲民主党で活動していた。
  小池百合子都知事は都議会定例会最終日となる12日午後の本会議で3選を目指し立候補する意向を表明する。


2024.06.08-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240608-GSM3X7WSFFCRPDHH3SOXEVEXPQ/?outputType=theme_weekly-fuji
都知事選 小池氏は自民との距離に課題、蓮舫氏は立憲より共産が前面でもOK? 岩田明子著書に『安倍晋三実録』(文芸春秋)

  東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)の構図が固まってきた。現職の小池百合子知事と、立憲民主党の蓮舫参院議員が軸だ。広島県安芸高田市の石丸伸二市長や、元航空幕僚長の田母神俊雄氏ら20人以上も立候補を表明しているが、大きな固まりでみるならば、選挙戦は小池氏と蓮舫氏を中心に進んでいくことは間違いない。

  小池氏には先月28日、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と、公明党が立候補を要請した。小池氏がいまだに都知事選への対応を明らかにしていない背景の1つには、自民党との距離をどうすべきかを探っているという面があるのではないか。
  「政治とカネ」の問題で批判にさらされる自民党と連携すれば、小池氏も逆風を受ける。ただ、連携を断れば、自民党支持層が他の候補に分散するリスクもある。公明党が国政では自民党と連立を組んでいる事情もあり、小池氏としては、難解な方程式の解を求めているのだろう。
  これに対し、蓮舫氏は5月29日、都議会を訪れ、立憲民主党や共産党などの会派に支援を求めた。一方で、都民ファーストの会や自民、公明両党の各会派は訪れなかった。
  蓮舫氏は同日、X(旧ツイッター)で、立憲民主党を「離党する方向です」と投稿した。立憲民主党を支援する連合東京は小池氏と良好な関係を築いており、支援を受けるのは難しい。それならば、立憲民主党にとどまっているメリットはなく、むしろ共産党をしっかりと押さえておきたいという思惑があったのではないか
  蓮舫氏が共産党の都議団を訪問した際には、花束を受け取る場面もあった。共産党の小池晃書記局長は5月27日、蓮舫氏について「最強、最良の候補者を得ることができた。『反自民』『非小池都政』。旗印は明確だ」と評価した。こうした言動からは、共産党が蓮舫氏支援の前面に出てきているという印象を受ける。

  小池、蓮舫両氏に対する各党の動きからすると、今回の都知事選は大きくみて、「保守VS左派」という構図になるのではないか。
  保守層の一部からは小池氏を忌避する意見もみられるが、基本的には保守的な考えを持っている。
  2017年10月、当時希望の党代表だった小池氏は、衆院選に向けた党首討論会で、憲法改正について「世界では当たり前のことだ」と断言し、安全保障や憲法をめぐる自民党との違いを問われて、「私は安倍(晋三)政権の下、防衛相に任命していただいた。そういった点で違いはない」と言い切った。
  「首都決戦」である都知事選は、単なる一自治体の選挙ではない。国政にも大きな影響を与える。その意味で、各候補がどのような国家ビジョン、安全保障政策を持っているのかにも注目すべきだ。
  選挙戦に向けて一つ心配なのは、4月の衆院東京15区補選をめぐる選挙妨害事件で、警視庁捜査2課に逮捕された政治団体「つばさの党」の幹部らが、都知事選への出馬を表明していることだ。民主主義の根幹である選挙を守るため、警察の徹底した取り締まりとともに、「選挙妨害行為は良しとしない」という都民の良識を期待したい。

岩田明子(いわた・あきこ)
  ジャーナリスト・千葉大学客員教授、中京大学客員教授。千葉県出身。東大法学部を卒業後、1996年にNHKに入局。岡山放送局で事件担当。2000年から報道局政治部記者を経て解説主幹。永田町や霞が関、国際会議、首脳会談を20年以上取材。昨年7月にNHKを早期退職し、テレビやラジオでニュース解説などを担当する。月刊誌などへの寄稿も多い。著書に『安倍晋三実録』(文芸春秋)


2024.06.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240607-PA5PFKMYJROO5EUQSGYUMNNXLQ/
東京都知事選、進む「立・共」共闘 包囲網構築狙う自民
(松本学、永原慎吾)

  20日に告示される東京都知事選(7月7日投開票)を巡り、与野党の思惑が交錯している。現状では、3選を目指し立候補する方針の小池百合子都知事(71)、無所属で出馬する立憲民主党の蓮舫参院議員(56)の争いを軸に、自民党が小池氏、立民と共産党が蓮舫氏をそれぞれ支援する構図が有力視される。岸田文雄首相(自民総裁)周辺では、日本維新の会を小池氏陣営に取り込み「保守対革新」の選挙戦に持ち込む構想も浮上している。

  立民と共産は、国政選挙での野党連携を支援してきた「市民連合」とともに都知事選の候補者選定委員会を設け、5月27日の選定委会合で蓮舫氏を支援することを確認した。 翌28日付の共産機関紙「しんぶん赤旗」は、小池晃書記局長や蓮舫氏が並んだ写真を添え、選定委の決定を1面トップで報じた。公認候補かと見まごうほどの力の入れようだ。
  立民にとって、安定した集票力を持つ共産を味方につけるメリットは大きい。ただし、安全保障や憲法などの基本政策で隔たりがある共産と手を携えることで、野合批判を招きかねないというリスクも抱える。立民の泉健太代表は7日の記者会見で、共産や市民連合とともに蓮舫氏を支援する構図への評価を問われると「蓮舫氏は無所属で戦う。そういった構図ではない」と強弁した。
  立民の「弱み」を自民が見逃すはずはない。
  首相は5月31日、維新の馬場伸幸代表と会談して政治改革に関する合意文書を交わした。政治資金規正法改正案の審議への協力を得るために自民側が求めて実現した党首会談だが、都知事選での連携の地ならしを図る狙いもあったようだ。
  首相周辺は「維新も、共産と選挙で組む姿勢を疑問視している。保守対革新の構図にしていく」と語る。
  「非共産」の枠組みであれば、共産との選挙協力を否定する国民民主や連合とも親和性が高い国民民主の榛葉賀津也幹事長は7日の会見で、都知事選で共産と組む立民を「立憲共産党だ」と批判し、蓮舫氏を支援する可能性を否定した
  自民が「非共産」野党の軸として期待を寄せる維新は、来週初めに独自候補擁立の可否を決める予定だ。立てない場合は改めて対応を協議するが、党内には「小池氏を応援してわが党にメリットはあるのか」(幹部)との意見もあり、自民の思惑通りに事が進むかは見通せない。
(松本学、永原慎吾)


2024.06.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240607-WHYQDLARRFIOBCA64E6EZHNG44/
自民・片山さつき氏が静岡県知事選で野党推薦候補を支援か 県連、党本部に調査要求へ

  自民党静岡県連は7日、5月に投開票された同県知事選で、片山さつき政調会長代理が野党推薦候補を支援していたとして、党本部に事実関係の調査を求めて近く申し入れをすると決めた。応援用のポスターを送っていたことなどを問題視し、処分を求める声が県連内で出ている

  県連の増田享大幹事長は「県連で国会議員の処分などはできない。事実確認も含め、党本部にお願いする」と述べた。7日の役員会後、記者団の質問に答えた。
  5月26日投開票の知事選は6新人が争い、立憲民主、国民民主両党推薦の鈴木康友氏が自民推薦の元副知事大村慎一氏との与野党対決を制した


2024.06.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240606-IR4HV5YLIJFEXONUH5EK5WPGX4/
<独自>立憲民主党の看板110枚を撤去 無許可設置に茨城県守谷市「おやめください」
(奥原慎平)

  立憲民主党に関する看板計110枚が茨城県守谷市に無許可で設置されていたことが6日、分かった。同日午後に市内で予定される立民の岡田克也幹事長の街頭演説を告知する内容だといい、市は5、6の2日間をかけて撤去。X(旧ツイッター)の公式アカウント「無許可で立て看板を設置することは違法です。絶対におやめください」と訴える事態になっている。

  市はXで立憲民主党や岡田氏について言及はしていないが、道路沿いの街路樹にくくりつけられた看板を撤去する担当者の画像を投稿看板は裏面だが、「立憲民主党幹事長」の文字が読み取れる
  市に対し、街路樹などに岡田氏の街頭演説を告知する看板が無断設置される事例が相次いでいると報告されたという。市は5月下旬以降、立民側に再三撤去を求めたが、設定した期日を過ぎても放置されたままだった。このため、市都市整備部は5班10人態勢で市内全域で看板の撤去に踏み切った5日に103枚、6日に7枚を回収したという。
  隣接する取手市でも同様の看板が確認されたという。守谷市の関係者「選挙期間外に違法に看板を設置するのはほぼ立憲民主党だ。景観上悪い」と苦言を呈する。看板の撤去費用を立民県連に請求するかどうかは検討中だという。
  浅野克夫・都市整備部長は産経新聞の取材に「看板は立民幹事長の街頭演説を告知するものだが、責任者の名前も連絡先も書かれていない。立民側に尋ねても『われわれが設置したものではない。支援者ではないか』などといわれる可能性がある」とした上で、「保管期間は半年。それまでに取りに来てほしい」と適切な対応を訴えた。
  立民県連代表代行を務める小沼巧参院議員は6日、産経新聞の取材に「法令に基づいて適切に対応することは大事なことだ」と釈明した上で、違法な看板設置行為を問題視した。(奥原慎平)


2024.06.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240606-KTDDEEBQWFHOHC6XMDB5QYRQSA/
立民・枝野氏「蓮舫氏を知事に」演説は公選法違反か 事務所「法の範囲」専門家「グレー」
(奥原慎平)

  立憲民主党の枝野幸男前代表東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬を表明した蓮舫参院議員への支援を呼びかけた演説が、告示前の選挙運動を禁じた公選法に抵触する可能性が指摘されている。枝野氏は2日の街頭演説で蓮舫氏について「皆さんの力で知事に当選させていただきたい」と発言枝野氏側は選挙運動には当たらないとの認識を示しているが、専門家からは「黒に近いグレー」との見解も示されている。

「みんなで勝たせましょう」
  「まっとうな都政を作るために立ち上がった蓮舫さんを、皆さんの力で押し上げていただきたい」
  枝野氏は2日、土砂降りの中で蓮舫氏に先立ってマイクを握ると、約15分にわたり蓮舫氏の政治家としての手腕や人柄に言及し、こう呼びかけた
  3選出馬が有力視される小池百合子知事を念頭に「現職の壁と戦って勝ち抜くためには、蓮舫さんの知名度だけでは勝てない。あなたの力が必要です」とも訴え、「みんなで安心して住める東京を作っていきましょう。そのためにみんなで蓮舫さんを勝たせましょう」と強調した。
  演説会後、蓮舫氏は「雨男」と称される枝野氏について、「おかげですごい雨が降ってしまったが、本当に多くの人に足を止めてもらった。励みになる」と満足そうに記者団に語った。
「政治活動」か「選挙運動」か
  公選法は選挙運動の実施期間を、告示日に立候補を届け出てから投票日前日までに限定。立候補届け出前の選挙運動は事前運動として禁じている
  選挙運動と政治活動の違いは判例や学説などから、選挙運動「特定の選挙に、特定の候補者の当選を図ることを目的に投票行為を勧めること」政治活動「政治上の目的をもって行われる一切の活動から、選挙運動にわたる行為を除いたもの」などと解釈される。
  枝野氏の事務所は5日、産経新聞の取材に「当該街頭演説は、政党の政治活動として実施され、その範囲で行われたものです」とコメント。選挙運動には当たらないとの認識を示した。
  総務省の担当者は「一般論として、個別の事案が事前運動に該当するかどうかは具体の事実に即して判断される」と語る。最終的に事前運動に当たるかどうかは捜査機関、司法機関が判断することになる。
疑われかねない発言
  公選法に詳しい日大法学部専任講師の安野修右氏は、枝野氏の「皆さんの力で知事に当選させていただきたい」との発言について、事前運動に該当しかねないとの見方を示す。「黒色に近いグレーゾーンだ。そのまま読解すれば選挙運動だと解釈される余地が多分にある」と語る。
  枝野氏側の見解については「立憲民主党として『まっとうな都政』を立ち上げるのが枝野氏の発言の軸で、都政に関する政党の意見を普及・宣伝しているという体裁なのだろう」と述べた上で、「ただ、蓮舫氏への投票依頼と受け取る人の方が多いだろう。選挙運動と疑われない言い方はあったはずだ。紛らわしいことはすべきではない」と指摘した。

  福岡県選挙管理委員会に在籍した経歴を持つ田村和希弁護士(福岡県弁護士会)も、事前運動に該当するかどうかについて「一般論として、演説した時期や、対象(集まった聴衆の性質など)、どのような場所・方法でなされたか、などの具体的な事情によって個別的に判断される」と解説する。
  その上で枝野氏の事例は「非常に微妙なところだ。捉え方によっては、投票依頼していると受け止められかねない言い方でもあり、一方で投票依頼には当たらないと判断される可能性もある」と指摘。重要な選挙であるからこそ、選挙が近づけばヒートアップするかもしれないが、選挙後に『事前運動だった』と指摘される状況もよくない。事前運動を疑われかねない発言には十分注意してほしい」と訴えた。(奥原慎平)


2024.06.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240603-VH2QVUS7VFF7DK3BUVKQGKGEMU/
蓮舫氏「とてつもなく大きな挑戦」民進党代表以来、久々の大舞台「これは批判じゃない」
(奥原慎平)

  東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員2日、JR有楽町駅(東京都千代田区)前で街頭演説を行った。立候補表明後初めてとなる。3選出馬が有力視される小池百合子都知事に知名度の高い蓮舫氏が挑むことで、選挙戦全体の構図も一気に様変わりした。蓮舫氏は最近、自身の参院選で集票力に陰りも見えていたが、今回は平成29年に民進党代表を辞任して以降、久々の大舞台で勝負をかけた形

プロジェクションマッピングは期間限定で
  「とてつもなく大きな挑戦をした。たぶん人生で最大の決断だ。いまなお怖い。でも、学べば学ぶほど、東京のトップに立って、東京から行財政改革をしたい思いが強くなっている。(無駄を)削り取って作った財源を本当に必要な人に振り分けていくのが政治だ」
  蓮舫氏は街頭演説で、都知事選に挑戦する意義について、こう語った。
  蓮舫氏は、都庁第1本庁舎の壁面で行っているプロジェクションマッピングについて、巨額の予算投入と効果との兼ね合いを疑問視している。演説では「七夕だけ、ハロウィンだけ、クリスマスだけ、春のお花見だけ、期間限定でやれば、見に来る人が増えて費用対効果が高まる」と解決策も提起した。
  蓮舫氏には、日ごろから「批判が目立つ」と指摘される側面があるが、この日は「これは批判じゃない。ファクトだ」と繰り返し訴えた。都連幹部は「行財政改革のイメージを大切にして、切り込むスタイルは少し封印している。批判は抑えている」と語った
  応援演説に立った立民の枝野幸男前代表も、蓮舫氏について「優しい人だ。(民主党政権の)行政刷新担当相時代に各役所に厳しいことをやっていたが、一緒に仕事した役人は今も蓮舫氏を慕い、和気あいあい楽しく話している」と持ち上げた。
  会場では、土砂降りにも関わらず多くの聴衆が足を止めて蓮舫氏の演説に聞き入っていた。
退路を断てるかどうか
  蓮舫氏の評価については、党内でも「刺さるところには刺さる。嫌われるところには嫌われる。好き嫌いがはっきりしている」(党重鎮)という声がある一方、「遠心力を働かせる意味で蓮舫氏のレベルに達するものはいない」(党中堅)ととらえる見方もある。
  ただ、近年の蓮舫氏は、人気に陰りも見えている。平成28年の参院選東京選挙区では110万票あまりを集めていたが、前回の令和4年の参院選は約67万票にとどまった。平成22年の参院選で史上最多得票を記録した170万超に比べると6割減となる。順位も同選挙区では前々回までトップ当選を重ねていたが、前回は4位に甘んじた。
  一方、立民にとっては4月の衆院3補欠選挙で3勝した勢いを次の衆院選に向けて維持する上で、7月の都知事選は重要な戦いとなる。党内からは「今世紀初めて勝負できる野党候補を擁立できた」(関係者)、「メディアジャックできる候補だ」などと蓮舫氏の出馬を称賛する声が相次いでいる。
  蓮舫氏「首相候補」と目されたことから、衆院転身論がくすぶった過去もある。蓮舫氏の周囲は「選挙後のことを考える人ではない。覚悟の挑戦だ」と反論するが、都知事選に敗れた場合、次期衆院選で都内の選挙区から出馬するのではないかとの臆測がある。
  国民民主党の榛葉賀津也幹事長は5月31日の記者会見で、蓮舫氏について「退路を断ってやるのか。まさか選挙の後、負けたら『衆院選に出ます』なんてないと思うが」と牽制してみせた。(奥原慎平)


2024.06.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240603-6D3VWLK6YJAW7JQIGOC25NBGT4/
蓮舫氏 都知事選公約発表は小池百合子氏と同時に「同じものを出されたら辛い」模倣を懸念
(奥原慎平)

  立憲民主党の蓮舫参院議員は2日、立候補を表明している東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の公約について「どんどんブラッシュアップしているところだ。全体像を示すのは現職の方(小池百合子都知事)がもし出られるなら、同じくらいの時期にしたい」と語った。東京都内で記者団に言及した。

  蓮舫氏は同時期に公約を発表する狙いについて、「例えば私が早く出した公約と同じものを持ってこられたら辛いなと思うところもある」と模倣される恐れを懸念した。「時間をかけてまとめたものを同時に見せることで都民も比較しやすいと思う」とも指摘した。
  その上で、3選出馬が有力視される小池氏について「出られるなら早く出ていただきたいし、戦いたいなと思う」と対抗心をあらわにした。
  蓮舫氏を巡っては、平成28年7月の都知事選でも擁立論が浮上したが、当時は「やりたいことは都政ではなく国政」と見送った経緯がある。今回国政に未練がないのかを問われると、「国政でまだまだやりたいこと、やれることはある。ただ、都知事になってやりたいことの気持ちの方が大きい」と強調した。
  政治家としての強みと弱みを問われると、「強みも弱みも、強くみえることだと思う」と述べた。同日の街頭演説で立民の枝野幸男前代表が蓮舫氏を「優しい人」と称したことについては「いやーもっといってほしい」と語った。(奥原慎平)


2024.05.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240528-4KKOI6EYTVKKXOLORCZBK5V3K4/
田母神俊雄氏が都知事選に無所属で立候補へ 自身のXで表明「まだ頑張れる」

  6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)が28日、無所属で立候補する意向を自身のX(旧ツイッター)上で明らかにした。

  田母神氏は「自民党が保守系の候補者を立てることが出来ないようですので、無所属で立候補します」とした上で「バイデン大統領やトランプ大統領よりは若いのでまだ頑張れると思います」と記した。
  都知事選を巡っては小池百合子知事(71)が3選を目指し出馬の意向を固めているほか、立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が無所属での出馬を表明。広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)らも出馬表明している。
  田母神氏は舛添要一氏が当選した平成26年の都知事選に立候補。60万票余りを獲得したが、敗れた


2024.05.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240527-WWCHZU3WRROBLOFBRDATJPTJXQ/
「与野党対決」演出で衆院3補選の再現狙う 東京都知事選へ勢いづく立民、共産
(深津響)

  立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が27日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明し、現職の小池百合子氏(71)と争う構図が濃厚になった。立民や共産党は、無所属で出馬する蓮舫氏を事実上の統一候補と位置づけ、自民、公明両党が支援する見通しの小池氏との「与野党対決」を演出する構えだ。派閥政治資金パーティー収入不記載事件の逆風にさらされる自民への攻勢を強め、立民が全勝した4月の衆院3補欠選挙の再現を狙う。

  立民と共産は、国政選挙での野党連携を支援してきた「市民連合」を含む枠組みの「候補者選定委員会」を設立し、小池氏の対抗馬擁立を模索してきた。
  選定委は27日、国会内で会合を開き、蓮舫氏を支援することを確認した。会合で共産の小池晃書記局長は「最強、最良の候補者を得ることができた。『反自民』『非小池都政』。旗印は明確だ」と指摘した上で、不記載事件を念頭に「東京から裏金政治を終わらせる」と強調した
  野党陣営が勢いづく背景には、今回の枠組みが「実績」を積み重ねていることへの自信がある。 衆院3補選のうち東京15区補選では、共産と市民連合が立民候補の支援に回り、その当選に貢献した。しかも、都知事の小池氏が支援した無所属候補の2倍以上の票を獲得しての勝利であり、「知事選に向けた地ならしになった」(立民中堅)との見方は根強い。
  加えて、26日の静岡県知事選では、立民、国民民主両党の推薦候補が自民推薦候補らに勝利した。蓮舫氏が翌27日に出馬を表明した背景には、追い風に乗りたいという思惑もあったようだ蓮舫氏は周囲に「決断するなら、きょうしかなかった」と漏らす。
  一方で懸念材料もある。これまでの知事任期中に小池氏は連合東京と良好な関係を築いている上、国民民主とも距離が近いからだ。連合と国民民主が蓮舫氏支援に回るかは見通せず、野党系が一枚岩となる環境はまだ整っていない(深津響)


2024.05.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240527-7OETXGMZGBLKJDHPBBXYXZH5YI/
小池百合子都知事、自民に秋波も噛み合わない歯車 蓮舫氏はどこまで迫るか

  東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)現職の小池百合子知事(71)と立憲民主党の蓮舫参院議員(56)の事実上の与野党対決を中心に展開しそうだ。衆院東京15区補選など支援候補の連敗が続く小池氏は自民党に秋波を送るが、当の自民は〝政治とカネ〟による支持率低迷にあえぐ。一方、衆院補選と静岡県知事選の追い風に乗る蓮舫氏。小池氏「1強」と目されてきた都知事選の様相が変化しつつある

  24日の定例記者会見で自民について「活発に動いて、良い提案などもいただいている」と述べた小池氏。26日に投開票された都議補選目黒区選挙区では選挙戦終盤に自民候補のポスターに自身のステッカーを貼り、メッセージ動画も寄せた。自民側の要請に小池氏が応じた構図。自民都連幹部は「〝大人の事情〟で決まった」と知事選での連携を示唆した。
  そこには小池氏の焦りが見える。昨秋から江東区長選、八王子市長選と支援候補が連勝したが、4月の目黒区長選、衆院補選に敗北。違いは江東・八王子とも自公との共闘があったことだ
  さらに、自民と組んだ都議補選目黒区選挙区も落とし、知事選を前に小池氏の歯車は嚙み合わない。告示6日前の表明だった令和2年の前回選とは違い、早ければ29日開会の都議会定例会冒頭で3選出馬を表明し、態勢立て直しを図る。
  小池氏が初当選した8年前の都知事選以降、待望論のあった蓮舫氏。今回も本人は慎重に情勢を見定めた。衆院くら替えとの両にらみの中、衆院補選全勝や静岡県知事選、都議補選目黒区選挙区の結果を踏まえ、決断に至った。
  27日の会見で「この8年間をリセットする」と語った蓮舫氏を、小池氏側近は「手ごわい相手が出てきた」と警戒する。ただ蓮舫氏は令和4年参院選東京選挙区で4位と、以前ほどの集票力はないとの指摘もある。
  注目されるのが連合東京の動向だ。前回2年の都知事選では小池氏を支持。中央組織の連合が次の衆院選では立憲民主党などを支援し「与党を過半数割れに追い込む」との方針。連合東京と小池氏、蓮舫氏両陣営との距離感は結果に影響しそうだ


2024.05.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240527-BJGWULUA7NLO5MRXXX3SCCUC6I/
蓮舫参院議員が都知事選に出馬へ きょう会見で表明 選挙戦の構図ほぼ固まる

  立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補する方針を固めたことが27日、党関係者への取材で分かった。同日午後に記者会見して表明する。立憲民主党と共産党などが支援する方向。3選を目指し立候補する方針を固めている小池百合子都知事には自民党と公明党が支援に回る方向で、現職と新人による事実上の与野党対決の構図がほぼ固まった。

  立憲民主、共産の両党と市民団体は2月に候補者選定委員会を立ち上げ、衆院へのくら替え含みで蓮舫氏らを軸に調整してきた。同日、選定委を開き、蓮舫氏を統一候補として進めることを確認する。
  国民民主は同選定委の立ち上げの段階で、参加の打診に回答していない。4月に行われた衆院東京15区補選や都内の首長選で小池氏が推す候補を支援しており、支持母体の連合東京も小池氏と良好な関係を築いている。日本維新の会も対抗馬を立てる方針で、野党統一候補は難しい情勢だ。
  一方、「政治とカネ」の問題で逆風の自民党は独自候補を見送り、小池氏を応援する方向で、関係が良好な公明党も支援するとみられる。小池氏は、自らが特別顧問を務める地域政党、都民ファーストの会に加え、都内の首長など足元固めを急いでいる。
  蓮舫氏は青山学院大卒。報道キャスターを経て、平成16年の参院選で旧民主党から初当選。旧民主党政権時の「事業仕分け」などで注目を集め、行政刷新担当相や民進党代表などを歴任した。現在4期目。
  都知事選には、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)らが出馬表明している。


2024.05.26-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240524-PAIUQT6Y2VCLNISM2R4H3ZIPQQ/?outputType=theme_weekly-fuji
「当選させない」運動は邪道 「安倍辞めろ」も同じ、わざわざ演説会場に押し掛けるな 伊藤達美
(政治評論家 伊藤達美)

  4月に行われた衆院東京15区補欠選挙で、政治団体「つばさの党」の候補者とその陣営が、他候補の街頭演説に出向き拡声器で「クズ」「売国奴」などと大声を出すなどの妨害を行った事件を契機に、公職選挙法改正問題が急浮上している。 この団体は、ほかにもクラクションを鳴らした威嚇や、選挙カーを執拗(しつよう)に追い回すなどの危険行為を行ったとされる。つばさの党代表は「表現の自由の中で適法にやっている」と主張しているが、このような行為が憲法や法律が認めるものでないことは明らかだ。

  これを受け、自民党の茂木敏充幹事長は「必要な法改正をやっていきたい」と述べた。日本維新の会も自由妨害罪の適用基準の明確化を含む公選法改正案のたたき台を発表し、国民民主党と共同提出に向けた協議を始めた
  当然である。警視庁は17日、つばさの党代表らを公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕したが、同様のことは再び起こり得る
  一部には、「政治的意見の表明と選挙妨害に相当する行為の線引きは難しい」「まずは現行法の的確な運用にとどめるべきだ」として法改正に慎重な意見があるが、本末転倒の議論だ。このような事例が出てきた以上、取り締まりの法的根拠をきちんと整備した方が、権力の乱用を防ぐことになる
  また、今回の事例は候補者を擁する陣営間の問題だが、一般聴衆であっても、行き過ぎた野次(ヤジ)や妨害行為は取り締まれるようにした方がよい。
  筆者は2017年の都議選最終日、当時の安倍晋三首相の街頭演説の正面に陣取り、横断幕やプラカードを掲げながら「安倍辞めろ」と叫び続ける聴衆を現場で目撃した経験を持つ。
  その声で、安倍首相の演説はかき消され、集まった聴衆は不快感だけでなく、恐怖すら感じていた。これも、紛れもなく「選挙妨害」であって、「自由な政治的な意思表明」の範囲を超えている
  筆者は、選挙は自らの代表を選ぶためのもので、ある候補者を「当選させない」ための運動は〝邪道〟だと思う。
  つばさの党の行為は、自らの候補の当選を図るためというより、相手候補の落選などを意図しているといえる。
  「〝安倍辞めろ〟隊」も同じだ。安倍氏に「反対」であれば、自らと同様の主張を掲げている候補者の当選を期すために運動すべきであって、わざわざ、安倍首相の演説会場に押しかけるのは控えるべきだ。
  このような事態を放置しておくことは民主主義にとって良いこととは思えない。選挙において健全な議論が行える環境が確保できるよう、与野党が協力して、早急に法的な措置を講ずべきである。(政治評論家)


2024.05.26-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240526-N55MGCTZWFFFVCM7UU4OLDUWAA/?outputType=theme_weekly-fuji
「つばさの党」逮捕 事件の遠因は明らかに札幌高裁判決とマスコミの姿勢 高橋洋一
(元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一)

  政治団体「つばさの党」代表らが公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された。法改正の議論も進んでいるが、こうした妨害が繰り返されることはないのか。選挙活動の自由を守り、妨害行為を防ぐには何が必要なのか
  つばさの党の関連先は5月13日に家宅捜索を受け、17日に党代表のA、幹事長のBら3容疑者は逮捕された。

  公選法225条には、選挙の自由妨害罪として、「交通もしくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもって選挙の自由を妨害したとき」は、4年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金に処するという条項がある。
  筆者は、家宅捜索の後に逮捕されるかどうかがポイントだと思っていた。容疑者らは家宅捜索後も反省の色なく、B容疑者は13日にX(旧ツイッター)に「候補者以外の安倍(晋三元首相)へのヤジが合法な時点で、候補者である俺らが違法なわけがない」と書き込み、自身の行為を正当化していた。警察は慎重に捜査を進め、逮捕、起訴まで終えた。
  選挙期間中も警察の警告を無視したり、警察内で狼藉(ろうぜき)を働くなど目に余る行為があったが、家宅捜索や逮捕にも悪びれるところはなかった
  彼らの行為の根拠には、明らかに2019年の参院選で安倍首相(当時)の街頭演説中にヤジを飛ばした事件に対する札幌高裁の例がある。ヤジを飛ばした男女を北海道警が排除し、2人が北海道に損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁が排除の違法性を認めた。札幌高裁では男性への賠償命令を取り消したが、女性については地裁判決を容認した
  北海道の件では、多くのマスコミは「表現の自由」に言及し、北海道警を非難した。マスコミの非難と札幌高裁の判断が、その後の選挙妨害行為を助長してきたのではないか。一方、警察には思いのほか制約を課す結果になってしまっただろう。実際、根本容疑者の書き込みはそれを裏付けている。
  さらに、今回の事件では、B容疑者らは自分たちの妨害行為の様子をインターネット上でライブ配信し、それなりの収益を上げている点も看過できない。物見遊山で一定の視聴者があり、広告収入もあるだろうし、嘆かわしいことだが寄付もあったようだ
  今回の事件では、今後地検が起訴して裁判が行われ、有罪になれば、一定の抑止効果があるだろう。安倍氏へのヤジの件では、マスコミは「表現の自由」を言い過ぎた。それが今回の事件を引き起こす遠因になったともいえる。
  今回はネット上で妨害行為は明らかになっているので、空理空論の「表現の自由」という論説はあまりない。やはり説得力があるのは、事実だ
  今や、マスコミを経由しないでも、ネットでそうした事実が誰の目にもすぐ分かる時代になっているのはいいことだ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一)


2024.05.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240525-GKMOM6W7RBIRRKCYKYCHLRG5RI/
「0歳児選挙権」が波紋 維新・吉村氏、衆院選公約で是非問う考えも法的ハードル高く
(山本考志)

  日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)「0歳児選挙権」の導入について、次期衆院選の党公約に盛り込む考えを表明し、波紋を広げている。少子高齢化で高齢者向けの政策に偏重しがちな政治を見直し、若年層の意思を反映させる狙いだが、実際は未成年の子供の分を親権者が代理投票する「ドメイン投票方式」を想定。一人一票の原則に抵触する恐れもあり、憲法との整合性をはじめとした法的ハードルが立ちはだかる

  「長く生きる子供たちが将来への影響力を持つべきだ。少子高齢化で世代間の政治的影響力が偏っている」吉村氏は23日の記者会見で、0歳児選挙権実現を目指す理由を語った。
  4月下旬以降、吉村氏はドメイン投票方式の導入に向け交流サイト(SNS)での発信を強めている。具体的には「親権者が2人いる場合は子ども1人につき0・5票ずつ分け合う」「現行18歳の選挙権年齢を引き下げる」といった考えを投稿し、党内外の議員も含め賛否が続出した。
  日本では有権者に占める若年層の割合は低い。総務省が令和3年衆院選について、各都道府県の一部の投票区を抽出して有権者数を分析したところ、18~34歳は全体の19%で、65歳以上は34%だった
  吉村氏は「若い世代が選挙権を持てば、政治家はそちらを向く」と主張し、政治的影響力の世代間格差を縮める意義を説く。
  維新は4年の政策集で400項目の一つに、ドメイン投票方式の導入検討を明記した。吉村氏は次期衆院選公約に盛り込む作業を党内で進めているとして「憲法改正が必要かどうか、学者の意見も踏まえて検討する。必要であれば党が目指す憲法改正の項目に入れてもいい」と踏み込んだ。
  政権側は慎重だ。岸田文雄首相は5月17日の国会審議で、維新議員から0歳児選挙権の評価を問われ「親が子供のことを考えて投票するとは限らないなど、さまざまな課題がある」と答弁するにとどめている。
  同様の議論は海外でもある。法政大の小黒一正教授(公共経済学)によると、ハンガリーでは少子化対策の一環としてドメイン投票方式の導入が検討されたが、民族間で世代構成に差があり、若年層が多い民族に有利になる可能性もあるため、実現しなかったという。
  日本国憲法は15条3項で「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する」と定める。小黒氏は、ドメイン投票方式導入に際しては「成年者をどう解釈するかや、一人一票の原則に反するとの問題が発生する」と指摘。一方で「先んじて少子高齢化が進む日本で議論することに意義がある」と歓迎する。
  これに対し、東京経済大の加藤一彦教授(憲法学)は、親権者が子供の数だけ代理投票できる方式を問題視する憲法44条で、選挙人の資格について社会的身分などによる差別を禁じているためだ。
  加藤氏は「有権者の構成よりも候補者の構成を変えることが先決だ」と提案し、国政選挙の候補者について世代別や男女比の割合を決めて各党に義務付け、さまざまな立場の意見を政策に反映させるべきだとしている。
(山本考志)


2024.05.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240525-7UNBVVU4NBK6ZADKWSWRVEGND4/
つばさの党、都知事選はA容疑者に一本化か B容疑者も出馬意向も「資金的に厳しい」

  衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件、警視庁捜査2課に逮捕された党幹部らが、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を検討していることが24日、関係者への取材で分かった。幹部らが逮捕されて1週間。捜査2課は引き続き捜査を続ける。

  捜査2課が公選法違反(自由妨害)容疑で逮捕したのは、党代表のA容疑者(45)、党幹事長のB容疑者(29)、運動員のC容疑者(39)の3人。
  A容疑者は4月25日、江東区内で記者会見し、知事選への出馬を表明した一方、B容疑者も出馬の意向を示すなど、党は複数の候補者を擁立する方針を示していた。ただ、ある関係者は「複数候補者とすると資金的に厳しい」と説明。A容疑者に一本化する意向を示している。
  公職選挙法では、「禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者」などは、被選挙権を認めないとする規定があるが、「たとえ逮捕や起訴後でも、刑が確定していなければ立候補は可能」(都選挙管理委員会)という。


2024.05.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240525-7TFCV53W2ZJMNDPRLGLGLXDJKQ/
東京都の小池百合子知事が3選出馬へ 前回選より早い表明、衆院補選敗北なども影響か

  東京都の小池百合子知事(71)が3選を目指して都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で立候補する方針を固めたことが25日、都関係者への取材で分かった。29日開会の都議会定例会で表明する方向で、すでに支援団体などとの調整も始めている。 令和2年の前回選挙で小池氏は、告示6日前に立候補を表明したが、今回は周囲の要請なども踏まえ比較的早い段階で表明する。4月の目黒区長選、衆院東京15区補選で支援候補が相次いで敗れたことも、表明時期に影響したとみられる。

  小池氏は24日の定例記者会見で都知事選について問われたが、「いろいろなご意見や励ましなどを各方面からいただいている」と述べるにとどめた。選挙では少子高齢化対策や東京の国際競争力強化、脱炭素などの政策を訴えるとみられる。
  「政治とカネ」の問題で支持率が低迷する自民は前回に続き独自候補を見送り、小池氏を応援する方向小池氏は都議補選目黒区選挙区で自民候補を支援しており、24日の会見でも自民について「活発に動いて、良い提案などもいただいている」と以前の対決姿勢から態度を一変させている。1期目から良好な関係が続く公明も支援に回るとみられ、小池氏が特別顧問を務める地域政党、都民ファーストの会も全面的に支える。
  一方、立憲民主と共産などが野党統一候補擁立に向けて詰めの協議を行っているほか、日本維新の会も対抗馬を立てる方針だ。また広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が出馬表明している。
  小池氏は自民衆院議員から転じて平成28年の都知事選で初当選。1期目は築地市場の豊洲移転や東京五輪・パラリンピックを巡り、方向性の見直しを模索したものの、結果的に都のそれまでの方針を踏襲して進めた。2期目は新型コロナウイルスや1年遅れの五輪開催などに対応した


2024.05.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240522-I55RZWQWSNJ6VFW4KS4MMMRBRM/
前江東区長の立候補を5年間禁止 東京高裁、連座制適用認める

  昨年4月の東京都江東区長選を巡り公選法違反罪でJ元衆院議員(53)の有罪が確定したことを受け、東京高検が前区長K被告(58)=同法違反罪で公判中=に連座制を適用するよう求めた行政訴訟の判決で、東京高裁(中村也寸志裁判長)は22日、適用を認め、区長選への立候補を5年間禁じた。

  J元議員は区長選でK被告を支援し、今年3月に同法違反(買収など)の罪で懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。東京高検は元議員が連座制対象の「組織的選挙運動管理者」に当たるとしている。
  訴状によると、J元議員は区長選の選挙戦略を練るなどしてK被告を支援し、昨年2~10月ごろ、区議や元区議ら計7人に計約220万円を供与し、区議ら3人に計60万円の供与を申し込んだ。
  K被告の刑事裁判は既に結審し、6月14日に判決が言い渡される


2024.05.21-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240521-KIKEXO7BH5HBRINPHB6QMLFBE4/
外相「うまずして」英訳記事、男性に言及あり「明示なくても『出産』比喩」 共同通信回答

  共同通信社国際局は21日、上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことを巡る同社の英語版記事について、「一連の発言は『出産』を比喩にしたものと考えられます。上川氏が『出産』と明示的に述べなかったとしても、発言の解釈として『childbirth』という表現を用いました」とコメントした。「childbirth」は出産と訳される。産経新聞の取材に答えた。

  英語版記事は、上川氏の発言について「equating the importance of childbirth to electing a new governor in a speech ahead of a gubernatorial election」などと報じた。この表現は「知事選挙を前にしたスピーチで、出産の重要性を新しい知事を選ぶことと同列に扱ったのだ」などと訳され、自民党の鈴木貴子青年局長がX(旧ツイッター)で「こんなこと言ってませんよね」と指摘した。
  同社国際局は、上川氏の一連の発言が「出産」を比喩にしたものと考えられる背景について、コメントで「(上川氏は『この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか』と述べ、さらにその後に『うみの苦しみは、今日は男性もいらっしゃいますが、本当にすごい』と述べています」と指摘した。


2024.05.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240518-4ETX64AA3VLBRIRSMDU5ENPHKM/
「うまずして何が女性か」 上川外相、静岡知事選応援で発言

  上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、出産したくても困難な状況にある人への配慮に欠けるとの指摘が出る可能性がある。

  演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」と語った。


2024.05.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240518-S2HOKQ2OINMZZEZMDCDQCCFX7A/
補選中の都知事選立候補表明はネット視聴と逮捕回避狙いか 「つばさの党」A容疑者ら
(大泉晋之助)

  公職選挙法違反(自由妨害)容疑で逮捕された政治団体「つばさの党」代表、A(45)と同団体幹事長、B(29)両容疑者衆院東京15区補選の最中に7月の東京都知事選への出馬表明を行っていた。補選同様、都知事選でも過激な活動のインターネット配信を行って世間の注目を浴びるだけでなく、候補予定者となることで警察の捜査・逮捕を回避しようとした可能性がある。

  補選期間中の4月25日、街頭活動の合間に江東区内で会見を行った両容疑者は都知事選に出馬する考えを明らかにした
  「(都知事選出馬で)すごいことになる」 会見でこう語ったB容疑者。つばさの党として両容疑者を含む50人を擁立して都内のあらゆる場所に選挙カーを走らせ、小池百合子都知事のネガティブキャンペーンを展開すると宣言した
  出馬表明の背景にはインターネットで動画の再生数を稼ぎ収益化につなげる考えがあったとみられる。交流サイト(SNS)などで自身の活動を積極的に発信していることについて、A容疑者は「広告収入を得ることが狙いではない」と反論。だが、活動の中では、ネットの反応を常に気にする姿があった。

  警視庁が関係先を家宅捜索した今月13日夕、両容疑者らはSNSで予告した上で小池氏の自宅周辺に出向き抗議活動を行った。その際のネット中継では同団体運動員のC容疑者(39)が「8万1千(人)見てますから」などと喜びを隠せない様子だった
  A容疑者は、補選の選挙期間中、逮捕容疑となった妨害活動に対して警視庁による警告にとどまったことから、「選挙運動に対する妨害になるから、警察は候補者を逮捕できない」と独自の主張を展開。その上で、都知事選への立候補表明について、産経新聞の取材に「逮捕を回避するため。候補予定者になれば警察は手出しをできない」と明かしていた。(大泉晋之助)


2024.05.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240518-LMIFGZ45WVB6TMNF7MC7FMJWDY/
「世襲も含めて審判を」二階俊博元幹事長の三男・伸康氏、出馬会見で目立った低姿勢
(奥原慎平)

  自民党の二階俊博元幹事長の三男で秘書を務める伸康氏が17日、次期衆院選で和歌山2区から出馬する方針を表明した。世襲批判もくすぶる中、伸康氏は記者会見で「世襲も含めて有権者に判断してもらう」と強調。今後は地元自治体と連携し、地方創生に取り組んでいく考えを示した。父は3月の引退表明会見で、記者に「バカ野郎」と発言して話題になったが、伸康氏の会見では低姿勢ぶりを際立たせていた。

恩師や幼馴染も会見場で演出
  「いつもと違う会見の景色かもしれない。勝手が違うかもしれないが、私の責任だ。何卒ご容赦を」 和歌山県田辺市で開いた会見の冒頭、こう語った伸康氏の背後を多くのノーネクタイの人々が固めていた。伸康氏の幼馴染や小学校の恩師、地域活動の仲間で、司会者によれば「会見のために自身の意思で連絡を取り合って同席した」という。 伸康氏は俊博氏の公設秘書を務め、主に議員外交など俊博氏の政治活動を支えてきた
  俊博氏は3月、自身が率いた二階派(志帥会)のパーティー収入不記載事件の責任を取る形で次期衆院選の不出馬を表明。このため不問に付せられたとはいえ、党の調査で俊博氏の不記載額は3526万円と最も多い
  伸康氏は会見で、父の政治とカネの問題について「事案が発生したときは公設秘書という立場だった。二階代議士が政治的責任を明らかにした以上、秘書も連帯して責任を負うべきだ。後継者として名乗りを上げる資格はないのではないかと自問を続けた」と語った。
父が伝えた選挙術
  最終的に出馬を決断したのは、地元首長や地方議員から少なくない出馬要請が寄せられたためだという。「故郷を愛する仲間の皆さんと一歩を踏み出し、有権者の審判を仰ぎたいと決意を固めた。スタートラインには立たせてもらいたい」と訴えた。
  俊博氏は伸康氏が12日に出馬方針を報告した際「選挙が始まれば『誰が強い』『誰が弱い』とかいろいろな声が聞こえるだろうが、そういう声に耳を傾ける暇があれば一軒でも多く歩け。勝てそうなのかどうかは最後は自分の靴に聞け」などと助言した
  伸康氏は「世襲に世間でいろいろな意見があることは承知している」と述べ、「世襲の立候補制限については法制度的な議論が重要になる。制度が決まれば、それに従う」とも語った。
自民以外の選択肢はない
  衆院和歌山2区では、不記載事件を巡って離党勧告処分を受け、自民を離党した世耕弘成元参院幹事長(参院和歌山選挙区)のくら替えもささやかれている。
  伸康氏は会見に先立って和歌山県連を訪れ、公認候補予定者である2区支部長予定者として自身への協議を申し入れたという。「私自身が自民党以外の政党から選挙に出ることは一切考えていないとも語った。
  伸康氏は自身の略歴を紹介する際、記者団の代表者に対して「お許しいただけますか。はい。私も安心します」と笑顔を浮かべるなど始終、謙虚なスタンスをアピール。「初めての会見で誠心誠務めたつもりだが、今後ともご指導宜しくお願いします」と述べて会見を締めくくった。(奥原慎平)


2024.05.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240516-7WN3B32MMNNMRPUTF7DQ4XLOS4/
都知事選出馬意向を明言 次期市長選不出馬、広島・安芸高田市長の石丸伸二氏

  広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が16日、7月7日投開票の東京都知事選に立候補する意向を明らかにした。広島市内で17日に記者会見し、正式に表明するという。

  石丸氏は10日の会見で、任期満了に伴う7月の市長選に出馬しない意向を明らかにし、都知事選への立候補を問われると「前向きに検討する」と語っていた。


2024.05.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240515-LIYWYQV7BRMYDDMGRMUHMCLXSI/
二階俊博氏後継、三男伸康氏が17日に出馬会見へ 次期衆院和歌山2区

  自民党の二階俊博元幹事長の三男で、公設秘書の伸康氏が次期衆院選の新和歌山2区から出馬する意向を固めたことが15日、党関係者への取材で分かった。17日に地元・和歌山県田辺市内で出馬表明会見を開く。

  二階氏が選出された和歌山3区は、衆院選挙区の「10増10減」により新和歌山2区に再編二階氏は自民派閥の政治資金パーティー収支報告書不記載問題を受けて、次期衆院選への不出馬を表明していた。
  同選挙区では、元県議の楠本文郎氏が共産党公認で出馬する意向を表明している。


2024.05.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240513-MQ5AAM2P5NAWRLBIG76A7R2WCM/
つばさの党のA氏「証拠はユーチューブに残っており無意味」 選挙妨害疑い家宅捜索

  4月28日に投開票された衆院東京15区補欠選挙に出馬した政治団体「つばさの党」幹事長のA氏は13日、警視庁捜査2課が公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで同団体本部などを家宅捜索したことについて、X(旧ツイッター)で「家宅捜索されたけど無事です。そもそもYouTubeのライブに全部残っており、そこに証拠はあるわけなので、それで逮捕できないなら家宅捜索しても無意味」と書き込んだ。

  A氏ら陣営は他候補の近くで大音量で演説したり、選挙カーを付け回したりするなど選挙妨害と問題視される選挙期間中の行為について、動画投稿サイト「ユーチューブ」などに配信していた。
  A氏は家宅捜索について「メインの携帯とパソコン押収されただけ。携帯パソコンに何も情報がないので逮捕につながる証拠は何も出ない」とも書き込んだ。


2024.05.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240510-QSB5DJU5PNJYNHT4YZLGBXFMSU/
東京都知事選出馬を「前向きに検討」 広島・安芸高田の石丸伸二市長が再選不出馬を表明

  広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)=1期目=10日の記者会見で、任期満了に伴う7月の市長選に出馬しない意向を表明した。7月の東京都知事選への立候補を問われると「前向きに検討する」と語りつつ、「国政選挙に出馬する可能性は低いが、この先の選挙全てが選択肢だ」とも説明した。

  市政運営については小中学校の給食費無償化など「市長としてやらないといけないことはかなりできた」と強調。不出馬の理由は「他にやらなければならないことがある。別の道を優先させる」と述べた。
  石丸氏は予算や、「無印良品」を市内の道の駅に出店する計画などを巡り市議会と対立する一方、高い発信力で注目を集めた。石丸氏が議会やメディアを批判する記者会見を投稿する市の公式ユーチューブは登録者数25万人超で、市によると全国の自治体で最多という


2024.05.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240508-KR5SQGRJ5FORPA3MVV27AZSLDU/
三木武夫元首相の孫、高橋永氏が立民から出馬表明 「三木なら現状看過せず」

  立憲民主党が次期衆院選の徳島1区で擁立する三木武夫元首相の孫、高橋永氏(48)8日、立候補を正式表明した。徳島市内で記者会見し、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を念頭に「三木が生きていたら、今の状況は看過できない」と強調。「クリーン」を掲げた祖父に倣って政治改革に取り組み、次回選で政権交代を目指す考えを示した

  同席した立民の泉健太代表は「自民党の政治が信頼を失っている。政治改革に取り組むことが高橋氏のミッションだ」と激励した。
  徳島1区の現職は自民の仁木博文氏。次回選に向けて、日本維新の会が比例四国ブロック選出の吉田知代氏、共産党は新人の久保孝之氏の擁立をそれぞれ発表している。







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