日本の言葉問題-1
2025.01.06-日本経済新聞(KYODO)-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB06AKF0W5A100C2000000/
石破茂首相「令和の日本列島改造」 年頭記者会見の要旨
石破茂首相の年頭記者会見の要旨は次の通り。
【政権運営】
少数与党となったが、国政を預かる立場から現在と次の世代の国民に対して責任を持つ「責任与党」でなければならない。野党の賛成を得なければ法案も予算案も通せない。野党にもこれまで以上に責任を共有してもらうことが求められる。野党の支持者や無党派の方々に理解していただけるよう、誠心誠意努力したい。今の時点で野党との連立を考えているわけではない。
【衆院選挙制度】
約30年の現行制度の歴史を踏まえ、党派を超えた検証が必要だ。多くの民意が政治に適切に反映されることが重要だ。
【USスチール買収】
日本の産業界から日米間の投資に懸念の声が上がっていることを重く受け止めざるを得ない。
払拭に向けた対応を米政府に強く求めたい。なぜ
安全保障の懸念があるのかはきちんと述べてもらわないと話にならない。
いかに同盟国であろうとも、これから先の関係において非常に重要だ。
【企業・団体献金】
真摯に議論し、成案が得られるよう努めていく。
問題の本質は、民主主義のコストを誰が負担するべきかということだ。与野党の枠を超えて議論を深めていきたい。
【社会保障改革】
制度の持続可能性を維持、強化することが重要だ。全世代型社会保障の構築に加え、地域共生社会の実現などが鍵だ。年金制度は与党も野党もなく合意を探ることが求められる。各党の建設的な議論を切に期待する。
【トランプ次期米大統領との会談】
現在まだ確定していない。最もふさわしい時期に、ふさわしい形で実現するよう調整している。
【北朝鮮ミサイル】
打ち上げ頻度が非常に高く、回数を重ねるごとに技術が上がっていることに重大な懸念を持っている。
【地方創生】
「令和の日本列島改造」と位置づけ、強力に推し進める。一極集中を見直し、多様性を未来への力としていく。新たに創設を目指す防災庁も含め、地方移転を強力に推進する。
【最低賃金】
2020年代に全国平均1500円に引き上げる目標に向け、国として最大限の対応策を講じる。
【リニア中央新幹線】
岸田前政権が進めてきた環境整備をさらに加速させていきたい。政府として、できる支援はしたい。
〔共同〕
NHK 放送文化研究所-https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/148.html
「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と 「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」
「
喧喧囂囂(けんけんごうごう)」の「喧」と「囂」には、ともに「かまびすしい」「やかましい」「さわがしい」という意味があります。この文字を重ねた[ケンケンゴーゴー]は、
「口やかましく騒ぎたてるさま」「たくさんの人がやかましくしゃべる様子」を表すことばです。一方、「
侃侃諤諤(かんかんがくがく)」の「侃」には「性格などが強いさま、のびのびとしてひるまないさま」、「諤」には「正しいことを遠慮せずにいう。ごつごつと直言する」(『学研 漢字源』)という意味があります。この文字を使った[カンカンガクガク]は、
「正論を吐いて屈しないさま」「みんなが率直に意見を述べて議論している様子」を表すことばです。
ご指摘の[ケンケンガクガク]という言い方は、いずれも4文字で構成され、語形と語感や響きも似ている「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」という語が混同して用いられた混交表現です。国内の主な新聞社や通信社では、「用語ハンドブック」や「用字用語集」の中の「誤りやすい用字用語・慣用語句」の1つに「けんけんがくがく」をあげています。
放送にあたっては
①[ケンケンガクガク]という言い方は混交表現であり、正しい使い方とは言えないこと
②「喧喧囂囂[ケンケンゴーゴー]」と「侃侃諤諤[カンカンガクガク]」は、それぞれ意味が違うことを留意しておく必要があります。
「喧」「囂」「侃」「諤」は、ともに常用漢字表にはない字(表外字)ですので、放送での表記は、「けんけんごうごう」「かんかんがくがく」です。番組の制作上、漢字を使う必要がある場合はルビをふって漢字を使うこともあります。
ヤングケアラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤングケアラー(
英語:
young carer)とは、
病気や障害のある家族・親族の介護・面倒に忙殺されていて、本来受けるべき教育を受けられなかったり、
同世代との人間関係を満足に構築出来なかった子どもたちのこと。大人が担うようなケア責任を引き受け、家族の世話全般(家事や介護、感情面のサポート)を行っているため、家族ともに
共依存の関係を築いた
18歳未満の子どもを指す。
その子どもがケアしている者(共依存の相手)は、主に障害や病気のある親や高齢の祖父母、兄弟姉妹などの親族である。
手伝いの域を超える過度なケアが長期間続くと、心身に不調をきたしたり遅刻や欠席が多くなったりして、学校生活への影響も大きい。
進学・就職を断念するなど子どもの将来を左右してしまう事例もあるとされる。
ヤングケアラーの年齢は国によって異なる。公的サポートの対象とされる
ヤングケアラーは、イギリスでは18歳未満、
オーストラリアでは25歳までとされる。日本では、ヤングケアラーの法律上の定義は存在せず、研究者等の定義から18歳未満の子どもとされるのが一般であるが、一般社団法人日本ケアラー連盟は、これに加えて、
18歳~おおむね30歳代までのケアラーを「若者ケアラー」と定義している
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