北朝鮮-1
2025.03.27-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20250327-CUVNVC3XKRIO7MH6OE2PYWXS3Y/
北朝鮮がロシアに3000人超を追加派兵、ミサイルや砲弾の供与も継続 韓国軍が分析
韓国軍は
27日、北朝鮮がロシアに3000人以上追加派兵したことを確認したと発表した。
これまでに派遣した兵士約1万1000人のうち約4000人が死傷し、今年1~2月に追加派兵した。兵員に加えてミサイルや砲弾などの供与も続けており、韓国軍は戦況に応じてさらに増強する可能性があると分析した。
ロシアのウクライナ侵攻を機に露朝は軍事分野で協力を強化している。韓国の情報機関、国家情報院は、ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州の戦線に、北朝鮮兵が約1カ月ぶりに投入されたとの見方を示していた。
韓国軍は、
北朝鮮が開発を進める「軍事偵察衛星」について、
差し迫った発射の兆候はないと明らかにした。
昨年5月に打ち上げに失敗した後、ロシアの支援を受けて技術的な改良を続けていると説明。未完成のまま無理な再発射はしないとみられ、監視を続けるという。
(共同)
2025.02.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250224-BYVEGCIVKNPEHETSZU2DFOIOYE/
北朝鮮兵が「無謀な犠牲者」に ドローンの標的、ウクライナ戦争で4千人死傷か 手榴弾による自死も
(時吉達也)
ロシアによるウクライナ侵略から24日で3年を迎えたが、
2024年にロシア西部クルスク州に露軍側の応援部隊として投入されたのは、6千キロ以上離れた朝鮮半島から派遣された北朝鮮兵だった。金正恩指導部はロシアからの外交・軍事上の見返りに期待しているとみられるが、
北朝鮮兵は無人機(ドローン)などを駆使した現代戦に対応できず、犠牲者の報告が相次いでいる。
「ロシアはまともに(ウクライナ軍に対抗する)砲射撃をしてくれなかった。われわれは無謀な犠牲者になりました」。
ウクライナ軍の捕虜となった20代の北朝鮮兵は、19日付の韓国紙・朝鮮日報でのインタビューで、北朝鮮兵が突撃部隊として最前線に配置された状況を証言した。
北朝鮮兵は約1万2千人が派遣されたとみられ、昨年11月以降、露極東地域などでの訓練を経てクルスクに動員されたことが確認された。米情報機関は、北朝鮮側がロシア派兵を発案したとみている。
当初こそ歩兵部隊は「最後の瞬間まで退却せず、激しく素早い」(ウクライナ軍関係者)と評価されたが、露軍との連携が十分ではなく、ドローン攻撃などの餌食になっている。英国防省の推計によると、1月中旬までに約4千人が死傷し死者は約千人に上った。
捕虜になったり、遺体の身元が特定されるのを回避したりするため、手榴(しゅりゅう)弾を顔付近で爆発させ自殺を図るケースも相次いでいるという。北朝鮮兵捕虜は「(朝鮮)人民軍では、捕虜になるのは変節(裏切り)のようなものだ」と証言。自殺を強いられる実情を明らかにしている。
韓国の情報機関、国家情報院によると、1月中旬以降、北朝鮮兵は対ウクライナ戦に参加していない。一時的な撤退とみられるが、米韓国防当局などは北朝鮮が追加派兵の準備を加速させているとの見方を示している。
(時吉達也)
2025.02.11-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20250211-UCGFSB64HNNZPIGAOS56GXXOKM/
米原潜「アレキサンドリア」が韓国釜山に入港 北朝鮮が談話、対抗措置と警告
米海軍の原子力潜水艦「アレキサンドリア」が
10日、韓国南部釜山に入港した。
北朝鮮国防省の報道官は11日、これに反発する談話を発表。「危険極まりない敵対的な軍事行動」だとし、北朝鮮に脅威を与える
「挑発者」には
対抗措置を取ると警告した。朝鮮中央通信が談話の内容を報じた。
談話は、金正恩朝鮮労働党総書記が最近、核を含む全ての抑止力の強化に向けた新計画に言及したことに触れ、敵対国には「一歩も引かない」と強調した。
韓国メディアによると、アレキサンドリアは物資補給や乗組員の休養のため釜山に寄港した。
(共同)
2025.01.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250129-JG344TFOMJLX7B35MYYVSJYELM/
「捕虜より自決」「防弾服着用せず」 ロシア派兵の北朝鮮兵の実態を米テレビが報道
米CNNテレビは28日、ウクライナ軍の越境攻撃下にあるロシア西部クルスク州に投入された北朝鮮兵について、
戦場で「捕虜になる前に自決する」「防弾チョッキやヘルメットを着用しない」「集団の一人がドローン(無人機)のおとりになる」といった行動をとっていると伝えた。ウクライナ軍特殊部隊指揮官の話や同国軍が撮影した映像に基づく情報だとしている。
CNNによると、撮影された映像には、戦場で負傷して倒れた北朝鮮兵にウクライナ兵が近づくと、北朝鮮兵が「金正恩(キム・ジョンウン)将軍!」と叫び、自分の頭付近で手投げ弾を爆発させて自決を図る様子が映っていた。
CNNはまた、ウクライナ軍特殊部隊の指揮官が北朝鮮兵について「若く、よく訓練された屈強な兵士」であるものの、正面突撃を繰り返すなど時代遅れの戦術しか知らないと評価したと報告。同部隊の中隊長が「北朝鮮兵の中には、動きを素早くするためにヘルメットや防弾チョッキを着用していない兵士もいる」と話したとも伝えた。
CNNによると、ウクライナ軍は北朝鮮兵の遺体から対ドローン戦術が記されたメモを回収。ドローンに狙われた際、1人がおとりになりつつ周囲がドローンを射撃するというもので、実際に北朝鮮兵がそうした方法でドローンを撃墜するのを確認したとする部隊の大隊長の話を伝えた。別のメモには金正恩氏への忠誠や勇敢に戦う決意などが書かれていたという。
CNNはまた、
「北朝鮮兵は露軍の標準装備を支給されているものの、生存に必要な水や防寒具をほとんど携行していない」「北朝鮮兵にはアジア系ロシア人だとする偽造身分証が渡されている」とするウクライナ側の証言も伝えた。
ウクライナや米国、韓国によると、1万1000~1万2000人規模とされる北朝鮮兵は昨年10月、ロシアに派遣され、訓練を受けた後に実戦投入された。
ウクライナは現在までに北朝鮮兵の死傷者が約4000人に上っていると指摘。人員補充のため北朝鮮が近く増派するとの観測も出ている。
2025.01.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250115-BIVXOB4YAJP4DPWQMOPPUWYH4E/
対北安保強化が否定される危機 高まる北の攻撃誘導疑惑に「将兵の士気を低下」
【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が15日、現職大統領として初めて身柄拘束される要因となった昨年12月の「非常戒厳」宣布は、尹政権が進めてきた対北朝鮮防衛力強化路線が否定されかねない危機をもたらした。
尹政権が戒厳を宣布するために緊張状態を作り出そうと、北朝鮮を故意に挑発したとの主張を野党側が展開してきたからだ。
野党側はロシアに侵略されるウクライナとの連携にも批判の矛先を向け、尹政権の安保政策が大きく揺らぐ事態となっている。
軍指揮系統に打撃
現在、軍を統帥する立場にあるのが、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相だ。革新系最大野党「共に民主党」が多数派を占める国会で昨年12月27日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相までもが弾劾訴追され、経済官僚出身の崔氏が大統領と首相の権限を代行する非常事態となった。
崔氏は大統領代行に就任した当日、軍制服組トップと電話協議し、北朝鮮の軍事的挑発に備え、警戒態勢を強化するよう指示。今月訪韓したブリンケン米国務長官や岩屋毅外相との会談でも、日米韓安保協力に揺らぎがない点を確認した。
だが、金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相が戒厳を主導したとして、内乱罪で逮捕・起訴されたほか、対北有事にあたる複数の司令官も相次ぎ逮捕・起訴され、軍の指揮系統は深刻な打撃を受けた。
「北の攻撃誘導」疑惑
そこに追い打ちをかけたのが「北風工作」疑惑だ。金氏の指示の下、韓国軍が無人機で北朝鮮領空を侵犯したり、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を飛ばす地点への攻撃を画策したりし、北朝鮮の報復を誘導しようとした疑いがあると野党が提起。逮捕された前司令官の手帳から「北朝鮮の攻撃を誘導」との記述が見つかり、疑惑は一層深まった。
これに対し、韓国軍は13日、疑惑を強く否定する異例の声明を発表した。声明は「一部(の勢力)が正常な軍事活動を戒厳と結び付け、『北風工作』疑惑を提起することで安保上の不安をあおり、軍事活動を萎縮させている」と指摘。「軍事活動を歪曲することは将兵たちの名誉と士気を低下させ、国家安保に深刻な脅威を招くことになる」と危機感をあらわにした。
ウクライナを侵略するロシアを支援するため、北朝鮮が大規模派兵に踏み切った事態を受け、尹政権は戦地へのモニタリング団の派遣を検討してきた。野党はこの計画に対しても、韓国がウクライナに「派兵」することで北朝鮮側との衝突を誘発させ、緊張を高めようとしていると疑惑の目を向けている。
戒厳を巡る「北風工作」疑惑は、北朝鮮からの攻撃を想定した共同防衛訓練を増やすなどした尹政権下の日米韓安保協力に加え、ロシアのウクライナ侵略に対する韓国と国際社会との連携にも否定的な影響を与えかねない状況だ。
2025.01.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250114-SRT2MQJE4VPMZFINWS44FSNRJ4/
北朝鮮の飛翔体は短距離弾道ミサイル数発 日本海へ発射、韓国軍が分析発表
【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は
14日、北朝鮮が同日午前9時半(日本時間同)ごろ、内陸北部の慈江道江界(チャガンドカンゲ)付近から日本海に向けて数発の短距離弾道ミサイルを発射するのを捕捉したと発表した。
約250キロ飛翔(ひしょう)し、日本海に落下したとしている。
北朝鮮は6日に新型の極超音速ミサイルだとする弾道ミサイルを発射したばかり。トランプ次期米大統領が20日に就任するのを前に、核・ミサイル開発を加速させる姿勢を誇示している。
韓国軍は、米韓情報当局が発射前から兆候をつかみ、監視してきたと明らかにした。
日米とミサイル情報を緊密に共有しながら、詳しい分析を進めているとしている。
韓国軍はまた、
「朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす挑発行為だ」と発射を強く非難した。
2024.12.28-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241228-A75YEIF3NNO5NBRC4QJ7LWRUIA/
北朝鮮兵、ウクライナ軍への降伏拒み自殺も 過去1週間だけで千人死傷 米高官が指摘
カービー米大統領補佐官は27日、
ロシア西部クルスク州でウクライナ軍との交戦に投入された複数の北朝鮮兵が
ウクライナ軍への降伏を拒み、自殺したとの報告があると述べた。
捕虜になった場合、北朝鮮政府が家族に報復するのを恐れたためだと指摘。
過去1週間だけで北朝鮮兵千人以上が死傷したとの分析も示した。オンライン記者会見で
「北朝鮮兵の人海戦術は効果がなく、甚大な犠牲者を出している」と語った。
ロシアと北朝鮮の両国軍幹部が北朝鮮兵を「消耗品」として扱い、「絶望的な攻撃」を命じていると非難した。
カービー氏は、
ウクライナへの追加軍事支援をバイデン大統領が数日中に発表することも明らかにした。
ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が「交渉による解決に全く関心がない」と指摘し、
戦闘終結に向けて譲歩することはないとの見通しを示した。
(共同)
2024.12.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241224-ARXF7JYECBLMJNVGQJRBTXA7WE/
ビットコイン482億円流出事件 北朝鮮攻撃グループの犯行と特定 警察庁
IT大手DMM.comのグループで暗号資産(仮想通貨)交換業を手がけるDMMビットコイン(東京)で
5月、約482億円相当のビットコインが不正流出した事件を巡り、警察庁は24日、
北朝鮮傘下のサイバー攻撃グループ「トレイダートレイター」による攻撃が原因だと特定したと発表した。警視庁と警察庁が米連邦捜査局(FBI)の協力を得て捜査していた。
警察庁によると、トレイダートレイターの攻撃者が3月下旬、ビジネスに特化した交流サイト(SNS)「リンクトイン」上でリクルーターになりすまし、DMMビットコインの暗号資産口座「ウォレット」のシステムを管理する「Ginco」(東京)の従業員に接触。
ヘッドハンティングを装ってメッセージとURLを送信してアクセスさせ、パソコンをウイルス感染させたとみられる。
攻撃者は5月中旬以降、
従業員の認証情報を利用してGincoのシステムに不正アクセス。暗号資産の送金額と送金先を変更するシステム改竄(かいざん)を行い、流出させた。
暗号資産はトレイダートレイターが管理する「ウォレット」と呼ばれる口座に移されたといい、従業員に接触したアカウントや不正プログラムの接続先などが、トレイダートレイター管理のものだったという。
警察庁は内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)などと連名で、北朝鮮や攻撃グループを明記し、非難する「パブリック・アトリビューション」を実施。警察庁は北朝鮮による暗号資産窃取が相次いでいるとして注意を呼び掛けた。
不正流出を受けてDMMビットコインはグループ企業からの支援で550億円を調達し、利用者に流出相当額の全額を保証。サービスの利用制限が続き、今月2日に廃業を発表していた。
サイバー攻撃による被害防止や攻撃抑止のため、関与が疑われる国や組織を名指しして公表する取り組み。公的機関が行ったのは2014年の米国が最初とされる。日本ではこれまで、中国や北朝鮮に対して実施しており、
今回で8例目となる。
2024.12.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241217-WNHRI3OEQRL4LIASHFYVBYTMAQ/
米、北朝鮮兵が対ウクライナ軍との戦闘最前線に移動し死傷と指摘 数十人規模との見方
【ワシントン=坂本一之】カービー米大統領補佐官は16日の記者会見で、
ロシアに派遣された北朝鮮兵が西部クルスク州で起きているウクライナ軍との戦闘の最前線に投入され、死傷者が出ていると明らかにした。
カービー氏は、クルスク州でロシア軍と連携する北朝鮮兵について「ここ数日、最前線に移動し積極的に戦闘作戦に従事している」と述べた。
最前線での
北朝鮮兵の死傷者数に関し「正確な数は分からない」としつつ、「かなりの損害を被っていると思われる」と述べ、
数十人規模との見方を示した。ロシアの侵略を受けるウクライナ軍は、クルスク州への越境攻撃を行っている。
米国防総省のライダー報道官は16日の記者会見で、
ロシアに派遣された北朝鮮兵は約1万2000人で、歩兵などの任務を担っていると説明。状況を引き続き注視していくと述べた。
2024.12.16-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241216-6P62JAQQTZLFPMEAYANGZ5D4GY/
北朝鮮兵がロシア部隊を誤射か、8人死亡とウクライナ国防省 指揮系統に混乱の可能性
ウクライナ国防省情報総局は14日、
ロシアのウクライナ侵略に参加している北朝鮮兵がロシア部隊に誤射し、8人が死亡したと通信アプリで発表した。
双方の「言葉の壁」が障害になっていると分析した。誤射が事実なら、指揮命令系統が十分に機能していない可能性がある。
北朝鮮兵は、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州での戦闘に参加している。情報総局によると、
ロシア軍の海兵隊と空挺部隊に編入され、攻撃作戦に従事している。
情報総局はクルスク州の一部地域で北朝鮮兵の動向を無人機で監視していると主張。
北朝鮮兵がロシア側の車両を誤射したとしている。14日時点でロシアと北朝鮮の兵力計約200人が失われたと推定しているが、内訳は明らかにしていない。
(共同)
2024.12.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241215-JVUMDQ2A3JPTHDZ2A2C35JLR2E/
「北朝鮮兵が突撃戦を開始」 ロシア・北朝鮮混成部隊、損害200人 ウクライナ軍発表
ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍参謀本部は14日、
露軍が北朝鮮兵を前線での突撃作戦に投入し始めたと発表した。
場所はウクライナ軍が越境攻撃で一部を占領下に置いた露西部クルスク州で、
14日までにウクライナ軍のドローン(無人機)攻撃などにより、露朝兵の混成部隊が「200人規模」の損害を出しているとした。
ウクライナが北朝鮮兵の具体的な死傷者数に言及するのは初めて。参謀本部によると、
北朝鮮兵は露軍の海兵隊や空挺(くうてい)部隊に編入され、突撃任務に参加しているという。
ウクライナのゼレンスキー大統領も14日のビデオ声明で「かなりの数」の北朝鮮兵が突撃任務に加わり、相当数の損失を出していると指摘。
現時点で北朝鮮兵が戦闘に参加しているのはクルスク州だけだが、将来的に別の前線にも投入されうるとの情報もあるとした。
1万1千人規模とされる
北朝鮮兵は10月、ロシアに入国。大部分はこれまでクルスク州の露軍施設などで戦闘訓練を受けてきたとされる。ロシアは北朝鮮兵で兵力を増強し、同州の早期奪還につなげる構えだ。
一方、
ウクライナの軍事メディア「ディープステート」は今月14日、攻防が続くウクライナ東部ドネツク州クラホボの議会庁舎を露軍が占領したもようだと報告。
露軍による市全域の制圧が近づいていると伝えた。
2024.12.12-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241212-VSUDSC5ZZRNJDPC5GVIPUFNFQE/
北朝鮮「尹氏は機能停止」 韓国の政治混乱で現地メディア報じる 当局者は公式見解示さず
北朝鮮メディアは12日
「非常戒厳」を宣言した韓国の尹錫悦大統領が
政治的に機能を停止していると、
海外メディアに評されていると報じた。韓国内で尹氏への弾劾や逮捕を求める声が高まっているとし、政治混乱が深まっているとも伝えた。
北朝鮮の当局者は公式的な見解を示していない。
北朝鮮では11日に初めて戒厳令に関する記事が報じられて以降、今後の動向に関心が集まっているとみられる。
(共同)
2024.12.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241201-6ML56H77S5L6JF3E6ZLHKARD4I/
北によるウクライナ戦争への派兵問題 日本人拉致事件交渉への影響をもっと深掘りせよ-新聞に喝! 国防ジャーナリスト・小笠原理恵
(小笠原理恵(おがさわら・りえ))
北朝鮮は10月、憲法改正により韓国を「敵対国家」と位置づけ、韓国と繫(つな)がる北側の道路と鉄道を爆破した。同月には、
ウクライナ戦争で深刻な兵員不足に陥ったロシアへの1万人超の大規模派兵も始まった。
この北の派兵は、東アジアの外交・安全保障環境の変動要因になりかねない。
6月に露朝が結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」ではどちらかが武力侵攻を受けた場合、全ての手段で軍事援助をすることを規定している。
朝鮮半島で紛争が起きれば、ロシアも加わる可能性があるのだ。朝日新聞は10月26日の社説で
北側はロシアから食料やエネルギー支援、軍事協力も得られるとし「北朝鮮軍の能力向上は日本や韓国にもゆゆしき脅威」と指摘したが、もっと俯瞰(ふかん)した視点での解説がほしかった。
北は5月に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗し、新型ロケットが空中爆発した。しかし、ロシアの技術を得て偵察衛星を再度打ち上げ、在韓・在日米軍、特に空母をリアルタイムで監視しようとしている。ミサイル射程も1万5千キロ以上と延びた。
この変化はウクライナ戦争で中立を維持している中国にも波及しそうだ。朝鮮半島危機が発生すれば欧米と同盟諸国がより緊密な防衛統合に向かう。北やロシアが習近平氏の掲げる「中台統一」を邪魔することはないとみられるが、朝鮮半島に紛争が勃発すれば中国はウクライナ戦争での立ち位置を変える可能性がある。新聞メディアには
戦後国際秩序の変動を視野に入れたさらなる報道を求めたい。
ロシアと北朝鮮の動きについて、
朝日新聞は社説で「自国民を侵略遂行のための使い捨ての道具として扱っているかのようだ」とし、読売新聞も10月23日付の社説で「ロシアに国民の命を差し出し、体制維持を図る北朝鮮もまた異様である」と指摘し、
その非人道性を問題視した。北の派兵には作戦指揮命令権はなく、言葉も通じず弾除(よ)けにされるのではないかとの見方も少なくない
北朝鮮の非人道性に言及するなら、派兵問題に伴い、日本人の拉致事件への影響にもっと紙幅を割いてもいいのではないか。派兵はロシアへの単なる支援ではなく、ウクライナ戦争への参戦を意味する。そんな〝戦争当事国〟との拉致事件解決に向けた交渉の行方はどうなるのか。先頭に立つ石破茂首相にも強い覚悟が求められる。
国連総会の委員会では11月、北の人権侵害を非難し、すべての拉致被害者の即時帰国を求める決議案が20年連続で採択された。新聞メディアには、東アジアの安全保障環境への影響を分析するとともに、人権侵害を許さない姿勢を強く示してほしい。
小笠原理恵(おがさわら・りえ)
自衛官守る会代表。新刊『こんなにひどい自衛隊生活』を今月に発売予定。
2024.11.13-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241113-R6CDJBDCKFN6PHMSXIC2MGKKL4/
北朝鮮兵、ロシア西部で「戦闘作戦を開始」 米政府が初めて公に確認
米国務省のパテル副報道官は12日の記者会見で、
北朝鮮兵がロシア西部クルスク州で「ロシア軍との戦闘作戦を開始している」と述べた。米政府が公に北朝鮮兵の戦闘参加を確認したのは初めて。
ウクライナ軍は越境攻撃したクルスク州の一部を制圧しており、ロシアが奪還を目指して近く大規模攻勢に出るとの見方がある。
パテル氏は、1万人以上の北朝鮮兵がロシア入りし、大半がクルスク州に移動したと説明。ロシア軍から無人機の扱い方や基本的な歩兵作戦などの訓練を受けたとした。両国軍の間には言葉の壁や指揮統制などの課題があるとも指摘した。米側は北朝鮮兵が戦場に入れば、ウクライナ軍の「正当な軍事標的」になると警告している。
一方、英紙テレグラフは11日、ロシアのプーチン大統領が来年1月20日のトランプ次期米大統領就任前にクルスク州全域の奪還を目指していると報じた。トランプ氏は交渉で戦争終結を目指すと公言しており、プーチン氏は交渉で優位に立つ狙いとみられる。
ロシア軍は北朝鮮兵を含めて約5万人をクルスク州に展開しているとされ、ウクライナ軍と交戦している。
(共同)
2024.11.10-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241109-FMZTDAT4UNKH3PAK2AEKVXRDW4/
北朝鮮、GPS妨害電波を発信 韓国の船舶、民間機の運航に影響 韓国軍が警告
韓国軍は9日、北朝鮮が8、9日に衛星利用測位システム(GPS)を妨害する電波を韓国側に発信し、
韓国の船舶数隻と民間航空機数十機の運航に影響が出たと発表した。
挑発行為をやめるよう北朝鮮側に警告した。
韓国軍によると、北朝鮮は南西部開城と海州付近から妨害電波を発信した。
黄海を運航する船舶と航空機に注意を呼びかけた。
(共同)
2024.11.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241105-YTVSUIZBOVOLLNMJKXDI5SAKCI/
ウクライナ国防相「北朝鮮軍と初交戦」明かす ロシア兵に偽装、1万5千人配置か
【ソウル=桜井紀雄】ウクライナのウメロフ国防相は、韓国KBSテレビが5日に報じたインタビューで、
北朝鮮からロシアへ派兵された朝鮮人民軍の部隊との初の交戦があったことを明らかにした。ただ、「小規模な交戦」で、全ての兵力が動員された体系的なレベルではなかったとし、限定的な戦闘だった点を説明した。
いつどこでの交戦なのかは不明。ウメロフ氏は、北朝鮮の将兵はロシア兵に偽装しており、死傷者や捕虜の有無を確かめるには身元確認が必要だとの認識も示した。
また、約3千人ずつの北朝鮮の部隊が5つ、計約1万5千人が前線の北東部や東部、南東部に分かれて配置されるとの予測にも言及。数週間以内には配置を完了するとの見通しを示した。
韓国のソウル新聞は5日までに、政府関係者の話として、
北朝鮮兵約40人がウクライナとの戦線で死亡したと報じたが、韓国国防省報道官は5日、「確認できる内容がない」と述べた。
2024.11.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241105-O2ILH7Q675NM7FMZ47UECOU5VU/
ミサイルは複数の短距離弾道ミサイル、韓国軍発表 金与正氏が日米韓訓練への対抗を表明
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が5日朝に日本海に向けて発射した弾道ミサイルについて、
韓国軍合同参謀本部は同日、複数の短距離弾道ミサイルだったとの分析を明らかにした。
日本政府は、弾道ミサイルの可能性があるものは既に落下したもようだとしている。
韓国軍によると、ミサイルは北朝鮮南西部、黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)付近から同日7時半ごろ(日本時間同)発射された。北朝鮮は10月31日に最新型だとする大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したばかり。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は発射の直前、日米韓が3日に米戦略爆撃機を動員して朝鮮半島周辺で実施した合同空中訓練を非難する談話を発表。「核戦力強化路線」の正当性を主張した。今回の発射で日米韓の対北安全保障協力強化を牽制(けんせい)した形だ。
米国では現地時間5日に大統領選が行われる。北朝鮮は選挙目前の軍事的行動で、どの候補が大統領に就いても核・ミサイル増強路線を貫く姿勢を誇示する狙いとみられる。
2024.11.04-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241104-SB2RBXUFCBJTHOI3LFPLJQXRSI/
北朝鮮が「対戦車壕」を構築 韓国軍確認「軍事境界線の北側に」
韓国軍合同参謀本部は4日、
北朝鮮が10月15日に韓国との間を結ぶ道路と鉄道を爆破した軍事境界線の北側に、戦車の進入を妨げる「対戦車壕」を構築したことを確認したと発表した。
韓国軍は、北朝鮮が脇の盛り土で壕を埋めて「短時間で南侵ルートを造ることも可能だ」と指摘、一帯での動向を注視していると表明した。
韓国軍によると、
朝鮮半島の東側を走る「東海線」と西側「京義線」の爆破地点に、長さ120~160メートル、幅10メートル、深さ3~5メートルの対戦車壕が造られ、北側には樹木を植えた高さ11メートルほどの盛り土があるという。
(共同)
2024.11.04(2024.04.24)-Yahoo!japanニュース-https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c85cdb73fbcab6d1c04f2b6ef39dc5bf6e1b1dc0
女性芸能人を失禁させた、金正恩「残酷ショー」の衝撃場面
北朝鮮のデイリーNK内部情報筋によれば、
軍部の工作機関である偵察総局は今月7日、要員1名と職員1名の計2名を公開処刑した。
また米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市で昨年10月、韓流ドラマや映画などを視聴し、拡散させたとして摘発された高校生ら3人が公開処刑されていたと報じている。
深刻な人権蹂躙に対する国際社会の非難が高まる中でも、北朝鮮は公開処刑を止めていない。
金正恩総書記は、大口径の4連対空機銃を人体に向けて使用するなど、祖父や父親にも増して恐怖政治に力を入れてきた。
思い返すと、金正恩氏が公開処刑を乱発し始めたのは、今から10年前の2013年頃のことだった。その代表的な事例が、銀河水(ウナス)管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団の芸能人9人の処刑だった。理由はポルノビデオを秘密裏に作ったからだとか、そうではなく李雪主氏の結婚前の「異性関係」と関連があるのだとか、ふたつの説が囁かれている。
金正恩氏の寵愛を受け、2012年3月には金日成勲章を授与されていた銀河水管弦楽団だったが、その運命は翌年になり暗転する。
2013年7月28日に行われた「祖国解放戦争勝利60周年慶祝音楽会」の直後から、「銀河水管弦楽団が強制的に解散させられた」との未確認情報が流れた。時を同じくして北朝鮮の音楽コンテンツを扱うサイトから銀河水管弦楽団の名前がいきなり削除された。楽団が公式メディアに登場することもなくなり、解散は決定的と見られるようになる。
処刑は2013年8月20日に行われた。内部関係者によると、彼らは北朝鮮の戦勝60周年を記念する行事(2013年7月27日)の4日後に逮捕され、3週間後に処刑されたのだ。
公開処刑が行われた平壌市順安(スナン)区域の姜健総合軍官学校の射撃場には、芸術団を直轄する中央党組織指導部の関係者はもちろん、宣伝扇動部の関係者、内閣文化省の関係者、主な文化芸術関連組織を管轄する党組織と宣伝部門の関係者、功勲俳優クラス以上の芸術家ら約2000人がいたことが確認されている。
(参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面)
処刑は午後4時から約1時間にわたって行われた。自動小銃の一斉射撃で、人体がズタズタにされる様子を最前列で「見学」することを強制された女性芸能人の中に、失禁しなかった女性はいなかったと言われる。
RFAによれば、アムネスティ・インターナショナルの死刑制度の専門家であるキアラ・サンジョルジオ氏は、次のようにコメントしている。
「北朝鮮では、明白な証拠や弁護人もなしに死刑が速やかに宣告されているとの脱北者証言と、関連資料があります。それだけでなく、時には北朝鮮の国内法上も死刑に当たらない軽微な事案においても公開処刑が執行されていることを、強く憂慮しています」
(参考記事:美女2人は「ある物」を盗み公開処刑でズタズタにされた)
9人の芸能人がどのような罪状で処刑されたかは詳らかでない。いずれ金正恩体制が揺らぎ、北朝鮮の人権状況の改善が期待できる日が来るならば、こうした事案のひとつひとつが検証され、体制が国民に対してどのような罪を犯していたかが、具体的に暴かれねばなるまい。
2024.11.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241101-CF5TF7UL2FMUBF57RCUAPXPGXM/
北朝鮮発射のICBMは新型「火星19」 米韓連携に反発、金正恩氏が実験を指示
北朝鮮メディアは1日、
同国が10月31日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は新型の「火星19」だと報じた。
安全保障分野で連携を強める米韓に反発し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記がミサイル総局に発射実験を指示したという。
ICBMは高角度で発射され、日本の防衛省によると約千キロ飛行し、北海道奥尻島西方約200キロの排他的経済水域(EEZ)外に落下。飛行時間は約86分で過去最長、到達高度も推定7千キロを超えて過去最高だった。
(共同)
2024.11.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241101-RWLEDGE2FJK3DHEQGKSUNHWP64/
北朝鮮兵との交戦「数日内」ゼレンスキー氏、犠牲多数と指摘 米国務長官も「標的」と警告
ウクライナのゼレンスキー大統領は10月31日放送の韓国KBSテレビのインタビューで、
ロシアに派遣された北朝鮮兵とウクライナ軍との交戦が「数日内に起きる」との見方を明らかにした。ブリンケン米国務長官も同様の認識を示し、
北朝鮮兵が戦場に入れば、ウクライナ軍の「正当な軍事標的」になると警告した。
ゼレンスキー氏はウクライナ軍が越境攻撃をしているロシア西部クルスク州に北朝鮮兵の一部が入っているとして「戦闘参加の準備をしている」と述べた。「北朝鮮兵はロシア兵よりも前面に押し出される」とし、多数の北朝鮮兵が犠牲になるだろうと指摘。今後はウクライナ国内にも北朝鮮兵が投入されるとの見通しを語った。
ブリンケン氏はワシントンで開いた米韓外務・防衛閣僚協議(2プラス2)後の共同記者会見で、既に約1万人の北朝鮮兵がロシア入りしていると説明。このうち最大8千人がクルスク州にいるとした。
(共同)
2024.10.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241030-Y7UQCFHXTNOITAKOZ6Q3SZIAUY/
北朝鮮は核実験準備完了、11月にもICBM発射か 韓国軍分析、露朝「血盟関係」に変化
【ソウル=桜井紀雄】韓国国防省の国防情報本部は30日、
北朝鮮が北東部、豊渓里(プンゲリ)の核実験場内部の準備を終えたとの分析を国会で報告した。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)についても発射準備がほぼ完了したと指摘。
11月5日の米大統領選前後に、北朝鮮がICBM発射などの軍事的行動に踏み切る可能性があるとの見方を示した。
ICBMについては、特定地域に移動式発射台を配備済みだが、ミサイルが装着された状態ではないとしている。発射に関し、「大気圏に再突入する技術を検証するため」だとし、米新政権の発足を前に「核問題を争点化させようとするだろう」と説明した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の決断で7回目の核実験を強行する可能性も「排除できない」と述べた。
北朝鮮が軍部隊を派兵したロシアとの関係については、共に戦う実質的な軍事同盟を指す「血盟関係」へと「根本的に変化している」と分析。ロシアの技術支援により、宇宙や先端軍事分野の強化のほか、「通常型戦力の近代化も進める」との見通しも示した。
韓国軍が軍事境界線付近で韓国の流行曲などを流す対北宣伝放送を続けていることに関し、「北朝鮮の前線の監視所の勤務者が(音楽に合わせ)踊る姿が捉えられた」と効果を指摘。北朝鮮が対抗放送に躍起になっている現状も報告した。
2024.10.30-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241030-Q6EAWEFEDJLA7GUSP7YWV6U2TA/
北朝鮮兵がウクライナ入りか CNN報道 バイデン大統領「反撃すべき」
米CNNテレビは29日、
少数の北朝鮮兵がウクライナ国内に入ったと報じた。西側当局者2人の話としている。
ロシアに派遣された北朝鮮兵の一部の可能性がある。ウクライナのどこに入ったのかは不明。当局者の1人は「相当数が活動を開始しているようだ」と語った。活動の詳細には言及していない。
CNNによると、米当局者は北朝鮮兵のウクライナ入りを確認していないと述べた。
バイデン大統領は29日、北朝鮮兵がウクライナに入ったなら、
ウクライナは反撃すべきだと記者団に述べた。
ロシアに派遣された北朝鮮兵は極東で訓練を受けた後、ウクライナが越境攻撃しているロシア西部クルスク州に向かったとされる。
ゼレンスキー大統領は29日、韓国の尹錫悦大統領との電話会談で、北朝鮮兵3千人が既にウクライナ国境近くに配置され、今後約1万2千人に達する見込みだと伝えていた。
(共同)
2024.10.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241029-JINQBFHDLVMRNDMZEOR6WOXN3E/
金正恩氏、暗殺恐れ警護強化 韓国情報機関が分析 偶像化加速、娘の地位格上げも
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、
暗殺を恐れて警護レベルを引き上げたり、自身の偶像化を強めたりする動きがあることが29日、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)の分析から判明した。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。
報告によると、
金正恩氏の公開活動については昨年に比べ6割以上増えたが、通信妨害(ジャミング)用の車両や無人機を探知する装備を導入するなど警護を強化。国情院は「金正恩氏の暗殺などを意識している」とみている。
また、海外に派遣された人員に対して
金日成(キム・イルソン)主席や金正日(キム・ジョンイル)総書記の思想の代わりに金正恩氏の功績を強調して教え込むなど、自身の偶像化を進めていると報告した。名前が
キム・ジュエとされる娘についても、公開活動の範囲が党の行事にまで広げられ、金正恩氏の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長らのサポートを受けるなど、地位が格上げされたとの見方を示した。
ロシアへの大規模な派兵を進める問題では、
北朝鮮内で派兵の事実を秘匿する情報統制が続いていることが確認された。
将校の携帯電話使用を禁じ、派兵される兵士の家族には「訓練に行く」との虚偽説明がされているとした。
それでも派兵の噂は広まり、「なぜ他国のための犠牲にされるのか」と派兵部隊に選抜されるのを心配する兵士らの動揺も見られるという。
露朝首脳が6月に「包括的戦略パートナーシップ条約」を署名した後、両国間の協力も加速しているもようだ。国情院は、北朝鮮がロシアの技術協力などで軍事偵察衛星を再び打ち上げる準備ができていると分析。今年に入り北朝鮮の労働者約4千人がロシアに派遣され、国連制裁で禁じられている北朝鮮の鉱物輸出も含めて裏合意が交わされるなど、経済協力を加速する動きも見られるという。
2024.10.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241029-24S5URBTJNMBZEQ554D55GPBKA/
北朝鮮軍将校ら一部兵力前線入りか 韓国分析「予想より早い」 北の外相は訪露
【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は
29日、ウクライナを侵略するロシアへの北朝鮮の朝鮮人民軍の派兵に関し、高級将校を含む一部の兵力が既に戦闘の前線に移った可能性があるとの見方を示した。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は28日、北朝鮮の軍部隊がロシア西部の激戦地、クルスク地域に展開したことを確認したと発表していた。
ウクライナ当局は北朝鮮の兵力約1万2千人が既にロシアに入ったと分析。国情院は当初、北朝鮮の兵力の戦線投入は12月初めごろまでかかるとの見方を示していたが、派兵の動きを韓国などに公表されたことを受け、露朝が移動のペースを引き上げたとみている。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は28日、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長との電話会談で
「北朝鮮の軍の戦線投入が予想より早く行われる可能性があり、厳しい状況だ」と説明した。
露朝両国のメディアによると、
北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は29日に露極東ウラジオストクに到着。30日にモスクワを公式訪問する。国情院はロシア側と追加の派兵や派兵に対する見返りなどに関し協議する可能性があると報告した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の訪露が議題になるとの観測も出ている。
2024.10.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241028-LE6ICP654NODLEGXYQHDBDIQ5A/
北朝鮮軍、ロシアのクルスク地域に展開 NATO事務総長が確認 韓国代表団の説明受け
【ロンドン=黒瀬悦成】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は
28日、ロシアによるウクライナ侵略に関し、ロシアに派遣された北朝鮮の軍部隊が露南部クルスク地域に展開したことを確認したと明らかにした。
ウクライナが越境攻撃を行う同地域では、ロシアとの間で激しい戦闘が続いている。
ブリュッセルのNATO本部での臨時会合で、
韓国情報機関の国家情報院(国情院)や同国国防省の高官から派兵の実態について説明を受けた後に声明を発表した。
ルッテ氏は
、北朝鮮の派兵は「ロシアの不法な戦争を大きくエスカレートさせるものだ」とし、
露朝に対して一連の行動を即時停止するよう要求した。
北朝鮮による派兵は、露朝の軍事協力が強化されることで朝鮮半島の平和を損ねるとともに、ウクライナ戦争を激化させる意味で「インド太平洋地域と欧州・大西洋地域の両方への脅威だ」とも指摘した。
ルッテ氏はまた、
ウクライナ戦争で露軍兵士の死傷者数は60万人以上に上ったとし、北朝鮮への派兵要請は「プーチン露大統領が外国の支援なしには戦争を継続できない、切羽詰まった状態に陥っていることを示すものだ」と強調した。
ルッテ氏は、NATOが事態の対応に向けてウクライナやインド太平洋地域の友好国と引き続き緊密に連携していくと表明した。
会合には日韓とオーストラリア、ニュージーランドの大使も参加した。
2024.10.26-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241026-WRTZCPVEMFOGHBIZGK37AOLHLA/
北朝鮮「労働新聞」、ロシアへの派兵を伝えず 国外向けの朝鮮中央通信は報道
北朝鮮の国内向けメディアである朝鮮労働党機関紙、労働新聞は26日、
同国外務省のロシア担当次官がロシアのウクライナ侵略を支援するための派兵を否定しなかったとの見解を報じなかった。
国外向けの朝鮮中央通信は25日夜に伝えていた。
北朝鮮の住民には派兵の問題を知らせていないことになる。
担当次官は、北朝鮮から派兵があったとすれば「国際法規に則した行動だ」と主張。ただ明確な事実確認は避けた。
26日の
労働新聞は1面トップに、朝鮮戦争に中国人民義勇軍が参戦したとされる日から74年となる25日に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が平壌市内の記念碑に花輪を送ったとの記事を掲載。
他に崔善姫(チェ・ソンヒ)外相が25日、訪朝したベトナム外務次官率いる代表団と会談したことや、外務省の対外政策室長が米韓の軍事訓練を談話で批判したことを伝えた。
(共同)
2024.10.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241025-BAYY3ILPHBPTVHBMOUYQ7LKCME/
ロシア入りした北朝鮮兵は「弾除けの傭兵にすぎない」 派兵を秘匿…精鋭部隊の特異な実態
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮がウクライナを侵略するロシアに派遣したのは、朝鮮人民軍の精鋭特殊部隊とされる。だが、
韓国当局の分析からは、北朝鮮内で派兵について固く秘匿されるなど、特異な対応が取られている実態も浮かび上がってきた。
露軍統制下で作戦権限なし
「弾除けの傭兵(ようへい)にすぎない」。
韓国の金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防相は24日、国会で北朝鮮の派兵部隊をこう表現し、
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が「軍隊を違法な侵略戦争に売り渡した。自身の独裁体制を強固にするためだ」と非難した。
派兵は本来、派遣国の指揮体系を維持し、その国の軍服や国旗を明示する。だが、北朝鮮の部隊はロシア軍の軍服を着て露軍将兵に偽装し、「露軍の統制下で何の作戦権限もなく言われるまま動いている」。金国防相はこのため、「傭兵」と表現したのだという。
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は、北朝鮮が派兵の対価として1人当たり2000ドル(約30万円)相当を得るとの見方を示し、見返りに経済難の打開や朝鮮半島有事でのロシアの介入を期待していると北朝鮮の思惑を分析した。
現代戦の理解不足、死傷者多発か
露朝首脳は6月、両国の一方が戦争状態となった際の軍事援助を盛り込んだ
「包括的戦略パートナーシップ条約」に
署名したが、露下院が条約批准を可決したのは今月24日だ。露朝は条約の発効を待たずに、いわば〝密約〟の形で派兵準備を進めてきたことになる。
派兵されたのは「暴風軍団」とも呼ばれる精鋭部隊とされる。ただ、韓国当局では、北朝鮮が主に10~20代の新米兵を派兵したとの見方も出ている。国会では、ウクライナ側が公開した北朝鮮兵とされる映像を見た議員から「体格は小さく、あどけない」との指摘があった。
国情院は、北朝鮮が派兵の噂が国内で拡散しないよう厳しい情報統制を敷いていると報告した。だが、派兵部隊に選抜された兵士の家族が「嗚咽(おえつ)して顔がやつれた」との話が出回り、兵士らの家族を集団移住させ、隔離しようとする動きがあるとも説明した。
国情院は、
兵士らは体力があり士気は高いものの、無人機からの攻撃など現代戦への理解が不足しており、戦線に出れば死傷者が多数発生するとのロシア側の予想も明らかにした。
派兵部隊に実際に多数の死傷者が出て北朝鮮内にその情報が伝われば、金正恩体制にとっての不安定要素となる可能性も否定できない。
2024.10.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241023-AXQFOWRIZJKLPDR5HR3IAF3RQA/
ロシア入りした北朝鮮兵力3千人に 韓国情報機関分析「戦線投入時は多数の死傷者」
【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は
23日、ウクライナへの侵略戦争に参戦するため、ロシア入りした北朝鮮の朝鮮人民軍の兵力が計3千人余りになったとの情報を明らかにした。
趙太庸(チョ・テヨン)国情院長から報告を受けた与野党議員が記者団に発表した。
国情院は、12月ごろには北朝鮮からの派兵総数が1万余りに達するとの見通しを示した。
国情院は18日、
特殊部隊の将兵ら約1500人が8~13日に露海軍の艦艇で露極東地域に移ったと発表していた。
新たに約1500人のロシア入りが確認された。
将兵らはロシア内の複数の施設に分かれて適応訓練を受けており、現段階ではまだ戦線に投入されていないと国情院はみている。
北朝鮮の兵士らは士気が高く、体力に長じているが、
無人機攻撃など現代戦に対する理解が不足し、戦線投入時には死傷者が多数出るとの露側教官の見方も報告した。
北朝鮮国内では今回の派兵に関して厳しい情報統制を敷いているが、噂も広がり始めているという。派兵部隊に選抜された兵士らの家族を通じて情報が拡散しないよう、家族らを隔離する動きもあるという。
露朝は6月に有事の際の軍事援助を盛り込んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」に両国首脳が署名した後、
派兵を巡る具体的協議に入ったと国情院は分析している。
2024.10.21-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241021-2Z7WO3CLV5MWFCNC2YN7K3Y65M/
北朝鮮飛来の無人機は韓国軍機体と同一可能性 公開写真を分析、精巧な複製との見方も
北朝鮮が韓国軍の「領空侵犯」の物証だとして公開した無人機の写真に関し、航空分野の専門家は21日、
韓国軍に配備された機体と同一の可能性があると分析した。ただ北朝鮮が同種機体を精巧に複製したとの見方もできるという。一方、韓国紙の東亜日報は21日、韓国軍が北朝鮮の「自作自演」との見方を強めていると報道。真相は不明のままだ。
米航空専門誌「アビエーションウィーク」の韓国特派員で
防衛産業に精通する金珉晳氏は、北朝鮮が公開した写真の機体は韓国軍配備の無人機と特徴が一致すると指摘。大きさのほか、主翼や着陸時の衝撃を吸収する部品、速度計、エンジンの形まで類似し「複製品であれば極めて高い技術だ」としている。
この機体は最高時速150キロ、最長4時間飛行し、約2キロの高度から光学レンズで偵察が可能。韓国軍は2020年、この機体を100機導入する事業を始めた。
(共同)
2024.10.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241019-HTJEFSJV4FL7XBD65DLT5EVJPE/
北朝鮮、韓国軍の無人機を回収「領空侵犯の物証」と主張 写真も公開
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮国防省報道官は、韓国から飛来して墜落した無人機を平壌市内で13日に発見、回収したと主張した。
韓国軍が「遠距離偵察用小型ドローン(無人機)」として配備している機種と同一だとの判断も示した。
朝鮮中央通信が19日報じ、回収したとする機体の写真を公開した。
北朝鮮は、韓国が今月3回にわたり無人機で平壌上空を侵犯したと主張してきた。報道官は、北朝鮮の主権侵害の「決定的物証」だとし、侵犯行為を再び発見した時には「宣戦布告とみなして即時、報復攻撃が加えられる」と警告した。
平壌や軍事境界線付近の監視体制強化が指示され、境界付近の部隊の戦闘待機態勢の維持も決まったとしている。北朝鮮は憲法で韓国を「敵対国家」と規定したとし、対決姿勢を強めている。
北朝鮮は、回収した無人機は今月1日の韓国軍の記念行事で公開された機種と同一だとし、電池の放電状態などから5~7日は使われたと分析。北朝鮮の体制を批判するビラの散布に利用した可能性が高いと主張した。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党副部長は15日、「韓国軍が挑発行為の主犯だという明白な証拠を確保した」とする談話を発表していた。
一方、北朝鮮の社会安全省は18日夜、軍事境界線に近い地域で同日、韓国から大型風船で散布された「汚物」を発見し、焼却したと発表した。金正恩体制に反対する韓国の団体からの援助物資だったとみられる。
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2024.10.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241017-27Y5CGTESJJ4TLHVUWUDZ6SU5I/
北朝鮮が「憲法」に基づき南北の陸路を「完全封鎖」と表明 「韓国は第1の敵対国」明記か
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、朝鮮人民軍総参謀部が15日に韓国と北朝鮮を結ぶ道路や鉄道を爆破して「完全封鎖」したと伝えた。同通信は、
韓国を「徹底した敵対国家」と規定した憲法の要求と、敵対勢力の政治・軍事的挑発による深刻な安全保障環境に端を発した「必然的で合理的な措置だ」と強調した。
韓国軍が15日に道路と鉄道の爆破を確認していたが、北朝鮮が公表するのは初めて。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、韓国とは「敵対的な2国家関係」だと主張し、南北統一政策の放棄を表明。1月にこうした方針の憲法への反映を指示した。
今月7~8日に国会に当たる最高人民会議が開かれたが、2国家論に基づく改憲は公表されなかった。今回の発表からみて、韓国を「敵対国家」と位置付ける改憲が行われたもようだ。ただ、具体的な条文などには触れられていない。
総参謀部は9日に陸路の遮断と防御用構造物による要塞化工事を予告していた。北朝鮮国防省報道官は「封鎖された南部国境を永久に要塞化するための措置が引き続き講じられる」と説明した。
北朝鮮は最近、韓国の無人機が平壌上空の領空を侵犯したとも主張。韓国との軍事境界線付近の部隊に砲撃準備態勢を整えるよう指示したとし、無人機が再来すれば、「宣戦布告とみなす」と警告している。韓国を
「徹底した敵対国家」とする国家方針をより明確に内外に向けて打ち出したことで、今後、軍事的緊張を高める姿勢を一層高めていくとみられる。
2024.09.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240912-KOIZGFGEABNFPCIOXZZ6N2DOGE/
北朝鮮が短距離弾道ミサイル複数発射、日本のEEZ外に落下 政府が厳重抗議
(小沢慶太、ソウル 桜井紀雄)
北朝鮮は12日午前7時10分から同14分ごろ(日本時間同)にかけ、
首都平壌付近から北東方向の日本海に向けて複数発の弾道ミサイルを発射した。
日韓両政府が明らかにした。韓国軍は短距離弾道ミサイルだったと分析。日本の防衛省によると、
日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだ。航空機や船舶などへの被害は確認されていない。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は7月1日以来。日本政府は発射が国連安全保障理事会決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題だとして、
北朝鮮に厳重に抗議し、強く非難した。
防衛省によると、発射されたミサイルのうち、少なくとも2発は最高高度約100キロで350キロを超えて飛翔(ひしょう)した。韓国軍は飛距離が約360キロだったとしている。韓国軍はミサイル情報について日米当局と「緊密に共有している」と強調した。
北朝鮮は7月末に中朝国境地域が甚大な洪水被害に見舞われたことを受け、多数の朝鮮人民軍部隊を復旧作業に投入してきた。こうした
状況下でも核・ミサイルの開発や訓練を優先的に続けていく姿勢を誇示した形だ。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は、建国76年に当たる9日に演説で「核の力を不断に強化していく」と表明。核兵器の増産政策を貫徹する方針を示していた。
(小沢慶太、ソウル 桜井紀雄)
2024.09.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240910-NBT7PLEH5JPP7CLXYY4TFQFD7M/
金正恩氏「核の力を不断に強化」と増産を強調、建国記念日に演説 水害の支障も認める
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、
同国の建国記念日である9日に党や政府の幹部を対象に演説し、核兵器を持つ敵対国家の脅威に対応するため、「核の力を不断に強化していく」と表明。
核兵器の増産政策を貫徹する方針を示した。北朝鮮メディアが10日伝えた。
金氏は「強力な力こそがわが国の発展の絶対的な保証」になると指摘。
「核戦力を含む国家の全ての武装力を完全な戦闘準備態勢に置くための対策と努力を倍加していく」と述べ、
核兵器の実戦配備を目指していく姿勢を誇示した。
金氏は「核戦闘武力は徹底した指揮統制体系の中で運用されている」とした上で、北朝鮮は
「責任ある核保有国だ」とも主張した。
11月の米大統領選を前に、非核化交渉には応じず、「核保有国」として日米韓など国際社会と対峙(たいじ)していく立場を鮮明にした。
金氏は、7月末の中朝国境地域での深刻な洪水被害を受け、「国家的な事業に支障もきたした」と言及。演説の多くを地方発展政策にも費やした。
今回、災害復旧や地方再建に力を注ぎながらも、核・ミサイル開発はたゆまずに進める方針を内外に宣言した形だ。
2024.09.09-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240909-H6VYZL6MVRK25H2TWMNW4ZT56M/
韓国、北朝鮮の「ごみ風船」で火災か 現場に起爆装置、建物の屋根焼けるも人的被害なし
韓国北部京畿道の消防当局は9日、同道坡州市で8日に発生した倉庫火災の現場で、
北朝鮮がごみをぶら下げて韓国側へ飛ばしている風船に取り付けたとみられる起爆装置が見つかったと明らかにした。聯合ニュースによると、
ソウル近郊の金浦空港付近で5日発生した工場火災の現場でも起爆装置が見つかり、消防が詳しい状況を調べている。
いずれの火災も、建物の屋根などが焼けたが人的被害はなかった。北朝鮮は5月から韓国側にごみをぶら下げた風船を相次ぎ飛ばしており、ごみを散布するためとみられるタイマーや起爆装置を装着したものもある。
風船飛来は8月から約1カ月間途絶えていたが、今月4日以降、再び相次いで確認され、韓国軍が国民に警戒を呼びかけている。韓国は6月、
対抗措置として拡声器による対北朝鮮宣伝放送を約6年ぶりに再開した。(共同)
2024.09.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240906-B7BB5YXHBBOBXEDE5N7PL2DG6U/
北朝鮮IT技術者は外貨の「稼ぎ頭」 安い労働力、入手情報はサイバー攻撃に活用
(鈴木文也、有川真理)
北朝鮮が核ミサイル開発の費用などを調達するため、経済制裁をかいくぐって外貨稼ぎを活発化させている。中でも
〝稼ぎ頭〟といえるのがIT技術者たちだ。大阪府警は
6日、北朝鮮に衣料品を不正輸出したとして外為法違反容疑で男(85)を書類送検したが、衣料品の購入費には北朝鮮のIT技術者らが稼いだ外貨が使われていた。
連安全保障理事会によると、
北朝鮮のIT技術者は北朝鮮国内だけでなく、中国やロシアなど海外に3千~1万人いる。IT技術者は身分証明書を偽造するなどし、企業が不特定多数に仕事を発注する「クラウドソーシングサイト」に登録。アプリやソフトウエア開発を相場より安価で請け負っているという。
その安さは業界内では魅力的だ。
北朝鮮事情に詳しい韓国関係者によると、米国人のフリーランスのIT技術者に業務を委託すれば時給約100ドルかかるのに対し、北朝鮮のIT技術者は同20~80ドル。
「睡眠時間以外はほぼ一日中働かされていることもある」という。
では、北朝鮮のIT技術者がどのように身分を偽装しているのか。国際問題アナリストで元国連専門家パネル委員の古川勝久さんは
「協力者から名義貸しを受けるケースのほか、ビジネス向けSNSで他国の
実在する人のアカウントを乗っ取るケースがある」と指摘。
日本国内にも複数の協力者がいるという。
古川さんによると、北朝鮮は近年、IT技術者が得た内部情報をもとにハッカー部隊によるサイバー攻撃も展開。IT技術者との二本柱で「外貨獲得部隊」として活動しているとみられる。
国連安保理は今年3月、北朝鮮は外貨収入の約50%をサイバー攻撃によって獲得していると指摘。ハッカー集団が各地で暗躍し、暗号資産関連の企業にサイバー攻撃をしかけているとした。2017~23年、北朝鮮が関与したサイバー攻撃で30億ドル(約4500億円)を得た疑いがあるとして警鐘を鳴らす。
北朝鮮IT技術者の暗躍は、企業側にとって技術流出も懸念される。警察庁も今年3月、北朝鮮IT技術者の特徴をまとめ、
日本国内の企業や団体向けの注意喚起文書を公表した。古川さんは「企業や行政側は北朝鮮のIT技術者が入り込んでいるケースも考えられる。さらなる啓発が必要だ」としている。
(鈴木文也、有川真理)
2024.09.02-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240902-3UV67O44J5JV5DUKYWW3PZGXMU/
外交官や軍人のエリート層、脱北2倍超に 金正恩体制、離反に歯止め効かず
北朝鮮から韓国に亡命した
外交官や軍人らエリート層の数が金正恩朝鮮労働党総書記の体制下で2倍超に増えたことが2日、
韓国政府への取材で分かった。
1997年7月の統計開始後、故金正日総書記が最高指導者の時代は54人だったが、2011年12月の死去後は134人に達した。外部情報に接触可能なエリート層の間に韓国などの文化が入り込み、離反に歯止めが効かない状況だ。
北朝鮮は今年に入り、
韓国を「第1の敵国、不変の主敵」とみなし、対決姿勢を先鋭化。韓国文化の流入などで独裁体制への疑念が広がることを防ぐ狙いがあると分析されている。
韓国統一省が脱北者6300人余りを調査し今年2月に発表した資料によると、2000年以前に脱北した人で「国外の映像を視聴した経験がある」と答えた割合は約8%。16~20年に脱北した人では約83%と大幅に増えている。このうち、主に韓国のドラマや映画を見ていたとの回答は約28%を占めた。
(共同)
2024.08.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240826-O3EPJ3V5ENHCBIJCKHQE73BHCE/
朝鮮大学生ら50人が羽田出国 コロナ禍明け訪朝の第1陣か 金正恩総書記が特別許可
朝鮮大学校(東京都小平市)の学生らが26日、羽田空港から中国へ出国したことが分かった。
北京経由で北朝鮮入りする見込み。学生らを巡っては、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が、新型コロナウイルス対策の国境封鎖措置解除に伴い、訪朝を認める特別許可を出していたことが判明。今回の訪朝団は、この許可に基づく「第1陣」とみられる。
「カリキュラムの一環、有意義な経験になる」
この日、
羽田空港を出発したのは朝鮮大学校の学生や引率担当者ら約50人。午前11時ごろに姿を見せ、搭乗手続きを進めた。学生はいずれもTシャツやジャージーなどの軽装で、キャリーケースのほか、複数の段ボール箱を抱えている者もいた。税関の荷物検査などを経て、午後の便で出国した。
朝鮮大学校の教授を名乗る男性は産経新聞の取材に、
「大学のカリキュラムの一環として、共和国へ向かう。学生はいずれも4年生で、滞在はおよそ20日間になる」と説明。
今後、第2陣、3陣とグループ単位で出国を重ね、計約140人の学生が北朝鮮を訪れる予定とし、
「学生たちにとっては入学以来、初めての訪朝。地方に住むそれぞれの親族に会えるかどうかまでは防疫の観点からまだ不透明だが、有意義な経験になるはずだ」と話した。
北朝鮮は2020年1月ごろから新型コロナ対策で国境を封鎖し、約3年半が経過した昨年8月ごろから段階的に緩和。在日韓国・朝鮮人の団体での訪朝は、緩和以降、今回が初めてとみられる。
総連が500万円持参指示の情報も
日本政府は、06年から北朝鮮に対し「ヒト・モノ・カネ」の移動を制限する独自制裁を実施。一方、北朝鮮は核・ミサイル開発のための外貨稼ぎを活発化し、各国の仮想通貨交換業者へのサイバー攻撃なども行っているとされる。
今回の訪朝では、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、学生1人につき500万円を上限に現金を持参するよう、指示を出したとの情報がある。
対北制裁では、北朝鮮への送金は原則禁止の一方、日本出国時における現金の持ち出しは、税関に事前に届け出(10万円超の場合)をすれば可能だ。
関係者は
「学生らの訪朝自体は制裁対象ではないが、実態として、金銭の運搬役になっている可能性がある。
140人規模が1人数百万円単位を持ち込めば、独自制裁の抜け穴として北朝鮮に一定の経済的余裕を与えてしまいかねない」と指摘する。
また、
北京から北朝鮮の平壌入りする際の高麗航空便について、北朝鮮側が預け入れ荷物を1人当たり約50キロまで無料で受け入れると提案したとの情報もあり、北朝鮮へのぜいたく品の供給などを禁じた国連安保理制裁決議への違反を懸念する声も出ている。
「用意できるはずがない」大金持ち込みを否定
今回訪朝する学生らについて、教授を名乗る男性は、「一般的な家庭で育った子供たちであり、数百万円単位の金銭など用意できるはずがない。
滞在中の生活費の範囲内で、持参しているだけだ」と大金の持ち込みを否定。
キャリーケースや段ボール箱などの荷物に関しても、
「3週間近く滞在するのだから、着替えなどでこのくらいの量にはなる」とした。
北朝鮮関係者の出国では、朝鮮総連の「金庫番」とされる財政委員長が今年7月、北朝鮮へ渡航したことが分かっている。総連として今後、どのように北朝鮮へ経済支援を実施するかなどについて、協議した可能性がある。
加えて、
金総書記は1月に韓国を第一の敵対国とするように憲法改正を指示し、祖国統一を放棄するなど対韓路線を転換。総連内には韓国籍の関係者も多く、反発や混乱が生じており、財政委員長にこれらの対応策を指示したとの見方もある。
今回の学生らへの訪朝許可に関しても、金品獲得の意味合いのほか、路線転換の経緯を伝達する狙いが指摘されている。
2024.08.21-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240821-TTKMU5CZOJPDJHUWTEO4KTGOTI/
北朝鮮、洪水発生から半月以上も復旧作業難航か 対岸から大量の作業員や仮設テントを確認
(中国遼寧省丹東 三塚聖平)
北朝鮮北部の鴨緑江周辺を7月下旬に襲った大規模な洪水で、
発生から半月以上が過ぎた現在も鴨緑江沿いにある新義州(シニジュ)で復旧作業が続いていることが分かった。
新義州の対岸にある中国東北部、遼寧省丹東から産経新聞記者が確認した。
復旧作業は難航しているとみられる。
新義州で18日、水害による被害を受けたとみられる建物周辺でヘルメット姿の大勢の人々が週末にもかかわらず作業をしている姿や、屋外に仮設テントが設置されている様子が対岸から確認できた。
ショベルカーなどの重機も複数あった。また、
大量の荷物が積まれた船で休憩している人々も多く、水害により建物が利用できなくなっていることがうかがわれた。
丹東の女性住民は
「こちら側でも水があふれたが、北朝鮮側の被害はひどかった。対岸の町自体が川に沈んだようだった」と振り返る。
鴨緑江は濁ったような色で流れており、橋げたに木材やごみなどが大量に引っかかっている場所もあった。
畑ではトウモロコシとみられる作物がなぎ倒されている様子が確認され、水害による影響の長期化をうかがわせた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、
被災した幼児や高齢者ら計1万5千人を一時的に首都・平壌に避難させると表明している。
国連食糧農業機関(FAO)は今月12日、現在の天気予報では10月までは平年を上回る降水量が続くことが見込まれ、豪雨により浸水や洪水が起きる可能性があると警戒。
さらなる農業被害や住民避難につながる恐れがあると指摘した。
(中国遼寧省丹東 三塚聖平)
2024.08.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240816-EGKBGYG4MBOAXH6DUUWRJ6HJYQ/
金正恩氏が7月下旬の洪水の被災者たちを「最上の歓待」 1万3千人が平壌へ避難
北朝鮮メディアは16日、北部で7月下旬に起きた洪水から列車で避難した被災者約1万3千人が
15日に首都平壌に到着し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記がもてなしたと伝えた。被災者たちが
「最上の歓待」を受けられるように
子供の教育と保育、病人らの治療環境が整えられたほか、平壌市内の参観日程もあるという。
大規模な会議の際に出席者が泊まる施設や、軍人らの閲兵訓練基地が、被災した子供や高齢者らに供与された。
金氏は避難施設での歓迎のあいさつで、復旧や治水対策のほか農村の都市化を進めると強調した。
北朝鮮メディアは、
金氏が食事する大勢の子供に囲まれる写真も報じ、被災者に寄り添う姿をアピールした。
2024.08.11-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240811-ZU4GCVOKRRJY3MBUXYO4NWOKNA/
中朝国境で北朝鮮の洪水復旧作業が難航 中国側の堤防強化で被害拡大、海外の支援は拒否
(時吉達也)
中朝国境の鴨緑江周辺で発生した大規模な洪水被害の復旧作業が難航している。
中国側が堤防を強化したことに伴い、北朝鮮側で被害が拡大。
金正恩(キム・ジョンウン)政権はロシアや韓国を含む国際社会の支援の申し出には応じず、被災地支援を他地域の住民らに負担させる形で自力再建を図っている。
あふれた水が北朝鮮側に集中
洪水は7月末に北朝鮮北西部・新義州(シニジュ)などで発生した。
鴨緑江では1995年など過去にも氾濫被害が相次ぎ、新義州対岸の中国・丹東側では堤防を大幅に強化したため、あふれた水が北朝鮮側に集中する構造となっていた。
韓国メディアは政府当局者の分析として、
北朝鮮での犠牲者が最大1500人に上ると報道。
中朝を結ぶ鉄道も北朝鮮側で寸断され、交易に影響が出ているもようだ。
米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は衛星写真の分析を基に、
新義州浄水場が浸水した可能性があると報じた。
浄水場が浸水すれば飲料水の欠乏や伝染病の蔓延(まんえん)に発展する恐れがある。
韓国の支援表明に回答せず
新義州浄水場が2010年8月の豪雨で浸水した際には、国際赤十字社が流域住民に580万リットル以上の飲料水を提供した。しかし、
今回の洪水では今月1日、韓国の大韓赤十字社が韓国政府と共同での支援を表明したのに対し、北朝鮮側は回答していない。
昨年来軍事協力を強化するロシアのプーチン大統領も人道支援の意向を示したが、金正恩総書記は「助けが必要な時はモスクワに求めるだろう」と謝意を述べただけだ。
国外の支援を受けずに自力での復旧を目指す方針とみられ、
北朝鮮メディアによると、6日には被災地に派遣され復旧に当たる青年らの出陣式が開催された。出席した金氏は、志願した青年が30万人近くに達したと述べた。
朝鮮労働党中央委員会は、被災した住居などについて「すべて新たに」「別天地として整備」するとの決定書を採択したという。
住民に支援の供出要求か
韓国の北朝鮮ニュースサイトは北朝鮮消息筋の話として、
「被災地支援のため、当局が各世帯にトウモロコシ5キロと生活必需品などの供出を要求し、住民が不満を示している」と報じた。
国外の人道支援の申し出に応じない理由について、韓国の著名シンクタンク、世宗研究所の崔銀珠(チェ・ウンジュ)研究委員は「金正恩氏の最高指導者就任後、北朝鮮は災害発生時に支援を拒む姿勢で一貫している。父(金正日=キム・ジョンイル=総書記)の代との差別化を図り、国民を守るのは国家であり外国ではない、と印象付ける狙いだ」と指摘する。
8月中も豪雨などの発生が予測され、
「自力での再建が不可能な程度に被害が拡大する可能性もある」(崔氏)状況下の北朝鮮。党機関紙、労働新聞は6日付の記事で党幹部らに対し
「あり得ない極度の状況まで想定し、対策を講じるべきだ」と訴えた。
(時吉達也)
2024.08.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240808-OH5BFXEGQNJ4LOXT2VW4H56VLE/
北朝鮮住民が漢江河口から韓国に亡命 水引いた際に徒歩で渡る
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の住民1人が8日、朝鮮半島西側の漢江(ハンガン)の河口を越えて韓国へ亡命したことが分かった。
韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防相が国会国防委員会で、この亡命事案について「関係機関で調査中だ」と答弁した。
韓国メディアが韓国軍関係者の話として伝えたところによると、
住民は8日未明、漢江河口の南北中立水域を越え、韓国側の喬桐島(キョドンド)付近に着いた後、韓国側に亡命の意思を示した。
軍関係者は、当時、河口の水が引いた状態で、住民は歩いて島に渡ったと説明した。
2人が脱北を試みたものの、1人は行方不明になった可能性もあるという。
申氏は答弁で、韓国軍は住民が出発した地点から監視を続け、
亡命を誘導した成功的な事例だと言及したが、詳しい内容は明らかにしなかった。
北朝鮮住民が韓国へ直接亡命するのは、昨年10月に木造船に乗った4人が日本海側から脱北して以来。
2024.08.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240806-X5MPZPXIKVJDZKUQPJEPIPARLU/
「南が早く攻めて来てほしいと願った」 2度脱北に成功の支援団体代表、市民の苦しみ語る
(石川有紀)
韓国で脱北者の支援を手掛ける女性、李河娜(イ・ハナ)さん(60)が
7月に来日し、産経新聞の取材に応じた。李さんは一度中国に脱出したが、子供を置きざりにせざるを得なかったことを悔いて北朝鮮に戻り拘束された。
その後、韓国に逃れた。「2度の脱北」を果たした経験を踏まえ、「脱北者には体験を伝える使命がある」と北朝鮮の劣悪な人権状況を訴えた。
母とひそかに願った「金体制崩壊」
李さんは北朝鮮の首都・平壌で生まれ、10代のとき、母が韓国出身という理由で咸鏡北道(ハムギョンブクト)の炭鉱の町に追放された。
町には韓国出身者や韓国軍の捕虜のほか、北朝鮮への移住を促進した「帰還事業」に応じた在日朝鮮人らが集められていた。
いずれの人々も「敵対階層」と差別的扱いを受けていたという。
町では日本統治下で建設され、老朽化した炭鉱施設や鉄道、道路が使われており、「日本がもう一度入ってきて直してくれないだろうか」と嘆く住民もいた。
軍人が通行人のカバンの中の食料や物を取り上げることもたびたびで、被害に遭った老人が「日帝(旧日本軍)でもこんなことはしなかった」と怒っていた。
李さんは、
食糧不足で多数の餓死者を出した「苦難の行軍」と呼ばれた1990年代の困窮を鮮明に覚えている。母や知人と密かに「金体制が早く終わらなければ」「南朝鮮(韓国)が早く攻めて来ればいい」と口にする日々で、ほかの住民にも体制への不信がうかがえたという。
北朝鮮に戻り拘束…南北首脳会談が転機に
99年、李さんは警察官の親族を持つ夫には秘密のまま、母と9歳の長女、3歳の次女を連れての脱北を計画した。ところが、
脱北を手助けするブローカーに小さな子供は足手まといになると拒否され、やむなく母と長女だけを連れて中国へ渡った。
2カ月ほど中国で潜伏生活を送る間、次女への罪悪感にさいなまれた。「子供にとっては母親が自分を捨てたと思うより、助けに来て死んだと思う方がましだ」。
99年12月の深夜、中朝国境の川、豆満江にかかる橋を渡って北朝鮮に戻って次女のもとを目指したが、軍に捕らえられた。
送られた勾留施設内では伝染病や感染症が蔓延(まんえん)し、李さんもパラチフスに感染。トウモロコシをすりつぶした食事を与えられたが、高熱によってろくに食べられず、体重は15キロ落ちた。同じ施設にいた高齢者は下痢が止まらず次々と命を落としていったという。
政治犯収容所に送られる予定だった李さんに転機が訪れたのは拘束から半年後のことだ。2000年6月、当時の韓国の金大中(キム・デジュン)大統領と、北朝鮮の金正日(ジョンイル)総書記の首脳会談実施が決まると、韓国出身の母を持つ李さんは特赦の対象になり釈放された。
そして02年、次女を連れて韓国に脱出した。2度目の脱北を決意したのは、子供の世代に北朝鮮の体制下で自分と同じ経験をさせたくないという一心からだった。2度目の脱北が失敗した場合、銃殺刑になると聞いていたため、「とても恐ろしかった」と振り返る。
無事に韓国にたどりついた後、母と長女とも合流。新生活が始まった。
脱北後、中国で人身売買される女性も
北朝鮮で薬剤師として働いていた李さんは韓国でアルバイトと子育てをしながら再び大学に通い、50歳で韓国の薬剤師資格を取得した。
学歴取得や就職を巡って競争が厳しい韓国社会にあって、李さんのように脱北者が職を見つけ、自立して生活していくのは容易ではない。「
韓国での学業と生活は挫折の連続だったが、母と娘たちがいるからやってこられた」と振り返る。
李さんは、
北朝鮮に家族を残して脱北した罪悪感や、強制送還や人身売買被害のトラウマを抱えた脱北者たちを癒し、韓国社会への定着を後押ししようと、14年、支援団体「セサルム(新しい人生)」を立ち上げた。
10年間で会員になった脱北者は200人以上で、20~30代の若者が7割を占める。脱北者同士で体験を語り合い、情報共有しながら進学や社会参加を後押ししてきた。
若者の境遇はさまざまで、そして悲惨だ。
研究者の家庭で育ったが十分に食べられずに脱北し、中国で人身売買されて16歳で出産を余儀なくされた女性がいた。
朝鮮戦争で祖父が北朝鮮の捕虜となって以来、3世代にわたって苛酷な労働を強いられ、差別を受けたという男性もいる。
脱北者に接するうち、
李さんは
「私たちが受けた人権蹂躙(じゅうりん)を忘れてよいのか」と考えるようになった。
発足10年の節目を迎えた今年、北朝鮮の人権状況を国内外に訴える活動を始めた。
脱北者が北の市民を動かす
韓国政府は7月14日を「北朝鮮離脱住民(脱北者)の日」に制定した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は今年行われた初の式典で、
韓国に亡命する北朝鮮住民を「一人も送り返さない」と誓った。李さんも自身の経験から強制送還に反対する。
李さんは、
脱北者が韓国など国外にとどまった上で、北朝鮮の住民と電話や手紙、送金などを通じて接点を持つことが大切と考えている。
李さんが支援してきた若者たちは、中国経由でUSBメモリーなどに保存されて流入する韓国ドラマやK-POPなどに触れ、自分たちの暮らしが劣悪だと気付いたという。
李さんが、かつて
困窮の中で願った金体制の崩壊。その実現は容易ではない。だが
、脱北者によって「だんだんと外部の情報が伝われば、体制は揺らぐだろう」と話した。
(石川有紀)
2024.08.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240805-LX4XZO5TJRMONMNHE5YFOTL32I/
北朝鮮が「国境」部隊へ新型ミサイル発射台250両 金正恩氏「対米対決」表明
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮メディアは
5日、新型戦術弾道ミサイルの移動式発射台250両を韓国との「国境」付近の前線部隊に引き渡す式典が4日、平壌で開かれたと伝えた。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が演説し、対米路線について「対話も選択になり得る」と述べつつ、
「徹底的に備えるべきは対決」であり「対米政策の基調だ」と表明した。
金氏は、早期に「より向上したレベルの核戦力体制を備える」とも主張した。・・・
金氏は、韓国を同一民族ではない「第一の敵対国」と定めて平和統一を放棄し、米韓との対決姿勢を打ち出している。
南北軍事境界線を「国境」と表現した上で、韓国を射程に収める核弾頭を搭載可能な兵器の増強を誇示し、より対決色を鮮明にした形だ。
11月の米大統領選の結果にかかわらず、核・ミサイル開発では譲歩しない立場を強調する狙いもありそうだ。
金氏は「米国はわれわれの子孫も代を継いで相手にすることになる敵対的国家だ」とも述べた。
式典には
金氏の娘も出席。
兵器の引き渡しを受けた「国境第一線部隊」などによるパレードも実施された。
2024.07.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240729-NIYSR5NIJRNVXPWQYHDX3HY364/
金正恩氏、娘に「後継者教育」と韓国情報機関 正恩氏は体重140キロで健康リスク
【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は
29日、北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の娘を金氏の有力な後継者と暗示しながら後継者教育を進めている、との分析を国会情報委員会で報告した。委員会への出席議員が記者団に明らかにした。
名前が「ジュエ」とされる金氏の娘は2022年11月に公の場に初めて登場して以来、主に金氏の軍事分野の視察に同行する姿が公開されてきた。
国情院は、娘への住民の反応を北朝鮮が探りつつ、メディア宣伝のレベルや非公開活動を調整していると指摘。
娘に対し、後継者や最高指導者にだけ用いる表現を使っており、
「後継者の構図がある程度固まっていくのではないか」との見通しを示した。
一方で、他のきょうだいが登場し、後継者が替わる可能性も排除できないとも付け加えた。
金氏については、体重が140キロに達し、
「超高度肥満状態」で
心臓疾患の高危険群に当たるとの解析も明らかにした。
国情院は、30代前半から高血圧や糖尿病の症状があったとみており、ストレスやたばこ、酒などが原因と分析している。
北朝鮮が金氏用の新たな薬剤を探す動きも捕捉したとし、
金氏の健康状態について「綿密に追跡中だ」と報告した。
2024.07.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240701-HZYPC4NNF5PPPKZMJ7D76LI36M/
北朝鮮が短距離弾道ミサイル発射、10分後に別の航跡も 党重要会議開催下で
(済州 桜井紀雄)
韓国軍合同参謀本部は
1日、
北朝鮮が同日午前5時5分ごろ(日本時間同)、南西部、黄海南道(ファンヘナムド)長淵(チャンヨン)付近から北東方向へ短距離弾道ミサイル1発を発射したと明らかにした。
その約10分後にも弾道ミサイルの航跡を捕捉したとしている。日米韓当局が詳細な飛距離やミサイルの種類の分析を進めている。
北朝鮮は6月26日に弾道ミサイルを日本海へ発射したばかり。
前回の発射について北朝鮮は、
弾道ミサイルに複数の弾頭を搭載する多弾頭化に向けた発射実験に成功したと主張。
韓国軍は、上昇段階から非正常な飛行が捉えられ、空中で爆発したとの見方を示した。
北朝鮮の朝鮮労働党は6月28日から平壌で金正恩(キム・ジョンウン)総書記の出席の下、政策方針を討議する中央委員会総会を開催している。
日米韓3カ国が6月27~29日に新たな共同訓練「フリーダムエッジ」を実施したことに対し、北朝鮮は強い反発を示しており、今回の発射には日米韓を牽制(けんせい)する狙いもうかがえる。
(済州 桜井紀雄)
2024.06.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240624-Q3YI4PGT5BO5LHWD3AYUZUWN4M/
北朝鮮がまた「ごみ風船」散布 韓国当局が分析、中から寄生虫や支援物資の衣類裁断も
【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は
24日夜、北朝鮮がごみ風船と推定されるものを韓国に向けて飛ばしていると発表した。
軍は積載物の落下に注意し、落下した風船を見つけても触れずに軍や警察に届け出るよう国民に呼び掛けている。
北朝鮮は、韓国の脱北者団体が風船で北朝鮮に向けて金正恩(キム・ジョンウン)体制を批判するビラを散布していることへの報復として、
5月末から今月上旬にかけ、ごみなどをぶら下げた大型風船を韓国に向けて大量に飛ばした。
韓国の脱北者団体が今月20日夜に体制批判ビラ30万枚などを散布したことに対し、金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は21日、談話で「(落下物の回収という)やらなくていい仕事が発生するのは当然だ」とごみ風船の再散布を警告していた。
一方、韓国で対北政策を担う統一省は24日、
これまで韓国で見つかった北朝鮮のごみ風船の積載物を解析した結果、ごみに含まれた土から回虫などの寄生虫が多数見つかったと明らかにした。ただ、ごみに含まれた土は少量で、即座に回収されたため、土地の汚染や感染症などの心配はないとも説明した。
また、ごみから韓国企業が過去に北朝鮮に提供した衣類を切ったような布切れも発見された。統一省は、北朝鮮が韓国への「反感」を誇示するため、過去の支援物資をわざわざ裁断するなどして飛ばしたとの見方を示した。
2024.06.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240618-JOB7V4HKWRM37PHDGJ5QOGAM54/
北朝鮮、非武装地帯で地雷埋設中に爆発事故 「死傷者多数」と韓国軍
【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は
18日、北朝鮮が南北軍事境界線の北側の非武装地帯(DMZ)で4月以降、複数回の地雷爆発事故を起こし、
北朝鮮兵の死傷者が多数発生していると明らかにした。
発表によると、
北朝鮮は境界線周辺地域に多数の兵力を投入し、地雷の埋設や防壁の設置作業を実施していた。
韓国軍は地雷の埋設について「北朝鮮兵、住民の脱北を遮断するための措置とみられる」との見方を示した。
DMZでは最近、北朝鮮側が新たに壁を建設する動きも確認されており、地雷埋設の狙いが壁の建設と併せ、南北を物理的に分断する「国境線」を形成することにあるとの観測も浮上する。
韓国軍関係者は「(北朝鮮側の意図を)現時点で断定するのは困難だ」としている。
韓国軍はまた、北朝鮮兵20~30人が18日午前、軍事境界線を約20メートル侵犯したと明らかにした。兵士らは韓国軍の警告射撃などを受けて北側に戻った。
周辺地域では9日にも、北朝鮮兵20人以上が境界線を侵犯したばかりだった。現場は草木が生い茂り、
境界の標識が見えにくくなっているという。
2024.06.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240613-ZMJKIOE2IBLZFM35TSRNMHK7KE/
北朝鮮から亡命した男性、金正恩氏を国連安保理で批判 「強制支配は長く続かない」
【ニューヨーク=平田雄介】北朝鮮から亡命した元外交官志望の男性が12日、国連安全保障理事会に出席し、
中国・北京への留学時代に北朝鮮の多くの国民が飢餓や弾圧に苦しむ実情を知り、祖国の変革を夢見たという体験談を語った。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が国民の生活を犠牲にし、核・ミサイル開発を進めているとして、「強制支配は長く続かない」と批判した。
男性はA氏。今月の安保理議長国・韓国が、日本や米国、英国と共に要請した北朝鮮に関する会合で演説した。中国とロシアは冒頭、中止を求めたが、開催を支持する国が圧倒的多数を占めた。
演説によると、A氏は北朝鮮のエリート一家に生まれた。幼いころから「特権的な生活」を送り、金日成総合大学に進学した。 外交官を目指して19歳のときに留学した北京でインターネットを利用し、
北朝鮮が「世界中から羨望される国」ではなく、飢餓や公開処刑から命がけで逃れようとした国民を弾圧する政治収容所を持つ「独裁者が支配する国」だと知った。
A氏は留学生仲間と議論し、国民が「恐ろしい真実」と「民主主義や基本的人権」を知れば、北朝鮮に「新しい社会を作ることができる」と励まし合った。だが、北朝鮮当局に見つかり、A氏は逮捕を逃れるため韓国へ亡命した。
それ以来12年間、A氏が家族と連絡を取れたことは一度もない。友人や知人は北朝鮮当局の報復を受けたと聞いた。「私だけが豊かな自由を生き延びた事実に苦しんでいる」と、声を詰まらせながら語った。 それでも、A氏は
「祖国を変えることをあきらめられない」と語った。金正恩氏は「冷酷な弾圧と核兵器への注力は指導者の地位を維持する方法ではない」と知るべきだと訴えた。
他にターク国連人権高等弁務官も演説し、北朝鮮は「国民を強制労働させ、賃金の最大9割を押収している」と報告。「北朝鮮の人権状況と軍事化、国際平和と安定の問題を切り離して論じることはできない」と指摘した。
中露は「切り離すべきだ」と主張した。
2024.05.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240530-WEXBPMPQINJ57I6YZI5VKTOGXU/
北朝鮮が日本海へ弾道ミサイル発射 種類や飛距離など分析 韓国軍
【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は30日、
北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと明らかにした。
北朝鮮は27日夜に弾道ミサイル技術を使った軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したばかりだった。
韓国軍が30日のミサイルの種類や飛距離などの分析を進めている。
2024.05.29-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240529-3IC2QVY7TVPABK4SGQFZLWYXYI/
韓国への汚物風船で北朝鮮の金与正氏が談話「批判ビラに対抗」
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は
29日夜、韓国への汚物風船に関して談話を発表した。
韓国側から北朝鮮の批判ビラが飛ばされてきたことへの対抗措置だと表明した。
韓国の団体が北朝鮮の体制を批判するビラを風船で飛ばし散布してきたことに関し、北朝鮮は韓国政府が制止しないことに強く反発していた。
韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が28日夜から、大量の大型風船を韓国側へ飛ばしていると発表。各地で260個が確認され、取り付けられた袋に汚物やごみが入っていた。
談話は、ビラの散布行為を法律で禁じることが「表現の自由を過度に抑制する」とした昨年の韓国憲法裁判所の司法判断を念頭に、韓国側に汚物を散布することも「表現の自由だ」と主張した。
韓国軍は高速道路などに落下すれば大きな被害が出るとして「北朝鮮の行為は国際法に違反する」と中止を要求した。
(ソウル、北京 共同)
2024.05.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240528-TTRSBDUM6JIEZLSR3GQYEGLIDY/
北朝鮮「新型ロケットが空中爆発」軍事衛星失敗即座に認め、液体酸素+石油エンジンに問題
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は
28日未明、国家航空宇宙技術総局が
27日、軍事偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1-1」を新型衛星運搬ロケットに搭載して北西部、東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場から打ち上げたが、
失敗したと伝えた。
エンジン部分に問題があり、1段目ロケットの飛行中に空中爆発したとしている。
韓国軍は、北朝鮮が27日午後10時44分ごろ(日本時間同)、偵察衛星を発射し、約2分後には北朝鮮側の海上で多数の破片として探知されたと発表した。北朝鮮は発射から約1時間半後には失敗を認めて公表した。
北朝鮮の同総局幹部は、新たに開発した「液体酸素+石油エンジン」の動作の信頼性に問題があったとし、「その他の原因となり得る諸問題についても審議する」と説明した。北朝鮮は今年中に3機の偵察衛星打ち上げを計画しており、再発射を試みるとみられる。
衛星打ち上げでは、軍事協力を深めるロシアから技術支援を受けているとされるものの、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記肝いりの計画が見直しを迫られる可能性がある。北朝鮮は昨年、5月と8月に衛星を打ち上げたが失敗。11月の3回目で成功した。
北朝鮮は27日、6月4日午前0時までの間に人工衛星を打ち上げると予告。
27日には韓国・ソウルで
日中韓首脳会談が約4年半ぶりに開かれ、
共同宣言で朝鮮半島の非核化に言及した。北朝鮮外務省は「内政干渉だ」と即座に反発。今回の打ち上げは会談をけん制する狙いもあった可能性がある。
日本政府は
27日夜、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使った発射を強行したと発表。
全国瞬時警報システム(Jアラート)で発射を速報し、沖縄県を対象に避難を呼びかけた後、解除した。
2024.05.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240527-RLR3FTWPOFOM5IQ45NGYLMEJGA/
北朝鮮が衛星打ち上げ予告 6月4日まで 海域に警報 日米韓、発射中止を要求
日本政府は27日未明、北朝鮮から人工衛星を打ち上げるとの通報があったと明らかにした。
海上保安庁は同日午前0時から6月4日午前0時までの間、黄海とフィリピン・ルソン島東方の海域に航行警報を発表した。
日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は電話協議を行い、弾道ミサイル技術を使用した発射はいかなる目的でも国連安全保障理事会決議違反だとして、北朝鮮に打ち上げ中止を求めると確認した。
岸田文雄首相は通報を受け
①情報収集・分析に万全を期し、国民に対して適切に情報提供を行う
②米韓など関係諸国と連携し、発射しないよう強く中止を求める
③不測の事態に備えて万全の態勢を取る―との対応を関係省庁に指示した。
2024.05.26-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240526-25XZHQMWIBLT7PIOI5KNBXHGTQ/
北朝鮮、自衛力行使を警告 「韓国が境界侵犯」主張
北朝鮮の朝鮮中央通信は
26日、韓国が北朝鮮との海上の境界を侵犯する頻度が増えていると主張し「自衛力を行使することも可能だ」と警告するキム・ガンイル国防次官の談話を伝えた。
韓国の団体が北朝鮮を批判するビラを大型風船で飛来させ散布する行為についても「対抗措置を取る」としている。
談話によると、
北朝鮮の「最高軍事指導部」から24日、挑発行為に関し「攻勢的な対応」を取るよう指示があったという。同日開かれた朝鮮労働党の政治局会議でも議題になった可能性がある。
談話は韓国を「敵」と明記し、海軍や海洋警察の艦船が巡視の名目で「海上の国境」を繰り返し侵犯していると指摘。
ビラ散布に使う大型風船は軍事的手段にもなるため「危険な挑発だ」としたほか、
米韓の偵察機による北朝鮮の監視活動についても周辺地域の緊張を高めていると批判した。
(共同)
2024.05.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240517-7GPGIJOZURIQHJYPFWTYZYJIAU/
<速報>北朝鮮が弾道ミサイル発射 韓国軍発表
【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は
17日、北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射したと明らかにした。ミサイルの飛距離や種類の分析を急いでいる。
北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、4月22日以来。
2024.05.08-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240508-2MVJCPHZTFLH5LJI3UZFR7GT44/
北朝鮮の党重鎮、金己男氏死去 3代体制支える
北朝鮮の朝鮮労働党副委員長や党宣伝扇動部長を務め、故金日成(キムイルソン)主席の時代から3代にわたり体制を支えた重鎮、
金己男(キムギナム)氏が7日に多臓器不全で死去した。
94歳だった。
朝鮮中央通信が8日、訃告として伝えた。
金正恩(キムジョンウン)党総書記が8日未明に弔問した。金正恩氏を葬儀委員長とする国葬を執り行う。
金己男氏は、2011年の金正日(キムジョンイル)総書記の葬儀・告別式で、ひつぎを乗せた車に付き添った中枢メンバーの一人。
1929年、東部江原道元山で生まれ、51年に金日成総合大学の教員に就いた後、60年から党中央委員会の科学教育部などで勤務。85年から党の宣伝扇動部門の要職を歴任し、最高人民会議(国会)代議員も務めた。
北朝鮮で最高の栄誉とされる金日成勲章と金正日勲章を受章しており、晩年は党顧問を担った。
(共同)
