海の事故-1(船の事故)
2024.09.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240919-6ESVO65R75KDZA7AJBFDAGEOUE/
ハッチの不具合「知らなかった」 カズ・ワン運航会社社長 ずさんな安全管理も一因か
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、
第1管区海上保安本部(小樽)に業務上過失致死容疑などで逮捕された運航会社「知床遊覧船」社長、A容疑者(61)が、沈没の直接的な原因とされる船体ハッチの不具合について
「知らなかった」と供述していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。1管は同日、A容疑者を送検した。
運輸安全委員会が昨年9月に公表した事故調査報告書は、船首付近のハッチに不具合があり、ここからの浸水が沈没の原因と結論付けた。A容疑者は船の安全が確保できない場合、出航中止を船長に指示する「運航管理者」でありながら船体の不備を見落とし、放置した疑いがある。
1管はA容疑者のずさんな安全管理も事故につながった一因とみており、ハッチの部品が経年劣化で摩耗し、密閉が不十分なまま出航を判断した経緯などについて詳しく調べる。
事故は令和4年4月23日に発生。1管によると、当日は悪天候の予報が出ていたが、観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」は午前10時ごろに北海道斜里町のウトロ漁港を出港。航行中は船体が高い波で繰り返し揺られ、ハッチの蓋が開き船内が浸水。午後1時半ごろに沈没し、乗客乗員26人が死亡・行方不明となった。
報告書によれば、
事故の約1週間前に撮影された船体写真から、ハッチの蓋が約2センチ浮いた状態だったことが確認された。
A容疑者は運航管理者に必要な3年以上の実務経験がなかったことも分かっており、運輸安全委は事故の背景に安全管理体制の欠如があったと指摘した。
2024.09.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240918-KMF4V6MA5RMKRPPH26YLGBGATE/
知床観光船事故で社長を逮捕, 業過致死などの疑い、令和4年4月に20人死亡、6人不明
北海道・知床沖で令和4年4月、観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故で、
第1管区海上保安本部(小樽)は18日、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで、運航会社の社長、A容疑者(61)を逮捕した。
逮捕容疑は4年4月23日、運航管理者として安全を確保すべき義務を怠り、カズワンを沈没させて乗客乗員26人を死亡させたとしている。
運輸安全委員会は昨年9月に公表した報告書で、船首付近のハッチが確実に閉鎖されずに出航し、悪天候でふたが開いて浸水したのが原因だったと指摘している。
一方、
A容疑者は昨年3月、取材に、船体の異常は知らなかったと答えたほか、
昨年夏ごろには、文書で乗客家族に謝罪した上で「船体点検の責任者は船長」と説明していた。
2024.03.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240320-QVED7LROPBOLFGGFFCTOV3IO34/
山口・下関沖のタンカー転覆事故で外国人乗組員8人が死亡 韓国船籍、2人不明
山口県下関市の六連島沖に停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・サン」(870トン)が20日朝に転覆した事故で、
門司海上保安部によると、救助された外国人乗組員9人のうち8人の死亡が確認された。2人の行方が分かっておらず、捜索している。
乗組員は計11人で、国籍はインドネシアが8人、韓国が2人、中国が1人。救助された9人全員が救命胴衣を着用していた。液体のアクリル酸約980トンを積んでいたが、流出は確認されていない。
タンカーは六連島沖にいかりを下ろして停泊中で、20日午前7時5分ごろに「船が傾斜している」と118番があった。
福岡管区気象台によると、20日午前7時時点で現場周辺には暴風警報と波浪注意報が出ていた。
2023.12.06-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/national/20231206-OYT1T50165/
宮崎市の河口近くで6人が乗った小型船が転覆、2人意識不明の重体
6日午後3時5分頃、宮崎市の大淀川河口付近で、船が転覆していると、
118番があった。
宮崎市消防局や宮崎海上保安部によると、
船は小型船で、乗っていたとみられる成人男性6人は全員救助され、病院に搬送されたが、このうち2人は意識不明の重体となっている。
現場は宮崎港南の水門付近。
2023.11.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231116-2Z2QC7VHPVL65MUF6CA5TMAEYY/
遊覧船側「130年支払い案」 月5万円、甲板員遺族へ
北海道・知床半島沖で昨年4月に起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」の沈没事故を巡り
東京地裁で係争中の損害賠償請求訴訟で、
運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長(60)側が、事故で亡くなった甲板員、曽山聖さん=当時(27)=の両親側に対し、月5万円ずつ、総額計8千万円を支払うとの和解案を提示したことが16日、分かった。計算上、支払いには
約130年かかる。
訴訟記録によると、
運航会社には財産がなく、桂田社長が支払うと説明した。これに対し両親側は今月提出した準備書面で
「常識を外れた超長期の分割債務になる」と指摘。月5万円を支払うとした根拠のほか、実際に支払いが可能かどうかを確認するため、桂田社長の資産や会社の経営状況などに関し、釈明を求めた。
2023.11.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231104-MT4YWEPYX5IIBJ5FOIYWVP3WJM/
違法操業見つかり海へ逃げ溺死か 明石海峡、漁船所有者の遺体発見
兵庫県明石市の沖合で10月30日、違法操業していた小型漁船が無人の状態で見つかった事案で、
神戸海上保安部は4日、同市の林崎港から南西約2・3キロの沖合で、漁船を所有する70代男性=同市在住=の遺体を発見したと発表した。
同保安部は違法操業との関連など経緯を調べている。
同保安部によると、発見された男性は、底引き網漁漁船「明石丸」(全長11・7メートル、4・9トン)の所有者。2日午後1時半ごろ、付近海域を捜索していた船が遺体を見つけた。司法解剖の結果、男性の死因は溺死とみられる。
この事案を巡っては、10月30日未明、林崎港の南西約530メートルの明石海峡で、
同保安部の巡視艇が禁止区域で操業する漁船を発見。事情を聴くため停船させ、職員が乗り込んで船内を確認したが、無人だったという。漁船には直前まで1人の姿が確認されており、同保安部は男性が海に飛び込んで逃げた末に死亡した可能性があるとみている。