事件問題-2024年10月~2025年01月
2025.01.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250130-6WR3ZAS4FFKK5OVIC5ZURKWRAY/
救助作業阻む新たな陥没と水 トラック運転席は目視できず 八潮陥没事故
埼玉県八潮市の県道交差点で起こった陥没事故は30日で3日目を迎えた。
陥没でできた穴に転落したトラックの男性運転手の救助作業が続いているが、
大きな進捗はない。作業を阻んでいるのは新たな陥没と穴に流れ込む土砂と水で、消防は安全を確認しながら作業を続けている。
消防関係者によると、今後は穴に重機を搬入するためにスロープをつくるとしている。
消防関係者によると、穴の壁面は非常に崩れやすくなっているという。さらに、現場には陥没の原因となった地下約10メートルの下水管のほかに、地下約2メートルのところに雨水などを流す排水管があり、ここから大量の水が穴に流れ込み続けている。
また、陥没カ所の拡大も続いている。事故が起こったのは28日午前9時50分ごろ。陥没した穴に走行中のトラックが転落した。・・・29日未明、消防がトラックの荷台にワイヤをかけてつり上げた際、荷台と運転席部分が外れ、地上に出てきたのは荷台部分だけだった。
このときすでに運転席部分は土砂に埋まっていたという。
このつり上げ作業中に現場のすぐ近くで新たな陥没が発生。陥没は拡大を続け、30日未明には2つの穴がつながり大きな1つの穴になっている。
消防関係者によると、現在、運転席部分は目視で確認できていない。崩落してきた土砂で完全に埋まっている可能性がある。このため、消防は運転席部分を掘り出す重機を搬入するため、穴の周りを掘削してスロープをつくることを計画している。
新たな陥没が起こるリスクもあるなかの作業になるが、消防では2、3日でスロープをつくり穴の中で安全に作業できる見通しとしている。また、
水の流入が止まるなどのタイミングがあれば、スロープ完成前でも救助作業を行うという。
2025.01.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250130-AEJBALT5KJNBRDDZZA7OJK2JYM/
道路陥没 下水緊急放流現場付近の住民に不安の声「臭気が…」 埼玉・八潮
埼玉県八潮市で陥没した道路にトラックが転落した事故で、
下水道管破損などで穴に流れ込む水量を減らすために下水を近くの河川に流す緊急放流を始めた春日部市の中継ポンプ場付近では30日、付近の住民らから、不安と困惑の声が聞かれた。
現場近くにいた春日部市内に住む元建築関連会社役員(77)は、放流した川から臭気が漂っていることを強調。「放流で川が増水し攪拌(かくはん)されたことで、泥の中などにたまっていた何らかのガスが空気中に出たからではないか」と困惑の表情もみせた。
ポンプ場周辺で毎日、生物観察をしている春日部市の元会社員(74)は、緊急排出後に平常時に比べて水の色が濁り臭気が発生していることを指摘。「数日前までいた鳥のシギがいなくなった」と話した。
現場近くのファミリーレストランに食事に来ていたさいたま市岩槻区の70代主婦は、「岩槻にも影響が及ぶのか。
早く解決してほしい」と不安気な様子だった。
2025.01.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250130-QJALDGM3FNN2TETAJ57D5OLJE4/
道路陥没、穴の範囲拡大 発生3日目、男性救助続く 二つの穴、未明の崩落でつながる
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故で、地元消防などは発生3日目となる30日午前、
運転手とみられる男性(74)の救助活動を続けた。消防によると、陥没によってできた二つの穴が、
同日未明に起きた崩落でつながり、穴の範囲が拡大。崩落は断続的に続いており、二次災害への警戒が高まっている。
現場の地下にある下水道管が破損しており、県は穴の中の水量を減らすため、下水を川に流す緊急放流を29日深夜に始めた。下水の緊急放流は異例で、東日本大震災の際にも実施されたという。
同県春日部市のポンプ場からポンプ車で下水をくみ上げ、ホースを使って近くの新方川へ流している。塩素で川の汚染を防ぐ対策も行っている。期間は未定としている。
事故は28日午前9時50分ごろ、陥没を目撃した男性が110番した。救助作業は、トラブルなどによる中断を挟みながら続いている。
2025.01.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250129-35OKDREVXNKK3PTSNQGHKRBILM/
「マンホールからあふれる可能性も」埼玉・八潮の陥没事故、120万人に下水使用制限
埼玉県八潮市の県道交差点で陥没した道路にトラックが転落した事故は、
29日も運転手の救助作業が続いた。陥没原因は県道下に埋設されている下水管が破損したためとみられている。この
事故で県はこの下水管を利用している12自治体に下水の利用制限を呼び掛けており、影響は12市町の計約120万人に及んでいる。
転落男性の救助難航
県警によると、事故があったのは28日午前9時50分ごろ。八潮市二丁目の県道交差点で縦約10メートル、深さ約10メートルの穴が開き、走行中のトラックが転落した。
消防はクレーン車などを使って男性運転手の救助作業を行っているが、穴の内部の様子が分からないこともあり、難航している。
作業中の29日午前1時10分ごろには近くに新たな深さ約5メートルの陥没ができた。
新たな陥没付近にはガス管が通っており、八潮市は29日未明、ガス漏出の危険性があるため付近の住民約200世帯に避難指示を出している。八潮市役所に避難していた現場近くのアパートに住む男性会社員(24)は「一体いつまで避難すればいいのか」と不安な様子だった。
現場は下水処理場に近く、地下約10メートルに直径約5メートルの下水管が埋設されていた。県によると、これほど太い管が使われているのは、上流自治体からの下水を処理場に送る重要部分に当たるためだという。
県によると、この事故で下水管に大量の土砂が流入し、一時ほぼ流れない状況になった。このため、県は八潮市や草加市など12市町に下水の使用制限を呼び掛けている。
下水の復旧時期は未定で、県は「使用を続ければ管が下水でいっぱいになり、マンホールからあふれる可能性もある」と危機感を強めている。
県は29日、緊急の対策会議を開き対応を協議。会議後、大野元裕知事は「現場への流量を抑える必要がある。洗濯やお風呂の使用を控えてほしい」と訴えた。
進む老朽化
県によると、この下水管は42年前に使用開始されたもの。県は下水管の耐用年数をおおむね50年としており、耐用年数間近だった。
県は5年ごとに下水管の定期検査を実施。問題の下水管は令和3年度冬に目視検査していた。このときは一部に腐食が見られたが、すぐに補修が必要とは判断されていなかった。
県南部は人口が急増した昭和40~50年代に下水道が急速に普及し、耐用年数が近づいている。ただ、予算の問題などもあり、一気に取り換えるのは困難だ。県は「下水管の中には硫化水素が発生して耐用年数に達しなくても問題が生じることもある。このため、優先度をつけて取り組んでいる」としている。
2025.01.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250129-UW6KX5XVFZJDLL3RQBBXARJCUA/
埼玉・八潮の道路陥没事故で救助活動続く 転落トラックの男性の安否不明、避難呼びかけも
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故で、
地元消防は29日、運転手とみられる男性1人の救助活動を続けた。陥没でできた穴にたまった土砂に、運転席部分が埋まった状態で、作業は難航。消防によると、同日未明には大型クレーンなどを使い荷台部分の引き上げを完了したが、運転手の安否は分かっていない。
埼玉県警によると、未明の作業中、現場近くの道路で新たに幅3メートルほどの陥没が発生。地下にガス管が通っており、パトカーが住民に避難を呼びかけるなど緊迫した雰囲気に包まれた。
事故は28日午前9時50分ごろ、陥没を目撃した男性が110番。消防によると、トラックが転落した穴は幅約10メートル、深さ約6メートルとみられる。陥没はトラックの通過直前に発生したという。
県担当課の説明では、県道の地下約10メートルにある下水道管が腐食し、破損した部分に土砂が流入したことで、地中に空洞が発生。その上を車両などが通った重みで、陥没した可能性がある。
2025.01.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250128-DNVJARDYHZJEDIU2UFSSWRBISI/
20代男性が血まみれで倒れる、事件事故両面で捜査 大阪・住吉公園
28日午前6時50分ごろ、
大阪市住之江区浜口東の住吉公園で、通行人男性が「男性が血を流して倒れている」と付近の交番に申告した。大阪府警住之江署によると公園内の噴水近くで、頭や顔が血まみれとなった男性が倒れているのが見つかり、病院に搬送された。搬送時には意識はあるが会話ができない状態だったという。同署が事件事故両面で捜査している。
同署によると、男性は頭にけがを負っており、公園内で仰向けに倒れていた。所持品などから20代とみられる。同署が詳しい経緯を調べる。
現場の公園は南海本線住吉大社駅西側近く。2歳の息子と公園を訪れていた主婦(41)は「公園は日中は子供たちがよく遊んでいる。駅も近くにあるので夜でも人通りが多い場所だ」と心配そうに話していた。
2025.01.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250128-VAQMTSMFCRJ7JB4QM6FKZAJAXQ/
埼玉・八潮の交差点で深さ6m、幅10mの穴 トラック1台転落 1人救助中
28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市の県道交差点で「道路が陥没し、ダンプカーが落ちた」と目撃者の男性から110番があった。県警によると、
トラックが転落し、消防が少なくとも男性1人を救助している。意識はあり、会話ができる状態だという。
県警や消防によると、陥没してできた穴は幅約10メートル、深さ約6メートルとみられる。県道路環境課などによると、付近には下水道管が通っており、原因を調べている。 現場は、つくばエクスプレス(TX)八潮駅から北約1・5キロ。
2025.01.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250128-4YFDSQMCU5KKDLE45IGAAVWACQ/
暴力団とつながる「市議会のドン」は公共事業の行司役 癒着の軍配、見返りは7500万円
奈良県御所市の火葬場整備工事で地元業者が受注できるよう便宜を図った見返りに計7500万円を受け取ったとして加重収賄罪に問われ、昨年末に1審大阪地裁で実刑を言い渡された元市議、
A被告(72)=控訴。
公職にありながら暴力団ともつながりを持ち、在職時は「市議会のドン」ともいえる存在だった。公判で明らかになったのは
約10年前から続いた癒着の実態だった。
「それでいこう」・・・
「火葬場の整備工事をぜひやらせてほしい」
1審の裁判記録などによると、御所市内の建設会社の元会長(75)=贈賄罪で有罪確定=は平成31年2月、被告の事務所を訪れ、こんなお願いをした。
自身の会社が火葬場の整備工事を請け負う代わりに、別の大型公共工事を同業他社に譲る-。そんな青写真を示すと、被告は「それでいこう」と応じた。その返答に、元会長は談合の成立を確信し、ほっと息をついた。
元会長らは被告の公判に証人出廷し、こうした談合が常態化していたと赤裸々に語った。・・証言によると、同市内では土木、建設いずれの業者も年々減り、約10年前には、主な業者はこの建設会社と同業他社の2社のみになった。
いきおい2社間で受注調整が行われるようになり、話がまとまらない場合に「行司役」となったのが、両社の幹部に顔が利く被告だった。
火葬場の整備は、
発注額が24億円を超える大規模事業だけに、被告の差配が必要だった。被告は同業他社に出向いて元会長の提案を伝え、合意を取り付けた。その後、談合を疑われぬようにこの同業他社もJV(共同企業体)を組んでいったんは選定手続きに参加するものの、途中で辞退するというスキームが両社間で決定された。
令和2年の市議会。被告は、元会長の建設会社を代表とするJVが火葬場整備事業の工事を請け負う議案に賛成。受注額の約3%に当たる計7500万円を建設会社から受け取った。
「ヤクザは頭打ち」で市議に…
市議会最古参だった被告。同じく証人として出廷した市幹部は「影響力があり、慎重に話を進めないと何をされるか分からない恐怖感があった」と述べた。
被告人質問では、市議としては異色の経歴を自ら明かした。
高校中退後に暴力団に所属。組に在籍しつつ、20代前半から家業の建設業を手伝うようになり、後の「行司役」に生きる業界人脈を広げた。・・
41歳だった平成6年の市議選で無投票初当選。「ヤクザとしては頭打ち」と感じていたときに、父親から「市議にでもなったらどうや」と勧められたのが転身のきっかけだった。
元暴力団員であっても更生した人は多数いる。しかし被告は市議になってからも反社会的勢力との関係を絶っていなかったようだ。
被告側は公判で、
建設会社から受け取った金は賄賂ではなく、「借りただけ」と無罪を主張。被告の説明によれば、暴対法で事務所使用が禁じられ、立ち退かなくてはならなくなった旧知の暴力団に資金提供をしてあげたいと思ったのが「借金」の理由だという。
検察側は論告で、被告の言う「借金」という金銭受領の趣旨を否定しつつ、「特別職の公務員でありながら、暴力団関係者との関りを持ち続けていた」と規範意識の乏しさを指弾することも忘れなかった。
昨年12月10日の判決公判。大阪地裁は、被告側の主張を退け、建設会社から受け取った金は
「議員としての職務上不正な行為に対する賄賂」と認定。
「市議としての職務の公正さを失墜させるもので厳しい非難に値する」と
懲役4年、追徴金5200万円(求刑懲役7年、追徴金5200万円)を言い渡した。被告側は判決を不服とし、控訴した。
2025.01.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250127-XI3VCJLYU5OBBOJ2D7IVLMNVFA/
徳島の病院で入院中の男性死亡、首絞められたか 病室のベッドで発見
徳島県警徳島中央署は
27日、徳島市丈六町行正の城南病院で、入院中の徳島県内の50代男性が病室のベッドで死亡しているのが見つかり、
首に絞められた痕があったと発表した。司法解剖で死因を調べるとともに、院内の防犯カメラを解析するなどして殺人容疑を視野に捜査している。
署によると、男性は27日の発見時はベッドにあおむけの状態で、他に目立った外傷や抵抗したような形跡はなかった。26日には生存が確認されており、同じ部屋には他に2人が入院していた。県警は患者や職員らとトラブルがなかったかなど詳しい状況を調べている。
27日午前7時半ごろに看護師が朝食を運んだ際、男性の異変に気づいて医師に連絡し、医師が現場で死亡を確認。病院から「入院患者がベッド上で亡くなっている」と110番があった。
現場はJR地蔵橋駅から南に約1・7キロ。
2025.01.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250127-X6QST3DQNBMLDMFQXTQESDJUZI/
長野市の3人殺傷、容疑者逮捕から一夜 近隣では保護者に見守られ児童が登校 心のケアも
(前島沙紀、塚脇亮太)
長野市のJR長野駅前で男女3人が刺されて1人が死亡、2人が負傷した事件の
容疑者逮捕から一夜明けた27日、現場近くの長野市内の小学校では、警察官や保護者らに見守られながら、児童が通常通りに登校した。
事件は22日夜に発生。犯人が凶器をもったまま逃走していたため、長野県警や保護者、学校職員らは警戒を強めていた。
容疑者宅近くの小学校では、事件を受け全校児童の約1割が学校を欠席していた。犯人が逮捕されてから初の登校となった27日朝、児童は門の前に立つ警察官や教員にあいさつをしながら登校した。
小学校職員の男性は「(犯人が)逮捕されて安心した」と笑顔を見せる一方、「(容疑者宅が)近いということで、他の職員とともに子供たちのケアをしたい」と語った。娘の付き添いをしていた30代女性は「いざというときに子供を守れるように、学校には日頃から防犯対策をしてほしい」と話した。
別の小学校では、27日まで教員らが付き添った集団登下校に変更し、犯人逮捕後でも児童らの心の安全を優先した。下校時の付き添いに来ていた50代女性は「こんなのんびりしたところでも(事件が)起きるのかと思い、(逮捕されて)安心という感じではない」と語った。
(前島沙紀、塚脇亮太)
2025.01.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250123-KRMRC6KO6FPMNMULFAHNEC5GDM/
闇バイト事件撲滅へ仮装身分捜査が「解禁」 警察庁が通達、架空身分証で「雇われたふり」
犯罪実行役を募集する闇バイトを通じた強盗事件などが多発していることを受け、警察庁は23日、
捜査員が架空の身分証を作成して「雇われたふり」をする「仮装身分捜査」の実施に向け、都道府県警に実施要領を通達した。事実上の解禁となる。
ほかの方法では捜査できない場合などに限定しつつ、実行役の検挙、犯行の抑止を狙う。
警察庁によると、
「雇われたふり」による捜査はこれまでも行われてきたが、身分証の提示を求められ、捜査を継続できなくなるケースが相次いでいた。
今回作成した実施要領では、捜査の手続きや順守事項を規定。作成する架空の身分証は運転免許証のほか、住民票、マイナンバーカード、学生証などで、状況に応じて電子データも用意する。捜査で警察官が犯罪に加担するなど、新たな犯罪被害が発生しないようにするという。
対象は強盗、詐欺、窃盗、電子計算機使用詐欺と、それらに関わる犯罪に限定。主にX(旧ツイッター)などで募集される闇バイトに応募し、指示に従って架空の身分証を提示する。犯行や準備の現場に赴いて実行役の検挙や犯行防止につなげる。警察庁は上位指示役への突き上げ捜査や、犯罪発生自体を抑止する効果にも期待している。
警察庁の担当者は「法の範囲内で捜査の適正さを確保しながら、闇バイトの指示役や実行犯の検挙に向けた取り組みを進めていきたい」と話した。
2025.01.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250123-A3R7KS7WZRMBDKI2U6G2OXSPXY/
JR長野駅前3人死傷、頭に白い布を巻いた男の画像公開 被害者は面識なし、無差別襲撃か
長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され、同市に住む会社員、丸山浩由さん(49)が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、
長野県警は23日、現場から逃走した男とみられる画像を公開、行方を追うとともに情報提供を呼びかけた。
男は20~40代ぐらいで、バス乗り場付近でバスを待っていた3人を無差別に襲ったとみており、殺人や殺人未遂容疑で捜査している。
県警によると、公開したのは長野駅周辺の防犯カメラの画像。男は身長約165~175センチの痩せ形で、頭に白い布のようなものを巻き、ジャンパーに長ズボン、眼鏡を着用していた。被害者は男について「面識がない。現場から南へ逃走した」と説明したという。
いずれも長野市の男性会社員(37)が重傷を負い、女性会社員(46)が1週間程度のけがをした。
県警は23日朝から長野駅や市内の小中学校周辺で警戒に当たった。
駅前では目撃情報の提供を求めるチラシを配り、メールでも付近を通行する際の注意を呼びかけた。
2025.01.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250122-NQBRB6T6MJKMZGKVVI4DGQ2URU/
JR長野駅前刺傷事件 逃走の男は頭に白い布巻き、眼鏡着用 40代くらいのやせ型
22日夜に長野市のJR長野駅前で起きた刺傷事件の
目撃者の証言によると、容疑者とみられる男は40代くらいで、身長約165~175センチのやせ形。
南の方向に逃走したという。県警によると、頭に白い布のようなものを巻き、ジャンパーに長ズボン、眼鏡を着用していた。
事件の通報は22日午後8時過ぎ、長野市のJR長野駅前で複数の人が襲われたという内容。地元消防によると、40代男性1人が刺され心肺停止状態、別の30代男性は背中を刺され重傷とみられる。女性も襲われ、転倒して負傷したという。
長野県警によると、刃物のようなものを持った男が現場から逃走しており、殺人未遂容疑で行方を追っている。・・・男について被害者は「面識がない。40代ぐらいで駅から南へ逃走した」と説明したという。・・・現場は、駅前でバスロータリーや飲食店がある。
2025.01.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250119-ABQ5ULEPMZKGVFWD6XM2CV6KHY/
A容疑者と被害者に日常的な接点は確認されず 法政大ハンマー殴打事件、5人は面識もなし
東京都町田市の法政大多摩キャンパスで学生8人がハンマーで襲われけがをした事件で、
傷害容疑で現行犯逮捕された社会学部2年のA容疑者(23)と被害者8人に、日常的な付き合いが確認されなかったことが19日、捜査関係者への取材で分かった。A容疑者は
「日頃からいじめを受け、軽く見られていると思っていた」と供述しており、警視庁は他の学生との関係を含めて経緯を調べている。
捜査関係者によると、被害者のうち5人はユ容疑者と全く面識がなく、3人は同じ授業を受けたことがある程度だったと説明。いずれもいじめに関して否定している。警視庁は押収したスマートフォンを解析するなどし、動機の解明を進める。
事件は10日午後3時40分ごろ発生。A容疑者は約150人がいた教室の前方の席から最後方に移動し、男女8人をハンマーで殴打したとみられる。このうち、20代の男子学生への傷害容疑で現行犯逮捕された。
2025.01.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250118-I55FC7FHPNNIZCPANEDSIBNPEI/
新潟の関越道で車両10台が絡む多重事故 65歳女性死亡、11人負傷
18日午後1時過ぎ、新潟県湯沢町土樽の関越自動車道下り線で、トラック2台を含む車両10台が絡む事故があった。
新潟県警高速隊によると、
12人が病院へ搬送され、埼玉県の女性(65)の死亡が確認された。
残る11人も負傷したが、命に別条はない。
県警高速隊によると、現場は関越トンネル出口から新潟市方向に約700メートルの地点。1台の車両がスピンして止まり、そこに後続車が次々と衝突した。
事故当時、路面は凍結しており、現場付近は制限速度が50キロになっていた。
死亡したのは埼玉県鴻巣市吹上富士見2丁目の丸山春美さん。後続の乗用車に同乗していた。
この事故で関越道下り線は、群馬県の月夜野インターチェンジ(IC)―新潟県の湯沢IC間が通行止めとなった。
2025.01.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250116-XWKZ7YCA55LAJISTE6SAT2KZPI/
兵庫・芦屋の路上で男性刺される 逃走の男2人確保、関空付近で大阪府警捜査員が発見
兵庫県芦屋市の路上で男性が刺された事件で16日、
現場から逃走していた男2人の身柄が確保されたことが分かった。
16日午前10時20分ごろ、同市の路上で「男性が刺されている」と119番があった。兵庫県警や消防によると被害者は30代ぐらいの男性で、腹部や足を刺され重傷を負った。
捜査関係者によると2人組の男が車で逃走。大阪府警の捜査員が関西空港付近で2人の身柄を確保した。兵庫県警が状況を詳しく調べる。
男性は搬送時、意識があった。現場から30~40代とみられる2人組が赤い車で逃走したという。現場はJR芦屋駅から南東に約3キロの住宅街。
2025.01.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250114-7Y22BBNMNRNEPKNUV2FLNSYGYM/
逮捕の三菱UFJ元行員「借金返済に苦慮」 FXや競馬で多額の損失 金塊を盗み質入れか
三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客が預けた金塊を盗んだとして、
警視庁捜査2課に14日、窃盗の疑いで逮捕された東京都練馬区の元行員、A容疑者(46)が、「(借金の)返済に苦慮して貸金庫の金品に手を付けた」と話し、容疑を認めていることが捜査関係者への取材で分かった。
A容疑者は令和2年4月~6年10月の約4年半で60人以上から十数億円相当の金品を盗んだとみられる。
捜査2課によると、A容疑者は5年以上にわたり、FX(外国為替証拠金取引)や競馬で多額の損失を出し、消費者金融などから多額の借り入れがあり、盗んだ現金や質店への売却で得た金を、FXや借金の返済に充てていたとみられる。
A容疑者は「返済に苦慮して貸金庫の金品に手を付けた」と話し、発覚を逃れるため、他の金庫から盗んで補塡(ほてん)もしていたという。
逮捕容疑は昨年9月下旬ごろ、勤務していた練馬支店(練馬区)の貸金庫から男性顧客2人が預けていた金塊約20キロ(約2億6000万円相当)を盗んだとしている。金塊は都内と千葉県内の計7箇所の質店に質入れし、約1億7000万円の現金を得ていた。
2025.01.11-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250111-H2EDM2EM6BMNVHO6M3DTSRMOIY/
逮捕の女「殴るしか解決方法ない」 面識ない学生も被害 法政大ハンマー殴打事件
東京都町田市の法政大学多摩キャンパスで学生8人がハンマーで殴られけがをした事件で、
逮捕された学生の女が、「いじめをやめさせるには、私をいじめる同じ教室にいる学生を殴るしか解決方法がないと思った」と供述していることが
11日、警視庁への取材で分かった。被害を受けた学生の中には女と面識がない学生も含まれており、警視庁は詳しい経緯を調べている。
傷害容疑で現行犯逮捕されたのは社会学部2年で韓国籍のA容疑者(22)。
国際犯罪対策課によると、A容疑者は留学資格で来日し、令和3年4月に法政大に入学。
「日頃からいじめをうけ軽くみられていた」といい、
事件当日の朝、「社会学部の教室にあったハンマーを上着のポケットに入れて持ち出した」と話しているという。凶器に使われたハンマーは柄が約30センチ、金属部分が約10センチで重さ約365グラムだった。
事件は10日午後3時40分ごろ、同大多摩キャンパスの教室内で発生。
前から3列目に座っていたA容疑者は授業開始から約10分後に立ち上がって後方へ進み、最後列近辺に座っていた10~20代の学生の男女8人に対して、ハンマーを次々と振り落とした。7人が頭、1人が右腕にけがを負ったが、いずれも軽傷だという。
約2分間の犯行で、直後に大学職員がA容疑者を確保した。
2025.01.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250110-D522O7ZMF5MHVNSB2XWPGB4CVQ/
法大ハンマー殴打、逮捕は韓国籍22歳女 学生100人の教室で殴る 8人けが頭部出血
10日午後3時45分ごろ、東京都町田市相原町の法政大多摩キャンパス内で
「学生がハンマーを振り回し、けが人が出ている」と大学職員から110番通報があった。警視庁南大沢署によると、20代の学生男女8人がけがを負い、病院に搬送された。命に別条はないという。
同署はハンマーで学生らを殴ったとして、同大社会学部2年の自称韓国籍、A容疑者(22)=八王子市散田町=を傷害容疑で現行犯逮捕し、署で事情を聴いている。「
グループから無視されて鬱憤がたまっていた。学校にあったハンマーで殴った」などと話しているという。
現場は、社会学部がある4号館の教室内。当時は100人前後の学生が授業を受けていた。A容疑者はハンマーを振り回して座っていた学生の頭や体などを殴ったという。頭から出血している学生もおり、重傷の可能性もあるという。
大学職員がその場でA容疑者を取り押さえた。凶器のハンマーはキャンパス内で見つかり、同署で押収した。現場はJR相原駅から西に約3キロの東京都西部の郊外。
2025.01.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250108-EV46GEHVURORJEJQYFOERG7URU/
踏切自殺偽装事件の被害者に生前にも暴行 容疑の社長と元同僚の3人を再逮捕
令和5年に東京都板橋区の踏切で塗装工の高野修さん=当時(56)=が自殺に見せかけて殺害された事件で、
警視庁捜査1課は8日、生前の高野さんへの暴行容疑で、以前の勤務先だった「エムエー建装」(東京都小平市)社長のA被告(39)=監禁罪で起訴=と、いずれも元同僚のD被告(30)=同=、B被告(34)=殺人罪などで起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は共謀して5年7月12日夜、静岡県富士宮市内のビジネスホテル一室で高野さんの首を絞めた上、抱えてベッド上に落としたほか、顔を殴るなどの暴行を加えたとしている。同課は認否を明らかにしていない。
事件当時、高野さんと容疑者らは出張中だった。
容疑者らのスマートフォンを解析したところ、約30分間にわたって笑いながら高野さんを暴行したり、暴行を止めるよう懇願する高野さんの顔を蹴ったりする様子が収められた動画が見つかったという。
高野さんは平成26年ごろからエムエー建装に勤務。長期間にわたって社内で激しい暴行を伴ういじめを受けていた。令和5年10月に退社したが容疑者らによる干渉は続いていたとみられ、
同年12月に板橋区内の踏切で列車にはねられ死亡。
昨年12月には高野さんの死亡に関与した疑いで3容疑者とC被告(39)=殺人罪などで起訴=が逮捕されていた。
2025.01.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250105-52YQP5PB7ZPD3G4JJD6SSHVDMA/
中3殺傷、2人連れと認識して襲撃か 福岡県警、女子生徒の殺人容疑で43歳男を再逮捕へ
北九州市のファストフード店での中学3年男女殺傷事件で、
男子生徒(15)への殺人未遂容疑で逮捕されたA容疑者(43)が、
面識のない生徒を2人連れと認識した上で、何らかの理由から殺意を抱き、襲ったとみられることが5日、捜査関係者への取材で分かった。
福岡県警は、勾留期限の9日にも、女子生徒(15)に対する殺人容疑で再逮捕する方針。
捜査関係者によると、昨年12月14日夜、A容疑者は刃物のような物で男子生徒の腰を刺し、致命傷になりかねない傷を負わせた後、亡くなった中島咲彩(さあや)さんの腹を刺したとみられることも新たに分かった。
入店時点で、2人を殺すつもりだったとみて調べている。
A容疑者は午後8時10分ごろ、店舗駐車場に車で到着。店内が見える位置に停車した。同じ頃、2人が店に入った。25分ごろ、
A容疑者は店に入ると、レジ列の最後尾にいた2人にまっすぐ近づき、立て続けに刺したとみられる。店内にいたのは十数秒だった。県警によると、男子生徒に対する殺人未遂容疑を認めている。
2025.01.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250110-Y4DNYYH4YRMLJKIP3WES7Q3YXA/
金融機関かたり電話でアドレス聞き出し偽メール 巧妙な手口「ボイスフィッシング」
(橋本昌宗)
銀行を名乗って企業に電話をかけ、
手続き名目でメールアドレスを聞き出した上で偽メールを送ってIDやパスワードを盗み取る「ボイスフィッシング」という新たな手口が確認されていることが、警察庁への取材で分かった。
最初に電話をすることで、偽メールの信憑性(しんぴょうせい)を高めているところが特徴。警察庁は銀行に対策を依頼するとともに注意を呼びかけている。
巧妙な手口
「○○銀行です。ネットバンクの電子証明書の更新手続きが必要です」
こうした電話がかかってくるのは企業の窓口。「更新用のリンクを送るので、メールアドレスを教えてください」という相手にアドレスを教えてしまえば、実際にそれらしい偽メールが届く。
電話でやりとりに沿っているため、信じ込んだ担当者は言われるままにメールに書かれたURLを開く。この時点でマルウェアに感染させられたり、インターネットバンキングのパスワードなどを入力してしまえばそれを悪用される。
昨秋から急増
偽サイトのURLを添付したメールが送って偽のウェブサイトに誘導し、情報を盗み取るフィッシングは広く知られているが、警察庁によると昨秋ごろから、金融機関を名乗る偽電話を伴ったフィッシングの手口が、数十件報告されるようになったという。
警察庁の担当者は「知らないアドレスからのメールに注意している人は多いが、一度電話でその件について話しているため、疑いにくくなるという巧妙な手口だ」と話す。
警察庁は既に銀行などに対策を依頼。取引先企業に対し、そうした電話をかけることはない旨を通知してもらった結果、被害報告は急減したというが、担当者は「攻撃がこれで終わるかは分からない。かかってきた番号が本当に銀行のものか直接代表番号に問い合わせて確認するなど、対策を取ってほしい」と呼びかけている。
届け出は10年で75倍
フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング情報の届け出件数は平成26年には約2万件だったが、令和5年には約120万件にまで増加。6年も11月までで約149万件と、既に前年超えとなっている。
フィッシングを仕掛ける犯人側は、盗み取った認証情報を使ってネットバンキングの口座から不正送金したり、勝手に買い物をしたりする。
警察庁によると、ネットバンキングの不正送金被害は平成30年には4・6億円だったが、令和5年には87・3億円にまで増加。6年は上半期で24・4億円と、高い水準が続いている。
スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)を使った「スミッシング」や、交流サイト(SNS)のダイレクトメッセージ機能を使う手口、システム管理者など特定の人物を狙って次の攻撃につなげるものなど、さまざまな種類がある。新手口が次々に登場しており、警察当局や企業が警戒を強めている。
(橋本昌宗)
2024.12.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241230-USF7IQWJUZO5BEEBDEKRB7YEQA/
催涙スプレーで反撃、走行電車から飛び降り 捜査3課vs「韓国人武装すり団」の戦い㊤
(内田優作)
平成初期から中期にかけて、刃物や催涙スプレーを手に日本国内で組織立った窃盗を繰り返す「韓国人武装すり団」が
跋扈(ばっこ)していた。刃物でかばんを切り裂き、走行中の列車から飛び降りて逃走するなど、捜査員を翻弄した。
しばしば警察官にも凶刃を振るった凶悪集団と最前線で対峙(たいじ)し続けた警視庁捜査3課すり班の「戦い」を、捜査関係者の証言などから振り返る。
電車の乗客ら搬送
「逃げるな。止まれ」・・・
平成16年6月、東急東横線田園調布駅。財布をすって逃走した男の一人に、立ちはだかった男性がこう声をかけた。すると男は催涙スプレーを噴射。近くの高級住宅街に逃げ込んだ。警察官が拳銃を発砲するなどして、犯人グループの一人を何とか取り押さえた。
この事件は、武装すり団の凶暴さを広く世間に知らしめた。捜査関係者によると、警視庁の捜査資料に残る最初の事件は2年12月15日。
逮捕した男が七徳ナイフを所持していたという。その後も駅で年配女性などが狙われる被害が多発した。
10年12月にはJR埼京線で犯行をすり班捜査員に看破された男が車内で催涙スプレーを噴射し、乗客61人が救急搬送された。
18年4月にはJR西日暮里駅で警察官に職務質問された男が構内で催涙スプレーを噴射、乗客27人が手当てを受けた。
埼京線の事件で犯人がとった逃走方法は、捜査員を驚かせた。車両連結部の蛇腹を犯行用の刃物で切り裂き、走行中の車両から飛び降りたのだ。
度胸試しに自傷
「あのころのすり班捜査員は体を張っていた」。捜査幹部はこう振り返る。9年1月にはJR日野駅で、
男性捜査員がすり師に切りつけられ、刃物はかわしたものの列車とホームの間に挟まれて重傷を負った。
捜査員が見たすり師たちの姿は、想像を絶する荒々しさだった。・・捜査関係者の手元に、
十数年前に撮影されたというある容疑者の写真が残っている。上半身にいくつも走るのは刃傷だ。「これは自分で入れたもの。度胸を示すために自分で体を傷つける風習があった」(捜査関係者)。・いとも簡単に自分を傷つけられる者こそ、〝気合が入っている〟というわけだ。
かつて警察手帳は、ひもでスーツや制服に固定していたが、犯人らの中にはわざと接近してきてひもを切り落としてくる者もいたという。「犯行を邪魔された腹いせだろう」(同)
取り締まりの副作用
すり団が日本で犯行に及ぶようになったきっかけは、
韓国政府がすり犯に厳しく対応したことにあるとされる。・・韓国では1988(昭和63)年ごろから摘発に銃器の使用を認めるなど、取り締まりを強化。すり団が活路を求めたのが隣国、日本だった。・・
「日本人は防犯意識が希薄で、すりが簡単」「逮捕されても日本は刑が軽い」。彼らはこううそぶいたという。
日本での韓国人すり犯の摘発件数は平成3年から毎年、200~600件台を推移。9年には1千件を超えた。一度は落ち着いたものの、14年から増加に転じ、16年ごろからはATM利用者の暗証番号を盗み見て、尾行して取り囲んでキャッシュカードを奪う手口まで現れた。
年々手口が凶悪化していくすり団と、捜査3課の「死闘」は続いた。
(内田優作)=(下)へ続く
2024.12.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241228-5SKSFT2YPNIZXFKLZKVROGCLLQ/
車から血の付いた刃物を押収 北九州中3殺傷、凶器か
北九州市のファストフード店で中学3年の男女が殺傷された事件で、
男子生徒(15)への殺人未遂容疑で逮捕されたA容疑者(43)の車から、福岡県警が血の付いた刃物を押収していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。凶器とみて調べている。
捜査関係者によると、A容疑者の自宅や、事件当日に乗っていた黒いワンボックスカーの家宅捜索で、さまざまな種類の刃物を数十本押収した。その中に血の付いた物も含まれていた。
県警によると、A容疑者は14日午後8時10分ごろ、ワンボックスカーで小倉南区のマクドナルド店舗駐車場を訪れた。同25分ごろ、レジに並んでいた同区の中島咲彩さん(15)と男子生徒が刃物のような物で相次いで刺され、中島さんが死亡した。
県警は、
中島さんに対する殺人容疑での再逮捕を視野に捜査している。
2024.12.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241220-POYMXGWJL5JE3PRGFPOLUZH7HI/
最後尾まっしぐら、無言で刺す 北九州中3殺傷見えぬ動機 不条理犯行に生徒「眠れない」
(木下倫太朗)
北九州市小倉南区のマクドナルド店舗で、中学3年の男女が刺され、死傷した事件で、
男子生徒(15)に対する殺人未遂の疑いで20日に送検された無職、A容疑者(43)。中学生2人と面識はなかったとみられ、動機は見えてこない。身近なファストフード店を舞台に、地域社会を震撼(しんかん)させた事件は
21日で発生から1週間となるが、子供らの心理的動揺は収まっていない。
福岡県警によると、A容疑者が現場の「マクドナルド322徳力店」に車で乗りつけたのは14日午後8時10分ごろ。それから店舗に入店するまで、十数分間待機していたとみられる。
襲われた2人も午後8時10分ごろに来店。受験勉強をするためまず店内の席を確保し、レジ前で注文の列の最後尾に並んでいたところ、まっすぐ足早に近づいてきたA容疑者とみられる男に、無言のまま立て続けに刺された。男の入店から刺して逃げるまで、わずか十数秒だった。
致命傷になりかねない傷を負った男子生徒や、死亡した中島咲彩(さあや)さん(15)との接点は確認されておらず、A容疑者が事前に2人の後を追っていたような形跡もないという。その犯行態様からは、人目もはばからない、通り魔的な印象を受ける。
A容疑者の一戸建ての自宅は、現場のマクドナルドから車で5分程度の住宅街にある。現在は1人暮らしで、周辺住民によれば軍歌のような音楽を大音量で鳴らし、昼夜問わず叫び声を上げるなど、奇行が目撃されていた。
「捕まることを全く恐れておらず、非常に雑な犯行だ」と指摘するのは
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)。
「孤独や絶望で人生を終わらせたいが自殺では納得がいかず、最後に自分の思いを晴らそうとしたことも考えられる」とみる。
奈良女子大の岡本英生教授(犯罪心理学)は
「自分が社会とつながっていないため、うまくいっている人間に一方的に恨みや腹立ちを募らせたのかもしれない。中学生2人が仲良くしているのを見て怒りを感じた可能性もある」と推測する。
事件は誰もが訪れたことがあるファストフード店舗内で起き、2人が巻き込まれた理由も分からないだけに、理不尽さが前面に立ち、
生徒らの間で動揺が広がっている。
北九州市教委などによると、中島さんが通っていた中学校では、事件翌日の15日からスクールカウンセラーを増員。生徒らからは
「夜眠れない」「一人になるのが怖い」といった相談が寄せられているという。
16~19日には、市立学校に通う児童生徒延べ約1万人が事件への不安を理由に登校を控えた。スクールカウンセラーとしても活動する碓井氏は「逮捕されて大人は一安心と思うが、子供にはしばらく心のケアが必要だ」と話す。実際、A容疑者逮捕後の20日も478人が登校しなかった。
冬休みを控え、市は子供の心身の不調について兆候を記載したリストを保護者向けに配布。24時間態勢の相談窓口の情報も紹介している。19日から始めた市職員による約千人態勢の登下校見守りも終業式の23日まで行う予定だ。
教育評論家の尾木直樹氏は
「子供たちは生まれてから最大の恐怖を味わっただろう」とおもんぱかる。
子供の心の傷やストレスは、食欲不振や腹痛、意欲の減退など身体に現れることも。
「大人は身近にいる子供の変化をよく見て、精神状態を把握してほしい。『大丈夫』『守るよ』ということを言葉や態度で伝えることが大切だ」と指摘し
「悲しみや怒り、理不尽さを抱えている子供は多い。感情を抑えるのではなく、大人も一緒に共有してあげると、子供は安心する」と話した。
(木下倫太朗)
2024.12.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241220-PCBRWCE2PNK5XIZASWPX2SXEKA/
ガラス割れる音が響き、警察官が突入…北九州の中3殺傷、騒音トラブル男の緊迫逮捕劇
(鈴木文也、木下倫太朗)
北九州市小倉南区のマクドナルド店舗で中学3年の男女が刺され死傷した事件は、
発生から6日目の19日、福岡県警が近くに住む男を殺人未遂容疑で逮捕し、大きく動いた。
男は自宅で騒音トラブルを引き起こし、今年に入って2度、警察官が駆けつける騒ぎにもなっていた。地域には容疑者が逮捕されたことへの安堵(あんど)が広がる一方、若い命が失われたことへの憤りや動機の解明を求める声が上がった。
逮捕された同区長尾の無職、A容疑者(43)の住む家は、現場となった店舗から約1キロ離れた一戸建ての多い住宅街の一角。近くの建設現場で作業していた40代男性によると、
19日午前10時ごろ、ガラスが割れるような音が響き、直後に「確保」と叫ぶ声が聞こえたという。
近所の無職男性(74)によると、A容疑者はかつて家族と暮らしていたが、最近は一人暮らしだった。いつもサンダル姿で、早朝に玄関前に座ってたばこを吸う姿をたびたび目撃。あいさつしようとすると、関わりを避けるように「顔を下に向けた」という。
容疑者宅からはマイクを使ったような大音量で「うおー」と叫ぶ声や、歌っているような声が聞こえることもあり、今年の夏前ごろには
「家の中から外に向けて爆竹を投げ、煙が上がった」。福岡県警によると、
騒音の訴えを受けて警察官が5、10月の計2回、容疑者宅に駆けつけていた。
近くに住むパートの女性(67)も朝、
玄関前に座ってたばこを吸うA容疑者をたびたび目撃していたといい、「犯人だったと思うと恐ろしい」と語った。
「非常に雑な犯行」
なぜ、
面識がなかったとみられる中学生を襲ったのか。新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は
「近所のファストフード店を犯行現場に選び、サンダル履きで車に乗っていくというのは、捕まることを全く恐れておらず、非常に雑な犯行だ」と指摘。犯行後もあわてるそぶりはなかったとみられるが、
「普通なら顔を隠し、一目散に逃げていく。本人は悪いことをしているという気はなく、むしろ刺した段階で『成し遂げた』という感覚があったのでは」と推測する。
また、
「孤独と絶望感があり、世の中の幸せそうな人に恨みを感じていたのでは。恵まれた家庭のように見える子供に一方的に恨みや怒りを感じ、狙った可能性もある」とした。
動機の解明求める
地域に住む人たちには安堵が広がる一方、卑劣な犯行への怒りをあらわにする人もいた。
亡くなった中島咲彩(さあや)さん(15)の同級生の父親(46)は時折声を震わせ、
「この事件をうやむやにしてはならないと思っていた。この数日間、ずっと胸を締め付けられていた。動機を聞いても理解はできないと思うが、このような事件をなぜ起こしたのか話してほしい」と語った。
近くに住む会社員、幾野桂輔さん(49)は
「この数日間は怖かったので、容疑者が捕まってほっとした。亡くなった方はまだ若くて未来のある人。なぜ殺されなければならなかったのか、家族の気持ちを考えるとつらい」と憤った。
(鈴木文也、木下倫太朗)
2024.12.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241219-GX6MPV7ZI5JWZKFQKLZFF6MY6I/
公務執行妨害疑いで知人の77歳男を逮捕 千葉・柏の50代夫婦殺害事件
千葉県柏市高柳の住宅で住人の渡来敏明さん(59)と妻の礼子さん(59)が刺され死亡した事件に絡み、
県警柏署捜査本部は19日、公務執行妨害の疑いで、同じ高柳地区に住んでいた職業不詳、A容疑者(77)を現行犯逮捕した。何らかの事情を知っているとみて捜していた。
容疑者宅は、事件の通報から約10分後に通報があった火災の火元とみられ、関連を調べる。
捜査関係者によると、
渡来さん夫妻は以前、不動産業を営んでおり、容疑者との間に金銭トラブルが生じていたとの情報があるという。
逮捕容疑は19日午後6時40分ごろ、
千葉県印西市のあぜ道で県警捜査1課の40代男性警部補に対し、車をぶつけるように急発進させ近づいたとしている。
2024.12.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241219-6AJXA3YKZBJSJD3VOVUS2OUJBU/
死亡生徒は塾帰りに来店「勉強しようとした」 北九州の中3殺傷、2人標的の理由は捜査
北九州市小倉南区のマクドナルドの店舗で中学3年の男女が刺され、殺人未遂容疑で同区の無職、A容疑者(43)が逮捕された事件で、
福岡県警は19日、殺害された中島咲彩(さあや)さん(15)が学習塾の帰りに店に寄ったとし、「店でも勉強しようとしたとみられる」と明らかにした。
また、中島さんと負傷した男子生徒(15)はともに制服姿だったとし、男子生徒とは店で合流したという。一方、A容疑者が2人を狙った理由について、捜査幹部は「私も聞いてみたいぐらいだ」とし、今後の捜査で解明したいとした。
逮捕容疑は14日午後8時25分ごろ、同区徳力の店舗内で、殺意を持って刃物のような物で男子生徒の腰を刺し、加療不明の傷害を負わせたとしている。男子生徒の命に別条はないという。
事件では、男が店舗に立ち入り、レジの列の最後部付近に並んでいた2人に真っすぐ近づいて、中島さんの腹と、男子生徒の腰を立て続けに刺したことが確認されていた。
男が店舗内にいたのは十数秒だった。
2024.12.17-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241217-FDPHT2JDB5OHHAX5JFNCLNYQVQ/
「日本に移送されずよかった」釈放の反捕鯨A容疑者 デンマークは「総合的に判断」
デンマーク政府は17日、同国の自治領グリーンランドで勾留中の反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者A容疑者(74)の身柄を日本に引き渡さないと決めた。
日本の要請を拒否した。A容疑者は17日に釈放され、支援者に「日本に移送されなくてよかった」と述べた。
調査捕鯨を2010年に妨害したとして、日本当局が傷害容疑などで逮捕状を取得していた。
反捕鯨国が多い欧米では引き渡しに批判的な声が高まっていた。
デンマーク司法省は17日、14年前の容疑であることなどを「総合的に判断した結果」との声明を出した。
A容疑者は今年7月にグリーンランド中心都市ヌークへ給油などで立ち寄った際、地元の警察に拘束され、約5カ月間勾留された。
ロイター通信によると、
A容疑者の弁護士は、日本では公正な裁判の保証がないとして引き渡さないよう求めていた。
(共同)
2024.12.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241215-U2JN6OJGENNKTAAFBRGHAEYZ5M/
「10代に大人が襲撃、許せない」中学生2人死傷、女子生徒悼み現場店前に花手向ける人も
中学3年の男女2人が刺されて死傷した現場のマクドナルド周辺では、事件から一夜明けた
15日、刃物のような物を持った男が逃走を続けていることに不安が広がった。
店には周辺の中学・高校の生徒も多く訪れており、「いつも利用する店で事件が起きて怖い」といった声も聞かれた。
国道322号沿いにある現場の店は休業し、
朝からブラインドも閉じたまま。犠牲になった女子生徒を悼み、店の前に花を手向ける人の姿も見られた。菓子を供えに訪れた近くに住む自営業、井手秀祐さん(38)は「歩いて数分なのでよく利用する店で、事件の1~2日前にも来たばかり。10代の女の子に大人が襲撃したのなら許せない話だ」と憤った。
亡くなった女子生徒と同じ中学の出身という高校2年の男子生徒(17)は「この辺に住んでいる中学生や高校生がよく行く場所。勉強する人も一定数いた」と話した。店をよく利用するという高校3年の男子生徒(17)は「(店にいて)いきなり襲われたと考えるだけで恐ろしい。早く解決してほしい」と声を震わせた。
男は刃物のような物を持ったまま現場から逃走したとみられ、身柄の確保や目撃情報などは明らかになっていない。店の近くで暮らす80代の女性は「(自宅の)戸締まりには気をつけたい」と話していた。
2024.12.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241215-7EZDNOZ6YNIPNP4PXNYSVYI4MU/
「犯人まだ逃げていて怖い」 中学生2人死傷、現場のマクドナルド周辺の住民から不安の声
北九州市小倉南区のファストフード店で14日夜、中学生の男女2人が男に刃物のような物で刺され死傷した事件で、
店の周辺では一夜明けた15日午前、現場から逃走した男の行方が分かっておらず不安の声が聞かれた。
現場となった国道322号沿いのマクドナルド322徳力店は、この日は朝から店のブラインドが閉じたまま休業。ただ周辺では犬を散歩する人や自転車に乗る人の姿も見受けられた。
店の近所に住む80代の女性は「昨晩は孫と一緒に家にいたら、事件が起きた時間帯に『パンッ』という音を聞いた。何だろうと思っていたら、パトカーのサイレンとかも聞こえ出して怖かった」と振り返った。逃げた男が確保された情報はなく、「戸締まりには気をつけている」と話した。・・別の50代女性は「娘から『近くのマックで事件が起きている』と言われ、2階のベランダから見たらパトカーが何台か止まっていた。犯人がまだ逃げているので怖い。早く捕まってほしい」と不安そうに語った。
2024.12.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241214-XHJIFTS6OJO2PKQCYPBLMK6EHM/
背中に熱湯、自宅襲い暴行…長期の陰湿いじめで「支配」 板橋の踏切自殺強要事件
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
東京都板橋区の踏切内で昨年12月、塗装工の高野修さん=当時(56)=を自殺を装って殺害したなどとして、
勤務先の元同僚ら4人が殺人と監禁の容疑で逮捕された事件は、長期にわたる陰湿ないじめによって被害者が精神的に「支配」されていった状況が明らかになってきた。容疑者4人の逮捕から15日で1週間。警視庁は事件の全容解明を進めるが、自殺を指示したことによる殺人罪の立証には高いハードルも立ちはだかる。
気温5度で防寒着なく
「これはおかしい」・・・
高野さんが列車にはねられて死亡したのは昨年12月3日午前0時10分ごろ。捜査員が見た高野さんの格好は異様だった。
気温5度ほどの寒空の下で、防寒着もまとわずサンダル履き。財布や携帯電話も持っておらず、身元の特定は難航した。
高野さんは立ったまま列車にはねられており、寝込みによる事故とは考えられなかった。
周辺の防犯カメラには、高野さんが2台の車に送られて線路に立ち入り、はねられた後に車が立ち去る様子が映し出されていた。
警視庁は事件翌日には、現場周辺の防犯カメラ画像などから、高野さんが勤務していた「エムエー建装」社員のE容疑者(34)、C容疑者(39)が高野さんを現場まで車で送ったとみて事情を聴取。ほどなく、捜査1課が捜査に入った。
熱湯かけ暴行
高野さんは平成26年ごろから同社で働き始めて以降、長期間にわたり暴力を伴ういじめを受けていた。
証拠として残る最も古い暴行の痕跡は令和2年ごろのもの。そのころ
撮影されたとみられる画像には、熱湯をかけられたとみられる広範囲のやけどを背中に負った高野さんが写っていた。
同年に退職した高野さんは生活保護を受給して生活するなどしていたが、翌年には同社に復職した。その後も暴行は止まらなかった。
容疑者らは、仕事で移動する車の中でプロレス技をかけたり、高野さんの自宅まで出向いて殴る蹴るの暴行を加えたりした。
高野さんがSOSを発した形跡もある。
昨年8月中旬、高野さんの携帯電話から「監禁されている」と110番通報があった。ただ、
電話の電源はすぐ落とされ、通信指令本部が繰り返し電話をかけてもなかなかつながらなかったという。ようやくつながった電話に高野さんは「ふざけて大きな通報をしてしまった」と返答。電話はその後、つながらなくなった。
立証にハードル
通報の約4カ月後、高野さんは死亡した。
高野さんとE、C両容疑者は現場の踏切に向かう途中、板橋区と埼玉県戸田市を結ぶ笹目橋に立ち寄っていたことも確認されている。
捜査関係者によると、高野さんは泳げず、水が嫌いだったという。脅すつもりで立ち寄った可能性がある。E容疑者のスマートフォンには、笹目橋から踏切へ向かう中で録音されたとみられる
「(高野さんが)川じゃいやだから電車がいいと言っている」という内容の音声も残っていた。
ただ、
直接手を下していない殺人で有罪立証するためのハードルは高い。今後の捜査の焦点は現場にいなかったとされる社長のA容疑者(39)、D容疑者(30)を含む4人の高野さんに対する殺意や、死亡への関与の裏付けだ。
捜査1課は
C容疑者の音声をはじめ、E容疑者が死亡直後に高野さんの部屋を片づけて証拠隠滅を図った疑いなどを重視し、取り調べでも追及する。
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
2024.12.12.-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241212-LZPLRE2F3VNVPB3ZBCQPGFIH4Y/
自転車の75歳女性をひき逃げし軽トラック乗り捨て逃走 容疑で50歳無職の男逮捕 大阪府警
高齢女性を軽トラックではねてそのまま逃走し、死亡させたとして、
大阪府警生野署は11日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、住居不定、無職の容疑者(50)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は11月4日午後1時10分ごろ、大阪市生野区の路上で、同区に住む女性(75)が運転する自転車をはねて逃走し、死亡させたとしている。
同署によると、A容疑者は現場に軽トラックを乗り捨てて逃走。トラックはレンタカーと判明し、借り主からA容疑者の関与が浮上した。防犯カメラの映像などからA容疑者の潜伏先を特定し、逮捕したという。
2024.12.10.-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241210-J4CLGC2IAZLIPEHVANVOKCFBTQ/
被害女性「どこまで私を愚弄するのか」 元大阪地検検事正の無罪方針転換にコメント全文
酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪で大阪地検トップの検事正だったA被告(65)が起訴された事件で、
被告側が次回公判で一転して同意の有無などの認識を争い、無罪を主張することが10日、分かった。この方針を受け、被害女性は同日、
「どこまで私を愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう」などとするコメントを出した。
コメントの全文は次の通り(原文ママ)。
被告人は、私をどこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう。被告人は、初公判で、「罪を認め争うことはしません。被害者に深刻な被害を与えたことを深く反省し、謝罪したい」と述べていましたが、それは保釈を得るための芝居だったのでしょうか。
初公判により被告人の卑劣で悪質な犯行や犯行後の言動が明らかになったことで、被告人を非難する声が高まっていること、せっかく初公判で罪を認めたのに、保釈請求も却下され、また、私が一貫して判決確定まで損害賠償金の支払いに応じないと表明していることから、いよいよ実刑判決が見えてきたことに焦り、さらに、被告人が親しい女性副検事に捜査情報を漏洩(ろうえい)させるなどしていた疑いがあり、それについても処罰の可能性が出てきたことから、自己保身ゆえに再び否認に転じたのだと思います。
被告人は事件当初から弁解を二転三転させてきました。たくさん噓もついてきました。被告人の再びの噓を誰が信用するのでしょうか。
検察のトップにいた人が、事件から6年もの間、一度たりとも被害者の苦しみを想像せず、真に罪を償おうと思うことがなかったことは、被害者としてとても悲しく、検事としてとても情けないです。
2024.12.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241209-PNX2E5HN45OI3OHNFGU7ACVYII/
〝手を下さぬ殺人〟で警視庁が異例の立件 暴行と服従立証 職場いじめ列車自殺強要事件
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
東京都板橋区の東武線踏切で昨年12月、男性に自殺を強要し殺害したとして
警視庁が8日に塗装会社社長ら4人を逮捕した事件は、
元同僚の自殺に殺人罪を適用する異例のものだ。職場という閉じた環境下で何が起きたのか。捜査1課は、死亡した高野修さんに対する「服従」の強要を軸に約1年にわたり証拠を積み重ね、立件に踏み切った。
高野さんは1人で線路に立ち入り、列車にはねられた。外形上は第三者の関与はなく、当初は捜査関係者の間でも「(自殺を唆したり手助けしたりする)教唆か幇助罪で立件するのが現実的」との声もあった。
しかし、
捜査過程で高野さんの自殺前の動きや、容疑者同士のやりとりに不審点が浮上。殺人罪の適用が可能か検討する際、着目したのが令和元年10月に福井県の名勝、東尋坊から男性が飛び降り自殺した事件だった。男性は自殺前に少年らから激しい暴行を受け、
「はよ落ちろや」などと強要されていた。大津地裁は「極限状態まで追い詰められた」として被告7人に殺人罪を認定した。
捜査1課は容疑者らのスマートフォンを解析し、動画などから容疑者らによる高野さんへの苛烈な暴行を裏付けた。野崎俊太容疑者のスマホには容疑者の「(高野さんが)川は嫌だから、電車がいいと言っている」とする音声も残存。容疑者らが高野さんを服従させ、自殺せざるを得ない状況に追い込んだと判断した。
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
2024.12.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241209-ENE262AU2BNIXB77MOMJRA3DJ4/
車内でプロレス技、尻に棒…スマホに暴行動画 職場いじめの末に殺害か 列車自殺強要事件
東京都板橋区の東武線踏切で昨年12月、男性が列車にはねられ死亡した事件で、
警視庁捜査1課は8日、男性に自殺を強要して殺害したとして、殺人と監禁の容疑で男性の元同僚の男4人を逮捕した。
逮捕されたのは、東京都小平市の塗装会社「エムエー建装」社長のA容疑者=同市栄町=と、いずれも社員のB=板橋区大門、C=東大和市狭山、D=小平市仲町=の3容疑者。
逮捕容疑は昨年12月2日午後11時40分ごろ~3日午前0時ごろ、同社元社員、高野修さん=当時(56)=を車に乗せて監禁した上、板橋区徳丸の東武線踏切に立ち入らせて列車と衝突させ、殺害したとしている。
捜査1課などによると、
容疑者4人は2日午後10時ごろ、板橋区西台の高野さん宅を訪問。同11時40分ごろに自宅近くのコンビニエンスストア駐車場でA、D両容疑者が立ち去り、B、C両容疑者は高野さんを車に乗せた。両容疑者と高野さんは東京都と埼玉県を結ぶ笹目橋に数分ほど滞在した後、現場踏切へ向かったことが確認されたという。
高野さんは同社に平成26年ごろから勤務。令和2年8月に一度退職したが、翌年2月から5年10月まで再び勤務していた。
捜査1課が逮捕前に調べた容疑者らのスマートフォンには、
高野さんが容疑者らから車の中でプロレス技をかけられたり、尻に棒を突っ込まれるなどの暴行を加えられる様子を収めた動画があったという。
同課は、容疑者らが日常的に職場いじめを重ねた末に高野さんを殺害したとみて追及する。
2024.11.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241203-OTNDSKPUXNG6HHJLVCCT7PK62M/
強盗殺人未遂罪で起訴の元社員「標準的な評価」 翌日「様子をみてくる」 野村証券が会見
(高木克聡)
野村証券は3日、元社員が顧客に対する強盗殺人未遂と現住建造物等放火の罪で起訴された事件について、
奥田健太郎社長らが謝罪会見を開いた。元社員については「標準的な評価。目立ったプラスもマイナスもなかった」と説明。休日に顧客宅を訪問するには社内の事前申請が必要だが、そうした手続きを取っていなかったという。
事件当時、元社員は広島支店に勤務しており、顧客だった広島市の80代の夫婦宅に放火し、現金を奪った。
起訴状によると、7月28日午後5時35分~7時45分ごろ、夫婦宅で妻に睡眠作用のある薬物を服用させて昏睡状態にした上、2階寝室の押し入れにあった現金約1787万円を盗み、放火して殺害しようとしたとしている。
野村証券によると、犯行のあった28日、元社員は休日で、翌29日に上司に夫婦宅を訪問し火災が発生したと報告した。休日の顧客宅訪問には会社の承認が必要だが、手続きを取っていなかったため、訪問目的などの記録は残っていないとしている。報告を受け、火災にあった顧客を心配する上司に元社員は「客は大丈夫だと思う。たまたま近くに行くので様子をみてくる」と伝えたという。
会社は8月2日に元社員と県警から放火の疑いで捜査を受けていることを伝えられ、事態を把握。元社員は現金を奪ったことを認めた。その日のうちに奥田社長まで報告が上げられたという。元社員は7月29日から8月1日まで通常勤務を続けていた。
野村証券によると、元社員は208口座を担当。ほかの顧客には金銭などへの被害はなかったという。飯山俊康副社長は「標準的な評価だった。大きな目立つようなプラスマイナスの評価があったわけではない」と説明した。
奥田社長が被害にあった夫婦に直接謝罪したかどうかは明かさなかった。
元社員が業務外に集めた金を個人的な投資資金に充てていた可能性が報じられていることについては、把握していないとしつつも、「社内規定の違反に当たる」とした。
この件を巡り、
奥田社長が月額報酬30%を3カ月、自主返納すると発表。
他の役員9人も20~30%を3カ月自主返納する。奥田社長は国債の相場操縦(金融商品取引法違反)問題を受け、
10月末に役員報酬の20%を2カ月自主返納すると発表したばかりだった。
(高木克聡)
2024.11.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241130-EAXTTP5ECFM57HWXNXGKMOIPAU/
「よかったら泊まっていく」少女誘拐疑いで男逮捕 愛知県警
愛知県警守山署は30日、
未成年と知りながら15歳の少女を連れ去ったとして、未成年者誘拐の疑いで、愛知県春日井市松本町、自称自営業容疑者(24)を現行犯逮捕したと発表した。逮捕は29日付。「悪いことだと知っていた」と容疑を認めている。
逮捕容疑は20日ごろから29日にかけて名古屋市守山区の路上で、少女に「よかったら泊まっていく」と声をかけ、自宅などに連れ出したとしている。
29日に少女の母親から同署に相談があり、同日夜、県警の捜査員が守山区の駐車場で2人を発見した。
2024.11.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241130-FHEE4VZ5GRMJHCSZBDUATMZW2I/
「クラフトナイフで刺し、凶器は海へ捨てた」加古川女児殺害の容疑者、任意調べで供述
兵庫県加古川市で平成19年10月、小学2年の女児=当時(7)=を殺害したとして、
殺人容疑で逮捕されたA容疑者(45)が、逮捕前の兵庫県警の任意聴取に「クラフトナイフで刺した」という趣旨の供述をしていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。
凶器として使用したナイフは海に捨てたなどとも説明しており、県警が詳しい経緯を調べている。
A容疑者はこれまでの県警の任意聴取に
「好みの女児を探して刺した」などと女児殺害への関与を認める供述をしていたが、殺人容疑で逮捕された後の調べには黙秘している。
女児は19年10月16日午後6時過ぎ、自宅近くの公園で遊んでから自転車で帰宅し、家に入る直前に襲われた。女児は胸などを複数回刺され、搬送先で死亡した。凶器は見つかっておらず、有力な目撃情報もない。
捜査関係者によると、
A容疑者は、女児の正面から2回刺したと説明。女児の傷口の状況などから、犯行には薄い片刃のナイフが使われた可能性があるという。A容疑者は加古川市の事件前に、工作やアウトドアに使われる小型のクラフトナイフをホームセンターで購入したという趣旨の説明もしている。
県警は
今年5月以降、16年の岡山県津山市の女児殺害事件で服役中のA容疑者を任意聴取。今月7日、18年に兵庫県たつの市で起きた女児殺人未遂事件で逮捕し、27日に加古川市の事件で再逮捕した。
A容疑者は任意聴取の段階で、たつの市と加古川市の事件への関与を認めており、自供内容が客観的な状況と矛盾しないことから、県警は供述の信用性は高いと判断。連続女児襲撃事件とみて全容解明を急いでいる。
2024.11.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241129-PU7KX46H35OHNLF22DBWAAYVKE/
「処理水から海守りたかった」靖国神社落書きの中国籍被告が初公判「歴史に興味ない」
靖国神社(東京都千代田区)の石柱が落書きされた事件で、
礼拝所不敬罪と器物損壊罪に問われた中国籍の姜卓君被告(29)の初公判が29日、東京地裁(福家康史裁判官)で開かれた。
被告は起訴内容を認め、落書きは、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に抗議の意を示すためだったと明かした。
検察側は冒頭陳述で、中国のSNS(交流サイト)で過激な動画を投稿するインフルエンサーの董光明容疑者=礼拝所不敬と器物損壊の疑いで逮捕状=が事件を計画して来日。ファンだった被告が靖国神社に案内したり、スプレーを準備したりしたと主張した。
この日行われた被告人質問で被告は「歴史に興味がなく、靖国神社に恨みはない」と証言。令和5年8月に原発の処理水が海洋放出されたことに懸念を持ち、犯行に加わったとした。
処理水については国際原子力機関(IAEA)が安全性を認めているが、被告は「処理水で海が汚れるので、海を守りたかった」と述べ、放出に抗議する目的で落書きをしたと説明した
起訴状などによると、被告は董容疑者ら2人の中国人の男と共謀して5月31日午後10時ごろ、靖国神社の神社名が刻まれた「社号標」に赤いスプレーで「Toilet(トイレ)」と落書きし、礼拝所に不敬な行為をしたとしている。
2024.11.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241128-N2K2Q5ZZ6VKVDFB2IDKECIHAXY/
「殺してあげようか」池袋暴走事故遺族脅迫容疑で中3少女書類送検 直後には謝罪メールも
平成31年4月の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(38)を名指しし、
脅迫するメールを送ったなどとして、警視庁少年事件課は28日、脅迫と威力業務妨害の疑いで、横浜市の中学3年の少女(14)を書類送検した。
書類送検容疑は9月11日、松永さんが副代表理事を務める「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」と、松永さんが講演を予定していた人権啓発イベントを主催する松山市に対し、「殺してあげようか」「やる意味あるの」などの
メールを約10通送信。松永さんを脅迫した上、あいの会と松山市の担当者に警察への相談をさせたり、
講演会の警備体制強化を計画させたりして、業務を妨害したとしている。
同課によると、
少女は容疑を認めて反省を示しており、直後には「ひどい発言をして申し訳ございません」などとする謝罪のメールを松山市役所に送っていたという。
2024.11.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241128-SB5V74B66BKIDA2UOJXCAB3NUQ/
猪口邦子議員宅で火災、現場から2人の遺体発見 夫と娘か 東京ドーム近くの現場騒然
27日夜、東京都文京区小石川にある自民党の猪口邦子参院議員(72)の自宅マンションで発生した火災を巡り、警視庁は28日、
現場から2人の遺体が発見されたと明らかにした。部屋は4人暮らしで、
猪口議員と娘1人とは連絡が取れたが、夫で東大名誉教授の孝氏(80)と別の娘1人が安否不明となっており、
同署で遺体の身元確認を進める。
同署などによると、現場は6階建てマンションの最上階で、ワンフロアに一部屋のみの構造。遺体も6階部分から見つかったという。火災は28日午前0時40分ごろ、ほぼ消し止められた。消防車など30台以上が出動して活動に当たった。
猪口氏は上智大教授などを経て2005年9月の衆院選で初当選。少子化・男女共同参画担当相を担った。10年7月からは参院議員となり、現在3期目。参院の外交・安全保障調査会長を務めている。孝氏は国際関係論や政治学を専門とし、新潟県立大の学長も務めた。
現場は東京ドームから北に約500メートルのマンションや住宅が立ち並ぶ一角。現場からは一時オレンジ色の炎が上がり、周辺には煙が立ち込めた。
2024.11.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241126-AL5ISGLSQBLLRCOUYZK5SHWMQ4/
札幌のガールズバーで火災、北海道警が放火視野に捜査 4人負傷し男性1人意識不明か
26日午後3時20分ごろ、札幌市の繁華街ススキノのビルから出火した。
市消防局によると、20~50代の男女4人が負傷。うち30代男性が意識不明との情報があり、容体の確認を進めている。北海道警は、
現場の状況から放火の可能性もあるとみて捜査を始めた。
消防などによると、出火したのは飲食店などが入る地上6階、地下1階建ての雑居ビル。2階のガールズバーから出火したとみられ、「爆発音がする」と複数の119番があった。
現場は市営地下鉄すすきの駅付近。ススキノは北海道を代表する繁華街で、日中も観光客などが多く訪れている。
2024.11.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241125-TC7FEDHCMNLZVPNWCCICCKCQVM/
A受刑者が死亡 93歳、老衰か 東京・池袋暴走事故 過失運転致死罪で禁錮5年
2019年の東京・池袋の乗用車暴走事故で、
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、禁錮5年の実刑判決を受けた旧通産省工業技術院元院長のA受刑者(93)が死亡していたことが25日、関係者への取材で分かった。
老衰とみられる。
事故は19年4月19日午後0時23分、豊島区東池袋4丁目で起きた。A受刑者の車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)、長女莉子ちゃん=同(3)=が死亡、9人が重軽傷を負った。
A受刑者はアクセルとブレーキを踏み間違えたとして過失致死傷罪に問われ、21年9月に禁錮5年の実刑判決が確定した。
2024.11.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241122-VEF5TS2NIZIMZBBAZGP5STRV54/
行政書士会社の会長、1億7800万円の詐欺被害 ライングループで投資話持ちかけられ
兵庫県警西宮署は22日、
西宮市内に住む行政書士会社会長の男性(78)が、交流サイト(SNS)を通じて噓の投資話を持ちかけられ、
現金計1億7800万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、男性は9月、知らない投資のLINE(ライン)グループに追加され、「金やFX投資をやってみませんか」と投資話を持ち掛けられた。
その後、同月~11月までの間、計13回にわたり現金計1億7800万円をインターネットバンキング経由で振り込み、詐取されたという。
その後、
「お金を引き落としたい」と相手に話したところ、「指導料で2600万円かかる」などといわれたため、不審に思った男性が知り合いの弁護士に相談した。
2024.11.21-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241121-7V4FTQCIURPTPLNKCSJFWD5I2Y/
靖国落書き疑い 中国籍少年の逮捕状を取得 警視庁公安部
今年8月、靖国神社(東京都千代田区)の神社名が刻まれた石製の「社号標」に落書きされた事件で、
中国籍の少年が関与した疑いが強まったとして、警視庁公安部は21日、礼拝所不敬と器物損壊の疑いで逮捕状を取得した。捜査関係者への取材で分かった。
少年は事件発覚当日に出国している。
事件は8月19日午前3時50分ごろ、神社職員からの通報で発覚。警視庁麴町署員が駆け付けたところ、中国語で「厠所(便所)」や「狗(犬)」、「軍国主義」などとする、中国で使われる簡体字の落書きがあった。
捜査関係者によると、
少年は事件の数日前に複数人で日本に入国。18日夜に一人でホテルを出て靖国神社に向かった。神社でも社号標の台座に上がる少年とみられる人物の姿が防犯カメラに映っていた。
その後少年はホテルに戻ってから出国した。中国の交流サイト(SNS)には、少年のものとみられるアカウントで犯行をほのめかす投稿もあった。
現場の社号標では5月にも中国人の男3人が共謀して落書きし、公安部が1人を礼拝所不敬容疑などで逮捕。
出国した残る2人についても逮捕状を取って行方を追っている。また、今月11日にも塀に「死」などの落書きが見つかっている。
2024.11.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241120-V5T5CCXTTVJM5LEPITLYVJSLUQ/
「痛めつけて捨てた」猫の脚4本切断して殺した疑い、大学生を再逮捕
猫を殺し松山市の公園に遺棄したとして、
愛媛県警松山東署は20日、動物愛護法違反の疑いで、松山市西長戸町、大学生、A容疑者(23)を再逮捕した。署によると
「自宅で猫の脚を切り落とすなどして痛めつけて殺し、公園に捨てた」と認めている。
松山地検は同日、
別の猫を虐待して路上に放置し殺したとして、同法違反罪で起訴した。
再逮捕容疑は、10月15日午後5時~6時15分ごろ、
自宅で猫1匹の脚4本を切断するなどして殺し、松山総合公園内の路上に遺棄したとしている。公園の利用者らが死骸を発見し、通報した。
公園では8月以降、猫の不審死が数件確認されていた。松山東署はA容疑者が関与した疑いがあるとみて捜査している。
2024.11.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241116-3XE4M3QZDJJGND2H3VSYVGNHGA/
目の前にドンファンがいたら…との問いに元妻「死に方考えてほしかった。私は人殺し扱い」
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に致死量の覚醒剤を飲ませて殺害したとして
殺人罪などに問われた元妻、A被告(28)の裁判員裁判は15日午後も被告人質問が行われた。検察側の質問が終わり、弁護側が再質問しつつ、裁判官や裁判員も野崎さんとの結婚目的などを確認した。
「今、目の前に野崎さんがいたら…」。そのような質問に対して被告が絞り出したのは、
死亡した「タイミング」への不満だった。
階段昇り降り8回
弁護側が再質問で最初に取り上げたのは、スマートフォンの健康管理アプリの記録。検察側が覚醒剤を摂取させたと主張する平成30年5月24日午後4時50分~午後8時ごろ、
アプリには野崎さんが死亡しているのが見つかった2階へ8回上がった記録があった。
被告はこれまでの被告人質問で階段の上り下りは「日常茶飯事」のため、8回上った理由は思い出せないとしていた。
これを受け、前回11日の審理では、検察側が同年4月20日~同年5月23日の同時間帯のアプリの記録を開示。0回が12日で最も多い一方、8回は一度もなく、「日常茶飯事」との供述を疑問視していた。
一方、
弁護側はこの日、4月20日~5月23日のうち9日間はそもそも野崎さん宅に滞在していなかったことを明かす。
弁護人「(逮捕後の)聴取のときに(アプリの)客観的証拠が示されたことはあったか」
被告「何も見せられていないです。捜査員は早い段階で(アプリの記録を)知っていた。6年たった今、ジャジャーンって記録を出されても可能性でしか答えられない。どう頑張っても思い出せないものは思い出せないので、残念だなって思いました」
歯ブラシから覚醒剤反応
第5回公判では、捜査に携わった和歌山県警の警察官が出廷。野崎さん宅2階の洗面台にあった野崎さんの歯ブラシやコップなどから覚醒剤の陽性反応があったほか、令和元年に被告宅から押収したライダースジャケットやパスポートケースからも陽性反応があったと証言していた。
弁護人「ライダースジャケットから覚醒剤が検出されていることについて説明はできるか」
被告「亡くなった後に社長(野崎さん)の家に出入りするときに身に着けていたものなので、いつ(覚醒剤が)ついていてもおかしくない」
そして、検察側からの最後の質問で野崎さんが死亡したことへの思いを問われ、「目の前にいるなら文句を言ってやりたい」と被告が語ったことにも言及する。
弁護人「今、目の前に野崎さんがいれば何を言いたい」・・・被告「うーん…」・・・・しばらく沈黙した末に答えを絞り出す。・・・
「もうちょっと死に方を考えてほしかった。社長(野崎さん)があのタイミングで死んだせいで私は何年も人殺し扱いなので」
「目先の100万円が大事」
口調は冷静ながらも、事件後に置かれた自身の境遇への不満をにじませた被告。最後に裁判員や裁判官が質問する。まずは裁判員が、野崎さんから覚醒剤の購入を依頼されて密売人に接触したことがあるとする被告の説明に関して問う。
裁判員「家政婦が掃除をした際に覚醒剤を見つけてしまうとの懸念はなかったか」・・・
被告「(野崎さんの部屋は)ぐちゃぐちゃ。掃除をするけどザッとしかしないので気にしていなかった」
裁判員「証人尋問では、野崎さんは『出所が不明なものは口にしない』との証言もあった」・・・
被告「うーん。自分で用意させたものは口にするんじゃないかな」
裁判員「野崎さんに食べ物や飲み物をプレゼントしたことは」・・・
被告「ないです」・・・これまで
被告は、野崎さんとの関係を
「お金目当て」と一貫して語ってきた。
裁判員「
遺産と(結婚する条件の)毎月100万円、どちらに重きを置いていたのか」・・・
被告「私は目先の利益派なので毎月100万円のほうが大事」
裁判員「遺産はいつかもらえればラッキーぐらい」・・・
被告「そうです」
裁判長も、覚醒剤の購入依頼について尋ねる。検察側からの質問では、捜査段階ではそうした説明をしていなかったことが明かされている。
裁判長「その話を最初にした相手は誰ですか」・・・
被告「(弁護人の)先生です」
裁判長「いつ」・・・
被告「起訴後に拘置所に移ってからです」
裁判長「どうしてそのタイミングで。話そうと思ったきっかけは」・・・
被告「逮捕されてずっと警察署にいて何時間も取り調べられてピリピリしていて、拘置所に移って落ち着いたときに話しました」
裁判長「証拠を見る前ですか」・・・
被告「(手元に)届く前です」
裁判長「(接触した)密売人の証言とかは知っていたんですか」・・・
被告「ニュースでやっていると聞きました」
裁判長「誰から」・・・
被告「警察官も言っていたし」
3日間にわたって行われた被告人質問が終了した。被告が無罪を主張する中、9月12日の初公判から28人の証人尋問も行われた長期審理は18日の論告求刑公判で結審する。
2024.11.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241114-GJ4YSZK46FJJPKIDFD3DXKCRNQ/
「泥棒がきています!早く来て」西日本でも被害、執拗な闇バイト実行役の襲撃
(木下倫太朗)
首都圏で相次ぐ闇バイトによる強盗事件。
西日本でも被害が確認され、警察当局は警戒を強めている。
会社社長宅をターゲットに実行役の男は執拗(しつよう)に侵入を試みていた―。
「泥棒が来ています。早く来てください」。4月12日午前4時20分ごろ、玄関をこじ開けようとする不審な音に気付いた60代男性はこう110番したという。
大阪市淀川区のマンションに侵入したとして大阪府警に邸宅侵入の疑いで逮捕された住居不定、職業不詳の今井裕治(ゆうじ)容疑者(37)ら。実行役の島宏至(ひろし)容疑者(21)は前日の午前6時にも男性のマンションに侵入しており、入念に下見をしていたとみられる。
島容疑者は今年3月12日、山口県下松市の会社事務所に侵入し強盗致傷事件に関与したほか、同17日にも、大阪府吹田市の会社事務所に窓ガラスを割って侵入した建造物侵入・窃盗未遂事件にも関与したとして同罪などで起訴されている。
府警が島容疑者らのスマートフォンを解析したところ、指示役として今井容疑者が浮上。今井容疑者がリクルーター役に交流サイト(SNS)で闇バイトを募集させていたことが判明した。
府警によると、
今井容疑者が指示役とみられるトクリュウグループには少なくとも実行役など男10人が所属していたとみられ、関係者のスマホからは闇バイト応募者の運転免許証の写真データも見つかっているという。
府警は今井容疑者がSNSで募った実行役に個人情報を送らせ、逃げられないようにした上で大阪や山口などで強盗や空き巣の実行を指示していたとみて、詳しく調べる。
(木下倫太朗)
2024.11.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241114-RO242I5JQNPQHNE65KQKOBRDHU/
窃盗グループリーダー格の男を公開手配 ミナミの路上でひったくり繰り返したか
大阪市中央区の路上で現金が入った女性のバッグをひったくったとして、
大阪府警は14日、窃盗の疑いで、住所、職業不詳のA容疑者(28)の逮捕状を取り、公開手配したと発表した。
A容疑者は指示役として男2人と共謀し、大阪・ミナミの繁華街でひったくりを繰り返していた疑いがあり、府警が行方を追っている。
逮捕状の容疑は、8月18日の未明、男2人=窃盗容疑などで逮捕=と共謀し、大阪市中央区島之内の路上で歩いていた40代の女性の後方から軽乗用車で近づき、追い抜きざまに現金2万円などが入ったショルダーバッグをひったくったとしている。
府警によると、
A容疑者は身長175センチくらいで、小太り体形。左手の甲にアルファベット文字、左足のすねに魚模様の入れ墨が入っている。
情報提供は、大阪府警捜査3課(06・6943・1234)。
2024.11.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241114-3JDFUQUPGJCCTEQG2TSLXKYBSA/
住居侵入容疑の「Z李」 競馬予想師、炊き出し、作家、動物愛護…バイク盗難でトラブルも
トラブル相手の自宅に侵入したとして、住居侵入の疑いで警視庁暴力団対策課に逮捕されたA容疑者(43)は
X(旧ツイッター)で「Z李」を名乗るアカウントの運営者とされる。
著名人の裏情報を暴露するなどフォロワー数は91万人を超える。
公営ギャンブルの予想師としても知られ、Xではホームレスへの炊き出しや動物愛護などの情報も発信していた。
「おはよう」・・・XのZ李のアカウントには14日、こう投稿された。
A容疑者は13日に逮捕されており、
このアカウントは複数人が運営しているとみられる。名前や年齢は公開されていない。
Z李は複数の予想師と競馬や競艇、競輪などの情報を公開するオンラインサロン「新宿租界」を主宰し、
競馬の予想を担当。ホームページでは
「腕利きの仲間を集めて新宿租界を日本最大のギャンブルサロンに育て上げた伝説のイケメン」と紹介する。
匿名で素顔を隠したままネットメディアなどの取材を受けるなど注目を集めており、新宿・歌舞伎町を舞台に直面するトラブルを描いた「週刊SPA!」での連載は『飛鳥クリニックは今日も雨』として書籍化された。
Xの紹介文には
「俺を殺せるのは俺だけだぜ」と不穏なメッセージを残している。
Xでは炊き出しの際、ホームレスに清掃活動のアルバイトを依頼するといった投稿もある。
一方、令和4年に自身のバイクが盗まれた際、バイクの部品がネットオークションに出品されたことで情報が寄せられ、盗品置き場を確認するなどしたという。
警視庁の発表ではA容疑者は総合格闘家ら計5人と共謀して令和4年11月に40代男性が住む東京都江戸川区のマンションの一室に無断で侵入した疑いがもたれている。
2024.11.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241114-SBO3C5PNRJIS3CMG7JACACMGCI/
「Z李」ら5人を逮捕 住居侵入疑い、撮影してXに投稿 警視庁暴力団対策課
他人の住居に無断で上がりこんだなどとして、
警視庁暴力団対策課は住居侵入の疑いで、東京都文京区千石、会社役員、A容疑者(43)ら20~40代の男5人を逮捕した。A容疑者らはX(旧ツイッター)などで「Z李」を名乗るインフルエンサーとして活動していた。
逮捕容疑は共謀して令和4年11月2日午後4時20分~5時40分ごろ、東京都江戸川区内のマンションに住む男性方に無断で侵入し、居座ったとしている。
A容疑者らは当時、住居に侵入する様子を撮影するなどしてXに投稿していた。
2024.11.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241114-XZBATBPSFFIJZOIB4NDQAMHESY/
下見数日「好みの女の子物色」 直前に別の女児抱きつきも 兵庫女児襲撃・容疑者説明
兵庫県たつの市で
平成18年、
小学4年の女児=当時(9)=を刃物で刺し重傷を負わせたとして、
殺人未遂容疑で逮捕されたA容疑者(45)が県警の調べに「好みの女の子を探していた」という趣旨の説明をしていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。
18年間未解決だった事件は
14日で逮捕から1週間。A容疑者は、たつの市の事件の翌19年に発生した同県加古川市の小2女児刺殺事件についても関与を認める供述しており、
県警は連続女児襲撃事件だった可能性もあるとみて慎重に捜査を進める。
たつの事件は18年9月28日午後6時20分ごろ、たつの市新宮町新宮の路上で発生。塾から歩いて帰宅中の女児が胸などを刺され重傷を負った。
現場周辺の防犯カメラには、身長165~170センチほどで、リュックを背負った不審な人物が立ち去る姿が写っていた。
捜査関係者によると、A
容疑者は県警の調べに「好みの女の子」を物色していた、と動機について説明。
事件の数分前に現場近くで別の女児に抱きついたことも認めている。
数日間かけて現場周辺を下見した上で待ち伏せし、人通りや防犯カメラの少ない場所で塾帰りの女児を狙った疑いがあるという。
県警はたつの、加古川両事件を巡り、
別の女児暴行事件の前歴などがあったA容疑者について早くから捜査対象者としてたびたび任意聴取するなどしていたが、
A容疑者は関与を否定。今年5月以降、改めて刑務所で聴取を重ねる中で、たつの、加古川両事件について一転、関与を認め始めた。
2024.11.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241112-YDZXTL46JFN7LI6VXEG35F74FI/
個室トイレ「3回ノック」が受け渡しの合図 闇バイト少年が明かす「普通の子」搾取の構図
(木下倫太朗)
「無知だった」。個人情報を盾に脅迫され、特殊詐欺の受け子や出し子の「闇バイト」を命じられた愛知県内の少年(18)は今も自分を責め続ける。
オンラインゲームの課金の支払いに窮し、交流サイト(SNS)で見つけた「高額融資」の投稿を軽い気持ちでクリックしたのが転落の始まりだった。10月に少年院を出院した少年は産経新聞の取材に、後悔を語った。見えてきたのは「普通の子」だから巻き込まれる搾取の構図だ。
ゲーム課金が発端
《5~10万円、高額融資できます》。X(旧ツイッター)上で、こんな投稿を見つけたのは今年1月のこと。当時は工業高校を中退し、倉庫作業などアルバイトを転々としていた。将来が見えず、ドラゴンボールのオンラインゲームにのめり込んでいた。
課金を重ね、月に4万~5万円のクレジットカード料金の支払いに追われるように。すでに母親に40万円近く肩代わりしてもらっており、これ以上は頼めない。「バイトのシフトを増やしても間に合わない」。追い詰められてXやインスタグラムで「個人融資」「高額融資」などと検索。当時は課金の返済しか頭になかった。
高額融資をうたう、あるアカウントへDM(ダイレクトメッセージ)を送ると、《審査を行うので個人情報の入力をお願いします》と返信がきた。迷わず打ち込んだ。自分や家族の名前、住所、生年月日…。マイナンバーカードを顔に近づけ、自撮りした画像を送信するようにも言われた。
「審査」を通過すると、やりとりはDMから匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」へ移行した。すると《個人融資ができなくなった》と告げられた。続くメッセージにはこうあった
《代わりに絶対つかまらない高額バイトがある》
「お前の家入るぞ」
突然の誘いに怖くなり断ると、非通知でスマートフォンに電話がかかってきた。
「タタキって、分かるか」。語気鋭い男の声だった。・・・「分かりません」・・・「強盗だよ! 引き下がるなら、お前の家に入るぞ」
このとき、少年が何より恐れたのは家族に危害が及ぶことだったという。個人情報が丸裸にされていることがその恐怖に現実味を帯びさせた。
犯罪グループが闇バイトを多用するのは、上下の指揮命令関係をたどれないようにするためだ。「匿名・流動型」(トクリュウ)であることが大前提で、顔をさらすリスクを冒してまで応募者の家に襲撃をかけるとは考えにくい。
もっとも上位の指示役からすれば、ここで相手が恐怖してくれればそれで良し。そうでなければ別の「捨て駒」を見つけるだけだ。ドスのきいた脅しに〝ビビってくれる〟相手こそが、彼らにとっての適格者といえる。
最近ではこうしたケースで、全国の警察が応募者を保護する措置も取っているが、当時の少年は警察を頼ることなど考えもしなかった。「やります」。反射的にそう答えていた
逮捕に安堵「もうやらなくていい」
2月下旬、少年は埼玉県川口市にいた。約1週間ホテルに泊まり、指定する住宅にタクシーで向かうよう命じられた。スーツを着て、耳には指示を聞くためのワイヤレスイヤホンを装着。「お手続きのためキャッシュカードをお預かりします」。「銀行員」を装って住宅を訪れ、お年寄りからカードを受け取った。
コンビニのATMに到着すると、伝え聞いた暗証番号を打ち込んで30万~40万円を引き出し、商業施設のトイレの個室に入った。3回ノックが受け渡しの「合図」。ノックを返し、下の扉の隙間から現金を差し出した。
こうした「受け子」や「出し子」に東京や埼玉で10回以上関わった。だまし取った総額は1千万円を超え、自分の口座には報酬として50万円が振り込まれた。
「もうできません」。イヤホンで消極的な言葉を吐こうものなら、すかさず「殺すぞ」とすごまれた。
この時点でも、罪悪感より、個人情報を握られている恐怖が勝った。言うことを聞かなければ殺される、と本気で信じていた。3月、待機場所として指定された漫画喫茶に戻ったところを警察官に囲まれ、逮捕された。「もうやらなくていいんだ」。ほっとしている自分がいた。
「ニュース見ておけば…」
家庭裁判所で少年審判を受け、少年院で約5カ月間を過ごした少年。「ニュースを見ておらず世の中の情報にうとかった。あやしいものだと思わなかった」と自らの無思慮を悔いる日々だ。面会に来た母親は「相談に乗ってやれず、一人にした」と泣いた。
今は少年院を出院し、若者の自立を支援するNPO法人「陽和(ひより)」(名古屋市)の理事長、渋谷幸靖さん(42)の下で社会復帰を目指す。
この1年間で闇バイトで逮捕された少年ら5人の支援に携わったという渋谷さんによると、「親子関係は悪くなく、非行歴もない普通の子」が加害者になるケースが増えているという。「悩みを一人で抱え込んでしまう子が多い。SNSで検索するうちに、容易に犯罪集団とつながりができてしまう」
まずは
少年らを孤立させない人的なつながりが必要だ。「家族でなくてもよい。子供が苦しいときに気づいてあげられる大人、信頼できる誰かがいることが、少年の孤立や犯罪を防ぐことにつながる」
(木下倫太朗)
2024.11.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241109-7MLIHNVRSBMRZLFO6N4RHAQKRE/
「闇バイト」の25歳容疑者再逮捕 北海道警、空き家で貴金属窃盗疑い
北海道警は9日、
札幌市南区の空き家で貴金属を盗んだとして、邸宅侵入と窃盗の疑いで川崎市高津区下作延、建設作業員、A容疑者(25)を再逮捕した。
A容疑者は先月、札幌市豊平区の住宅での強盗事件で逮捕され、調べに「闇バイトに応募した」との趣旨を供述。強盗などの罪で同日までに起訴された。
道警は、A容疑者が今回も闇バイトを通じ、同一の指示役から連絡を受けていた可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
また、容疑者を南区の現場に車で送ったとして、窃盗などの疑いで同市北区篠路1条、タクシー運転手、C容疑者(24)も逮捕した。
2人の逮捕容疑は10月3日午後~4日朝、何者かと共謀し、南区の60代男性が管理する空き家に侵入し、指輪など複数の貴金属を盗んだとしている。
2024.11.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241109-V4JOAL54MRKVHPOYLN7JQ33ZCM/
現場の血痕で容疑者浮上 山形・三川の殺人事件 DNA型鑑定で
山形県三川町の住宅で9月、1人暮らしの無職、阿部祥子さん=当時(90)=が殺害された事件で、
県警が現場に残されていた血痕から採取した試料をDNA型鑑定した結果、殺人などの疑いで逮捕された同町のアルバイト、石川一馬容疑者(28)の関与が浮上したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。
容疑者が事件時に何らかの理由で負傷した可能性があるという。
捜査関係者によると、
室内で見つかった土足の足跡は1種類のみで、石川容疑者が単独で侵入したとみている。
阿部さんは全身に外傷があり、骨折や出血している箇所もあった。
容疑者が激しく暴行したとみて調べる。
県警は9日、石川容疑者を送検した。
2024.11.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241107-QALQTGPTI5OP3D7LW5ZS7Z3WQ4/
腹部出血に興奮、過去公判にみるA容疑者の人格を形づくった「いじめ」と「自傷行為」
兵庫県たつの市で平成18年、小学4年だった女児を刃物で刺し重傷を負わせたとして7日、
兵庫県警に殺人未遂容疑で逮捕されたA容疑者(45)はどんな人物なのか。 A容疑者の無期懲役が確定した岡山県津山市の小3女児殺害事件の確定判決によれば、動機は
「女の子のおなかを殴り、その苦しむ姿を見たかったから」とされる。
別事件の公判では、
A容疑者が中学・高校時代、美少女キャラが登場するアニメに熱中する一方、中学時代にいじめを受けたことをきっかけに自らの腹部を刺す自傷行為に及ぶようになったことが明かされた。
やがて
「女の子」と「腹部からの出血」が一体となったイメージに性的興奮を覚えるようになり、自傷行為は他者への暴力にエスカレート。平成27年5月には兵庫県姫路市内で当時14歳の女子中学生の胸や腹などをナイフで刺す殺人未遂事件を起こし、
実刑判決を受けて服役した。
警察OBの両親のもとに生まれ、厳しいしつけを受けたという。
高校卒業後に自衛隊に入隊したが、1年経たずに退職。その後は職を転々としていたという。
A容疑者は岡山事件で逮捕される前、実母にあてた手紙に、女児の首を絞めたが途中で怖くなって逃げ、その際、女児の家に侵入する真犯人を目撃した、と書いた。
公判では首を絞めたことも否認して全面無罪を主張したが、実母に不可解な手紙を送った理由について「真犯人がいることを信じてもらうため、自分が首を絞めたことにしてリアルさを出そうとした」と述べた。
弁護側は
「かえって疑われることに考えが及ばなかった」と主張。
誤ったやり方に固執する勝田容疑者の人格的特性を指摘していた。
2024.1101-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241101-45J576DH2NIGZHRQP4TRHPTZYU/
客室の宿泊代精算機壊される 千葉ホテル女性従業員死亡、県警が強盗殺人容疑で捜査
千葉県市原市中高根のホテルのフロントで従業員の佐伯仁美さん(56)が手を縛られて死亡しているのが見つかった事件で、宿泊代の自動精算機が壊れている客室があったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。県警は強盗殺人事件として市原署に捜査本部を設置。何者かが破壊して売上金を奪ったとみて、人の出入りを調べる。
ホテルのホームページや関係者によると、ホテルの泊まり勤務は通常、午後11時から翌日午前9時まで。客室は計13室ある。佐伯さんは10月31日夜から1人で仕事をしていたとみられる。
1日午前7時25分ごろ、首を切られて血を流し、意識がないままフロント内で倒れていた佐伯さんを、出勤してきた女性が見つけ119番した。
県警は詳しい死因や死亡推定時刻を調べるため、司法解剖をする。
2024.10.31-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241031-G7OL422LCJMIXH5QCOZ7DVHGPU/
東京・三鷹の強盗未遂で大学生が出頭 「ホワイト案件」検索、「逃げたら殺す」と脅される
30日午前1時ごろ、東京都三鷹市大沢の2階建て住宅に複数人が押し入った事件で、
警視庁捜査1課は31日、強盗未遂と住居侵入の疑いで、京都市下京区の大学生、A容疑者(23)を逮捕した。容疑を認めている。
捜査1課によると、A容疑者は30日午後11時ごろ、池袋署の池袋駅東口交番に出頭した。
A容疑者は金に困り、X(旧ツイッター)の「ホワイト案件」を検索。秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示を受けてほかの男と合流して現場に向かったという。調べに対し、「運び屋」の仕事だと思っていたが、集合場所で空き巣といわれ、「逃げたら殺す」と脅されて犯行に及んだなどと話しているという。
逮捕容疑は30日未明、三鷹市の住宅に窓ガラスを割って侵入し、住人の70代男性の首を絞めて金品を奪おうとしたとしている。男性が抵抗したため、何も奪わずに逃走した。
2024.10.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241030-WX6JHPQBCNII3L44PE64DD4E4M/
東京・三鷹の強盗未遂、連続強盗との関連捜査へ 複数人が窓割り侵入、住人の抵抗受け逃走
30日午前1時ごろ、東京都三鷹市大沢の2階建て住宅に複数人が押し入り、住人の70代男性の首を手で押さえつけるなどの暴行を加えた
。男性が大声を上げると、何も奪わずに逃走したという。警視庁三鷹署は強盗未遂事件として、首都圏で相次ぐ一連の強盗事件との関連についても調べる。
同署によると、若い男とみられる2~3人が1階の雨戸をこじ開け、窓ガラスを割って侵入。当時住宅では1階で男性と60代の妻が、2階で家族の女性が寝ていた。侵入者らは無言で男性らを襲撃していたほか、室内を物色した形跡もなかったという。
男性一家にけがはなく、2階にいた女性や逃げた妻が「家に誰かが侵入している。助けて」「夫が首を絞められている」と110番通報した。
現場は
調布飛行場や国立天文台近くの住宅街。三鷹市内では、工事業者をかたったり、「遺産相続の相談」「ごみの回収漏れがあった」などと称したりして訪問する男や、1軒1軒の写真を撮りながら歩く不審者がいたなどの情報が寄せられたとして、署や三鷹市が注意を呼びかけていた。
現場近くに住む80代女性は、
「1カ月ほど前にアパートを修理しているという若い男性が『工事のついでに家を見たい』と声をかけてきた。周辺で工事をしているところはなかったので不審に思った」と話している。
2024.10.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241028-HSFXCEPD7FNCTLPDEQ66RXIOZU/
首都圏の連続強盗で公開手配の男か、身柄確保 千葉・市川の連れ去り事件
首都圏で相次ぐ強盗のうち、千葉県市川市の住宅から女性が一時連れ去られて負傷した強盗致傷事件に関わったとして
公開手配されていたD容疑者(21)とみられる男が28日、身柄確保された。捜査関係者への取材で分かった。県警が事情を聴く方針。
捜査関係者によると、
防犯カメラの解析などから、容疑者は横浜市青葉区の強盗殺人事件に関与した疑いもある。
市川市の事件は17日未明に発生。一時連れ去られた住人の女性(50)が負傷し、軽乗用車や携帯電話が奪われた。
県警はこれまでに、連れ去られた女性を埼玉県で監禁した疑いで男(26)を現行犯逮捕。強盗致傷などの疑いで別の男(21)を逮捕している。
2024.10.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241027-NZR63OLVYRIWPMVYOGV2STOGV4/
死亡のガールズバー18歳女性「マッチングアプリで知り合った男性にお金盗まれた」と相談
東京都港区新橋のガールズバーで店員の谷沢優奈さん(18)=江戸川区=が客の男に刃物で首などを刺され死亡した事件で、
谷沢さんが今月初旬に「マッチングアプリで知り合った男性にお金を盗まれた」と警視庁に相談していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁愛宕署は殺人未遂容疑で、群馬県渋川市白井の職業不詳、A容疑者(49)を逮捕し調べている。
捜査関係者によると、
谷沢さんは10月初旬に「マッチングアプリで知り合った男性にお金を盗まれた」と警視庁に相談。男性はA容疑者とみられ、警視庁は谷沢さんから捜査協力を得られず、対応を終えたとしている。
2024.10.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241027-CI3EIDIOTBMENPHCXX6OQIT5JQ/
ガールズバーで18歳の女性店員が切られ死亡 東京・新橋 殺人未遂の疑いで男逮捕
東京・新橋のガールズバーで女性店員が客の男に切りつけられた事件で、
意識不明の重体だった店員の死亡が確認されたことが分かった。警視庁によると、
女性店員は東京都江戸川区の18歳。
27日午前5時40分ごろ、港区新橋3丁目の雑居ビル1階のガールズバーから「店長が客を押さえている」と110番があった。客の男が果物ナイフのようなもので10~20代ぐらいの女性店員の首付近を切りつけたといい、愛宕署は殺人未遂の疑いで男を現行犯逮捕。女性は病院に搬送された。
男は40~50代で、店長にその場で取り押さえられた。刃物は男が持ち込んだとみられ、刃渡り10センチほどだという。署が詳しい状況を調べている。
現場はJR新橋駅から西に約300メートルの繁華街。
2024.10.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241025-3VSJ2ZSB4NOSNNNVLJXCZ75AXM/
「遺体なき殺人」警視庁、病院食まで捜査尽くし殺人容疑で立件 浅草連続中毒死
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
東京・浅草エリアの隅田川を望むマンションを舞台に、一族が次々と変死した事件。
警視庁はA、B両容疑者がA容疑者の父、勇さんを殺害したとして再逮捕した。勇さんは当初病死扱いされ、すでに埋葬されたが、警視庁は勇さんの診断書のほか、病院食の献立まで調べ尽くす地道な捜査を重ね、「遺体なき殺人」の立件に踏み切った。
短期間で変死、遺体はすでになく…
両容疑者と子供らが千葉県から、東京都台東区の勇さんが所有するマンションに転居してきたのは平成28年10月。その直後から「もともとは高血圧があったくらい」(捜査関係者)と目立った持病のなかった勇さんの体調は悪化した。29年3月からは病院へ入退院を繰り返すようになり、翌年6月に「再生不良性貧血」と「敗血症」によって死亡した。
どのように勇さんは死に至ったのか―。短期間の変死であることから、次女の美輝(よしき)ちゃんら2人を中毒死させた嫌疑がかかる両容疑者の関与が疑われたが、遺体は既になく、当初は捜査関係者の間でも勇さんに対する殺人容疑での立件は不可能との見方も強かった。
通販でエチレングリコール購入
そこで、
捜査本部は両容疑者の行動と勇さんの容体を緻密に照らし合わせた。勇さんの殺害にも、令和5年に死亡した美輝ちゃんと同様、「エチレングリコール」が使用されたと推定し、押収した両容疑者のスマートフォンやパソコンを解析。平成29年8月ごろから、健一容疑者のクレジットカードを使って、通販サイトでエチレングリコールを購入していたことを裏付けた。
また、勇さんが入院していた際の検査結果や、1回分だけ残されていた血液などを分析したところ、徐々に腎臓を害し、衰弱していったことが判明。「エチレングリコールを服用した状態とみて矛盾はない」。複数の法医学者の所見を得て、同物質特有の腎臓への影響があったことも明らかにした。
LINEに殺意の文言
「エチレングリコールには粘性があり甘い。入れられるものは限られる」(捜査幹部)。捜査の対象は勇さんの病院食の献立や、両容疑者の見舞い状況にまで及んだという。夫婦のLINE(ライン)には勇さんへの殺意をうかがわせるような文言のやりとりもあったといい、警視庁が解明を進める。
(内田優作、前島沙紀、梶原龍)
2024.10.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241024-KZFU2PTSXFNX5E3REKHVUROTFM/
「ジョーク通じず通訳を叱責」 ヨギボー会長の「パワハラ」訴え、社員が提訴
ビーズソファの製造・販売を行う「Yogibo(ヨギボー)」(大阪市中央区)の当時の社長(現会長)から
パワーハラスメントを受けたなどとして、40代の男性社員が同社と会長を相手取り、1180万円超の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが24日、分かった。
訴状によると、男性は令和2年7月に「統括役員」として、米国に本社があったヨギボーの日本の販売代理店に入社。現会長が社長を務めていた代理店は3年12月に米国本社を買収し、代理店社長がトップに就任した。男性は米国での商談などの際に社長らの通訳を務めるようになった。
5年9月の約1カ月間の米国出張の際には、男性が社長の発言を聞き返したり、社長のジョークに気づかず、米国メンバーが笑わなかったりしたことに対し、「俺のリズムを崩した罪はでかい」などと叱責。断続的に未明まで及んだ。
男性は翌日に体調不良を訴え、帰国して適応障害と診断された。社長は帰国を希望した男性に、LINE(ライン)を通じて「仕事の途中放棄は重罪」と指摘。男性は会社からも「職場放棄」を理由とした懲戒処分を受けたほか、直前の1カ月間には月160時間を超える時間外労働もあったと訴えている。
男性は24日に大阪市内で会見し、「素直に謝ってほしいという気持ちが一番強い」と話した。
2024.10.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241024-OKNNX4HRTNOWVBW7IS6ODHGAT4/
<独自>川崎繁華街の暴行で50代男性死亡、客引きの19歳2人を容疑で逮捕 何らかトラブルか
(橋本愛、前島沙紀)
JR川崎駅近くの繁華街の路上で、
通行していた男性に暴行を加え、頭部に傷害を負わせて死亡させたとして、
警視庁少年事件課は、傷害致死の疑いで、いずれも19歳で川崎市の無職の男2人を逮捕した。捜査関係者への取材で23日、分かった。
捜査関係者によると、男らは8月24日午前2時50分ごろ、川崎市川崎区東田町の路上で、東京都内に住む50代の会社員の男性に殴る蹴るの暴行を加えて路上に転倒させ、その後、死亡させたとしている。男性は暴行によって頭に傷害を負っており、死因は外傷性脳機能障害だった。
現場はJR川崎駅近くの繁華街。男らは路上で客引きを行っており、付近で飲食した後だった男性と何らかのトラブルになり、暴行を加えたとみられる。
男性は転倒時に頭を打ち、都内の自宅に帰宅した後、同居する家族が異変に気付いて119番通報。病院に搬送されたが、9月5日に死亡した。警視庁が捜査していた。
客引き横行、ぼったくり被害も多発
客引きの男らに暴行を受け、男性が死亡した事件。繁華街の路上に立ち、飲食店やキャバクラへ客を呼び込む客引き行為は自治体の迷惑防止条例などで禁止されているが、横行しているのが現状だ。酔客を狙ったり執拗に付きまとったりして通行人とトラブルになるほか、他店の営業を妨害、客が悪質なぼったくり店に誘導されるケースも頻発。相次ぐ被害に警察当局が取り締まりを強化している。
今年6月には、東京都世田谷区の路上で、キャバクラの客引きともめていた男性に声をかけられたと勘違いした男が男性を暴行、死亡させる事件が発生。令和3年にも東京・池袋の路上で、キャバクラ従業員の男が、知り合いの客引きと口論になっていた男性を暴行して骨折させ、逮捕されている。
悪質な客引きに誘導された客がぼったくり被害に遭うケースもある。東京・新橋などをはじめとする各地の繁華街では、客引きされて飲食店に入った客が泥酔して記憶をなくし、後日身に覚えのない高額なクレジットカード決済やATMの引き出しに気付くなどの被害が多発している。
昨年末には違法に客引きした上、泥酔状態の男性客をATMに誘導し、現金100万円を引き出させて詐取したとして、新橋の飲食店従業員の女が逮捕されている。
さらに、歌舞伎町では今年1月、焼き鳥チェーン大手「鳥貴族」の系列店の客引きを装って「鳥貴族は満席なので入れない。系列店に案内する」などと噓を言い、客を関係のないぼったくり店に案内していたグループを警視庁が摘発した。
警視庁などは客引きを取り締まると同時に、客引きについていくとトラブルに巻き込まれる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
(橋本愛、前島沙紀)
2024.10.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241021-T7MDJ4PFLVKFLJ5BWGCNO5DERI/
旅行中のドイツ人学生が行方不明 和歌山県警、情報呼びかけ
和歌山県警は
21日、旅行で和歌山市を訪れていたドイツ人の男子大学生、クラウディオ・ヴォルムさん(21)が11日から行方不明になっていると発表した。
事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて情報提供を呼びかけている。
県警によるとヴォルムさんは9月21日に来日し、同30日から和歌山市内に滞在していたとみられる。今月11日午後8時半ごろに、同市東蔵前丁の南海和歌山市駅近くの防犯カメラに1人で歩く姿が映っていた。
防犯カメラの映像によると身長170~180センチ、中肉で、髪の色は金や茶とみられる。当時は黒っぽい長袖シャツに白っぽいズボンを着用し、黒っぽいリュックを背負っていた。
16日にヴォルムさんの父親の友人という日本人男性から「帰国していない」などと県警に相談があった。12日には、同市内の多目的トイレでヴォルムさんのパスポートや生活用品が見つかっていたという。
情報提供は、県警人身安全対策課(073・423・0110)または、和歌山西署(073・424・0110)。
2024.10.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241021-AWD2GUGQ6ZMKVKJQ55IGJS2QL4/
関東の中高生3人、強盗目的で山口に集合か 県警が職務質問し逮捕
山口県警は21日、山口県光市の住宅から金品を奪う目的で、
工具などを持参して強盗の準備をしたとして強盗予備の疑いで、千葉県多古町の自称男子高校生(18)と、自称茨城県牛久市の男子高校生(16)、同県龍ケ崎市の男子中学生(14)の3人を逮捕した。
山口県警は、
交流サイト(SNS)などでつながる匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)と関連があるとみて、指示役がいることも視野に捜査している。3人の認否や関係性を明らかにしていない。互いに面識がなかったとみている。
3人の逮捕容疑は20日午後8時ごろ、共謀して強盗を行う目的で工具などを持参し、光市の建設業の男性宅付近で金品を奪う機会をうかがったとしている。巡回中の警察官が男性宅近くの路上にいた3人を職務質問し発覚した。
2024.10.22-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241021-SDZQXPPEGFN7TKGZP2LX6OAFXY/
トクリュウ広域強盗事件 スマホ解析と資金流れ解明カギ 「ルフィ」捜査の知見活用
(内田優作)
8月ごろから相次ぐ強盗事件。これまでに実行役など約30人が逮捕されたが、
指示役の姿はいまだ見えず、社会に不安が広がっている。
捜査の鍵を握るのが実行役らのスマートフォンと資金の流れの解明、反社会的勢力などの情報だ。合同捜査本部は「ルフィ」などと名乗る指示役による一連の広域強盗事件で培った「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」に対抗する捜査手法を生かし、指示役ら首謀者の解明を急ぐ。
構図は同じ
事件は8月以降、首都圏を中心に14件発生。当初は質店などが狙われていたが、9月ごろからは一般住宅に押し入って住民を縛って暴行するなど凶悪化している。
今月15日には横浜市青葉区で男性が殺害される強盗殺人事件、17日には千葉県市川市の住宅から女性が連れ去られる事件が発生した。
警視庁と神奈川、千葉、埼玉の3県警が18日に合同捜査本部を設置し、約300人体制で捜査に当たる。
約30人を逮捕したが、実行役や運転役などで指示役には至っていない。警視庁の親家和仁刑事部長は同日の合同捜査本部会議で
「日本の警察の総力を挙げ、実態解明、首謀者らを一掃する」と指示した。
念頭に置くのが、
令和4、5年に「ルフィ」などと名乗る指示役らによって繰り返された広域強盗事件だ。警視庁などの合同捜査本部は当時、秘匿性の高い通信アプリの解析と証拠の積み上げで指示役4人を突き止めた。
警視庁幹部は今回の事件について「犯行の構図はルフィ事件と同じだ」と話す。
逮捕された実行役の多くが秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を使用していることが判明。米国で開発されたアプリでセキュリティー上の安全性が高く、メッセージが消去されたら復元は困難だという。
反社専門の捜査員も投入
今回、
スマホなどの解析はルフィ事件でデジタルフォレンジック(電子鑑識)技術でメッセージの復元を成功させた警視庁捜査支援分析センター(SSBC)が担う。迅速な押収と解析が捜査の行方を左右するが、SSBCは合同捜査本部設置前から関係するとみられる事件の容疑者から押収したスマホの解析を始めている。
また、ルフィ事件では強盗によって得たカネが送金された口座を追跡し、
フィリピンで引き出されていたことを端緒に収容中の男らが指示役として浮上した。奪われた被害品の流れの解明もポイントになる。
合同捜査本部には
反社会的勢力の実情に通じた組織犯罪対策部門の捜査員を投入。特殊詐欺グループとの関連も疑われることから、知能犯捜査を担う捜査2課の捜査員も組み込まれている。さまざまな犯罪グループに関する情報を幅広く収集し指示役につながる情報を掘り起こしている。
(内田優作)
2024.10.21-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241021-DQEWDZWERBLO7K3AHRFI4JQ2VA/
住宅に白骨化した3人の遺体 住民3人と連絡取れず 警視庁で身元確認 東京・亀有
20日午後7時ごろ、
東京都葛飾区青戸の住宅内で、白骨化した3人の遺体が見つかった。
この住宅には70代の姉と60代の弟、姉の40代の長男が住んでいたが、いずれも連絡が取れておらず、警視庁亀有署は遺体の身元を確認している。
亀有署によると、近所の住人から「最近住人を見ていない。1カ月前の回覧板がささったままになっている」と近くの交番に届け出があった。駆け付けた警察官が遺体を発見した。3人はいずれも無職で、近くに住む親族は区役所に相談するよう勧めていたという。
2024.10.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241020-K2UFBZM5FNI25M25ZX2KMV2YWY/
「闇バイト応募」と容疑者 札幌、首都圏の連続強盗と関連捜査
札幌市の住宅で今月、高齢男性を粘着テープで縛り現金を奪ったとして、強盗致傷容疑で逮捕された建設作業員、C容疑者(25)=北海道千歳市=が
「闇バイトに応募した」との趣旨の供述をしていることが20日、捜査関係者への取材で分かった。首都圏で相次ぐ強盗事件と手口が一部似ており、
道警が関連を慎重に捜査している。
捜査関係者によると、
C容疑者が「金に困り応募した」などと供述したほか、住宅に押し入った後、スマートフォンで何者かと通話していたことも判明。道警は交流サイト(SNS)で闇バイトに応募し、指示役とやりとりした可能性があるとみて押収したスマホの解析などを進めている。
C
容疑者は5日未明、札幌市豊平区の住宅に押し入り、男性の手足を縛って現金3万円を奪ったとして18日に逮捕された。道警は20日、C容疑者を
送検した。
2024.10.1-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241019-LP66GFSB3JNI5K74YWUKEOE6LI/
首相官邸の柵に車で突っ込む、40代男を現行犯逮捕 直前に自民党本部に火炎瓶投げつけか
19日午前5時50分ごろ、東京都千代田区永田町の自民党本部で、
正面出入り口に白のワンボックスで乗り付けた男が火炎瓶のようなもの5、6本を投げつけた。男は車で逃走し、首相官邸の敷地に車で突っ込もうとしたが、警備用の柵に阻まれた。男は車から降りて発煙筒のようなものを警察官に向けて投げようとしたが、警察官が制止。公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。
警視庁麴町署によると、確保された男は40代後半という。同署で詳しい状況を調べている。
首相官邸前には、消防車両やパトカー、白い軽自動車が止まり、周辺の道路は規制され、一般車両などは近づけなくなった。警察官らが軽自動車内を調べたりしていた。車内の後部にはポリタンクのようなものが積まれていたほか、コードのようなものが見えた。車の周辺には赤いポリタンクのようなものも散乱していた。
2024.10.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241018-TQMBPCPM4FKTPEML7KTDY74UJI/
広域強盗、千葉・市川の事件で新たに21歳の男逮捕 神奈川の警察署に出頭
千葉県市川市の住宅に男らが押し入り、住人の女性が連れ回された事件で、
千葉県警捜査1課は18日、強盗致傷と住居侵入の疑いで、いずれも自称で横浜市旭区南希望が丘、内装工、A容疑者(21)を逮捕した。
逮捕容疑は共謀して17日午前1時15分~午前2時45分ごろ、市川市の女性介護士(72)方に押し入り、在宅していた会社員の長女(50)に対して「金はどこだ、殺すぞ」などと脅した上、顔を殴るなどして軽乗用車1台や携帯電話などを奪ったとしている。長女は肋骨骨折などの重傷を負った。
長女はB容疑者(26)=監禁容疑で逮捕=と埼玉県川越市内にいたところを保護された。
A容疑者は18日未明、神奈川県警都筑署に出頭。千葉県警市川署に移送の上逮捕された。
2024.10.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241004-RK2TIYMUINJMXGMLCV4DCU6TJY/
会員2000人のハプニングバー 公然わいせつ幇助容疑で38歳店長を現行犯逮捕
客同士がわいせつな行為を見せ合う「ハプニングバー」で客にわいせつな行為をさせたとして、
警視庁保安課は公然わいせつ幇助の疑いで、東京・錦糸町の「Nocturne」店長、A容疑者(38)=墨田区江東橋=を現行犯逮捕した。
「ハプニングバーが好きで自分もやってみたいと思い開店させた」などと話し、容疑を認めている。
同課によると、店は3月に開店して会員制で運営し、約2千人の会員登録者がいた。9月までの半年間で、1250万円ほどを売り上げていたという。
客がインターホンを押すと開錠して店に案内し、健康保険証などで身分確認をした上で、携帯電話や手荷物をロッカーにしまわせるなど、捜査の手を逃れようとしていたとみられる。
6月にも警視庁から指導を受けたが、「借金を返すために後には引けなかった」と話している。
逮捕容疑は2日午後5時半ごろ、墨田区江東橋の同店を、30代の男性客と40代の女性客が公然とわいせつな行為をする際に利用させたとしている。客の2人も現行犯逮捕した後、任意で調べている。
2024.10.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241001-7DSRU3V4QBOFLO75QOOOJIJYTQ/
英語で「おまえを殺したい」叫ぶ 札幌頭部切断公判、A被告の会話音声公開
札幌・ススキノのホテルで昨年7月、男性=当時(62)=が殺害され頭部が切断された事件で、
殺人罪などで起訴されたA被告(30)の母親で、死体遺棄と同損壊のほう助罪に問われたB被告(61)の第4回公判が1日、札幌地裁であった。弁護側が提出した、
夫の精神科医修被告(60)=殺人ほう助罪などで起訴=と
A被告の会話音声が再生され、A被告が英語で「おまえを殺したい」などと叫ぶ声が法廷に流れた。
音声は修被告が録音。叫び声を上げるなど、A被告の興奮した様子が記録されていた。
その後、修被告が証人として出廷。検察側が前回公判で示した、
漂白剤で「指紋は消せる」という検索履歴について弁護側から問われると、履歴に残っていないと主張し、A被告に頼まれて漂白剤で人形についた皮脂汚れなどを「落とせるかどうか調べた記憶がある」と説明した。