事件問題-2021年1月~5月


2021.05,29-産経新聞 THE SANKEI WEB-https://www.sankei.com/article/20210529-4MGJU6M4CVKM7BIZEUHSI6TAYQ/
茨城家族4人殺傷、子供2人襲撃疑いで容疑者を再逮捕

  茨城県境町の家族4人殺傷事件で、会社員、小林光則さん=当時(48)=夫妻を殺害した容疑で逮捕された埼玉県の無職、A容疑者(26)を、茨城県警は29日、夫妻の長男(14)に対する殺人未遂容疑と、次女(13)への傷害容疑で再逮捕した。県警は、認否は明らかにしていない。

  再逮捕の容疑は、令和元年9月23日午前0時40分ごろ、小林さんの自宅で、長男の両腕と両足を刃物で刺し、次女に催涙スプレーをかけて両手に軽傷を負わせたとしている。
  茨城県警は今月7日、当時子供たちと別の部屋で寝ていた小林さんと妻の美和さん=当時(50)=の胸と首などを刃物で複数回刺し、失血死させた疑いでA容疑者を逮捕した。
  A容疑者は、昨年12月、自宅で硫黄約44キロを貯蔵していたとして、消防法違反の罪でさいたま地検に起訴された。また、警察手帳の記章を偽造した疑いで茨城県警が今年2月に逮捕、3月に水戸地検が起訴していた。


2021.05.29-Yahoo!Japanニュース(読売新聞 オンライン)-https://news.yahoo.co.jp/articles/c3bfd185bcf52a4eab9d23ad42edd440f021dade
女子大生殺害容疑の男、日記に「隣人に見張られている」…以前から被害妄想抱く?

  大阪府大東市のマンションで4月、大学4年吉岡桃七(ももな)さん(21)が自室で殺害された事件で、真下に住んでいた会社員A悟容疑者(48)の部屋から、「隣人に見張られている」と書かれた古い日記が見つかったことが、府警への取材でわかった。事件は28日で発生から1か月。府警は、A容疑者が以前から被害妄想を抱いていたとみて、事件に至った経緯を調べている。

  事件は4月28日朝に発生。吉岡さんは3階の自室で後頭部を鈍器で殴られ、全身を刃物で切りつけられて失血死した。府警は、A容疑者が襲撃後、ベランダにかけたはしごで自室に戻り、火を放って一酸化炭素中毒死したとみて、容疑者死亡のまま殺人容疑などで書類送検する方針。

  府警がA容疑者の部屋を調べたところ、自筆のノート1冊を発見。大東市内の別のマンションに住んでいた2013年7月からの日記で、「隣の住人に見張られている」「ユニットバスに入ると隣の人に聞き耳を立てられる」など、連日のように周囲の住民らへの不満が書かれていたという。
  A容疑者は管理人に「隣人から嫌がらせを受けた」と告げ、15年6月に事件のあったマンションに転居。その後の日記は発見されていないが、事件後、A容疑者の親族が府警に、「(数年前から)生活音に敏感になっていた」などと証言しており、府警はスマートフォンを解析するなどして動機の解明を進める。
  また、A容疑者の靴下に付いていた血液をDNA鑑定した結果、吉岡さんのものと一致したことも判明。事件20日前には通信販売ではしごを購入しており、府警はA容疑者が計画的に襲撃の準備を進めていたとみている。


2021.05.27-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASP5W63JKP5WPIHB019.html
強盗殺人容疑で再逮捕 現金も奪う? 神戸トランク遺体

  神戸市北区の畑で今月5日、横転した乗用車のトランクからコンビニ店長森下浩さん(62)=同区=の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は27日、死体遺棄容疑で逮捕していた同店員の男(27)=同=を強盗殺人の疑いで再逮捕し、発表した。

  男は「弁護士が来るまで何も言いません。黙秘します」と供述しているという。県警は、刑事責任能力の有無を慎重に調べるとして実名を公表していない。
  捜査1課によると、男は5月5日午後6時すぎ、北区山田町新池にある寺の駐車場で、森下さんの顔や手首、足首に粘着テープを巻き付けて車のトランクに押し込み、現金13万円と車を奪ったうえで殺害した疑いがある。
  森下さんは口や鼻をふさがれた状態で見つかっており、窒息死させられたと同課はみている。
  車は、現場から数百メートル離れた道路脇の畑に転落した状態で見つかった。森下さんはこの日午後5時15分ごろに職場のコンビニ店を出て、店外にいた男とともに車で寺の駐車場に行ったことが、ドライブレコーダーや防犯カメラの解析で判明したという。男はこの日、勤務ではなかったという。


2021.05.26-産経新聞 THE SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/article/20210526-BPDDZU3K3VLHBLRJH54XEIZCYE/
孫に熱湯をかけ金づちで殴打 容疑で84歳祖母を逮捕

 
同居する孫娘(25)に熱湯をかけ、金づちで頭を殴ったとして、大阪府警鶴見署は25日、殺人未遂の疑いで、大阪市鶴見区諸口、無職、A容疑者(84)を逮捕した。「金づちで殴ったが、熱湯ではなくお湯をかけただけで、殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。

 逮捕容疑は25日午前11時半ごろ、自宅2階のリビングで、寝ていた孫娘に熱湯をかけたり、金づちで頭を数回殴ったりして殺害しようとしたとしている。孫娘は両腕や胸にやけどを負うなどしたが、命に別条はないという。
 同署によると、A容疑者は娘夫妻や孫娘らと5人暮らし。当時、自宅には孫娘と2人だけで、孫娘が近くの交番に被害を申告した。同署が動機やトラブルの有無を調べている。


2021.05.24-JIJI COM-https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052400980&g=soc
74歳男性、自宅で死亡 手足縛られ、殺人か―熊本県警

  24日午前6時35分ごろ、熊本市南区城南町東阿高の住宅で、住人の農業中村尊徳さん(74)が手足を縛られて倒れている、と親族から110番があった。救急隊が駆け付けたが、中村さんは間もなく死亡が確認された。熊本県警は殺人事件の可能性もあるとみて捜査を始めた。

  県警熊本南署によると、中村さんは寝室の床に倒れており、手足をひものようなもので縛られていた。目立った外傷はないといい、県警は司法解剖して死因を調べる。室内を物色されたような形跡も見当たらないという。



2021.05.24-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210524/afr2105240002-n1.html
<独自>マスク着脱きっかけに「燃やすぞ」と脅迫 容疑で大学准教授を逮捕
(1)
  飲食店で居合わせた男性とマスク着脱をめぐってトラブルになり、男性が働く会社に脅迫電話をかけたとして、大阪府警は24日、脅迫容疑で、四天王寺大(大阪府羽曳野市)准教授のA容疑者(48)=大阪府高石市=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

  A容疑者は4月下旬~5月上旬にかけ、高石市内の会社に繰り返し電話をかけ、男性らに「殺す」「燃やすぞ」などと脅迫した疑いがある。
  捜査関係者などによると、A容疑者は昨年11月ごろに訪れた同市内の飲食店で、客として居合わせた40代の男性がマスクを外して食事をしていた最中に、携帯電話で短時間会話をしたことに立腹。男性が食事後、飲食店近くにある会社に入っていく姿を確認したとみられ、それ以降、執拗(しつよう)に脅迫電話や無言電話が会社にかかるようになり、危険を感じた男性らが府警に相談した。
  その後、会社への着信履歴を調べるなどした結果、A容疑者が電話をかけていた疑いが強まり、府警は男性らに危害が及ぶ可能性があることなどから、逮捕に踏み切った。
  A木容疑者は四天王寺大人文社会学部国際キャリア学科に所属し、国際政治や安全保障などを専門としている。
相次ぐマスクトラブル
  新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、マスクの着用をめぐるトラブルは後を絶たず、他人に危害を加えて逮捕されるケースもある。(2)
昨年9月、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションの機内で、別の乗客からマスクを着けていないことをとがめられた30代の男が激高。マスク着用を拒否し続け、客室乗務員の腕をひねって軽傷を負わせるなどし、乗客約120人を乗せた航空機は臨時着陸した。男は航空法違反などの容疑で大阪府警に逮捕された。
 また、今年1月の大学入学共通テストでは、マスクを鼻まで覆わずに失格となった男が、会場内のトイレに長時間居座ったとして、警視庁に逮捕された。男は試験監督による再三の注意に応じず「これが自分の正しいマスクの着用」と主張。この騒動で試験の開始時間が遅れるなど、多くの受験生に影響を与えた。
  海外ではマスク着用を義務づけるところもあるが、日本国内でのマスク着用はあくまでも「お願い」に過ぎない。マスクを適切に着用しないことが法律に抵触するわけではないが、今後もマスク着用をめぐるトラブルが身近に起きる可能性はある。
  奈良女子大の岡本英生教授(犯罪心理学)は「コロナ禍でマスク着用は『誰もが守るべきルール』という意識が強まっている」と指摘。「みんな我慢して着けているのに」といういらだちや「感染したくない」という恐怖が、「他人のマスクマナーに対する過度な反応を引き起こし、トラブルにつながってしまうのだろう」と話している。


2021.05.24-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210524/afr2105240024-n1.html
2年前の同居人死亡で男を逮捕 傷害致死・容疑者、資産を管理
(1)
  約2年前に同居の知人男性日常的に暴行して死亡させたとして、大阪府警捜査1課は24日、傷害致死容疑で大阪府豊中市西緑丘の無職、A容疑者(63)を逮捕した。同課によると、「(男性が)嘘をつくなどしたので暴行がエスカレートした。なぜ死んだかは分からない」と容疑を一部否認している。A容疑者は男性の資産や年金を管理しており、同課は暴力で藤原充司さん=当時(64)=を支配下に置いていたとみている。

  逮捕容疑は平成31年1月上旬~中旬、当時住んでいた同市内の集合住宅一室で、同居していた知人の藤原さんを殴ったり、蹴ったりするなどし、同月22日に死亡させたとしている。A容疑者は当時、妻と藤原さんの3人で暮らしていた。
  捜査関係者によると、A容疑者が同日、自ら119番。藤原さんはトイレの便座に座った状態で発見され、その場で死亡が確認された。容疑者は当初、死亡への関与を否定し、司法解剖でも死因は不詳とされたが、血液鑑定などの結果、今年3月に死因は全身打撲などによる敗血症性ショックと判明した。
  藤原さんの死後、A容疑者は知人4人と「藤尾軍団」と称するグループを結成。同課は今年に入り、うち一部の知人から多額の現金などを脅し取ったとしてA容疑者を逮捕。藤原さんの死亡にも関与したとみて捜査していた。
精神的支配下に 「伊丹」騒音で知り合う、日常的暴力 
  捜査関係者によると、A容疑者と藤原充司さんが知り合ったのは平成28年4月ごろ。A容疑者は当時、大阪(伊丹)空港周辺に住んでおり、藤原さんは民間会社で空港の騒音などへのクレームに対応する仕事に従事していた。業務のため部下と一緒に容疑者宅を訪れるうち、飲食をともにする間柄になったという。
(2)
  藤原さんには借金があり、A容疑者は弁護士を紹介するなどして債務整理を手伝ったという。一部を肩代わりしたこともあり、その返済などを理由に藤原さんに金銭を要求するようになった。
  当時、藤原さんには妻がいたが、A容疑者が自宅に押しかけ、妻に借金のことなどを吹き込むと、藤原さんは妻から家を追い出されたという。30年6月ごろからはA容疑者とその妻、藤原さんの3人で、豊中市内で同居を開始。同12月ごろに藤原さんの離婚が成立すると、事件現場となる集合住宅に3人で引っ越した。
  離婚を機に、藤原さんは自宅を売却。A容疑者は、売却代金のうち藤原さんの取り分(1千万円)のほか、年金などを含む藤原さんの金銭の管理をするように。暴行を加えるようにもなり、藤原さんは翌年1月に死亡した。
  「注意しても言うことを聞かないので、暴力をふるっていた」と供述しているA容疑者。監禁などの身体拘束はないものの、府警は「しつけ」と称した日常的な暴行や、金銭管理を通じて精神的な支配を深めていったとみている。
  現場近くに住む女性は「(A容疑者は)管理会社や近隣住民に『掃除ができていない』などと怒鳴るなど、クレーマーとして知られていた。(自宅の)部屋の壁に何かを打ち付ける音や振動が頻繁にあり、近所では『関わらない方がよい』とささやかれていたが…」と絶句した。


2021.05.22-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/premium/news/210522/prm2105220010-n1.html
「順位を優先」「予約を代行」ワクチン接種で詐欺横行
(1)
  高齢者への接種が本格化する新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり「優先順位を上げる」嘘の優遇を持ちかけるなどし、金銭を要求する詐欺とみられる電話が全国で相次いでいる。高齢者が「苦戦」するインターネット予約の代行を持ちかけるなど、コロナ情勢に即した変遷もみられるという。さらに、個人情報を引き出すだけの手口なども出現。警察当局や国民生活センターは「怪しい電話には絶対に応じないでほしい」などと注意を呼び掛けている。(宮野佳幸、吉沢智美)
接種優先順位上げる
  「新型コロナワクチン接種の予約がなかなか取れないので、予約を代行しますよ」。近畿地方の40代の男性の自宅に、1人の男が訪ねてきた。「市役所から来ました」。そう畳みかける男に、少し不審に思った男性が所属や名前を尋ねたところ、男は明確には答えず、逃げるように立ち去ったという。
  国民生活センターによると、2月に医療従事者への先行接種が始まると、こうした詐欺が疑われるような事案の相談が寄せられるようになったという。
  特に高齢者への接種が開始された4月以降は急増している。詐欺が疑われる相談はこれまで103件(17日現在)。また、専用電話に寄せられた相談だけでも47件(19日現在)に達しているといい、このうち4月以降は37件を占める。担当者は「ワクチン接種の優先順位を上げるといったものが目立つ」と話す。
予約代行が出現
  コロナ情勢の変化に伴い手口の変遷もみられる。
  多くの高齢者がネット予約に苦戦している実態が浮かびあがると、予約代行を持ちかける事案も出てきている。
  北九州市立消費生活センターによると、《成功報酬1千円で予約代行を請け負う》などとするチラシがポストに入っていたとする相談が、これまでに2件寄せられているという。ネットに不慣れな高齢者らを狙っている可能性もあるとみられる。
  自治体職員をかたり、予約代行をちらつかせる詐欺も懸念されるが、静岡県三島市など職員らがネット予約をサポートする自治体もあり、詐欺グループとの「線引き」が難しい状況もみられる。
個人情報狙いも
  一方、直接金銭を要求しない不審な電話も確認されている。
  秋田県横手市によると、今月15日、80代の女性宅に保健師を名乗る女から「ワクチン接種の予約は済んだか」「生年月日を教えてほしい」などと個人情報を引き出そうとする電話があった。
(2)
  警視庁犯罪抑止対策本部によると、東京都内でも詐欺とみられる電話は今月17日までに149件確認されており、ワクチン接種関連は20件に上るという。
  ワクチン接種に絡む不審電話での被害はないが、個人情報の引き出しなども懸念され、捜査関係者は「資産状況や個人情報を引き出し、次なる詐欺のターゲットを探っている可能性もある」などとして警戒を強めている。
  国民生活センターの担当者も状況を注視。担当者は「ワクチンは無料であり個人情報を聞き出すことはあり得ない。流出した個人情報が、別に悪用される危険性もあり、不審な電話には絶対に応じないでほしい」などとし、開設している専用電話(0120・797・188)への相談などを呼び掛けている。
接種までの流れ
  新型コロナウイルスのワクチンの接種までの流れは、まず、自治体から接種券が届くことから始まる。
  接種券が届くと、厚生労働省が開設しているホームページ「コロナワクチンナビ」にアクセス。《接種会場を探す》をクリックし、居住地の近くなどで接種を受けることができる医療機関や会場を探す。
  予約可能な医療機関や会場をクリックすると、それぞれのホームページに移ることができ、電話などで連絡して予約を入れる。実際の接種に際しては、接種券と健康保険証といった身分証明書を持っていく。
  ファイザー社のワクチンは1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受ける必要がある。モデルナ社とアストラゼネカ社のものも2回接種で、それぞれ4週間、4~12週間の間隔をおく必要があるという。


2021.05.20-NHK NEWS WEB(関西NHK WEB)-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210520/2000045849.html
吉川友梨さん行方不明事件18年 動画で情報提供呼びかけ

  大阪・熊取町で小学4年生の吉川友梨さんが行方不明になった事件から20日で18年です。
  新型コロナの影響でチラシ配りは中止されましたが、警察は動画を公開し、情報提供を呼びかけています。

  平成15年5月20日、大阪・熊取町で小学4年生だった吉川友梨さんの行方が分からなくなり、警察は誘拐事件としてのべ9万8000人を動員して捜査を続けていますが、未解決のまま20日で18年がたちました。
  ことしは、新型コロナの影響でチラシ配りは行われず、警察は事件の概要をまとめた動画を梅田や難波の大型モニターで公開しています。これに先だって、現場に近いJR熊取駅やコンビニエンスストアではポスターを掲示するなどしてあらためて情報提供を呼びかけています。

  この事件は、友梨さんが下校途中だった午後3時ごろ発生し、当時は白色のブラウスに紺色のスカートという小学校の制服姿だったということです。また、現場付近では不審な白い車が目撃され、警察はこの車とみられるトヨタの「130系クラウン」の所有者などについて、捜査を続けています。
  大阪府警捜査1課の原田英明 警部は、「寄せられる情報が事件解決の糸口になるので、どのようなささいな情報でも提供していただきたい」と話しています。
  情報は泉佐野警察署の捜査本部、072−464−1234で受け付けています。


2021.05.18-京都新聞-https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/566948
琵琶湖スーツケース遺体は死後半年以上 45~60歳、身長約170センチ、性別は不明

  滋賀県彦根市薩摩町の琵琶湖岸で17日、打ち上げられたスーツケースの中から遺体が見つかった事件で、滋賀県警は18日、司法解剖の結果、遺体は死後約半年以上が経過していると発表し、死体遺棄事件として彦根署に約60人体制の捜査本部を設置した。

  捜査1課によると、遺体は45~60歳くらいで、身長は約170センチ。裸の状態で布製の黒いスーツケース(85センチ×55センチ×25センチ)に、銀色のシートにくるまれ、体を丸めた状態で入れられていた。腐敗が進んで白骨化し、性別は判明せず、死因は不詳だが目立った外傷などは見られないという。
  また、18日に現場付近を捜索したところ、遺体が見つかった場所から約10~230メートルの砂浜で、足首と指の形をした人骨のようなもの計3点を発見し、遺体との関連などを調べている。
  県警は身元の特定を進めるほか、さらに現場近くの水中などで手掛かりを探す方針。


2021.05.18-NHK NEWS WEB(和歌山NEWS WE )-https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20210519/
“紀州のドン・ファン”不審死 元妻を殺人などの罪で起訴

  田辺市の資産家で、“紀州のドン・ファン”とも呼ばれた会社社長の男性を殺害したとして、月逮捕された25歳の元妻について、和歌山地方検察庁は19日、殺人などの罪で起訴しました。

  3年前、田辺市で会社社長の野崎幸助さん(当時77)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡したことをめぐり、和歌山地方検察庁は19日、元妻のA被告(25)を、殺人と覚醒剤取締法違反の罪で起訴しました。
  これまでの捜査では、A被告が関与したという直接的な証拠は見つかっていませんが、スマートフォンの解析などで、事件前に覚醒剤の密売人と接触していたとみられることなどがわかっています。
  検察は、状況証拠を積み重ねることで、有罪の立証は可能と判断したとみられます。一方、A被告は取り調べに否認、黙秘しているということです。
  野崎さんの不審死にA被告が関与したのかどうか、裁判員裁判で審理されることになりますが、被告側がどのような主張をするのか、今後の焦点となります。


2021.05.18-iza(産経ニュース)-http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/210518/evt21051822060024-n1.html
「父、知人病院へ転院」と嘘 逮捕の医師 退院日に死亡届

  ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者を殺害したとして嘱託殺人罪で起訴された医師のA容疑者(43)ら3人が、A容疑者の父親への殺人容疑で京都府警に逮捕された事件で、A容疑者が「知人が勤める東京都内の病院に転院させる」と説明し、入院中だった父親を退院させたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。

  だが、父親は実際には転院せず、退院した日の午後に都内の区役所に死亡届が出されていた。府警は、父親は退院後、数時間以内に殺害されたとみて捜査している。
  他に逮捕されたのは医師のB容疑者(43)とA容疑者の母親のC 容疑者(76)。3人は共謀して平成23年3月5日、都内で父親の靖さん=当時(77)=を殺害したとして、殺人容疑で逮捕、送検された。府警は認否を明らかにしていない。
  捜査関係者によると、靖さんは精神疾患で長野県内の病院に入院していたが、A容疑者が知人が勤める病院に転院させると申し出たため、同年3月5日午前に退院。だが府警が、転院先とされた病院に確認すると、転院した形跡はなかった。退院前、病院が提案した胃ろう造設に対し、A容疑者が反発していたことも確認されている。


2021.05.16-Yahoo!Japanニュース(東海テレビ)-https://news.yahoo.co.jp/articles/9237d151af839d308272ebbaac93ac298a38c819
12歳女子中学生がリュックサックひったくられる…男が目の前で小銭入れだけ抜き取りリュックを投げ返して逃走

  16日午後、愛知県刈谷市で12歳の女子中学生が男にリュックサックをひったくられ、現金およそ700円が入った小銭入れを奪われました。
   警察によりますと、16日午後6時半ごろ、刈谷市築地町の路上で、中学校から帰宅するため歩いていた女子中学生(12)が、後ろから近づいてきた男にリュックサックをひったくられました。
   男は女子中学生の目の前でリュックサックから小銭入れだけを抜き取り、女子中学生にリュックサックを投げ返して逃走したということです。
   小銭入れには現金692円が入っていたということです。女の子にケガはありませんでした。  逃げた男は30歳くらい、身長およそ165センチで、黒っぽい長袖シャツとズボンを着て、手袋をしていたということです。


2021.05.13-NHK SANKEI NEWS(関西NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210513/2000045510.html
ALS嘱託殺人事件で逮捕の医師ら死亡診断書にうそ記載か

  難病・ALS患者への嘱託殺人事件で逮捕・起訴された医師2人10年前にこのうち1人の父親も殺害したとして再逮捕された事件で、父親の死亡診断書に無関係の医師の名前など、うその内容が記載されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は医師らの認否を明らかにしていません。

 いずれも医師のA容疑者(43)とB容疑者(43)は、10年前、山本医師の父親の靖さん(当時77)を東京都内で何らかの方法で殺害したとして、12日に逮捕されました。
  また、B医師の母親のC容疑者(76)も、殺害に関わったとして逮捕されました。警察は3人の認否について明らかにしていません。これまでの調べで、靖さんは医師らに入院先の長野県内の病院から都内のアパートに連れ出され、その日のうちに死亡したことが分かっていますが、その後、役所に提出された死亡診断書に、無関係の医師の名前や、所属先として実在しない病院が記されていたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
  警察は、医師らが死亡診断書にうその情報を記載し、事件の発覚を免れようとした疑いもあるとみて、詳しく調べています。
  A医師とB医師は、難病、ALSを患う京都市の女性の依頼を受け薬物を投与して殺害したとして、去年、逮捕・起訴されています。


2021.05.11-日本』経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE109VN0Q1A510C2000000/
女性選手画像を無断転用疑い サイト運営者の男逮捕

  テレビ番組で放映された女性アスリートの画像を無断転用し、自らの運営するアダルトサイトで公開したとして、警視庁は11日、京都府精華町桜が丘の自営業、A容疑者(37)を著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。

  アスリートを性的な意図で撮影したり、SNS(交流サイト)などで性的な画像を拡散したりする被害は近年、社会問題化している。2020年11月に被害撲滅に乗り出した日本オリンピック委員会(JOC)からの情報提供による摘発は全国で初めて。
  警視庁保安課によると、逮捕容疑は19年5月、テレビ局が放映した番組の一部を加工した画像39点を自身が運営するアダルトサイトで公開し、テレビ局の著作権を侵害した疑い。
  画像は複数の女性アスリートのもので、いずれも「放送事故」などと性的なコメントをつけて公開されていた。逮捕は9日で、同容疑者は調べに対して黙秘しているという。
  JOCは20年11月、盗撮や悪質な画像、動画に関する情報提供窓口を開設した。これまでに約1000件の情報が寄せられ、警察当局に被害を相談するなかで、そのうち4件から同容疑者の関与が浮上した。
  逮捕を受けて、JOCの山下泰裕会長は「抑止力を高める第一歩として歓迎したい。引き続きすべてのアスリートが安心して競技に集中できる環境を守るために関係団体と連携してまいります」とのコメントを発表した。


2021.05.07-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASP573QDRP56PIHB02X.html
逮捕の男、被害者の車で遺体運搬か 神戸・トランク遺体

  神戸市北区の畑で5日、横転した乗用車のトランクからコンビニ店長森下浩さん(62)=同区=の遺体が見つかった事件で、車は森下さんのものだったことが兵庫県警への取材でわかった。
  県警は6日、遺体発見時に現場のそばにいた同店員の男(27)を死体遺棄容疑で逮捕した。運転席にいたのを近隣住民が目撃していることから、男が運転し、遺体を運んだとみている。男は無免許だという。
  男は逮捕時の調べに「黙秘させてもらいます」と供述。県警は刑事責任能力の有無を慎重に調べるとして実名を公表していない。
  男は森下さんと同じコンビニ店に勤務。捜査関係者によると、任意の聴取には遺棄への関与を認め「仕事でトラブルがあった」という趣旨の説明をしたという。
  捜査1課によると、車は5日夕、道路脇の畑に転落した状態で見つかった。県警が車のトランクを調べ、遺体を見つけた。
  通報した男性は「ドカンという音がして、外に出ると車が畑に落ちていた。中に運転手がいたので引っ張り上げた。『警察に電話しいよ』と伝えた」と話した。
  森下さんの遺体に目立った外傷はなく、7日午前から司法解剖を始め死因を詳しく調べている。


2021.05.04-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210504/afr2105040007-n1.html
「紀州のドン・ファン」殺害、逮捕1週間 間接証拠の積み上げ焦点
(1)
  「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に覚醒剤を摂取させ、殺害したとして殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで元妻容疑者(25)が逮捕されてから5日で1週間。元妻容疑者は関与を認めていないとみられるが、殺害方法について事前に検索するなど、計画的犯行の疑いも浮かんできた。和歌山県警は過去の殺人事件も参考に、状況証拠の積み上げによって立証していく構えだ。
計画性強まる
  捜査の焦点の一つは覚醒剤だ。野崎さんは平成30年5月24日夜に自宅で急死。解剖の結果、死亡推定時刻は午後9時ごろで、体内から致死量を超える覚醒剤成分が検出された。

  県警は野崎さんが生前、覚醒剤と関わりがなかったことを確認したうえで、元妻容疑者の身辺を捜査。その結果、事件前に田辺市内で密売人と接触していたことが判明。容疑者自身が覚醒剤を使った形跡もないことから、犯行のために覚醒剤を入手したとみている。
  野崎さんが死亡直前、元妻容疑者と2人きりで夕食を取っていたことも、防犯カメラの映像や野崎さん宅の家政婦の証言などから判明。県警は解剖結果などから、野崎さんが夕食前後に覚醒剤を摂取させられた疑いが強いとみており、それが可能だったのは元妻容疑者だけと絞り込んだ。
  また、県警は元妻容疑者が事件前に、薬物入手や殺害の方法をスマートフォンで検索、関連サイトにアクセスした形跡があったことも確認。容疑者の犯行を示す証拠の一つとみている。
詐欺罪でも告発
  動機面も重要なポイントだ。
(2)
  元妻容疑者は野崎さんと死亡約3カ月前に結婚したばかり。野崎さんが毎月100万円を支払うことが、結婚の条件だった。
  だが野崎さんは、元妻容疑者の東京滞在が多いことなどに不満を募らせ、離婚を迫っていたという。野崎さんには約13億円に上る資産があり、亡くなれば元妻容疑者には半分分与を求める権利があった。
  また、元妻容疑者が野崎さんの死後、引き継いだ会社の資金約3830万円を詐取したとして詐欺罪で告発されていたことも判明。県警は、こうした金銭関係も動機につながる可能性があるとみている。
有罪の実績
  目撃証言などの直接証拠がない中、県警は状況証拠の積み重ねで、犯人性を固めていくしかないが、和歌山県内では平成29年、白浜町の海で女性=当時(28)=が溺れて死亡し、翌年に水難事故を偽装して殺害したとして夫(32)が逮捕、起訴される事件があった。
  この事件でも犯行の直接証拠はなく、夫は否認したが、県警や和歌山地検は間接的証拠を積み重ね、夫以外に犯行は不可能だった
などと主張。和歌山地裁は今年3月、夫の犯行と認め、懲役19年を言い渡した。

  判決では夫が事件前、「溺死に見せかける」などの言葉をスマートフォンで検索していたことも計画性と認定された。夫は控訴しているが、県警幹部はこの事件が「大いに参考になった」とし、「今回の事件でも覚醒剤を摂取させることができたのは元妻容疑者しかいない」と言い切る。


2021.05.01-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210501/afr2105010014-n1.html
「紀州のドン・ファン」元妻を3800万円詐欺罪で告発

  「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚醒剤中毒で死亡した事件に絡み、野崎さんから引き継いだ会社の資金約3830万円を詐取したとして、元妻容疑者(25)=殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕=が詐欺罪で告発されていたことが1日、関係者らへの取材で分かった。
 告発したのは野崎さんの知人で会社の元監査役の男性。和歌山県警は告発状を受理し、不審死事件との関連を調べている。
  告発状では、元妻容疑者が平成30年9月、会社の口座から自身名義の口座に約3830万円を送金し、だまし取ったとしている。元妻容疑者は野崎さんの死後、会社の代表取締役に就任したが、法的手続きを取っていなかったと主張している。

  元妻容疑者は同年7月、野崎さんの別会社の代表取締役も引き継いでいる。8月には、野崎さんの全財産を田辺市に寄付するとの遺言書があったと報道されていた。元監査役は昨年6月に告発した。
  捜査関係者などによると、野崎さんと元妻容疑者は30年2月に結婚。県警が容疑者のスマートフォンを調べたところ、同年5月に野崎さんが死亡するまでの間に「殺害」や「覚醒剤」といった単語で検索した履歴が残っていたことが判明。病死に見せ掛ける方法などを説明するサイトにアクセスした形跡もあったという。


2021.05.01-Yahoo!Japanニュース(テレNEWS24)-https://news.yahoo.co.jp/articles/40b5f74a39f40a4237c67aa6014d347169f585f2
女子大生、逃げる中執拗に切りつけられたか

  大阪府大東市のマンションで女子大学生が殺害された事件で、大学生の傷は、大半が背中側にあったことがわかりました。
   4月28日、大東市のマンションで女子大学生が殺害された事件では、警察は、真下の部屋で起きた火事で死亡したA容疑者が、大学生を襲ったとみて調べを進めています。
   司法解剖の結果、大学生の死因は、全身に傷を負ったことによる失血死だったことがわかりました。 部屋中に血の痕があり、傷は背中側に多かったことから、逃げようとする中で、執拗(しつよう)に切りつけられたとみられます。
  一方、死亡したA容疑者の死因は一酸化炭素中毒だったこともわかり、警察は、A容疑者が大学生を殺害した後、自分の部屋に放火したとみて調べています。


2021.04.27-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210427/afr2104270006-n1.html
「机の上の筋弛緩剤盗んだ」看護師供述 不適切管理か

  大阪府羽曳野市の城山病院で3月、手術の麻酔などに使用する筋弛緩(しかん)剤の瓶1本(10ミリグラム)が盗まれた事件で、大阪府警に窃盗容疑で逮捕された看護師の30代の男が集中治療室の机の上に置かれていた瓶を盗んだ」などと供述していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。

  筋弛緩剤などの毒薬は、鍵をかけて貯蔵するよう法令で定められており、管理方法が不適切だった可能性がある。一連の経緯について、管轄の藤井寺保健所は同病院に顛末(てんまつ)書を求める行政指導を行った。同病院は「取材対応はできない」としている。
  捜査関係者によると、3月23日に病院職員が薬局で筋弛緩剤の瓶を受け取ったが、会議に出席するため、集中治療室の机の上に瓶を置いていたという。会議から戻った職員が瓶がないことに気づいたが、男はこの間に瓶を盗んだとみられる。
  府警は男の自宅を家宅捜索するなどしたが、瓶は見つかっていない。男は「筋弛緩剤は処分した」と説明しているといい、府警が供述の裏付けなどを進めている。


2021.04.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210428/amp/k10013002961000.html
大阪 21歳大学生殺害事件 頭に殴られたような傷

  28日、大阪 大東市のマンションで女性が殺害された事件で、女性はこの部屋に住む21歳の大学生と確認されました。大学生の頭には殴られたような傷があり、警察は下の階の部屋で起きた火事で死亡した男性との関連を調べています。

部屋にバールのような鈍器 ベランダにはしご
  28日午前7時ごろ、大東市谷川のマンションの3階の部屋で女性が血を流して倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたがその後、死亡しました。
  警察によりますと、死亡したのはこの部屋に住む大学4年生の吉岡桃七さん(21)と確認されたということです。
  また、警察官が現場に到着した同じ時間帯に1つ下の2階の部屋で火事が起きおよそ1時間半後に消し止められましたが、住人とみられる40代くらいの男性が死亡しました。
  これまでの捜査関係者への取材で大学生の頭には固いもので殴られたような傷があり、部屋には血のついたバールのような鈍器が残されていたことが分かっていて、2階と3階の部屋のベランダにははしごがかけられていたということです。
  警察は、大学生が殺害されたとみて捜査するとともに火事の現場で死亡した男性との関連を詳しく調べています。


2021.04.28-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20210428/k00/00m/040/273000c
太陽光発電会社を家宅捜索 融資金詐欺容疑 東京地検特捜部

  金融機関から融資金数億円をだまし取ったとして、東京地検特捜部が横浜市の太陽光発電関連会社「テクノシステム」詐欺容疑で家宅捜索したことが、関係者への取材で判明した。特捜部はテクノ社の資金繰りの解明を進めるとみられる。

  関係者によると、テクノ社は2020年夏ごろ、バイオマス発電事業を巡り、金融機関に虚偽の書類を提出し、融資金数億円をだまし取った疑いが持たれている。家宅捜索は27日に行われ、複数の関係先から資料が押収された。借入金を別の借金の返済に充てるなど資金繰りに窮していた疑いがあるという。

  テクノ社を巡っては、SBIホールディングス(東京都)の子会社が28日、再生可能エネルギー事業などのために貸し付けた約129億円が、借入金の返済など目的外に使われたとする第三者委員会の調査報告書を公表した。インターネットで投資を募って企業に貸し付ける「ソーシャルレンディング」で17~20年、テクノ社側に計約383億円を融資したが、このうち計約129億円は融資の名目だった太陽光発電などに使われていなかったとしている。
  民間信用調査会社によると、テクノ社は09年に設立され、大阪市など全国に10支店。再生可能エネルギー事業や飲食事業を手がけ、19年11月期の売上高は約161億円。28日は社員らは不在で電話もつながらなかった。【志村一也、二村祐士朗、国本愛、松尾知典】


2021.04.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210428/k10013002181000.html
“紀州のドン・ファン”不審死 元妻を殺人などの疑いで逮捕

 和歌山県田辺市の資産家で、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた会社社長の男性が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、警察は28日、25歳の元妻を殺人などの疑いで逮捕しました。捜査関係者によりますと、元妻は事件前に覚醒剤の密売人とSNSで連絡をとり、田辺市内で接触したとみられるということです。警察は、元妻の認否を明らかにしていません。

  3年前、和歌山県田辺市の会社社長で“紀州のドン・ファン”とも呼ばれていた野崎幸助さん(77)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、警察は28日午前5時すぎ、東京 品川区に住む元妻容疑者(25)を殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕しました。

  これまでの調べで、野崎さんが自分で覚醒剤を使った痕跡がなく、元妻容疑者が口から摂取させた疑いがあるということです。また捜査関係者によりますと、元妻容疑者が野崎さんと結婚したあと、スマートフォンで覚醒剤について調べていたことがわかったということです。さらに、SNSを通じて覚醒剤の密売人と連絡をとり、田辺市内で接触していたとみられることもわかったということです。
  警察は、覚醒剤の入手ルートや野崎さんに摂取させたいきさつなどを調べています。警察は、元妻容疑者の認否について明らかにしていません。
元妻容疑者 逮捕後の様子
  元妻容疑者(25)は東京 品川区の自宅マンションで逮捕されたあと白いワゴン車に乗せられて午前5時半すぎに建物を出ました。表情などははっきり見えませんでしたが、座席に座ってうつむいているようでした。
元妻容疑者 南紀白浜空港での様子
  元妻容疑者(25)を乗せた飛行機は、午前8時45分ごろに和歌山県白浜町にある南紀白浜空港に到着しました。元妻容疑者は、すべての乗客が飛行機から降りた後、最後に複数の捜査員に囲まれながら一般の乗客が利用しない階段を使って空港に降りました。元妻容疑者は少しうつむいた様子で階段を降り、待機していた警察の車に乗せられ、午前9時ごろ捜査が行われている田辺警察署に向かいました。
元妻容疑者とは
  元妻容疑者は札幌市出身で、野崎さんとは50歳以上年齢の離れた妻でした。野崎さんが亡くなる直前の平成30年に出版した「紀州のドン・ファン野望篇」という本の中では、前の年の秋に羽田空港で転んだところを当時21歳だった元妻容疑者に助けてもらったことがきっかけで知り合ったと紹介されています。そして「最後の女性になってくれませんか」と野崎さんから申し込まれ平成30年2月に結婚しました。

  元妻容疑者は結婚後も東京都内のマンションに住み野崎さんのいる和歌山県田辺市に姿を見せることは少なかったということです。そして、野崎さんは結婚からわずか3か月後に不審な死を遂げます。葬儀や初盆の際の元妻容疑者の様子について参列した男性は「『旦那さんが亡くなってしまって大変だね』と声をかけたら『別に』という反応で、スマートフォンを触ってばかりでした」と違和感を覚えたと話していました。
野崎さん「紀州のドン・ファン」と称し注目集める
  野崎幸助さんは、平成28年に出版した自伝で、“美女4000人に30億円を貢いだ男”として次々と女性を誘惑するスペインの伝説上の人物、「ドン・フアン」にみずからを重ね合わせ「紀州のドン・ファン」と称して注目を集めました。
  著書によりますと、野崎さんは和歌山県田辺市で生まれ、中学卒業後、鉄くず拾いや訪問販売から商売を始めて金融業や不動産業へと手を広げ、億単位の資産を築くまでになったとしています。
  こうした商売に情熱を注いだ理由については「私がお金を稼ぐ理由は、なんと言っても魅力的な女性とお付き合いをしたい、その一点に尽きます。仕事も女性とのお付き合いも、『死ぬまで現役』と心に誓っております」とつづっていて、これまでに4000人以上の女性と交際し、30億円ほどを使ったとしています。
  40年来の友人という男性は、NHKの取材に対し「地元の田辺市には他にいないような派手な暮らしで自宅には数億円もする著名な画家の絵画を飾っていました。服装も全身高級ブランドで着飾り数百万円もするダイヤモンドのカフスボタンをつけていました」と話しています。
野崎さんと親交があった人は
  野崎幸助さんの会社の役員を務め、生前、側近と呼ばれるほど親交があった元畑眞さんがNHKの取材に応じました。元妻容疑者が逮捕されたことについて「野崎さんは、覚醒剤を絶対にやらない人だったので、きっと誰かに飲まされたんだろうと思っていた」と話しています。
  また、元畑さんは元妻容疑者は結婚後、野崎さんから毎月100万円を受け取っていて、月末に支払いが滞ると金を渡すよう、せかす場面もあった」と話しています。元妻容疑者は、結婚後も東京都内のマンションに住み和歌山県田辺市に姿を見せることは少なかったということで、元畑さんは「野崎さんはこのような状況なら別れるとか、離婚したらお金は渡さないと言っていた」と話しています。
野崎さんの同級生は
  また野崎さんと小中学校で同級生だった男性は、元妻容疑者が逮捕されたことについて「逮捕されるまでずいぶん長い時間がかかったと思うが、これで一段落したなと思う」と話しました。そして、元妻容疑者には野崎さんの通夜で初めて会ったとしたうえで「毅然とした表情で、22歳とは思えないほど堂々としていた。夫が亡くなっても憔悴するようなそぶりを見せず落ち着いていたのを覚えている」と話していました。


2021.4.26-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210426/afr2104260036-n1.html
〈独自〉筋弛緩剤 看護師窃盗容疑で逮捕 大阪府警

  大阪府羽曳野市の城山病院で3月、手術の麻酔などに使う筋弛緩(しかん)剤の瓶1本(10ミリグラム)がなくなった問題で、同病院に勤務する30代の看護師の男が瓶を盗んだ疑いが強まり、大阪府警が窃盗容疑で逮捕していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。

  捜査関係者によると、男は容疑を認めているが、瓶は見つかっていない。男は筋弛緩剤について「処分した」と説明しているといい、府警は裏付けを進めるとともに詳しい動機などを調べている。
  男は3月、同病院の集中治療室から筋弛緩剤の瓶1本を盗んだ疑いが持たれている。筋弛緩剤は呼吸困難を引き起こす作用があるため毒薬に指定されており、10ミリグラムで大人1人分の致死量があるという。
  3月23日に集中治療室の瓶が見当たらないことに病院職員が気づいた。院内の捜索でも見つからず、同病院は盗まれた可能性があるとして、府警に被害届を提出していた。


2021.04.25-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/premium/news/210425/prm2104250010-n1.html
大金動く在留ベトナム人の丁半博打「ソックディア」の災厄
(1)
  在留ベトナム人の増加に伴い、各地で高額な賭け金が行き交うベトナム式賭博の立件が相次いでいる。ときには数百万円もの金がやり取りされることもあり、ギャンブルに端を発した暴行トラブルや窃盗事件も起きている。事情に詳しい識者は、新型コロナウイルス禍の影響を指摘する。彼らのコミュニティーで今、何が起きているのか。

賭博の名は「ソックディア」
 「いくら賭ける?」  「500万出せよ!」
  受け皿の上に、ふたをするように伏せられた茶碗(ちゃわん)。それを挟んで両サイドの男たちから景気のいいベトナム語が飛び交う一万円札の束が無造作に賭場にほうり投げられ、ベット(賭け)は終了。全員の視線が一点に注がれる。そして「親」が茶碗を開けた瞬間、勝者と敗者が決し、負け側の札束が次々と回収されていった。
  これは日本国内で撮影されたベトナム式賭博「ソックディア」の一場面。ベトナム語で「皿を振る」。丁半ばくちの一種だ。 日本の丁半ばくちではサイコロを使うが、ソックディアではその代わりに、トランプのマークの切り抜きなどを用いる。 ルールはいたって単純。親は皿の上にトランプのマークが書かれた紙片を4枚置き、その上から茶碗やコップをかぶせて上下に振る。参加者は表を向いた紙片が奇数枚か偶数枚かを予想して金を賭けるのだ。 勝てば賭け金と同額を得ることができ、負ければ没収される。奇数か偶数かだけでなく、その枚数まで当てると、5~10倍で払い戻しされる「高額配当表」が用いられる場合もあるという。
相次ぐ賭けのトラブル
  兵庫県姫路市では2月、経営する飲食店内で、ベトナム人客にソックディアをさせて手数料を受け取っていたとして、兵庫県警が賭博開帳図利の疑いで、ベトナム国籍の女を逮捕。女の夫や長男も幇助(ほうじょ)罪で逮捕され、店の客だった30~50代の男女12人が単純賭博容疑で書類送検された
(2)
  賭博そのものの摘発はもちろん、これを発端とした事件やトラブルも後を絶たない 同県警がドラッグストアを狙った大量万引事件で摘発した元技能実習生のベトナム人の男は、逮捕後の調べに「賭博で大負けした」「賭博する金が欲しかった」などと供述。捜査関係者によれば、共犯のもう一人の元実習生のベトナム人男も、これまで東京、福岡、群馬、愛知など複数の場所で開かれていた賭場に出入りしていたと明かしたという。
  また昨年12月には、滋賀県長浜市でベトナム人男性に暴行を加えたうえ千葉県内まで車で連れ去り監禁したなどとして、20~27歳のベトナム人の男7人が、同県警に監禁などの疑いで逮捕された。のちに賭博の清算金取り立てが目的であったことが明らかになった。
真っ先に解雇 コロナ禍で行き場失い
  神戸市内で実習生らを支援するベトナム人女性(55)によれば、賭博はもちろんベトナムでもご法度。「お金を賭けていなくてもソックディアをやっていると警察に厳しく取り締まられる」と話す。ただ本国でも、若者がひそかに金を賭け、ソックディアをやっているという話はあるようだ。
  在留ベトナム人コミュニティーでは、口コミなどで賭場の情報が広がっているという。違法なソックディア賭博が、これほど横行する背景には何があるのか。
(3)
  そもそもは、在留ベトナム人自体が近年、大幅に増加していることが挙げられる。
  出入国在留管理庁の調査によると、平成22年時点の在留ベトナム人の数は約4万人だったが、10年後の令和2年には約45万人と10倍以上に増加した。在留資格別でみると、技能実習生が20万人を超えて最多。留学生6万人余りがこれに続く。数が増えたことで、それまで目立たなかった違法賭博が表面化するようになった。
  捜査関係者は「立件できていないものの、賭博に関する情報提供は複数寄せられている。不定期で場所を変えたりするため実態の解明は一筋縄ではいかない」と明かす。
  新型コロナの感染拡大も理由の一つに挙げられている。在留ベトナム人の労働実態に詳しい神戸大大学院国際協力研究科の斉藤善久准教授(労働法)は、コロナによって受け入れ先から支援を得られなくなった実習生らが日本で行き場を失い、「『手ぶらでは本国に帰れない』との思いから、賭博に手を出してしまう」と話す。
  留学生も週にできるアルバイト(資格外活動)に時間制限があるため、生活苦から賭博に手を出してしまう人がいるという。賭けの客の中には、1千万円単位の借金を抱え、本国の実家を売却して送金してもらうケースもあったようだ。
  斉藤氏は「実習生は労働者ではないが、実際には雇用のバッファーとして使われている現状があり、最初にクビを切られる。もっと国が前面に出て、実習先を確保するなどサポートが必要だ」とし、構造的な問題の改善を訴えた。


2021.04.21-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/87ace3427049aa3f186491e4c248d243ee4fbb0a
<独自>電気の誤信号で作動か 消火装置4人死亡事故 再現実験で検証へ

  東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で二酸化炭素(CO2)を含む消火用ガスが噴き出し作業員4人が死亡した事故で、天井の張り替え作業の工程で誤って電気信号が流れ、消火装置が作動した可能性があることが21日、捜査関係者への取材で分かった。構造上、電気信号が流れない限り、装置は起動しないことが判明したという。事故から22日で1週間。警視庁捜査1課は今後、再現実験を行う方針で、作業工程を確認し誤作動の端緒を検証する。

  捜査関係者によると、地下1階の駐車場では、CO2を含むガスの噴射で火災を抑える仕組みの消火装置を採用。天井には熱感知のセンサーと煙感知のセンサーが計12カ所に設置されており、両センサーが熱や煙を感知すれば、それを示す微弱な電気が信号として流れ、ガスが噴出する仕組みになっていた。今回も最初に熱センサー、その後に煙センサーがそれぞれ感知して反応していたことを示す形跡が確認されたという。

   センサーは天井板に固定するような形になっており、工事で天井板を張り替える際は、むきだしの配線につながれたままのセンサーが吊(つ)り下がった状態だったという。センサーは手で触れるなど直接的な衝撃を与えても反応しないことから、構造上、何らかの原因でセンサーが感知したことを示す電気信号が誤って流れ、ガスが噴射した可能性がある。現場に火の気はなかった。
   同様の工事では誤作動による事故を防ぐため、装置の電源を落としたり、手動に切り替えたりすることが一般的だが、今回は電源が入ったまま作業していたという。  捜査1課は業務上過失致死傷容疑で、工事の元請け会社などを家宅捜索し、安全管理に問題がなかったかを調べている。専門家らに調査を依頼して工事中の細かい状況の再現実験を行い、どの工程でセンサーが反応したのかなどを確認する。

 事故は15日午後5時ごろに発生。地下1階駐車場でCO2を含むガスを噴射する消火装置が誤作動し、東村山市廻田町、相沢学さん(44)さんら4人がCO2中毒で死亡、1人が意識不明の重体となった。密閉空間で急激に酸素濃度が低下し、逃げ遅れたとみられる。
■消防設備士配置は努力義務
   天井の張り替え作業中に起きた東京・新宿のマンション地下駐車場でのCO2中毒事故。消火装置の取り扱いに詳しい消防設備士が立ち会っていれば事故を防げた可能性があるが、立ち会いはあくまでも努力義務で、今回の工事では配置されていなかった。
   総務省消防庁CO2を用いた消火設備付近で工事をする際、消火装置を取り扱う消防設備士などを立ち会わせるよう自治体などに通知している。誤作動による事故を未然に防ぐのが目的で、有資格者が消火装置の電源を落としたり、手動に切り替えるなどの作業を実施し、安全を確保する。

   ただ、有資格者の立ち会いは法的拘束力のない努力義務消防法では、消火設備近くで行う工事の場合、火災予防を目的とする法の適用範囲を超えていることなどを理由に、立ち会いを推奨することにとどまっている。

   CO2を含む消火用ガスを噴出するタイプの消火設備がある駐車場などの事故は後を絶たない。元東京消防庁麻布消防署長で市民防災研究所の坂口隆夫理事は「同様の事故では、資格を持った人が立ち会っていないケースが多い。繰り返し通知を出しているが、実効性が低いのが現状だ」と説明する。
   消防設備士の立ち会いの義務化については慎重な意見もある。豊橋技術科学大の中村祐二教授(火災物理科学)は「検討するのは時期尚早。法律で固めると、業者の身動きが取れなくなる可能性がある」と指摘。法整備に伴い作業工程が複雑化することで、新たな事故を誘発しかねないと懸念するが、一方で「しっかりと原因を検証した上で、消防設備士がいなかったことが事故につながってしまったのであれば、義務化を検討する必要がある」とも話している。
   捜査関係者によると、亡くなった作業員らは孫請け会社の所属で、有資格者を手配する義務があるのは、元請け会社だという。「孫請け業者は被害者。知識がある有資格者を手配していれば事故は起きなかった。なぜ怠ったのか」。捜査幹部は首をかしげた。(松崎翼、王美慧)


2021.04.16-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210416/afr2104160025-n1.html
CO2濃度は通常の500倍超 東京・新宿の4人死亡事故、消火装置操作の形跡なし

  東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で二酸化炭素(CO2)を含む消火用ガスが噴き出し作業員4人が死亡した事故で、消火装置の起動ボタンを押した形跡がないことが16日、捜査関係者への取材で分かった。当時は駐車場の天井の張り替え作業中で、警視庁捜査1課は、消火装置が誤作動した可能性もあるとみて業務上過失致死容疑で捜査。同日、現場検証を行うなど原因を調べている。

  捜査関係者らによると、駐車場は機械式で地上に車の入庫口があり、乗降を終えた車は地下に格納される。事故は地下の格納スペースで起きたが、地上の入庫口付近にある消火装置の起動スイッチを押した形跡はなかった。捜査1課は、作業員が天井の張り替え作業中に、CO2の噴き出し口や配線に触れるなどして、消火装置が誤作動した可能性もあるとみている。
  東京消防庁によると、事故から約1時間後の現場の大気中のCO2濃度は通常の0・04%の500倍以上にあたる21%だった。CO2濃度が10%で数分以内に意識を失い、30%に達すると数回の呼吸で意識を失うとされ、作業員らは避難する間もなく意識を失った可能性がある。
  事故は15日午後5時ごろ発生。作業員1人が脱出したが、4人が死亡し、1人が意識不明の重体となっている。捜査1課は16日、亡くなった4人は、東村山市廻田町、相沢学さん(44)足立区古千谷本町、上邨(うえむら)昌弘さん(58)昌弘さんの兄で同区江北、上邨昇巨(のりきよ)さん(59)住居不詳の大川拓馬さん(27)と確認したと明らかにした。


2021.04.15-JIJI COM.-https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041501056&g=soc
マンション地下で4人死亡 作業中、1人が重体―CO2消火設備誤作動か・東京

  15日午後5時ごろ、東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場に人が閉じ込められていると通報があった。警視庁などによると、20~50代ぐらいの男性6人が取り残され、うち1人が自力で脱出。5人が救助されたが4人の死亡が確認された。1人は意識不明の重体とみられる。
  捜査関係者によると、地下駐車場では午前中から、腐食していた天井の石こうボードの張り替え作業が行われていた。閉じ込められた6人はいずれも作業員。火災が起きた場合に二酸化炭素(CO2)を放出して消火する設備を誤って作動させたため、シャッターが閉まり二酸化炭素が充満したとみられる。火災報知器は作動しなかった

  自力で脱出した男性がマンション1階にいた現場責任者に助けを求め、この責任者が通報した。
  東京消防庁によると、消防隊員が現場に到着した時点での駐車場内の二酸化炭素濃度は21%で、通常の数百倍だった。
  現場は、西武新宿線下落合駅の北東約400メートルの住宅街。周辺には規制線が張られ、住人や通行人が心配そうにマンション内の様子を見詰めていた。住人の50代男性は「15年住んでいてこんな事故は初めて。本当に怖い」と不安げに話した。
  二酸化炭素消火設備をめぐっては、1月にも東京都港区西新橋のビルの地下駐車場で、点検作業中の男性2人が死亡している。同設備が誤作動を起こした可能性があり、警視庁は詳しい原因を調べている。


2021.04.15-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210415/afr2104150008-n1.html
山梨女児不明 中傷投稿10件超、特定へ母提訴 「到底許容できない」

  山梨県道志村のキャンプ場で令和元年9月に行方不明になった当時小学1年のAさん(8)=千葉県成田市=の母、Bさん(38)が、ツイッター上で中傷を受けたとして、ツイッター社に10件超の投稿者情報の開示を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが15日、代理人弁護士への取材などで分かった。提訴は3月29日付。

  訴状によると、昨年9月~今年1月、ツイッターで9つのアカウントから、「私も母親が犯人と思う」「(母親の)逮捕も首を長くして待つことにします」と、Bさんを犯人視するなど中傷の投稿が計14件あった。中にはBさんの投稿に直接返信する形で、Aさんに関するひわいな内容の投稿を繰り返したものもあったという。

  原告側は「幼いAに対する凌辱(りょうじょく)的な言葉をわざわざ母親に向けて発信する行為を到底許容することができない」とし、不明中のAさんに対する「敬愛追慕の情」や、Bさんの名誉権などが侵害されたと主張している。
  開示請求の対象とした投稿には、Bさんがツイッターでなりすまし行為をしたとするものや、Bさんが募金詐欺をしているかのような印象を与えるブログ記事に誘導するものも含まれるという。投稿者が特定できれば、損害賠償請求なども検討する。
  代理人の小沢一仁弁護士は「陰謀論のような投稿で中傷されている状況を許してはいけない」と強調。Bさんは取材に「小6の長女も知らない人に話しかけられるなどしており、『何かあってからでは遅い』という思いもあって提訴した」と話した。

  Bさんへの中傷をめぐっては、「殺すぞ」などとメッセージを送った静岡県函南町の男が昨年10月に脅迫罪で有罪判決を受けたほか、同県熱海市の男が名誉毀損(きそん)罪で起訴され公判中。


2021.04.08-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210408/afr2104080017-n1.html
〈独自〉餓死の無戸籍女性と生前接点 大阪・高石市 説明矛盾
(1)
  昨年9月に大阪府高石市で無戸籍の高齢女性が餓死した問題で、女性が死亡する約4年前、夫の死亡届を提出するために同市役所を訪れていたことが8日、関係者への取材で分かった。市は問題発覚後、「生前に女性と接点はなく、無戸籍とは知らなかった」と説明しており、矛盾が生じている。女性が無戸籍であるとの情報が内部で共有されていれば、餓死を防ぐことは可能だったが、市は当時の経緯について調査する必要はない」としている。

  関係者などによると、女性は昨年9月に自宅で死亡。当時78歳だったとみられる。この家で約20年前から、内縁の夫と息子と3人で暮らしていたが、自身と息子は無戸籍だった。
  平成28年8月に夫が死亡した際、女性は市役所に死亡届を提出。ただ、届け出人の欄には、届け出資格のない夫の知人男性の名前を書いており、窓口で職員に指摘されたという。
  最終的に、死亡届は夫の入院先の病院長の名前で提出され、受理された。女性は自身が無戸籍のため、知人男性の名前を記入しており、窓口で理由についてやり取りをしたとみられる。知人は取材に対し、死亡届提出時に「市職員から電話があった。途中で奥さん(女性)に代わり、『(死亡届は)自分で何とかするので大丈夫』といわれた」などと証言。女性は切迫した様子だったという。
  この後、女性は夫の遺産を頼りに息子との2人暮らしを始めた。昨年夏ごろに遺産が底をつき、最後は水や塩で飢えをしのいでいたが、9月に餓死した。看病していた息子は「自分たちは無戸籍なので助けを求められなかった」などと話し、自身も衰弱して一時入院した。
(2)
  夫の死亡届を提出しにきた女性が、他人を届け出人としているのは不自然な状況だ。女性が無戸籍であることを把握し、支援の窓口につなぐなどすれば、直接の相談はなくても親子が孤立することはなかった。
  高石市の阪口伸六(しんろく)市長は「(女性が)行政に相談がなく死亡されたのは残念」とし、同種事案の再発防止を掲げる。しかし当時、市としてどのような情報に接していたのかその情報はどこまで共有され、どう対処したのか-といった点を検証しないままでは、実効性があるのか不透明だ。
  高石市は「死亡届が誰によってどのように出されたかを調べる必要はない関係者への聞き取りの必要もなく、今後も調査する予定はない」と断言するが、淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)は「経緯を真剣に調査しようとしないのは不誠実。再発防止の観点からも、踏み込んだ実態調査が必要だ」と話す。
  一方、死亡届の後にも、市側が親子の状況を把握できる機会はあった。市によると、夫の死亡届が受理された後、税務課は夫所有だった自宅の相続者を特定するため、戸籍謄本を調べたが、親子の存在には気づけなかったとしている。夫の親族も相続を放棄し、自宅は誰も住んでいない家という扱いになった。
(3)
  だが、実際は親子がその家で暮らし続けており、上下水道課は水道料金を徴収していた。無人の家から水道料金を徴収する-。この矛盾は約4年もの間、放置されていた。
  市秘書課は「部署が職権で得た情報を別部署が目的外で使うのは、行政機関個人情報保護法で禁止されている」と説明。水道料金の情報などを内部共有するのは難しいとの見方を示す。
  しかし、無戸籍者を支援する民間団体「民法772条による無戸籍児家族の会」の井戸まさえ代表は「個人情報の扱いは慎重になるべきだが、横断的な部署間連携を図れば、無戸籍であることを把握できるチャンスはあったはずだ」と指摘する。
  国が把握する無戸籍の人は全国で約900人とされるが、同会の推計では約1万人に上る。無戸籍であることを悪いことと受け止めて自ら名乗り出ることができず、公的支援を受けられない人も多いという。
  井戸代表は「行政が持つ既存のチャンネルを使いこなし、行政全体で無戸籍者を把握していくという姿勢が再発防止につながる」と話している。


2021.03.31-FNN プライムオンライン-https://www.fnn.jp/articles/-/162567
「妊娠のタイミングが最悪」「何月に妊娠しろ」市職員が部下に”マタハラ” 懲戒処分

  大阪市の男性職員が部下に「妊娠するタイミングが最悪だ」などと、マタニティハラスメントをしていたとして懲戒処分されました。
  停職3カ月の懲戒処分を受けたのは、住吉区政策推進課長の男性職員(58)です
  大阪市によると、男性職員は住之江区役所で課長職を務めていた4年前、部下の女性職員に何月に妊娠しろ。そうすれば別のフロアに変えてやる」といったマタニティハラスメントをしていたということです。
  その後、女性職員が妊娠したことを男性職員に報告すると「どれだけ職場に迷惑がかかるかわからないのか。妊娠するタイミングが最悪だ」などと発言したということです。
【大阪市・松井一郎市長】
  「あってはならないこと。ハラスメント行為をすること自体、社会の一員として不適切」
  当時は上司が口頭で注意するにとどまり、別のパワハラ発言などが度重なって今回の処分に至ったということで、大阪市は「当時処分すべき内容だった」と話しています。


2021.03.22-SankeiBiz-https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/210322/cpd2103220634001-n1.htm
USBメモリー預託商法に業務停止命令 VISION社に消費者庁

  USBメモリーの販売預託商法を展開するVISION(V社、東京)が、実際の運用収益はほとんどなく、自転車操業状態であるにもかかわらず、実態を隠して勧誘しているのは特定商取引法違反として、消費者庁が業務停止命令(2年)を出したことが21日、同庁関係者への取材で分かった。

  セミナーを主催していたレセプション(三重)も同様に業務停止命令(2年)、勧誘の中心的役割を担ったとして大倉満氏を業務禁止命令(2年)とした。2年は処分の上限。V社関係者によると、北海道から沖縄まで全国で展開し年間数百億円を集金している。顧客の中には数千万円支払った人もおり、巨額の消費者被害になる恐れがある。V社の前身は同庁から2回の行政処分を受けたWILL(東京)で、実質的に3回目の処分となる。命令は20~21日付。


2021.03.17-Yahoo!Japanニュース(mbs news)-https://news.yahoo.co.jp/articles/2f824c4fd8c6a8aed59f6181716f4292a5a6a980
携行缶と“刃物”も見つかる…アイドルがライブ中のビル火災 放火の疑いで捜査

  3月14日、ご当地アイドルグループがライブをしていた徳島市の雑居ビルで火事がありました。火が出た3階には、燃料を入れる携行缶のほか、刃物が落ちていたことが分かり、警察は放火事件として捜査しています。  3月14日、徳島市仲之町にある雑居ビルの3階のエレベーターホール付近で火事がありました。4階の店ではご当地アイドルのライブが行われていて、店を経営する50代の男性が軽いやけどをしたほか、店にいた観客ら約70人が避難しました。
  火元のエレベーターホール付近から燃料を入れる金属製の携行缶が見つかっていましたが、近くに刃物が落ちていたことが新たに分かりました。携行缶と刃物との関連は分からないということですが、警察は放火の疑いで周辺の防犯カメラの映像を解析するなど捜査を進めています。


2021.03.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210310/afr2103100009-n1.html
全日本私立幼稚園連合会の関連団体資金流出「遺憾」 会長の河村元官房長官

  全日本私立幼稚園連合会の使途不明金問題で、約4000万円の資金流出が確認された関連団体の全日本私立幼稚園PTA連合会の会長を務める河村建夫元官房長官が10日、記者団の取材に応じ「極めて遺憾だ。きちんと対応したい」と述べた。

  河村氏によると、PTA連合会の資金管理は、幼稚園連合会の事務局長に任せており、詳しい経緯は把握していないという。この事務局長は使途不明金の発覚後に退職している。
  幼稚園連合会では平成29年度~令和元年度に計約3億2000万円の使途不明金が発生し、2年度にも口座から8000万円超の使途不明の現金引き出しが確認された。香川敬前会長が通帳偽造に関与したことを認めており、連合会は刑事告訴を検討している。


2021.03.06-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASP364PQBP36UTQP01B.html
騎手ら165人、総額約2億円を受給 JRAは処分検討

  日本中央競馬会(JRA)は6日、所属する調教師や騎手、調教師の元で働く厩舎(きゅうしゃ)関係者新型コロナウイルス対策である国の持続化給付金を不当に受給したとされる問題についての調査結果を公表した。
  2748人を対象に調べた結果、計165人が総額1億8983万9222円を受け取っていた。内訳は調教師19人、騎手13人、調教助手112人、厩務(きゅうむ)員21人。このうち163人がすでに返還したか返還手続き中という。
  中央競馬は昨年、日程通りにレースを消化、馬券の売り上げは2兆9千億円と対前年比103・5%だった。昨年10月に事態を把握したJRAは同月下旬には「中央競馬の賞金に由来する収入について、新型コロナウイルス感染症の影響は極めて限定的」との考え方を日本調教師会、日本騎手クラブに伝え、給付金を受給しないよう注意喚起したという。
  後藤正幸理事長は「あってはならないことであり、中央競馬の信頼に関わる問題となったことにつきまして、お客様ならびに社会の皆様に心よりおわび申し上げます」とするコメントを発表した。
  受給した165人のうち104人は代表が馬主でもある大阪市の税理士法人が関わっていたという。今後もJRAは調査を進め、処分などを検討する。(有吉正徳)


2021.03.05RakutenInfoseekNews-https://news.infoseek.co.jp/article/mainichi_20210305k0000m040045000c/?tpgnr=poli-soci
ママ友、母から男児の葬儀代も搾取か 福岡5歳児餓死

  福岡県篠栗(ささぐり)町で5歳男児を餓死させたとして母親と知人女性が逮捕された事件で、知人のB 容疑者(48)が2020年4月の男児死亡後も母親のA容疑者(39)から生活費を搾取していたことが、捜査関係者への取材で判明した。搾取された生活費には公的扶助として支給された男児の葬儀代約20万円も含まれていたとみられ、県警はA容疑者が男児の死後もB容疑者を信頼し続け、要求されるままに金を渡していたとみて調べる。

  A、B両容疑者は、19年8月ごろからA容疑者の三男の翔士郎(しょうじろう)ちゃんの食事の量や回数を減らし、20年4月18日に餓死させた疑いで今月2日、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。
  捜査関係者によると、両容疑者は16年4月ごろ、子供たちが篠栗町内の同じ幼稚園に通う「ママ友」として知り合った。しかし、A容疑者は次第にB容疑者の言いなりになり、貯金を取り崩すなどして多額の生活費を渡すようになった。19年5月には夫が浮気しているというB容疑者のうそを信じ、離婚。翔士郎ちゃんと小学生の兄2人との生活が苦しくなると19年9月に生活保護を申請した。
  関係者によると、A容疑者は、19年10月から翔士郎ちゃんが死亡する20年4月までの7カ月間で生活保護や児童扶養手当などに加え、家賃滞納による強制退居で支給される臨時の引っ越し費用など計約230万円の公的扶助を受給。同5月には事後払いの約20万円の葬儀代を含む50万円以上が口座に振り込まれた。
  しかし、これら収入の大半は、元夫に慰謝料を求める裁判や浮気調査の費用という名目でB容疑者がだまし取ったとみられ、A容疑者の手元に生活費はほとんど残らず、ガスが止められるほどだった。
  捜査関係者によると、B容疑者は「(元夫に慰謝料を請求した)裁判で勝つためには質素な暮らしをしないといけない」などと言って19年8月ごろからA容疑者と子供たちに過酷な食事制限を指示。一家はB容疑者が時折差し入れる米やパン、菓子などを分け合ったが、翔士郎ちゃんは10日間水しか与えられないこともあったという。
  県警は、翔士郎ちゃんの死亡時の体重が平均の半分の10キロほどしかないなど不審な点があったことから捜査に着手。A容疑者は20年6月以降に事情聴取を受けて初めて元夫の浮気調査や裁判がB容疑者のでっち上げだったと知り、調べに対し「だまされた。絶対に許せない。(翔士郎ちゃんを)守ってやりたかった」と話したという。【浅野孝仁、中里顕】


2021.02.22-Yahoo!Japanニュース(毎日新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/cd23b907e58aa491d1ad210ead45fb59ff02447b
小4殺害容疑で父親再逮捕 奈良のダム湖で「共に死ぬことにした」

  奈良県川上村のダム湖で同県宇陀市の小学4年、徳谷奈那子さん(10)が心肺停止の状態で見つかり、その後死亡した事件で、奈良県警は22日、奈那子さんを殺害したとして、生命身体加害誘拐容疑で逮捕していた父親で調理師のA容疑者(36)=同市=を殺人の疑いで再逮捕した。  再逮捕容疑は12日午後7時~13日午前0時ごろ、身体障害と知的障害のある奈那子さんを抱きかかえてダム湖に入り、溺死させたとしている。A容疑者は父が営む料理店で働いており、仕事について「父から厳しく言われ続けることへのストレスに悩んでいた」と供述。「娘の障害を受け止められず、妻の負担もなくなると思い、共に死ぬことにしたが自分だけが生き残ってしまった」などと容疑を認めている。  県警は13日、奈那子さんを殺害目的で養護学校から連れ出したとして、生命身体加害誘拐容疑でA容疑者を逮捕していた。【林みづき】


2021.02.22-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/national/20210222-OYT1T50155/
【独自】交際少女に無断で中絶薬を飲ませ流産…男を逮捕、海外製使用か

  交際していた妊娠中の少女に無断で「中絶薬」を飲ませて流産させようとしたとして福岡県警西署は22日、福岡市西区の土木作業員の男(20歳代)を不同意堕胎未遂の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。中絶薬は国内では承認されておらず、男はインターネットを通じて入手したとみられる。中絶薬を使ったことによる同容疑の立件は異例。

  捜査関係者によると、男は昨秋頃、交際していた少女(10歳代)に別の薬などと偽って経口妊娠中絶薬を飲ませ、同意なく堕胎させようとした疑いが持たれている。少女はその後、流産したという。
  少女が「(男に)薬を飲まされてから体調が悪い」などと警察に相談したことから発覚。その後、同署が少女の体を調べたところ、中絶薬の成分が検出されたという。男が使った中絶薬は海外製とみられ、同署は入手ルートを調べている。

  中絶薬は、妊娠の継続に必要なホルモンの作用を止めたり、子宮を収縮させたりする成分を含む。欧米では、妊娠初期の中絶法として普及する一方、国内は未承認で、海外製品の販売や譲渡も禁じられている。

  ただ、個人輸入による健康被害は後を絶たず、2000年代に海外製の薬を女性が服用し、大量出血などの症状が出るケースが確認された。厚生労働省は04年以降、米国や中国などで販売されている中絶薬について、医師の処方がないと個人輸入も認めない措置を取っている。
  警察庁によると、未遂などを含めた不同意堕胎容疑での逮捕は、平成以降9件あるという。


2021.02.17-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/210217/wst2102170024-n1.html
<独自>申告漏れ174億円 シェアリングエコノミー 国税庁が初の重点調査

  空き部屋を民泊として活用したり、フリーマーケットサイトで古着を売買したりする「シェアリングエコノミー」(共有型経済)と呼ばれる経済活動を対象に国税庁が初めて重点調査したところ、昨年6月末までの1年間で全国で約174億円の申告漏れが発覚し、約39億円を追徴課税していたことが17日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり傾向を背景にネット上で急速に広がっており、同庁は実態把握を続ける。(森西勇太)

  シェアリングエコノミー協会(東京都)によると、今年度の市場規模は約2兆1千億円だったが、コロナ禍で在宅時間が長くなり、新たに始める人も増えていることなどから、約10年後には14兆円超にまで拡大するとみられる。こうした取引は個人間で行われることが多く、課税漏れが課題だった。
  国税庁は、令和元事務年度(令和元年7月~同2年6月)にシェアリングエコノミーで収入を得た人が所得税を正しく申告しているかを調査するため、200人規模のプロジェクトチームを設置。全国12の国税局と事務所で約1400件の所得を調べたところ、計約174億円の申告漏れが明らかとなり、追徴税額は計約39億円に上ったという。
  国税当局では、特殊なシステムを活用してネット上での取引実態を把握しており、国税関係者は「取引がバレないで済むとは考えないでほしい」と話す。
  大阪国税局管内では164件を調査し、約15億円の申告漏れを指摘。約3億1千万円の追徴税を課した。


2021.02.15-静岡新聞 SBS-https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/861534.html
浜名湖連続殺人事件、上告取り下げで死刑判決確定

  浜松市や磐田市で2016年、元同僚と知人の男性2人を殺害して浜名湖周辺に遺棄したとして強盗殺人や死体遺棄など九つの罪に問われた浜松市北区の男(37)が最高裁への上告を取り下げたことが15日、分かった。最高裁によると、取り下げは13日付。死刑とした一、二審判決が確定した。

  二審判決によると、被告は16年1月29日ごろ、浜松市西区のマンションで元同僚=当時(62)=を財産目的で殺害し、キャッシュカードなどを奪った。同年7月5日ごろには磐田市のアパートで知人の工員=同(32)、京都府=の腹部を刃物で刺して殺害。いずれも遺体を損壊して浜名湖または周辺に遺棄した。
  被告は二審判決を不服として上告。20年12月に最高裁で上告審弁論があった。15日に判決が予定されていたが上告の取り下げで期日は取り消された。


2021.02.15-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20210215/k00/00m/040/068000c
宝塚の元中学教諭に有罪判決 柔道部員に体罰で重軽傷 神戸地裁

  兵庫県宝塚市の市立長尾中で2020年9月、男子生徒2人に柔道技をかけて重軽傷を負わせたとして傷害罪に問われた元同中教諭、A被告(50)に対し、神戸地裁は15日、懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。国分史子裁判官は「対話を通じて内省を促すこともできた。何ら教育的効果のない体罰にほかならない」と非難した。

  判決によると、柔道部の顧問だったA被告は20年9月25日、1年生部員2人が師範室の冷蔵庫にあったアイスクリームを無断で食べたことに立腹。「バトルするぞ」と言って武道場で、初心者の2人に投げ技や寝技をかけ、1人に背骨を折る重傷を負わせ、もう1人にも足などにけがをさせた。逃げようとした重傷の生徒を引き戻し、気絶しても平手打ちして起こし、技をかけ続けた。また、恐怖で壁にしがみついたもう1人の生徒を無理やり寝転ばせて押さえ込んだ。
  国分裁判官は「被害者が謝罪したのに、怒りの感情を爆発させ執拗(しつよう)に暴行した」と指摘。前任校でも体罰で処分を受けており、「問題性は根深い」とした。一方で、20年11月に懲戒免職になっており、「社会的制裁を受けている」として執行猶予を付けた。
  県教委は体罰を制止しなかった副顧問の教諭も減給処分にし、全日本柔道連盟はA被告を除名処分にしている。【山本真也】


2021.02.14-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/210214/wst2102140011-n1.html
「事件兆候なかった」 奈良・小学生死亡で県教委が会見

  小学4年の長女を殺害目的で学校から連れ出したとして、父親のA容疑者(36)が生命身体加害誘拐容疑で奈良県警に逮捕された事件を受け、県教育委員会は14日、会見を開き、「家庭内のトラブルや長女についての相談は学校側に寄せられておらず、事件の兆候はなかった」と説明した。臨時教育委員会を15日にも開き、今後の対応を検討する。

   県教委によると、長女は身体障害と知的障害があり、県立明日香養護学校(同県明日香村)に通っていた。長女は12日の放課後にデイサービスを利用する予定だったが、同日午後2時半ごろ、A容疑者が迎えに来たため、担任が引き渡したという。
   吉田育弘教育長は学校側の対応について、「同居する父親が迎えに来るのはおかしなことではなく、問題はなかった」と話した。会見に同席した同校の福井康博校長も「A容疑者や長女に変わった様子はなく、担任も不審に思わなかった」と説明した。

   長女は13日朝、同県川上村のダム湖で死亡しているのが見つかった。A容疑者は「長女と死のうとダム湖に入った」と供述しており、県警はA容疑者が心中を図ったとみて調べている。


2021.02.12-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG112DG0R10C21A2000000/
闇ウェブに「コロナワクチン」 中国製かたり偽物販売か

  匿名性の高いインターネット空間「ダークウェブ」上に、中国製などの新型コロナウイルスワクチンの売買を持ち掛けるサイトがあることが11日、専門家への取材で分かった。調達の詳しい経緯の記載はなく、偽物の可能性がある。
  警察当局は「ワクチン接種が日本でも始まり順番待ちになると、一般的なウェブでも出回る可能性がある」と、新手の詐欺の出現に警戒を強めている。
  情報セキュリティー会社「S&J」社長で、政府関係機関でも情報セキュリティー部門のアドバイザーとして活躍する三輪信雄さんが確認した。三輪さんによると、1月下旬~2月上旬、特別なソフトでダークウェブにアクセスしたところ「COVID-19 VACCINE」と新型コロナワクチンを指す英語を並べ、販売を持ち掛けるサイトが複数見つかった。

  中国科学院武漢ウイルス研究所の科学者を名乗るグループのサイトもあった。「中国はワクチンを他国に共有しないが、われわれは他国に送ることに成功した」「中国を逃れ、より多くの命を救う活動をするために支援を」などと訴え、販売する意図はないが寄付はしてほしいとの内容だった。三輪さんがメールで金額を尋ねると、接種1回分当たり、最近のレートで約7千円相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコインを求めてきた。
  日本の製薬会社関係者は「ワクチン確保は国の最優先課題だ。厳格に管理されており(闇市場に)出回るはずがない」と指摘する。
  新型コロナワクチンは、欧米など各国で接種が始まり、日本政府も米製薬大手ファイザー製を近く正式承認する見通し。こうしたなか、関連する犯罪も目立ち始めている。消費者庁によると「金銭を振り込めば接種できる」といった不審な勧誘が各地で続出している。〔共同〕


2021.02.14-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210214/afr2102140016-n1.html
「薬物を解毒」無資格医療 容疑の男逮捕へ 警視庁
(注意:デトックス)
(1)
  医師資格がないにもかかわらず、覚醒剤を使っていた男女に点滴を打つなどの医療行為を行ったとして、警視庁が、医師法違反の疑いで、ペルー国籍の20代の男=東京都台東区=を近く逮捕する方針を固めたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。男は違法薬物の使用者らに、体外への成分排出を促す「デトックス(解毒)」名目でビタミン剤を打ち、報酬を得ていたとみられるという。

  蔓延(まんえん)する薬物の摘発逃れに需要が高まり、こうした行為が横行しているとみられ、警視庁は男を追及して実態を解明する方針。
  捜査関係者によると、男は昨年10月、台東区駒形のホテルで、同区の20代の日本人の男女に対し、無資格でビタミン剤などを点滴注射した疑いが持たれている。
  点滴を終えた男性と男がトラブルになり、男が自ら110番通報。警視庁が当時の状況を確認していたところ、男の在留期間の超過が判明し、入管難民法違反(不法残留)容疑などで逮捕した。その後、無資格での医療行為などについても関与が浮上し、裏付けを進めていた。
  捜査関係者によると、男は、薬物使用者らの摘発逃れの需要などを認識していたとみられ、送受信した文章や画像が一定時間を経過すると自動的に消去される無料通信アプリ「テレグラム」内の掲示板に「デトックス」などと書き込んでいた。
  トラブルになった男性は、このテレグラムの内容を見て、男に注射を依頼したとみられるという。
(2)
  男は当時、都内の会社に勤務していたとみられ、医療関連の知識については(日本国内の)大学の医学部で学んだ」などと説明。ただ、在籍記録はなく、不正に受講していた可能性がある。自宅の家宅捜索では医学書などが見つかった。
   警視庁は、男がアプリを通じて依頼者を募り、他にも数人に同様の点滴を打つなどしていた疑いがあるとみて調べるとともに、男の詳しい素性なども確認する。

デトックス(解毒) 
  体内にたまった有害物質を汗や尿などで排出させる行為。覚醒剤の場合、大量の水を摂取し、ビタミンやブドウ糖を含む薬剤を服用することで排出が促進されるとされ、「シャブ抜き」などとも呼ばれる。令和2年版犯罪白書によると、元年の検挙人数は覚醒剤取締法違反が8730人で44年ぶりに1万人を下回った。一方、大麻取締法違反は統計を取り始めて以降初めて4千人を超え、4570人となったという。大麻は薬物依存の入り口といわれ、薬物を取り巻く情勢が深刻化している実態も浮かんでいる。
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デトックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


  デトックス(detox)は、生理学的・医学的に生物の体内に溜まった有害な毒物を排出させることである。この呼び名はdetoxification(解毒、げどく)の短縮形である。伝統的な医学では、一般に毒とは薬物やアルコールを指しており、薬物中毒では解毒剤が使われ、薬物依存症では薬物を身体から離脱させていく治療を解毒(detoxification)と呼ぶ。体内に人体に悪影響を及ぼす有害な薬物が蓄積されるとされ、これを排出させようと様々に言われているが、英国国民保健サービス(NHS)は2009年に、科学的根拠はなく健康リスクもあるためその必要はないと広報した。この場合の毒とは、残留性有機汚染物質 (POPs) など合成化学物質、重金属、加工食品、その他の潜在的に有害な製品を包含する。その後いくつか臨床試験が行われ、2020年にはランダム化比較試験により重金属の解毒効果を示したものもある。この記事では、主に後者の健康法としてのデトックスを説明する。
医療
  薬物中毒に陥った際は、原因物質を特定して解毒剤が使われる。活性炭、アトロピン、ナロキソン、蛇の抗毒素、キレート剤、アセチルシステインなどその毒に対応したものが使われる。また、人工透析、胃洗浄、大腸洗浄なども行われる。
依存症(詳細は「アルコール離脱症候群」および「離脱」を参照)
  アルコール依存症薬物依存症の際に、身体から薬物を減少させる治療を解毒(detoxification)と呼ぶ。この場合、離脱症状の管理が必要とされる。
  人体では通常、肝臓が解毒を行っている。肝性脳症肝機能が低下した場合に起こることがある意識障害で、通常肝臓で解毒されているアンモニアなどが脳に回ることで起こる。
健康法
  伝統的な医学では薬物やアルコールを毒とする一方、一般に広まった食事法が想定する毒とは、汚染物質、残留性有機汚染物質 (POPs) など合成化学物質、重金属、加工食品、その他の潜在的に有害な製品を包含する言葉である。
  デトックスダイエット(解毒食)は、毒素の除去と減量のために人気の食事法となっており、果物、野菜、飲料としての茶、酢、レモンジュース、塩水、ミネラル入りドリンクなどから構成されるカロリー制限の考え方にある様々な食事法で、非常に低カロリーなものもある。多くはカロリー制限の考え方にあり、食事法により2日から21日にわたり、食事を置き換えるジュースやサプリメントを使う場合が多く、中には1日400キロカロリーしか摂取できないようなものがあり、下剤やサウナを使うこともある。アメリカで自然療法を行っている医師は92%がデトックスを用いているとする調査がある。多くが低カロリーなので減量効果があったとする体験談は驚くべきことではない。
  一方で、その科学的証拠は不足していると指摘され、栄養失調など有害となる可能性さえあるという反論があり、2010年ごろまでには物議を醸してきた。またその一方で、重金属や残留性有機汚染物質 (POPs) が、肥満や糖尿病などに関連しているという証拠もあり、2010年代後半以降有効性を調査した臨床試験も行われるようになった。
議論
  2009年イギリスでに、博士号取得者や大学院生300人以上で構成されたVoice of Young Scienceが公表した調査報告がある。これはイギリスの各紙で報道された。その内容は、中毒症状などに対する医療行為以外でデトックスと書かれた15製品の効果はほとんど無意味で、時間と金の無駄だと研究実験を行わず指摘し、「デトックス」の語句は神話に過ぎないとした。製品には、肌用ジェル、シャンプー、体用ブラシ、ビタミン剤、スムージー、水といったものが含まれた。
  こうしたデトックス製品では、生活上、体内に人体に悪影響を及ぼす毒物が蓄積し、これを排出させる必要があるため、これを行う手段がデトックスであると主張されている。しかし各企業によってその定義は異なり、信頼性や一貫性のある説明はなされていないと指摘された。

  英国国民保健サービス(NHS)は2009年に、医療以外の分野における「デトックス」に科学根拠はなく、むしろ一部の製品は健康を損なう可能性があり有害であることを広報した。イギリス栄養士会は2014年に、野菜ジュースや特定食品を避けるなどのデトックス療法は科学的に証明されていないとした。
  デトックスを支持する科学的証拠も、研究方法として比較対照群が設けられていない、被験者の人数が少ない、報告に依存しており定量的な計測がないなどと指摘されており、2010年代後半にはこうした基準を満たした臨床試験が行われる。
有効性の調査
  日本におけるカネミ油症の患者での2000年までの研究では、ラットでは食物繊維はダイオキシン類を吸着して排泄させることで、排泄速度を2-4倍に高めダイオキシン類の健康への影響を減少できる可能性があるとされ、人間ではコレスチラミンと米ぬかを併用して排泄速度と量が増加したことが示されている。また同研究では、断食療法にカネミ油症の臨床所見改善の効果も認められている。日本での、別のラットでの実験では、わかめ、のり、ひじき、こんぶ、青のりが食品からのダイオキシンの吸収を抑制したことが示され、ダイオキシン類による健康影響を防止するための食生活の方法として、クロロフィルと食物繊維が豊富な海藻類を多く摂ることが重要であることが示唆された。

  2004年に、ベラルーシで、64名でのランダム化比較試験によってリンゴのペクチンが放射性セシウムの排出を促進することを見出したとの論文を出し、サプリメントを販売していたが、それに対してフランスの放射線防護・原子力安全研究所はこの治療法に賛成も反対もできないとの報告書を出した。これに反応して、フランスのグループがラットを用いて実験したが、リンゴのペクチンを餌に混ぜてもセシウム137の排出効果はなかった。

  2015年に84人が参加したランダム化比較試験では、食事をレモンジュースとシロップに7日間置き換えるレモンデトックスダイエットが実施され、食事制限のないグループと比較して減量効果やインスリン抵抗性の改善が見られた。2017年の1週間の14名でのランダム化比較試験では、果物野菜を主としたジュースを3日間、その後4日間低カロリー食をとったが、比較された地中海食より体重減少は少なかった。別の試験では31名の参加者で4週間後、有意に体重やBMIを減少し、デトックスの食事法は野菜・オリーブ油・レモンジュース・鳥・魚・鮭などからなり、バナナ・牛乳・コーヒーを避けるなど特殊なものである。

  2016年には、韓国でデトックスダイエットの68名が参加した3週間の臨床試験が行われ、残留性有機汚染物質 (POPs) のより少ない食品を選ぶために加工食品を避け、全粒穀物、玄米、豆、ナッツ、汚染が少ない食品として許可された白身魚と放し飼いの鳥、野菜果物海藻からなる食事は、食物繊維やビタミンCやカリウムが豊富となり、体重や毒性負荷を示す血清GGTを減少させていた。2020年には、解毒効果を測定するために指標を用いた4週間の45名でのランダム化比較試験が行われ、この研究では栄養バランスの取れた食事法(バランスの取れた: 有機の全粒穀物、野菜果物、ナッツなど植物ベースの健康的な食事)を実施し、減量効果と、重金属では鉛、ウラン、銀、およびタングステンの濃度が減少傾向を示し、ニッケル、ロジウム、スズ、ガリウムでは通常の食事を行い重金属の濃度の低下のなかった対照群よりも明らかに低い数値を示した。
  セレンのサプリメントが水銀(2012年の2研究)、柑橘類のペクチンが鉛(2008年)、オレストラポリ塩化ビフェニル (PCB、2014年)の排出を促進したというヒトでの研究がある。個々の成分に関する研究は、将来的に科学的証拠に基づくデトックスダイエットにつながる可能性がある。
問題点
  根拠のない主張、金銭コスト、健康リスクの問題がある。根拠のない効果を標ぼうすれば景品表示法に違反する場合もある。
  毒の例として取り上げられることのある水銀カドミウムが日常的に摂取され続けることはほとんどない。デトックスに関する説明ではないが、生理学的見地から、急性毒性による健康被害の発生は合成化合物であるか天然であるかでは区別できないという意見もある。

  アメリカでは毎年2000種類の新しい化学物質が食品や製品に使われ、多くは健康への影響は調査されておらず、一部の合成化学物質は大量摂取により毒性があり、殺虫剤や塗料に使われる残留性有機汚染物質 (POPs) は脂肪細胞に蓄積し、内分泌かく乱作用と心疾患やがん・神経関連の病気との関連が言われるようになり、欧米諸国では1970年代から使用を禁止してきた物質もある。POPsや重金属は、メタボリックシンドロームのリスクを予測する指標として研究に用いられるようになってきており、体内から排出される半減期が非常に長いため、自然な解毒には時間がかかると考えられている。

  食品添加物については、安全性を確保するため、動物実験によって無害とされた量(無毒性量)について、百分の一以上の安全係数を掛けて摂取許容量が設定される。摂取許容量(無毒性量の百分の一以下の量)より大幅に少ない量が法令上の基準値とされた上に、実際に使用される量は基準より更に大幅に少ない。このように食品添加物は、毎日・一生食べても安全な範囲でのみ使用される。ただし、科学的根拠は実証されていない。
事例
  イギリスでは、「デトックスダイエット」として栄養士の指示のもと毎日の多量の水の摂取と減塩を実施した52歳の女性がナトリウム欠乏症となり、脳に回復不能な損傷を負った。この損傷により、女性は記憶機能・言語機能・集中力の障害を負うことになった。。スペインでは、デトックスとしてエプソムソルトを大量に摂取しマンガン中毒で死亡した。
  足裏から重金属などの毒素を排出する効果を提唱するフットバス製品が存在し、これを使用すると容器内の水の色が変化する。業者の説明ではこれは体内の毒素が水に溶け出したために生じたものとされるが、実際には水中の電極に使用されている金属が電気分解により変化し、水酸化鉄(サビ)が水に溶け出した結果である。
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2021.02.13-Yahoo!Japanニュース(DAIDO)-https://news.yahoo.co.jp/articles/631e7779da6aef281ea522a127dd59c67d548711
10歳の娘死亡、心中図ったか 誘拐容疑で父逮捕、奈良県警

  奈良県警は13日、小学生の10歳の長女を殺害する目的で誘拐したとして、加害目的誘拐の疑いで同県宇陀市の調理師A容疑者(36)を逮捕した。県警によると、長女は13日午前、同県川上村のダム湖で、あおむけで浮いているのが見つかり、死亡が確認された。  A容疑者は「仕事を巡って(自分の)父親と口論になり、この生活から逃れるために障害のある長女と一緒に死ぬことを考えた」と話しており、県警は心中を図ろうとしたとみている。  A容疑者は父親が経営する飲食店で働き、妻と長女ら子ども3人の5人暮らし。長女は身体障害などがあり「妻の負担になっていた」とも供述している。


2021.02.11-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/210211/afr2102110008-n1.html
神宮外苑オブジェ火災、両親ら大学と和解 男児死亡…安全教育を徹底

  東京・明治神宮外苑のイベント会場で平成28年、ジャングルジム型の木製オブジェが燃え中で遊んでいた幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災で、出展した日本工業大(埼玉県)側に計約1億2000万円の損害賠償を求めた東京地裁の訴訟で、両親らが大学と和解したことが11日、分かった。両親らの代理人によると、大学が学生への安全教育を徹底し、再発防止策を講じる内容。

  また、大学は男児に「哀悼の意」を表し、解決金を支払った。金額は明らかにしていない。両親は「息子の犠牲が今後の対策に生かされることを心から望んでいる」とのコメントを出した。和解成立は昨年12月3日付。
  これに伴い、両親らはオブジェを展示した元大学生2人と指導教員への訴えを取り下げた。イベントを主催した広告会社への訴訟は継続する。


2021.02.10-Gooニュース(毎日新聞)-https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210210k0000m040171000c.html
給付金3億円不正受給か 口コミで名義集め 詐欺容疑で4人逮捕

  新型コロナウイルス対策で、個人事業主らを支援する国の持続化給付金をだまし取ったとして、大阪府警は10日、大阪市北区の自営業、A容疑者(43)ら男女4人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。府警は、グループが口コミで集めた250人以上の主婦らの名義を使い、約3億円を不正受給した疑いがあるとみている。
  逮捕容疑は、妻のB容疑者(33)らと共謀して2020年7〜8月、兵庫県の主婦(50代)が個人事業主と偽って給付金を申請し、国から100万円をだまし取ったとしている。A容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認している。
  府警生活安全特別捜査隊によると、A容疑者らは主婦らの名義を使って不正受給を繰り返し、給付金100万円のうち70万円程度を受け取っていた。主婦らは「ばれないし、30万円もらえる」「私もやっている」などと持ちかけ、飲み友達や幼なじみを次々に勧誘。紹介料が支払われるケースもあり、主婦らのネットワークで不正受給が広がったとみられる。
  府警は、名義を貸した主婦らも詐欺容疑で書類送検する方針。加担した女性の一人は「お金に困っていた。仲良しの人から誘われ、自分も申請しても大丈夫だと思った」と話しているという。【森口沙織】


2021.02.08-NHK NEWS WEB(富山NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210208/3060006638.html
交番襲撃事件 検察が死刑を求刑

  3年前、富山市の交番で警察官を殺害し、奪った拳銃で警備員を殺害した罪などに問われている元自衛官の裁判で、検察は「ほかに類を見ないほど卑劣、残虐、冷酷で凶悪非道な犯行だ」などとして被告に死刑を求刑しました。

  元自衛官の島津慧大被告(24)は3年前の6月、富山市の奥田交番で、当時警部補だった稲泉健一さん(当時46)をナイフで殺害して拳銃を奪ったうえ、近くの小学校の校門前にいた警備員の中村信一さん(当時68)をその拳銃で撃って殺害したとして強盗殺人などの罪に問われています。

  裁判では、強盗殺人の罪が成立するかが争点の1つで、弁護側は自分より強い武器を持つ相手と闘うために交番を襲い、警察官が倒れたあとに拳銃をとる意思が生じたとして殺人と窃盗の罪にあたると主張しています。さらに、被告の発達障害が事件にどの程度影響したかも争点になっています。
【検察側の論告】
  8日の裁判で検察は「警察官を殺害することと拳銃を奪うことは切っても切り離せないもので、拳銃を奪う目的をもって交番を襲ったのは明らかだ」と指摘しました。
  また、「通りすがりの人は襲わないなど対象を選んでいた。本人の意思で犯行に及んでいて、発達障害は事件に影響していない」と主張しました。
さらに、「警察官には40か所の傷があるなどまさに『惨殺』であり、警備員は弾丸が顔をかん通するなど人としての尊厳を全く顧みない犯行だ」と述べました。
その上で「ほかに類を見ないほど卑劣、残虐、冷酷で凶悪非道な犯行だ」などと述べ死刑を求刑しました。

【弁護側の弁論】
これに対し弁護側は「被告の共感力に欠けていることや武器や闘うことに興味、関心が集中していたことなど発達障害が事件に確実に影響している」と指摘しました。
また、強盗殺人は成立しないとしたうえで、「あくまで被告は、自分より強い武器を持っている人と戦うことに集中していて拳銃をとることは考えていなかった。取り調べ段階で『拳銃を奪うために殺害した』とした供述は誘導的な質問によるもので、信用性がない」などとして無期懲役が妥当だと主張しました。
【遺族が意見陳述】
  8日の裁判では殺害された警察官と警備員の遺族が被害者参加制度を利用してそれぞれ意見陳述を行いました。
  このうち稲泉さんの妻がついたてで被告や傍聴席から見えないかたちで意見を述べました。
  このなかで、妻は「主人は頼りになるまじめな人でした。今でも事件に関係する場所は行けませんし、パトカーや救急車のサイレンを聞くと当時を思い出します。主人は私にとって忘れられない忘れたくない、大事な大事な人でした」と時折、涙声になりながら語りました。

  そのうえで裁判員に向けて「私たちはすべてを失いました。犯人を絶対に許せません。死刑にしてください。みずからの命をもって償ってほしいと思います」と強く訴えました。
また、中村さんの妻はこれまでに被告と面会したことを明らかにし、「島津慧大さん、あなたは2人を殺害したことを悪いと思えない、こんな自分で申し訳ないと言いましたね」と被告の方を向いて語りかけました。
  そのうえで「科すべき刑は死刑を除いてないと思いますが、あなたにはできるだけ長く生きてもらいたい。そして、生きているかぎり私たちと同じくらいまたはそれ以上に苦しみ、後悔してほしい」と話しました。
  島津被告はこの間、中村さんの妻を方を向いて話を聞いていました。
【9日結審 判決は3月5日】
  裁判は審理が延長されて9日に結審する予定で、判決は3月5日に言い渡されます。


2021.02.05-NHK NEWS WEB(首都圏NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210205/1000059972.html
逗子斜面崩落で高校生遺族が提訴

  神奈川県逗子市で道路脇の斜面が突然崩れ、18歳の女子高校生が死亡した事故から1年となる5日、遺族が斜面の上に建つマンションの管理組合や管理会社などに対して、1億円あまりの賠償などを求める訴えを横浜地方裁判所に起こしました

  訴えを起こしたのは1年前、神奈川県逗子市池子で道路脇の斜面の崩落に巻き込まれて死亡した、当時18歳の女子高校生の両親ときょうだいです。
代理人弁護士によりますと、遺族は安全管理を怠ったことが崩落につながったとして、斜面を所有する、上に建つマンションの「区分所有者」である住人と管理組合、それに管理会社と管理人に対し、1億円あまりの賠償などを求めています。
  当時は数日前からまとまった雨は観測されておらず、事故後の県の調査で崩落の原因は岩の層の激しい風化によるものとされています。
また、崩落の前日には斜面に亀裂があるのを管理人が発見し、管理会社に報告していたことも明らかになっています。
  提訴について女子生徒の54歳の父親は、弁護士を通じ「責任の所在を明らかにしていきたい。当事者の皆様には誠実に対応いただき決して嘘はつかないでほしい」とするコメントを出しました。
  一方、マンションの管理会社は「事実関係について確認中のためコメントできません。事故から1年となり、なくなられた方とご遺族には心よりお悔やみ申し上げます」とコメントしています。
  管理組合はこれまでのところ取材に応じていません。


2021.01.26-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210126/k10012834391000.html
東京女子医大 2歳の男児死亡の医療事故で医師2人を在宅起訴

  7年前、東京女子医科大学病院で、手術のあと鎮静剤を投与された2歳の男の子が死亡した医療事故で東京地方検察庁は、容体を適切に把握せず薬の使用を続けたことが事故につながったとして、担当した医師2人を業務上過失致死の罪で在宅起訴しました。
  在宅起訴されたのは東京 新宿区の東京女子医科大学病院の中央集中治療部副運営部長だった、医師のA被告(61)と、医師のB被告(39)の2人です。
  東京地方検察庁によりますと、2人は7年前の平成26年12月、首の腫瘍の手術のあと、人工呼吸器を付けて集中治療を受けていた2歳の男の子に対して、鎮静剤の「プロポフォール」を投与したあと、体調に異常が認められたのに薬の使用を続け男の子を死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われています。
  「プロポフォール」は、人工呼吸器を付けて集中治療が行われている子どもへの使用が、原則として禁止されているということですが、A医師は集中治療室の実質的な責任者として「プロポフォール」の投与を始めることを決めていたということです。
  警視庁は去年10月、A医師ら2人を含めた医師6人を業務上過失致死の疑いで書類送検していましたが、検察は、ほかの4人については関与の度合いなどを考慮し、起訴猶予にしました。
  検察は、2人が起訴された内容を認めているかどうか、明らかにしていません。
母親「ようやく一筋の光が差してきた」
  書類送検された医師6人のうち2人が在宅起訴されたことについて、死亡した男の子の母親はNHKの取材に対し「息子がなぜ命を落とさなければならなかったのか、7年近くの間、その答えをずっと探してきました。6人全員を起訴してほしかったという思いはありますが、このうちの2人が起訴されたことは大きな一歩であり、ようやく一筋の光が差してきたように感じます。裁判では、息子の容体を適切に管理しなかった理由を含めて当時何があったのか、真摯(しんし)に、自分のことばで話してほしい」とコメントしています。
東京女子医大「患者様 ご遺族の方々に心よりおわび」
  東京女子医科大学病院の田邉一成病院長は「このような事態に至ったことを深刻に受け止め、公判の過程を注視してまいります。亡くなられた患者様、ご遺族の方々に心よりおわび申し上げるとともに、今後も病院全体として安心安全の確保に努めてまいります」とコメントしています。


2021.1.23-exciteニュース-https://www.excite.co.jp/news/article/Jiji_20210123X915/
社長監禁容疑、長女を逮捕=銀座で連れ去り指示か―警視庁

  東京都中央区銀座で昨年8月、会社社長の男性(66)が車で連れ去られた事件で、警視庁は23日、逮捕監禁致傷と強盗の疑いで中国籍の長女、B容疑者(37)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
  捜査関係者によると、B容疑者は既に逮捕された男らに指示し、銀座のビル駐車場で男性に暴行して車内に監禁し5日間のけがをさせた上、現金1万円と携帯電話を奪った疑いが持たれている。
  B容疑者は、男性が社長を務める化粧品会社の元取締役で、経営権をめぐってトラブルになっていたという。警視庁は事件との関連を調べている。
  同庁は、B容疑者を旅行先の北海道で逮捕した。事件では、これまでに実行役の指定暴力団組員ら男6人が逮捕されている。


2021.01.22-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20210122/k00/00m/040/362000c
淡路島5人殺害 被告の上告棄却、無期懲役確定へ 最高裁

  兵庫県洲本市(淡路島)で2015年、近所の男女5人(当時59~84歳)を刺殺したとして殺人罪などに問われた無職、A被告(46)の上告審で、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は20日付で被告側の上告を棄却する決定を出した。心神耗弱だったとして、1審・神戸地裁の裁判員裁判の死刑判決(17年3月)を破棄し、無期懲役に減刑した2審・大阪高裁判決(20年1月)が確定する。裁判官5人の全員一致の意見。

  裁判員裁判の死刑判決が2審で無期懲役となり、最高裁で確定するのは7例目。弁護側は刑事責任能力がなかったとして無罪を主張し上告したが、検察側は上告せず、死刑回避が確定していた。
  A被告は起訴前後の鑑定で、向精神薬を大量摂取したことによる精神障害だったと診断されていた。
  地裁は「病気は行動に大きな影響を与えていない」として事件当時は完全な責任能力があったと認めたが、高裁は控訴審で新たに行った鑑定で、「事件当時は妄想性障害で、妄想の圧倒的な影響下にあった」との結果が出たことを重視。「被害者らから電磁波攻撃を受けている」などとする妄想が激しくなり、行動を制御する能力が著しく減退していた心神耗弱の状態にあったとして、減刑した。

  1、2審判決によると、A被告は15年3月9日午前、洲本市の自宅近くの民家で、住人の平野毅(たけし)さん(当時82歳)と妻恒子(つねこ)さん(同79歳)の胸などをサバイバルナイフで刺して殺害。別の民家でも、平野浩之さん(同62歳)と妻方子(まさこ)さん(同59歳)、母静子さん(同84歳)を同様に殺害した。【近松仁太郎】


2021.01.16-朝日新聞デジタル-https://www.asahi.com/articles/ASP1H73B0P1HPTIL00Z.html
園児死亡事故、「給食時間内に食べさせる」暗黙ルール

  大阪市城東区の認可保育園で1歳2カ月の男児が給食をのどに詰まらせて死亡した事故について、市の有識者会議は14日、検証報告書を取りまとめた。給食を時間内に残さず食べさせるという「暗黙のルール」があったことが事故につながったと結論づけ、再発防止に向けて「子ども一人ひとりの発達に応じた適切な食事援助」を行うよう求めた。
  事故は昨年2月12日昼の給食時に起きた。報告書によると、男児がリンゴを食べるのを嫌がっていたため、保育士が何とか食べさせようとリンゴとハンバーグを一緒に口に入れたところ、男児が泣き始めて体をのけぞらせたため、食べ物がのどに詰まったという。
  また、「長年にわたり、好き嫌いをせず、時間内に全量食べきることが定着し、(子ども)一人一人のペース等への配慮よりも優先されていた」ことが事故の背景にあったと判断。男児の食事を援助していた保育士についても「飲み込む前に次の食べ物を詰め込んだ状況があったと推察される」とした。
  報告書では再発防止策として、子どもの発達に応じた保育のほか、マニュアルの作成・見直しや定期的な訓練実施などによる職員の危機管理意識の向上などを挙げた。(笹川翔平)


2021.01.14-Yahoo!Japanニュース(京都新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/0f73e4bac7572880f169d4eacdeded2065625181
「イライラして選手の間を抜いた」高校駅伝コースに車進入疑い、68歳男を書類送検 京都府警

  昨年12月の全国高校駅伝で競技中の公道コースに乗用車が進入した問題で、京都府警交通指導課と右京署は14日、道交法違反(警察官現場指示違反)の疑いで、京都市西京区の無職の男性(68)を書類送検した、と発表した。男性は容疑を認め、「選手の間隔が空いており、今なら行けると思った。後から映像を見て危ないと分かった。反省している」と話しているという。

  書類送検容疑は昨年12月20日午前11時22分ごろ、駅伝の最終5区(5キロ)のコースとして交通規制されていた右京区五条通西小路交差点で、右京署員による通行禁止の指示に従わず、制止を振り切って乗用車でコース内に進入した疑い。
  車は京都府代表の立命館宇治高の女子選手(18)の目の前を横切った。選手は接触する寸前で身をかわし無事だったが、進路を妨げられる形となった。
  府警によると、男性は買い物からの帰りに西小路通を南進し、五条通の交差点を右折しようとした。署員の指示を受けて一度はバックしたが、数分後に先頭集団のランナーが通過すると、コースを横切って西小路通を南向きに走り抜けた。男性は「早く帰ろうと思ったのに警察官に止められ、イライラして選手の間を抜いた」と話しているという。


2021.01.14-JIJI com-https://www.jiji.com/jc/article?k=2021011400200&g=soc
元自衛官が黙秘 弁護側、強盗殺人を否定―2人死亡の交番襲撃・富山地裁

  富山市の奥田交番で2018年6月、警察官が刃物で刺殺され、奪われた拳銃で小学校の警備員が射殺された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官、A被告(24)の裁判員裁判の初公判が14日、富山地裁(大村泰平裁判長)であり、A被告は黙秘した。弁護側は、被告に強盗目的はなかったとし、「殺人罪と窃盗罪にとどまる」などと主張した。判決は3月5日の予定。

  A被告は黒のスーツ姿で髪を一つに束ね、車いすで出廷。裁判長から氏名などを尋ねられても何も答えず、起訴内容に対する認否も語らなかった。
  検察側は冒頭陳述で、「被告は警察官と闘って勝利し、自分の力を誇示しようと考えた」などと主張。「刺した警察官から直ちに拳銃を奪っており、拳銃を狙った強盗目的があったことは明らかだ」と訴えた。
  弁護側は「警察官が倒れた後に拳銃を奪う意思が生じた」などと反論した上で、被告に自閉症スペクトラム障害があったことを量刑上考慮するよう求めた。
  富山地検は約4カ月間の鑑定留置で被告の精神状態などを調べ、刑事責任を問えると判断。精神鑑定は弁護側の請求で起訴後にも実施された。
  起訴状などによると、A被告は18年6月26日、富山県警富山中央署奥田交番で勤務していた所長の稲泉健一警視(2階級特進)=当時(46)=を刺殺し、拳銃を強奪。近くの小学校の正門付近で警備員の中村信一さん=同(68)=を射殺したなどとされる。
  被害者参加制度を利用して出廷した中村さんの妻は公判後、「被告の口から事件について語られることを望みたい」とコメントした。


2021.1.12-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/70455ec02e7cd6517b13b7685d78469fef7a0387
「飛び降りて巻き添え、責任重い」重過失致死容疑を適用へ

  大阪・梅田の商業施設「HEP FIVE(ヘップファイブ)」から大阪府立高の男子生徒(17)が飛び降り、兵庫県加古川市の女子大学生(19)が巻き添えになって死亡した事故で、13日にも重過失致死容疑で男子生徒を容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた大阪府警。男子生徒は死亡しており不起訴となるが、高層ビルから飛び降りる行為は危険で、他人を巻き添えにすれば刑事責任を問われることを示す形だ。

  重過失致死傷罪は、行為による結果の予測が極めて容易な場合などに適用される。5年以下の懲役や100万円以下の罰金が科され、法定刑が50万円以下の罰金である単純な過失致死罪より重い。
  府警は、年齢の若い高校生でも、多くの人が行き交う繁華街のビルから飛び降りる行為が他人を巻き添えにする危険を、容易に予想できると判断した。ある捜査関係者は「亡くなったとはいえ、男子生徒の責任は重い。過去の事例をみても重過失が妥当だ」と話す。

  事件では、施設側の課題も浮き彫りとなった。  実は男子生徒は飛び降りる直前にも屋上に立ち入っていた。屋上に通じるドアの開錠を知らせるブザーが鳴ったため、警備員が駆け付け、屋上から出るよう注意すると素直に応じたという。だが、約2時間後に再びブザーが鳴り、警備員が屋上へ向かったが、すでに男子生徒は飛び降りた後だった。
  屋上に通じるドアの内鍵はプラスチックカバーで覆われていたが、簡単に壊せる構造だった。屋上の一部では、法令の基準を満たす高さの柵がなかったことも明らかになった。施設側は、屋上への鍵を災害時などにしか開かない電子錠に交換。2月からは、屋上全体に高さ2メートル以上の柵を設置する作業を始める方針だ。
  施設警備に詳しい仙台大の田中智仁准教授は「こういった事故が起きている以上、ビルの管理者らは自主的に、できる限りの対策を講じていくべきだ」と話している。


2021..01.08-NHK NEWS WEB(石川 NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20210108/3020007021.html
ビットコイン取り引き脱税で告発

  小松市に住む会社役員の56歳の男が、仮想通貨と呼ばれてきた暗号資産「ビットコイン」の取り引きで得たおよそ2億円の所得を隠し7700万円を脱税したとして、金沢国税局から告発されました。
  告発されたのは小松市に住む会社役員の56歳の男です。
  金沢国税局によりますと、会社役員の男は仮想通貨と呼ばれてきた暗号資産「ビットコイン」の取り引きで得た所得を申告せずに隠した疑いがあるということです。
  金沢国税局では、男が平成29年と平成30年の2年間でおよそ2億円の所得を隠し、7700万円を脱税したとして、所得税法違反の疑いで金沢地方検察庁に告発しました。
  この会社役員の男は本業とは別に「ビットコイン」の取り引きを行っていて、脱税で得た資金を株や不動産の購入費用にあてていたとみられるということです。
  金沢国税局によりますと、仮想通貨=「暗号資産」の取り引きで得た所得を隠し脱税した疑いでの告発は全国の国税局で初めてだということです。







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