事件問題-1


2020.3.16-NHKNEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200316/k10012333681000.html
障害者殺傷事件 植松聖被告に死刑判決

  相模原市の知的障害者施設で入所者19人を殺害した罪などに問われた植松聖被告の裁判で、横浜地方裁判所は被告は事件当時責任能力があったと認めたうえで、「19人もの命を奪った結果はほかの事例と比較できないほど重大だ」として検察の求刑どおり死刑を言い渡しました。
  相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員、植松聖 被告(30)は平成28年7月、入所者19人を殺害した罪などに問われました。横浜地方裁判所でことし1月から16回にわたって開かれた裁判員裁判では被告の責任能力の有無が争点となりました。
  判決の言い渡しは午後1時半に始まり、横浜地方裁判所の青沼潔裁判長は被告に証言台の前に来るように求めたあと「主文は最後に告げることとします。判決理由が長くなるため証言台の前に座ってください」と述べ、冒頭で結論にあたる主文を述べず、判決の理由を先に読み上げました。
19人殺害認める
  判決の言い渡しは午後1時半に始まり、横浜地方裁判所の青沼潔裁判長は被告に証言台の前に来るように求めたあと「主文は最後に告げることとします。判決理由が長くなるため証言台の前に座ってください」と述べ、冒頭で結論にあたる主文を述べず、判決の理由を先に読み上げました。
19人殺害認める
  判決で裁判長は被告が相模原市緑区の津久井やまゆり園に侵入し、入所者19人を刃物で刺すなどして殺害したことを認めました。
  また、施設の職員2人を含むあわせて26人に重軽傷を負わせたことも認めました。
責任能力認める
  そして、弁護士の主張を退け、事件当時、被告に責任能力があったと認めました。
  唯一の争点だった責任能力の有無について、検察の主張に沿った判断が示された形です。
弁護側医師の主張「採用できない」
  裁判長は「大麻の使用が犯行に与えた影響を低く評価すべきではない」などとする、弁護士が被告の精神状態の分析を依頼した医師の意見について「採用できない」としました。
動機「到底認められないが理解は可能」
  裁判長は「被告は『意思疎通できない障害者は不幸であり、殺害すれば賛同が得られる』と考えた」と指摘したうえで、動機の形成過程については「到底、認められないが、理解は可能だ」と指摘しました。
「差別的主張 勤務経験から」
  そして、この動機は「障害者施設での勤務経験や体験を踏まえたもので病的な思考障害によるものとはいえない」と指摘しました。
「被告は目的に沿い一貫性ある行動
  また、「職員の少ない時間帯に実行するなど犯行は一貫した目的にそって計画的に行われているほか、事件のあと逮捕されて裁判になることを理解して警察署に出頭したと言え、違法性の認識があったことは明らかだ」などと指摘し、被告には事件当時責任能力があったと認めました。
  法廷で植松被告は判決で裁判長は被告が相模原市緑区の津久井やまゆり園に侵入し、入所者19人を刃物で刺すなどして殺害したことを認めました。
  また、施設の職員2人を含むあわせて26人に重軽傷を負わせたことも認めました。責任能力認めるそして、弁護士の主張を退け、事件当時、被告に責任能力があったと認めました。
唯一の争点だった責任能力の有無について、検察の主張に沿った判断が示された形です。
弁護側医師の主張「採用できない」
  裁判長は「大麻の使用が犯行に与えた影響を低く評価すべきではない」などとする、弁護士が被告の精神状態の分析を依頼した医師の意見について「採用できない」としました。
動機「到底認められないが理解は可能」
  裁判長は「被告は『意思疎通できない障害者は不幸であり、殺害すれば賛同が得られる』と考えた」と指摘したうえで、動機の形成過程については「到底、認められないが、理解は可能だ」と指摘しました。
「差別的主張 勤務経験から」
  そして、この動機は「障害者施設での勤務経験や体験を踏まえたもので病的な思考障害によるものとはいえない」と指摘しました。
「被告は目的に沿い一貫性ある行動」
  また、「職員の少ない時間帯に実行するなど犯行は一貫した目的にそって計画的に行われているほか、事件のあと逮捕されて裁判になることを理解して警察署に出頭したと言え、違法性の認識があったことは明らかだ」などと指摘し、被告には事件当時責任能力があったと認めました。
法廷で植松被告は
  植松被告は黒のスーツに白いシャツを着て、証言台の前に座りじっと裁判長のほうを見たまま、言い渡しを聞いていました。
死刑判決
  そして、最後に裁判長は「計画的かつ強烈な殺意に貫かれた犯行で、19人もの命を奪った結果はほかの事例と比較できないほどはなはだしく重大だ。遺族のしゅん烈な処罰感情は当然で、死刑をもって臨むほかない」と指摘し、検察の求刑どおり被告に死刑を言い渡しました。
被告「最後に一つだけ…」
  裁判長が死刑を言い渡し、「閉廷します」と述べたあと被告は証言台の前で席から立ち上がろうと手を上げて、「すみません。最後に一つだけいいですか」と申し出ました。しかし発言が認めれることはありませんでした。
閉廷
  裁判は午後2時15分ごろに閉廷しました。
16日は控訴の手続き取られず
  被告の弁護士は裁判のあと報道陣が控訴の意向などを尋ねたのに対し、問いかけには答えず無言のまま裁判所をあとにしました。
  横浜地方裁判所によりますと16日は控訴の手続きは取られなかったということです。
美帆さんの母親「19の命 無駄にしないよう…」
  殺害された19歳の「美帆さん」の母親は代理人の弁護士を通じて、「当然の結果だと思う。悲しみは変わらない。けれど1つの区切りだと思う。大きな区切りであるけれど終わりではない。19の命を無駄にしないようこれから自分のできることをしながら生きていこうと思います」というコメントを出しました。
被害者家族「もやもやしたまま」
  事件で一時、意識不明の重体となった尾野一矢さん(46)の父親の剛志さんは、判決のあと記者会見し、「遺族や被害者の家族が望んでいた結果となったことについては、少しほっとしています」と述べました。
  また、植松被告に対しては「彼の一挙手一投足から少しでも謝罪の気持ちや反省が見えればと思ってすべての裁判を傍聴しましたがまったく、それが見られずとてもがっかりしています」と話しました。
  そのうえで「彼がなぜ事件を起こしたのか、『障害者をかわいい』と言っていた青年の考えがなぜ変わったのか、理解できないまま裁判が終わってしまい、もやもやしたままです。判決はひと区切りですが、通過点にすぎません。事件を風化させず少しでも障害のある人が暮らしやすい世の中になるように取り組んでいきたいです」と話していました。
森監督「被告は僕らの矛盾をついた」
  発生当時から障害者殺傷事件と社会のありようを見つめてきた映画監督の森達也さんは「誰もが99.9%死刑判決を予想していたと思うが、とはいえひとつの死刑判決が出たことに重みを感じた」と受け止めました。
  そのうえで、裁判を振り返り、「19人もの人が亡くなったのに2か月という短い期間で終わってしまい、なぜこのように被告が変貌したのか掘り下げられなかった。被告が突いてきた僕らが抱える矛盾に対し、命は平等というのなら出生前診断はどうなのか、何をもって命とみなすか僕たちは考えるべきだったが、その前に裁判が終わってしまった。死刑判決となり凶悪な人間だから生きる価値がないというのもひとつの選別で、同じ構造に社会がはまってしまっていることをもっと意識するべきだ」と述べました。
  一方、判決を私たちがどう受け止めるべきかについては「被告の起こした事件はありえないことだが、主張することの一部に理があるからこそ、多くの人が関心を持った事件だったと思う。自分の中の何が刺激されるのか、そして自分の中の矛盾や理不尽さをひとりひとりが考え続けることが、この事件を風化させないためには大事だと思う。命の格差、自分の中の差別性に対してもっと自覚的になることで、社会は今より変わるのではないか」と指摘しました。
熊谷准教授「葛藤伴う判決」
  脳性まひの障害があり障害者と社会の関わりについて研究している東京大学の熊谷晋一郎准教授は「生きる価値のある命と価値のない命に線を引くというのが被告の犯行の動機だったことに対して怒りを覚えてきたが、死刑判決はその被告の命に線を引くもので私にとっては複雑で、葛藤を伴う判決だ。自分の行為を振り返る時間が省かれ、一生をかけて罪を償うことができない死刑判決は被告にとっては想定内のことで被告の目的が達成されてしまったのではないかという印象も残る」と述べ、複雑な胸中を明かしました。
  そのうえで、「障害者のケアを家族と施設に丸投げするという社会の構造に問題がある。障害がある人が弱い立場に置かれ、その一方で家族と施設職員が重すぎる責任を負わされているのが現状だ。社会全体でその負担を分散させることが重要で、障害の有無に関わらずお互いに支え合える社会になれるかどうか、1人1人に投げかけられているように感じる」と話していました。
最首悟さん「平等や権利 どれだけ根づいているか」
  重い知的障害のある娘と暮らし、植松被告とも接見を重ねてきた和光大学名誉教授の最首悟さんは裁判のあとの記者会見で判決について、「『障害者は人ではない』という植松被告の主張に裁判所は踏み込んで判断することを避けるしかなかったのではないか。残念ながら、現在の法制度では彼を正当に裁くことはできないのだと思います」と感想を述べました。
  そのうえで、今回の裁判の意義について「遺族や被害者の家族の肉声を聞くことで、どれだけ人の存在が重く、かけがえのないものであるか、皆さんが触れることができたのはいいことだったと思います。植松被告は人間の尊厳をきれいごとだと言いますが、それは本当に彼だけの考えなのか、人間の平等、人間の権利が私たちにどれだけ根づいているのか大きな問題だと感じます」と話していました。
渡辺一史さん「本質的解決になるのか」
  ノンフィクションライターの渡辺一史さんは植松被告に13回にわたって接見し、裁判の傍聴にも通い続けてきました。傍聴券が当たらず、法廷に入ることができませんでしたが、死刑の判決について「やったことから考えると当然死刑だろうと思う一方で、『障害者はいらない』と言った被告に対して、『お前こそいらない』と突きつけるようで、この事件の本質的な解決になるのかという思いが同じ重みでわき上がってきます」と話していました。
  そのうえで「被告の交友関係や遺族の調書など新たな事実が明らかになった点で裁判には意味がありましたが、まだわかっていないことがたくさんあるので、これからも取材を続けていきたいです」と話していました。
重度障害児の父「息子が生きる意味 いまも模索」
  土屋義生さん(40)は重度の障害のある息子の荘真くん(6)を連れてこの裁判の傍聴を続けてきました。きょうは傍聴券が当たらず、法廷に入ることはできませんでしたが、「息子のような存在を認めてもらいたいという気持ちで傍聴を続けてきて、うちの子が社会で生きる意味は何か、いまも模索しています。それでも障害のあるなしにかかわらず、自分を認めてもらえずに生きている多くの人たちが、そのままでいい、生きていていいと思えるような社会になってもらいたいです」と話していました。
日本障害者協議会 藤井代表「忘れないこと」
  裁判を傍聴してきた日本障害者協議会の代表で全盲の藤井克徳さんは判決のあと記者会見し、「この裁判は植松被告の問題だけにとどまらず、ある意味で、日本という国における障害者の人権や彼らに対する政策を問う裁判だったと思います。しかし、結果的には踏み込みが非常に浅い裁判だったという印象が拭えません」と述べました。
  そのうえで、「私たちにできることはとにかく忘れないことです。スローガンとして『差別はいけない』というだけでは進みません。今回の事件後も、優生思想に満ちた現象は後を絶ちませんが、この国の障害者が置かれている状況を好転させていくことが、亡くなった19人に対して誠実に向き合うということだと思います」と話していました。


2020.3.12-NHK NEWS WEB 静岡ニュ-ス-https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200312/3030006116.html
同僚夫妻殺傷 作業中に口論か

2月に菊川市でブラジル人の派遣社員の男性を殺害したなどとして、同僚の64歳の男が逮捕された事件で、職場の複数の同僚が「作業中の態度をめぐり2人が口論になっていた」と話していることが捜査関係者への取材でわかり、警察は2人の間のトラブルについて詳しく調べています。調べに対し、男は容疑を否認しているということです。
  御前崎市の派遣社員、山口正文容疑者(64)は2月17日、菊川市赤土で同僚のブラジル国籍の派遣社員、デ・ソウザ・マルコスさん(44)を刃物で刺して殺害し、マルコスさんの妻にもけがをさせたとして、殺人と殺人未遂の疑いで逮捕され、12日午前、静岡地方検察庁浜松支部に送られました。捜査関係者によりますと容疑を否認しているということです。
  2人は、牧之原市の自動車部品工場で同じ部署に派遣されていて、これまでの警察の捜査で、職場の複数の同僚が「マルコスさんと山口容疑者が作業中にぶつかったなどと口論をしてトラブルになっていた」などと話していることが捜査関係者への取材でわかりました。
  また、山口容疑者のものとみられる乗用車が、事件の前後に現場近くの防犯カメラに写っていたということで、警察は車で現場から逃げたとみて、乗用車を押収して調べるとともに2人の間のトラブルについて捜査しています。


2020.3.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200310/wst2003100004-n1.html
横領誤情報で学生自殺 甲南大、遺族が調査要望

神戸市の甲南大2年の男子学生が「学園祭の模擬店で売上金を横領した」という誤った情報を仲間に拡散されたことを苦に自殺していたことが、遺族の代理人弁護士への取材で分かった。遺族は、大学が名誉回復を怠ったとして対応を検証するよう第三者委員会の設置を求めているが、大学側は応じていない。
   代理人によると、所属する文化系クラブの部長らが平成30年3月、その半年前の学園祭で男子学生が横領したとする誤った情報を周囲に吹聴。男子学生は強制退部させられ、他の文化系クラブにも「ブラックリスト入りしている」として入部を断られた。大学に相談し調査が実施された結果、横領の事実は確認されず、部長から謝罪も受けた。
  一方、男子学生は大学に部長の謝罪文の掲示を求めたが大学は拒否。学内のハラスメント防止委員会に申し立てたが、男子学生自身が横領したとの誤解を生むような発言をしていたとして、部長らの行為はハラスメントではないと認定された。
   学生は30年10月に「自殺に至った主な原因は部の名誉毀損などによる精神ダメージ。甲南大の対応も遅く私は限界となりました」と遺書を残して自殺。遺族は令和元年10月、第三者委での調査を大学側に要望した。学校法人甲南学園の広報部は取材に「クラブには厳重注意した。対応に問題はなかったと考えるが、尊い命がなくなったことは誠に残念」と回答した。


2020.3.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319471000.html
2人死亡の住宅火災 15歳の男子中学生を放火容疑で逮捕 宮城

宮城県色麻町で7日未明、家族6人が暮らす住宅が全焼し、2人の遺体が見つかった火事で、この家に住む15歳の男子中学生が放火の疑いで逮捕されました。警察は動機などを調べています。
  7日午前2時すぎ、宮城県色麻町の住宅から火が出て、木造2階建ての住宅1棟が全焼し、焼け跡から2人が遺体で見つかりました。
  警察によりますと、この家には69歳の男性と妻、娘夫婦、それに孫2人の合わせて6人が暮らしていて、このうち娘と10代の孫の2人と連絡が取れなくなっているということです。  また娘婿の50代男性も病院に運ばれましたが、意識はあり命に別状はないということです。
  その後の調べで、孫の15歳の男子中学生が「火をつけた」などと話したことから、警察は放火の疑いで逮捕しました。
  調べに対し、容疑を認めているということです。これまでの捜査で、家族間のトラブルは確認されていないということで、警察は、動機や詳しいいきさつを調べるとともに、遺体の身元の確認を進めています。


2020.2.26-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200226/wst2002260011-n1.html
日本刀で妻を殺害、51歳夫を逮捕 岡山

26日午前4時55分ごろ、岡山県赤磐市穂崎のコンビニで「刃物を持った男が女性を刺している」と店員から110番があった。警察官が駆け付け、近くに住む無職、小林利枝さん(50)が店内のカウンター付近で血だらけで倒れているのを発見。その後、死亡が確認された。
  岡山県警は同日、殺人未遂の疑いで、現場近くの自宅にいた夫の自営業、芳宜容疑者(51)を逮捕した。逮捕容疑は、事件現場のコンビニで利枝さんの腹部などを刃渡り約70センチの日本刀で複数回刺し、殺害しようとしたとしている。「間違いない」と容疑を認めている。県警は血の付いた日本刀を自宅で押収、殺人容疑に切り替えて送検する方針。
  県警によると、芳宜容疑者は利枝さん、母親(77)と3人暮らし。事件の直前、母親から「嫁に『殺される』と言われて起きたら、息子が刀を振り回していた」との110番があった。利枝さんは自宅から約250メートルのコンビニに逃げ込み、芳宜容疑者が追い掛けて行ったとみられる。母親も暴行を受け、頭部に軽傷を負った。
  県警はこれまでドメスティックバイオレンス(DV)などの通報は把握しておらず、今後、トラブルの有無などを調べる。


2020.2.17-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012288851000.html
大津 園児2人死亡事故 被告に禁錮4年6か月の実刑判決

去年5月、大津市で保育園児の列に車が突っ込み、2人が死亡した事故で、過失運転致死傷などの罪に問われた被告に対し、裁判所は「安全確認という基本的なことを怠ったことで、幼い命や未来が突如、奪われた」と指摘し、禁錮4年6か月の実刑判決を言い渡しました。
  大津市の無職、新立文子被告(53)は去年5月、車を運転中、大津市の交差点で前方を確認しないまま右折し、対向する車を散歩中の保育園児の列に突っ込ませ、2人が死亡、14人が重軽傷を負う事故を引き起こしたとして過失運転致死傷の罪などに問われました。
  判決は当初、先月16日の予定でしたが、被告が突然、事故の過失の程度などを争う姿勢に転じたため延期されていました。
  17日は午前10時から大津地方裁判所で審理が再開され、新立被告は事故を起こしたことを謝罪した一方で、「対向車のスピードがもっと遅かったり、園児たちが電柱の陰にいたりしたら、結果が違った可能性がある」などと述べました。
  これに対し被害者の家族は、「被告の発言は感情を逆なでするものだ。可能なかぎり厳罰を求めます」と述べ、検察は「責任を転嫁している」などとして、これまでと同じ禁錮5年6か月を求刑しました。
  このあと判決の言い渡しが行われ、大西直樹裁判長は、「被告は右折の際に安全確認をするという、運転手として最も基本的なことを完全に怠った。園児や引率の職員は道路から距離を取った歩道にいて、何ら落ち度はない。幼い命や未来を突如奪われ、その無念さは察するに余りある」と述べて禁錮4年6か月の実刑を言い渡しました。
  最後に裁判長は、「この裁判で遺族や被害者の『子どもを返してほしい』という心の叫びやつらい悲しみ、苦しみが伝わってきました。すべての被害者に真摯(しんし)に向き合い、真の意味での謝罪の心を持ち、償っていってほしい」と語りかけました。
  被告は黙ったまま裁判長のことばを聞き、2度ほど頭を下げて法廷を出ていきました。
被害者側の弁護団が記者会見判決のあと、被害者側の弁護団が記者会見しました。
  
弁護団によりますと、17日は合わせて22人の被害者の家族や保育士たちが裁判に立ち会ったということです。17日の判決について、石川賢治弁護士と大野聡子弁護士がコメントを読み上げました。
  ある家族は「実刑判決については現時点では異論はありません。ただ私たちは今後、刑期が終わろうとも被告のことを忘れることはありません」とコメントしていました。
  別の家族は「求刑から刑期が削られる理由がしっかり述べられたとは思わず判決については納得がいきません。被告のこれまでやってきたことがひどすぎるので、きょうの態度を見て反省を感じることはありませんでした」とコメントしていました。
  さらに別の家族は「判決の刑期は正直短いと思いました。今までのいろいろな感情があふれるなかでとても納得などいくはずがありません。反省していない態度を見れば絶対に許せないという感情しかありません」とコメントしました。
  弁護団は「求刑から大きく減刑されたことは遺憾だ。被告は控訴せず受け入れて反省というのはどういうことか、しっかり考えてほしい。裁判長からの『真摯に向き合って真の謝罪の気持ちを持ってください』ということばは被告に対して大きく苦言を呈するもので、まさしくそのとおりだと思う」と話しました。


2020.2.5-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200205/wst2002050015-n1.html
精神疾患長女監禁-発見時は「骨と皮」…なぜ長女を監禁、凍死させたのか 7日に両親初公判
(1)
自宅敷地内のプレハブ小屋で10年以上にわたり長女の柿元愛里さん=当時(33)=を監禁し凍死させたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた両親の裁判員裁判が7日、大阪地裁で始まる。統合失調症と診断された愛里さんを約2畳の「隔離部屋」に閉じ込め、モニターで監視していたとされる事件。両親は起訴内容を争うとみられるが、公判で何を語るのか注目される。
  2月上旬、大阪府寝屋川市の幹線道路沿いにある民家。高い壁で囲まれ、敷地内の様子はうかがえない。ただ愛里さんの監視に使っていたカメラとみられる装置は、今もその場に取り付けられていた。
  「人が閉じ込められているなんて思ってもいなかった。あまり思い出したくない」。近隣女性は言葉少なに話した。
  事件は平成29年12月、両親の柿元泰孝(57)、由加里(55)の両被告が大阪府警寝屋川署に自首したことで明らかになった。
  遺体で見つかった愛里さんの体重はわずか19キロ。「骨と皮の状態」(捜査関係者)で、死因は凍死だった。内側から開けられない二重扉と監視カメラを設置した小屋内に閉じ込められていた。
  起訴状などによると、監禁は19年3月から始まったとされる。愛里さんは全裸で生活し、胃に内容物はなかった。
  関係者によると、泰孝、由加里の両被告はすでに保釈され、事件現場とは別の場所に住んでいる。
  別の関係者によると、愛里さんは小学6年の3学期以降、一度も通学していない。16~17歳のころに統合失調症の診断を受けており、両被告は捜査段階で監禁の理由を「療育のため」と説明。「娘がかわいく、私たちなりに考えていた」と監禁の犯意を否定していたとされる。
  ただ、診断後に継続して病院を受診させた形跡はなく、両被告は計1千万円超の障害年金も受け取っていた。遺体発見時の壮絶な状況と療育目的という説明は矛盾しているとの見方もあり、小屋に閉じ込めた動機の解明も公判での焦点となりそうだ。
(2)
また、両被告は愛里さんの様子を記録したカメラ映像を膨大に残していた。こうした記録が、監禁の実態や期間を特定し起訴する裏付けとなったが、映像を残した理由や経緯についても、公判で語られるとみられる。
相次ぐ家族の障害者監禁
  障害者が家族に監禁される事件は、愛里さんのケース以外でも各地で相次ぎ起きている。精神障害者の家族でつくる全国精神保健福祉会連合会(東京)の小幡恭弘事務局長は「監禁は許されない」とした上で、「社会や情報から孤立し、適切な支援を受けられていない家族は少なくない」と指摘する。
  同会の全国調査(29年度)では、重度の精神障害者の家族の44・5%が福祉サービスを受けていないと回答。精神障害への社会の偏見や無理解が背景にあり、「外部に頼れず、家族が隠そうとする風潮は根強い」(同会)。福祉サービスに頼らない場合、一日の大半を家族が面倒をみているとみられる。
  支える家族の負担も大きい。調査では73・3%が「日常的にストレスを抱えている」、60・4%の親が「精神的な健康に問題を抱えている」と答えた。小幡氏はこうした監禁事件について「当事者である家族間の問題だけでなく、福祉のアプローチが適切だったかについても明らかにしてほしい」と求めた。


2020.2.4-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/k10012271881000.html
愛知県職員 保護された70代男性を公園に置き去りに 上司が指示

愛知県津島市にある県の福祉相談センターの職員2人が先月、警察が保護し引き渡しを受けた70代の男性を、管轄外の名古屋市の公園まで連れて行き、置き去りにしていたことが分かりました。県によりますと2人の上司が、管轄外の場所まで男性を連れていくよう指示していたということです。大村知事は「ゆゆしき事態で厳正に処分したい」としています。
  愛知県によりますと先月17日、愛知県大治町でキャッシュカードを持たずにATMを操作していた70代の男性を警察が保護し、津島市にある県の海部福祉相談センターが引き渡しを受けました。
  男性は身元が分からず会話などもできない状態で、センターの50代の男性職員と20代の女性職員の2人が、上司と相談しながら宿泊先などを探しましたが、見つからなかったということです。
  このため職員2人は対応に困り、センターの車を使って深夜に管轄外の名古屋市中村区にある公園まで男性を連れて行き、置き去りにしたということです。
  その際に偽名を使って公衆電話から119番通報し、その後、男性は警察に保護されました。
  職員2人は警察に対し「男性を見失った」などと、うその説明をしましたが、その後、置き去りを認めたということです。
  県によりますと2人の上司で福祉相談センターの50代の職員が、男性を管轄外の場所まで連れて行き、名前を名乗らずに消防に通報するよう指示していたということです。さらに当初、男性を置き去りにしたことを隠すよう指示もしていたということです。
  一方、70代の男性は体が衰弱しているため、現在も病院に入院し、治療を受けているということです。
  大村知事は「ゆゆしき事態でおわびしたい。こうしたことは二度とあってはならず、関係の職員を厳正に処分したい」と話しています。


2020.2.3-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20200203/2060004162.html
元看護助手の再審開始 無実訴え-「呼吸器はずし」事件 再公判

17年前、東近江市の病院で患者が死亡したことをめぐり、殺人の罪で服役した女性に対する再審=やり直しの裁判が大津地方裁判所で始まり、女性は「私は殺していません」と述べて改めて無実を訴えました。
  東近江市の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(40)は、平成15年に72歳の男性患者が死亡したことをめぐり、人工呼吸器を外して殺害したとして懲役12年の刑で服役したあと、裁判のやり直しが決まりました。
  3日午後1時半から大津地方裁判所で始まったやり直しの裁判で、西山さんは「患者を殺していません」と述べました。
  検察は、有罪を求めるための新たな立証はしないとしたうえで、「裁判所に適切な判断を求めます」と述べました。
  弁護側は、医師の新たな鑑定をもとに患者が不整脈などで死亡した可能性を示したほか、西山さんに軽度の知的障害や発達障害があると主張して、警察にうその自白を誘導され、殺人犯に仕立てあげられたと批判しました。
  法廷で西山さんは「優しくしてくれた取り調べ担当の刑事に好意を持ち、逮捕やこう留の意味もわからないまま、うその自白を重ねた。裁判に向けて『否認しても信じないでほしい』という手紙を書かされたこともあった」などと話しました。
  裁判は来週10日で結審し、来月末には西山さんに無罪の判決が言い渡される見通しです。

【西山さんと弁護団会見】
裁判のあと、西山美香さんと弁護団が大津市内で記者会見を開きました。
  このなかで西山さんは、「緊張していて途中で集中力が途切れるところもありましたが、何とかこなせたと思いました。検事が被告人質問をしなかったので、これまで特別抗告や即時抗告をしてきた意味は何だったんだろう、それだったら抗告せずに無罪にしたらいいのに、何を考えているのかわからないと思いました。捜査する側はきちんと態度を改めてもらわないとこれからもえん罪は減らないと思います」と述べました。
  井戸謙一弁護団長は、「目の前に無罪判決が迫っていることは素直に喜びたい。しかし、検察が戦う意思をなくし、戦わない判断をした重大な事実が明らかにならないまま無罪判決になるのは残念だ」と述べました。

【これまでの経緯】
平成15年5月、東近江市にある湖東記念病院で、72歳の男性患者が死亡しているのが見つかりました。「患者の人工呼吸器のチューブが外れていた」という証言があったことから、警察は業務上過失致死の疑いで捜査を始めました。その1年余りあと、病院の看護助手だった西山美香さんが殺人の疑いで警察に逮捕されました。
  「人工呼吸器のチューブを外した」と自白したことがきっかけでした。裁判で西山さんは、「精神状態が不安定でうその自白をした」として、無罪を主張しました。しかし、1審の大津地裁は、「捜査段階の供述は詳細かつ具体的で信用性が極めて高い」として懲役12年を言い渡し、平成19年5月、最高裁で確定しました。
  西山さんは、和歌山刑務所に服役していた平成22年9月、1度目の再審請求を行い、最高裁まで争いましたが、認められませんでした。平成24年9月、西山さんは2度目の再審請求を行います。大阪高裁で争っていた平成29年8月、刑期を終え、刑務所を出ました。出所から4か月後。大阪高裁は、再審を認める決定をしました。
  医師による鑑定書など新たな証拠から、患者の死因が人工呼吸器が外れて酸素の供給が途絶えたためとは断定できず、不整脈による病死だった可能性があるとして、事件性そのものが疑われるという判断を示しました。去年3月には最高裁も再審を認める決定を出します。去年10月には検察も有罪の立証を断念する方針を明らかにし、再審では西山さんに無罪が言い渡されることが確実となっています。現在、西山さんは工場勤務をしながら、獄中生活を支えてくれた高齢の両親と一緒に暮らしています。事件発生から17年。たどりついた再審は2月3日始まりました。


2020.1.30-日本国民救援会WEB-http://www.kyuenkai.org/index.php?FrontPage
湖東記念病院人工呼吸器事件

事故の捜査が殺人事件に、「自白調書」の創作で
 植物状態になっている入院患者の人工呼吸器のチューブを引き抜いて殺害したとして、看護助士の西山美香さんが殺人罪に問われ、懲役12年の刑が確定した事件。事件は取調室で自白を強要されたものだとして、西山さんは和歌山刑務所から再審を求めています。事件の概略を紹介します。
 2003年5月22日午前4時30分頃、愛(え)知(ち)郡湖(こ)東(とう)町(ちょう)(現東近江市)の湖東記念病院の病室で入院患者Aさん(72歳、人工呼吸器なしでは生命維持ができない重篤患者)が心肺停止状態になっているのが発見されました。
 発見したのは、おむつ交換にまわってきた看護師のBさんと、看護助士の西山美香さん(当時23歳)でした。
 Aさんは救命処置が施され一時心拍が回復しましたが、7時31分に死亡が確認されました。
叱(しっ)責(せき)されると供述が変わる
 滋賀県警愛(え)知(ち)川(がわ)署は当初、人工呼吸器が外れたのに気づかず死亡させたとして、業務上過失致死容疑で捜査をしました。B看護師、西山さんなど病院関係者は、人工呼吸器のアラームは鳴っていなかった、不具合による事故と主張しました。捜査は進展せず1年ほどが経過しました。
 任意の取調べで担当が山本誠警察官になると、西山さんらにアラームが鳴っていたことを認めるよう強く迫るようになりました。西山さんが「鳴っていた」と供述を変えると山本警察官は急にやさしくなり、男性との交際経験のなかった西山さんは好意を寄せるようになりました。
 しかし、B看護師の恨みを買って悩むことになり、再び「本当は鳴っていなかった」と言うと、山本警察官に厳しく叱責されて、供述を変えるといった繰り返しがつづき、「自分がチューブを引き抜いて殺した」と供述。その後も否認をしたり、犯罪行為の供述が次々変遷(せん)するなか殺人容疑で逮捕されました。
 西山さんは接見した弁護士に無実を訴えましたが、警察官の取調べでは犯行を「自白」。警察官に言われるがままの自白調書が創作されました。その自白調書を検察官が仕上げて西山さんは殺人罪で起訴されました。
 検察官は、「処遇等への憤(ふん)まんを募らせ、気持ちを晴らすため入院患者を殺そうと企て、入院加療中のAに対し、殺意をもって、人工呼吸器のチューブを引き抜いて、呼吸器からの酸素供給を遮断し、呼吸停止状態に陥らせ、急性低酸素状態により死亡させた」と主張し、西山さんの「自白調書」などを証拠として提出しました。
 西山さんは第2回公判から犯行を否認。「自白」は好意をもった警察官に迎合し、誘導されるままにしたものであると主張しました。
 弁護側は、「自白」は脅迫や誘導によるもので信用できない。供述の変遷の著しさ、実行行為の不自然さ、動機もつじつまが合わず、西山さんは無実だと主張しました。
「自白」にある多くの矛盾点
 西山さんと犯罪をむすびつける証拠は西山さんの「自白」以外にありません。
 証拠とされた自白調書では、看護師詰所の廊下を挟んだドアの開いたままの隣室(4人の患者がいる)に入り、「Aさんに装着してある人工呼吸器を引き抜き、60秒経つとアラームが鳴るので、1、2、3と秒を数え、60秒直前に消音ボタンを押し、これを3回繰り返し(3分間)死ぬのを見ていた。口をハグハグさせ顔を歪め苦しそうに死んでいった」旨述べています。
 一審の大津地裁は、この「自白」を「実際その場にいた者しか語れない迫真性に富んでいる」と全面的に信用し、解剖をした医師の「急性低酸素状態に陥ったことによる急性心停止」との鑑定、証言と矛盾しないなどと認定。懲役12年の判決を言い渡し、最高裁で確定しました。
  「自白」には多くの疑問や矛盾点があり、その後の第1次再審請求、第2次再審請求で弁護団が提出した新証拠では、「自白」が客観的、科学的な鑑定結果にも反する虚(きょ)偽(ぎ)の疑いが一層濃厚になりました。
 その主なものは、次の点です。

急性低酸素状態による心停止で必ず現れる症状が解剖所見にみられない
呼吸を停止した人は3分では死に至らない
病院を困らせるために「事故」に装った犯行なら自ら「殺人」を供述する必要はなかった
看護師詰所の隣室、しかも他の患者もいて、同僚看護師がナースコールなどいつのぞかれるか分からない部屋は犯行が目撃されやすく、犯行方法が不自然、不合理
このような点から、警察官に述べた「自白」は信用性がなく、冤罪は明らかです。
再審開始が確定
 第2次再審請求審を申し立て。大津地裁は15年9月に不当決定。しかし、17年12月、大阪高裁は西山さんの訴えを認め、不当決定を破棄し、再審開始決定。2019年3月18日、最高裁で再審開始が確定。


2020.1.27-朝日新聞 DEJITAL -https://www.asahi.com/articles/ASN1W3CPTN1SPTIL01Y.html
洲本5人殺害、一審の死刑破棄し無期懲役判決 大阪高裁

兵庫県淡路島洲本市で2015年3月、住民5人が刺殺された事件で、殺人罪などに問われた無職平野達彦被告(45)の控訴審判決が27日、大阪高裁であった。村山浩昭裁判長は、裁判員裁判で審理された一審・神戸地裁死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。裁判員裁判の死刑判決が破棄され、無期懲役となったのは7件目。うち5件で無期懲役が確定している。
  平野被告は事件前、乱用すると幻覚などを生じることがある向精神薬を大量に長期間服用し、精神障害による措置入院歴があった。このため一、二審とも、被告の責任能力の有無や程度が主な争点となった。村山裁判長は被告が犯行当時、心神耗弱状態にあったと認定した。
  17年3月の一審判決は、被告を起訴前と起訴後にそれぞれ精神鑑定した鑑定医2人の意見を踏まえ、被告が薬の大量服用で薬剤性精神病になり、「被害者一家が電磁波兵器で攻撃してくる」という妄想を抱くようになったと指摘。だが、犯行当時は直接的に殺害を促すような幻覚・妄想の症状はなく、自分の行為が殺人罪になると認識していたなどとして、「殺害の実行に病気の影響はほとんど見られない」と結論づけた。


2020.1.18-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200118/k10012250281000.html
世田谷一家殺害 住宅を初公開「4人が一生懸命 生きていた」

20年前、東京 世田谷区で一家4人が殺害された事件で、遺族が現場の住宅の中を一部のメディアに初めて公開しました。家族が使っていた家具などはそのまま残されていて、遺族は警察から住宅の取り壊しを打診されたことについて「4人がここで一生懸命生きていたことを知ってほしい。早期の取り壊しとならないよう求めたい」と訴えています。
  平成12年の大みそか、東京 世田谷区の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女で小学2年生だったにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の一家4人が殺害されているのが見つかりました。
  事件は未解決のままことしで20年となりますが、18日、泰子さんの姉の入江杏さん(62)が、4人が生きた証しを知ってほしいと住宅の中を一部のメディアに初めて公開しました。
  家には遺品を保管している箱が積まれていますが、玄関先にはみきおさんと泰子さんが新婚のころに購入した大きな鏡が置かれていたほか、にいなちゃんの長靴やプールバッグ、フラフープも残されていました。
  また、2階の子ども部屋には、にいなちゃんが使っていたピアノがそのままの状態で置かれていたほか、リビングには家族が食事をともにしたダイニングテーブルが残されていて学習教材もありました。

リビングの壁には、にいなちゃんと礼くんが背丈を比べ合った、たけくらべの記録が手書きで記されていましたが、事件が起きる1か月前の2000年11月で途絶えていました。
  一方、礼くんが倒れていたベッドや、犯人が脱ぎ捨てた帽子などが置かれていたソファーなど、凄惨(せいさん)な事件の痕跡も残されていました。
  現場の住宅をめぐっては、警視庁が住宅内の状況を証拠として保全する作業は終わり、建物の老朽化も進んでいるとして遺族に取り壊しを打診しています。

入江さんは、現場を公開するとともに警察に要請書を提出し「4人がここで一生懸命生きていたことを知ってほしい。取り壊しについては、4人のみたまにどう応えたらいいか考えあぐねて現場の公開に至ったが、早期の取り壊しとならないよう求めたい」と訴えていました。

“4人の生きた証し”
住宅には遺品を保管している箱が積み上げられていますが、至るところに4人の息遣いが感じられる「生きた証し」が残されていました。
  泰子さんの姉の入江杏さん(62)は、「このリビングでにいなちゃんとおしゃべりしたり、礼くんをひざにのせて本の読み聞かせをしたことが思い出されます。こんなに狭いところで一生懸命に子育てをしながら4人が生き生きと暮らしていたこと、ここが家族の団らんの場だったということを知ってもらいたいです。この現場の空気を皆さんの記憶にとどめてもらい、事件を解決に導きたいです」と涙ながらに話していました。
事件の凄惨さを物語る痕跡
(現場の住宅には、事件の凄惨さを物語る数々の痕跡が残されていました。)

犯人は2階の浴室にある窓から家の中に侵入し、リビングのソファーの上に帽子を脱いで置き、付近にトレーナーやヒップバッグを脱ぎ捨てたとみられていますが、浴室の窓やソファーは当時のままの状態で残されていました。
  また、2階の子ども部屋には、礼くん(当時6)が倒れていた2段ベッドが残されていて花束が供えられていました。
  このあと、犯人は階段を下りた1階でみきおさん(当時44)を襲い、さらに3階のロフトに上がって泰子さん(当時41)とにいなちゃん(当時8)を襲ったとみられています。
  このロフトにつながる収納式のはしごも残されていましたが、今は壊れているため3階に上がることはできなくなっているということです。
  また、犯人は持ち込んだ包丁の刃が欠けたため、台所で別のものに取り替えたとみられていますが、その際包丁を取り出したとみられる流し台の収納スペースもそのままの状態でした。
  犯人は台所の冷蔵庫からアイスクリームを取り出して食べていたとみられますが、冷蔵庫も当時のまま置かれていました。
20年の歳月 建物の老朽化も…
ことしの年末で事件から20年となりますが、現場の住宅は建物の老朽化を感じさせるところがみられました。
  泰子さんの姉の入江杏さんが、家の鍵を開けてドアを開いたとき、「ギーッ」というさびた金属がこすれるような大きな音がしました。
  そして、2階の子ども部屋の天井には、雨漏りしている箇所が2か所あり、雨水を袋にためてチューブを通して浴室に流すような対処が施されていました。
  また、3階のロフトにあがる収納式のはしごは残されていましたが、すでに壊れていて使うことはできないということです。
  住宅はことしで築30年となり、建物の外壁は一部が剥がれ落ちたり、亀裂が入ったりしているところもありました。
遺族「取り壊し撤回を」
事件現場の住宅について、警視庁は遺族に取り壊しを打診していて、先月末には「証拠を保全するために現場を取り壊さないよう遺族に求めていた要請を解除する」という内容の通知が遺族に届けられたということです。
  入江さんは、18日に現場を公開したあとに捜査本部が置かれている成城警察署に向かい、通知の撤回を求める要請書を提出しました。
  要請書では「どのような理由で証拠の保全が完了したと判断したのか、未解決のまま現場を取り壊すのが適切なのか遺族としては不安以外の何もありません」としたうえで、「十分な説明がない中で取り壊しはできないと考えています。4人の御霊(みたま)への責任を全うするため、改めて説明を求めるとともに、早期の取り壊しとならないよう要請します」と記されています。
  入江さんは「警察は現場を3D映像で再現しているといいますが、実際に現場が残っているからこそ肌で感じられるものがあると思っています。警察には真摯に受け止めて、遺族の思いをくんでもらいたいです」と現場の住宅を取り壊さないよう訴えていました。


2020.1.17-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200117/k10012249671000.html
中学生自殺 トイレで土下座強要の疑い 同級生3人を書類送検

去年7月、岐阜市で中学3年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、前日に学校のトイレで男子生徒に土下座をさせていたなどとして、警察が17日、同級生3人を強要などの疑いで書類送検したことが、捜査関係者への取材でわかりました。
  去年7月、岐阜市で中学3年の男子生徒がマンションから転落して死亡し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかったことから、警察は、いじめを苦に飛び降り自殺したとみて、同級生から話を聞くなど捜査を進めてきました。
  その結果、亡くなる前日に同級生の男子生徒3人が、学校のトイレに頭を突っ込むような姿勢で、土下座をさせていたとして17日、強要の疑いで書類送検したことが、捜査関係者への取材でわかりました。
  また、3人のうちの1人については、これ以前にも生徒から現金を脅し取ったり、たたいたりしていたとして、恐喝と暴行の疑いでも書類送検しました。
  生徒が3年生になった去年4月ごろ、いじめが始まり、亡くなる1か月ほど前からエスカレートしたとみられるということです。
  このいじめをめぐっては、岐阜市教育委員会の第三者委員会が先月「生徒の死は同級生からのいじめを主な要因とする自殺で、ほかの生徒から担任に訴えがあったのに、学校の不十分な対応でいじめが激化した」とする報告書を公表しています。


2020.1.16-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200116/k10012247491000.html
立てこもり事件 逮捕の男 千葉の強盗に関与か

島根県出雲市の運送会社で女性従業員を人質にとって立てこもったとして逮捕された男が、先週、千葉県内で起きた強盗事件への関与をほのめかしていることが分かりました。捜査関係者によりますと、強盗事件の犯人は、現場で「やりたいことがある。終わったら償います」という内容のメモを示したということで、警察は今回の立てこもり事件との関連を調べています。
  千葉市の無職、中尾懐聖容疑者(23)は、島根県出雲市にある運送会社に刃物を持って押し入り、女性従業員を人質にとって立てこもったとして、監禁の疑いで逮捕されました。
  これまでの調べで、中尾容疑者は、立てこもりのさなか説得にあたっていた捜査員に、「女性関係をめぐりこの会社で働いていた男性に恨みがある」などと話していたことが分かっていますが、捜査関係者によりますと、このとき、今月7日に千葉県市原市の郵便局で現金7万5000円が奪われた強盗事件に関与したこともほのめかしたということです。
  この強盗事件では犯人の男が、「やりたいことがある。それが終わったら償います。騒がないでください」などと書かれたメモを示して金を奪い、逃走していたということです。
  警察は、今回の立てこもり事件を示唆していた疑いがあるとみて、関連を調べています。


2020.1.8-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200108/5050008978.html
神村学園設置の施設に改善求める

鹿児島県の神村学園が兵庫県淡路市に設置した通信制高校の教育支援施設で、サッカー部員として活動する中学生が、サッカーに専念するという理由で1年以上、学校に通っていないことが分かりました。
  このため、淡路市の教育委員会が学校に通わせるよう施設側に改善を求めています。

兵庫県の淡路市教育委員会に改善を求められているのは、鹿児島県の学校法人「神村学園」が、淡路市に設置した通信制高校の教育支援施設「神村学園淡路島学習センター」です。
  淡路市教育委員会によりますと、おととし12月、県外から淡路市内の中学校に転入した男子生徒の保護者が、校長に対して「サッカーに専念するため神村学園の施設に通わせて、中学校には通わせない」と話したということです。
  市教育委員会は「義務教育なので容認できない」と学園や保護者に説明しましたが、1年以上たった現在も通っていないということです。
  生徒は施設のサッカー部の部員として活動しているということで、教育委員会は学園や保護者に学校に通わせるよう改善を求めるとともに、今後、施設の運営の実態を調べることにしています。
  取材に対し、神村学園は「施設の運営は民間の会社に委託しているので特に関与はしない」と話し、施設側は「親の依頼で受け入れていて、問題はない」と話しています。
  施設をめぐっては先月、適切な学習指導が行われなかったなどとして、元生徒と保護者ら18人が、神村学園と施設を運営する会社などに対し、2100万円余りの損害賠償を求める裁判を起こしています



2019.12.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191207/k10012205741000.html
神奈川県データ流出 廃棄請け負い会社員逮捕 窃盗容疑で

大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに出品され流出した問題で、警視庁は、データの消去などを請け負った企業の担当社員がハードディスク12台を社内から盗み出していたとして逮捕しました。今後、大規模な流出の実態や詳しい経緯を調べる方針です。
  逮捕されたのは、情報機器のデータの廃棄などを手がける東京 中央区の「ブロードリンク」の社員で、横浜市旭区に住む高橋雄一容疑者(50)です。
  この問題は、神奈川県庁で使用されていたハードディスクのデータの消去と廃棄を請け負った「ブロードリンク」からハードディスク18台が持ち出され、オークションサイトに出品されていたものです。個人や企業の名前が記された納税通知書など、大量の個人情報を含む文書が蓄積されていたものもあったということです。
  警視庁は、高橋容疑者から事情を聴いていましたが、オークションサイトに出品された18台とは別に、今月3日、社内にあるデータの消去室からハードディスク12台を盗み出していたとして、逮捕しました。
  調べに対し容疑を認めたうえで、「オークションで売却する目的で複数回盗んだ」と供述し、神奈川県庁のハードディスクの件についても認めているということです。警視庁は、今後、大規模な流出の実態や詳しいいきさつを調べる方針です。


2019.12.5-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191205/2000023076.html
明浄学院元理事長ら横領容疑逮捕

大阪の学校法人の元理事長の女らが、土地の売却で得た21億円を着服したとして、業務上横領の疑いで検察に逮捕されました。
  逮捕されたのは、大阪観光大学などを運営する学校法人「明浄学院」の元理事長、大橋美枝子容疑者(61)や不動産会社の役員ら5人です。
  検察によりますと、大橋元理事長らはおととし7月、大阪市内で運営する高校の土地の一部を不動産会社に31億円で売却する契約を結び、手付金として振り込まれた21億円を着服したとして業務上横領の疑いが持たれています。検察は、5人の認否について明らかにしていません。
  大橋元理事長は、大学の運営資金1億円を仮想通貨=暗号資産の投資に流用し、ほぼ無価値にさせたとして責任を問われてことし6月に辞任していて、検察はこの流用についても捜査しています。









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