イスラエル(Israel)-1・・・(スラエル・・レバノン・・ヒズボラ・・シーア派・・パレスチナ・・シリア・・ISIL・・アツラ-・・関係)
2024.10.26-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241026-WNRENXWRWRNMLOPM2XCXU2NNGI/
イスラエル、イランへ反撃「軍事標的に精密攻撃」 報復の連鎖で全面衝突の危機
イスラエル軍は26日未明、イランの軍事標的への精密攻撃を実施していると発表した。
イランによる継続的な攻撃への反撃だとしている。国営イラン通信は、
首都テヘランの西部で複数の爆発音が聞こえたと報じた。報復の連鎖による全面衝突の危機が拡大した。
イランが再報復に踏み切るかが焦点で、中東の緊迫は一層高まった。
イランは1日、親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師らを殺害された報復としてイスラエルに180発以上の弾道ミサイルを発射。イスラエルは複数の空軍基地に着弾したことを認めた。ネタニヤフ首相は「イランは代償を支払うことになる」と述べ、報復を宣言していた。
イスラエルとイランの軍事的対立は、昨年10月から続くパレスチナ自治区ガザでの戦闘が波及し、先鋭化した。イスラエルはヒズボラが活動するレバノンへの空爆を今年9月中旬から激化させ、
同月27日にナスララ師を殺害。今月1日にはヒズボラ掃討を目的にレバノン南部への地上侵攻開始を発表した。
(共同)
2024.10.21-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241021-INMPZWN5GJIIXA3T4PYGDGXVIM/
イスラエルのイラン反撃計画、米の機密文書がネット流出か 米政府調査と下院議長
ジョンソン米下院議長は
20日、
イスラエルが準備しているイランへの反撃計画に関する米国の機密文書がインターネットに流出した疑いがあるとして、米政府が調査を始めたと明らかにした。
「情報漏えいは非常に懸念すべきことだ」とし、米政府から状況説明を受けるとCNNテレビのインタビューで語った。
CNNによると、
流出した疑いがある文書は15、16日付の2点で、国防総省傘下の国家地理空間情報局や国家安全保障局が出元とみられる。
イスラエル軍の兵器移動計画や地対空ミサイルの演習内容が記されており、いずれもイランへの攻撃に関連していたという。
イスラエルは公式に核兵器の保有を認めていないが、文書にはイスラエルがイランへの核兵器の使用を計画している兆候はないと記されていた。
文書は通信アプリ「テレグラム」に投稿され、18日ごろにネットで拡散した。
(共同)
2024.10.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241018-7FIK6NTWLFKILND7WUQQPTZHCY/
イスラエル、ハマス最高指導者を殺害 首相は「悪に打撃与えた」 米は停戦交渉推進の構え
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃でイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者、ヤヒヤ・シンワール氏を殺害したと発表した。昨年10月7日にハマスが行ったイスラエルへの大規模襲撃の首謀者とされ、同国にとっては戦闘開始以来、
最大級の成果となった。
イスラエルのネタニヤフ首相は
「悪に打撃を与えたが、任務はまだ完了していない」と述べ、約100人とされる人質全員の帰還まで戦闘を続けると言明した。バイデン米政権は停戦の好機だとして交渉を推進する構えだが、戦闘が終結するかは見通せない。ネタニヤフ氏とバイデン大統領はシンワール氏の死亡確認後に電話で会談した。
ロイター通信によると、イスラエル軍は16日のガザ南部ラファでの地上作戦で「3人の戦闘員」を殺害したとし、シンワール氏が含まれている可能性があるとしてDNA型鑑定などで身元確認を行っていた。
欧米メディアは、
シンワール氏とみられる遺体ががれきに埋まっているのを兵士らが見つめる軍発表の写真を掲載した。
ガザの責任者だったシンワール氏は、最高指導者だったハニヤ氏がイラン訪問中の7月末に殺害されたのを受け、後継者となった。イスラエルの暗殺対象リストのトップに名前があったとされ、軍などはガザの地下トンネルに潜伏しているとみて行方を追っていた。
カタールなど海外を拠点に停戦協議に参加していた幹部らに、停戦に応じないよう主張した「強硬派」として知られる。
英BBC放送(電子版)などによると、
シンワール氏は1962年、ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで生まれた。
ハマスではパレスチナ人スパイの摘発を進め、多数のスパイを残忍な方法で殺害。イスラエルで収監され、20年以上を獄中で過ごした経験がある。
2024.09.22-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240922-WMKAPYP2UBIGNASF2VGCB7QTRA/
イスラエル軍、中東のテレビ支局に侵入 45日間の閉鎖を命令、アルジャジーラは非難
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは
22日、イスラエル軍の兵士が同日、ヨルダン川西岸ラマラにあるアルジャジーラの支局に侵入、
45日間の閉鎖を命じたと明らかにした。
多数の兵士が支局に入る様子も放映した。
アルジャジーラは「パレスチナで起きていることの真実を世界に伝えようとするのをイスラエルが抑圧しようとしている」と非難した。
イスラエル政府は5月、アルジャジーラのイスラエル国内での活動禁止と支局閉鎖を決定した。
(共同)
2024.09.07-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240907-YLUMHRQ375JBBMPUIWJ5OWXE7M/
ヨルダン川西岸で米女性銃撃、死亡 頭部撃たれる イスラエル軍「調査中」
イスラエル軍が占領するヨルダン川西岸ナブルス近郊で6日、
人権活動家のトルコ系米国人女性(26)が軍に頭部を銃撃され、
死亡した。イスラエルやパレスチナのメディアが報じた。
ユダヤ人入植地拡大に反対するデモがあり、軍が実弾を発射したという。軍は同日、デモ隊への発砲を認めた上で、詳細は「調査中」と発表した。
パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、イスラエル軍は「対テロ作戦」と称して西岸への攻撃を強化。6日に西岸のジェニンやトルカレムでの作戦を終え、撤収した。
イスラエルメディアによると、女性はパレスチナ人農家を軍や入植者による暴力から守るために活動する団体に所属していた。西岸では入植者によるパレスチナ人への暴力が過激化している。
(共同)
2024.08.29-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240829-TBUI4RIOTNFMBPW6SWSIH2ELZY/
3500年前の壺が粉々に 4歳男児がうっかり割る イスラエル 考古学博物館は神対応
(三井美奈)
イスラエルの考古学博物館で23日、4歳の男の子が3500年前の青銅器時代に作られたつぼを割る「事件」があった。
つぼは、イスラエル北部ハイファにある「ヘフト博物館」の入り口付近で、保護柵のないまま展示されていた。同博物館は産経新聞に対し、
旧約聖書に記述がある古代イスラエルのダビデ王やソロモン王の治世より古いものだと説明した。
男の子の父親は英BBC放送で、親子で博物館を訪れた際、息子が「中身が気になり、つぼをちょっと引っ張った」のが原因だと話した。
粉々になったつぼの横に息子が立っているのを見て、とっさに「これをやったのは自分の子どもではない」と思ったが、息子を落ち着かせた後、警備員に報告したという。
博物館側は「故意に展示物を壊した場合は警察に訴えるが、今回は違う。子供がうっかりやったことなので、相応の対応をする」と述べた。
衝撃的な思い出を共に和らげるため、男の子と家族に博物館を再訪するよう招き、受け入れられたという。
壊れたつぼは、かつてワインやオリーブ油の貯蔵に使われていたとみられている。欠けた部分がなく、製作当時の形をほぼ完全に残す貴重な考古資料だった。
今後修復し、元の場所で再展示するという。
同博物館は、訪問客が間近に展示物を見られるよう、柵やガラスケースはできるだけ使わないことにしており、今後もその方針は変えないとしている。
(三井美奈)
2024.08.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240825-4YPJEHUX2RPAPBUV4RYZ5LN2EU/
ヒズボラ、イスラエルを攻撃 司令官殺害の報復「第1段階」でロケット弾320発以上
イスラエル軍は
25日、
レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラが大規模攻撃を準備しているとして先制攻撃したと発表した。これに対し、
ヒズボラは7月の司令官殺害の報復として無人機攻撃を始めたと宣言した。
320発以上のロケット弾で
イスラエルの11カ所の軍事施設を攻撃したと主張した。
「第1段階が終了した」と表明した。
一方、
パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、イスラエル代表団や仲介国の高官は25日、
エジプトの首都カイロで協議を開く。
争点はガザ・エジプト境界でのイスラエル軍の駐留範囲。イスラエルのネタニヤフ首相は境界の一部からの撤収を認めたとされるが、
イスラム組織ハマスはガザ完全撤収を要求。
双方の隔たりはなお大きく、調整は難航している。
ハマス代表団は24日にカイロに到着した。
25日の協議にはイスラエル代表団のほか、停戦交渉を仲介する米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、カタールのムハンマド首相兼外相が参加する見通し。
(共同)
2024.08.10-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240810-QRK3MG7HAFJRLGDNEFIU3Q3EOY/
イスラエルがガザ学校攻撃で死者百人超 停戦協議、ハマス硬化必至
ロイター通信は10日、
パレスチナ自治区ガザの学校がイスラエル軍の攻撃を受け、
避難していた住民ら100人超が死亡したと報じた。
ガザを巡る戦闘では、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を目指し、米国などは仲介する停戦協議の15日再開を求めている。
7月末にハニヤ最高指導者を暗殺されているハマスが態度を一層硬化させることは必至だ。
イスラエル軍は9日、ガザ南部のハンユニスで攻撃を激化させた。
「テロリストの施設を破壊している」と主張しており、
ガザの停戦交渉に向けて米国などがイスラエルとハマス双方に協議再開を要請する中、軍事圧力を強めた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は
ハンユニスから推計6万~7万人が退避したと発表した。
パレスチナ側のメディアによると、9日にジャーナリスト2人を含む14人が死亡した。
イスラエルメディアは、軍がハンユニスで大規模な作戦を実施するのは昨年10月の戦闘開始後、3回目だと報じた。
(共同)
2024.07.28-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240728-2NY6PD7NCNKDPIYKPOIQHLHLH4/
ゴラン高原に攻撃10人死亡 ヒズボラか、軍の報復必至
イスラエルのメディアによると、
同国の占領地ゴラン高原のマジダルシャムス村に27日、レバノンからのロケット弾攻撃があり、民間人10人が死亡、20人以上が負傷した。
イスラエル軍は、国境地帯を挟んで交戦するレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの攻撃だと断定した。
軍の報復は必至で、双方の緊張がさらに高まる恐れがある。
昨年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、
ハマスと共闘するヒズボラはイスラエル北部を断続的に攻撃。
27日はロケット弾がマジダルシャムス村のサッカー場に着弾したとみられ、死傷者の多くは子どもだった。
レバノンからの攻撃によるイスラエル側の民間人被害では昨年10月以降で最多となった。
ヒズボラは27日、ゴラン高原にあるイスラエル軍の施設に向けてロケット弾を発射したと表明していた。
一方、ヒズボラ幹部はロイター通信に対し、マジダルシャムス村への攻撃を否定した。
(共同)
2024.07.21-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240721-VH2F6FLLXFLSBESRACRMUSJBM4/
イスラエルが戦闘機で報復、3人死亡 フーシ派は「反撃」を示唆 緊張高まる
イスラエル軍は20日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配地域にある港周辺を戦闘機で攻撃したと発表した。
19日に中部テルアビブで1人が死亡したフーシ派の無人機(ドローン)攻撃への報復としている。
フーシ派側によると少なくとも3人が死亡、87人が負傷した。フーシ派は反撃を示唆する声明を出しており、
中東地域の緊張が高まっている。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、昨年10月にパレスチナ自治区ガザで戦闘が始まって以降、イスラム組織ハマスに連帯して紅海やアデン湾で商船攻撃を続けるフーシ派に対し、イスラエルが攻撃したことが公になったのは初めて。
フーシ派報道官はX(旧ツイッター)で、
西部ホデイダの石油貯蔵施設や発電所が攻撃を受けたと表明。系列メディアは港周辺で黒煙が立ち上る映像を報じた。
(共同)
2024.07.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240719-J62C5W3KKBIFFKCTCXTQ4KCQPM/
パレスチナ国家建設に反対 イスラエル国会が決議 首相訪米直前、米との隔たり鮮明に
【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会は
18日、パレスチナ国家建設に反対するとの決議案を賛成多数で可決した。現地ニュースメディアによると、
ネタニヤフ連立政権に参加する与党各党のほか、一部野党からも賛成する議員が出た。
イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘が続くなか、パレスチナ国家建設を通じた「2国家解決」に否定的なイスラエルの現状が示された。
2国家解決はバイデン米政権が支持している。ネタニヤフ首相は来週訪米してバイデン大統領と会談する見通しで、
訪米を前に双方の隔たりが鮮明になった。ネタニヤフ氏は米議会で演説も行う予定。
決議案の採決の際、野党側ではラピド前首相が率いる中道「イェシュアティド」の
所属議員が議場を退出し、労働党やアラブ系政党は反対した。一方で、
6月に「戦時内閣」から離脱したガンツ前国防相が代表を務める中道右派「国家団結党」からは、賛成に回った議員がいたもよう。
決議案は、パレスチナ国家の建設は「テロに対する褒美となり、ハマスやその支持者を元気づけるだけだ」などとし、
「強く反対する」と訴えている。
国会では2月にも類似の決議が採択されたが、これはパレスチナ国家の建設は当事者間の直接協議で決定すべき事項で国際社会の指図は受けない-との趣旨だった。
2024.06.06-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240606-AJPSISD5XNIETEMQO6RXGRNOTQ/
イスラエル極右党首「ユダヤ教聖地礼拝した」 アラブ諸国からの反発必至
イスラエル極右政党党首のベングビール国家治安相は
5日、イスラム教とユダヤ教双方の聖地「神殿の丘」を巡り「われわれのものだ」と主張し、
ユダヤ教徒が自由に礼拝したと述べた。
1967年の第3次中東戦争でイスラエルが東エルサレムを占領したことを記念する「エルサレムの日」の発言でアラブ諸国から反発を招くのは必至だ。
神殿の丘は、それまで統治していたヨルダンとの取り決めでユダヤ教徒の訪問は許されるが、
礼拝は認められていない。ベングビール氏はこれまでも現状変更を求めていた。発言を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は「今も、今後も現状は変わらない」との声明を発表した。
5日は多数の右派系ユダヤ人が東エルサレムの旧市街にあるイスラム教徒地区を通り、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」へ行進。パレスチナ自治区ガザでの戦闘が続く中、イスラエル国旗を掲げた参加者は「おまえたちの街を焼き尽くす」と叫び、異様な熱気に包まれた。
(共同)
2024.06.04-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240604-4ITM6VUYXJPWJNOJXAKS6G3F3I/
イラン革命防衛隊の軍事顧問が死亡 イスラエルがシリア北部アレッポで空爆
シリア人権監視団(英国)は
3日、イスラエルが2日から3日にかけてシリア北部アレッポにある親イラン組織の武器庫や工場を空爆し、16人が死亡したと発表した。
イランのタスニム通信は、革命防衛隊の軍事顧問が死亡したと報じた。
イランは内戦下のシリアでアサド政権を支援しており、革命防衛隊員らを軍事顧問として派遣している。
イスラエルは、敵対するイランからレバノンのヒズボラなどの親イラン組織に武器がシリア経由で密輸されているとみて、シリア領内への攻撃を繰り返している。
(共同)
2024.05.21-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240521-Z3B65E7ENNC5HBD2U4OG2EHUQM/
「飢餓を戦争手段にした」イスラエル首相へのICC逮捕状請求 米欧に温度差、戸惑いも
(三井美奈)
パレスチナ自治区ガザで続く紛争をめぐり
、国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は20日、
イスラエルのネタニヤフ首相に対し、戦争犯罪容疑で逮捕状を請求した。戦闘休止の国際的努力が進む最中の発表で、米欧には当惑が広がり、対応に温度差が出た。
バイデン米大統領はカーン検察官の発表を受け、「許しがたい」とする声明を発表した。
ネタニヤフ首相と同時にイスラム原理主義組織ハマス指導者に逮捕状を請求したことを問題視し、
双方の行為は「同等ではない」と反発した。
野党・共和党議員からは、カーン検察官に入国禁止の制裁を科すべきとの声も出た。
州連合(EU)は、ICCの独立性を尊重する立場を示した。一方で、加盟国の反応には違いもある。
ドイツは米国と歩調をあわせ、イスラエル、ハマス指導者に対する同時の逮捕状請求は「双方が同列だという誤った印象を与える」と懸念を表明した。
フランスの声明は、ハマスのイスラエル攻撃を非難したうえで、イスラエルのガザ攻撃についても「受け入れがたい民間人被害」を招いたと指摘した。
米国はICCに加盟しておらず、ICCを支持するEUとは異なる立場をとってきた。
2020年には当時のトランプ政権が、米軍が駐留するアフガニスタンでの人権侵害捜査に反発し、ICC検察官に入国禁止の制裁をかけている。
南アは歓迎
ガザ紛争を巡っては、昨年南アフリカやバングラデシュがICCに捜査を付託した。
イスラエルのガザ攻撃を非難する新興国や途上国では、米欧がロシアのウクライナ侵略でICC捜査を支持しながら、イスラエルの自衛権を擁護したことに「ダブルスタンダードではないか」という反発が広がっていた。南アは、カーン検察官の20日の発表を歓迎した。
ICC検察局の逮捕状請求は、
イスラエルではネタニヤフ首相、ガラント国防相の2人が対象だ。発表によると、
パレスチナ自治区ガザを封鎖して「飢餓を戦争手段にした」疑いがあるとしている。
民間人を意図的に攻撃した容疑にも触れた。
ハマスでは、イスマイル・ハニヤ最高指導者ら計3人が対象。
昨年10月7日、イスラエル民間人を組織的に攻撃し、少なくとも245人を拉致した容疑が列挙された。
ICCでは今後、予審判事が逮捕状発令の是非を決める。イスラエルはICC非加盟だが、パレスチナは2015年に加盟しており、ICCは管轄権を持つとの立場をとる。
(三井美奈)
2025.05.21-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240521-BUJKUZ7XPVIFLG7DDHFR5GKYYI/
イスラエル、ICC逮捕状請求に猛反発 ネタニヤフ首相「ばかげている」
イスラエルのネタニヤフ首相は
20日の動画声明で、
国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官がパレスチナ自治区ガザ情勢を巡る戦争犯罪などの疑いで自身らの逮捕状を請求したことを
「ばかげている」とし、
猛反発した。ガザでの戦闘は昨年10月のイスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けた自衛のための「正当な戦争だ」と改めて訴えた。
イスラエルはガザへの物資搬入を厳しく制限し、ガザでは餓死者が出るほど人道危機が深刻化。死者は3万5千人を超えた。カーン氏は逮捕状請求の理由として「戦争の方法として飢餓を利用した」と指摘。ネタニヤフ氏は民間人被害を防ぎ、人道支援を届けるため「前例のない措置」を講じていると主張した。
ICCの予審判事部が逮捕状発行の是非を判断するが、数週間から数カ月かかるとの見方がある。カーン氏はほかにガラント国防相や、ハマスのハニヤ最高指導者ら3人の逮捕状を請求した。イスラエルはICC非加盟国だが、逮捕状が発行された場合、ネタニヤフ氏らがICC加盟の124の国と地域を訪れれば逮捕される可能性がある。
(共同)
2024.04.20-REUTERS-https://jp.reuters.com/world/security/SBMWBOGIBRNPVONBYYPQDEHT6U-2024-04-19/
イスラエルがイランに攻撃か、規模限定的 イランは報復示唆せず
[ワシントン/ドバイ/エルサレム 19日 ロイター] -
イラン中部の都市イスファハンで19日、爆発音が鳴り響いた。
関係筋によるとイスラエルの攻撃というが、イラン側は今回の件を重要視せず、報復の計画はないと示唆。
中東全体への戦争回避に向けた対応とみられる。
今回の攻撃は規模が限定されており、イラン側も抑制されたな反応を示している。これは、先週13日のイランによるイスラエル攻撃以来、全面戦争を回避しようとしてきた外交努力の成果とみられる。
イランのファルス通信は、中部イスファハンの空港で爆発音が聞かれたと報じたが、政府当局者はロイターに、防空システム作動による爆発音でイランに対するミサイル攻撃はないと語った。
もっと見る
イラン国営TVによると、3機のドローン(無人機)をイスファハン上空で確認し、防空システム発動でドローンを破壊した。防空システムが「不審な物体」を標的にしたとの陸軍司令官の発言を伝えた。
その後、イスファハンの状況は正常で、地上での爆発は起きていないと伝えている。
イランのアブドラヒアン外相によると、ドローンによる攻撃に伴う被害はなく、死傷者もいないという。イランのメディアが報じた。
<「外部から攻撃受けず」>
イランの高官は匿名を条件にロイターに対し、イスラエルに責任があるかどうかに疑問を投げ、直ちに反撃する計画はないと語った。「今回の事態が海外が原因とは確認されていない。外部からの攻撃は受けておらず、攻撃というより侵入に傾いている」と語った。
国営メディアも攻撃に対する反応は抑制的。多くの公式コメントや報道ではイスラエルに言及しておらず、国営テレビは攻撃の規模について否定的なアナリストや評論家の見方を伝えている。
あるアナリストは国営テレビに対し、「イラン内部の侵入者」が飛ばした小型無人機がイスファハンの防空システムによって撃墜されたと語った。
<イスラエルから発表なく>
イスラエル側は今のところ何も発表していない。関係者の1人はロイターに対して、米国は関与していないが、攻撃前にイスラエルから通告があったと話した。
ブリンケン米国務長官は19日、イスラエルがイランに反撃したとの報道について、
米国は中東地域の緊張緩和に尽力しており、いかなる攻撃作戦にも関与していないと述べた。
もっと見る
主要7カ国(G7)外相会合は最終日の19日、イスラエルがイランを攻撃したとの報道を受け、両国の対立拡大の回避へ引き続き努力すると表明した。
もっと見る
中国、ロシア、アラブ諸国も中東地域での自制を求めた。シリアの首都ダマスカスのイラン大使館が1日、イスラエルによるとみられる空爆を受け、イランは前週末、報復としてイスラエル本土をドローンとミサイルで攻撃。
イスラエルはこれへの報復を表明していた。
アブドラヒアン外相は18日、国連安全保障理事会でイスラエルをけん制。ライシ大統領も19日、イランの領土が攻撃されればイスラエルに対し「厳しい対応」を取ると警告していた。
もっと見る
イスラエルによる攻撃の報道を受けて、アジアの株価と債券利回りが急落。安全通貨、金、原油は急騰した。北海ブレント原油先物は中東の供給が滞るとの懸念から一時4.22%上昇したが、その後は上げ幅を縮小した。MSCIアジア太平洋株価指数は一時2.6%下落し、その後は2%安。S&P500先物は1%下落した。
<核施設に被害なし>
イスファハン州にはナタンズなど複数カ所に核施設があるは、国営テレビは、核施設に被害はないと伝え、国際原子力機関(IAEA)も、イスラエルがイランに行ったとされる攻撃で核施設に被害はなかったと明らかにした。
もっと見る
事態を受けテヘラン、シラーズ、イスファハンの空港が閉鎖され、イラン西部の空域で数時間にわたって航空機の飛行が停止されたが、その後解除された。
もっと見る在エルサレム米大使館は「十分な注意」が必要だとして、
米政府職員によるエルサレム、テルアビブ広域圏、ベエルシェバ以外への移動を制限した。
2024.04.19-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240419-ODYZF43C3JMK5POCHNB7B2ZRUQ/
イスラエル、イランに反撃 ミサイル攻撃と報道 空港周辺で爆発音 米英が追加制裁
米ABCテレビは
18日、米政府当局者の話として、
イスラエルがイランをミサイルで反撃したと報じた。
イランのメヘル通信は19日、中部イスファハンの空港周辺で爆発音が聞こえたと報じた。
詳細は不明。
米英両政府は18日、イスラエルを攻撃したイランへの追加制裁を発表した。
バイデン米大統領は声明で、
先進7カ国(G7)が「イランへの経済的圧力を強めるため一丸となって行動する」と表明した。
イタリア南部カプリ島で開催中のG7外相会合は、18日の討議でイランとイスラエルの双方に自制を求めた。
米政府が追加制裁対象にしたのは
イランの無人機製造などに関与し、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」やイラン国防軍需省とも関係があるとする16個人、2企業など。英政府の対象は7個人と6団体で、イラン軍参謀本部や革命防衛隊の海上部隊も含まれる。
(共同)
2024.04.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240415-QVHZ2X7X55JFPC3UD3SNJGM5CQ/
イスラエル、イランへの反撃検討 戦時内閣で「支持」
(カイロ 佐藤貴生、ワシントン 渡辺浩生、ニューヨーク 平田雄介)
イランは13日夜から14日未明にかけてイスラエルへの大規模攻撃を実施した。
1日に在シリア大使館がイスラエルに空爆されたことへの報復だと主張。イスラエルは300以上のミサイルや無人機が発射され、「99%」を迎撃したと表明。
イランへの反撃の検討に入った。国際社会では中東情勢のさらなる緊迫化に懸念が高まっている。
イスラエルメディアによると、同国のネタニヤフ首相は14日、
戦時内閣を招集し、イランへの報復は支持された。時期や攻撃規模などを巡り意見が割れており、再び協議される見通し。
イスラエル軍報道官によると、イランは無人機170機、弾道ミサイル120発、巡航ミサイル30発を発射。米英仏やヨルダンも協力し、多くを迎撃したが、南部の軍基地で小規模の被害が出たほか、少女1人が負傷した。親イラン派組織が拠点を置く周辺国からも攻撃があった。
イランのバゲリ軍参謀総長は「作戦は終結した」と表明。一方、
ネタニヤフ氏はイランの攻撃を受け「共に勝利しよう」とX(旧ツイッター)に投稿し、イスラエルのガラント国防相はイランとの戦闘が「終結はしていない」とした。
バイデン米大統領はネタニヤフ氏と電話で会談し、ロイター通信によると報復攻撃に参加しないと伝えた。
中東では昨年10月のパレスチナ自治区ガザを巡る戦闘開始以降、紛争が周辺に拡大することが懸念されている。先進7カ国(G7)は14日、オンライン形式で首脳会議を開催。
イランによる攻撃を「最も強い言葉で明確に非難する」との声明を出し、さらなる緊張激化の回避に向けて協力を続けると強調した。米政府高官によると、イランへの制裁も検討された。
国連安全保障理事会も14日に緊急会合を開き、多くの国がイランとイスラエルの双方に自制を求めた。
(カイロ 佐藤貴生、ワシントン 渡辺浩生、ニューヨーク 平田雄介)
2024.04.02-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240402-2L5OPSV7J5IDZD66SGPNTSY2FA/
イスラエル、シリアのイラン公館に空爆か 革命防衛隊将官が死亡
イランメディアは1日、イスラエルが同日、シリアの首都ダマスカスにある建物を空爆し、
イラン革命防衛隊の将官が死亡したと伝えた。
建物にはイラン大使の公邸が入っているが、大使や家族にけがはないという。
建物はイラン大使館の隣にある。シリア人権監視団(英国)によると、8人が死亡した。ロイター通信は、複数のイラン外交官が死亡したと伝えた。
イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスが
昨年10月に戦闘を始めて以降、敵対関係にあるイスラエルとイランの対立も激化。
イスラエルはイランからシリアを経由してヒズボラなどの親イラン組織に武器が密輸されているとみて、
シリア領内への攻撃を繰り返している。
(共同)
2024.04.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240401-4GHSLGNYMNKYVFSGG6WYNVJHLU/
ネタニヤフ氏 ヘルニア手術 副首相が職務代行
イスラエル首相府は
3月31日、ネタニヤフ首相(74)が同日夜にヘルニアの手術を受けると発表した。前日夜の定期検査で見つかったという。
その間はレビン副首相兼法相が職務を代行する。
ネタニヤフ氏は昨年7月、一時的に不整脈の症状が出たため、心臓にペースメーカーを付ける手術を受けた。
(共同)
2024.03.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240323-XQBTN7LALNOTBOU4H4TOLX5A3E/
イスラエル首相、米支援なしでもラファ作戦実行 訪問の米国務長官に伝達
【ラマラ(パレスチナ自治区)=佐藤貴生】中東歴訪中のブリンケン米国務長官は22日、
イスラム原理主義組織ハマスとパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルを訪問し、同国のネタニヤフ首相と会談した。米国などが調停するハマスとの休戦合意を受け入れるよう求めたとみられる。
ブリンケン氏は21日にエジプトを訪問し、シーシー大統領らと会談した。シュクリ外相との共同記者会見では
「即時かつ持続的な停戦の必要性」を強調し、カタールで行われている協議について「困難な作業が残っているが、(合意は)可能だと信じる」と述べた。
ロイター通信によると、休戦案は約6週間の戦闘休止期間を設け、
ハマスがガザに連行した人質40人を解放するのと引き換えに、イスラエルが投獄したパレスチナ人数百人を釈放する内容。イスラエルがハマスの残存勢力掃討のため計画するガザ最南端ラファへの地上作戦を米欧は懸念するが、ネタニヤフ氏はブリンケン氏に米国の支援なしでも実行する考えを伝えた。
一方、イスラエル軍は21日もガザ北部にある自治区最大のシファ病院で急襲作戦を継続。22日にはこれまでにハマス戦闘員ら約150人を殺害したと表明した。
拘束者は約600人。
2024.03.06-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240306-TIYGQSZJYNLTBOKUXL4BIXVSZQ/
ハマス、休戦交渉の打ち切り警告 カイロ協議は成果なく終了 ラマダン前の合意困難か
パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラム原理主義組織ハマスの政治部門幹部ウサマ・ハムダン氏は5日、レバノンで記者会見し、
休戦交渉の打ち切りを警告した。AP通信によると、3日にカイロで始まった仲介役を通じた交渉は5日、成果なく終了した。
イスラエル紙ハーレツは、10日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)前の合意は困難との見方を伝えた。
ハマス代表団は仲介役のエジプトやカタール、米政府関係者と協議した。イスラエルは今回参加を見送った。ハーレツによると、交渉に詳しい外国の関係筋は「チキンレース」の様相と指摘。仲介役はラマダン前の合意を目指しているが、同筋は「実現するかどうか疑わしい」と述べた。
(共同)