新型コロナウイルス対策-1



2021.02.26-東京新聞 TOKYO WEB-https://www.tokyo-np.co.jp/article/88269
米当局が零下20度の保管容認 ファイザー製ワクチン

  【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は25日、米製薬大手ファイザー新型コロナワクチンを零下15~25度の一般的な医療用冷凍庫で最大2週間、保管することを認めると発表した。これまで零下60~80度の超低温保管が求められ、輸送や管理の負担になっていた。FDAは、超低温冷凍庫の設備が不要になり、接種会場を増やせるとしている。

  ファイザーの日本法人は、データの準備が整い次第、同様の申請を厚生労働省に出す方針。認められれば接種に弾みがつく可能性がある。
  田村憲久厚生労働相は「しっかりと評価して、妥当なら添付文書に書いて、自治体にも伝えたい」と述べた。


2021.02.17-産経新聞 THE SANKEI NEWS-
安保理でワクチンの途上国配分を討議 紛争地の一時停戦呼びかけ

  【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は17日午前(日本時間同日夜)、新型コロナウイルスのワクチン配分を討議する外相級会合をオンライン形式で開催した。議長を務めるラーブ英外相は、ワクチンが紛争地にも行き渡るよう一時停戦を求める決議を各国に呼びかけた

  会合では国連のグテレス事務総長が、これまで実施されたワクチン接種の75%を10カ国が占め、途上国との間で「非常に不平等」として「世界的な接種計画が喫緊で必要だ」と訴えた。中国の王毅国務委員兼外相は「中国は公平なワクチン分配に取り組んでいる」と強調、ブリンケン米国務長官も安保理で初めて演説した。
  安保理は昨年7月、90日間の停戦決議を採択したが、トランプ米前政権と中国が世界保健機関(WHO)をめぐる文言などで対立し、調整に約3カ月を要した。英国は今月中に新たな停戦決議案を各国に提案するとしており、米中が一致できるかが焦点。


2021.02.16-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210216/k10012870441000.html
コロナ 退院基準満たした高齢患者 受け入れ施設に介護報酬加算

  新型コロナウイルスの影響で病床がひっ迫する中、厚生労働省は症状が落ち着いた高齢の入院患者を介護施設で受け入れてもらおうと、介護報酬を臨時で上乗せすることを決めました。高齢者が新型コロナウイルスに感染して入院した場合、入院中に身体機能や認知機能が低下して自宅での生活が困難になり、コロナの症状が落ち着いても退院がスムーズに進まない課題が指摘されています。

  病床がひっ迫する中、厚生労働省は、こうした高齢者を介護施設で受け入れてもらおうと、介護報酬を臨時で上乗せすることを決めました。
  対象となるのは、
     ▽特別養護老人ホーム ▽介護老人保健施設 ▽介護医療院  ▽介護療養型医療施設で、
  退院基準を満たした高齢の入院患者を受け入れた場合、一日当たり5000円相当の介護報酬を最大30日間加算します。
  自宅などにスムーズに帰れるよう、看護師など専門職による健康管理や、リハビリなどのサービスを提供することを想定しているということです。
  以前からの入所者が退院して施設に戻ってきたケースは、加算の対象になりません。

  厚生労働省は「医療機関を後方支援する役割を介護施設に担ってもらうことで病床に空きを作り、重症者がスムーズに入院できる体制を整えたい」としています。
都内では36の施設がすでに受け入れ態勢に
  介護老人保健施設で作る全国老人保健施設協会によりますと、都内では36の施設が、こうした退院患者を受け入れる態勢をすでに整えているということです。
  退院後の患者が、人にウイルスをうつす可能性は低いものの、これらの施設では念のため、一定期間、個室で隔離し、職員も感染対策をとることにしています。
  費用負担は大きいということですが、協会は今回の加算を受け、全国の施設に受け入れを広げていきたいとしています。
  全国老人保健施設協会の東憲太郎会長は「介護施設でクラスターが発生しても、高齢者が入院できない事態が相次いでいる。退院患者を受け入れることで、より重症の高齢者の入院がスムーズに進むよう貢献したい」と話していました。


2020.01.29-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210129/k10012838401000.html
新型コロナ特措法などの改正案 修正合意できょう審議入り

  新型コロナウイルス対策の特別措置法などの改正案は、入院を拒否した感染者に対する刑事罰を削除するなどの修正を行うことで自民党と立憲民主党が合意しました。改正案は29日、衆議院本会議で菅総理大臣も出席して質疑が行われます。
  新型コロナウイルス対策の特別措置法と感染症法の改正案をめぐっては、自民党と立憲民主党の間で修正協議が行われ、28日、罰則などの修正を行うことで正式に合意しました。

  これによって、入院を拒否した感染者に対する懲役刑を含む刑事罰は削除され、前科のつかない行政罰の「50万円以下の過料」に改められることになりました。
  また、営業時間の短縮などの命令に応じない事業者に対する過料は、緊急事態宣言が出されている場合が30万円以下、出される前の「まん延防止等重点措置」の場合が20万円以下に、いずれも減額することになりました。
  一方、「重点措置」を実施する際の国会への報告や、事業者への財政支援の在り方は付帯決議などで明確にすることになりました。

  改正案は29日午後の衆議院本会議で審議入りし、菅総理大臣も出席して質疑が行われます。
  その後、内閣委員会で感染症の専門家らを招いて参考人質疑が行われることになっています。
  そして、週明けの2月1日に衆議院を通過し、参議院での審議を経て、来月3日にも成立する見通しです


2020.01.28-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012836811000.html
特措法など改正案 刑事罰の削除で合意 自民・立民

  新型コロナウイルス対策の特別措置法などの改正案をめぐる修正協議で、自民党と立憲民主党は、入院を拒否した感染者に対する懲役刑を削除するとともに、刑事罰の罰金を、行政罰の過料に改めることなどで合意しました。

  新型コロナウイルス対策の特別措置法感染症法の改正案をめぐって、自民党と立憲民主党は、27日まで衆議院内閣委員会などの筆頭理事による修正協議を行いましたが、罰則の扱いなどについて折り合わず、28日午前、両党の国会対策委員長が会談しました。
  この中で、自民党の森山国会対策委員長は、焦点となっていた入院を拒否した感染者に対する刑事罰について「1年以下の懲役か100万円以下の罰金」としていたのを、懲役刑を削除するとともに、罰金を行政罰の過料に改め、金額を引き下げる方針を伝えました。
  これに対し、立憲民主党の安住国会対策委員長も受け入れる考えを示し、過料の具体的な金額について、引き続き協議することで合意しました。
  また、会談では、特別措置法の改正案で、営業時間の短縮命令などに応じない事業者に対し、
     ▼緊急事態宣言が出されている場合は50万円以下、
     ▼宣言が出される前の「まん延防止等重点措置」の場合は30万円以下の過料を科すとしていることについても、引き下げることで合意し、金額を調整することになりました。
  両氏は、午後も断続的に協議し、
     ▽「まん延防止等重点措置」を実施する際は、速やかに国会へ報告することを付帯決議に明記するとともに、
     ▽事業者に対する財政支援については、事業規模に応じた支援のあり方を、付帯決議や国会答弁で明確にすることで一致しました。
  そして、このあと、自民党と立憲民主党の幹事長が会談し、過料の具体的な金額も含めて、最終的な合意の内容を確認することになりました。
自民 森山国対委員長「きょう中に合意へ努力」
  自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「感染者に対する刑事罰はなじまないのではないかという考え方もあり、政府とも協議した結果、改める方向で落ち着いた。過料の金額などは引き続き協議したい。非常に大きな課題であり、党内の手続きも必要なので、できるだけ、きょう中に合意をみられるよう、さらに努力したい」と述べました。
立民 安住国対委員長「大きな前進 過料引き下げも」
  立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「専門家からも『刑事罰は必要ない』との意見が多数だった。森山氏からは『菅総理大臣の判断を仰いで刑事罰をすべて取り下げることになった』と伝えられた。刑事罰が必要ないということに理解を得られたのは、大きな前進だ。過料については、今の額は少し重すぎるので、引き下げを引き続きお願いしたい」と述べました。
公明 北側副代表「方向性は理解できる」
  公明党の北側副代表は、記者会見で「実効性を考えたときに、刑事罰よりも行政罰としたほうが速やかな手続きをとれる。方向性は理解できる」と述べました。
立民 枝野代表「国民や有権者が理解 納得できる形に]
  立憲民主党の枝野代表は、党の臨時の役員会で「多くの国民の皆さんに背中を押していただき大きな前進ができたが、過料の水準や事業者に対する給付をどうするのかなどの詰めの部分が残っている。国民や有権者が理解、納得できる形に整えていきたい」と述べました。
国民 玉木代表「重点措置から罰則外すべき」
  国民民主党の玉木代表は、記者会見で「感染症法の刑事罰が削除され、過料だけになるのは順当な修正だ。ただ『まん延防止等重点措置』でやれること、緊急事態宣言下でできることは、きちんと書き分けるべきだ。重点措置から罰則は外すべきで、残るのであれば改正案には賛成しかねる」と述べました。
感染症法改正案 修正協議 “知事権限”で合意
  一方、感染症法の改正案をめぐっては、自民・公明両党と、日本維新の会の間でも修正協議が行われました。
  3党の国会対策委員長による修正協議では、日本維新の会の求めに応じて、都道府県知事が、必要な病床の確保などのため、医療機関に協力の要請を行える権限を明記することで合意しました。
  日本維新の会の遠藤国会対策委員長は記者会見で「入院が必要な感染者が増えた場合、各自治体が、民間病院などに患者の受け入れを求められることが、より明確な内容に修正できた」と述べました。
衆院議運委 29日から審議入りで与野党合意
  新型コロナウイルス対策の特別措置法と感染症法などの改正案について、衆議院の議院運営委員会は、28日の理事会で、審議日程を協議しました。
  その結果、29日本会議を開き、菅総理大臣も出席して、改正案の趣旨説明と質疑を行い、審議に入ることで与野党が合意しました。
  一方、理事会では、与党幹部2人が、先週、都内の飲食店を深夜まで訪れていたことについて野党側から、不適切な行動だとして厳しい処分を求める意見が出されました。


2021.01.05-SankeiBiz-https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210105/mcb2101051718021-n1.htm
南ア変異種へのワクチン効果に疑問符 英専門家ら

  【ロンドン=板東和正】南アフリカで確認された強い感染力があるとされる新型コロナウイルスの変異種をめぐり、開発されたワクチンの有効性を疑問視する英専門家が相次いでいる。ワクチンが変異種に効かないとの証拠は現時点で提示されていないものの、変異種に特化したワクチンの開発を想定する関係者も出始めている。

  ロイター通信などによると、英オックスフォード大のジョン・ベル欽定教授は3日、ワクチンは英国で発生した変異種には「効果があると思う」とした上で、南ア変異種への有効性には「大きな疑問がある」との見解を明らかにした。ベル氏はワクチン開発などについて英政府に助言している。
  こうした見方が示されるのは、南アの変異種にはより深刻な変異が起きているとみられているためだ。
  英レディング大のサイモン・クラーク准教授(細胞微生物学)は英メディアに対し、南アの変異種は英国の変異種に比べ、ウイルスが体内に侵入する上で重要な役割を果たすタンパク質により多くの変異があり、ワクチンが誘発する免疫反応の影響を受けにくくなる恐れがあると指摘した。
  南ア変異種の感染者は昨年12月、英国のほか日本でも確認された。ハンコック英保健相はこの変異種について「(英国で最初に検出された変異種より)感染力が高く、さらに変異が進んでいるように見えるので、非常に懸念される」と語っている。
  ロイターによると、英民放ITVのロバート・ペストン政治部編集長は政府に助言する科学者の発言を匿名で引用し、「ハンコック氏が南アの変異種を非常に心配するのは、ワクチンが有効かどうかについて科学者らが確信を持っていないからだ」と述べた。
  米製薬大手ファイザーとワクチンを共同開発した独バイオ企業、ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は独メディアに対し、最初に英国で見つかった変異種にはワクチンが有効だとの認識を表明。その一方でサヒン氏は、必要であれば、強い変異種に対応したワクチンも6週間以内に開発できるとの見通しを示した。


2021.01.04-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASP1441RNP14PTIL007.html
緊急事態宣言「今の段階で要請しない」 大阪・吉村知事

  大阪府の吉村洋文知事は4日午前、府庁に今年初めて登庁し、記者団に「春にはワクチンが来る明るい兆しも見えている。コロナを乗り越える年にしたい」と今年の抱負を語った。
  首都圏の4都県が政府に要望した緊急事態宣言については、「(府内の感染状況の)急拡大は抑えられている。今の段階で要請することはない」と話した。大阪市内の居酒屋などに11日まで要請している営業時間短縮を延長するかどうかについては、府の対策本部会議を8日に開いて判断することも明らかにした。
  大阪市役所も4日が仕事始め。松井一郎市長はテレビ会議システムを使って年頭あいさつを行い、「新型コロナウイルスの収束は見通せないが、ワクチン接種など克服に向けた歩みは進んでいる」と指摘。「市民の命と暮らし、経済を支える年とするため、存分に力を発揮してもらいたい」と呼びかけた。同日の記者会見では「ブレーキを緩めて経済を回さないと店は成り立たない」と述べ、12日以降の時短要請について、午後9時としている閉店時間をより遅くするべきだとの考えを示した。
  4日は例年、2千人以上の大阪の政財界関係者が集まる新年互礼会が開催されていたが、今年はコロナ禍で例年通りの開催を取りやめた。吉村知事や松井市長、経済団体の代表者らがユーチューブであいさつを配信する。


2021.01.04-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210104/k10012795571000.html
政府 コロナ対策 緊急事態宣言も念頭に 限定的な要請を検討

  新型コロナウイルス対策をめぐり、政府は飲食店への営業時間の短縮要請などの実効性を高める必要があるとして、法律に基づく緊急事態宣言を発出することも念頭に置き、去年4月に行った際よりも要請内容を限定する方向で対応を検討しています。
  新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の知事は2日、西村経済再生担当大臣と面会し、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の発出を速やかに検討するよう要請しました。

  一方、西村大臣は4人の知事に対し、飲食店での酒類の提供は午後7時までとし、閉店時間を午後8時とすることなどを住民に要請するよう求めました。
  これを受けて菅総理大臣は3日、総理大臣公邸で加藤官房長官や西村大臣、田村厚生労働大臣らと今後の対応を協議しました。
  政府は飲食店への営業時間の短縮要請などの実効性を高める必要があるとして、緊急事態宣言を発出することも念頭に置き、去年4月に行った際よりも要請内容を限定する方向で対応を検討しています。
  一方、来週11日までを期限として全国一斉に停止している「Go Toトラベル」の再開については、現在の感染状況などを踏まえ慎重に検討する方針です。
  菅総理大臣は4日、年頭の記者会見を行い新型コロナウイルスへの対応を説明することにしています。


2021.01.02-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/politics/news/210102/plt2101020002-n1.html
東京都、政府に緊急事態宣言発令を要請へ

  東京都が2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府に緊急事態宣言発令を要請する方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。同日午後、小池百合子知事が西村康稔経済再生担当相と会談して要請する見通し。
  都内では昨年12月31日に新規感染者数が1337人となり、過去最多を大幅に更新。今月1日は783人報告された。



2020.12.29-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/201229/wor2012290028-n1.html
世界で広がる新型コロナ後遺症被害 急がれる原因究明 治療法開発
(1)
  【ロンドン=板東和正】新型コロナウイルスの感染後、何カ月も疲労感や体の痛みなどの後遺症に苦しむ患者が各国で報告されている。世界保健機関(WHO)は後遺症の研究を進めるよう各国政府に呼びかけているが、原因は不明で治療法も確立されていない。感染後、長期間、職場に復帰できないケースが増加する恐れがあり、来年以降、コロナ問題の新たな焦点となりそうだ。

  英リバプール熱帯医学校で疫学を研究するポール・ガーナー教授(65)はそう打ち明けた。ガーナー氏は3月に新型コロナに感染。約4カ月間は体の痛み、頭痛、倦怠(けんたい)感などに苦しんだ。感染後の免疫反応によって体内にできる抗体の検査では陽性反応が出たため、症状の回復が期待された。しかし、その後も約3カ月間、疲労感や吐き気、意識がもうろうとする症状に悩まされた。
  ガーナー氏は「快方に向かったかと思うと、また体調が悪くなる意地悪な攻撃を受けているようだった」と話す。10月から症状が改善したが、今でも体調が悪化しないか気を抜けない。
  感染後、PCR検査で陰性と診断されても後遺症が続く例もある。英メディアによると、4月に感染した英イングランドに住む女性のカースティ・マッキントッシュさん(42)は、6月にPCR検査で陰性と診断された後も疲労や息切れ、せきが数カ月続いた。
  WHOは10月30日、後遺症について、疲労、せき、息切れ、肺や心臓を含む主要臓器の炎症や損傷のほか心理的な影響などを挙げ、年齢や性別を問わず各国で発生していると公表した。
  WHOの発表を受け、英保健省傘下の公共機関などは今月18日、ガイドラインを作成。大半のコロナ患者の症状は12週間以内に解消すると分析し、12週間が経過しても症状が改善しない場合、後遺症を意味する「ポストコロナ症候群」の疑いがあるとした。
(2)
  英国家統計局が16日に発表した調査結果では、イングランドの約8200人の新型コロナ患者のうち約10%が12週間を過ぎても症状が続いた。英メディアによると、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのアルトマン教授(免疫学)は統計などから、後遺症に苦しむ患者は世界で500万人以上いると推定している。
   一方、後遺症が起こるメカニズムは不明だ。体内の免疫反応がウイルスの一部を分解しきれず、残ったウイルスが後から活発化することで後遺症が生じる仮説などが指摘されているが、確固たる証拠はない。
   そのため、後遺症の治療法や特効薬はなく、対症療法が中心となっている。英国では、政府がイングランドで約70の後遺症を専門にしたクリニックを開設。米国でも大学が後遺症の研究や診察を専門にする施設を立ち上げた。
  ガーナー氏は「多種多様な症状がある後遺症の治療や研究を進めるためには、世界の医療関係者が専門の垣根を越えた情報共有を今まで以上に進める必要がある」と連携を訴えた。


2020.12.23-家事ネタ-https://www.sanikleen.co.jp/kajiraku/blog/2524
布団や洋服などに付着したインフルエンザの生存期間は?

およそ2~8時間と考えられています
  国立感染研究所からは「インフルエンザウイルスが環境中でどのくらい生存し、感染源となるかは、環境表面の状況(平滑か凹凸か)や気候条件(温度、湿度など)、あるいは付着したウイルスの状態と量によっても変わってくるが、通常の飛沫が付着した場合には、およそ2~8時間程度であろうと考えられている」という見解が発表されています。
  この見解を元にすると、夜の就寝時間や日中の外出時間を上手く活用すれば、インフルエンザの感染防止に役立ちそうです。
  例えば、感染者が触った衣服やドアノブなどは、就寝時間(夜10時~朝7時の8時間など)の間に再度感染者が触れなければ、その部分を介しての感染はないと考えてよさそうです。
  同様に感染者が寝ていた布団などは、日中の外出(朝9時~15時の8時間など)から帰ってきた後であれば感染リスクは低いでしょう。
良く触る部分はこまめな消毒を
  日中も感染者が家にいて、頻繁な接触が考えられるリビングやトイレのドアノブ、冷蔵庫のドアなどは、こまめな消毒を行って、他の人への接触感染を防ぎましょう。
  インフルエンザには、消毒用エタノールなどのアルコール類を使った消毒が有効ですが、インフルエンザが流行する秋冬にはアルコールの不足・品切れが予想されます。
  その際には次亜塩素酸ナトリウムが配合されたハイターや、塩化ベンザルコニウムが含まれる家庭用洗剤などを薄めて代用します。
  次亜塩素酸ナトリウムは酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するなど、取り扱いに注意が必要です。安全面を考慮すると、家庭用洗剤で代用するのがよいでしょう。
塩化ベンザルコニウム配合の除菌クリーナーなら
  サニクリーンの除菌クリーナーにも、インフルエンザやコロナウイルスの消毒に有効と認められた塩化ベンザルコニウムが配合されています。
  別売りの希釈専用ボトルを使えば、簡単に正しい倍率で希釈できるので、薄めすぎて効果がないといった心配もありません。
  消毒の際は、液剤をスプレーなどに入れて吹きつけるとウイルスを飛び散らし汚染を広げてしまう可能性があるので、ペーパータオルや布に含ませてから拭くようにしましょう。

家庭内でのインフルエンザの感染経路
  インフルエンザはウイルスなので大腸菌やサルモネラ菌などの細菌とは違い自分で細胞を持ちません。したがって、人間など他の生物の細胞に侵入しなければ増殖することはできません。
  言い方を変えれば、「ウイルスは細胞に住まなければ生けてはいけない」ということです。そこで、特に家庭内で、インフルエンザウイルスが人間の体に侵入するまでを考えてみると、おもな感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つとなります。飛沫感染は、ウイルスが含まれた感染者のくしゃみや咳を、口や鼻から直接取り込むことで感染します。
  したがって、家族が感染している場合は、家の中であってもマスクをして、咳などで放たれる飛沫を遮らなければなりません。また、感染者が咳やくしゃみの際におおった手や、鼻をかんだ手にはウイルスを含んだ「だ液」や「鼻水」が付いているので、手洗いや消毒をせずにドアノブやスイッチなどに触るとウイルスが付着します。そして、他の家族がそこに触ると、その人の手にはウイルスが付着するので、その手で口や鼻を触ると、粘膜からウイルスが侵入してインフルエンザに感染することがあります。これが「接触感染」です。
  そこで、家族の誰かがインフルエンザに罹ったときには、家庭内での感染拡大を防ぐために、飛沫感染と接触感染の2つを防止する対策を意識しなければなりません。
  感染した人がマスクをするのはもちろん、感染していない人でもマスクをして飛沫感染を防ぐ。感染した人は、ドアノブなどのみんなが手で触る箇所に触れる前には、消毒液で手指を消毒する。また同時に、ドアノブなどをマメに消毒するなどのケアもしっかり心がけましょう。
お部屋を加湿して感染拡大を防ぐ
  インフルエンザウイルスは乾燥に強いため、家庭内の感染拡大を防ぐにためには、お部屋を加湿することも大切です。
  さらに、乾燥はのどや気管支の防御機能を低下させて、ウイルスに感染しやすくなることから、加湿器などでお部屋の湿度を、おおむね40~60%になるように調整しましょう。また、外気が寒く換気がしづらい冬の季節は、ホコリやダニ、ウイルスなどが部屋の中に滞留しがちになるので、加湿と一緒に空気清浄機で部屋の空気をキレイに保つことが、風邪やアレルギー、ウイルスなどの感染予防に有効になります。
エアコンが菌やウイルスを運ぶ可能性も
  菌やウイルスの感染予防を考えた時に、もうひとつ気にしたいポイントが、エアコンからくる風です。エアコンは室内の空気を循環させているので、部屋の空気が汚れていると、その汚れた空気をエアコンから部屋中に撒き散らしてしまうのです。
  上で説明した加湿器や空気清浄機で室内の空気をキレイにするとともに、エアコン側でもこまめに中のフィルターを掃除したり、吸い込み口に菌やウイルスの侵入を防ぐフィルターをつけたりして、対策しましょう。
抗ウイルスのフィルターで快適空間
  ニクリーンの機能性エアコンフィルター「フィルドゥ」は、細菌類を死滅させる性質を持つ銅イオン※が加工されており、フィルターで集めた細菌やウイルスなどを不活性化させることができます。
  インフルエンザの予防だけでなく、小さいお子さんがいるご家庭やハウスダストなどのアレルギーが気になる方にも、より快適な空気環境を提供します。


2020.6.21-cnet japan-https://japan.cnet.com/article/35155940/
パナソニック、今だから取り入れたい確実&省エネの最新換気システム--ウイルス対策にも

  「人が1日に取り入れる空気は18kg。1日に身体に取り入れる物質として最も多く、人生の約90%を過ごす建物の中の“空気”はとても重要。そのため室内空気質にこだわることは、とても大切」と説く。
  建物の換気の歴史は古く、13世紀から涼や暖をとるために活用されてきた。身近なところでは、昭和30年代からコンクリート造りの集合住宅が登場し、煙や臭いの排出のために換気、空調への要望が高まり、換気扇が一気に普及したとのこと。その後、高気密・高断熱化、新建材など進化を遂げ、ここ最近は、花粉やPM2.5対策、温度のバリアフリーを実現する健康、快適のため、進化が求められてきている。

  換気とは「外の新鮮な空気を室内に取り⼊れ、室内の空気を外に追い出すことで、室内の汚れた空気を排出・希釈すること」と林氏はその基本概念を説明。室内全体を換気する「全般換気」と、台所のレンジフードなど、特定の場所を換気する「局所換気」があり、最近の新築住宅ではその両方が設置されている。
  換気方法は、空調設備や機械換気設備を用いた「機械換気」と窓の開放による「自然換気」の2つ。方式として、換気扇で排気、自然に給気する「第3種換気」と換気扇で排気と給気の両方を行う「第1種換気」、自然に排気、換気扇で給気する「第2種換気」の3つがあり、第1種換気が最も優れている。林氏は「気密性が低い住宅でも安定した換気効果が得られ、戸建て、集合住宅ともに使用できる」とそのメリットを強調する。

  また、第1種換気方式に加え、給気する外気を、熱交換素子を使って室内の温度に近づけて取り入れるため、空調エネルギーのロスが少ない「全熱交換換気」を組み合わせることで、省エネにもつなげる「第1種換気方式+全熱交換換気がおすすめ」(林氏)と最近のトレンドを説明した。
  一般の換気では、外気をそのまま給気するため、夏冬は暑かったり、寒かったりする外の温度を室内に取り入れるため、快適な室温に戻すまでに電力が必要になるが、全熱交換形換気扇は、全熱交換素子で室内の温度・湿度に近づけるため、熱ロスを防げるという仕組みだ。
  これは一般住宅の換気システムとして導入できるほか、店舗など非住宅の場合でも、在室人数によって強弱の切り替えができ、さらなる省エネに結び付けられるとした。


SAWDA LIBRARY-https://sawada.co.jp/library/construction/526/
非接触方法を用いて新型コロナウイルス対策方法を考える

  コロナ対策としてドアに触れなくても自動でドアが開く装置が注目されています。一般的に開きドアは手で開けないといけないイメージがありますが実は自動ドアもあります。大型の施設やオフィスビル、病院、住宅のエントランス等に使用されている

1.人の手を借りずに安全で簡単にドアを開けることができる
  高齢者、障碍者、車いすの方にも人の手を借りずに安全で簡単にドアを開けることができます。また、両手に荷物を抱えた状態でもスムーズに行き来できるようになります。
2.安全設計
  ドア面付き安全センサーを設置することでドアにぶつかる心配が無くなります。また、ドアが開閉する際に誰かに当たっても静止してすぐに戻るので安心して使用することができます。
4.後付け可能
  今お使いのドアに設置するだけで自動ドアに変えることができます。ドア上部に設置するだけですので大掛かりなドア周辺工事の必要がありません。
手をかざすだけでドアが開く非接触スイッチ
  ドアノブやスイッチに直接触れる機会は日々の業務・生活において必ずあると思います。それだけウイルスが付着する機会が多いことを意味します。
  そんなときにおすすめなのが触れなくても10~50cmの範囲に手を近づけるとドアが開く便利なスイッチです。不特定多数の人がドアノブやスイッチに触れることによるウイルスや細菌などの付着軽減や衛生管理に役立ちます。
  自動ドアでは湿気が多い場所や結露しやすい場所でも安定して動作するため、防水・防塵構造になっており本体を水洗いできマイナス20度からプラス60度の周囲温度環境で使用可能です。
宅配BOXの中に紫外線除菌ライトの設置
  コロナ禍で人との接触を避けるために宅配を利用する人が増えてきました。
  ネットショッピングの動向は総務省10月9日に公表した「家計消費状況調査(2020年8月分)」によると8月度のネットショッピング利用世帯(2人以上の世帯が対象)の割合は、50.0%で支出額は前年比で110%となっている。
AI検温システムで無人管理、スピーディーな検温
  顔認証システムの体温計を導入する。入退室時にストレス無く検温ができる、人と人が対面しなくて良いというメリットがあります。また、工事が不要なので設置するだけで使用が可能となります。
  中にはAI(人口知能)による顔認証技術を活用した高速・高精度な体温測定器もあり、0.2秒で検温したり、マスク非着用の際にはアラームを発し、警告する機能もあります。


日経X TECH
新型コロナ対策で話題の「換気」、正しい方法を日本建築学会などが緊急発表

  一般の誤解が多いのが、家庭用エアコンや、天井などに設けているパッケージエアコン。空気を循環させているだけなので、換気効果を求めるならば窓を開けたり、換気システムを運転したりする必要がある。
  家庭用の空気清浄機については、十分に効果があるかは不明だ。機械を通過する空気量は、部屋の空気を入れ換えるのに必要な換気量に比べると少ない。欧州暖房換気空調協会が公表したガイドラインでは、機種によって効果に幅があるため、通常の換気を行うことを推奨している。
  まだ不明な点も多い新型コロナウイルスの感染症対策。田辺会長は「近いうちに、窓がない部屋で換気を行う方法や、どのように換気システムを運用すればよいかなど詳しい解説を両学会から情報発信していく予定だ」と話す。


LIFULL HOME'S PRESS-https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00798/
新型コロナウイルス感染防止のための換気対策。これから夏に向けて家の「上手な換気の仕方」とは?

2003年7月以降の住宅は、既存換気システムを利用する

  「建築基準法の改正により2003年7月以降の建物(マンション・戸建て関わらず)には、換気口や24時間換気システムが必ず設けられています。通常であれば2時間で部屋の空気が入れ替わる仕組みです。ですがこれがきちんと使われていないことも少なくありません。換気口が閉じられたまま、またはシステムのスイッチが切られたままということもあります」

  マンションであれば、浴室に乾燥機能と同時に24時間換気システムがあることが多いが、ついついスイッチを切ってしまったりしていないだろうか? 換気口も冬場に外から冷たい空気が入ることを嫌がって閉めっぱなしという家庭もあるだろう。また換気口のフィルターに埃がたまっていると空気の交換率は当然悪くなる。「家にいる機会も多い今、換気口の掃除もしっかりして、せっかくあるシステムを正しく使ってほしい」と野呂さんは訴える。
トイレなど窓のない部屋の換気方法は?
  ポイントの2つ目は「窓を開けて空気の通り道」を上手につくること。通常窓を開けての換気の目安は、1時間に5分~10分程度と言われている。しかも、できることならばこまめに回数を多くすることが効果的とされる。2時間で1回10分の換気をするよりは、1時間に5分の換気を2回行った方が効果が高いというわけだ。
  窓の開け方としては、対角線上に2カ所の窓を開けて空気の通り道をつくるのが理想形だ。より効率を狙うのならば、風や空気の性質を利用して、外から空気の入る入り口の窓は小さく開けて、出ていく窓を大きく開けると換気効率はさらに良くなる。
  しかし窓が1カ所しか開けられない場合や、トイレなど窓のない部屋ではどうしたらよいのだろうか? ここで役立つのが「扇風機」や昨今身近になった「サーキュレーター」の存在だ。
  窓が1つしかない場合には、扇風機を窓の方へ向けて部屋の外に空気を出すようにする。扇風機を部屋に向けて置いてしまうと、外の空気は部屋の中に入ってくるものの汚れた部屋の空気が外に出にくくなるので注意が必要。窓のない部屋やトイレも同様で、ドアを開けて外側に向けて扇風機を置くと換気がしやすくなる。
  3つめのポイントはキッチンの換気扇を上手く利用すること。キッチンの換気扇は排気量が大きいので利用しない手はない。①「換気扇を回して、なるべく遠いところの窓を開ける」②「2つの窓を開けていても、アシストとして換気扇を回す」とより換気効率が高められる。

換気をしても効率的にエアコンを使うには?
  エアコンをかけていても窓を開けての換気が必要となると、気になるのがこれからの猛暑の時期の対応だ。1時間または2時間おきに換気が必要となると、せっかく冷えた部屋が無駄になりそうでついつい換気がおっくうになってしまいそうだ。また、電気代への影響も気になる。野呂氏にその点を質問すると、換気をしても効率的にエアコンを効かせられるポイント2つを教えてもらった。

①換気の際にエアコンの設定温度を少し高くし、スイッチは切らないこと
②換気後(窓を閉めた後)、上手く扇風機・サーキュレーターを活用すること
  「まず①は、節電のノウハウとして知られていますが、エアコンはON・OFFの際に一番電気を消費します。そのため換気の際もエアコンのスイッチは切らずに、多少温度を高めに設定して稼働したままにした方が効率的です」(野呂氏)
  さらに②は、換気後にエアコンの対角線上に扇風機やサーキュレーターを置くと、冷えた空気が攪拌され、温度ムラを解消しやすく部屋全体を効率良く冷やせるという。
空気調和・衛生工学会と日本建築学会の換気への公式見解
  このほか、換気に関しては、空気調和・衛生工学会と日本建築学会による発表も役立ちそうだ。コロナ感染として考えられる3つのルート(飛沫感染・接触感染・空気感染)との関係性の中で、そもそもなぜ換気が必要とされているのか。

  新型コロナウイルス対策として、最も重要なのは飛沫感染、接触感染を避けること。もちろん、換気だけでコロナ対策ができるわけではない。また、現在のところコロナ対策としてどのような換気が効果的か、エビデンスとしてはまだあがってきていない。
  ただし、一般的に「正しい」換気を行うことは、意味がある。ダイキン工業では既に「上手な換気の方法」の英語版も提供している。今後はオフィスでの換気方法も発表していく予定だ。少しでも早くこのパンデミックを収束させるためにも、家庭でもこまめな換気を実践していきたいところだ。


https://www.aij.or.jp/jpn/databox/2020/200323.pdf
新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して 緊急会長談話
  厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が 2020 年3月9日に公表した「新型 コロナウイルス感染症対策の見解」、及び首相官邸、厚生労働省が 2020 年 3 月 18 日に公表し た「密をさけて外出しましょう!」 というチラシに換気の悪い密閉空間という記述があり、 一般社団法人日本建築学会や公益社団法人空気調和・衛生工学会の室内環境を専門とする会員に 換気に関する問い合わせが寄せられています。
  新型コロナウイルスに対する換気の効果に関しては、西浦らが、これまでの感染発生事例をも とに、一人の感染者が生み出す二次感染者数を分析したところ、感染源が密閉された(換気が不 十分な)環境にいた事例において、二次感染者数が特徴的に多いことが明らかになっています

  厚生労働省もこの結果を引用しています。 窓開け換気は理解しやすいものの、多くの現代的な建築物では空気調和設備や機械換気システ ムが利用されています。両学会は「換気」に関する正しい知識や運用方法を提供して行くことを 表明致します。
  1.政府の注意喚起 厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が 2020 年3月9日に公表した「新型 コロナウイルス感染症対策の見解」に「新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団)発生 のリスクが高い日常生活における場面についての考え方」が以下のように示されています。
  1. 換気を励行する:窓のある環境では、可能であれば 2 方向の窓を同時に開け、換気を励行し ます。ただ、どの程度の換気が十分であるかの確立したエビデンスはまだ十分にありません。
  2. 人の密度を下げる:人が多く集まる場合には、会場の広さを確保し、お互いの距離を1-2 メートル程度あけるなどして、人の密度を減らす。
  3. 近距離での会話や発声、高唱を避ける:周囲の人が近距離で発声するような場を避けてくだ さい。やむを得ず近距離での会話が必要な場合には、自分から飛沫を飛ばさないよう、咳エ チケットの要領でマスクを装着するかします。
2.感染経路 感染経路の可能性には 3 つあります
  飛沫感染、接触感染、空気感染です。飛沫が蒸発 して飛沫核になりますが、結核や麻疹はこの飛沫核でも感染します。これが空気感染です。イン フルエンザの場合には非常に小さくなった飛沫核にはほとんど感染力がないといわれているため、 感染予防には、主要な感染経路である飛沫感染、接触感染への対策が重要であり、人と人の距離 を 1~2m 程度確保して、手洗いをすることで感染制御が可能になります。飛沫の到達距離に関し てはの研究が事例としてあります。

3.最新の知見
  厚生労働省は、新型コロナウイルスに関する Q&A(一般の方向け)において以下のような質疑 応答を行っています-[4]。 問5 空気感染は起きているのでしょうか? 国内の感染状況を見ても、空気感染は起きていないと考えられるものの、閉鎖空間において近 距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大さ せるリスクがあります。 世界保健機関(WHO)も主な感染経路は飛沫感染、接触感染であると述べています。また、 学校において新型コロナウイルス感染症を制御する主要メッセージと行動では、外気条件など が許せば、通風と換気量を増加させること(窓開け、利用可能な空調システムなど)が学校の先 生や管理者に対する対策としてあげられています。
  5μm 以上のエアロゾルを飛沫と呼んでいます。また、これ以下のものを飛沫核と呼びます。飛 沫は遠くまで飛ばず、沈降してしまうため、距離が離れていれば飛沫感染リスクを少なく出来ま す。エアロゾルとは分野によって定義が異なっていますが、日本エアロゾル学会では、気体中に 浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体をエアロゾル(aerosol)と定義してい ます。粒径については、0.001μm 程度から花粉のような 100μm 程度まで非常に広い範囲に なります。しかしながら、最新の知見で 5μm 前後の飛沫、飛沫核はある時間空気中を漂うこと が分かっています。
  これらによる感染リスク低減には換気は有効です。 2020 年 3 月 17 日に米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下の米国立 アレルギー感染症研究所(NIAID)が、新型コロナウイルスのエアロゾル化に関する研究結果を 明らかにしています。飛沫とは異なり、限定空間内で一定時間浮遊すること、新型コロナウイ ルスがエアロゾル化した後、空中で最低3時間は生き残ると見解を出しています。

4.換気はどのように行えばよいか
  よく間違えられるのが、換気回数という用語です。換気回数 2 回/時は1時間に2度窓を開け ることと誤解されていることがあります。換気回数とは1時間に部屋に入る外気量(立米)を室 容積(立米)で割ったものです。換気回数は室内の空気の入れ替わりのスピードを表す指標です。
   つまり換気回数が大きいほど、汚れた室内の空気を外気で希釈し、速く入れ替えることができま す。今後さらに詳しい解説などを情報発信する予定です。
  一般的に換気には窓を開けて行う自然換気とファンなどを用いて行う機械換気があります。窓 がある建物や乗り物では積極的に窓を開けて外の空気を取り込むことが有効です。自動車などで は内気循環モードではなく外気を取り入れるモードにすることが有効です。
  機械換気を適切に行 うには給気口や排気口が塞がれていないことが大切です。換気ファンを運転しても給気口が閉ま っていないか、物などで塞がれていないか確認することが必要です。 窓の開かない部屋などでも機械換気を利用することで換気を行うことは可能です。

  オフィスビ ルなどでは、換気が可能な空調設備で室内環境が維持されています。通常は省エネルギーを考え て必要な換気量を満たすように運転されています。外気を多く取り入れると冷暖房効率は悪くな りますが、業務に支障がない範囲で、外気取入量を増やすなどの対策を講じることは可能である と考えられます。 また、通常の家庭用エアコンやパッケージエアコンは空気を循環させるだけで、換気を行って いません。エアコンを ON にしたから大丈夫という訳ではありません。エアコンだけの部屋では 窓開け換気や設置されている場合には換気システムの運転を行うことが推奨されます。
  空気清浄機に関しては、一般的な空気清浄機では、通過する空気量が換気量に比較して少ない ことから部屋全体に対して新型コロナウイルス対策に充分効果があるかどうかは不明です。利用 する際には人の近くに設置することなどが必要となります。
  欧州暖房換気空調協会(Federation of European Heating, Ventilation and Air-conditioning Associations, RHEVA)が公表しているガイ ドラインでは、空気清浄機にも幅があり、それだけに頼るのではなく通常の換気を行うこと が推奨されます。今後その利用法や効果に関して情報提供を行っていきます。
5. おわりに
  換気の方法などに関して述べてきましたが、新型コロナウイルス対策として最も重要なのは、 飛沫感染、接触感染を避けることです。飛沫核除去に換気は有効ですが、換気をするだけで感染 リスクを充分に低減できるという考えは避けて頂くことが望ましいことになります。 日本建築学会では、環境工学委員会空気環境運営委員会(主査:大岡龍三、東京大学教授)に おいて、空気調和・衛生工学会では、換気設備委員会(委員長:山中俊夫、大阪大学教授)におい て、今後さらなる学術的情報発信を行っていきます。








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