新型コロナウイルスの変異種-1



2021.01.23-東京新聞-https://www.tokyo-np.co.jp/article/81601
「コロナ変異種は死亡率高まる可能性」と英ジョンソン首相 ワクチンは有効

  【ロンドン=藤沢有哉】ジョンソン英首相は22日の記者会見で、英国で確認された新型コロナウイルスの変異種について「より高い死亡率に関連する可能性を示すデータがある」と述べ、従来型よりも死亡リスクが高い恐れがあることを明かした。同席したバランス首席科学顧問は「確かな証拠はまだない」と補足しつつ、国内で使われるワクチンは有効と説明した。

  英政府はこれまで、この変異種は従来型より感染力が強いが「重症化率や死亡率を高める証拠はない」との見解だった。だが、諮問機関が分析結果を報告。バランス氏によると、60代の感染者1000人あたりの死者は従来型の場合は約10人だが、変異種は13~14人に増えると推計される。
  計算上は死亡率が3割ほど高まるが、同氏は「(分析データの)数値には不確かな点も多く、さらなる作業が必要だ」と強調。英製薬大手アストラゼネカ製など、英国で使われる2種類のワクチンは従来型も含めて有効と説明した。

  この変異種は昨年9月に英南東部で確認。その後、英国はコロナ感染が急拡大し、累計死者数は22日時点で欧州最多の約9万6000人に上る。英BBC放送によると、50カ国以上で同じ変異種が確認されている。(ロンドン・藤沢有哉)


2021.01.22-TBS News-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4180941.html
都内女児、変異ウイルス感染 市中感染か

   東京に住む10歳未満の女の子が、イギリスなどで流行している変異ウイルスに感染していたことが確認されました。
   厚生労働省によりますと、イギリスなどで流行している変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内に住む10歳未満の女の子で、今月19日に陽性が判明し、無症状ですが21日から入院しています。
   女の子は、新型コロナの感染が確認された40代の男性の濃厚接触者で、この男性から感染したとみられていますが、2人とも海外滞在歴はないということです。
   一方、22日までに陽性が判明した都内のおよそ1500人の検体を調べたところ、女の子のほかに、変異ウイルスは検出されなかったということで、厚生労働省は「市中感染した可能性があるが、現時点で面的な広がりはない」としています。

   「この変異種は日本に広がっていると考えた方が良いと思います。2次感染、3次感染が起こってるというふうに考えた方が良い。今、残されている我々の手段は『流行をなんとしてでも抑える』。それは行動変容かもしれないし、ワクチンかもしれないし、別の方法かもしれないけれど、とにかく、『流行を抑える』、これ以外に変異株を防ぐ方法はないです」(日本医科大学 北村義浩 特任教授)


2021.01.21-NHK NEWS WEB(静岡 NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210121/3030010092.html
変異ウイルス 県内で4人目確認

  静岡県などは、イギリスで感染が広がる変異した新型コロナウイルス感染が確認された県内の60代の男性の濃厚接触者の女性1人が新たに変異ウイルスへの感染が確認されたと発表しました。
  県内で変異ウイルスへの感染が確認されたのはこれで4人目です。
  静岡県では今月18日、20代の女性とその濃厚接触者の40代の女性、それに60代の男性の3人が変異ウイルスに感染したことが確認されました。
このうち60代の男性の濃厚接触者である60代の女性については、結果を確定するための遺伝子を解析する検査が行われていましたが、検査の結果変異ウイルスへの感染が確認されたということです。
  21日午後6時ごろから会見した静岡県や、厚生労働省などによりますと女性は軽症で現在、自宅療養中で、不特定多数との接触はないとしています。
  県内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは、これで4人目です。
  県によりますと今月18日に感染が確認された20代の女性と60代の男性の感染経路は引き続き調査中だということです。
  県疾病対策課の後藤幹生課長は「感染が確認された県内4人目の女性の濃厚接触者は確認されていません。変異株のこれ以上の拡大はないとみています。基本的な感染予防策は従来と同様なので、3密の回避やマスクの着用などの徹底をお願いします」と話していました。
  また県は変異ウイルスの感染状況を調査する方針を示している国の通知に応じて県内で最近、採取したおよそ10検体を国立感染症研究所に送ったことを明らかにしました。


2021.01.16-朝日アピタル-https://www.asahi.com/articles/ASP1J3C3KP1JUHBI002.html
感染歴ある女性、変異型で再感染 ブラジル当局確認

  南米ブラジルの保健省は15日、新型コロナウイルスの感染歴があるアマゾナス州の女性(29)が再感染し、検査の結果、日本で見つかったのと同じ変異ウイルスを確認したと発表した。女性は軽症だったという。
  発表によると、女性は昨年3月に感染が確認され、昨年12月30日に再び陽性と診断された。日本で、アマゾナス州から渡航した男女から変異ウイルスが見つかったことを受けて調べたところ、12月の感染は同じタイプの変異ウイルスだったという。
  ウイルスを調べているフィオクルス財団によると、変異ウイルスは昨年11~12月にアマゾナス州で発生したとみられる。同州では今年に入って感染者が急増し、医療状況が逼迫(ひっぱく)している。医療用酸素も不足し、一部の病院では、患者が呼吸困難で死亡したと報じられている。ただ、変異ウイルスが感染拡大の原因かは明らかでないという。
  保健省によると、ブラジルでは累計で839万人超の陽性が確認され、死者は20万人を超えている。15日の新規感染者は6万9198人、死者は1151人だった。(サンパウロ=岡田玄)


2021.01.15-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASP1H6HLJP1HUTIL02Q.html
全国の感染者、6日ぶりに7千人超 重症者は過去最多に全国の感染者

  新型コロナウイルスの国内感染者は15日午後9時半現在で、新たに7133人が確認された。都市部を中心に感染者は高止まりし、6日ぶりに7千人を超えた。死者は全国で78人増。厚生労働省によると、14日時点の重症者は前日より14人増えて全国で934人と、過去最多を12日連続で更新した。
  東京都の感染者は2001人で、9日の2268人以来、6日ぶりに2千人を上回った。年代別の最多は20代で458人。30代の355人、40代の303人と続き、65歳以上の高齢者は334人だった。
  大阪府では568人の感染が確認された。500人を超えるのは3日連続。千葉県では過去最多の504人の感染が確認された。愛知県では352人の感染が確認された。3日連続で300人を超えた。
  茨城県の大井川和彦知事は、県として独自の緊急事態宣言を出すと発表した。県内全域の飲食店に午後8時~午前5時の営業自粛を求める。期間は18日~2月7日。政府への緊急事態宣言の要請については「もう少し様子を見る」とした。
  厚労省は15日、新たに10~40代の7人が変異ウイルスに感染していたことがわかったと発表した。このうち4人が英国、3人が南アフリカの変異ウイルスだった。


2021.01.14-外務省 海外安全ホームページ-https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=104617
ブラジル国サンパウロ州からの日本入国者に対する検疫措置の強化(空港検疫での新型コロナウイルス検査陰性証明の提出)

  1月6日、日本政府はブラジル国サンパウロ州を検疫措置強化の対象地域に指定しました。これにより、1月10日以降1月末まで、同州から日本に入国するすべての渡航者は、サンパウロ出発前72時間以内に実施した新型コロナウイルス検査陰性証明の提出を求められます。

 今般、ブラジル国サンパウロ州において新型コロナウイルス変異種が確認されたことに伴い、日本政府は同州を検疫措置強化の対象国に指定しました。
 これにより、2021年1月10日午前0時(日本時間)から同年1月末まで、ブラジル国サンパウロ州から日本に入国するすべての渡航者(日本人を含む)は、サンパウロ州出発前72時間以内に実施した新型コロナウイルス検査陰性証明の提出を求められます。
日本人については、検査陰性証明を所持していなくても日本に入国できますが、同証明を提出できない場合、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)で14日間待機することを要請されます。
なお、過去14日以内にサンパウロ州等の本件検疫措置の対象国・地域での滞在歴がなく、サンパウロ州以外の地域(リオデジャネイロ等)から第三国を経由して日本に入国する方については、経由地が対象国・地域に指定されていない場合や、経由地が対象国・地域に指定されている場合であっても経由地で入国を伴わない場合には、本件検疫措置の対象外(検査陰性証明は不要)とされています(対象国・地域でのトランジットが入国を伴う場合は、本件検疫措置の対象となり、経由地での出発時間を起点とする、72時間以内に実施された検査陰性証明が必要となる由です。)。
本件検疫措置の対象国・地域については、以下の厚生労働省HPを御確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

 検査陰性証明は原則として所定フォーマットを使用する必要があります。
所定フォーマットに対応する医療機関がない場合、任意のフォーマットでの提出も可能ですが、所定フォーマットと同じ内容が記載されていなければなりません。
証明フォーマットは以下のリンクからダウンロードできます。使用言語は英語または日本語で、現地医療機関が必要事項を記入し、医師による署名又は押印が必要です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100091340.docx
検査陰性証明に関する詳細については、以下の外務省HPを御確認ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.tml

 新型コロナウイルスに関する各種規制や検疫措置等は、領事メールやHP等を通じてお知らせするように努めていますが、各種規制等は随時更新されていますので、御自身に関係する規制等については、改めて関係当局に最新情報を確認されることをお勧めいたします。

【参考】
●検疫に関する問い合わせ窓口
厚生労働省新型コロナウイルス感染症相談窓口
日本国内から:0120-565-653
海外から:+81-3-3595-2176(日本語、英語、中国語、韓国語に対応)

●新型コロナウイルス関連情報(ブラジル当局による各種規制等)
当館HPに新型コロナウイルス関連のブラジル当局による各種規制や、ブラジルにおける感染状況等の各種情報を掲載していますので、ご利用ください。
https://www.rio.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00011.html

【問い合わせ先】
在リオデジャネイロ日本国総領事館
Praia do Flamengo, 200-10andar, Rio de Janeiro, RJ, Brasil 22210-901
電話: (55-21) 3461-9595
Fax : (55-21) 3235-2241
領事班メールアドレス: consular@ri.mofa.go.jp
総領事館HP: https://www.rio.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

・このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されています。

・外務省海外旅行登録「たびレジ」とは
在外公館からの最新の安全情報等を受信できる無料配信サービスです。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

・帰国、転居等により在留届の記載内容に変更がある場合
帰国・転出届または変更届をメール、FAXまたは郵送にて当館まで提出してください。
帰国・転出届:https://www.rio.br.emb-japan.go.jp/files/100132186.xlsx
変更届:https://www.rio.br.emb-japan.go.jp/files/100132187.xlsx

・「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続をお願いします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete


2021.1.11-JIJI com-https://www.chunichi.co.jp/article/183553
新たな変異種を確認 羽田、ブラジルから到着の4人

  厚生労働省は十日、ブラジルから羽田空港に到着した男女四人で新型コロナウイルスの変異種を確認したと発表した。国立感染症研究所の脇田隆字(たかじ)所長は、英国や南アフリカで報告されている変異種との共通部分はあるが、異なる部分もあるため新しいタイプとみているとの見解を明らかにした。感染力や重症化率が高いとの証拠はなく、調査中という。
  四人は二日、ブラジル北西部のアマゾナス州から到着し、空港検疫で陽性となった。うち十代女性は無症状で、十代男性が発熱、三十代女性がのどの痛みと頭痛がある。四十代男性が呼吸状態の悪化で入院している。
  英国や南アフリカで報告されている変異ウイルスは、いずれも人への感染に関わる表面のタンパク質に変異が生じていて、感染力が高まっているとの研究がある。今回ブラジルに滞在歴のある四人から見つかったウイルスには、このタンパク質にさらに別の変異もあると判明した。ただブラジルで広がっているのかどうかは不明という。


2021.01.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/life/news/210110/lif2101100049-n1.html
新型コロナ、変異種流入で感染爆発 数カ月後「数人でも危険」 東大教授警告

  感染力が強いとされる新型コロナの変異ウイルスが国内に流入した場合、数カ月後に爆発的な感染拡大を起こす可能性が高いことが10日、東京大大学院の飯野雄一教授(生物科学)のシミュレーションで分かった。国内では英国と南アフリカの変異ウイルスへの感染が計30人確認され、うち23人は空港検疫で見つかったが、7人は入国後の陽性確認や国内での感染が発覚。飯野氏は「数人の流入でも相当危うい。緊急事態宣言再発令の機会に、感染拡大を確実に抑える必要がある」と警戒を促している。(伊藤真呂武)

  英国の変異ウイルスは、従来の1・7倍感染力が強いとされる。同国では昨年9月に見つかり、すでに従来ウイルスを上回る新規感染者が出ている。現時点で日本国内の感染者数を推定するのは困難とみられる。
  飯野氏は従来ウイルスが蔓延(まんえん)した状態で、変異ウイルスが国内に流入した想定で、1日当たりの新規感染者数の推移を分析した。
  流入時に従来ウイルス約300人、変異ウイルス10人だった場合、4カ月後に新規感染者数は計約1千人になるが、半年後には約2千人に拡大、この時点で変異ウイルスが従来ウイルスを逆転する。
  同じ条件で変異ウイルスが100人で始まった場合には、4カ月後に変異ウイルスが大半を占め、新規感染者が約3千人に、半年後には約1万3千人に膨れ上がることが推計された。
  全員が人との接触を50%減らすことで感染を抑制できるが、短期間で止めるとすぐに増加に転じることも判明。十分に抑えるには、数カ月以上削減を継続する必要がある。飯野氏は「変異ウイルスをこれ以上流入させないために、空港検疫の強化を徹底することも重要だ」と強調する。

 今回の宣言下では、飲食店の時短営業やイベントの人数制限、テレワークの徹底などが求められる。飯野氏は「変異ウイルスが流入していた場合は、より強い規制が必要。75%の接触削減を行えば、50%削減した場合より短期間で同等の減少効果が得られる」と指摘する。一方、東京都で先週2千人を超える新規感染者が出た日が相次いだことを踏まえ、「全体的にこのシミュレーションより感染拡大傾向が前倒しになる可能性がある」としている。


2021.01.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/210110/wor2101100018-n1.html
新型コロナ変異種、世界に拡大 収束に向けたシナリオ狂い生じる
(1)
  【ロンドン=板東和正】感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異種感染が欧米やアジアなど世界に広がっている。一部の変異種はワクチンの有効性に影響を与える恐れも懸念されており、収束に向けたシナリオに狂いが生じる可能性もある。
  変異種の脅威が注目されたのは昨年12月下旬。英政府がロンドンなどで変異種の感染事例が1千件以上確認されたと発表し、50以上の国・地域が英国からの入国・入域制限を決めた。しかし英国の変異種は年末から年明けにかけ、各地に拡大していった。
  ロイター通信などによると今月8日時点で、英国の変異種の感染者は34カ国・地域で確認されている。フランスやドイツ、米国などの欧米のほか、韓国や日本などのアジア、中東諸国でも見つかった。

   変異種が広がった欧州諸国では感染者数が急増している。1日当たりの新規感染者数が約6万人にのぼる英国では、ロンドンを含むイングランドで新規感染者の3分の2近くが変異種によるものとみられている。ロンドンのカーン市長は、感染拡大が「制御不能」となっていると宣言した。

  世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は7日、欧州はパンデミック(世界的流行)のさらなる拡大を許すかどうかの「岐路に直面している」と強調。「(変異種の)感染を遅らせなければ、すでに逼迫(ひっぱく)する医療体制をさらに追い詰める」と規制の強化を呼びかけた。
  ジョンソン英首相はイングランド全域で4日に開始したロックダウン(都市封鎖)を2カ月以上継続することも検討している。
  一方、英国型とともに世界に広がりつつあるのが南アフリカで最初に確認された変異種だ。ロイターなどによると、南アの変異種は今月8日時点で英国やオーストリア、日本、中国など10カ国で確認された。
  南アの変異種は英国型よりも、新型コロナの収束を遅らせる危険性があると警戒されている。英国型の変異種の感染力は従来型より最大70%高いとみられるが、英国のハンコック保健相は、南アの変異種はその英国型よりも感染力が高いと指摘している。
(2)
  南アでは変異種が昨年10月ごろに最初に確認され、12月に入り感染者が急増。3日の新規感染者数が約4400人だったのに対し、31日は約1万8千人と4倍超となった。累計感染者数は27日にアフリカで初めて100万人を上回った。
  ワクチンの有効性を不安視する声もある。英メディアによると、英製薬大手アストラゼネカなどが開発したワクチンの臨床試験(治験)に関わったシャビール・マディ氏は「南アの変異種はワクチンの効果を弱める可能性がある」と述べた。南アの変異種は英国の変異種に比べ、ウイルスが体内に侵入する上で重要な役割を果たすタンパク質に、より多くの変異があり「ワクチンが誘発する免疫反応の影響を受けにくくなる恐れがある」(英レディング大のサイモン・クラーク准教授)ためだ。
  米製薬大手ファイザーは8日、同社のワクチンについて、英国と南アの両方の変異種に効果があるとの1次試験結果を公表したが、今回の結果は外部の専門家のチェックを受けておらず、さらなる確認が必要になるとみられている。


2021.01.10-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210110/k10012807261000.html
【国内感染】新型コロナ 45人死亡 6081人感染確認 (10日22時)

  10日はこれまでに全国で6081人の感染が発表されています。また、愛知県で9人、大阪府で7人、北海道で6人、兵庫県で4人、千葉県で3人、東京都で3人、神奈川県で3人、京都府で2人、大分県で1人、岐阜県で1人、広島県で1人、栃木県で1人、熊本県で1人、福岡県で1人、長崎県で1人、高知県で1人の、合わせて45人の死亡の発表がありました。
  国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め28万8751人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて28万9463人となっています。
  亡くなった人は国内で感染した人が4067人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて4080人です。各自治体などによりますと、国内で感染が確認された人は、累計で次のとおりです。( )内は10日の新たな感染者数です。
東京都は7万4944人(1494)大阪府は3万4452人(532)▽神奈川県は2万7343人(729)▽愛知県は1万9438人(343)▽埼玉県は1万7824人(414)▽北海道は1万4717人(188)▽千葉県は1万4203人(388)▽兵庫県は1万2088人(269)▽福岡県は1万1346人(284)▽京都府は5937人(146)▽沖縄県は5903人(74)▽広島県は4069人(53)▽静岡県は3360人(127)▽茨城県は3140人(84)▽岐阜県は3037人(64)▽群馬県は2872人(74)▽宮城県は2623人(63)▽栃木県は2510人(118)▽熊本県は2451人(82)▽奈良県は2315人(46)▽岡山県は1807人(32)▽長野県は1609人(68)▽三重県は1563人(43)▽滋賀県は1546人(25)▽宮崎県は1295人(49)▽鹿児島県は1245人(17)▽石川県は1227人(19)▽福島県は1225人(46)▽長崎県は1034人(18)▽大分県は829人(8)▽和歌山県は763人(15)▽山梨県は748人(16)▽高知県は732人(7)▽富山県は716人(10)▽山口県は706人(21)▽愛媛県は662人(32)▽新潟県は661人(21)▽佐賀県は588人(9)▽青森県は561人(2)▽山形県は433人(3)▽岩手県は429人(12)▽香川県は427人(13)▽福井県は397人▽徳島県は229人(3)▽島根県は227人(3)▽秋田県は173人(6)▽鳥取県は165人です。

  このほか、▽空港の検疫での感染は2009人(11)、▽中国からのチャーター機で帰国した人と国の職員や検疫官などの感染は合わせて173人です。
  厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、10日時点で852人(+25)となっています。
  一方、症状が改善して退院した人などは、10日時点で、▽国内で感染した人が22万536人、▽クルーズ船の乗客・乗員が659人の合わせて22万1195人となっています。



2020.12.30-BBC NEWS Japan-https://www.bbc.com/japanese/55481446
米国でも変異種の感染報告 バイデン氏はワクチン接種に「遅れ」と批判

  アメリカで29日、イギリスで発見された新型コロナウイルスの変異種への感染が初めて報告された。感染したのはコロラド州の20代の男性で、最近の渡航歴はないという。現在は隔離生活をしている。
  アメリカの保健当局は、この男性の接触者を特定するとともに、他にも変異種への感染者がいないか調査しているアメリカではこれまでに1900万人以上が新型ウイルスに感染し、33万7000人以上が死亡。どちらも世界で最多となっている。こうした中、ジョー・バイデン次期大統領は、ドナルド・トランプ大統領のワクチン接種事業が予定より遅れていると批判している。
  専門家によると、新型ウイルスの変異種は、これまでのものより感染力が非常に強いが、危険度は高くないとされている。アメリカの保健当局は先週、変異種がすでに国内で広がっているとの見方を示していた。

  コロラド州のジャレド・ポリス知事は29日、発見された感染者はデンヴァー近郊のエルバート郡で隔離されていると説明した。また、保健当局が「徹底的な調査」を行っており、これまでのところ陽性が確認された濃厚接触者はいないと述べた。
  イギリスで発見された変異種は他国にも広がっている。先週末にはカナダで2件の報告があり、北米で初めて確認された。
  メリカでは現在、米ファイザーと独ビオンテック製、および米モデルナ製の2種類のワクチンが認可を受け、接種事業が始まっている。
  政府は12月末までに2000万人にワクチンを接種させる目標を掲げていたが、疾病対策センター(CDC)によるとこれまでに210万人しか接種できていない。バイデン氏は、ワクチン接種事業は「アメリカが直面する最も大変な事業だ」と説明した。
  29日の演説でバイデン氏は、「トランプ政権のワクチン流通計画は非常に遅れている」と批判。「正しい方向に進めるよう、大きな転換を図るつもりだ」と述べた。
  これに対しトランプ大統領はツイッターで、連邦政府が届けたワクチンの州内での流通方法は「各州に任されている」と述べた。「我々はワクチンを開発し、その後の手続きが迅速に行われるようにお金をつぎ込んだだけでなく、各州に送り届けた」
「来年3月まで改善はない」
  バイデン氏は、1月20日の就任から100日以内に、1億人のアメリカ国民にワクチンを受けさせると約束している。そのため、1日当たりの接種数を「現在の5~6倍にあたる1日100万回まで引き上げる」必要があると話した。「こうした改善をもってしても(中略)アメリカの大半の人々がワクチンを接種するには何カ月もかかるだろう」
  その上でバイデン氏は、「物事が良くなる前に悪化する、厳しい時期が訪れる」と警告した。「この状況が転換するには時間がかかる。来年3月に入るまで改善は見られないだろう


2020.12.28-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/life/news/201228/lif2012280012-n1.html
韓国でも変異種を初確認、英国から入国の3人

  【ソウル=桜井紀雄】韓国防疫当局は28日、英国から入国した3人が新型コロナウイルスの変異種に感染していることが判明したと発表した。韓国での変異種の確認は初めて。3人はロンドンに居住する家族で、22日に入国した。変異種は従来のウイルスに比べて感染力が最大70%高いとされる。
  変異種の拡散を受け、韓国政府は23日から英国との航空便の運航を停止しているが、28日に停止期間を来年1月7日まで延長することを決めた。全ての入国者を対象に、隔離解除前にも検査を実施するなど、防疫措置を強化する。
  英国から入国した別の一家4人も陽性と判定され、変異種かどうかを調べている。4人のうち、80代男性が死亡後に感染が判明し、残る3人も検査を受けた。
  一方、カナダでは東部オンタリオ州の2人が変異種に感染したことが確認されたと保健当局が26日発表した。2人に渡航歴はなかったという。


2020.12.26-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20201226/k00/00m/040/319000c
全ての国・地域からの新規入国を原則一時停止に 1月末まで コロナ水際対策

  新型コロナウイルスの変異ウイルスの感染者が世界各国で増えている状況を踏まえ、出入国在留管理庁は26日、全ての国・地域からの外国人に対して条件付きで認めていた新規入国について、28日午前0時から来年1月末までの間、原則として一時停止すると発表した。また、日本人の国外からの帰国者についても同期間、11月1日から条件付きで認めていた14日間の待機措置の免除を取り消す。

   同庁は26日夜、新型コロナ対策の水際対策強化に関する新たな措置として3点を発表した。
   まず、原則として全ての国・地域からの新規入国を拒否する。ただ、2国間で取り決めがある中国や韓国、台湾、タイ、ベトナムなど11カ国・地域の在留資格のあるビジネス関係者や留学生などについては例外的に新規入国を認める。
   同庁は原則として一時停止する理由について「複数の国で変異ウイルスが発見されており、予防的な措置として対策することにした」と説明している。
   また、これまで日本人や在留資格保持者を対象に、全ての国や地域への短期出張からの帰国・再入国時に、一定の条件で14日間の待機措置の免除を認めてきたが、28日から来年1月末までこの免除を認めず、待機を求めることにした。
   さらに、国内で変異ウイルスの感染者が確認されたと政府当局が発表している国・地域から帰国する日本人や在留資格保持者に関しては、30日から来年1月末まで、出国前72時間以内の陰性の検査証明を求めるとともに、入国時の検査を実施するとした。この証明を提出できない人に対しては、検疫所長の指定する宿泊施設などで14日間待機することを要請する。
【村上尊一】


2020.12.26-産経新聞 THE SANKEI WEB-https://www.sankei.com/life/news/201226/lif2012260024-n1.html
強い感染力のコロナ変異種 ワクチンの有効性は…

  日本国内で25日に確認された英国の新型コロナウイルスの変異種は従来と比べ、強い感染力が特徴とされる。ウイルスが変異すること自体は珍しくなく、これまでに確認された新型コロナウイルスの変異は数千に及ぶ。なぜ感染力が高まったのか。開発されたワクチンへの影響はないのか。変異種の特徴をまとめた。
高い感染力
  変異ウイルスは今月、英国の公衆衛生機関や学術機関が連携したチームが報告した。変異は9月下旬に発見され、チームは「海外から持ち込まれたことを示すデータはなく、英国内で進化した可能性が極めて高い」とした。
  日本の国立感染症研究所によると、新型コロナの発生源とされる中国湖北省武漢市で報告されたウイルスと比べ、変異種は、ウイルスの「設計図」であるゲノム(全遺伝情報)の29塩基に違いがあった。これによって実際に起きた変異は計23あるとされる。うち一部はウイルスがヒトの細胞に侵入する足掛かりとなり、ウイルスの表面に突起状にあるスパイクと呼ばれるタンパク質の形を変化させていた。
  実は、このスパイクに生じる変異が、新型コロナの感染力を増強させる可能性があることはすでに指摘されていた。
  今年9月に米科学誌セルに掲載された研究成果によれば、変異によってスパイクに起きる構造変化に伴い、ウイルスはヒト細胞に結合し、その内部に侵入しやすくなっていた。今回の変異種で確認され、「N501Y」と呼ばれるスパイク変異の一つもこのタイプだと考えられており、感染力の強さの原因となった可能性がある。南アフリカで急増している変異種でも同様の変異が見つかっている。

  変異種の感染力について、英政府は既存のタイプより最大70%強いと発表。英ロンドン大衛生熱帯医学大学院の研究者が23日にオンラインで発表した未査読の論文によると、入院データや死者数などをもとに56%強いと推定している。

ワクチン有効性は
  ワクチンへの影響はあるのか。
   米製薬大手ファイザーなどが開発するワクチンは、変異があったスパイクタンパク質を標的とする抗体が生じ免疫ができるタイプ。ウイルスの表面には、ヒトの免疫がウイルスだと認識する目印が数十あり、そのうちの一部が変異しても、残りの部分に抗体は作用する。このため1つの変異でワクチン効果が激減するとは考えにくいという。
  また、重症化の報告などはなく、ワクチンの有効性に影響するデータは見つかっていない。
  新型コロナウイルスは、遺伝情報をRNA(リボ核酸)に格納しており、増殖する際に起きる「コピーミス」によって、変異は日常的に起こる。すでに何千もの変異が確認され、スパイクタンパク質だけでも約4千の変異が見つかっているが、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載された記事によると、感染力が強くなる変異が起きた事例は少ないという。
  ただ、日本国内で変異種が独自に進化する可能性はある。新型コロナは季節性インフルエンザほど迅速に変異することはないとされているが、今後の推移を注視する必要はありそうだ。


2020.12.25-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/national/20201225-OYT1T50220/
国内初のコロナ変異種、英から到着の男女5人から…1人が倦怠感・4人は無症状

  厚生労働省は25日、国内の空港で確認された新型コロナウイルスの感染者5人から、英国で感染が急拡大している変異種が見つかったと発表した。国内で英国と同様の変異種が確認されたのは初めて。

  発表によると、変異種への感染が確認されたのは、18~21日に英国から羽田、関西両空港に到着した男性4人、女性1人。空港検疫で感染が判明した。
  5人の年代は10歳未満1人、10歳代1人、40歳代2人、60歳代1人。5人のうち1人が倦怠けんたい感を訴えているが、4人は無症状で、いずれも宿泊施設で療養している。

   国立感染症研究所が検体を調べたところ、英国で見つかっている変異種と遺伝子配列が一致したという。
   変異種の初確認を受け、厚労省は26日以降、変異種が見つかっている英国と南アフリカからの入国者については空港検疫で陰性であっても指定の宿泊施設で待機を求め、入国から3日後に改めてウイルス検査を実施。陰性と確認されれば、入国から2週間が経過するまで自宅などでの待機を要請する。
   25日夜に記者会見した田村厚労相は「感染拡大の可能性をなくすために万全を期す」と述べた。

   ◆変異種=増殖に伴って遺伝情報が変異したウイルス。大半の変異はウイルスの感染力や重症度に影響しない。英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種は、表面にある突起の先端部の形が変わり、感染力が従来よりも最大70%増した可能性がある。ただ、重症化しやすいとの報告はなく、ワクチンの効果が減るとのデータはない。


2020.12.24-Newsweek(ロイター)-https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/12/post-95255.php
イギリスで別のコロナ変異種確認、感染力さらに強い恐れ 南アから流入か

  ハンコック英保健相は23日、国内で別の新型コロナウイルス変異種が確認されたと発表した。すでに検出されているものよりもさらに変異が進み、感染力が一段と増している可能性があり、「極めて懸念される」と述べた。
  同相によると、新たな変異種は過去数週間に南アフリカに渡航したコロナ感染者と接触があった2人から検出された。
  さらに、新たな変異種と接触があった人、過去14日間に南アへの渡航歴がある人、これら渡航歴があると人と接触した人全員の隔離を求め、南アからの入国を直ちに制限するとした。

  英国ではすでに感染力が70%高いとみられるコロナ変異種が拡大し、政府は対応に追われている。
  南ア保健省は先週、新型コロナ変異種が確認され、最近の感染急拡大の引き金になっている可能性があるとの認識を示していた。
  ハンコック氏はさらに、感染抑制に向けた措置を強化し、26日からイングランド南部全域をロックダウン(都市封鎖)にほぼ相当する最も厳格な制限下に置く方針を表明した。
  また、英製薬大手アストラゼネカがコロナワクチンの完全な治験データを規制当局に提出したと明らかにし、承認に向けた下地が整ったと述べた。


2020.12.22-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/life/news/201222/lif2012220067-n1.html
新型コロナの変異種、国内侵入リスクに留意必要 厚労省の専門家組織指摘

  新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織は22日の会合で、英国などで見つかった感染力が強くなったとされるウイルスの変異種について、「国内では確認されていないが、(国内に入る)リスクについて留意が必要」との評価を示した。
  日本は英国からの原則入国禁止措置を続けているが、空港検疫では英国に滞在歴のある感染者が複数見つかっている。変異種の侵入で感染が急拡大すれば、さらなる医療逼迫(ひっぱく)につながるとして、検疫などでの監視体制の強化を求めた。
  感染状況については、関東圏で増加が継続し、特に東京の感染継続が周辺自治体の感染拡大にも影響していると分析。早い時期に飲食店への時短要請をした北海道以外では明らかな減少が見られず、「大都市での感染を抑制しなければ、地方での感染を抑えることも困難になる」とした。
  また飲食をする場が感染拡大の主な要因だとして、忘年会や新年会を控え、年末年始の買い物も混雑を避ける必要性を訴えた。


2020.12.22-産経新聞THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/201222/wor2012220020-n1.html
英国からの入域、40以上の国・地域が制限 変異種拡大で

  【ロンドン=板東和正】強い感染力があるとみられる新型コロナウイルスの変異種が英国で拡大している問題で、各国が水際の厳戒態勢を強化している。英BBC放送によると、欧州や北米、中南米、中東やアジア、アフリカの40以上の国・地域が21日までに、英国からの入国・入境制限を決めた。世界保健機関(WHO)は21日、変異種の感染力が従来のウイルスよりも強い可能性があるとして徹底した対策を求めた。
  変異種は英国のほか、イタリアやオランダ、デンマーク、アイスランドといった欧州各国、さらに南アフリカ、オーストラリアでも確認された。感染拡大への警戒からフランスやドイツやカナダ、トルコ、クウェート、コロンビア、チリなどが英国からの入国停止を発表。英国と欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスターも21日から運行停止した。

  WHOのテドロス事務局長は21日、ジュネーブでの記者会見で、変異自体は想定されたことで、過度に特別視するものではないと指摘。「(変異種が)現時点で重症率や致死率を上げるという根拠はない」と強調した。WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は変異種に対して、ワクチンが有効だと述べた。WHOは、マスク着用や他人との距離の確保といった従来の新型コロナ対策も変異種に効果があるとみている。
  一方、変異種は1人の感染者が平均で何人にうつすかを示す指標「実効再生産数」が1・1から1・5に上昇する懸念があるとWHOは指摘。ライアン氏は会見で、「感染力が従来のウイルスに比べて強い可能性があり、感染者数に影響を与えうる」とも語った。
  さらにWHOは21日、南アフリカで検出された変異種は、英国のものとは別だとの見解を示している。
  フランスによる入国停止措置により、英仏海峡の英側にあるドーバー港周辺でトラックの渋滞が発生。物流にも影響がおよび、英国内で食料品などが不足する恐れがある。ジョンソン英首相は同日、50万人がワクチン接種を終えたとして感染収束に自信を見せた。


2020.12.21-BBC NEWS JAPAN-https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-55391842
新型ウイルスの変異種、いまわかっていること

  新型コロナウイルスの変異種が、イギリスで急速に広がっている政府は警戒レベルに「ティア4」(自宅待機)を新設何百万人もが対象となっている。イングランド、スコットランド、ウェールズでは、クリスマス時期の人々の交流を厳しく制限。イギリスからの渡航を禁止する国も出ている。
  新型ウイルスの変異種は、イングランドに存在していなかった。それが一体どうやって、数カ月のうちに非常によくみられる種になったのか。
  政府の諮問委員らは、今回の変異種は他の変異種より感染力が強いとの見方について、「そこそこ」有力だとしている。まだすべてが初期段階で、予測不可能な部分が大きく、不明なことも多い。
  ウイルスは常に変異している。大事なのは、ウイルスの動きに変化があるのかに、しっかり注目することだ。
変異種をめぐる懸念
  今回の変異種は、次の3点がみられることから注目を集めている。
   新型ウイルスの他の変異種と急速に入れ替わっている
   新型ウイルスの重要と思われる部分に影響を与える変異をしている
   変異の一部は新型ウイルスの感染力を強めることが研究で確認されている
  これらは、ウイルスがより広がりやすいことを示している。
  ただ、はっきりしたことはわかっていない。新たな変異種は、単に時と場所が適しているだけで広がり得る。例えば、最近まで警戒レベルがティア2(屋内での他世帯との集会が禁じられ、パブやレストランの営業も制限される)にとどまっていたロンドンは、そうした環境に当てはまる。とは言え、今回のティア4新設では、変異種の拡大の抑制が理由の1つとされている。
  COVID-19ゲノミクスUKコンソーシアムのニック・ローマン教授は、「研究施設での実験は必要だが、(結果を受けて拡大のスピードを抑える対応を取るまで)何週間、何カ月と待つべきなのか? この状況ではそうではないだろう」と話した。
拡大の勢い
  今回の変異種が最初に見つかったのは9月だった。11月にはロンドンで確認された感染の約4分の1が、この新たな変異種だった。12月中旬になると、感染の3分の2近くが変異種となった。
  いかに変異種が勢力を増してきたかは、ミルトン・キーンズ・ライトハウス研究所などの施設におけるウイルス検査の結果が物語っている。

  数学者らは、他の変異種と対比することで、今回の変異種の強さを測ろうとしている。だが、人の行動の影響とウイルスの影響を、明確に分けることは困難だ。ボリス・ジョンソン首相が言及した数値として、変異種は最大70%伝染力が強いというものがある。首相は、これがR値(実効再生産数)を0.4上昇させる恐れがあると述べた。R値は1人の感染者が何人に感染させるかの平均で、感染が拡大または縮小のどちらの状況にあるのかを示す。
  この70%という数字は、インペリアル・コレッジ・ロンドンのエリック・ヴォルツ博士が18日の発表で述べたものだ。
  同博士は発表で、「明言するには早過ぎるが、(中略)これまでの状況から、非常に素早く広がっており、(従来の変異種による)過去の拡大よりスピードが速いことがわかる。注視していくことが重要だ」と話した。
  今回の変異種の感染力がどれくらい上回っているとみられるのか、はっきりした数値はない。科学者には、70%よりもっと高い数字を取材で示した人もいるし、ずっと低い数字を挙げた人もいる。また、そもそも感染力が他のものより強いのかも、明らかではない。
  英ノッティンガム大学でウイルスを研究するジョナサン・ボール教授は、「今回のウイルスの伝染力が本当に強いのかについて有力または確固とした意見を形成するには、公開されているデータは量的に不十分だ」と述べた。
どれくらい広がっているのか
  今回の変異種は、英国内の患者から出現したか、変異に対する監視力の劣る国から持ち込まれたと考えられている。
  北アイルランドを除くイギリス各地で見つかっているが、ロンドン、サウス・イースト、イングランド東部にかなり集中している。国内の他の地域では、まだ感染急増は起きていないとみられる。
  世界のウイルスのサンプルの遺伝子コードを監視しているネクストストレインのデータは、デンマークとオーストラリアで確認された感染について、イギリス由来とみられることを示している。感染はオランダでも報告されている。
  南アフリカで出現した同様の変異種は、変異に共通点はあるが、今回のものとは別とみられている。
こうしたことは過去にもあった?
  答えはイエスだ。世界の多くの場所で発見されている新型ウイルスは、中国・武漢市で最初に検出された新型ウイルスと同じではない。
  ヨーロッパでは今年2月、変異種D614Gが出現。これまでに世界で広がっている新型ウイルスは、圧倒的にこの変異種だ。
  A222Vという名の変異種は欧州全域に拡大した。スペインで夏休み期間に出現したとみられている。
変異についてわかっていること
  新たな変異種に関する初期段階の分析によると、重要な影響を与え得る17種類の変化が特定されている。
  変化はウイルスのスパイクタンパク質で確認されている。ウイルスが人体の細胞に入り込む際に、扉を開ける鍵のような役割を果たすタンパク質だ。
  N501Yと呼ばれる変異は、スパイクタンパク質の最も大事な部分である、受容体結合ドメイン(RBD)を変える。
  RBDは、スパイクタンパク質の中で、人体の細胞の表面に最初に触れる部分だ。こうした変化によってウイルスが人体の細胞に簡単に入り込めるようになるのであれば、そのウイルスは強化されていると考えられる。前出のローマン教授は、「重要な適応をしているように思える」と話した。
  一方、スパイクタンパク質の一部が失われる、H69/V70削除と呼ばれる変異も、これまで何度か出現している。新型ウイルスに感染したミンクからも、この変異が見つかっている。ケンブリッジ大学のラヴィ・グプタ教授の研究は、こうした変異によってウイルスの感染力が2倍に高まることが実験で確認されたとしている。
  同教授はまた、この変異が、新型ウイルスに感染して回復した人の血液から取った抗体の攻撃力を弱める可能性もあるとしている。グプタ教授は、「(変異が)急速に増えており、政府が懸念している。私たちも、多くの科学者も心配している」と話した。
どこから来たのか
  変異種は異常なほど高度に変異している。
  出所に関する有力な説として、新型ウイルスに太刀打ちできないほど弱体化した免疫システムをもつ患者の体内で出現したというものがある。
  そうした患者の体は、新型ウイルスの変異の温床になったとされる。
致死率を上げるのか
  致死率の上昇を示唆する研究はない。だが、そうした観点での監視は必要だ。いずれにしろ、病院にとっては感染が増えるだけで大変なことになる。
  今回の新たな変異種が、より多くの人をより素早く感染させるとすれば、病院で治療を必要とする人が増えることになる。
ワクチンは効くのか
  新型ウイルスのワクチンは、ほぼ確実に効く。少なくとも現時点では。ワクチンの効果が疑われるのは、先行している3種類のワクチンすべてが、現存のスパイクタンパク質に対して免疫反応を生み出すからだ。
  ワクチンは免疫システムを訓練し、ウイルスのいくつかの異なる部分を攻撃できるようにする。そのため、スパイクタンパク質の一部が変異しても、ワクチンは効果を発揮するはずだ。
  「ただ、さらなる変異を許した場合には懸念が生じる」と、ケンブリッジ大学のグプタ教授は言う。「このウイルスは、ワクチンから逃げ延びる過程にあるのかもしれない。それに向けて、最初の数歩を進んだところだ」
  ウイルスがワクチンの効果の一部からでも逃れ、人体に影響を与え続ける場合、そのウイルスはワクチンを逃げ延びたことになる。これは新型ウイルスに起こっていることの中で、最も懸念すべきことだろう。
  今回の変異種は、新型ウイルスがより多くの人に感染しながら、同時に適応も続けていることを改めて示している。
  英グラスゴー大学のデイヴィッド・ロバートソン教授は18日の発表で、「新型ウイルスはおそらく、ワクチンを逃げ延びる変異をするだろう」と結論づけた。
  それはつまり、インフルエンザのように、絶えずワクチンを最新のものにしていく必要があることを意味する。私たちにとって幸いなのは、接種が始まった新型ウイルスのワクチンは、簡単に手を加えられることだ。


2020.12.20-Yahoo!Japanニュース-https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20201220-00213465/
新しい変異株が猛威ふるう英で3度目の都市封鎖「もうワクチンしかない」世界はウイルス制圧戦争に突入した

クリスマス中の都市封鎖はもう不可避だ
  [ロンドン発]ボリス・ジョンソン英首相は19日緊急記者会見を開き、新型コロナウイルスの新しい変異株が急速に広がるロンドンやイングランド南東部、東部に警戒レベル4の都市封鎖(ロックダウン)を発動しました。感染力の強いこの変異株については14日、マット・ハンコック保健相が報告していました。

  今回は地域限定とは言うものの、イギリスが都市封鎖を実施するのはこれで3度目。みんな3家族までは一緒に過ごせるクリスマスを楽しみに頑張ってきただけにショックは相当なものです。警戒レベル1(中)、2(高)、3(最高)は3家族が12月25日だけ集まることができます。
  ジョンソン首相は今回の変異株について「感染者を重症化させ、死亡率を押し上げるという証拠はないが、はるかに簡単に感染するようだ」と報告。新興呼吸器系ウイルス脅威諮問グループ(NERVTAG)の初期の分析ではこの変異株は感染者1人から何人に感染するかを示す再生産数(R)値を0.4以上押し上げます
最大70%感染しやすい
  まだ不確実性は残るものの、これまで主流だった株より最大70%も感染しやすいそうです。すでにイギリスでは高齢者から集団予防接種が始まりましたが、ワクチンの効き目に影響があるかどうかはまだ分かりません。イングランド主席医務官のクリス・ホウィッティ氏は世界保健機関(WHO)に報告しました。

  ホウィッティ氏の説明ではイングランド公衆衛生サービスのゲノム監視を通じて新しい変異株を特定。急速な感染拡大、モデリングデータからNERVTAGがこの変異株はより迅速に広がる可能性があると判断しました。
  変異株が死亡率を押し上げるか、ワクチンや治療に影響があるのかどうか調査が進められています。筆者は少し前からロンドンの南東にあるケント州で異様に感染が広がっているのを不思議に思っていました。
  “コロナ除け”でロンドンから避難してきた人が感染を広げているのかと漠然と考えていましたが、その陰で感染力の強い変異株が猛威をふるっていたのです。
新型コロナウイルスは平均2週間に1度変異している
  日本の国立感染症研究所(感染研)によると、新型コロナウイルスは一本鎖プラス鎖RNAウイルスで全長29.9 キロベース(kb)。塩基1個を1b(ベース)と表すので29.9kbとは29.9×1000(k)=2万9900個の塩基がつながっていることを意味しています。
  ウイルスが増殖する時、遺伝情報をコピーしますが、この時、文字(塩基)を写し間違えてしまうことがあります。これが変異です。新型コロナウイルスにはミスプリを見つけて正しい文字に置き換える校正機能が備わっているため、インフルエンザウイルスほど速く変異はしないものの平均14日間に1度変異します。
  ミスプリは完全には防げませんが、文字(塩基)が1つだけ入れ替わっても作られる単語(アミノ酸)が同じ場合、構成されるタンパク質は変わらず、短編小説(RNA)の物語は全く変わりません。自動車のボディーがいくら傷ついても、そのモデル自体やエンジン、ハンドルの機能が変わらないのと同じです。
  ウイルスにとってミスプリはサバイバルのために欠かせない現象です。生存していくためには環境に適応できるようアミノ酸の配列を変える必要があるからです。新型コロナウイルスの変異について米ロスアラモス国立研究所が調べた変異株(D614G、いわゆる「欧州株」)が有名です。
  新型コロナウイルスは表面に他のウイルスとは異なる「王冠(コロナ)」のような突起(スパイク)を持っています。この突起はスパイクタンパク質から成り、標的となる細胞表面の受容体(レセプター)結合と細胞侵入の中心的な役割を果たしています。
  ロスアラモス国立研究所は世界中の患者から採取した新型コロナウイルスのゲノム情報を解析。その結果、スパイクタンパク質の変異を特定し、欧州で被害を広げたD614Gが他の地域でも最も優位的な変異株になっていることを突き止めました。今回の変異株はその「欧州株」を上回る恐れがあるので警戒が必要です。
「ワクチン接種を可能な限り迅速に展開することが重要だ」
 英免疫学会元会長でインペリアル・カレッジ・ロンドンのピーター・オープンショー教授は次のように警鐘を鳴らします。
  「このニュースを真剣に受け止めるのは正しい。3万のヌクレオチド(リン酸・糖・塩基でできている)の遺伝暗号に23の変異が起きている今回の変異株は約40〜70%感染性が高いようだ。倍加時間も6~7日で制御することが重要だ」
  「感染力が高まる理由はまだ明らかではない。ウイルス複製の増加によるものか、鼻や肺の内側を覆う細胞への結合の改善によるものなのかを知る必要がある。まだ証拠はないものの、過去の感染またはワクチン接種によって生成された免疫をウイルスが回避しないと考える十分な理由がある」
  「イギリスで35万人がすでに米ファイザーと独ビオンテックのワクチンの1回目接種を受けていることは注目に値する。最も脆弱な人々への感染の影響を制御し、最前線の労働者を保護するために、ワクチン接種を可能な限り迅速に展開することが重要だ」
  英ウォーリック医科大学のジェームズ・ギル名誉臨床講師は「新型コロナウイルスの遺伝暗号を監視する任務を負った全国の研究所による作業でこの新しい変異株を検出して対処することができた。現在の状況では非常に強力な措置を講じることが正しい」と評価しています。
  「科学と医学はデータによって進歩する。データに従わずに行動することは愚かであり、危険でもある。データは新しい変異株のため感染が増加していることを示唆しているので、さらに新しいデータを収集するため、いま制限を強化するのは賢明な判断だ」
「都市封鎖でもこの変異株には対抗できない」
  英イーストアングリア大学ノリッジ医学部のポール・ハンター教授は「新しい変異株は単一の変異によるものではなく、23の変異があり、その多くはウイルスが細胞に侵入するために使用するスパイクタンパク質に関連している。この亜種は9月にロンドンまたはケント州で発生したと考えられている」と解説します。
  「ウイルスが変異して感染性が高まるのは驚くべきことではないが、私が予想していたより憂鬱なニュースだ。R値が0.4以上増加するのは非常にまずい。2度目の全国都市封鎖が実施された11月、私たちが達成できた最高のR値は0.8から1.0の間だった」
  「全国都市封鎖に戻ったとしてもR値を1.0未満に下げるにはまだ十分ではない。3月と4月の全国都市封鎖に戻ってもR値を1.0未満に下げるかどうかさえ不確かだ。おそらく私たちが今期待できるのは、ジョンソン首相が発表した措置によって流行がそれほど急速に増加しないことだけだ」
  「いま展開しているワクチン接種プログラムでは接種しないことを選択した人々を保護する可能性はさらに低いことを意味している。新しい変異株がイギリス全土に広がるのは避けられない。海外に広まったという証拠はまだ分からないが、時間の問題であり、他の国でも同様の問題が発生するのではないかと思う」
  2メートルの感染防止距離、マスク着用、手洗い、3密(密閉・密集・密接)回避、換気という個人対策とクラスター(感染者の集団)対策という保健師の職人芸に頼る日本のコロナ対策。感染力が強い変異株の発生で水際作戦の強化は避けられず、東京五輪開催のハードルは一段と高くなったと言わざるを得ないでしょう。







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