新型コロナウイルスの変異種-1
2024.01.14-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240114-HEQQKVOP3JOJDGMVT7WG7RSNAY/
中国、コロナ感染拡大予想 新変異株が主流と見通し
中国疾病予防コントロールセンターは14日、
新型コロナウイルス感染が中国で今月に拡大する可能性があるとの予想を明らかにした。
世界で広がっている新変異株「JN・1」が勢いを増し、中国でもコロナ感染の主流になるとの見通しを示した。
同センターの担当者は記者会見で中国のコロナ感染は
「低いレベルにとどまっている」と強調した。監視ポイントの病院での陽性率は1%以下だと説明したが、感染者数は明らかにしなかった。
中国は昨年1月に厳格な「ゼロコロナ」政策を終了後、日ごとの感染状況の発表を取りやめ、最近は月に1度だけ発表している。足元の詳しい流行状況は不明だ。
同センターは今月10日に昨年12月のコロナ感染状況を発表し、全土で重症が88人、死亡が11人だったとした。
1日当たり23万~36万人が発熱外来を受診したという。
(共同)
2024.01.06-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20240106/k00/00m/040/056000c
避難所で新型コロナ3人感染 石川・穴水町 能登半島地震
【深尾昭寛】
石川県能登地方を震源とする地震で、同県穴水町は6日午前に開かれた県の災害対策本部会議で、
町内の避難所1カ所で、3人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと明らかにした。
【深尾昭寛】
2024.01,06-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20240106/k00/00m/040/027000c
コロナ新変異株「JN.1」 従来より高い伝播力と免疫逃避能力
【渡辺諒】
国内でも急速に拡大している新型コロナウイルスの新変異株「JN・1」について、これまでの変異株に比べて、
免疫をかいくぐる能力が高く、感染が広がる力も強いとの結果を、東京大医科学研究所の佐藤佳教授が主宰する研究チームがまとめた。
今後の流行株になる可能性があるという。
JN・1は、2022年に流行したオミクロン株の派生株「BA・2」がさらに変異したウイルスだ。
23年11月ごろから世界的に感染が広がり、世界保健機関(WHO)は翌12月に「注目すべき変異株(VOI)」に指定した。
国立感染症研究所によると、国内でJN・1が検出された割合は、12月上旬の1週間で1割強だったのが、約3週間後には3割強に高まり、大幅に増えつつあるとみられている。だが、JN・1の細かな性質などは分かっていなかった。
そこで研究チームは、英国やフランス、スペインのウイルスゲノムの疫学調査に関するデータや、培養細胞などを使って調べた。
その結果、
感染者1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は、現在流行している変異株の1・2~1・4倍程度で、広げる能力が高いことが分かった。
培養細胞を使った実験では、23年夏に国内で確認され、
世界的にも流行した「BA・2・86」(通称ピロラ)の約2倍の感染力がある可能性が示された。
ワクチン接種者が持つ抗体から逃れる力は、ピロラの3・6~4・5倍だった。新型コロナに感染することで体内に作られる抗体からの逃避能力は、ピロラの3・8倍だった。
研究チームは
「今後、JN・1は全世界に拡大し、流行の主体になることが懸念される。
有効な感染対策を適切に行う必要がある」としている。
成果は英医学誌「ランセット」の姉妹誌に掲載された。
【渡辺諒】