暴力団問題-1



2020.6.26-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200626/wst2006260024-n1.html
2つの山口組、抗争再燃に警戒 特定抗争指定から半年
(1)
  国内最大の暴力団「山口組」と、分裂した「神戸山口組」が1月に特定抗争指定暴力団に指定されてから間もなく半年。指定による組織活動の大幅な制限に新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、しばらく目立った抗争はなく、暴力団が関わる犯罪件数自体も減少した。しかし、5月末に岡山市内で神戸山口組系幹部が山口組系幹部に銃撃される事件が発生。分裂抗争が再燃する恐れがあり、警察当局は指定の延長や活動を規制する「警戒区域」の拡大により、取り締まりを強める構えだ。
沈静化破った襲撃
  「ついに始まったか」。5月30日、岡山市北区の神戸山口組直系「池田組」の事務所に隣接する駐車場で、同組幹部(58)が撃たれたとの一報を聞き警察幹部はつぶやいた。
  幹部の命に別条はなく、岡山県警は銃刀法違反(拳銃所持)容疑で山口組直系大同会(鳥取県米子市)の幹部(52)を現行犯逮捕。今月23日には、殺人未遂などの疑いでこの幹部を再逮捕し、新たに大同会組員(35)を逮捕した。
  警察幹部の反応は、沈静化していた両組織間の抗争が再び激化するのでは、との警戒感を示している。両組織が特定抗争指定暴力団に指定されたのは1月7日。昨年10月に、山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が5年余りの服役から出所したのと前後し、互いの幹部を襲撃する事件が相次いだためだ。
新型コロナも影響
  指定したのは兵庫、大阪、京都、愛知、岐阜、三重の6府県の公安委員会。警戒区域は神戸市や大阪市など10市に及んだ。警戒区域内では、おおむね5人以上の組員が集まったり、事務所へ出入りしたりすることが禁じられ、違反があれば警察は即逮捕することが可能となった。
(2)
  活動が厳しく制限されたことで抗争は小康状態に。さらに、新型コロナの感染拡大を受けた外出自粛要請もあり、今年1~5月の暴力団犯罪の検挙件数は計約6700件で、昨年同期の6割程度にとどまった。
  警戒区域内の組事務所が撤去されるといった動きもあり、警察幹部は「指定の効果は確実に出ている」とみている。
山口組側の切り崩し
  ただ、この間も水面下では、勢力の大きい山口組側による切り崩しが続いているとの情報もある。神戸山口組側は組織の解散や幹部の引退、組員の山口組側への流出が相次いでいるという。
  こうした状況下で岡山市の事件が起きたため、「山口組側が一気に神戸山口組側を潰しにかかるのでは」との見方が広がり、警察当局は取り締まり態勢の強化へと動き出している。
  池田組大同会の拠点がある岡山、鳥取、島根、愛媛の4県の公安委は、新たに両組織を指定。先に指定している6府県も4月に続く2度目の指定延長を決定し、警戒区域は計16市に拡大する。
  警察幹部は「神戸山口組側もそう簡単に白旗を上げることはないだろう」として、警戒の長期化を見据えている。


2020.5.28-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/200528/afr2005280005-n1.html
事件前、家族に避難勧める 暴力団関係者の男が暴行 長野の3人死亡

   長野県坂城町の市川武範さんの住宅で長女、杏菜さん(22)と次男で高校1年生の直人さん(16)、暴力団関係者の男が死亡した事件で、事件当時、暴力団関係者には市川さんの長男に対する傷害容疑で逮捕状が出されていて、県警が長男を保護した上、家族にも避難を勧めていたことが28日、県警への取材で分かった。
   傷害容疑で逮捕状が出ていて、死亡した暴力団関係者の男は、住所不詳、小沢翔容疑者(35)
   県警によると、事件当時、市川さんと長男は不在だった。杏菜さんと直人さんが在宅している際に男が訪れ、何らかのトラブルが起き、3人が死亡したとみられる。現場では拳銃が発射された疑いがあるという。
   男は24日午後11時半ごろに、同県上田市内のコンビニエンスストアの駐車場で長男に暴行し、長男は25日に県警に被害を届けた。


2020.4.2-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/200402/afr2004020004-n1.html
暴力団最少2万8千人 山口組対立は「終結せず」

全国の暴力団構成員や準構成員らの数は昨年末時点で前年比2300人減の2万8200人で過去最少だったことが2日、警察庁のまとめで分かった。15年連続の減少で、暴力団排除対策が社会に広がり資金獲得活動が困難になっているとみられる。内訳は構成員1万4400人、準構成員らが1万3800人。
  一方で山口組と神戸山口組の対立が続いており、両組の抗争関連とみられる事件は13件発生。愛知や兵庫など6府県の公安委員会は1月、暴力団対策法に基づき両組を「特定抗争指定暴力団」に指定した。警察庁の担当者は「指定後の対立はやや落ち着いてみえるが終結に向けた動きはない。引き続き抗争の抑止に努める」と警戒している。
   警察庁によると、構成員と準構成員らを合わせた団体勢力別では山口組が8900人で全体の31・6%を占め、平成27年に分裂した神戸山口組が3千人(10・6%)、神戸から派生した任侠(にんきょう)山口組(絆会に名称変更)は610人(2・2%)。住吉会は4500人(16・0%)、稲川会は3400人(12・1%)だった。


2020.1.14-Yahoo!!Japanニュース(現代ビジネス)-https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200114-00069793-gendaibiz-soci
任侠山口組が突如として「絆會」に改称、その知られざるウラ事情
 (溝口 敦)
(1)
分裂抗争からの離脱
  任侠山口組(織田絆誠《よしのり》組長)が12日、組織名を「絆會(きずなかい)」と改称し、代紋も変更すると発表した。同時に「御通知」と題する文章を関係先に配信・配布し、その冒頭に次のように記している。
  〈この度、任侠山口組と致しましては、昨今、世間様をお騒がせしております抗争事件の情勢を鑑みまして、これ以上、一般市民皆さまへの巻き添え等、日常生活への不安を煽る訳にはいかず、少しでも解消すべく、新たなる道を歩む決断を致しました〉
  ここに窺われるのは、三派に分かれた山口組の分裂抗争から離脱したいという意志だろう。せめて自分たちが山口組を名乗らぬよう改めれば、抗争における的の数は3から2に減る。その分、一般市民の巻き添え事故も減るという理屈なのか。
  たしかに「御通知」はこの後、次のように続いている。
  〈この数年間、世間様には、山口組三つ巴による分裂抗争等とお騒がせするという、不本意な現状に甘んじて参りましたが、我ら任侠山口組と致しましては、結成当初より、真の任侠道を取り戻すべく、脱反社を最終目標に掲げ、その為にも先ずは山口組の再統合と大改革を目指して参りました〉
特定抗争指定を免れたワケ
  旧・任侠山口組は17年4月に尼崎で結成されたから、あと3ヵ月、4月まで旧名を続ければ、めでたく「石の上にも3年」と胸を張ることができた。なぜ今、「絆會」への改称なのか。
  誰でも思い浮かべるのはこの1月7日、六代目山口組と神戸山口組が「特定抗争指定暴力団」に指定されたことだろう。なぜかこのとき旧・任侠山口組は指定から外れていた。
  その理由は六代目山口組や神戸山口組と違い、旧・任侠は抗争にそれほどなずんでいなかったからか。ただ一件、神戸山口組から護衛役の組員・楠本勇浩を射殺されるという事件を抱えたが、それへの報復攻撃もまだ神戸山口組に加えていない。
  要するに旧・任侠は「殺った、殺られた」を繰り返していないから、兵庫県公安委員会と兵庫県警は特定抗争に指定するまでもなかろうと判断したのか。
  指定されなかった理由は分からない。だが、いずれにしろ、旧・任侠は「指定されなくて幸い。今後とも指定されないように山口組の名を外そう」と考えたのか。あるいは警察筋から「山口組の名を外せば、今後とも特定抗争に指定しない」という約束でも取り付けたのか。たしかに県警本部にとって、三つ巴の戦いより一団体を外し一対一の戦いに仕立てた方が対処しやすいだろう。
(2)
山口組改革は不可能
 「御通知」は次のように続いて、短い文章を終えている。
  〈しかしながら、この数ヵ月間の情勢を鑑み、現状では(山口組の再統合と大改革が)極めて困難であると判断致し、親分はじめ組員一同協議の結果、代紋及び組織名を[絆會]と改め、新たなる出発をする事と致しました。  令和二年一月十二日 絆會総本部〉
  この一節はどう取るべきなのか。絆會の幹部と親しい事業家が代弁する。
  「六代目山口組の高山清司若頭が去年10月刑務所から出所し、すぐ組の指揮を執り始めた。と、いきなり激化したのが神戸山口組への攻撃です。神戸の古川恵一幹部を自動小銃でハチの巣にし、山健組事務所の横で警官の見ている前、山健組組員2人を射殺した。六代目山口組や弘道会の人事を見ても、極心連合会・橋本弘文会長を引退させるなど、すべて六代目山口組、すなわち弘道会に敵対する者は攻め殺せ、と敵意丸出しです。
  旧・任侠の幹部たちは、高山若頭のこういう動きをじっと見ていて、山口組改革の可能性が少しでもあるかと考えた。何もない、ゼロです。高山若頭の運営は収監される前より出た後、もっとひどくなっている。旧態依然、喧嘩に勝てばカネが湧くとばかり、組員を抗争に駆り立てている。山口組が強ければ、業界はまとまると信じている。が、仲よくやっているのは他団体の幹部クラスとだけ。金持ちクラブのおつき合いだから、上厚下薄の世界はまるで改まらない。
  これで旧・任侠は高山若頭を見限り、神戸山口組を捨て、六代目山口組に愛想づかしをした。それがこの絆會への改称です」大企業病的な「山口組病」
 少なくとも旧・任侠は依然として直参の会費を月5万円に抑え、経費が掛かる他団体との交際を控えるなど、ヤクザ世界改革を実際に続けている。半グレに対しても「オレオレ詐欺だけは止めろよ、もっと自分を出して、男らしくやれよ」と指導している。
  先の事業家が言葉を続ける。
  「山口組の組員は誰でも多少“山口組病”に罹っている。山口組の組員は他のヤクザより格上だ、値打ちがちがうから、バッティングすれば他団体のヤクザが引くんだと信じている。今回の絆會への改称はこの“山口組病”からの脱却でもある。山口組だろうとなかろうと一般組員の生活が苦しいことは同じだ。もう山口組の名前なんて要らない、というわけでしょう」
  つまり高山路線は山口組一強時代をなおも続けようとするだけ、それは過去のものだ。現状はその前に暴対法や暴排条例、暴排要綱に囲まれ、ヤクザ、暴力団全体が事実上、基本的人権さえ否定され、生存権さえ危うい。組員たちはもっと真剣に社会の役に立つ生き残り策を考えようという呼び掛けなのだろう
  (溝口 敦)


2020.1.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200107/k10012237451000.html
山口組と神戸山口組 6府県が「特定抗争指定暴力団」に指定

対立抗争が続く国内最大の指定暴力団、山口組と分裂した神戸山口組について、兵庫や大阪、愛知など6つの府県の公安委員会は、7日、より厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」に指定しました。
  去年11月、兵庫県尼崎市で山口組系の元暴力団員が神戸山口組の幹部を自動小銃で殺害するなど、2つの組織の間では対立抗争が激化しています。
  このため組事務所などがある兵庫と大阪、京都、愛知、三重、岐阜の6府県の公安委員会は、より厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」に指定し7日朝、官報に公示しました。
  このうち神戸市にある山口組の総本部と、神戸山口組の本拠の事務所には、7日午前、捜査員が事務所の立ち入りを禁止することを告げる紙を入り口のドアなどに張り出しました。
  「特定抗争指定暴力団」に指定されると、組の主要拠点などがある地域に「警戒区域」が設定され、構成員が5人以上で集まることや組事務所に立ち入ること、対立する組織の構成員につきまとうことなどが禁じられ違反した場合、逮捕されます。
  今回の指定は、福岡県に本部がある道仁会と、当時の九州誠道会が平成24年に初めて指定されて以来、全国で2例目です。
  指定期間は3か月間ですが、住民が危害を加えられるおそれがなくなったと判断されるまで期間は延長されます。
対立抗争は去年4月以降激化
5年前の平成27年8月に国内最大の指定暴力団、山口組から神戸山口組が分裂して以降、2つの組織の間では対立抗争が相次ぎ、特に去年4月以降、激化しています。
  去年4月、神戸市中央区で神戸山口組の中核組織「山健組」の最高幹部が包丁で刺されて大けがをし、山口組系の暴力団員2人が逮捕されました。
  その、およそ4か月後の去年8月には、今度は神戸市中央区の山口組系の中核組織「弘道会」に関連する施設の前で、暴力団員が拳銃で撃たれて一時、意識不明の重体になりました。
  警察はその後、現場からバイクで逃走した実行犯として、神戸山口組系の「山健組」の組長を殺人未遂などの疑いで逮捕しました。
  さらに去年10月には、神戸市中央区の神戸山口組系の「山健組」の事務所の前で、暴力団員2人が拳銃で撃たれて殺害され、その場で山口組系の暴力団員が逮捕されました。
  警察が警戒を強めるなか去年11月、尼崎市で神戸山口組の幹部が、山口組系の元暴力団員に自動小銃で殺害されるなど、各地で対立抗争や報復とみられる事件が続いています。








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