日本の防衛問題-1
2025.04.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250401-SSDMMNLXNZMRJG2ERWSZACTIXU/
<独自>日英伊共同開発の次期戦闘機にインドも参画意欲 日本は受け入れに慎重
日本、英国、イタリアによる次期戦闘機の共同開発に、
インドが参画の意欲を示していることが1日、分かった。
インドから日本政府に参画の可能性を探る打診があった。ただ、インドは伝統的にロシアとの関係が深く、技術流出の恐れなどがあるとして日本政府は受け入れに慎重な考えだ。
複数の日印外交筋が明らかにした。日英伊は、2022年12月に次期戦闘機の共同開発で合意。開発計画は「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」と呼ばれ、35年までの配備開始を目指している。
次期戦闘機の共同開発・生産には巨額の費用がかかるが、インドが参画すれば市場が広がり、日英伊の負担軽減につながる。ただ、
参画国が増えれば機体配備の遅れや、機密情報の共有に関する懸念が生じる可能性が高まる。
インドとしては次期戦闘機の共同開発に参画することで、最新の軍事技術を習得する狙いもありそうだ。インドは長年ロシア製兵器を多数導入してきたが、近年は自律性を高めるため、兵器の国産化に取り組んでいる。
インドの参画が実現した場合、日印の防衛協力が深まり、共通の脅威となっている中国への抑止力向上につながりうる一面もある。一方、日本政府内では「技術を抜き取られるだけではないか」(防衛省幹部)と警戒する声も根強い。
中谷元・防衛相は今春の大型連休でインドを訪れる方向で調整している。
インド政府高官との会談で次期戦闘機の共同開発も話題に出る可能性がある。
日英伊による次期戦闘機の共同開発を巡っては、サウジアラビアが資金提供し、参画する方向で調整が進んでいる。
ロシアや中国のサイバー攻撃による機密情報漏洩(ろうえい)などが課題で、対策に不安もあるサウジは日英伊と対等な形での参画にはならない見通しだ。