アメリカ宇宙計画-1


2020.5.31-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452151000.html
米 民間宇宙船「クルードラゴン」宇宙飛行士乗せ打ち上げ成功

  アメリカの民間企業が開発した宇宙船が、日本時間の31日朝早く初めて宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられました宇宙船は予定どおり切り離されて打ち上げは成功し、31日夜遅く、国際宇宙ステーションに到着する予定です。
  アメリカが自国の宇宙船で国際宇宙ステーションに飛行士を送り込むのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりで、宇宙開発に民間企業が本格的に参入する時代の象徴として注目されています。
  打ち上げられたのは、アメリカの民間企業「スペースX」が開発した宇宙船、「クルードラゴン」です。
  アメリカ人宇宙飛行士2人を乗せ、日本時間の31日午前4時22分にアメリカ・フロリダ州からロケットで打ち上げられ、クルードラゴンは予定した軌道に投入されて打ち上げは成功しました。
  クルードラゴンは31日午後11時半ごろに国際宇宙ステーションに到着する予定です。NASA=アメリカ航空宇宙局は、民間企業の有人宇宙船の開発を後押ししていて、今回は「クルードラゴン」の最後の試験として、初めて宇宙飛行士を乗せて宇宙ステーションにドッキングし、その後、地球に帰還します。
  試験に成功すると、「クルードラゴン」は運用段階に入り、その1号機には日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する予定で、ことし8月30日の打ち上げを目標に準備が進められています。
  民間の有人宇宙船が宇宙ステーションに到着するのは初めてで、民間企業が宇宙開発に本格的に参入する時代の象徴として注目されています。
  また、アメリカが自国の宇宙船で宇宙ステーションに飛行士を送り込むのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりで、運用段階に入るとアメリカはロシアの宇宙船に頼らず飛行士を運ぶことができるようになります。
NASA長官「帰還まで祝福を待ちたい」
  NASA=アメリカ航空宇宙局のブライデンスタイン長官は、宇宙船がロケットから切り離されたのを確認し、「新型コロナウイルスの流行の中という大変な時期だが、われわれが力を合わせれば何を成し遂げることができるのか、思い起こさせてくれた」と述べました。
  そのうえで「これまでの道のりは長かったが、ようやく安どのため息が出た。ただ、2人の宇宙飛行士が無事に帰還するまで、祝福するのは待ちたい」と述べました。
トランプ大統領「アメリカの新たな時代」
  南部・フロリダ州のケネディ宇宙センターで打ち上げを見守ったトランプ大統領は、NASA=アメリカ航空宇宙局や宇宙船を開発した「スペースX」のスタッフを前に演説し、「われわれがここに集ったのは、新しい宇宙船の打ち上げを祝うためだけではなく、アメリカの宇宙への栄光ある帰還を祝うためだ。今回の打ち上げによってアメリカの野心の新たな時代が始まった」と成功を誇示しました。
  そして、「近い将来、火星にも着陸し、想像もつかない強力な兵器を持つことになる。いまや世界の羨望の的だ。ロケットや飛行機などに巨額の投資をし、新たに宇宙軍も創設した。アメリカは月に人類を送り出した自信と想像力を取り戻している」と述べ、就任以来、NASAの宇宙開発を後押ししてきたのは自分だと強調しました。
  そのうえで「アメリカは再び世界のリーダーの座を取り戻した。宇宙で2番に甘んじていたら地球上で1番にはなれない」と述べ、宇宙開発で優位に立ち続ける考えを示しました。
「クルードラゴン」
  クルードラゴンは、NASA=アメリカ航空宇宙局の支援を受けたアメリカの民間企業、「スペースXが開発したもので、宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションに向かう初めての民間の宇宙船です。
  全長8メートル余りで直径は4メートルあり、円すい形をした「カプセル」と円柱形の「トランク」の2つの部分からできています。通常は宇宙飛行士4人が乗り込みますが、最大で7人乗ることができます。
  船内には3つの窓があり、タッチパネルで船の操作を行うほか、流線型のデザインを取り入れた先進的な作りになっているということです。
  クルードラゴンには小型のエンジンがあり、ロケットから分離された後、このエンジンを噴射して自動で国際宇宙ステーションにドッキングでき、緊急時には手動でドッキングすることもできます。
   また、トランクには太陽電池パネルや物資が収納されます。地球に帰還する際には、カプセルはトランクと分離されて大気圏に突入し、パラシュートを開いてフロリダ州沖の大西洋に着水します。
  スペースXの船が回収して、宇宙飛行士とカプセルはフロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地に戻る計画です
  「クルードラゴン」は国際宇宙ステーションに20回物資を運んだ実績がある無人の貨物輸送用の宇宙船「ドラゴン」をベースに開発されています。
  去年3月、無人の状態で行われた「クルードラゴン」のテストでは、実際に打ち上げて、国際宇宙ステーションに自動でドッキングし、大気圏に突入して帰還していて、大きなトラブルなく終了しています。
  また、ことし1月には、カプセルがロケットから緊急脱出する試験も成功させました。今回の試験飛行が成功して運用段階に入ると、その1号機には日本人宇宙飛行士、野口聡一さんが搭乗することになっています。
「ファルコン9」
  「ファルコン9」は、アメリカの民間企業、「スペースX」が開発した大型ロケットで、クルードラゴンを宇宙空間に打ち上げます。
  全長70メートル、直径3.7メートルの2段式で、燃料は灯油の一種であるケロシンを液体酸素で燃焼させる方式で、1段目には9つのエンジンが取り付けられています。
  2010年の初打ち上げから少しずつ改良を積み重ねてきていて、現在のファルコン9は、国際宇宙ステーションがある軌道には、最大で20トン余りを打ち上げる能力があります。
  国際宇宙ステーションに物資を運んだ初めての民間のロケットで、これまでに、無人の輸送用の宇宙船、ドラゴンを搭載して、20回国際宇宙ステーションに物資を運んでいます。
  商業衛星の打ち上げなども含めると、先月7日の時点で、83回打ち上げを行い、81回成功、2回失敗していて、打ち上げの成功率はおよそ98%です。
  2回の失敗のうち、2015年6月の事故では、国際宇宙ステーションに届ける物資を積んでいましたが、打ち上げから2分後にロケットが爆発していて、「スペースX」は2段目の燃料タンクに異常がおきたとしています。2016年9月には打ち上げ2日前にエンジンの燃焼試験の途中で燃料タンクが破損して爆発し、搭載していた人工衛星が失われています。
  ファルコン9は当初から有人宇宙飛行にも利用することを念頭に開発が進められてきましたが、実際に人を乗せて打ち上げるのは今回が初めてで、成功すれば国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込んだ初めての民間のロケットになります。
  そして、打ち上げ後に、1段目のロケットはエンジンを噴射して着陸し、再使用できるこれまでにないシステムを本格的なロケットとしては初めて実用化しています。
  有人の打ち上げでは再使用したロケットは使いませんが、こうした新しい技術を積極的に取り込んで開発が行われてきました。
  物資の輸送ではこれまで、この再使用可能であることをいかして打ち上げコストを大幅に低くおさえ、商業衛星の打ち上げなどを受注して存在感を発揮してきました。
  商業衛星の打ち上げビジネスではアメリカのコンサルタント会社の調査によりますと、おととし(2018年)世界の商業衛星の打ち上げ市場の58%を占めるなど、打ち上げ経験を積んでいます。
「スペースX」
  「スペースX」創業者は、IT業界で成功し、電気自動車メーカー、「テスラ」を率いるイーロン・マスク氏で、2002年に創業され、本社はアメリカ・カリフォルニア州にあります。
  当初は実績が少なくロケットの打ち上げに失敗するなど事業が難航することもありましたが、NASA=アメリカ航空宇宙局からロケットエンジンの技術を学ぶなどしてきました。
  そして、創業から10年の2012年、民間企業として初めて無人の宇宙船で国際宇宙ステーションに物資を輸送することに成功しました。
  その後も、打ち上げコストを大幅に下げようと、打ち上げたロケットを着陸させ、エンジンなどを再使用する新しい技術の実用化に成功して実績を積み重ねていて、今では宇宙産業の有力な企業となっています。
  「スペースX」は、2018年に民間人を宇宙船に乗せて月を周回する計画を発表し、最初の搭乗者として日本人が公表され、話題を集めました。
民間宇宙船 背景と意義
  アメリカは地球周辺の宇宙空間は民間主体の利用を促し、NASAは月や火星など、より遠い宇宙開発に力を注ぐことでコストをおさえながら宇宙開発全体の主導権を取り戻すことを目指しています。
  民間企業の有人宇宙船が運用段階に入れば、これまでなかなか実現しなかった宇宙旅行などが加速され、宇宙の利用方法が大きく変わると見られています。
  宇宙開発はこれまで国家が威信をかけて行ってきていて、アメリカは2011年までの30年間、有人宇宙飛行の要としてスペースシャトルを運用しました。
  しかし、2度の大きな事故の影響で1回の打ち上げが500億円と言われるほどコストが高騰し、退役することになりました。
  国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送る手段はロシアの宇宙船、ソユーズだけとなり、アメリカの宇宙飛行士もロシア側に1人当たり数十億円の費用を支払って、ソユーズに搭乗していました。
  そうした中で、国際宇宙ステーションなど低軌道の宇宙空間は、民間企業が新たなビジネスの場として利用する戦略をたて、NASA=アメリカ航空宇宙局は「コマーシャルクループログラム」というこれまでにない計画を始めました。
  NASAは有人宇宙船を開発するために民間企業の「スペースX」と「ボーイング」の2社を選び、企業が互いに競い合うことで、低コストの宇宙船を開発し、運用することを目指しています。
  NASAはその顧客となって宇宙船を利用します。「スペースX」には2014年の選定時に日本円でおよそ2800億円の資金を提供して宇宙船の開発を支援し、今回の試験飛行のほかに運用段階の飛行を2回行うという契約を交わしています。
  経験が少ないベンチャー企業だった「スペースX」は、実績を重ねて、今では宇宙開発の有力な企業に成長しています。民間の宇宙船が運用段階に入れば、これまでなかなか進まなかった宇宙旅行ビジネスなどが加速すると見られます。
  NASAは宇宙ステーションの商業利用も進めていて、宇宙の利用のしかたが大きく変わるきっかけになるとみられています。また、アメリカが自国の宇宙船で国際宇宙ステーションに飛行士を送り込むのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりで、運用段階に入ると、ロシアの宇宙船、ソユーズに頼らず宇宙飛行士を運ぶことができるようになります。
  中国が地球を周回する独自の宇宙ステーションの建設を計画する中で、アメリカは、低軌道については民間企業が主体となって利用し、月や火星などより遠い宇宙開発はNASAが力を注ぐことで、宇宙開発全体の主導権を取り戻すことを目指しています。
  NASAは今回の打ち上げを「LAUNCH AMERICA」、つまり「アメリカ発進」といった趣旨のキャッチフレーズでアピールしています。
宇宙飛行士『エンデバー』と命名
  宇宙船に搭乗している2人のアメリカ人宇宙飛行士は、打ち上げからおよそ3時間後に船内と地上を結んで中継を行い、宇宙船に名称をつけたことを語るなど楽しそうに過ごす2人の姿を伝えました。
  この中ではダグラス・ハーリー宇宙飛行士が「まず話したいのは、カプセルの命名です。記号ではなくもっといい名前をつけたい。『カプセル・エンデバー』にようこそ」と話し、今回の宇宙船を、2人が搭乗したスペースシャトルにも使われ、「努力」を意味する英語をとってエンデバー』と命名したことを語りました。
  また、ロバート・ベンケン宇宙飛行士は「無重力空間にいることを皆さんにお見せすることができ、とてもうれしいです」と話し、宇宙船の中で回転してみせました。
  そして、恐竜のおもちゃをだして、「これは、私たちの息子が大好きな恐竜のおもちゃです。息子たちは自分たちのおもちゃが一緒に浮いているのを見て、とても興奮していると思います」と楽しそうに話していました。
  そのうえで、「私たちは今回の試験飛行に参加できたことを誇りに思っていて、すばらしい経験です」と述べ、宇宙船の中で楽しそうに過ごす2人の様子を伝えていました。
民間企業のCEO「ほかの惑星に進出させる第一歩に」
  アメリカで民間企業として初めて有人の宇宙船の打ち上げに成功した、宇宙開発ベンチャー企業、スペースXのCEO、イーロン・マスク氏は、「人類をほかの惑星に進出させる第一歩になることを願っている」と述べました。
  今回打ち上げられた宇宙船やロケットはいずれもスペースXが開発したもので、打ち上げ後の記者会見でイーロン・マスク氏は、「18年間、この目標のために力を尽くしてきた。すばらしいことだが、こうした打ち上げをもっと繰り返して、日常的な出来事にしなくてはいけないという仕事が残っている」と述べました。
  そして「これが、人類をほかの惑星に進出させる第一歩になることを願っている。何百万もの人々が別の惑星に旅するまでには途方もない技術の進歩が必要だが、きょうの打ち上げによってその目標の実現がより現実的になった」と述べ、人類が自由に宇宙を旅することができるようになるという将来像に近づいたという認識を示しました。
  また、NASA=アメリカ航空宇宙局のブライデンスタイン長官は、今後の宇宙開発の在り方について「月への貨物輸送や、今後の月や火星の探査計画も、民間企業の参加でコストを下げることができるだろう。さらに、スペースXをはじめとした民間企業が、NASA以外にも顧客を開拓することが月や火星への定住の実現につながるだろう」と述べました。
専門家「宇宙開発の在り方変える象徴的な出来事」
  今回の打ち上げについて、アメリカ・スミソニアン航空宇宙博物館のマーガレット・ワイトキャンプ博士は、「国家機関が主導して民間に発注するというこれまでの宇宙開発が、民間が宇宙船を開発して運用まで担うという在り方に変わっていく象徴的な出来事だ」と評価しています。
  ワイトキャンプ博士は「鉄道や飛行機が発展・普及する過程をみても、有人宇宙飛行の開発は、政府から民間企業に移行していくだろう。民間企業にとっても宇宙開発に参入する経済的な動機が高まる」としたうえで、「今後、民間人が宇宙に行く機会はどんどん増え、宇宙空間の利用方法についてもさまざまなアイデアが出てくる。無重力状態を利用した映画の撮影も現実のものになるかもしれない」と話しています。
宇宙飛行士 野口聡一さん「行きたい人が宇宙に行く時代に」
  日本人宇宙飛行士の野口聡一さんは打ち上げの成功を受けてNHKの取材に応じ、「すばらしい1日でした。搭乗している宇宙飛行士やNASA、それにスペースXのスタッフが非常に落ち着いていたのが印象的で、減点のしようがない打ち上げでした」と振り返りました。
  そのうえで、民間企業の宇宙開発が本格化するとみられることについては、「宇宙観光や宇宙ホテルなどさまざまな利用方法が出てくると思います。航空機と同じように研究目的で作られた機体が民間の利用で自由に飛び回り、市場が広がったが、宇宙開発も同じように発展するのではないかと思っています。宇宙に行きたい人は行く時代になり、プロの宇宙飛行士は安全確保に関わることになっていくと思います」と話し、宇宙が一般の人にとってより身近な存在になるとの見通しを示しました。
  そして、日本の宇宙開発については「日本の民間企業も実績にかかわらずフットワークの軽さや新しい工夫、それにリーダーがいれば世界的な企業に太刀打ちできる時代になったと思います。日本の物作りを支えている信頼性や安全性を生かした宇宙開発に期待したいです」とエールを送りました。
  そして、今回の試験飛行に成功すれば、野口さんが搭乗する運用1号機の打ち上げが8月30日を目標に準備が進められていることについて「こんなに次は自分だということを意識させられたことはこの10年間なかったので、気分を引き締めてあすから努力していきたい。見ている人に興奮と感動が伝わるような打ち上げになればいいです」と意気込みを語りました。
宇宙飛行士 土井隆雄さん「打ち上げ 今回はより感動した」
  アメリカのスペースシャトルで2回の宇宙飛行の経験がある日本人宇宙飛行士で京都大学特定教授の土井隆雄さんは、今回の打ち上げについて、「宇宙の商業化を始める打ち上げで、すべてがスムーズに進行し、これまで宇宙船の打ち上げは何回も見てきたがその中でも感動するものでした。より多くの人が安く宇宙に行けるようになり、宇宙にホテルができたり、工場ができたりと商業的な利用が始まるようになることが今回のいちばんの目的です。多くの人が宇宙に行ける道が開かれるので、安全にすべてが進行することがいちばんだが、乗り心地も大切です。宇宙飛行士には乗り心地や新しい技術が機能しているか確認してほしい点だと思う」と感想や思いを語りました。
  また土井さんは2008年に、今回、民間の宇宙船に搭乗したロバート・ベンケン宇宙飛行士と一緒にスペースシャトルに搭乗していて、「当時、一緒に搭乗した宇宙飛行士の中でいちばん若かったが、冷静沈着で的確に仕事をこなしていた。その一方で、笑顔で『ドイサン』と話かけてくるのが印象的で、食事の準備もよく手伝ってくれた。日本食も好きで特に『いなりずし』が大好きだった。NASAの宇宙飛行士やスタッフからの信頼が厚く、民間の宇宙船の開発計画にも長く携わってきたので、きょうの打ち上げにはまさに適任者だ」と話しました。


2020.5.27-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200527/k10012447341000.html
米の民間有人宇宙船 あす早朝 打ち上げ 米では9年ぶり

  アメリカの民間企業が開発した宇宙船が、日本時間の28日早朝、初めて宇宙飛行士を乗せ、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられます。アメリカが自国の宇宙船で国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込むのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりで、宇宙開発に民間企業が本格的に参入する時代の象徴として注目されています。
  打ち上げられるのは、アメリカの民間企業「スペースX」が開発した宇宙船、「クルードラゴン」です。
  今回、初めてアメリカ人宇宙飛行士2人を乗せ、日本時間の28日午前5時半過ぎにアメリカ フロリダ州から「ファルコン9」ロケットで国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられます。
  アメリカは、NASA=アメリカ航空宇宙局が民間企業の「スペースX」と「ボーイング」の2社を選んで資金を提供し、それぞれの企業が開発する宇宙船で国際宇宙ステーョンに宇宙飛行士を送り込む計画を進めています。
  今回は「クルードラゴンの最後の試験として、実際に宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションにドッキングし、地球に帰還するまでの試験を行います。
  試験に成功すると、「クルードラゴン」は運用段階に入り、その1号機には日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する予定で、ことし8月30日の打ち上げを目標に準備が進められています。
  民間の有人宇宙船が国際宇宙ステーションを目指すのは初めてで、民間企業が宇宙開発に本格的に参入する時代の象徴として注目されています。
  また、アメリカが自国の宇宙船で国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込むのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりで、運用段階に入ると、ロシアの宇宙船、ソユーズに頼らず宇宙飛行士を運ぶことができるようになります。
  NASAは今回の打ち上げを「LAUNCH AMERICA」と、「発射」や「ビジネスなどの立ち上げ」を意味することばを使って、新しい宇宙開発の時代の到来をアピールしています。
専門家「民間企業の宇宙開発への本格参入の象徴に」
  宇宙政策に詳しい笹川平和財団の角南篤常務理事は今回の打ち上げについて、「民間企業が有人宇宙飛行に参入する大きなハードルを乗り越えるものだ。民間企業や、ベンチャー企業が宇宙開発に本格参入する時代の象徴で、人類の歴史に残る出来事だと思い期待をもって見ています」とその意義を語りました。
  そして、「民間と政府がうまく連携することで新たな宇宙開発の仕組みを作っていくことが1つの主流になると思います。日本は日本のやり方で新しい民間活用の仕組みを取り入れ、日本の民間企業に宇宙ビジネスへの参入を促すきっかけになると思います」と期待していました。








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