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アメリカ同時多発テロ-1


2021.09.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210912/k10013255901000.html
米 同時多発テロ20年 追悼式典で日本人遺族も祈りささげる

  20年前に起きたアメリカ同時多発テロ事件では2977人が犠牲になり、この中には24人の日本人がいました。ニューヨークで11日に行われた追悼式典には、当時、世界貿易センタービルにいた夫を亡くした日本人女性が出席し、20年目の祈りをささげました
  式典に出席したのは、東京 渋谷区の杉山晴美さん(56)です。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件で、銀行員だった夫の陽一さん(当時34)を亡くしました。

  陽一さんは事件の前の年にニューヨークに赴任し、当日は世界貿易センタービル南棟の80階のオフィスにいたところ、ハイジャックされた2機目の旅客機がビルに激突し、7か月後に遺体の一部がDNA鑑定などで特定されました。陽一さんの写真とともに、事故現場を5年ぶりに訪れた杉山さんは11日の式典で、陽一さんがいたビルに旅客機が突っ込んだ午前9時3分、そしてそのビルが崩れた午前9時59分などに合わせて黙とうをささげました。
  式典では犠牲者一人一人の名前が読み上げられ、杉山さんは夫の名前を聞きながら20年の歳月に思いをはせました。式典のあと、杉山さんは「20年間頑張ってこられたのはテロに負けてたまるか、絶対にまた子どもたちと一緒に幸せになるんだという気持ちがあったからです。これから先は自分がどう生きていくか考え、前を向いていきたい。夫も見守ってくれているし、何かあればまたここに来ればいいと言っている気がします」と話していました。
杉山さんの9.11
  杉山晴美さんは事件当時、夫の陽一さんとの間に3歳と1歳の息子がいて、さらに3人目の息子を妊娠していました。陽一さんの駐在に合わせて、一家そろってアメリカで暮らしていました。
  20年前の9月11日、長男が「テレビ」とつぶやいたのを聞いて画面を見たところ、世界貿易センターの北棟に旅客機が激突した直後の映像が流れていたということです。「夫が働いているのは南棟だから大丈夫だ」と自分に言い聞かせましたが、その後、2機目が南棟に激突し、さらに1時間後にビルが崩れ落ちる一部始終を長男とともにテレビで見ていたと言います。
  当時の状況について杉山さんは「自分でもこんな声が出るんだと思うほどの大声で泣きました。私の様子を見て長男は固まり、次男はもらい泣きし、3人でパニックになりました」と振り返ります。その後、ニューヨーク中の病院を探し回ったと言いますが、陽一さんは見つからず、事件から7か月後の翌年4月、右手の親指だけがDNA鑑定などで特定されました。
  杉山さんは、夫の親指を火葬して灰をペンダントに入れ、その年の夏、3人の子どもを連れて日本に帰国しました。
夫への思い 20年目の節目
  杉山さんは、2つ年下だった夫の陽一さんについて、仕事熱心で、旅行の移動の合間にも語学などを勉強するほど努力家だったと振り返ります。そんな夫を「いつか何かを成し遂げる人だ」と感じ、妻として支えることで一緒に成長していきたいと考えていたと言います。
  事件のあと、日本に帰国した杉山さんは、残された3人の息子を女手1つであってもしっかり育てることに力を注ぎました。子どもたちに陽一さんの面影を見ることもあり心の支えになったと言います。そんな母親について、大学生で次男の力斗さん(21)は「3人の子どもを育てるのはなかなか簡単ではないし、感謝しかありません」と話しています。長男の太一さん(23)は高校の教師を目指していて、父親を直接知らない三男の想弥さん(19)も、あと半年で成人となります。
  杉山さんは「生まれた子どもが成人するだけの年月がたったということで、20年の重みのようなものを感じます」と話し、事件から20年のことしは大きな節目だとしています。
  そして、事件が起きた世界貿易センタービルの跡地には陽一さんが今もいるように感じられるということで「あの場所に改めて向き合って、残された人生を歩んでいくためのステップにしたい」と話していました。
日本人犠牲者の内訳
  事件の遺族がまとめた資料によりますと、亡くなった日本人24人のうち、男性が22人、女性が2人です。また当時、世界貿易センタービルの南棟にいた人が16人、北棟にいた人が6人、北棟に衝突した旅客機に乗っていた人が1人、ペンシルベニア州に墜落した旅客機に乗っていた人が1人です


2021.09.11-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/2689afdcc506ae21d4e62d63367e834c80180f95
9・11記憶と記録を継承 捜査情報開示の動き

  日本人24人を含む2977人が亡くなった2001年9月の米中枢同時テロから20年となった11日、現場のニューヨーク市では「あの日と同じ青空」(地元メディア)の下、追悼式典が行われた。

  遺族の間では、家族を亡くした事件の「全てを知りたい」と捜査情報の開示を求める声が根強く、米政府は機密指定の見直しに乗り出した。記憶の風化を防ぎ、若い世代に同時テロの「歴史」を伝える事業も始まっている。

  追悼式典は、国際テロ組織アルカーイダにハイジャックされた旅客機が突入し崩壊した世界貿易センター(WTC)ビルの跡地「グラウンド・ゼロ」で開かれ、バイデン大統領夫妻のほか、クリントン、オバマ元大統領夫妻ら要人も出席した。

  新型コロナウイルス感染防止のため昨年には中止された遺族2人1組で犠牲者の名前を読み上げる追悼が復活。ハイジャック機がビルに激突した時刻やビルが崩壊した時刻ごとに、参列者は黙禱(もくとう)をささげた乗っ取られた旅客機が墜落した東部ペンシルベニア州シャンクスビルでも追悼式典があり、テロ発生当時の大統領、ブッシュ(子)氏らが出席した。
  グラウンド・ゼロにある追悼施設「9・11記念博物館」は遺族向けに開放され、式典前から厳かな雰囲気に包まれた。博物館はテロから20年を前に、事件の経過とその後の世界の変化の学びを支援するため、「ネバー・フォーゲット(決して忘れない)基金」を立ち上げた。

  旅客機の操縦士だった父を亡くした女性が体験を語る動画などの教材も提供している。米国民のうち約7500万人は同時テロ後生まれで、人口の2割を占める。そうした「事件を知らない若い世代に歴史を伝える取り組み」(アリス・グリーンワルド館長)だ。 親子2代で消防士を務める市消防局のジェームズさん(23)は、父親や、テロ現場での救助活動中に亡くなった同僚の家族から当時の話を聞き、育った。
  「朝早く出勤し、食事をとり、同僚と話した次の瞬間に生死を分ける現場に出る。そうして亡くなった先輩の誇りを受け継ぎ、後輩に伝えたい」と話す。 記憶と記録の継承が進められる一方、それへの障害もある。

  「同時テロの発生を米政府は事前に知っていたのに見逃した」「米政府による自作自演」などの陰謀論だ。博物館周辺では今も口にする者がいる。 同館のクリフォード・チャーニン副館長は「陰謀論は特別な知識を持ちたいという人の願望に根ざしている」ともらす。その解決には社会ぐるみの取り組みが必要だとし、同館の役割は「何が起きたのかを率直に伝えることだ」と語った。 テロについて、多くの遺族は長年「真相を知りたい」と願ってきた。実行犯19人のうち15人が首謀者のウサマ・ビンラーディン(米海軍特殊部隊が11年に殺害)と同じサウジアラビア人だったことなどから生じた疑問「サウジ政府の関与の有無」の解明だ。
  米連邦捜査局(FBI)は、実行犯がサウジ政府とつながりのある人物から支援を受けていたかを検証し、16年に報告書を公開した。だが、開示が部分的なことなどから、米国と戦略的な同盟関係にあり、テロへの関与を否定するサウジ政府に対する「外交的配慮で秘匿した情報があるのでは」との疑念の声もある。

  バイデン大統領は昨年秋の大統領選挙で情報開示に前向きに取り組む」と発言。今月3日には「法の下で最大限の透明性を確保する」と声明を出し、新たに開示できる関連文書がないか検証するよう司法省や関連機関に指示した。
  同時テロで父を亡くしたブレット・イーグルソンさんは「歴代政権は機密指定見直しを先延ばし戦術に使ってきた」と言いつつも、「真相を知るための最初の一歩だ」と期待している。(ニューヨーク 平田雄介)


2021.09.11-Yahoo!Japanニュース(JIJI.com/AFP BB.news)-https://news.yahoo.co.jp/articles/04ab827992c8c7cd1701b5c40d6758b06d6424cb
きょうで20年、時系列で追う9.11米同時多発攻撃

【AFP=時事】2001年9月11日に発生し、2977人が死亡した米同時多発攻撃から今年で20年を迎える
(1)
  国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメンバーらが旅客機4機をハイジャックして起こしたこの事件は、米本土が過去約200年で初めて受けた国外勢力による本格的な攻撃となった。
  事件を機に米国の「安全神話」は崩れ、西側諸国はアフガニスタンでの戦争に突き進んでいった。

  ハイジャックされた旅客機のうち2機はニューヨークの世界貿易センター(World Trade Center)に突入し、2753人が死亡した。
  3機目は国防総省の本庁舎に突入し、184人が死亡。
  4機目は、乗客らがハイジャック犯に立ち向かった末、ペンシルベニア州シャンクスビル(Shanksville)の草原に墜落。40人が死亡した。


  ここでは9.11委員会(9/11 Commission)の報告書などを元に、米国の歴史の流れを変えたこの事件の当日の出来事を時系列で追っていく。

■午前8時46分 1機目が世界貿易センタービル北棟に突入
  乗客乗員92人(ハイジャック犯5人を含む)を乗せたボストン(Boston)発ロサンゼルス行きのアメリカン航空(American Airlines)11便ボーイング(Boeing)767型機が、世界貿易センタービルの北棟(North Tower)に突入。
  衝撃で上層階の側面に大きな穴が開き、濃い煙が上がった。
■午前9時3分 2機目が南棟に突入
  乗客乗員65人(ハイジャック犯5人を含む)を乗せたボストン発ロサンゼルス行きのユナイテッド航空(United Airlines)175便ボーイング767型機が世界貿易センタービルの南棟(South Tower)に突入し、大きな爆発が起きた。
■午前9時5分 大統領へ報告
  訪問先のフロリダ州の小学校で児童らとの読書会に参加していたジョージ・W・ブッシュGeorge W. Bush)大統領(当時)に主席補佐官が、米国が攻撃を受けていると知らせた
■午前9時30分 大統領が声明
  ブッシュ大統領は小学校で短い声明を発表し、航空機突入が「テロリストの攻撃とみられる」と述べ、「これらの行動を起こした者たちを追い詰めて見つけ出す徹底的な捜査」を命じた。
■午前9時37分 3機目が国防総省に突入
  乗客乗員64人(ハイジャック犯5人を含む)を乗せた首都ワシントン郊外ダレス(Dulles)発ロサンゼルス行きのアメリカン航空77便ボーイング757型機が、ワシントン郊外にある国防総省本庁舎の西側正面に突入した。
■午前9時42分 全航空機に着陸命令
   米連邦航空局(FAA)は米国を飛行中の全航空機に対し、速やかに着陸するよう命令。FAAはこれに先立ち、全航空機の離陸停止を命じていた。
■午前10時前 南棟が崩壊
  衝突からおよそ56分後、世界貿易センタービルの南棟が大量の煙とほこりを上げて崩壊した。
■午前10時3分 4機目が墜落
   乗客乗員44人(ハイジャック犯4人を含む)を乗せたニュージャージー州ニューアーク(Newark)発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空93便ボーイング757型機が、ペンシルベニア州シャンクスビル近郊の草原に墜落。乗客と乗員らは墜落前に他の航空機の突入を知り、ハイジャック犯に立ち向かっていた。
■午前10時28分 北棟が崩壊
  衝突からおよそ1時間42分後、世界貿易センタービル北棟が崩壊。ロウアーマンハッタン(Lower Manhattan)は大量の煙とほこりに覆われた。
■午後8時30分 大統領が演説
   ブッシュ大統領はホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で演説を行い、「邪悪で卑劣なテロ行為」だと攻撃を非難。被害者が数千人規模だとの見解を示すとともに、米政府が「これらの行為に関与したテロリストと、その者たちをかくまった者を区別しない」と表明した。【翻訳編集】 AFPBB News


2020.12.26-CNN co.jp-https://www.cnn.co.jp/usa/35164436.html
米南部の車爆発で3人負傷、付近で遺体発見か 車から警告音声

  (CNN) 米南部テネシー州ナッシュビルの中心部で25日午前、停車中の車が爆発し、少なくとも3人が負傷、数十棟の建物が損壊した。当局は意図的な犯行の可能性が高いとの見方を示している。
  捜査状況に詳しい当局者2人によると、爆発現場の近くから遺体とみられるものが見つかり、分析のため検視局に送られた。
  事件では米中部時間の午前5時30分ごろ、発砲の通報を受けて地元警察が現場に向かったところ、通信大手「AT&T」の施設前にキャンピングカーが停車しているのを発見した。

  キャンピングカーからは録音した音声が流れ、15分以内に爆弾が爆発すると警告するメッセージが聞こえたという。
  ナッシュビルの副市長はCNNに対し、警告メッセージは女性の声だったと説明。予告時間に爆発が起きなかったため、避難していた人の一部が現場に戻り始めたところ、車が爆発したと明らかにした。
  警察によると、当初の調べでは発砲の証拠は見つからなかったが、捜査員は爆発物処理班の出動を要請し、爆発時には近隣住民の避難を開始していた。車が爆発したのは米中部時間の午前6時30分で、処理班が現場に向かっているタイミングだったという。
  地元消防の報道官によると、負傷した3人は病院に搬送されたが、重体の人はいないという。
  捜査を主導する連邦捜査局(FBI)メンフィス支局は市民に情報提供を呼び掛けている。







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