アメリカ問題-2022年03月~2024年06月
2024.06.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240618-TC3UVLNCOZLN3LAUX2JLB76VTE/
米、中国のフィリピン船妨害を非難「大きな事態招く可能性」 南シナ海
【ワシントン=坂本一之】カービー米大統領補佐官は
17日の記者会見で、
南シナ海でフィリピン補給船が中国海警局の妨害行為を受けたことに関し「より大きな、より暴力的な事態を招く可能性がある」と非難し、
軍事的衝突に発展することへの懸念を示した。
バイデン米政権は南シナ海でのフィリピン公船などへの武力攻撃に関し、米国のフィリピン防衛義務を定めた相互防衛条約が「適用される」と公言し、中国に自制を求めている。
カービー氏は、中国の妨害行為で比側の乗務員が負傷したことを踏まえ「挑発的で無謀だ」と述べ、危険性を強調した。
また、キャンベル米国務副長官は同日、フィリピンのラザロ外務次官と電話会談し、中国の妨害行為は「エスカレートした無責任な行動だ」と批判した。「南シナ海におけるフィリピンの合法的な海上活動を妨害し、航行の自由を妨げている」と指摘した。
両氏は「中国の危険な行動は地域の平和と安定を脅かしている」との懸念を表明。キャンベル氏は相互防衛条約が南シナ海に適用されることを改めて伝えた。
フィリピン政府はスプラトリー(中国名・南沙)諸島のセカンド・トーマス礁にある軍拠点への補給が17日に中国の軍艦や海警船によって妨害されたとしている。
セカンド・トーマス礁はフィリピンと中国の双方が領有権を主張し、中国がフィリピン船への妨害行為を続けていて緊張が高まっている。
2024.06.12-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240612-K5E2P7Q6LNMRNA4ZXVWCOGSUCQ/
ISと関係か 米、南部国境から入国の8人を逮捕 FBIが数カ月監視
米NBCテレビは
11日、中央アジア・タジキスタンから来た男8人が先週末、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロサンゼルスで逮捕されたと報じた。
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)と関係している可能性があるという。
8人は南部国境を越えて入国し、犯罪歴の確認の際に問題はなかった。
米国では
、移住希望者に紛れてテロリストが入国する可能性があると懸念されている。
8人とISのつながりが明らかになったり、テロ活動に関与した疑いが強まったりすれば、大統領選の争点の不法移民問題の議論に影響を与えそうだ。
連邦捜査局(FBI)が数カ月にわたり監視を続け、
ISと関係している可能性があることから移民・税関捜査局に逮捕を求めた。
現在は強制送還の手続き中で、テロに関連した罪で起訴される可能性もある。
少なくとも2人が昨年春に入国した。うち1人はバイデン政権が導入した亡命申請の予約を取るアプリを使用していた。
(共同)
2024.05.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240514-UVG54O6XKFLXZF6JZTJMR6VPXE/
中国の過剰生産に日本企業も苦慮 鋼材の価格下落やEV過当競争が打撃に
(池田昇)
バイデン米政権は
14日、国内産業の育成や保護のため、中国製の電気自動車(EV)や太陽光発電の関連品、鉄鋼などに対する関税を2~4倍に引き上げると発表した。
関税を強化する理由については「中国が人為的に低価格製品を世界市場にあふれさせている」と指摘。
中国政府の産業支援による過剰生産によって、安価な中国製品が米企業に与える悪影響に対応する措置だと説明している。
中国の過剰生産問題には日本企業も悩まされている。特に不動産不況による建設需要の低迷で中国国内の需給が緩んだ鉄鋼分野の影響は顕著だ。
中国勢などの高水準の生産で原料の石炭価格が高止まりする半面、余剰の鋼材がアジア向けを中心に安値で輸出に回っており、原料高と市況の下落でアジアの鋼材市況品の利益は過去最低水準に悪化しているという。
中国の3月の鋼材輸出25%増
中国の3月の鋼材輸出は前年同月比25・2%増の988万トンと2016年7月の1030万トンに迫る高水準。4月も増勢は変わらず、市況悪化で日本製鉄は今年度の事業利益が900億円押し下げられる見通し。今井正社長は「原料コストと製品市況のデカップリング(切り離し)は構造的な問題として捉えなければならない。未曾有の厳しさが継続する」と話す。
一方、トヨタ自動車など日本の自動車大手は中国で電気自動車(EV)の過当競争のあおりを受けている。EVの普及率が約2%と低い日本国内は、中国製EVの攻勢を受ける欧州のような状況にはないが、EVを中心とする供給過多により中国国内の新車の「価格競争が日に日にきつくなっている」(トヨタの宮崎洋一副社長)という。
三菱自動車は中国から撤退
EVを中心とする「新エネルギー車」への急速な需要シフトと過当競争で、昨年秋には三菱自動車が中国から撤退。エンジン車が売れないため、ホンダや日産自動車では中国拠点の生産能力の余剰に直面している。
また、日本メーカーの一部は中国の生産能力の輸出への活用を検討しており、中国の過剰生産問題で欧米などが関税を引き上げれば影響を受ける可能性もある。
(池田昇)
2024.05.11-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240511-ABR6XV47ZFGWHF7KHCM73CIPEQ/?outputType=theme_weekly-fuji
嫌われ者トランプか、忘れっぽいバイデンか どっちが勝っても米国の分断は続く 平井文夫
(フジテレビ特別解説委員 平井文夫)
メディアは、ドナルド・トランプ前米大統領のことを、あまり好きではないらしい。
6日付の産経新聞に
「トランプ氏なら悪影響1割」「主要企業アンケート」「保護主義を警戒」という記事が載っていた。
主要110社のうち「好影響」と考えるのは1社だけで、1割余りが「悪影響」と考えており、
トランプ再選をマイナスととらえる企業が多い状況だという。
ちょっと待ってくれ!
影響については「分からない」32%、無回答28%、「どちらとも言えない」27%だ。合わせて9割近くはさほど深刻に考えておらず、「悪影響」を心配しているのは「1割も」ではなく「1割だけ」ということではないのか。
5日付の
毎日新聞では、英誌エコノミスト元編集長のビル・エモット氏が、
「『もしトラ』予測可能な危機」「貿易戦争で大きな損害」というコラムで、トランプ氏が再選されれば米国へのすべての輸入品に10%の関税をかけると言っているので、新たな貿易戦争を引き起こす可能性が高いと警告している。
エモット氏は「(ジョー・)バイデン大統領の再選を期待する理由はたくさんある」と言い切っているが、
それは米国民の半数がトランプ再選を願っている現状では、米国民に対して失礼だと思う。
エモット氏を含む「バイデン好き」の人たちは、なぜ米国民の半数が「トランプ支持」なのかを考えた方がいい。
第1に、
米国の多くの保守的な人たちが、民主党政権における移民やLGBTなどでの行き過ぎた人権政策にうんざりしているということである。これは欧州でも大きな問題になっていて、このために政治が混乱している。
第2に
、トランプ氏はウクライナ支援をやめてしまうと心配する人がいるが、ではバイデン氏にウクライナを勝たせる力はあるのか。あるいはガザ危機を解決できるか。北朝鮮や中国にうまく対処する力はあるのか、ということである。
バイデン氏は最近、「日本人は外国人嫌い」という失言をして日本政府から抗議されたが、
第2次大戦で戦死したおじについて、パプアニューギニア付近で「人食い人種」に食べられた可能性を示唆し、これも抗議を受けている。
もともと失言の多い人だが、特別検察官から「記憶力に限りがある」と指摘され、トランプ氏からは認知機能の検査を要求されており、
これから4年間、本当に大統領が務まるのか不安である。
じゃあトランプ氏でいいのかと言われても、民主党支持者には耐えられないだろう。
つまりどちらが勝っても米国の分断は続くことになる。日本にとっても世界にとっても実に迷惑な話なのだ。
(フジテレビ特別解説委員 平井文夫)
2024.04.24-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240424-GZ4GPQEKF5JTBNW5CEOGRZQYT4/
麻生氏、トランプ氏と会談 大統領返り咲きに備え 「とても名誉なこと」とトランプ氏
自民党の麻生太郎副総裁は
23日午後(日本時間24日午前)、ニューヨークのトランプタワーで、トランプ前米大統領と会談した。
米国第一主義のトランプ氏が11月の大統領選で返り咲いた場合に備え、良好な関係の構築を図った。
再選を目指すバイデン大統領の支持率が伸び悩む中、各国要人の「トランプ氏詣で」が目立っている。
トランプ氏は麻生氏をトランプタワーのロビーで出迎え、「日本国内外で名高い麻生氏の訪問を受けるのはとても名誉なことだ」と語った。
故安倍晋三元首相はトランプ氏が2016年11月の大統領選に勝利した直後、就任を待たずにトランプタワーで会談し、その後も蜜月関係を築いた。トランプ氏が再び大統領になった場合の
「もしトラ」への対応が日本政府の課題となっており、安倍政権の成功体験を再現したい考えだ。
(共同)
2024.04.14-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240414-KSXSP7ZSUJMHPOOWDUWCIFRMAE/
米議会上院両党トップが下院に緊急予算の承認要求 イランのイスラエル攻撃受け
米上院の民主党トップ、シューマー院内総務と共和党トップのマコネル院内総務は13日、
イランのイスラエル攻撃を非難する声明をそれぞれ発表し、イスラエルへの支援を含む緊急予算案を早期に承認するよう下院に要求した。
シューマー氏は「イスラエルを助ける最善の方法は、下院が緊急予算案を可決することだ」と強調。
マコネル氏は「緊急予算はイスラエルと中東に駐留する米軍に重要な資源を提供する。議会も役割を果たさなければならない」と訴えた。
上院は緊急予算案を超党派で可決したが、下院では共和党議員の一部が反対し、審議が滞っている。
(共同)
2024.04.14-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240414-T7C3RWPD7ZPFZHW4T66LRO666Q/
トランプ氏、日鉄のUSスチール買収で「日本、おめでとう」とバイデン政権に皮肉
トランプ前米大統領は13日、
鉄鋼大手USスチールの12日の臨時株主総会で日本製鉄による買収提案が承認されたことを受け、買収を阻止しなかったとしてバイデン政権の対応を批判した。
USスチール本社がある東部ペンシルベニア州で演説し「日本よ。おめでとう」と皮肉った。
同州は11月の大統領選の勝敗を左右する激戦州の一つ。共和党のトランプ氏は買収に反対する労働組合に寄り添う姿勢を示し、
民主党のバイデン大統領の支持基盤である労組票を切り崩す狙いとみられる。
トランプ氏は「USスチールはバイデン政権下で日本に売られる」と強調した。
「私なら取引を成立させない」と述べ、自身が大統領であれば買収を阻止できたとの見方を示した。
(共同)
2024.04.09-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240409-O4453L5NK5MGDPS5MAEOY7WADI/
トランプ氏公判延期認めず NY高裁、不倫口止め事件
トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、
ニューヨーク州高裁は8日、トランプ氏側による15日の初公判の延期要請を棄却した。トランプ氏の弁護士は、
民主党が優勢なニューヨーク・マンハッタンの州地裁では公平な陪審員を選任できないと州高裁に訴えていた。米メディアが伝えた。
トランプ氏側は異議申し立てを繰り返して裁判を先送りしてきたが、大統領経験者の刑事責任を問う公判が始まる公算が大きくなった。
マンハッタンにある州地裁の大陪審は昨年にトランプ氏を起訴。2016年大統領選の直前、不倫を主張する女性に口止め料13万ドル(約1970万円)を支払い、立て替えた顧問弁護士に弁済する際に「法務費用」と偽って不正な会計処理をしたとされる。
(共同)
トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、ニューヨーク州高裁は8日、トランプ氏側による15日の初公判の延期要請を棄却した。トランプ氏の弁護士は、民主党が優勢なニューヨーク・マンハッタンの州地裁では公平な陪審員を選任できないと州高裁に訴えていた。米メディアが伝えた。
トランプ氏側は異議申し立てを繰り返して裁判を先送りしてきたが、大統領経験者の刑事責任を問う公判が始まる公算が大きくなった。
マンハッタンにある州地裁の大陪審は昨年にトランプ氏を起訴。2016年大統領選の直前、不倫を主張する女性に口止め料13万ドル(約1970万円)を支払い、立て替えた顧問弁護士に弁済する際に「法務費用」と偽って不正な会計処理をしたとされる。(共同)
2024.04.09-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240409-QTG5H5V2XNPBRNTRSRWP7VCILI/
全米の中絶禁止支持せず トランプ氏「各州が判断」 保守派から「失望」表明も
11月の米大統領選で共和党候補指名を確実にしているトランプ前大統領は8日、
人工妊娠中絶に関する規制の是非は各州が判断すべきだとする動画声明を発表した。
保守派が求める全米での一律禁止への支持は表明せず、より穏健な姿勢を示した。中絶の是非は、不法移民対策と並んで主要争点となる。
中絶の権利擁護に取り組む民主党のバイデン大統領は声明で、トランプ氏が返り咲けば、全米で中絶を禁止する法案に署名するだろうとし
「幻想を抱いてはならない」と有権者に警告した。
トランプ氏は、規制に関する各州の判断はそれぞれ異なるとし
「全ては市民の意思次第だ」とした。強姦や近親相姦による妊娠のほか、母体の生命を守るために必要な場合には中絶を容認するとした。胎児の生命を尊重し、全米での中絶禁止を目指す団体は、トランプ氏の見解に
「深い失望」を表明した。
(共同)
2024.04.08-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240408-TM2VWWUQH5MWFPJPFWTZ3BDFQ4/
トランプ氏、ロシアのウクライナ侵攻終戦へ領土割譲案 米報道
(共同)
米紙ワシントン・ポスト電子版は7日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、
トランプ前米大統領がウクライナに南部クリミア半島や東部ドンバス地方(ドネツク、ルガンスク両州)の国境地帯をロシアに割譲するよう圧力をかけることで終戦に持ち込めると周囲に語ったと報じた。関係筋の話としている。
共和党のトランプ氏は11月の大統領選で返り咲けばロシアの侵攻を終わらせることができると豪語しているが、具体的な方法が報じられたのは初めて。外交専門家は実際に割譲すればロシアのプーチン大統領を利し、武力による領土侵犯を看過することになると懸念を示している。
トランプ氏は非公開の場で、ロシアとウクライナの双方が「メンツを保ちたいと考えており、解決策も求めている」と述べ、
ウクライナの一部地域にいる市民はロシア領になってもかまわないと考えているとの見方を関係者に示したという。
(共同)
2024.04.04-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240404-IGWDZ2UUFVPJHDW7LWJRIKJFLE/
「トランプ空港」に改名? 米首都ワシントン玄関口、共和が法案 民主は激しく反発「連邦刑務所にしては」
米首都ワシントン近郊のダレス国際空港を「ドナルド・J・トランプ国際空港」にすべきだ―。
共和党の下院議員7人が3日までに、首都につながる玄関口の名称をトランプ前大統領の名前に改める法案を出した。
民主党議員は激しく反発。バイデン大統領とトランプ氏の再対決となる11月の大統領選に向け、両党の「場外戦」が激しさを増している。
共和党が多数を占める下院を法案が通過したとしても民主党が多い上院での否決は確実で、成立は見込めない。提出した共和党議員の1人は「トランプ氏の指導力によって米国には自由、繁栄、強さがあった」として改名の意義を強調。民主党議員は、トランプ氏が4つの事件で起訴されていることから「名前を付けるなら連邦刑務所にしてはどうか」と皮肉った。
ダレス国際空港はアイゼンハワー大統領に仕えたダレス国務長官にちなんで名付けられた。全日本空輸の日本直行便を含めて幅広い国際線が発着し、各国要人の利用も多い。
(共同)
2024.04.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240403-SIL3KVI5DNOX3NBZ2FDASEK3EA/
米中首脳が電話会談 習近平氏「台湾問題は第一のレッドライン」
【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は2日、中国の習近平国家主席と電話会談した。
両首脳の対話は、昨年11月の米サンフランシスコ郊外での首脳会談以来。中国国営新華社通信によると、
習氏は会談で
「台湾問題は中米関係において第一の越えてはならないレッドラインだ」と牽制(けんせい)し、
「米国は『台湾独立』を支持しないという態度を確実に実行すべきだ」と要求した。
米側としては会談で、首脳会談で合意した軍部同士を含む対話路線の継続を確認し、不測の事態の回避や「責任ある競争管理」を目指す。
米政権高官によると、電話会談でバイデン氏は、1月に台湾の総統選で当選した民主進歩党の頼清徳副総統の就任式が5月に行われるのと前後して中国の威嚇が強まる懸念があることを念頭に、
台湾海峡の平和と安定の重要性を強調。
南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)周辺で中国側によるフィリピン船への危険行為が相次いでいることなどへの懸念も表明する。
また会談では、
北朝鮮の核・ミサイル問題を含む地域情勢を協議。
ウクライナ侵略を続けるロシアが工業基盤を再構築するのを中国が支援していることが、欧州の長期的な安全保障を脅かす恐れがあるとの懸念についても話し合う。
昨年の首脳会談で合意した人工知能(AI)に関する政府間対話や気候変動問題での協力、
米国で乱用が深刻化する医療用麻薬フェンタニルの密輸問題への取り組みなどについても進捗状況を協議する。
経済分野でバイデン氏は、
中国の不公正な商習慣への懸念を伝達。一方で、
米中の「デカップリング(切り離し)」ではなく、経済依存によるリスクを軽減する「デリスキング」を主眼とする立場を改めて強調する。
米中関係では、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が1月に、ブリンケン国務長官が2月にそれぞれ王毅共産党政治局員兼外相と会談するなど、高官レベルでの対話チャンネルの維持が続いている。
2024.04.02-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240402-RR3FIE4PB5JBRJ6256I6KNEHCY/
トランプ氏のSNS株が20%超急落 23年の多額損失受け、大統領選に影響も
トランプ前米大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業の株価が
1日、急落した。
2023年に多額の損失を出していたことが明らかになったためだ。米メディアによると連休前3月28日の終値と比べた下落率は20%を超え、トランプ氏が保有する株の価値も約10億ドル(約1500億円)減った。
11月の大統領選でバイデン大統領と再対決する
トランプ氏は、民事訴訟で巨額の罰金支払い命令を受け選挙活動の資金繰りに不安を抱える。
トランプ氏は保有株を一定期間売却できない契約を結んでいる上、高い株価を維持できるかどうかも見通せない。資金繰りに窮すれば、大統領選に影響が出る可能性もある。
運営企業は「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」で、3月26日に米ナスダック市場に上場した。公表された資料によると、
23年は収入約400万ドルに対し、研究開発などの支出がかさみ、純損益は約5800万ドルの赤字だった。
(共同)
2024.03.28-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240328-UBYIFKFDNZPAHNXVUFWTEFB5ZE/
トランプ氏、SNS会社上場で富豪入り 特製聖書も販売、なお選挙資金は苦戦
【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領が、
関連企業の上場で巨額の資産を手に入れた。自身を巡る裁判で巨額の支出に追われるトランプ氏にとって大きな助けとなったが、
手元の選挙資金では民主党のバイデン大統領に差をつけられ、トランプ陣営は特製聖書などのグッズ販売や献金確保に奔走している。
トランプ氏が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業は26日、
「特別買収目的会社(SPAC)」と合併する形で米証券取引所のナスダックに株式を上場。同氏は株式の約6割を保有するとされ、資産価値は40億ドル(約6100億円)超となった。
米ブルームバーグ通信は今回の株式を含めたトランプ氏の資産合計が65億ドルとなり、「世界の富豪500人の仲間入りを果たした」と報じている。
ただ、
今回の株式は規制で半年間は売却が禁じられる。資産額は膨れ上がったトランプ氏だが、すぐに保有株を売って選挙資金に回すことはできない。米CNNテレビによると、
トランプ陣営の手元の政治資金(2月末時点)は3350万ドル。これに対しバイデン陣営は2倍超の7100万ドルを確保していて、トランプ氏は苦しい状況だ。
選挙戦では広告や遊説に多額の資金が必要となる。
特に僅差の戦いとなる接戦州では、政治への関心が薄い有権者の掘り起こしなどで資金力がものをいう。
トランプ陣営はロゴ入りの衣類やマグカップなどで異なるデザインを取り入れて販売。最近は支持層に多い敬虔(けいけん)なキリスト教徒らをにらみ、特製の聖書を1冊59・99ドル(約9千円)で発売した。
トランプ氏は動画で5ドルや10ドルといった小口献金も呼び掛けるなど、資金確保に注力している。
11月の本選を前に軍資金を使い果たせば勢いを失いかねず、陣営にとって大きな課題だ。
一方で朗報もあった。トランプ氏が一族企業の不正で支払いを命じられた民事訴訟を巡り、控訴に必要な保証金が当初の4億5千万ドル余りから1億7500万ドルに減額された。
それでも、
刑事事件を含む多額の訴訟費用が負担となっている厳しい台所事情に変わりない。本選に向けた選挙戦が正式にスタートする7月の共和党大会前後で資金繰りが悪化すれば、重要なアピール機会を逃すことにもなりかねない。
2024.03.28-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240328-PAS6KPAJSRPQ3ADIF6SV77ECVU/
トランプ氏が特製聖書を発売、1冊9000円 選挙資金や訴訟費稼ぎか
11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領は27日までに、
特製の聖書を1冊59・99ドル(約9000円)で発売した。
支持層に多い敬虔なキリスト教徒らが購入することを当て込み、選挙資金のほか、自身が抱える民事、刑事訴訟にかかる莫大な弁護士費用に充てたい考えだとみられている。
トランプ氏は一族企業の不正を巡る民事訴訟で4月上旬までに、資産の差し押さえを避けるために必要な保証金1億7500万ドルの納付を命じられており、大統領選に向けて厳しい資金繰りに直面している。
被告人として撮影された自身の「マグショット」(逮捕時などの顔写真)をプリントしたTシャツなどの商品も発売している。
新たに販売したのは「ゴッド・ブレス・ザ・USA聖書」。トランプ氏は「米国民は一家に1冊、聖書が必要だ。私もたくさん持っている。一番大好きな本だ」と宣伝している。
(共同)
2024.03.27-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240327-M3H7OLPPOZNFTBRGAQNHNYCP6I/
トランプ氏のSNS「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」が上場 株価上昇、将来売却も
トランプ前米大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業が26日、
「特別買収目的会社(SPAC)」と合併する形で米ナスダック市場に上場した。前身のSPACの前日終値より約16%上昇して取引を終えた。11月の
大統領選で共和党候補指名を確実にしたトランプ氏が約6割を保有するとされ、将来は保有株を売却して資金を捻出するとの見方もある。
運営企業は「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」。ロイター通信によると、
トランプ氏は6カ月間のロックアップ規制があるため、期間中の保有株の売却や保有株を担保にした借り入れは原則としてできないとみられる。
トランプ氏は2021年の議会襲撃事件を受け、情報発信に使っていたツイッター(現X)やフェイスブックのアカウントを凍結された。
代替手段としてトゥルース・ソーシャルを設立した。
(共同)
2024.03.19-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240319-ANO5B3HLLJJHVMUH7OBJCUPERA/
トランプ氏、一族企業の不正訴訟で「670億円の罰金払えず」 大統領選の資金繰りに影響も
トランプ前米大統領の代理人弁護士は18日、
トランプ氏の一族企業の不正で4億5000万ドル(約670億円)余りの罰金を命じたニューヨーク州地裁判決について、控訴に必要なほぼ同額の現金を納付できず、支払いを保証する債券の確保も「実質的に不可能」だと明らかにした。州高裁に対し、
判決差し止めや債券の提出免除を求めた。
州高裁が請求を棄却し、
トランプ氏側が債券を提出できなければ現金の工面を余儀なくされる。11月の大統領選の資金繰りに影響する可能性もある。
裁判資料によると、
トランプ氏側は約30の保証会社に接触し、担保を提示して債券発行を求めた。高額過ぎる上に不動産を担保として受け付けられないとして、全社に断られた。
州地裁は2月、提訴した州側の主張通り、一族企業が資産価値を過大に見せかけ、金融機関から有利な条件で融資を受けたと認定した。
(共同)
2024.03.16-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240415-S2XFB475RBNVZINWGAEBQR4OEU/
トランプ氏の初公判開始 不倫口止め事件「政治的迫害だ」 入廷前に批判
トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件の初公判が15日、ニューヨーク中心部にあるニューヨーク州地裁で開かれた。
大統領経験者の刑事責任が問われるのは米国史上初で、トランプ氏が起訴された4つの事件で公判を迎えるのは初めて。バイデン大統領と再対決する11月の大統領選への影響も注目される。
トランプ氏は15日、厳重な警備の中、車列で州地裁に到着し、法廷内に入った。四つの
事件全てで無罪を主張している。入廷前に裁判所内で記者団に対し、事件で起訴されたことについて「政治的迫害だ」と批判した。
実質審理に入る前に、陪審員選任手続きが数日間続く見込み。
陪審員候補の市民に職業や学歴、トランプ氏との関わりなどを質問して検察と弁護側、判事が不適切だと判断した候補を除外し、12人の陪審員が選ばれる。
(共同)
2024.02.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240214-KRWOS3NMFJPFBOYXO67J4L7PO4/
米上院、ウクライナ支援含む緊急予算案可決 トランプ氏に近い下院は困難か
【ワシントン=渡辺浩生】米上院は13日、ウクライナやイスラエルへの支援を含む総額約950億ドル(約14兆3000億円)規模の緊急予算案を超党派の賛成を得て可決した。
財源の枯渇で滞るウクライナ支援を継続するには下院での承認が必要。ただし、
下院はウクライナ支援に反対するトランプ前大統領に近い野党共和党が多数派で、可決される見通しはたっていない状況だ。
緊急予算案はウクライナ支援約600億ドル、イスラエル支援約140億ドルに加え、パレスチナ自治区ガザなどへの人道支援、インド太平洋の同盟友好国支援を盛り込んだ。上院(定数100)の採決は民主党に加え共和党22人も賛成に回り、必要な60議席を上回る賛成70、反対29で可決した。
緊急予算は昨年10月、バイデン大統領が、ウクライナなど対外支援に南部国境から記録的流入が続く不法移民対策を一括した案を議会に要請。しかし、11月の大統領選の再選を目指すトランプ氏は現政権下での不法移民対策強化に異を唱えた。トランプ氏の発言も影響して同案は7日の上院の採決で否決され、民主党の主導で対外支援に絞った予算案に切り替えた。
ロシアの侵略が続くウクライナは兵器不足に悩んでおり、同国のゼレンスキー大統領は13日、「私たちにとり、米国の継続的な支援はロシアの侵略から人命を守ることになる」と歓迎の声明を発表し、下院での可決にも期待を示した。
ただし、
トランプ氏は最近、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛義務を軽視する発言をし、NATOが結束してきたウクライナ支援にも反対する。トランプ氏に近いジョンソン下院議長は緊急予算案に賛成しない意向を示している。
2024.01.27-産経新聞(夕刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240127-QJCCHEUM5ZH5FMEL7ZFUISKMTM/?outputType=theme_weekly-fuji
トランプ復活へ備えは十分か 安倍晋三氏亡き後、制御不能の恐れ 高橋洋一
(元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一)
米共和党の大統領候補指名争いの初戦となったアイオワ州で、ドナルド・トランプ前大統領が圧勝した。
トランプ氏がこのまま大統領選の本選にも勝つ可能性はあるのか。もしトランプ氏が大統領に返り咲けば、日本にどのような要求をしてくることが考えられるだろうか。
共和党の候補者争いでは、
昨年3月ごろまではフロリダ州知事のロン・デサンティス氏がトランプ氏を追い上げていた。だがトランプ氏は独走状態となり、デサンティス氏は大統領選からの撤退を表明した。
このまま、大統領選がジョー・バイデン大統領対トランプ氏の争いになったら、現時点ではトランプ氏が優勢と伝えられている。ちなみに、米国の政治情報サイト「リアルクリアポリティクス」の大統領選の「賭け率」は、
トランプ氏が41・5、バイデン氏が30・0、その他28・5となった。昨年9月末にトランプ氏がバイデン氏を逆転して以降、差が拡大しており、トランプ氏が大統領に返り咲く可能性はかなり高まっている。
トランプ氏は、徹底的な「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」だ。これはかつて「モンロー主義」と呼ばれていたもので、
米国人の多数の支持を得やすい。もともと米国自体が大きな国であり、自国以外のことには大きな関心を示さない傾向もある。トランプ氏はこうした米国人の平均的な支持を得ている。
トランプ氏が2016年11月に大統領選を制した直後、当時の安倍晋三首相は外務省の反対を押し切って渡米し、トランプ氏と面会した。安倍氏はトランプ氏の個人的な信頼を得て、安倍・トランプ時代には日米間で懸案は全くなかった。世界の指導者は、トランプ大統領を説得できない時には、安倍氏の助けを借りることも少なくなかったようだ。
トランプ氏は、前回の大統領当時は「新米」だったので、それなりに米国務省の言うことを聞いた。しかし、今回トランプ氏が大統領になれば2回目で、
安倍氏もいないので、誰もトランプ氏を御する者はいない。北大西洋条約機構(NATO)からの離脱、ウクライナへの支援停止、台湾への不干渉などが現実化する可能性はある。特に
「台湾有事」になったとき、
日本の南西諸島のうち先島諸島は「有事」になってしまう。台湾の海上封鎖が行われれば、軍事的に不可避なことだ。
これらが日米安全保障条約の対象であるのは当然だが、
有事の際に米軍が自動的に出てくるわけではない。まずは自衛隊が防衛して、当面米軍の援軍は期待できないとみるべきだろう。
いずれにせよ、トランプ氏が大統領になった場合、
日本独自の負担を強いられる公算はかなり大きい。
安倍氏の盟友だった麻生太郎自民党副総裁が、トランプ氏周辺と接触したと伝えられている。安倍氏の「人たらし」は世界レベルだったが、今後、麻生氏がどこまでできるのか。
日本の国益がかかっているので、麻生氏に大いに期待したいところだ。
(元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一)
2024.01.26-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240126-HSPKOWJIFFKX5LJVUVITK4SZDI/
トランプ氏、名誉毀損否定 訴訟出廷、性的暴行巡り
トランプ前米大統領が女性作家への性的暴行を否定し、
作家の名誉を傷つけたとして損害賠償を求められた訴訟の審理が25日、ニューヨークの連邦地裁で開かれた。
トランプ氏が出廷し、性的暴行の否定に名誉毀損の意図はなく「自分自身と家族、大統領職を守りたかっただけだ」と証言した。米メディアが伝えた。
複数の刑事、民事訴訟を抱えるトランプ氏は、
11月の大統領選の共和党候補指名争いの合間に頻繁に出廷している。
「魔女狩りだ」と訴え、
トランプ氏を攻撃する政治的な動きだと支持層にアピールしてきた。
トランプ氏はこの日、女性作家を傷つける意図はなかったとしながら
「彼女は全くの虚偽を言った」と述べ、
判事に発言を遮られた。26日に結審する見込み。
原告の作家ジーン・キャロルさんは、1990年代半ばにトランプ氏にニューヨークの高級百貨店の試着室で強姦されたと告白した。
(共同)
2024.01.24-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240124-Z7LF7FUAEBINJPCXNY6ROLS44I/
人類滅亡へ「残り90秒」 終末時計、最短維持
米誌ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツは23日、
緊張する中東情勢や、高度な人工知能(AI)の登場、気候変動といった脅威を分析し、
人類滅亡を午前0時に見立てた「終末時計」の残り時間を「90秒」と発表した。1947年の創設以来、最短となった昨年と同じ残り時間を維持した。
ノーベル賞受賞者を含む科学や政策の専門家らが、過去1年の世界情勢に基づいて
人類滅亡までの残り時間を比喩的に決め、毎年発表している。解決に向けた行動を呼びかける狙いもある。
2020~22年は残り100秒としていた。昨年はロシアのウクライナ侵攻や核使用への切迫感などを考慮し、針を10秒進めた。
(共同)
2023.12.11-毎日新聞(KYODO)-https://mainichi.jp/articles/20231210/k00/00m/030/140000c
オスプレイ、製造過程で不正か 米司法省とボーイングが9月和解
米航空大手ボーイングによる米軍輸送機オスプレイに使う複合材の製造過程で、
必要な基準を満たさない不正があったと司法省が訴え、
同社が810万ドル(約11億7400万円)を支払う内容で9月に和解していたことが10日までに分かった。不正は内部告発で発覚し、AP通信によると
80機以上に影響すると指摘されていた。
和解についてボーイングはAPに
「法的責任を認めたわけではない」とした。
鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故を念頭に「日本での事故原因は依然分かっておらず、要請があれば支援の用意がある」と回答した。
(共同)
2023.12.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231207-CAWSR2QZN5LMROBFD5IB2U2DLI/
「トランプ党」さらに鮮明 共和造反で解任の前下院議長が辞職へ
【ワシントン=大内清】米共和党のマッカーシー前下院議長は6日、
2025年1月の任期を待たずに年内いっぱいで下院議員を辞職すると明らかにした。
マッカーシー氏は今年10月、同党のトランプ前大統領に近い保守強硬派の造反で議長を解任され、党内で存在感を失っていた。重鎮だった
マッカーシー氏が強硬派との権力闘争に敗れる形で退場することで、共和党がいっそう「トランプ党」の性格を強めるのは確実だ。マッカーシー氏の辞職により、下院(定数435)の勢力は
共和220、民主213となる。
同氏は6日の保守系紙ウォールストリート・ジャーナルに寄稿し、
「米国民に新しい形で奉仕するため、年末で下院を去ると決めた」と表明。
今後は「最良で最も賢明な人々をリクルートする」ことで党勢拡大に貢献したいとした。
マッカーシー氏は今年1月の議長選出時、バイデン政権と民主党への「妥協なき対決」を主張する強硬派の抵抗を受け、議長解任動議の手続きを簡素化するなどの譲歩を余儀なくされた。強硬派はその後、大幅な歳出削減などを主張して24会計年度(23年10月~24年9月)予算案の承認を拒否。
マッカーシー氏は9月末、予算執行ができなくなる「政府閉鎖」を回避するため、時限的に政府支出を手当てする「つなぎ予算」を民主党との合意で成立させた。
しかし強硬派の代表格である
ゲーツ下院議員が、マッカーシー氏が民主党に譲歩したとして議長からの解任を要求。
これに民主党と一部の共和党議員が同調し、マッカーシー氏は10月に議長から解任された。同氏は、
解任を主導したゲーツ氏ら8人を「クレイジー・エイト」と呼び、敵意をあらわにしていた。
ゲーツ氏をはじめとする強硬派の大半は、来年の大統領選で返り咲きを狙うトランプ氏を熱烈に支持している。
中核メンバーは十数人~30人程度ながら、下院における共和党の優位がわずかなため党内のキャスチングボートを握る。
本予算案の承認やウクライナへの軍事支援継続に反対を続けており、今後も米政治の不安定要因となりそうだ。
2023.12.05-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20231205/k00/00m/030/029000c
米司法省、スパイ容疑で元外交官を訴追 キューバとつながりか
【ニューヨーク中村聡也】
米司法省は4日、カリブ海の社会主義国キューバ政府の下で40年以上にわたりスパイ活動をしていた疑いなどで駐ボリビア米大使を務めた元外交官の男(73)を
刑事訴追したと発表した。国家機密にアクセスができて、外交政策の立案にも影響を与えていたとしている。
訴追されたのは、南米コロンビア出身で米国籍のA容疑者。訴追状によると、
1981年ごろからキューバの諜報(ちょうほう)機関のスパイとして活動を始め、偽造パスポートを使って渡航しキューバの関係者と会合したりしていた。
容疑者は81年から2002年まで米国務省に勤務する傍ら、国家安全保障会議(NSC)の幹部や駐ボリビア大使などを務めた。
06~12年には中南米カリブ海を管轄する米南方軍の軍事顧問に就いていた。
司法省は
「外国のスパイによる米政府への最も長期にわたる潜入(事例)の一つ」としている。ただ、容疑者がどのような情報を入手しキューバに渡していたかなどは明らかにしていない。
事件を巡っては、
情報提供を受けた連邦捜査局(FBI)が22年11月以降、おとり捜査官を通じて容疑者に接触。米国を「敵」と述べたり、キューバ革命の指導者の故フィデル・カストロ氏を「コマンダンテ」(スペイン語で司令官)と呼んで称賛したりしていたという。AP通信によると、今月1日に南部フロリダ州マイアミで逮捕されていた。
国務省のミラー報道官は4日の記者会見で「この問題に関して、
長期的な国家安全保障への影響を見極めていく」と述べた。
【ニューヨーク中村聡也】
2023.11.27-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20231127-VOKM4UQVVZJN5HVGXKY6CSLP6M/
米、窒素吸入による死刑を初執行へ 薬物注射の失敗相次ぎ
米南部アラバマ州で来年1月、窒素吸入による死刑執行が実施される見通しとなった。
英医学誌は世界初としている。
米国の死刑で40年以上使われる薬物注射は失敗が相次ぎ、死刑囚が苦しむ事例が発生したためだ。
擁護派は窒素吸入なら苦痛がないと主張するが「根拠はなく情報開示も不十分だ」との批判も出ている。
米国で薬物注射による死刑執行が始まったのは1982年。鎮静剤と筋弛緩(しかん)剤、心臓を止める薬を注射するのが一般的だ。だが
製薬会社は製品が死刑に使われるのを嫌い、流通を制限。注射の担当官の技術が未熟で失敗する事例も起きている。
昨年11月には
アラバマ州で殺人罪で有罪となった50代のスミス死刑囚が寝台に数時間固定され、何カ所も針を刺されて著しい苦痛を経験。
再び薬物注射による死刑執行をしないことなどを求めて訴訟を起こし、
「問題を避ける現実的な手段は窒素吸入だ」と主張した。
(共同)
2023.10.13-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20231013-QMVM5VR24BL2PME4UMJJ5HJCJM/
中露同時戦争備え軍拡提言 アジアに核兵器配備を 米議会の核戦略委報告書
米議会が超党派で設置した
戦略態勢委員会(委員長・クリードン元国防次官補)は12日、米国は核保有国のロシアと中国との同時戦争に備える必要があるとする報告書を発表した。核戦力の現代化と通常戦力の増強を進め、
アジア太平洋地域に核兵器を配備すべきだと提言した。
バイデン政権は昨年発表した核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」で核兵器の現代化に投資する一方で、
軍拡競争は避けると強調していた。
報告書は「中国による核戦力の急速な拡大とロシアが核兵器への依存を高めていることが、
米国の安全保障に前例のない脅威をもたらしている」とし、2027~35年に中露の危険性が一層高まり、紛争が生じれば核戦争に発展する恐れもあると警告した。
その上で、アジア太平洋地域での米国と同盟国の通常戦力の優位性も低下しているとし、
核兵器の配備を検討する必要があるとした。
(共同)
2023.09.30-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230930-QQCA44IHDRPNPJQ3QMQ4U3BAMA/
ファインスタイン議員死去 米女性政治家の草分け
米女性政治家の草分けで、西部カリフォルニア州選出の民主党上院議員ダイアン・ファインスタイン氏が28日、ワシントンの自宅で死去した。90歳だった。在職は約31年で、
女性として史上最も長く上院議員を務めた。現職上院議員で最年長でもあった。死因は明らかになっていないが、帯状疱疹の発作で健康状態が悪化していた。
バイデン大統領は「真の先駆者だった」と業績をたたえる声明を発表。クリントン元国務長官はX(旧ツイッター)で「女性としての新境地を開拓した」と投稿した。
上院(定数100)の勢力は無所属3人を含む民主党系50、共和党49、空席1となった。ファインスタイン氏の死去で空いた議席は、カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)が指名するため、
大勢に影響はない。
(共同)
2023.09.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230923-OR2U7BJ5KRISRMESU4HE3TECEA/
米「政府閉鎖」の恐れ 来月1日以降、共和強硬派が予算拒絶 ウク支援に影響も
【ワシントン=大内清】米政府の2024会計年度(23年10月~24年9月)予算を巡る下院協議が難航し、一部の機関が10月1日以降、予算を執行できない「政府閉鎖」に追い込まれる公算が大きくなっている。
大幅な歳出削減でバイデン政権を追い詰めることを狙う野党・共和党の保守強硬派が、閉鎖回避に向けた当面の「つなぎ予算」に反対しているためだ。
同派はバイデン政権が求めるウクライナ支援の追加予算承認も拒否。院内をまとめられない共和党・マッカーシー下院議長は21日、「理解できない。すべてを焼き払おうというまったく新しい考えを持った人々だ」と述べ、言葉を選びながらも身内である保守強硬派への怒りをあらわにした。
政府予算を巡っては
6月、国債のデフォルト(債務不履行)回避に向けたバイデン政権と与野党の交渉の末、24会計年度の支出を23会計年度並みに抑制することなどが決まった。しかし、共和党の保守強硬派はこれに強く反発。歳出の大幅削減やウクライナ支援の停止、同派が左派的とみなす政策廃止などを主張し、予算承認を拒否している。
共和党は下院の過半数を有するものの、
民主党との議席差はわずか。来年の大統領選で返り咲きを狙うトランプ前大統領に近い保守強硬派の中核グループは、勢力としては十数人にすぎないが、キャスチングボートを握る。
共和党は今月、
「政府閉鎖」を回避し、予算成立までの時間を稼ぐため、1カ月間の「つなぎ予算」案をまとめた。裁量的経費の支出を前年度比で8%削減するなど保守強硬派の要求に配慮した内容だったが、同派はなおも反対。
マッカーシー氏の21日の発言は、こうした非妥協的態度に向けられたものだ。
年度末の今月30日までに何らかの予算措置が成立しない場合、
政府機関で緊急性の低い部局は閉鎖される。軍兵士や法執行機関が無給状態になるほか、
ウクライナへの武器供与や災害対応、中小企業支援などにも影響する。ホワイトハウスは
「下院共和党の過激派が米国をカオス(混沌)に導こうとしている」などとし、実質的に少数の保守強硬派に牛耳られた共和党を非難している。
米有力シンクタンク「ブルッキングス研究所」によると、過去に
「政府閉鎖」が複数日にわたったケースは
4例ある。クリントン政権(民主)時代の1995~96年には、歳出水準を巡り政権・与党と共和党の対立が強まり、2度にわたり計26日間の閉鎖に追い込まれた。オバマ政権(民主)下の2013年には、医療保険制度改革法(オバマケア)の予算を巡る党派対立から政府閉鎖が16日間続いた。また18年末から19年1月には、トランプ政権(共和党)によるメキシコ国境での「壁」建設予算などを巡り、政府閉鎖が35日間続いた。ただしこの際は、歳出の主要部分は先行して承認されたため、閉鎖は部分的なものにとどまった。
2023.09.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230909-KBOSL4MSKNOIFH6DW3KP3HGNKM/
米、イラン産原油を押収
米司法省は8日、
イラン革命防衛隊が関与した原油取引を摘発し、タンカーで輸送したイラン産の原油98万バレル超を押収したと発表した。数百万ドルに相当するという。取引は米国が科す制裁違反に当たるとしている。
米国は
革命防衛隊をテロ組織に指定している。発表は「違法な原油取引が革命防衛隊の有害な活動を支えている」と指摘した。(共同)
2023.08.16-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230816-Q4ARHUSVOFJKXMLH3FDXRMXZSQ/
イランの核開発抑制を歓迎 米、軟禁5人の帰国期待
ブリンケン米国務長官は15日の記者会見で、
イランが核兵器級に近い濃縮ウランの蓄積のペースを大幅に減速させたとの報道を巡り、核開発を抑制するための「あらゆる措置を歓迎する」と述べた。報道の真偽の確認は避けた。
「イランに核兵器を保有させないとのバイデン大統領の決意は変わらない」とも強調した。
両国は囚人交換や、米国の制裁に沿って韓国で凍結されたイラン資産約60億ドル(約8700億円)の凍結解除で合意している。
ブリンケン氏は、イランの刑務所から釈放され、軟禁下にある米国人5人について「数週間以内に帰国できると期待している」と述べた。
野党共和党は、資産凍結解除がイランを利すると批判している。ブリンケン氏は、米政権の対イラン政策に変化はないと強調。凍結解除で合意した資産は、人道支援目的に使途が限られるよう厳しく監視すると述べた。(共同)
2023.08.02-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230802-SQK4XYF3GVN3JIS54K5OFFM6PY/
トランプ氏3度目起訴 選挙結果の転覆を共謀 大統領選への影響必至
【ワシントン=大内清】2020年米大統領選で敗れたトランプ前大統領の根拠のない不正主張が、支持者による21年1月の連邦議会襲撃事件につながったことを巡り、首都ワシントン連邦地裁の大陪審は1日、
選挙結果を覆すために公的手続きの妨害を共謀したなどとする
4つの罪でトランプ氏を起訴した。同氏の
刑事訴追は3度目。大統領自らが米国の民主主義を根幹から揺るがした事件は、約2年半を経て重大局面を迎えた。
トランプ氏の熱烈な支持者は起訴に強く反発。同氏が返り咲きを狙う24年11月の次期大統領選に裁判の行方が影響するのは必至だ。
捜査を指揮するスミス特別検察官は同日、
事件について「政府や選挙の根本機能の阻害を狙った被告(トランプ氏)の噓であおり立てられた」と指摘した。トランプ氏の共謀者らの捜査も継続するとしている。
トランプ氏は声明で、起訴は自身の返り咲きを阻止しようとする「犯罪者のバイデン(大統領)一家と司法省の選挙妨害だ」と主張した。米メディアによるとトランプ氏は3日に出廷し罪状認否に臨む見通し。
起訴状によると、トランプ氏は20年11月の大統領選後、実際には不正はなかったと知りながら虚偽の不正主張を継続。側近の個人弁護士や政治コンサルタントらと共謀し、西部アリゾナや南部ジョージアなど複数の州の高官や議員に対し、不正な手段で選挙結果を覆すよう働きかけた。また、21年1月6日の議会による選挙結果の確定手続きを覆すため、支持者に議会へ向かうよう扇動。これを受けて一部の支持者が議会に乱入し手続きを妨害した。
トランプ氏は、不倫関係にあったポルノ女優への口止め料支払いを巡り今年3月に、
機密文書の持ち出しを巡り6月に、それぞれ起訴された。
2023.07.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230719-2MZAEMQMDJP65MBVV62NKFRSMA/
トランプ氏、議会襲撃事件で「捜査対象」 特別検察官から通知、近く出頭「逮捕・起訴される」
(ワシントン 大内清)
米共和党のトランプ前大統領は18日、
2020年大統領選でのトランプ氏の敗北を覆すために支持者たちが21年1月に連邦議会を襲撃した事件を捜査する特別検察官から、自身が「捜査対象」になっていると通知する書簡を受け取り、近く事件を審理する大陪審に出頭するよう求められたと明らかにした。自身の交流サイト(SNS)に声明を投稿した。
「逮捕・起訴される」だろうとしている。
実際に起訴されれば、
トランプ氏にとっては3度目の刑事訴追となる。トランプ氏は、かつて
不倫関係にあったポルノ女優への口止め料支払いを巡って3月に東部ニューヨーク州の大陪審で、
機密文書の持ち出しに絡むスパイ防止法違反などの罪で6月に南部フロリダ州の連邦大陪審でそれぞれ起訴されている。
声明でトランプ氏は、16日夜に特別検察官からの書簡を受け取ったとし、その中で、大陪審への出頭は「4日以内」に行うよう求められたと説明した。書簡に捜査容疑などが明記されていたかなどは明らかにしていない。
トランプ氏は、自身に対する一連の捜査や起訴は、24年大統領選での返り咲きを阻止するために民主党のバイデン政権が行っている「魔女狩り」の一環だと主張している。
(ワシントン 大内清)
2023.07.09-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230709-XRM3YAGDQROU5JHN6OPSB73VHM/
米で小型機が墜落、炎上し6人死亡 カリフォルニア州の空港近く、4日前にも墜落事故
米カリフォルニア州リバーサイド郡にある空港の近くで8日、
小型飛行機が牧草地に墜落して炎上し、搭乗していた6人が死亡した。米メディアが伝えた。現場一帯は濃霧に覆われていたとみられ、操縦士が滑走路を見失った可能性もあるとみて運輸安全委員会(NTSB)が原因を調べている。
小型機はセスナC550で、墜落したのは午前4時過ぎ。同機はネバダ州ラスベガスを出発した後、カリフォルニア州南部を飛行していた。
空港付近では4日にも小型機が離陸直後に墜落し、1人が死亡、3人が負傷する事故があった。
(共同)
2023.07.06-Yahoo!Japanニュース(KYODO)-https://news.yahoo.co.jp/articles/295cc594a3dc55c09632b6192f136c0fc43a4b1a
トランプ氏、オバマ邸暴露か SNSに住所、襲撃の誘因にも
【ワシントン共同】トランプ前米大統領が6月29日に、
ワシントンにあるオバマ元大統領の邸宅の住所だとする情報をソーシャルメディアに投稿していたことが5日、検察が裁判所に提出した資料で分かった。投稿と同じ日に邸宅付近で武器を所持していた男が警察に逮捕されており、
男はトランプ氏の情報暴露を受けてオバマ氏を襲撃しようとした可能性がある。
男はA容疑者(37)で、海軍の元兵士。自らのソーシャルメディアのアカウントに住所を再投稿し、オバマ氏を名指しして「地獄で会おう」と書き込んでいた。実際に襲撃は行われず、オバマ氏は無事だった。
2023.06.10-Yahoo!Japanニュース(TBS NEWS DIG.)-https://news.yahoo.co.jp/articles/4ba23fd263b8e6a2c7901db11853c7bfd10939ce
核開発計画などの機密文書をシャワー室や倉庫に保管 トランプ前大統領起訴状で明らかに スパイ防止法違反など37の罪
機密文書を違法に持ち出した疑いで起訴されたアメリカのトランプ前大統領。公開された起訴状で、
核開発計画などの機密文書を邸宅のシャワー室などに保管していたことが明らかになりました。
スミス特別検察官 「本日、トランプ氏を国防情報に関連する違反の重罪と司法妨害の陰謀に加担した罪に問う起訴状を公開しました」
ケースが横倒しになり床に散らばった書類、シャワー室に雑然と積み上げられた段ボール。
フロリダ州の連邦裁判所が公開した起訴状にはトランプ前大統領が違法に持ち出した機密書類の保管状況を写した写真が含まれていました。 トランプ氏は国防に関する情報を不当に保持していたスパイ防止法違反など37の罪に問われていて、起訴状によりますと、おととしの大統領退任に際し、大量の機密文書をフロリダにある邸宅に持ち出しました。
その中には、
▼アメリカの核開発計画や、
▼外国の核戦力の情報などが含まれ、
床に散らばった書類にはアメリカやイギリスなど5か国で軍事機密を共有する枠組み「ファイブ・アイズ」にしか共有できないものも含まれていたといいます。
また、こうした機密書類を2回にわたり、自らの関係者や支援者らに見せていたということです。
アメリカ バイデン大統領 「(Q.司法長官と話をしましたか?)していないし、これからもしない。起きたことについてコメントは無い」 バイデン大統領やホワイトハウスは起訴について言及を避けています。
トランプ氏は13日に裁判所に出廷し、罪状認否に臨む見通しですが、
起訴状の公開後も自らの無実を主張しています。
TBSテレビ
2023.06.09-NHK NEWS WEB-.https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230609/k10014094581000.html
トランプ前大統領 機密文書問題めぐり起訴か 米メディア
アメリカの主要メディアは、
トランプ前大統領の自宅から最高機密を含む複数の機密文書が見つかったとされる問題で、
トランプ氏が連邦大陪審に起訴されたと報じました。トランプ氏は、弁護士から起訴されたと連絡があったとした上で「私は無実だ」と反発しています。
今回の事案をどうみればいいのか。解説を動画と記事それぞれでお伝えしています。
この問題は、FBI=連邦捜査局が去年8月、南部フロリダ州にあるトランプ前大統領の自宅を捜索し、最高機密を含む複数の機密文書が見つかったとされるもので、アメリカ司法省は独立性の高い特別検察官を任命し、捜査を進めています。
アメリカの複数の主要メディアは8日、トランプ氏がフロリダ州マイアミの連邦大陪審に起訴されたと相次いで報じました。
有力紙、ニューヨーク・タイムズは、関係者の話として、
トランプ氏は、政府機関が持ち出された機密文書を取り戻そうとしたのに対し、共謀して妨害するなど7件の罪に問われていると伝えています。
トランプ氏はことし3月、みずからの不倫の口止め料の支払いをめぐり、ビジネス記録を改ざんしたとして、ニューヨーク州の大陪審に起訴されましたが、アメリカ大統領経験者が連邦レベルの捜査に基づき起訴されれば、初めてです。トランプ氏は、みずからのSNSに「
腐敗したバイデン政権が私を起訴したと弁護士に連絡があった」と書き込みました。
その上で「アメリカ大統領経験者にこのようなことが起きるとは、考えてもいなかった。
私は無実だ」と強く反発しています。
来年の大統領選挙に立候補しているトランプ氏は、共和党内での支持率は今月4日時点で56%にのぼり、共和党内の最有力候補者となっていて、捜査の行方に高い関心が集まっています。
トランプ氏「わたしは無実 それを証明する」
トランプ氏は8日、みずからのSNSに動画を投稿し、「われわれの国は地獄に向かっている。司法省やFBIを武器として利用している」と述べ、バイデン政権が司法機関を利用して大統領選挙に介入していると強く批判しました。その上で「わたしは無実であり、われわれは、しっかりとそれを証明する」と強調しました。
共和党 マッカーシー下院議長 起訴に反発
野党 共和党のマッカーシー下院議長は、トランプ氏が連邦大陪審に起訴されたと報じられたことについて、「大統領が自分に対じする有力候補を起訴するのは信じがたいことだ。バイデン大統領は長年、機密文書を保管していた」とツイッターに投稿し、バイデン大統領の政治的な思惑が背景にあるとの認識を示して反発しました。
そして「私と法の支配を信じるすべてのアメリカ人は、この重大な不正に対してトランプ氏とともに立ち上がる」として、自分は無実だと強調するトランプ氏を支持する考えを示しました。
また共和党の候補者選びで、現時点でトランプ氏の最大のライバルになると目されている、フロリダ州のデサンティス知事もツイッターに「法の執行機関の武器化は自由な社会に対する致命的な脅威だ。私たちは長年にわたって政治的な立場によって法の適用が偏っていることを目の当たりにしてきた」と投稿し、今回の起訴は政治的なものだと批判しました。
機密文書問題をめぐる経緯
アメリカでは、大統領は、退任時に公務に関わるすべての文書や記録を国立公文書館に移して保存しなければならないことが、法律で定められています。
しかし、トランプ氏はおととしの退任にあわせて機密文書を含む資料を持ち出したとされています。国立公文書館は去年1月にトランプ氏のフロリダ州の自宅から15箱分の資料を公文書館に移したことを明らかにしています。
その後国立公文書館は司法省に通知し、
去年8月には、FBI=連邦捜査局がトランプ氏の自宅を捜索。最高機密を含む複数の機密文書を押収したとしています。
司法省は捜査を妨害する目的で機密文書などが隠されていた疑いがあったと指摘した上で、捜索の際に見つかったものだとして「最高機密」などと記された文書の写真を裁判所に提出しました。
さらに司法省は去年11月、独立性の高い特別検察官を任命し、捜査を進めていました。
機密文書をめぐっては、バイデン大統領の自宅や私的な事務所からも副大統領時代の機密文書などが見つかり、別の特別検察官が調べを進めているほか、ペンス前副大統領の自宅からも機密文書が見つかっています。
今回の事案をどうみればいいのか。ワシントン支局に駐在経験もある国際部の石井勇作デスクに聞きました。
Q1・・・トランプ氏、以前にも起訴されていましたが、今回の事案はどうみればいいのでしょうか。
A1・・・前回、3月は、みずからの不倫の口止め料の支払いをめぐりビジネス記録を改ざんしたとしてニューヨーク州の大陪審に起訴されたというものでした。
これに対して、今回は国家の機密に関わる事案で、大統領経験者が連邦レベルの捜査に基づき起訴されれば初めてということもあって、より重大な問題だという受け止めが広がる可能性はあります。
Q2・・・
来年のアメリカ大統領選挙にトランプ氏は立候補を表明していますが、影響はありそうでしょうか。
A2・・・
トランプ氏は疑惑を一貫して否定し、民主党側による恣意的な捜査で「選挙干渉」「魔女狩りだ」などと強く反発しています。
トランプ氏は、これまでも自身にネガティブな情報を「不当だ」とか「いいがかりだ」などと強く主張することで逆に支持の拡大につなげてきた面があります。
こちらのグラフにあるように、ことし3月に起訴された際には、むしろその後、支持率は上がっています。今回も起訴に反発するトランプ氏の熱心な支持者は、さらに結束するとみられます。
一方で、仮に今後、裁判で有罪判決を受けるようなことがあれば、大統領選挙の本選挙で無党派層の支持を得ることが難しくなるという見方も根強くあります。
司法手続きの進展次第では、現在は一部にとどまっている党内からの批判の声が高まる可能性もあり、今後の司法手続き、裁判が焦点となります。
2023.05.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230516-M56CPG76KVJVHH5R5VTOLYPUT4/
FBIのロシア疑惑捜査に「深刻な不備」 特別検察官が最終報告
【ワシントン=大内清】
2016年米大統領選で当選したトランプ大統領の陣営と、
選挙に干渉したロシアとの共謀が疑われた「ロシア疑惑」を巡る捜査の妥当性を検証してきた
ダーラム特別検察官は15日、最終報告書を発表し、捜査には「深刻な不備があった」と結論付けた。
報告書は、連邦捜査局(FBI)をはじめとする司法当局が共謀の存在を示す具体的な証拠がないのに強引に捜査を進めたなどとしている。
ロシア疑惑ではFBIが当初の捜査を主導し、これに反発したトランプ氏が17年に当時のコミーFBI長官を解任した。事態を受けて任命されたモラー特別検察官は19年3月、露政府とトランプ陣営の共謀を裏付ける証拠はないとする報告書を発表していた。
トランプ氏は、共謀疑惑はFBIと民主党による「でっちあげ」だったと主張。トランプ政権末期の20年10月に特別検察官に任命されたダーラム氏は、一連の捜査に違法性がなかったかなどを調査してきた。
報告書の発表を受けてトランプ氏は15日、自身の交流サイト(SNS)でFBIの捜査は「世紀の犯罪」だったと主張。FBIは声明で、当時の捜査に「誤り」があったと認めた上で、すでに必要な改革を行っていると説明した。
2023.05.12-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230511-W42OYMCZCZK27IWQS2CXYK5HZ4/
トランプ氏がデフォルト容認発言 米集会で
【ワシントン=大内清】
2024年の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領は10日、CNNテレビが東部ニューハンプシャー州で主催した共和党支持者との対話集会に参加した。
米政府のデフォルト(債務不履行)回避に必要な債務上限引き上げ問題を巡り、共和党が強く主張する大規模な歳出削減にバイデン大統領が応じないならば「デフォルトさせればいい」と主張した。
債務上限問題で共和党は、引き上げを認める条件として今後10年間にわたり連邦予算を大幅に削減するよう要求。これに対しバイデン政権や民主党は、債務上限の引き上げと将来の歳出見直しの議論は切り離して行うべきだと主張している。
トランプ氏も在任中は債務上限引き上げを党派間の交渉材料にすべきでないとの立場だった。司会者からなぜ考えを変えたのかと問われると、「今は大統領ではないから」と答えた。
ロシアの侵略を受けるウクライナ情勢では、当選すれば「戦争を24時間以内に終わらせる」と豪語。住民の殺害や連れ去りなどを繰り返しているプーチン露大統領を「戦争犯罪者」と呼ぶことは「(ロシアとの)取引を難しくする」とし、「後で議論すればいい」と述べた。
ウクライナへの支援を継続する意思があるかとの質問には回答を避けた上で、地理的にウクライナに近い欧州がより多くを負担するべきだとした。
トランプ氏はまた、20年の大統領選で落選したのは「大規模な不正があったからだ」とする従来の主張を繰り返した。大統領に返り咲けば、21年1月に起きた連邦議会襲撃事件で有罪評決を受けている支持者たちの「多くに恩赦を与える」と語った。
CNNによると、トランプ氏がCNNに出演したのは、初当選した16年大統領選の期間中以来。トランプ氏は在任中からリベラル系のCNNを「フェイクニュース」だと非難していた。
対話集会の会場となったニューハンプシャー州は、
大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで序盤の鍵を握る重要州。米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の集計によると、トランプ氏は現在、同党内で50%超の支持を集め独走している。
2023.05.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230510-3SAJGBFSZNPXRDCEIMIAYMIYZM/
トランプ氏の約30年前の性的暴行、民事訴訟で認定 連邦地裁、強姦は認めず
【ニューヨーク=平田雄介】米ニューヨーク州の連邦地裁の陪審は9日、
元コラムニストの女性(79)が約30年前にトランプ前大統領(76)から性被害を受けたとして損害賠償などを求めた民事訴訟で、
トランプ氏による性的虐待と名誉毀損を認め、500万ドル(約6億7600万円)の支払いを命じる評決を下した。トランプ氏は
控訴する方針。
トランプ氏が立候補を表明する2024年大統領選に評決が与える影響について、米メディアは「トランプ氏の中核的支持層が離れることはない」として「限定的だ」と伝えている。
女性はジーン・キャロルさんで、1995年か96年ごろニューヨーク市内の有名百貨店の試着室でトランプ氏から性的暴行を受けたうえ、その事実を2019年に公表した際、トランプ氏から「詐欺」と否定されて名誉を傷つけられたと訴えていた。評決はトランプ氏の強姦は認めなかった。
トランプ氏は9日、交流サイト(SNS)のトゥルース・ソーシャルに「
この女性が誰なのか全く分からない」と投稿し、評決について「恥ずべきもので、史上最大の魔女狩りが行われている」と非難した。
2023.04.05-REUTERS-https://jp.reuters.com/article/usa-trump-new-york-34-idJPKBN2W11KZ
トランプ氏無罪主張、業務記録改ざんなど34罪状 「激しく戦う」
[ニューヨーク 4日 ロイター] -
米ニューヨーク州の大陪審に起訴されたドナルド・トランプ前大統領(76)は4日午後、
ニューヨーク市内の裁判所に出頭し、業務記録の改ざんなどに絡む34件の罪状に対し無罪を主張した。
検察側は、
2016年の大統領選挙を控え、トランプ氏が自らの性的関係が公表されるのを抑えるため2人の女性への支払いを画策したと指摘。
選挙法違反を隠すために業務記録を改ざんしたと主張している。
2人の女性はポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんと、元「プレイボーイ」モデルのカレン・マクドゥーガルさん。判事は、次回の対面での審理を12月4日に設定した。
バイデン大統領は、トランプ氏の裁判に関するコメントを控えている。
罪状を合わせると、ニューヨークの法律では100年を超える懲役刑となるが、裁判で有罪になったとしても、
実際の懲役刑はこれよりもはるかに短くなる公算が大きい。
裁判官が許可した法廷内のカメラマンが撮影した写真には、弁護団に挟まれ、弁護席に座るトランプ氏の姿が写っている。トランプ氏は弁護士に挟まれて両手を組んで座り、「無罪を主張する」と述べた。
トランプ氏の弁護士、トッド・ブランチ氏はトランプ氏の罪状認否の後、記者団に対し「われわれは激しく戦う」と表明。トランプ氏は容疑に対して、いら立ち、動揺し、怒っているとし「トランプ氏はやる気に満ちている。止めるつもりはなく、ペースを落とすこともない」と述べた。
検察側は罪状認否手続きの間、トランプ氏が一連のソーシャルメディア投稿を行い、その中には
自身が起訴されれば「死と破壊」をもたらすという脅迫的な内容もあったと指摘。判事は各当事者に「暴力や内乱をあおるような発言は控えてほしい」と要請した。
紺色のスーツに赤いネクタイを締めたトランプ氏は裁判所の建物に入る際、集まった群衆に手を振ったものの、発言はしなかった。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の記者によると、トランプ氏は指紋を採取されたものの、顔写真は撮影されなかったという。
起訴に向けて取り組んだマンハッタン地区のアルビン・ブラッグ検事(民主党)は記者会見し「
われわれは本日、誰もが法の前に平等に立つことを保証するという、厳粛な責任を果たす。どんなにお金があっても、どんなに権力があっても、この不朽のアメリカの原則は変わらない」と述べた。同検事はトランプ氏や他の共和党員から、政治的な理由で同氏を標的にしたと非難されている。
マンハッタン地区で司法手続きを監視する団体で経歴がある
弁護士のアダム・カウフマン氏は、ブラッグ検事のチームが確かな証拠を提示したようだと指摘。事実関係を通じて業務記録改ざんを陰謀の一部としており、非常に効果的だとの見解を示した。
トランプ氏はこの日のうちにフロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」に戻り、午後8時15分(日本時間5日午前9時15分)から演説する。
202304.04-Yahoo!Japanニュース(毎日新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/c6973c7feca36139f6280d2ddc66ad0f5e0c2e3b
トランプ前大統領が出廷へ 起訴内容明らかに NY市警が厳戒
【ワシントン鈴木一生、ニューヨーク隅俊之】
米東部ニューヨーク(NY)州の大陪審に起訴された
トランプ前大統領(76)は4日、ニューヨーク市内の裁判所に出廷する。起訴内容は出廷後に明らかになる見通しだが、
2016年の大統領選直前に元ポルノ女優に支払った不倫の口止め料を巡る不正会計疑惑が関連しているとみられている。
トランプ氏側は起訴の不当性を訴え、全面的に争う姿勢を示している。
大統領経験者が起訴されたのは米国史上初めて。米メディアは
「歴史的な瞬間」と報じている。トランプ氏は4日の出廷前にNY州のマンハッタン地区の検察当局に出頭。指紋を採取され、顔写真も撮影されるとみられる。出廷後に起訴内容が告げられ、有罪か無罪かなどの答弁に臨む。4日中に保釈される可能性が高く、
トランプ氏は夜に南部フロリダ州の邸宅で演説すると発表している。
不正会計疑惑を巡っては、トランプ氏の顧問弁護士だったマイケル・コーエン氏が16年の大統領選直前、トランプ氏と過去に不倫関係があったと主張する元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに13万ドル(現在のレートで約1700万円)の口止め料を支払った。
トランプ氏はコーエン氏に親族企業を通じて弁済する際に「弁護士費用」と虚偽の会計処理をした州法違反の疑いが持たれている。
この支払いが選挙資金に関する州法に抵触するとの指摘もある。
米メディアは30以上の訴因があり、重罪が含まれているとの見方も報じている。トランプ氏の弁護人のジョー・タコピナ氏は2日のCNNテレビで
「弁護団で起訴内容を詳細に分析し、挑戦可能なあらゆる論点を検討する」と強調していた。
ニューヨーク市警はトランプ氏の支持者らによる抗議デモの拡大や暴徒化など最悪の事態に備え、厳戒態勢を敷いている。トランプ氏の宿泊先であるマンハッタン地区の「トランプタワー」前には、鉄柵のバリケードが何重にも設置された。
トランプ氏は3日にフロリダ州から専用機でNY入り。紺色のスーツに赤色のネクタイ姿で、トランプタワーに入る直前、数十メートル離れた報道陣の方に向かって左手を上げ、手を振った。
タワーのそばでは約30人がトランプ氏を支持する横断幕などを掲げた。NY在住のディオン・チニーズさん(54)は「魔女狩りだ。(トランプ氏と敵対する)民主党はトランプ氏が捕らわれる写真が見たいだけなのだ。そしてトランプ氏の口を封じたいのだろう」と述べ、起訴は政治的だと主張した。
【ワシントン鈴木一生、ニューヨーク隅俊之】
2023.03.31-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230331/k10014025091000.html
トランプ前大統領 NY州大陪審が起訴 4日にも出頭の可能性
アメリカ・ニューヨーク州の大陪審は30日、トランプ前大統領を起訴しました。罪状は明らかになっていませんが、
大統領経験者が起訴されるのは史上初めてです
アメリカの複数のメディアはトランプ氏の弁護士の話として、来週4日にもトランプ氏が出頭要請に応じる可能性があると伝えています。
“大統領経験者の起訴 史上初めて”
アメリカ・ニューヨーク州、マンハッタン地区の大陪審は30日、トランプ氏を起訴しました。
罪状は明らかになっていませんが、トランプ氏をめぐっては、
トランプ氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優に口止め料が支払われた問題について、検察が捜査を進めていました。
アメリカメディアによりますと、大統領経験者が起訴されるのは史上初めてだということです。また検察は「トランプ前大統領の弁護士と連絡をとり、起訴された罪について罪状認否のためのトランプ氏の出頭について調整を始めた」と発表しました。
アメリカの複数のメディアはトランプ氏の弁護士の話として、来週4日にもトランプ氏が出頭要請に応じる可能性があると伝えています。起訴されたことについて、トランプ前大統領は声明を発表し
「これは歴史上最大の政治的迫害と選挙への介入だ。民主党は、完全に無実な人間を起訴するという考えられないことをやった。この魔女狩りは、バイデンにとてつもない形で跳ね返ってくるだろう」としています。
トランプ氏は、来年行われる大統領選挙への立候補を表明していて、今後の選挙戦やアメリカ政治にどのような影響が出るのか注目されています。
口止め料めぐる問題とは
トランプ氏の罪状は明らかになっていませんが、アメリカのAP通信は、ニューヨーク州の大陪審は数週間、2016年にかつて
トランプ氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優に口止め料として13万ドルが支払われた問題へのトランプ氏の関わりについて調べていたと伝えています。
AP通信によりますと、トランプ氏の側近だった元顧問弁護士のコーエン氏が口止め料を支払い、トランプ氏の会社は、コーエン氏への返済を「弁護士費用」として帳簿に記載していたということです。
その上で、AP通信は複数の専門家の話として、トランプ氏が業務記録を改ざんした罪で起訴された可能性があると指摘しています。そして、その場合、改ざんが別の犯罪を隠すためなどに意図的に行われたかどうかが焦点になるとの見方を伝えています。
捜査指揮する検事に白い粉が入った封筒
口止め料が支払われた問題について捜査を指揮しているアルビン・ブラッグ検事は、2022年に黒人として初めてニューヨーク州マンハッタン地区検察の検事として就任しました。
海外メディアによりますと、今月24日にはブラッグ検事宛に殺害予告とともに、白い粉が入った封筒が届く事案があり、警察はトランプ前大統領に関する捜査との関連を調べています。
トランプ前大統領はブラッグ検事についてこれまでにみずからのSNSで、「この国にとって危険な存在で、今すぐ解任されるべきだ」と投稿するなど強く批判しています。
トランプ氏めぐり別の捜査も進む
トランプ氏をめぐっては、ほかにも司法当局による捜査が進められています。司法省は去年11月、特別検察官を任命し、
▽南部フロリダ州のトランプ氏の自宅から最高機密を含む複数の機密文書が見つかった問題や、
▽2021年、連邦議会にトランプ氏の支持者らが乱入した事件への関与について捜査を続けています。
また、トランプ氏が3年前の大統領選挙で敗れた南部ジョージア州の結果を覆すよう、州当局に圧力をかけた疑いでも州の検察が捜査しています。
トランプ前大統領が声明「歴史上最大の政治的迫害」
トランプ前大統領は声明を発表し「これは歴史上最大の政治的迫害と選挙への介入だ。民主党は、完全に無実な人間を起訴するという考えられないことをやった。この魔女狩りはバイデンにとてつもない形で跳ね返ってくるだろう」としています。
また、自身が関係する企業が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し「これはかつてない規模の国家に対する攻撃だ。自由かつ公正だった選挙に対する継続的な攻撃でもある。アメリカは今や三流国家だ」として強く反発しています。
共和党 マッカーシー下院議長「先例のない権力の乱用」
野党・共和党のマッカーシー下院議長はツイッターに投稿し「大統領選挙への介入の試みであり、われわれの国に取り返しのつかない損害を与えた」として、トランプ前大統領と不倫関係にあったと主張する女性に口止め料が支払われた問題について捜査しているニューヨーク州のマンハッタン地区の検事、ブラッグ氏を強く批判しました。
その上で「アメリカ国民はこの不当な行為を許容することはない。議会下院は、ブラッグ氏の先例のない権力の乱用の責任を追及する」と対決姿勢を示しました。
裁判所前はものものしい雰囲気
ニューヨーク、マンハッタンにある裁判所の前には、トランプ前大統領の起訴のニュースを受けて、多くのメディアが集まっています。周辺には多数の警察官が警戒にあたり、ものものしい雰囲気となっています。
トランプ氏の弁護士も起訴認める
トランプ氏の弁護士はアメリカの複数のメディアに対し起訴されたとの連絡は受けていると認めたうえで、罪状については現時点で知らされていないと話しています。
また、アメリカのニュースサイト ビジネスインサイダーは、弁護士が「ほかの事件と同様、私たちは最初から闘うつもりだ。即座に、積極的にこの誤った判断と闘う」と述べたと伝えています。
来年の大統領選挙への影響は
トランプ氏の起訴が伝えられたことを受けて、すでにトランプ氏自身が立候補を表明している来年の大統領選挙への影響が注目されています。アメリカのメディアは、
起訴されたり、今後、仮に有罪になったりした場合でも、立候補自体は可能だとの見方を伝えています。
背景にはアメリカの憲法が大統領になる要件について、
アメリカ生まれであることや35歳以上であること、14年間以上アメリカに居住していることなどとし、犯罪歴などが制約になると明記していないためです。
トランプ氏自身も3月、司法当局からの捜査で起訴された場合について「選挙戦からおりる考えは毛頭ない」と述べ、立候補の意思に変わりはないと強調しています。また、支持者やトランプ氏の求心力に与える影響についても大きな関心が集まっています。
トランプ氏をめぐっては、岩盤支持層と呼ばれる熱狂的な支持者が数多くいるとされています。2021年、連邦議会にトランプ氏の支持者らが乱入した事件を受けて、歴代大統領で初めて任期中に2度目となる弾劾訴追をされた際や、自宅から機密文書が見つかった問題で司法省による捜査を受けても、岩盤支持層が大きく離れることはありませんでした。
その一方で、去年秋の中間選挙でトランプ氏が推す候補者が激戦州で相次いで敗れ、求心力の衰えを指摘する声がもともとあることに加え、大統領経験者として史上初めて、起訴されたと伝えられたことを受けて、穏健な共和党支持層などの離反を招く可能性もあります。
世論調査 アメリカ国民は冷静に受け止め
ロイター通信などが先週行った世論調査によりますと「トランプ氏が法を犯していた場合、裁判にかけられるべきか」との質問に「強く賛同する」と「ある程度賛同する」と回答した人を合わせると
▽民主党支持者で94%、
▽共和党支持者でも80%にのぼっています。
さらに「トランプ氏が逮捕された場合、抗議活動に参加するか」との質問に対しても、
▽民主党支持者の96%、
▽共和党支持者の90%が
「参加しない」と回答するなど、アメリカ国民がトランプ前大統領の起訴に対して、冷静に見ていることがうかがえます。一方、「トランプ氏の起訴が取り沙汰されて以降のトランプ氏のふるまい」については「無責任だ」と回答したのが
▽民主党支持者では76%だった一方、
▽共和党支持者では29%にとどまっていて反応が分かれています。
アメリカのモンマス大学が3月、発表した共和党支持者に対して行った世論調査では「
誰に2024年の大統領選挙の共和党の候補者になってほしいか」という質問に対して
▽トランプ氏がトップで41%、▽次いで南部フロリダ州のデサンティス知事が27%、そして
▽ヘイリー元国連大使が3%とトランプ氏が依然として大きくリードしていて支持の根強さを示しています。
バイデン大統領「コメントすることは何もない」
トランプ前大統領の起訴について聞かれたバイデン大統領は31日、記者団に対し「コメントすることは何もない」と述べました。さらに記者団が質問のしかたを変えて繰り返し聞いても「トランプ氏についてはコメントしない」と述べるにとどめました。
トランプ氏起訴の可能性がメディアで取り上げられて以降、ホワイトハウスのジャンピエール報道官も記者会見で、「捜査が行われている事案についてコメントすることはない」と述べるなど距離を置く立場をとっています。
松野官房長官「コメント差し控えたい」
松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「報道は承知しているが、他国の内政に関わる事項についてコメントすることは差し控えたい」と述べました。
2023.03.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230323-6FZ5RQR4ENIORLUEVUBG5GVVWY/
トランプ氏、自ら予告した21日に逮捕されず 大陪審の審理も延期
【ニューヨーク=平田雄介】
トランプ前米大統領が不倫発覚を防ぐため違法行為に関与したとされる疑惑で、
トランプ氏が自ら予告した21日の逮捕はなく、22日も捜査に進展はみられなかった。
大統領経験者が刑事訴追されれば史上初の事件となり、トランプ氏が復活を目指す2024年大統領選の行方に影響するが、捜査のハードルも高いとみられている。
捜査しているのは米東部ニューヨーク州マンハッタン地区検察。一般市民で構成される大陪審に証拠を示し、起訴の判断を求めることになる。しかし22日に予定されていた
大陪審の審理は突然延期になった。理由は明らかにされていない。
疑惑について、米メディアは、
トランプ氏は16年大統領選の投票日の直前、トランプ氏と不倫関係を持ったと主張するポルノ女優に対し、フィクサーの男性に口止め料の支払いを肩代わりさせたと伝えている。
トランプ氏は一族で運営する不動産会社を通じ、男性に口止め料を返済した。この際の
会計処理を「訴訟費用」としたことが、ニューヨーク州法の虚偽事業記録作成にあたるという。
検察はさらに、
男性による口止め料の支払いをトランプ氏への不適切な選挙資金の提供とみなし、トランプ氏が違法な会計処理を通じて選挙資金の出所を隠蔽(いんぺい)したと主張する可能性があると報じられている。
ただ、大統領選の選挙資金違反には米連邦法が適用される。この場合、検察は州法と連邦法を組み合わせた異例の主張を展開することになり、有罪立証のハードルは高いとされている。
2023.03.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230315-BEAWNRLZRZNLRJTTPRQKWHLH5E/
デサンティス氏、侵略は「領土紛争」 共和知事、ウクライナ巡り波紋
【ワシントン=渡辺浩生】
米南部フロリダ州のデサンティス知事は14日までに、ロシアによるウクライナ侵略を「
領土紛争」として
同国へのさらなる関与は米国の「重大な国益」ではないとの見解を示した。2024年の大統領選で共和党候補指名争いへの出馬が取り沙汰されるが、ルールに基づく国際秩序を守る米国と同盟友邦国の共通の利益とするバイデン大統領との対立を鮮明にし、波紋を広げている。
FOXニュースの人気ホストで、プーチン露大統領を擁護する発言をしたことがあるタッカー・カールソン氏が共和党候補と目される人物にウクライナに関する質問状を送り、返答をツイッターに投稿した。
デサンティス氏は「米国の数々の重大な国益」に米国境の保護、米軍即応体制の整備、エネルギー安全保障確立、中国の経済・軍事力抑制を挙げたうえで
「ウクライナ・ロシア間の領土紛争にさらに巻き込まれるのはそれら(重大国益)のひとつではない」と回答。
「戦いの続く限り」続けるとするバイデン政権の支援を「空の小切手」の資金供給とし、「
明確な目的や説明責任を欠き、最も差し迫った課題から注意をそらすものだ」と批判した。
デサンティス氏はまだ出馬表明していないが、各種世論調査でトランプ氏に次ぐ高い支持率を維持。教育など内政課題で保守主義を鮮明にするが、外交姿勢が明らかになるのはまれだ。
ロシアの侵略を「
人道上の犯罪」とし
ウクライナ支援への結束を「自由と民主主義を守る戦い」とするバイデン氏と相反し、支援継続や介入の拡大に消極姿勢を示す一部の保守層の声を意識したものとみられる。
一方、トランプ氏は質問に「
私が大統領だったらロシアは間違いなくウクライナを攻撃しなかった」とし、欧州は「米国がウクライナ支援に払った同額を少なくとも払うべきだ」と強調。前政権で国連大使を務め、先月名乗りをあげた
ヘイリー氏は「ロシアが勝利したら最も緊密な友好国の中国とイランがより攻撃的となる」とし、関与は米国の重大利益と主張した。
2023.02.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230208-LNCACIK6VRJ55FCZYZ7QQDWKTI/
「バイデン氏はクレージー」 共和党反対演説はトランプ氏の子飼い 一般教書
【ワシントン=大内清】
バイデン米大統領の一般教書演説に対し、野党・共和党からは7日、トランプ前政権で大統領報道官を務めた南部アーカンソー州のサラ・サンダース知事が反対演説を行い、
バイデン民主党政権を「急進左派に完全に乗っ取られている」「クレージーだ」などと罵った。産業政策やインフラ整備などに重点を置いたバイデン氏の演説とは対照的に、「
(米国が)左派との文化戦争で攻撃にさらされている」などとイデオロギー色を前面に押し出した。
野党の反対演説は、党の次世代を担うと目される政治家が起用されるのが通例。サンダース氏は州都リトルロックからの演説で、メキシコ国境からの不法移民流入や各地の治安悪化はバイデン氏が元凶だなどとし、「最高司令官にふさわしくない」と主張した。
サンダース氏は、昨年11月の中間選挙でトランプ前大統領の推薦を受けて初当選した子飼い。今回の反対演説も、トランプ氏の主張や政敵を罵る手法をなぞったものとなった。
一方でサンダース氏は「
新世代の指導者が(米国を)率いるべき時だ」とし、
2024年大統領選への再出馬を宣言しているトランプ氏からの世代交代を促しているともとれる文言も盛り込んだ。
トランプ氏はこのところ、出馬が取り沙汰される南部フロリダ州のデサンティス知事ら党内ライバルの追い落としに躍起。演説からは、トランプ氏との距離の取り方に苦心する様子も見え隠れする。
2023.01.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230120-BJL5T4C5EZJ23GF63GJR4PF64U/
米、装甲車や歩兵戦闘車を供与 ウクライナ追加支援3200億円
【ワシントン=坂本一之】
米国防総省は19日、
ロシアの侵略を受けるウクライナに対し装甲車「ストライカー」90両など約25億ドル(約3200億円)の追加軍事支援を実施すると発表した。
米軍の主力戦車「エーブラムス」は含まれなかった。
追加軍事支援ではロシア軍の戦車に対抗する歩兵戦闘車「ブラッドレー」59両や対戦車ミサイル590発も供与。
ウクライナ軍の防空能力を高めるため移動式防空システム「アベンジャー」8基なども支援する。
欧州訪問中のオースティン米国防長官は20日、ドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地で開かれるウクライナ防衛を協議する関係国会合に出席する。各国のウクライナ支援では戦車の提供が焦点となっている。
2023.01.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230118-3QERC6T6UZOPBNS6IOLPX6FXJ4/
米・ウクライナ軍トップが会談 さらなる支援策要請
【ワシントン=大内清】
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は17日、
ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍のザルジニー総司令官とポーランドで会談した。両者が対面で意見交換するのは初めて。
ウクライナ軍は今春にも大規模な反攻作戦を開始するとみられており、
ザルジニー氏は会談でさらなる支援策を要請したものとみられる。
ザルジニー氏は声明で、会談では「勝利に向けて緊急に必要なものの概要を説明した」と述べた。同氏は昨年12月、英誌エコノミストに対し、ロシア軍に打ち勝つには「
戦車300両、歩兵戦闘車600~700両、榴弾砲500門が必要だ」と指摘している。
米国は今月、ブラッドレー歩兵戦闘車50両を含む約30億ドル(約3850億円)の追加軍事支援を発表したが、ウクライナ側の求める兵器の質・量とは大きな開きがある。ウクライナとしては、軍トップ同士の信頼関係を強め、さらなる支援を引き出したい考えだ。
ウクライナ軍にとっては防空態勢の強化も焦眉の急だ。今月14日に東部ドニエプロペトロフスク州の州都ドニプロの集合住宅に着弾した露軍のミサイル攻撃では少なくとも住民40人が死亡。露軍はウクライナ国民の士気をくじくため、各地の電力インフラへの攻撃も継続している。
一方、
米軍は17日、オクラホマ州の陸軍施設フォート・シルでウクライナ兵約100人に対する地対空ミサイルシステム「パトリオット」の使用訓練を開始した。訓練には数カ月を要する見通し。かねてウクライナが熱望してきたパトリオット配備が実現することで、両国の協力関係の強化が期待される。
AP通信によるとドイツ国内で15日、ウクライナ兵約500人を対象に、歩兵部隊と火砲、戦闘車を効果的に連携運用するための訓練が始まった。米軍は昨年末までに約3100人に訓練を施し、今後はその規模を拡大させる方針。国防総省は17日、オースティン国防長官とミリー氏が19日、独西部のラムシュタイン米空軍基地で対ウクライナ軍事支援を協議する関係国会合を開くと発表した。
2022.12.15-BBC NEWS Japan-https://www.bbc.com/japanese/63970609
アメリカ、ウクライナに地対空ミサイル「パトリオット」供与の見通し 米報道
アメリカがウクライナに対して、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を近く供与する見通しであることが明らかになった。複数の米メディアが13日に報じた。
複数の当局者によると、ジョー・バイデン大統領が今週中にも供与について発表する可能性が高い。
ウクライナではロシア軍の攻撃で民間人が死亡し、大規模な停電が続いている。
ウクライナは以前から西側諸国に対し、さらなる防空支援を求めてきた。
「パトリオット」はアメリカの最新鋭の防空システム。供与は限定的なものになるとみられ、
実際にウクライナに送られる台数はわかっていない。
供与が承認されれば「パトリオット」は数日中にウクライナ側に送られ、ドイツ・グラーフェンヴェーアにある米軍基地でウクライナ兵が訓練を受けることになるだろうと、当局者は話している。
ロシア政府は14日、ウクライナに提供されれば「パトリオット」はロシアにとって正当な攻撃目標になるとの認識を示した。
ロシアの攻撃が続く状況で
ウクライナの首都キーウが複数の爆発に見舞われる中、「パトリオット」の供与をめぐる報道が流れた。ロシア軍は10月以降、ウクライナのエネルギーインフラを標的とした攻撃を繰り返している。
ウクライナは数カ月前からアメリカに防空支援の強化を求めている。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は先週、ロシアとイランが全面的な防衛協力関係を築いているとの見方を示した。
2022.12.08-CNN co.jp-https://www.cnn.co.jp/usa/35197089.html
トランプ氏チーム、機密指定の文書2点をフロリダ州の保管庫で発見
(CNN) トランプ前米大統領の弁護士らに雇われたチームが
フロリダ州の保管庫を捜索した際、機密指定のマークのある文書2点が見つかったことが分かった。事情に詳しい関係者がCNNに明らかにした。
これらの
文書は連邦捜査局(FBI)に引き渡された。捜索はトランプ氏の所有する不動産4カ所で行われたが、これ以外には機密指定のマークの入った文書は見つからなかったという。文書の発見については米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
2人組のチームがニューヨーク市のトランプタワー、ニュージャージー州ベッドミンスターにあるゴルフクラブ、フロリダ州にあるオフィスの所在地、今回の文書2点が見つかった保管庫を捜索した。
一般調達局(GSA)はトランプ氏がホワイトハウスを去った後、所持品をこの保管庫に送っていた。
4件の捜索は、すべての文書が連邦政府に返却されたわけではないとの懸念を司法省が示す中で行われた。事情に詳しい別の情報筋によると、捜索はここ数週間の間に行われ
、トランプ氏の弁護チームが監督したという。
トランプ氏の弁護士らは、連邦捜査員がベッドミンスターでの捜索に立ち会うことを司法省に提案したが、受け入れられなかった。こうした司法省の反応を踏まえ、他の不動産の捜索については同様の申し出を行わなかったという。
司法省が法執行機関以外によって行われる捜索に立ち会うことはほとんどない。司法省はコメントを控えた。
トランプ氏の広報担当者は、トランプ氏および弁護士は「引き続き協力的で透明性を確保している」と述べた。
CNNは以前、
政府の機密文書をすべて回収するという司法省側の要望を満たすため、トランプ氏の弁護チームがフロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」への連邦当局の捜索を再度認めることを検討していると報じていた。
2022.12.01-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20221201/k00/00m/030/148000c
米下院民主党トップに初の黒人 指導部の世代交代進む-
【ワシントン秋山信一】
米連邦下院の
民主党は11月30日、2023年1月からの新会期の党トップに東部ニューヨーク州選出のハキーム・ジェフリーズ氏(52)を選んだ。
連邦上下両院で黒人が2大政党のトップを務めるのは初めて。約20年間にわたって下院民主党を率いてきた
ナンシー・ペロシ下院議長(82)は指導部からの引退を表明しており、懸案だった世代交代が進むことになる。
ジェフリーズ氏は選出後の声明で「可能な時には共和党との妥協点を模索するが、過激主義には反対する」と述べた。11月8日の中間選挙で共和党が下院の過半数を奪還したため、新会期には少数派として臨むことになる。
党下院ナンバー2の院内幹事には女性のキャサリン・クラーク氏(59)、ナンバー3の下院議員団長には中南米系のピート・アギラー氏(43)が選出された。院内総務を含めて対立候補はなく、役員経験者から順当に選出された。民主党の下院指導部は、ペロシ氏らトップ3が80代という現体制から大幅に若返ることになる。
【ワシントン秋山信一】
2022.11.17-Yahoo!Japanニュース(テレ朝NEWS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/1de12697b23967cb571832f6f72439b54e61f8e1
トランプ氏 “次期大統領”出馬表明…演説で日本にも言及「安倍氏は素晴らしい友人」
(「グッド!モーニング」2022年11月17日放送分より)テレビ朝日
2年後の
大統領選挙に向けて出馬表明をしたトランプ前大統領(76)。求心力の低下が指摘されるなか、巻き返しとなるのでしょうか。
■トランプ氏 出馬表明で“ド派手演出”
場内アナウンス:「アメリカの次期大統領とファーストレディーの登場です」 「次期大統領」というアナウンスとともに姿を見せたのは、トランプ前大統領とメラニア夫人です。
トランプ氏が口にしたのは、2年後に行われる大統領選への出馬表明です。トランプ前大統領:「
アメリカを再び偉大で輝かしい国にするため、今夜、大統領選への立候補を表明する」 長い戦いの最初の一歩。その舞台としてトランプ氏が選んだのが、フロリダ州にある邸宅「マー・ア・ラゴ」です。
会場となったボールルームの天井には、豪華なシャンデリアがズラリ。さらに入場の際には、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」が歌われました。
この歌は、作品の中では、政府に不満を抱く若者らが、決起を呼び掛けるシーンで大合唱されるものです。今の自分の姿と重ね合わせたのでしょうか。
■日本に言及「安倍氏は素晴らしい友人」
そして、演説では大統領在任中の成果を強調したうえで、現在のバイデン政権を痛烈に批判しました。
トランプ前大統領:「私が大統領だったら、ウクライナ侵攻は決して起こらなかっただろう。我々の大統領は、世界の会議で居眠りしている。この2年間で、バイデン政権はアメリカ経済を壊した。ただの破壊だ。我々が勝利し、史上最高の経済を再び築く」
変わらぬ“トランプ節”に、会場は大盛り上がり。さらに演説では、こんな“皮肉”も述べました。トランプ氏:「私が推薦した候補者の中間選挙の結果は232勝で、負けは22だけだった。メディアは報じないが、皆、気付き始めているはずだ。中間選挙では勝率98.6%だったのに、私が責められるんだ」
そして、演説中盤では、7月に亡くなった安倍元総理のことを語る場面もありました。トランプ氏:「日本とは悪条件の貿易協定を見直さねばならなかった。交渉相手だった安倍元総理は、実に優秀で、非常に惜しい人物だった。彼は私の素晴らしい友人で、日本を心から愛していたよ」
■専門家「“疑惑”捜査しづらくなるか」
中間選挙が終わったばかり、異例とも言える早さでの出馬表明の背景には、何があるのでしょうか。アメリカ政治に詳しい 早稲田大学・中林美恵子教授:「ちょうど下院が、おそらく共和党が牛耳ることができると判明したところ。ギリギリ勝利の雰囲気を醸し出すことができたと言えるタイミング。そして、捜査の手が伸びる前に、出馬を正式に書類も提出して宣言したかった」
共和党の候補者指名争いで、主導権を握りたいという思惑。さらには、機密文書の持ち出しや脱税などの疑惑に対し、大統領選挙の候補者となれば、捜査しにくくなるだろうとの狙いもあるのではないかということです。
(「グッド!モーニング」2022年11月17日放送分より)テレビ朝日
2022.11.13.-Yahoo!Japanニュース(JIJI.com/AFP BB.news Japan)-
「赤い波」不発、責任はトランプ氏に? 党内で反発広がる-
【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、8日の中間選挙で予想されていた
「赤い波」(赤をシンボルカラーとする共和党の大勝)に乗り、次期大統領選への出馬に弾みをつけるつもりだった。だがふたを開けてみると、同党の獲得議席数は伸び悩み、さらには党内のライバルであるロン・デサンティス(Ron
DeSantis)フロリダ州知事が大躍進する結果となった。
現職大統領の支持率が低迷し、インフレが高進する中で行われる選挙では通常、野党側が大量の議席獲得を見込める。だが
今回の中間選挙では、共和党が民主党から下院を奪還するものの、議席数を大きく伸ばすことはできない見通しだ。
トランプ氏は共和党の選挙運動で全面に立ち、重要選挙区での党公認候補を選ぶ予備選にも影響力を行使。
全米各地で集会を開き、2020年の大統領選に不正があったという根拠なき主張を繰り返した。
だが、トランプ氏がお墨付きを与えた候補者は落選が相次ぎ、それまで共和党が確保していた議席を
民主党に奪われる事態にもなった。アナリストや党内からは、
選挙結果が振るわなかった責任はトランプ氏にあるとの指摘も上がっている。
激戦州ペンシルベニアの連邦上院選では、トランプ氏の支持を受けた著名医師のメフメト・オズ(Mehmet Oz)氏が共和党から出馬。民主党は、公職経験がなくニュージャージー州居住歴が長い同氏を徹底的に攻撃し、共和党から議席を奪うことに成功した。
ただし、例外もある。オハイオ州の連邦上院選では、トランプ氏が支持するJ・D・バンス(J.D. Vance)氏が当選。また米メディアの予測によると、20年の大統領選の結果に異議を唱える共和党候補の当選者数は全米で100人以上に上る見通し。
一方、フロリダ州知事選では、24年の大統領選出馬を強く示唆しているデサンティス氏が対立候補に圧倒的な差をつけて再選を果たし、トランプ氏の強力な対抗馬としての地位を確固たるものとした。
選挙翌日、新聞各紙はデサンティス氏の躍進をこぞって報道。アリゾナ州スコッツデール(Scottsdale)でAFPのインタビューに応じた共和党支持者からは、トランプ氏よりもデサンティス氏を選ぶとの声が上がった。
小規模事業を経営するリサ・クリストファーさん(60)は「
トランプ氏にとって重要なのは自尊心だけ」と指摘。「デサンティス氏は押し引きのタイミングを心得ているが、トランプ氏はそうではない」と語った。
CNNテレビのジム・アコスタ(Jim Acosta)記者が側近の話として伝えたところによると、
トランプ氏は9日朝、選挙結果に「激怒」し、「皆を怒鳴りつけていた」とされる。 同氏は15日に次期大統領選への出馬を表明する可能性をほのめかしていたが、一部の政治評論家からは発表を延期するのではないかとの見方も出ている。
【翻訳編集】 AFPBB News
2022.11.10-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASQC97VYKQC9UHBI04R.html
「トランプ氏が激怒、怒鳴っている」と米記者投稿 想定より苦戦で?
CNNのジム・アコスタ記者は9日朝、
トランプ前大統領の顧問の話として、
トランプ氏が「激怒」し、「みんなに怒鳴っている」とツイートした。8日に投票され、開票が続く中間選挙では、共和党が事前の想定よりも苦戦し、いらだっているとみられる。
アコスタ記者によると、この顧問は、
トランプ氏が自ら推した候補者たちを非難。
「彼らは全員、ダメな候補だった」「どんな候補かが重要だ」と語ったという。顧問の身元は明らかにしていない。
トランプ氏は15日にも、2024年の大統領選への立候補を表明するとの観測がある。この顧問はアコスタ記者に、立候補の表明を延期する可能性は低いと指摘。「なぜならば、遅らせるのは屈辱的すぎるからだ」と述べたというが、一方、現時点では不明な点が多すぎるとも話したという。
アコスタ記者は4年前の中間選挙直後、ホワイトハウスの会見でトランプ氏と激しいやりとりを展開し、一時、記者証を取り上げられた。
2022.11.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20221105-3WMBDDDBFJKSVHGOHMKPKLCS4M/
米大統領補佐官がキーウ訪問 追加支援表明
【キーウ(キエフ)=黒川信雄】
米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、
ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領、イエルマーク大統領府長官らと会談した。
サリバン氏は米国によるウクライナへの支援継続を表明し、4億ドル(約586億円)規模の追加の軍事支援を実施すると発表した。米国の軍事支援は、
ロシアがウクライナ侵攻開始後、
計182億ドルを突破した。
ロイター通信によると、サリバン氏は「
ウクライナへの米国の支援は今後も揺るがず、断固としたものであると確信している」と強調した。米国では8日の中間選挙を前に、一部の議員がウクライナ支援の見直しを求めており、ウクライナ側の懸念を払拭する狙いがあるとみられる。
イエルマーク氏は4日夜、ツイッターで「サリバン氏の訪問は極めて重要なシグナルだ」と述べた。
今回の追加支援は、
ウクライナに供与するチェコ保有の旧ソ連製T72戦車45両を近代化改修する費用や、旧式のホーク地対空ミサイルの改修費、自爆型無人機フェニックス・ゴースト1千機などが含まれる。
オランダも米国とは別にチェコのT72戦車45両の改修費を負担し、ウクライナに供与する。
2022.11.04-Yahoo!Japanニュース(JIJI.COM)-https://news.yahoo.co.jp/articles/979614afa270dea0ec3ef48137c0c3c875d9f8ae
トランプ氏、14日にも出馬表明か 24年大統領選 米報道
【ワシントン時事】米ニュースサイト「アクシオス」は4日、
トランプ前大統領が14日にも、2024年大統領選に正式に出馬表明することを検討していると報じた。
表明後、数日間にわたり関連イベントを行う計画も立てられているという。
「機微な議論に通じた3人の関係者の話」としている。
8日に投開票される中間選挙で共和党の優勢が伝えられていることから、選挙直後の高揚感を利用して大統領選に結び付ける狙い。
早期の出馬表明により、南部フロリダ州のデサンティス知事ら次世代のライバルをけん制する意味もある。
2022.11.01-BBC NEWS Japan-https://www.bbc.com/japanese/63466790
ペロシ米下院議長宅で夫襲撃の男、殺人未遂や誘拐未遂で訴追
アメリカ司法省とカリフォルニア州サンフランシスコの検察は10月31日、米政界の実力者、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)と夫ポール氏(82)の自宅に押し入り、ポール氏に重傷を負わせた男を、
殺人未遂や連邦政府職員の家族への暴行など、複数の罪状で訴追した。
男はペロシ議長への誘拐未遂罪にも問われることになった。
司法省とサンフランシスコ地検によると、A容疑者(42)は28日未明、サンフランシスコ市内にあるペロシ夫妻の自宅に押し入り、夫ポール氏をハンマーで襲い、重傷を負わせた。ペロシ議長を探して「ナンシーはどこだ」と叫びながら、犯行に及んだ疑い。
警察は犯行動機を捜査中だが、「無作為の行動ではなかった」としている。司法省は、容疑者を連邦法違反2件で訴追。連邦職員の公務への報復としてその家族を襲撃した罪については、
有罪になった場合、最高30年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。ペロシ議長の誘拐未遂でも訴追され、この
最高刑は禁錮20年。
サンフランシスコ地検はこれに加え、殺人未遂や高齢者虐待など6件の罪で訴追。罪状はさらに増える可能性があるという。ブルック・ジェンキンス地方検事は、
犯行は「政治的な動機によるもの」のようだとして、容疑者は「平行して複数の罪状で起訴されることになる」と説明した。
司法省によると、容疑者は逮捕時にテープ1巻、白いロープ、2本目のハンマー、複数の結束バンドを所持していた。ペロシ下院議長を人質に取り、自分に「うそをついた」場合は「彼女の膝頭」をたたき割るつもりだったと、容疑者は供述しているという。
こうしてペロシ議長が負傷した場合、連邦議会に入る際には車いすを必要とすることになり、それは他の政治家へのメッセージになるはずだと、容疑者は警察に話したという。ポール氏は頭蓋骨を骨折し、右腕と両手に重傷を負った。ペロシ議長は事件当時、東海岸のワシントンにいたが、事件を知り、夫ポール氏が搬送された病院に急いだ。
ペロシ議長は31日夜に声明を発表し、病院スタッフに感謝したうえで、「ポールの容体は順調に改善しています。回復にはこれから長い時間がかかるはずです」と述べた。
捜査関係者によると、容疑者はペロシ議長のほかにも複数の政界幹部を襲撃対象にしたリストを作成しており、今回の事件以外にも襲撃を計画していた可能性がある。BBCがアメリカで提携するCBSニュースに、捜査筋が話した。
A容疑者は現在、サンフランシスコの留置施設に勾留されており、11月1日に出廷する予定だ。警察への通報は28日午前2時23分。調べによると、男はガラスの扉を割って侵入したとみられている。
ポール氏は事件後、警察に対して、見たことのない男が寝室に侵入してくるまで自分は寝ていたと説明した。トイレに行く必要があると男に伝え、そこにあった携帯電話から緊急通報番号「911」にかけたという。
現場に急行した警官たちは、ポール氏と容疑者がハンマーをつかんでもみあっているのを発見。容疑者がハンマーを奪い、ポール氏を攻撃したという。警官たちが容疑者を取り押さえ、ハンマーを取り上げたところ、ポール氏は意識を失い床に倒れていたという。
メリーランド州ボルティモア出身のペロシ氏は、1987年からサンフランシスコを地盤に下院議員を務め、地元と首都ワシントンを行き来している。2007~2011年と2019年1月以降、下院議長として、大統領権限の継承順位2位にある。
来月8日の中間選挙を前に、全米各地の民主党議員らと、資金集めや選挙活動を続けていた。
夫のポール氏は、ベンチャーキャピタル会社の創業者で億万長者。生まれ育ったサンフランシスコで、主に暮らしている。
夫妻は1963年に結婚し、5人の子供がいる。ペロシ氏は、ポール氏の投資による資産もあわせ、最も裕福な下院議員の1人となっている。
アメリカでは今月8日、連邦議会の上院の一部と下院の全議席が改選対象の中間選挙が行われる。その直前に
、大統領権限の継承順位2位の下院議長をねらった襲撃事件が起きたことから、政治的暴力の悪化が懸念されている。
議長宅襲撃からまもなく
米政府は、「イデオロギー的な怨恨」を動機にした人間が、選挙の候補や選挙職員に対して「過激主義による暴力」を働く「危険が高まっている」として、
全国の捜査機関に注意喚起した。
BBCは、
A容疑者の名前で作成されたブログやウエブサイト、ソーシャルメディアのアカウントを確認。そこには、反ユダヤやホロコースト否定の内容が大量に掲載され、極右ウエブサイトや「Qアノン」といった陰謀論への言及も多く書き込まれていた。
容疑者はこのほか、2020年米大統領選に関してすでに広く否定されている不正選挙の主張や、極右や過激主義に一般的な主張を多数書き込んでいた。
議長宅襲撃後、事件の内容についてもさまざまな虚偽の主張が、インターネットで拡散されている。
(英語記事
Nancy Pelosi: Man charged with attempted kidnap and assault)
2022.10.29-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20221029-4FDAWGMHOZLRRDXFWNSWOFAAGA/
米、405億円追加支援 ハイマース砲弾など
バイデン米政権は28日、ウクライナに対し、
高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の砲弾を含む約2億7500万ドル(約405億円)の追加軍事支援を発表した。
米国の軍事支援は、ロシアによる2月24日の侵攻開始後、
今回分を含め約179億ドル(約2兆6393億円)に上った。ブリンケン国務長官は声明で、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」を来月供与すると説明した。(共同)
2022.10.29-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/10f16e6b2d9a6e84a8aa5262ebc2cf75ecbf2977
米中間選挙 男がペロシ下院議長宅を襲撃、夫に重傷 トランプ氏の不正主張支持、中間選挙に影響も
【ワシントン=大内清】米西部カリフォルニア州サンフランシスコにある
民主党のナンシー・ペロシ下院議長(82)宅に28日未明、
男が押し入り、「ナンシーはどこだ」などと叫びペロシ氏の夫ポール氏(82)をハンマーで殴りつけた。男は駆け付けた警察に殺人未遂などの容疑で逮捕された。
ペロシ氏はワシントンにいて無事だった。 米メディアによると、
男はSNS上で、2020年大統領選で「不正があった」とするトランプ前大統領の主張を支持する投稿や、トランプ氏支持者による昨年1月の連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会を非難する投稿を繰り返していた。
来月8日に中間選挙を控える米国では政治分断の固定化が進む。
今回の事件は、バイデン現大統領の当選を覆すことを狙った昨年の議会襲撃でトランプ氏支持者の標的の一人にもなったペロシ氏を狙った政治暴力だとの見方が強い。
サンフランシスコ市警の発表などによると、男はA容疑者(42)。同容疑者は犯行時、不在だった
ペロシ氏が帰宅するまで待つとしてポール氏を縛り上げようとしたという。ポール氏は頭部に重傷を負い、搬送先の病院で手術を受けた。
市警は連邦捜査局(FBI)などと連携し動機などの捜査を進めるとしている。 同容疑者のSNSへの投稿には、20年大統領選が「民主党に盗まれた」とする共和党トランプ派の主張を支持するものや、世界のエリートが人々を支配するのに新型コロナウイルスを利用しているなどとする陰謀論が含まれていた。
米統計分析サイト「
ファイブサーティーエイト(538)」によれば、中間選挙で連邦上下両院や各州知事・州務長官などの座を争う共和党候補約550人のうち、トランプ氏の不正主張に賛同する候補は少なくとも約36%に上る。
バイデン氏の勝利を「完全に認める」とする候補は約14%にとどまり、それ以外の多くはトランプ氏支持者が離反することへの恐れなどから態度を明確にしていないのが実情だ。
中間選挙で苦戦を強いられる民主党や共和党の反トランプ派は、法的にも決着がついた選挙結果を認めない候補が大量当選する事態は「民主主義の危機だ」と訴えてきた。今回、トランプ派の主張に触発されたとみられる事件が現実に起きたことは、最終盤に入った選挙戦の行方に影響する可能性がある。
2022.10.21-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/d3ad0489c964c8e88a0700e0614a5bb92b791b01
クリントン氏、ウクライナ問題で日本に期待 台湾侵攻は「結果伴う」と警鐘
(黒沢潤)
高松宮殿下記念世界文化賞の国際顧問を務めるヒラリー・クリントン元米国務長官は21日までに、都内でフジテレビと産経新聞のインタビューに応じた。
ロシアによるウクライナ侵略をめぐり、先進7カ国(G7)の来年の議長国日本に事態打開に向けた指導力を発揮するよう期待するとともに、
中国が台湾侵攻に踏み切った場合、「(相応の)結果が伴う」と警鐘を鳴らした。
クリントン氏はウクライナ侵略に関し、「21世紀の今日、隣国に侵略できるとなれば、ほかの攻撃的な国々への危険なシグナルとなる」と強調。日本が来年1月から、G7議長を務めることにも言及し、事態打開に向け存在感を発揮すべきとの認識を示した。
プーチン露政権が核兵器を使用するとの懸念が強まるが、「使用は差し迫ったものでなく、脅し」との見方を披露。
一方、実際に使用された場合、「ロシアには破滅的な事態がもたらされる」と警告した。
中国の習近平国家主席は開催中の共産党大会で台湾情勢に関し、「武力行使の放棄を約束しない」と言明した。これに対し、台湾近海が日本にとってもエネルギーや物資輸送の重要航路であると指摘し、「航路の妨害や、台湾への侵攻・民主主義の破壊は(相応の)結果が伴う」と述べた。
中露2国が極東地域で軍事演習を実施し、北朝鮮が弾道ミサイルを発射するなど、日本への脅威が高まる中、「日米は軍事演習などを通じ、結束しているとのメッセージを(明確に)送ることが必要」とも語った。
米国で来月行われる米中間選挙で、クリントン氏の民主党は厳しい戦いを余儀なくされている。政権与党が厳しい審判を受ける「歴史上の先例」が米国にはあると述べた上で、多くの共和党候補が掲げる提案は世界が直面する現実から乖離(かいり)していると批判した。
2024年の大統領選で、自身が出馬することは否定。共和党のトランプ前大統領について「混乱を引き起こし、国家を分断し、真実でないことを口にする」とし、トランプ氏が大統領選に出馬しても勝利を望まない、と述べた。
(黒沢潤)
2022.09.29-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/a0804af9c049e06e25b7fdcb619d8de1ab2081ff
不法移民で米「南北」対立 南部の共和知事、民主地盤の北東へ移送
【ワシントン=渡辺浩生】
メキシコ国境を越え米国に不法入国する移民が未曽有のうねりとなり、
バイデン米政権の「無策」を批判する南部の共和党の州知事は、
移民に寛容とされる民主党が地盤とする北東部各地に、バスや飛行機で送り込む強硬手段に出た。
民主党は「人権問題」と非難しており、11月の中間選挙に向けて、
移民の扱いをめぐる「
南北戦争」が過熱している。
東部マサチューセッツ州マーサズ・ビンヤード島に9月14日、ベネズエラの移民の約50人が飛行機で着いた。富裕層の多い島の住民から支援を受けた後、米軍基地内の施設に移された。
飛行機は南部テキサス州サンアントニオを離陸。
フライトを用意したことを南部フロリダ州のデサンティス知事(共和党)が認めた。
テキサスからフロリダへの移民流出を阻止する目的で、同知事は16日、「これはほんの始まりだ」と述べ、州予算を使い移送を続ける方針を表明した。
移送先の候補にはバイデン大統領の地元、東部デラウェア州も含まれるとした。
11月の州知事選で再選を目指し、2024年大統領選でトランプ前大統領と並ぶ有力候補とされるデサンティス氏は、テキサス州のアボット知事(同)と「連携する」とした。
アボット氏は西部アリゾナ州のデューシー知事とともに、首都ワシントン、ニューヨーク、シカゴなどの都市に不法移民をバスで送致。9月15日朝にはワシントンのハリス副大統領の公邸近くなどに2台の移民バスが到着した。
アボット氏も移送したと認め、「
政権はテキサスの共同体を危険に陥れた南部国境の歴史的危機を無視し続けている」と非難した。ハリス氏が以前、「
国境は安全だ」と発言したことに反発したとみられる。
9月中旬までにワシントンへ約9400人が移送されたといい、ワシントンのバウザー市長は「国境の危機をここで対処するにはインフラが必要だ」と緊急事態を宣言。移民の住居確保に追われた。記録的な移民流入に危機感を持つ南部州は、不法移民への市民権付与を唱え、リベラル勢が強い北東部が「われわれの苦悩を味わうべきだ」(デサンティス氏)と突き放す。
米税関・国境取締局によると、米南西部国境における22会計年度(昨年10月~今年7月末現在)の拘束件数は約200万件。21年度(20年10月~21年9月末)の173万件を超えた。
本国の経済危機や権威主義政権による抑圧が背景にあり、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると1日約5千人が不法に国境を越え、半数以上が本国送還されず難民申請のため米国滞在が許されるという。
一方、マーサズ・ビンヤード島に送られた移民は、行く先を知らされなかったと人権団体に証言したとされ、米政権は「
人間を政治的な売名行為に利用している」
(ジャンピエール報道官)とデサンティス氏らを非難。
民主党内には「人身売買」だとして司法省に調査を求める声もある。移民をめぐる「南北」の溝は政治分断を一層深めている。
2022.08.24-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/world/20220824-OYT1T50123/
米がウクライナに4100億円追加支援、過去最大規模…長期戦に備え武器・弾薬中心
【ワシントン=田島大志】複数の米メディアは23日、
米政府がロシアの侵略を受けるウクライナに対する30億ドル(約4100億円)規模の追加軍事支援を24日にも発表すると報じた。一度の支援額としては過去最大となる。
侵略開始から半年とウクライナの独立記念日に合わせたもので、米国として強力な支援を継続する姿勢を国際社会に示す狙いがある。
報道によると、今回は米軍の在庫から供与する形ではなく、新たに契約して調達する。提供時期が遅くなるため、
長期戦に備えた武器や弾薬が中心となる。
バイデン政権はこれまでウクライナに対し、106億ドルの軍事支援を発表している。
2022.08.20-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/acaa2733bd3053f90cec3687e1059daedb3330cc
米が無人機など1千億円分ウクライナに供与
【ワシントン=坂本一之】
バイデン米政権は19日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、
無人偵察機「スキャンイーグル」15機や耐地雷装甲車「マックスプロ」40両、対戦車ミサイルなど最大7億7500万ドル(約1060億円)の追加軍事支援を実施すると発表した。バイデン政権による
対ウクライナ軍事支援の総額は、計106億ドル規模となった。
米軍がスキャンイーグルとマックスプロをウクライナに供与するのは初めて。 ロシア軍はウクライナ南部や東部に多数の地雷を敷設しており、
無人偵察機で敵情を把握し、装甲車で地雷原を突破する能力の強化を通じ、ウクライナ軍による南部ヘルソンの奪還作戦を後押しする狙いがあるとみられる。
ロシア軍の防空レーダー基地の破壊に向け、ウクライナ軍が保有するミグ戦闘機に搭載可能な対空レーダーミサイル「HARM(ハーム)」も供与する。 1
05ミリ榴弾砲16門と砲弾3万6千発、対戦車ミサイル「ジャベリン」1千基、高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の弾薬なども供与する。
ブリンケン国務長官は19日の声明で「ウクライナの人々が国を守るために必要な支援を続ける」と表明。また、プーチン露大統領は「民間人に悲痛な損害」を与え、民間インフラを破壊していると批判した。
2022.08.13-BBC NEWS JAPAN-https://www.bbc.com/japanese/62528769
米FBI、トランプ邸から最高機密文書を押収 捜索令状公開
米連邦捜査局(FBI)がドナルド・トランプ前米大統領の自宅を家宅捜索した際に、
「最高機密」と指定された政府文書を発見し押収していたことが12日、明らかになった。
FBIが「スパイ防止法」違反などの疑いで、捜索令状を得ていたことも判明した。米司法省の申請を受け、
フロリダ州の連邦地裁が捜索令状と押収品受領書の開示を許可した。これに先立ちトランプ氏は、令状の公表を歓迎する発言をしていた。
司法省による異例の申請で公開された捜索令状によると、トランプ邸への捜索容疑は、(1) 国家安全保障を脅かし得る国防情報の収集や逸失および無権限の者への共有(
スパイ防止法違反)、(2)
公文書の隠匿・持ち出し・破棄、(3)連邦捜査にかかわる
文書の破棄や改ざん――の法律違反3点の疑いだった。上記の法令に違反して得られたもの、違法な文書や記録や証拠などが押収対象とされていた。
その結果、押収品リストによると、「トップシークレット(最高機密)」を含む11組の機密文書などが押収された。中には「TS/SCI」(トップシークレット/機密隔離情報、盗聴などの危険を避けるため特別な扱いが必要な情報)と定められたものもあった。この指定を受けた情報は、漏洩(ろうえい)すればアメリカの国家安全保障に「きわめて重大」な打撃を与え得るものを意味する。
2022.08.11-goo ニュース(KYODO)-https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2022081101000177.html
台湾の現状変更「させない」 米下院議長、中国を批判
【ワシントン共同】
ペロシ米下院議長は10日、
中国が台湾に軍事圧力をかけていることについて「ニューノーマル(新常態)」をつくり出し
、一方的な現状変更を図っていると批判し「そうはさせない」と強調した。「
台湾を孤立させることは許さない」とも述べ、台湾を支え続ける考えも表明した。」
ペロシ氏は共に訪台したミークス下院外交委員長、タカノ下院退役軍人委員長らと議会で記者会見した。結果として中国の軍事活動を招いた自身の訪台の理由については「台湾をたたえ、米国との友好を示すためだった」と説明した。
2022.08.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220809-DWPJID453JOH3KR5Z5EZ5YFCD4/
トランプ氏、家宅捜索に詭弁で〝被害者〟主張-
(ワシントン 大内清)
米連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けたトランプ前大統領は、
退任後も2020年大統領選で大規模な不正があったとする根拠のない主張を続け、
それを信じる支持者らの「数の力」を背景に共和党内の影響力を保ってきた。今回の強制捜査が最終的にどのような違法行為の立証につながるかは不透明ながら、トランプ氏が徹底抗戦を図るのは間違いない。
トランプ氏は8日の声明で「司法の武器化」「極左民主党による攻撃」などと主張し、捜査は不当だと訴えた。
自身を〝被害者〟として支持者の怒りをあおる狙いがあるのは明らかだ。大統領選が「盗まれた」と主張しているのと同様の論法であり、同氏の常套(じょうとう)手段ともいえる。
トランプ氏は大統領選で落選を受け入れることを拒否。同氏を信じた支持者たちは21年1月、選挙結果を最終確定させる手続きを妨害するために
連邦議会議事堂を襲撃した。この事件を巡っては、トランプ氏の関与について司法省が関係者への聴取を進めていると報じられている。
民主党主導の下院特別委員会では、トランプ氏の不正主張について、選挙後に当時の司法長官が「たわごと」だと同氏に伝えていたことも証言で明らかにされている。しかし、トランプ氏は、多くの証人が宣誓下で証言している同委の調査についても、「魔女狩りだ」などと主張し、やはり「被害者」であるとの姿勢を崩さない。
各種世論調査によると、共和党支持層では7割前後が大統領選で何らかの不正があったと信じ、約5割はトランプ氏が次期大統領選に出馬すれば支持するとしている。これが同氏の力の源泉だ。
トランプ氏は声明で、令状に基づく自身への家宅捜索を、ニクソン共和党政権時代の1972年に起きた民主党本部への不法侵入(ウォーターゲート事件)と比べ、「何が違うのか?」ともまくし立てた。こうした詭弁(きべん)と扇動を続けることが米政治をさらに危うくすることに、トランプ氏は関心を払っていない。
(ワシントン 大内清)
2022.07.27-Yahoo!Japanニュース(JIJI COM)-https://news.yahoo.co.jp/articles/52f218bd41afc0711fc7fe185a78d2fa16402b4e
トランプ氏、再出馬に強い意欲 米首都で退任後初演説
【ワシントン共同】
トランプ前米大統領は26日、2021年1月の大統領退任後初めて首都ワシントンに戻って演説した。「
国をただすため、もう一度やる必要があるかもしれない」と述べ、24年の次期大統領選への再出馬に強い意欲を示した。
バイデン大統領の政権運営への審判となる11月の中間選挙前に再選出馬を正式表明する可能性があるとの見方が出ている。
トランプ氏は、自身を支持する政治団体の会合で、バイデン政権下で記録的なインフレや治安悪化が起きていると批判。前回の20年大統領選では自身が「勝っていた」と改めて根拠のない主張を展開した。
2022.07.24-REUTERS-https://jp.reuters.com/article/usa-capitol-security-bannon-idJPKBN2OY0HP
トランプ氏側近バノン被告、議会侮辱罪で有罪 襲撃調査巡り
米首都ワシントンの連邦地裁陪審は7月22日、トランプ前米大統領の側近だったA元首席戦略官・上級顧問が、昨年1月の米議会襲撃を調査する下院特別委員会による召喚や資料提出の要求に従わなかったとして、議会侮辱罪で有罪評決を出した。ワシントンの連邦地裁前(2022年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 22日 ロイター] -
米首都ワシントンの連邦地裁陪審は22日、トランプ前米大統領の側近だった
A元首席戦略官・上級顧問が、昨年1月の米議会襲撃を調査する下院特別委員会による召喚や資料提出の要求に従わなかったとして、議会侮辱罪で有罪評決を出した。
30日以上1年の禁錮刑と100ドルから10万ドルの罰金が科される可能性がある。量刑は10月21日に言い渡される予定。
A被告は評決後、記者団に「
われわれはきょう戦いに敗れた。われわれは戦争をしている」と語った。被告の弁護士は有罪評決を不服として控訴する意向を示した。
トランプ氏の責任追及を進める下院特別委の民主党のベニー・トンプソン委員長(民主党)とリズ・チェイニー副委員長(共和党)は「有罪判決は法の支配に対する勝利だ」と声明を発表した。
今回の有罪評決により、他の前政権関係者らに調査への協力を促す
下院特別委の圧力が強まる可能性がある。
トランプ前政権の関係者では、通商政策を担当したB元大統領補佐官も議会侮辱罪で起訴されている。
2022.06.29-Yahoo.!Japanニュース(REUTERS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/44a722a5a095f46b443c980ce8516d53c89d63a3
米テキサス州の移民死者51人に、メキシコ国籍の容疑者2人起訴
[サンアントニオ 28日 ロイター] -
米テキサス州で熱波の中で放置された大型トレーラーの中から不法移民とみられる遺体が多数発見された事件で、当局は28日、
少なくとも51人が死亡したと発表した。
メキシコ側から密入国したばかりとみられており、関与の可能性があるメキシコ国籍の容疑者2人が米国で起訴された。
遺体はテキサス州サンアントニオ郊外で27日に発見された。死者のうち39人は男性、12人が女性で、移民の密入国では近年で最も多くの犠牲者が出た事件の一つとなった。
裁判所資料や米当局の話によると、被告2人は米国に不法滞在中に銃器を所持した罪で起訴された。
メキシコ当局者によると、トレーラーを運転していた米国人は入院中だが、起訴される見込み。 トレーラーは鉄道線路の近くに放置され、現地の気温は摂氏40度に迫っていた。
バイデン大統領は28日声明を発表し、「
恐ろしく、悲痛な」事件と強調。「
利益のために、脆弱な人々を搾取することは恥ずべきことだ」と非難し、
密入国のあっせん業者を取り締まると強調した。 死者のうち27人以上がメキシコ人、3人がグアテマラ人、4人がホンジュラス人とみられる。3国の当局が明らかにした。
米税関・国境警備局(CBP)の高官らによると、
トレーラーには約100人の移民が乗っていた可能性があるものの、正確な数字は不明という。
米・メキシコの当局者によると、移民は最近メキシコから越境し、トレーラーで働く場所に連れて行かれるところだったもよう。 バイデン政権にとって不法移民流入の抑制は難しい課題となっている。
2022.06.02-Yahoo!Japanニュース(読売新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/d98e67b8f2b8650116d7e1d501ca8d4f0453d0cf
アメリカ、ロシアにサイバー攻撃…ナカソネ司令官「攻撃的な作戦を実施」
【ワシントン=蒔田一彦】
米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官は、英民放スカイ・ニュースが1日に報じたインタビューで、
ウクライナへ侵攻したロシアに対し、「
攻撃的な作戦」を実施したと明らかにした。ウクライナ支援の一環で、2月のウクライナ侵攻開始以降、
米軍がロシアに対するサイバー攻撃作戦の実施を認めたのは初めてとみられる。
ナカソネ氏はスカイ・ニュースに対し、「我々は、攻撃、防御、情報など、あらゆる領域で作戦を実施してきた」と述べた。ナカソネ氏は作戦の詳細は明らかにしなかったが、米国防総省の決定した政策に基づくものだと説明した。
米政府はこれまで、
ロシアのサイバー攻撃から防御するためにウクライナを支援していることを認めていた。ウクライナ侵攻後、ロシアでは政府機関などを対象にしたサイバー攻撃が相次いでいる。米欧の関与を主張してきた
ロシアが、米国への報復としてサイバー攻撃を仕掛ける可能性もある。
米国のカリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は1日の記者会見で、
ロシアに対するサイバー攻撃は、ウクライナを巡る戦闘に米国が直接関与しないとしてきた従来の方針に反するのではないかと問われ、「そうは思わない」と述べた。
2022.05.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220517-TTQHTA5JHBPAXMCYTZJAAUYTIA/
バイデン政権、キューバ政策見直し 送金・渡航など緩和、トランプ時代から転換
【ワシントン=大内清】
バイデン米政権は16日、
キューバへの渡航や送金に関する制限を緩和するとともに、キューバ人への米国ビザ(査証)発給数を増加させると発表した。昨年の
政権発足時から進めていたキューバ政策の見直しを受けた措置。トランプ前政権下での強硬路線からの転換を鮮明にした形だ。
キューバをめぐっては、民主党のオバマ政権が2014年、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長(当時)と関係正常化を進めることで合意し、外交関係の再開などが実現した。しかし、17年に就任したトランプ前大統領が制裁強化に方針を転換。バイデン大統領は就任前、キューバ政策を再び融和路線に引き戻す考えを示していたが、キューバで昨年発生した大規模な反政府デモが同国政府によって弾圧されたことなどを受けて明確な政策変更を打ち出せずにいた。
今回の措置について与野党議員などからは、早くも「独裁政権への誤ったシグナルだ」との指摘が相次いでいる。これに対し米政府高官は16日、米国からの送金がキューバ政府を経由しないようにするなど「人権侵害を助けることにならない方法をとる」と強調した。
2022.05.10-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220510/k10013618411000.html
アメリカで「武器貸与法」成立 ウクライナへの支援が加速へ
アメリカで、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナなどに対して軍事物資を迅速に貸与することを可能にする法律が成立しました。
バイデン大統領は「
ウクライナへの支援は今が極めて重要なときだ」と述べて、支援を加速させていく考えを示しました。
ウクライナを支援するための「
レンドリース法=武器貸与法」は、
ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナや近隣の東欧諸国に対して、来年9月末までの間、軍事物資を貸与するための手続きを簡略化し、迅速に提供することを可能にするものです。
バイデン大統領が9日、ホワイトハウスで署名し、法律が成立しました。
「
武器貸与法」は、第2次世界大戦中にも制定され、ナチス・ドイツと戦うイギリスなどに対して武器や装備を提供し、大きな役割を果たしたとされています。
バイデン大統領は法律について「
ウクライナの人々がプーチン大統領による残虐な戦争から民主主義を守るための重要な手段を提供することになる。今が極めて重要なときだ」と述べて、ウクライナへの支援を加速させていく考えを示しました。
「武器貸与法」とは
アメリカの「
レンドリース法=武器貸与法」は、第2次世界大戦中の1941年、ナチス・ドイツと戦うイギリスが武器を賄う資金の不足に追い込まれ苦戦を強いられる中で、制定されました。
当時のルーズベルト大統領は「アメリカが民主主義の偉大な兵器庫になるべきだ」として、軍事支援の必要性を訴えました。
この法律のもとでアメリカからイギリスなど連合国へ供給された武器や装備品といった物資は1945年までに総額およそ500億ドルに上り、連合国勝利の要因のひとつになったとも言われています。
またドイツと戦っていたソビエトに対する支援にも適用されました。当時の法律は効力を失っていますが、今回、ウクライナに対する軍事物資の供給に必要な手続きを簡略化するため、新たな「
武器貸与法」が制定されました。
ことし2月にロシアが侵攻を始めて以降、アメリカによるウクライナへの軍事支援は合わせておよそ38億ドル、日本円にして4900億円あまりに上っていますが、新たな「
武器貸与法」によって、
大統領の権限でより迅速に支援を提供することが可能になります。
署名にあたってバイデン大統領は「ウクライナの人々が民主主義を守るための重要な手段を提供することになる」と述べ、アメリカが軍事支援をさらに推し進めるという決意を表明した形です。
2022.05.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220507-TK5J2LUBZ5MLVF6JYZMMC5BNFM/
米、ウクライナに200億円追加支援 砲弾、レーダーなど
【ワシントン=大内清】
バイデン米政権は6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、
新たに約1億5000万ドル(約196億円)相当の武器などを供与すると発表した。これにより、
侵攻が始まった2月24日以降の米国からウクライナへの軍事支援額は計38億ドルに達する。バイデン大統領は声明で、ウクライナがロシアとの戦闘の「次の段階」で成功を収めるためには「途切れることなく武器と弾薬を届ける決意」が必要だとし、今後も国際社会による支援を主導する考えを強調した。
国防総省によると新たな支援には、
すでにウクライナ軍への供与が進んでいる155ミリ榴弾(りゅうだん)砲の砲弾2万5000発や、対砲レーダー3基、妨害電波を発信するジャミング装置などが含まれる。
バイデン氏は4月28日、ウクライナへの軍事・経済・人道支援のために約330億ドルの追加予算を求める考えを表明。議会に対し、早期に法案を通過させるよう働きかけを強めている。
2022.05.03-朝日新聞-https://www.asahi.com/articles/ASQ5364SLQ53UHBI00Y.html
記念日にロシアが戦争宣言すれば……「大きな皮肉」と米国務省報道官
ウクライナ侵攻を続けるロシアが5月9日に第2次世界大戦の対独戦勝記念日を迎えることについて、米国務省のプライス報道官は2日、「
(ロシアがこの日を)プロパガンダに使うためになんでもすると確信する理由が十分ある」と述べた。ロシアが正式に「
戦争」を宣言する可能性については「宣
言すれば大きな皮肉になる」とした。
プライス氏は会見で、ロシアが戦場での失敗やロシア経済への影響などから目をそらすためのプロパガンダを展開していると指摘。
戦勝記念日にロシアが軍事的に大規模な動員を図ったとすれば「
(ロシアの)戦争が失敗し、苦戦していると、世界に明らかにすることに等しい」と述べた。
ロシアは9日にウクライナでの「勝利」を宣言するため、戦果を急いでいるとされてきた。だが、戦況の一進一退が続いているため、これまで侵攻を「
特別軍事作戦」と称してきたロシアが9日に正式に
「戦争」を宣言して、攻勢を強めるとの予測が出始めている。
(ワシントン=清宮涼)
2022.04.29-BBC NEWS Japan-https://www.bbc.com/japanese/61267600
バイデン米大統領、ウクライナ支援に4兆3000億円の追加予算承認求める
ジョー・バイデン米大統領は28日、ウクライナへの軍事・経済・人道支援を強化するため、
330億ドル(約4兆3000億円)の追加予算承認を連邦議会に求めると発表した。一方で、アメリカが「ロシアを攻撃」するわけではないと強調した。
ホワイトハウスで演説したバイデン大統領は、
ウクライナの自衛力を助けるための追加支援を、米議会が承認することが「何より大事」だと強調した。
追加予算には、
軍事援助に約200億ドル超、経済援助に85億ドル、人道援助に30億ドルなどが盛り込まれている。
「ウクライナの自由のための戦いを支援するため、この予算案が必要だ」とバイデン氏は述べ、
「北大西洋条約機構(NATO)の同盟諸国や欧州連合(EU)のパートナーたちも相応の費用負担をすることになるが、これは我々がやらなくてはならないことだ。同盟を率いる役割を果たさなくてはならない」と呼びかけた。
「この戦いの費用は安くない。しかし侵略に屈するのは、そのような事態を許してしまったら、はるかに高くつく」
また、「侵略者はロシアだ。ごまかしようがない。ロシアが侵略者だ。そして世界はロシアに責任を取らせなくてはならない、そのようにする」とバイデン氏は強調した。
アメリカ政府はこれまでにも様々な援助をウクライナに提供してきたが、今回の提案は支援の規模を一気に拡大するもの。
バイデン氏は、アメリカがすでにウクライナに提供してきた軍事援助は、ロシアがウクライナに送り込んだ戦車1台につき対戦車兵器10基に相当すると説明した。
核戦争への懸念
ただし
バイデン氏は、アメリカがロシアを攻撃するわけではないと強調。「
我々は、ロシアの侵略に対するウクライナの自衛を助けている」と述べた。さらに、「核兵器の使用について、誰もいい加減な発言をするべきではない」とくぎを刺した。
ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相はこのところ、核戦争のリスクについて言及を繰り返し、西側がウクライナを通じた代理戦争をロシアに対して展開していると発言。27日にも、ウクライナをめぐる核戦争の「深刻な」リスクは「過小評価」できないと述べた。ほかにもロシア要人や著名人が国営テレビなどで、核攻撃や総力戦などに言及することが増えている。
これについて記者団に心配かどうか質問されると、バイデン氏はロシア要人のそうした発言は「真実ではない」としながら、「
ただしロシアが当初の目的をまったく果たせず大失敗したことについて、ロシアがいかに破れかぶれになっているかがうかがえるので、心配だ」と答えた。
バイデン氏はさらに、ロシアが欧州諸国を「天然ガスで恐喝」していると批判。ロシアはこのほど、
ポーランドとブルガリアへのガス供給を停止した。
「(西側による)制裁から脱出するためロシアが諸外国を脅したり恐喝したりすることを、我々は許さない。
ロシアが自国産の石油やガスを使って、自分たちの侵略行為の責任を回避することを、我々は許さない」と、バイデン氏は強調した。
ロシア外務省報道官は28日、西側諸国によるウクライナへの軍事支援は「大陸の安全保障」を脅かすものだと批判した。
押収資産をウクライナ再建に
アメリカは2月末以降、
計37億ドル相当の軍事・安全保障援助をウクライナに提供してきた。
3月半ばと4月半ばにはそれぞれ計8億ドル相当の軍事支援を重ねたほか、
4月半ばには5億ドルの経済支援も提供した。
また、
ロシア要人の資産凍結など様々な経済制裁を他の西側諸国と共に発動してきた。28日には新たに、ロシア政府と親密な資産家(オリガルヒ)の資産を速やかに押収・売却し、その対価をウクライナに送金する仕組みを発動した。これによって米政府は、「ロシアの侵略でウクライナが受けた被害を回復」するために押収したロシア富豪の資産を利用できるようになるという。
EU加盟諸国を含め西側各国は、美術品や不動産、ヘリコプターや豪華ヨットなど、ロシア富豪の巨額資産を合同で追跡してきた。
ホワイトハウスによると、米政府はこれまでに時価100億ドル相当の船舶・航空機を制裁した。EUは300億ドル以上のロシア資産を凍結したという。
アメリカの経済縮小
一方でアメリカ経済は現在、苦しい状況にある。
米商務省の経済分析局(BEA)が28日に発表した統計によると、今年1~3月期の同国の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比年率換算で1.4%減だった。
それでも連邦議会は、今回の追加予算措置を承認するだろうと、BBCのアンソニー・ザーカー北米特派員は指摘する。
「大統領は国内の優先課題について議会の予算承認を得るのに苦労しているが、議会はウクライナ軍事支援の予算についてはいくらでも承認する姿勢のようだ」とザーカー記者は述べ、「
330億ドルは相当の額だが、これまでの例にならうなら、比較的速やかに認められるだろう。民主党が何か無関係の支出項目を追加しようとしない限り」と説明した。
2022.04.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220415-BGPIN4DQE5MZRFOUMOY24DM6FI/
中国の台湾侵攻「起きないよう手段講じる」米補佐官
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は14日、ワシントン経済クラブの会合で、ロシアのウクライナ侵攻に関連して中国が台湾に武力侵攻した際の対応を問われ、「それ(侵攻)が起きないよう、あらゆる手段を講じる」と述べた。
サリバン氏は、中国はウクライナ情勢を注意深く観察し、台湾有事にどう適用するか「教訓」を得ようとしているとの見方を示した上で、「ウクライナと台湾の情勢は同じではない」と指摘。米台関係は、台湾関係法に基づいていると強調した。同法は米国の国内法で、台湾への防御的な武器の供与などを定めている。サリバン氏は関係諸国が「世界のどこであれ、いかなる侵略も容認できないとの明確なメッセージを送る必要がある」とも述べた。
台湾の外交部(外務省に相当)は15日、サリバン氏の発言に「心からの感謝を表明する」との声明を発表した。(ワシントン支局)
2022.04.13-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20220413-AIJ37HUY4FL5FAMARYTVOEGIVQ/022.04.
ガスマスク姿で発煙筒 地下鉄発砲事件でNY市警が重要参考人を公表
米ニューヨーク市南部ブルックリンの地下鉄車内と駅ホームで12日朝(日本時間同夜)、発砲事件があり、
市警幹部によると23人が負傷した。うち10人が銃撃を受けており、5人が重傷だが、いずれも命に別条はない。
犯人は逃走。市警は重要参考人として黒人の男(62)の氏名と顔写真を公表、情報提供を呼びかけた。
スーエル市警本部長は記者会見で「現時点ではテロとしての捜査はしていない」と述べた。動機の解明を急ぐ。
スーエル氏らによると、
事件は12日午前8時半ごろ発生。市南部ブルックリンの駅に向かっていた通勤ラッシュの地下鉄車内でガスマスクを着用した男が、バッグから出した発煙筒をたき、煙で充満した車内と駅のホームで拳銃を33発発砲した。現場付近で黒人の男が借りたワゴン車の鍵が見つかり、車もブルックリンで発見された。(共同)
2022.03.31-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20220331-BF7V2ITYZZJRPO2U5RVNQVMQZI/
米、600億円追加支援 ウクライナと首脳電話会談
バイデン米大統領は30日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、
5億ドル(約600億円)の追加財政支援を実施すると伝えた。ウクライナ防衛に必要な追加軍事支援の在り方についても協議。ゼレンスキー氏はロシアとの停戦交渉の進捗状況を説明した。ホワイトハウスが発表した。
ゼレンスキー氏はツイッターで、具体的な防衛支援策、新たな制裁強化パッケージ、財政や人道支援について話し合ったと強調した。(共同)
2022.03.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220326-AOAGMRX7KNNCFEAJDN2VNFWUTU/
ロシアサイバー大手は脅威 米通信当局、中国2社も
米連邦通信委員会(FCC)は25日、
安全保障上の脅威になる通信機器やサービスのリストに、ロシアのサイバーセキュリティー大手「カスペルスキー研究所」を追加したと発表した。ロシア企業の認定は初めて。
中国の通信大手2社も加えた。
中国の2社は中国移動通信(チャイナモバイル)、中国電信(チャイナテレコム)。FCCは安全保障上の脅威を理由に、両社の米国内での事業免許を取り消したり、申請を却下したりしている。
FCCのカー委員は、リストの追加について「
米国の国益を損ねようとする中国やロシアの脅威からネットワークを保護できるようになる」と意義を強調した。
FCCは昨年3月にリストを公表。
通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)など中国企業5社が認定されている。(共同)
2022.03.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220307-FKSVMZYO75OUNEETKLFAHLOHVU/
ウクライナに戦闘機提供案 米国務長官が示唆 ポーランドは否定
【パリ=三井美奈】
欧州歴訪中のブリンケン米国務長官は6日、訪問先のモルドバで記者会見し、
ポーランドによるウクライナへの戦闘機供与を「積極的に検討している」と述べた。
ポーランドが保有する旧ソ連製戦闘機を供与し、米国がポーランドに補填機を提供する計画が浮上していると認めた。
ブリンケン氏は記者会見で、ウクライナへの戦闘機支援について「ポーランドが提供を決断すれば、われわれがどのように穴埋めできるかを考えている」と発言した。時期については明らかにしなかった。
ウクライナで制空権をめぐる攻防が激しくなる中、ウクライナ政府は北大西洋条約機構(NATO)に対し、飛行禁止区域の設定、あるいは戦闘機の供与を強く求めていた。米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日までに、米政府関係者の話として、
ポーランドの戦闘機提供に伴い、米国がポーランドにF16戦闘機を補塡(ほてん)する案が検討されていると報じた。
ただ、ポーランドの首相府はツイッターで「
ポーランドは戦闘機をウクライナに送らず、飛行場を出撃に使わせない」と発信し、提供を否定している。
モルドバでの記者会見では、ブリンケン氏とともに登壇した同国のサンドゥ大統領が、モルドバ東部トランスニストリア地域に駐留するロシア軍について懸念を示し、米国に支援を求めた。同地域は
ウクライナに隣接。1990年にロシア系住民が「独立」宣言し、千人以上の露軍部隊が駐留しているとみられている。
2022.03.07-msn news-https://www.msn.com/ja-jp/news/world/
米国務長官、露のウクライナ侵攻「しばらく続く覚悟」と長期化示唆
ブリンケン米国務長官は6日、複数の米テレビ番組に出演し、
ロシアによるウクライナ侵攻について「
残念ながら、しばらく続くことを覚悟しなければならない」
と長期化する恐れを示唆した。侵攻の激しさが増していることを受けた発言で、
ブリンケン氏は対抗措置としてロシアからの石油の輸入禁止措置に踏み切る可能性にも言及した。
ブリンケン氏は、これまでに
米欧などが発動した金融・経済制裁について「
ロシアに壊滅的な影響を与えている」と説明した。一方で、「
(ロシアのプーチン大統領が)侵攻を加速させており、激しさも増している」と指摘した。
ロシア産の石油禁輸措置については、欧州の同盟国などと「議論している」と明かした。その上で「可能な限り緊密に連携することで、より効果的な制裁になる」と述べ、発動する場合には同盟国やパートナー国と同時に行う方針を示した。【ワシントン鈴木一生】
#MeToo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
#MeToo(ミートゥー)は、セクハラや性的暴行などの性犯罪被害の体験を告白・共有する際にSNSで使用されるハッシュタグである。「私も被害者である」という意味で「
私も」を意味する英語
にハッシュタグ(#)を付している。「Me Too」「#metoo」なども用いられる。欧米では、被害を告発する#MeToo運動と、被害の撲滅を訴えるTime's
Up運動が存在するが、日本においては両方の意味で「#MeToo」のみを用いることが多い
概要
2006年に若年黒人女性を支援する非営利団体「Just Be Inc.」を設立したアメリカの市民活動家タラナ・バークが、家庭内で性虐待を受ける少女から相談されたことがきっかけで、2007年に性暴力被害者支援の草の根活動のスローガンとして「Me
Too」を提唱し地道な活動を行う。
2017年10月5日に
ニューヨーク・タイムズの記者、ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーが、2015年3月
から性的虐待疑惑のあった
映画プロデューサーの
ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年に及ぶ
セクシャルハラスメントを告発する記事を発表。のちに
ワインスタイン効果と呼ばれるほどの大反響があり、10日には、2015年10月にワインスタインの名を出さずに問題のセクハラを告発していた
女優の
アシュレイ・ジャッドら数十名が実名でセクハラを告発、雑誌
ザ・ニューヨーカーも10ヶ月に及ぶ被害者への取材記事をウェブ版で発表する
。
10月13日、フランスのジャーナリスト、サンドラ・ミュラーが、告発者の9割以上が職を失う現状を鑑み、訴訟の代わりにセクハラ被害の告発をSNSで行う「#BalanceTonPorc(豚を告発せよ)」運動を提唱した
。
ワインスタインによる被害者が多かったイタリアでは、13日に作家のGiulia Blasiが「#quellavoltache(あの時)」を提唱し、15日に被害者の一人である女優の
アーシア・アルジェントがリツイートして連帯を呼びかけた。
10月15日、
アリッサ・ミラノが同様の被害を受けたことのある女性たちに向けて"Me too"と声を上げるよう
ツイッターで呼びかけた。多くの著名人や一般利用者がこれに呼応し、世界的なセクハラ告発運動が展開された。ちなみに、ミラノは同じスローガンが10年前に既に提唱されていたことを知らず、2日後にバークと連絡を取り協力関係を築いた。バークは当初、自分の地道なライフワークのスローガンが予期しない大きなムーブメントになったことに恐怖を感じたと証言している。
運動の拡がり
欧米
#MeToo運動には多数の
ハリウッドの著名人たちが賛同を示し、「セクハラや性的虐待を見て見ぬ振りをするのは終わり」にする「タイムズ・アップ」運動が起こった。
2017年10月25日、ジャーナリストの
マーク・ハルペリンが5人の女性からセクハラを告発される。27日までに計12名の被害者が名乗り出た。
10月29日、俳優の
ケビン・スペイシーが、30年以上前の強姦未遂を当時14歳だった
アンソニー・ラップに告発され、「覚えていない」としながらも謝罪し、かねてから噂のあった
同性愛者であることを告白した。同性愛の告白は非難をかわすためのものだと批判された。その後も業界関係者ら十数名から告発が相次ぎ、出演作品からの降板が決まった。
11月9日、コメディアンの
ルイ・C・Kが5人の女性からセクハラを告発され、番組からの降板が決まり、17日に公開予定だった映画の上映が中止された。同9日、アラバ マ州上院補選の共和党候補ロイ・ムーア元判事が複数の女性から性被害を告発された。これに対しムーアは「
魔女狩りであり、典型的なフェイクニュースだ」と反論したが、12月12日の選挙で落選した。
11月14日、
NBCが重役のマット・ジマーマンをセクハラ疑惑で解雇した。
11月20日、
ニューヨーク・タイムズが看板記者のグレン・スラッシュをセクハラ疑惑で停職処分にした。
11月22日、
CBSが大物ニュースキャスターの
チャーリー・ローズをセクハラ疑惑で解雇した。
11月29日、NBCが看板情報番組『
トゥデイ』司会者の
マット・ラウアーをセクハラ疑惑で解雇した。これには、
ドナルド・トランプ大統領も反応を示した。この件について、弁護士でコメンテーターの
ジェラルド・リベラは、ラウアーを擁護し、局の対応に懐疑的な見解を示した。それを受けて、
ベット・ミドラーがリベラによる過去の性被害を告発した1991年のインタビュー動画をツイッターに投稿した。
12月2日、
ニューヨーク・ポストが、
メトロポリタン・オペラ名誉監督
ジェームズ・レヴァインによる過去の少年への性的虐待を告発した。被害男性は2016年に警察に訴えたが時効を迎えており、レヴァインも容疑を否認していた。メトロポリタン・オペラは報道の後、調査を開始し、2018年3月にレヴァインを解雇した。これを受けてレヴァインはメトロポリタン・オペラを損害賠償や名誉毀損で提訴した。
12月7日、
タイム誌の2017年度
パーソン・オブ・ザ・イヤーに#MeToo運動を起こした「サイレンス・ブレイカーズ(沈黙を破る女性達)」が選ばれる
。
12月8日、コメディアン出身で民主党上院議員の
アル・フランケンが、2006年12月の中東への米軍慰問団ツアーでのセクハラ疑惑を受けて辞任する意向を発表した。2018年1月2日、正式に辞任した。
2018年1月7日、
第75回ゴールデングローブ賞授賞式において、「タイムズ・アップ」運動に賛同した女優たちが黒い衣装で参加し、被害者との連帯を示した。「Me Too」創始者のバークも友人で女優の
ミシェル・ウィリアムズに招待され出席した。同様の動きは、2月18日の
英国アカデミー賞でも見られた
。
4月16日、「#MeToo」を使った運動の発端となったセクハラについて報道したニューヨーク・タイムズとザ・ニューヨーカーの記者が、
ピューリッツァー賞の公益報道部門に選ばれた。
4月26日、2016年7月にスペインの
牛追い祭りで
ワッツアップ・グループ「La Manada(群れ)」の男性5人が18歳の女性を集団強姦した事件(通称「ラ・マンダラ」事件)の判決が下り、求刑禁錮20年以上に対し、性的虐待で禁固9年、強姦容疑については無罪となった。裁判官の一人は、携帯電話の窃盗についてのみ有罪を主張した。これに対し、女性団体らが大規模な抗議のデモを起こした。同事件はスペインにとっての「#MeToo」運動のきっかけとなり、「Yo
te creo(私はあなたを信じる)」を合言葉に被害者支援が広まり、SNS上では「#YoSiTeCreo」や「#NoesNo(ノーはノー)」が用いられた。判決後、スペイン国家警察公式ツイッターは「#NoesNo」を12回つぶやき、被害者への共感を示した。
4月30日、アシュレイ・ジャッドがハーヴェイ・ワインスタインを提訴した。
5月3日、
アカデミー賞を主催する
映画芸術科学アカデミーが、1977年に強姦で有罪判決を受けたあと国外逃亡し、#MeToo運動により告発が相次いでいた
ロマン・ポランスキー監督と2004年の強姦容疑の再審で4月に有罪判決が出たコメディアンの
ビル・コスビーの両名を除名すると発表した。5月4日、
スウェーデン・アカデミーが、前年11月に会員(2018年4月辞任)の夫で写真家のジャンクロード・アルノーによる性的暴行疑惑が浮上したことを受けて、2018年度ノーベル文学賞の発表を見送ることを表明した。
5月24日、
モーガン・フリーマンが複数の女性から過去のセクハラ行為を告発される。フリーマンは「軽い冗談だった」と謝罪する一方で、セクハラと性暴行が同一視されていることに反論した。
5月25日、映画プロデューサーの
ハーヴェイ・ワインスタインが2013年のレイプ容疑と2004年の性的行為の強要容疑で逮捕。弁護人を通じて無罪を主張していたが、禁固23年の実刑判決を受けた。
2019年9月10日、ワインスタインのセクハラについて最初に告発記事を発表したニューヨーク・タイムズの記者、ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーが取材経過をまとめた著書『She Said: Breaking the Sexual Harassment Story That Helped Ignite a Movement 』を出版。(邦題『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』
古屋美登里訳、
新潮社、2020年)
アジア圏
日本
2017年
5月29日、フリージャーナリストの
伊藤詩織は、記者会見で準
強姦被害を告発。同年10月半ばに
著書を出版した。告発相手である
山口敬之は手記にて反論した。2017年9月、伊藤は山口に対し民事訴訟を起こした。2022年7月8日、
最高裁判所の判決で「山口氏が同意なく性行為に及んだ」と認定され、約332万円の賠償が確定した。(「
伊藤詩織#山口敬之による性的暴行事件」も参照)
2017年
12月17日、作家の
伊藤春香(はぁちゅう)が、広告代理店
電通在籍時に受けた
セクハラを
バズフィード・ジャパンで告白した。告発を受けた、当時の伊藤の上司にあたる
岸勇希は、経緯を説明すると共に謝罪した。また、後に自身が代表取締役を務める「刻キタル」を退社した。その一方で、伊藤は過去に性経験のない男性を侮蔑する発言
をしており、これがセクハラ行為にあたるとして、伊藤自身がセクハラ加害者であるとしてツイッターが炎上。一時は謝罪文を発表したが、後に撤回している。2018年
3月15日、広告代理店
電通アイソバーに勤務する女性社員が社内で受けたセクハラについての取材記事がバズフィード・ジャパンに掲載された
。電通アイソバーはその責任を否定すると共に、非公表の懲戒内容の開示を求める被害者側に対して「加害者プライバシー権の侵害」などを理由に回答を拒否している。
2018年3月16日、伊藤詩織が国連本部で記者会見し、日本で大きな運動に発展していない「MeToo」の代わりとして、より多くの女性が運動に参加しやすいように「WeToo(私たちも行動する)」運動を提唱した
。この運動は、2017年11月にアメリカの実業家サマー・マクレーンが、すべての人の経験を包括し、性別だけでなく、性犯罪に焦点を合わせている運動として提唱したものである
。
2018年4月1日、写真家
荒木経惟のモデルを2001年から16年間にわたって務めてきたKaoRiが、荒木のセクハラや
パワハラなどをブログで告発した。4月9日、これを受け、荒木の撮影モデルを務めたこともある
水原希子が
インスタグラムで荒木を批判し、業界の改善を訴えた。また、過去に広告撮影でセミヌードになった際、拒否したにも関わらず、スタッフではない多数の男性たちに撮影を見学されたことを明かした。ネットでは、荒木が担当した2013年の
資生堂の新聞広告が問題の撮影であり、男性たちとは資生堂社員のことではないかとの憶測が広まった。J-CASTニュースの質問状に対し資生堂は「事実確認が取れない」と回答した。(「
荒木経惟#セクハラ問題」も参照)
2018年4月20日、野党6党が国会内で集会を開き、財務事務次官のセクハラ疑惑に抗議の意思を示すため、「# Me Too〔
ママ〕」や「#Me Too〔ママ〕」と書かれたプラカードを掲げた。(「
福田淳一#セクハラ報道」も参照)
2018年12月、フォトジャーナリストの
広河隆一は複数の女性から性行為などを強要されたと告発された。(「
広河隆一#性暴力、セクハラ、パワハラ問題」も参照)
2022年、映画監督の
榊英雄、
園子温、俳優の
木下ほうかは複数の女優から「性加害」を受けたと告発され、波紋を呼んだ
[67]。同年11月、劇作家の
谷賢一も舞台劇の出演女優によりセクシュアルハラスメントをしたとして告訴された
。(「
榊英雄#性行為強要・強姦疑惑」、「
園子温#セクハラ・性行為強要告発」、および「
木下ほうか#性加害疑惑」も参照)
大韓民国
韓国でも#MeToo運動の動きは存在し、政治家や俳優や文化人など多数の著名人が運動から2ヶ月ほどで告発を受けた。
文在寅大統領は運動に対し
2月26日「積極的に支持をする」と発表し、性差別根絶対策と、性犯罪への積極的な捜査を行うよう指示を出した。また、
2月27日には小中高等学校での「フェミニズム教育の義務化」を発表した
。鄭鉉柏女性相は「2018年は韓国の女性運動史にとって歴史的な年として刻まれるだろう」と述べている。
2018年1月上旬に女性検事が幹部からのセクハラ被害をテレビインタビューで訴えたことから運動が広がり、3月には将来の大統領候補と目された
忠清南道知事の
安熙正が秘書への性暴行疑惑により辞任し、ノーベル文学賞候補にもなった詩人の
高銀、舞台監督の
李潤澤、劇作家の
呉泰錫がセクハラ疑惑により作品が教科書から取り下げられた。
一方で、「セクハラを受けた女性側にも問題がある」との偏見も根強く、被害者が相談先の警察で暴言を吐かれたり、
名誉毀損で逆告訴される事など、韓国社会の性暴力に対する未成熟さを指摘し、運動の沈静化を懸念する声が上がった。
2018年2月に複数の教え子から長年にわたる過去のセクハラを告発され、
清州大学演劇学科教授を免職、所属事務所との契約も解除された俳優の
チョ・ミンギが、3月9日に自殺した。
3月12日に警察が取り調べをする予定だった。前年10月に事態が発覚し、12月に懲戒委員会が停職3か月の処分を下したが、チョが事実を認めなかったため清州大学HPの掲示板で告発された。
5月、#MeToo運動に勇気付けられた一般女性が、
光州事件で戒厳軍に性暴行された体験を告白した。女優
チャン・ジャヨンが性接待を強要されたとの遺書を残して2009年に自殺した事件の再捜査を求める声が高まり、2018年6月26日、元
朝鮮日報記者のチョ某容疑者が強制わいせつ罪で在宅起訴された。
2020年、
釜山広域市長・
呉巨敦と
ソウル特別市長・
朴元淳は女性職員のセクハラ告発により失脚し、朴元淳は自殺した。
中国
#MeToo運動の動きは大学生の間で特に盛んになっており、大学側へセクハラ問題への対処を求める署名運動が行われている。運動への反発も大きく、検閲機関が#MeTooに関するインターネット上の投稿を削除する他、20年前に起こったセクハラによる自殺事件を問題提起した学生が大学側から批判をやめるよう通告を受けるなどしている
。
2018年8月に
中国仏教協会会長・北京竜泉寺
住職の
学誠は数人の
尼僧からセクハラメール及び性交強要の問題を告発された。のち、同僧は当局の取り調べを受け、
中国仏教協会会長を辞任し、他に発覚した金銭面の問題により住職も罷免された。
2021年7月、元
EXOの
中国系カナダ人メンバー、
クリス・ウーは過去に付き合ったことのある18歳女性により、中国国内で複数の
未成年女性に対して性的暴行をしたと告発された。ウーはのち、北京市の公安当局により逮捕された
。
2021年11月、女子
テニス選手・
彭帥は元
副総理・
張高麗から性的関係を強要されたと
ソーシャルメディアで告発したことは、
AFPBBの報道において#MeToo運動の一部とみなされる。
インド
セクハラ被害を告白する
ボリウッドの女優が存在するが、男性優位の業界のため、声を上げる女性は少ないとされている。
推進者の加害行為の発覚
運動を主導又は支持していた人の中にも、過去の性的暴行などの加害の告発されることが発生した。また、ニューヨーク・タイムズ紙に#MeToo運動内にいる加害者を支持者は庇っているとの批判がなされた。
5月7日、ザ・ニューヨーカーが#MeToo運動の推進者の一人でニューヨーク州司法長官の
エリック・シュナイダーマンの4人の元交際相手への度重なる性的虐待行為を告発する。シュナイダーマン長官は否定したが、「職務を効果的に指揮できなくなった」として、記事の掲載からわずか3時間後に辞任した。ニューヨーク州司法省は2月に
ワインスタイン・カンパニーと創業者のワインスタイン兄弟を、性的加害から社員を守らなかったとして公民権法違反で提訴していた。その際、シュナイダーマン長官はツイッターでセクハラ撲滅と被害者の人権救済を呼びかけていた。
ニューヨーク・タイムズは、ワインスタインを告発して#MeToo運動の中心となっていた
アーシア・アルジェントが、2013年の37才時に共演していた、当時17歳の子役俳優であった
ジミー・ベネットに対し、複数回の強制性交に及び、その性的虐待被害を訴えたベネットに賠償として38万ドルを秘かに渡していたことを報道した。双方の関係者がアルジェントの加害は事実としてニューヨーク・タイムズの記事を認めた。ワインスタインの弁護士は「ワインスタインはアーシアと、互いに成人として4年以上交際して続いていたにあったのにも関わらず訴えられている。」と17才の少年に手を出して賠償していたことを隠していたアルジェントを「偽善が驚くべきレベルで明らになった」と批判している。
ベネットはアルジェントによる性的暴行を告発した理由について、「(アルジェントが)被害者ぶっているのが耐えられなかった」と述べている。
#MeToo運動を支持していた女性の権利活動家でもあるニューヨーク大学の女性教授が、男子学生へのセクハラ容疑で停職処分を受けた。教授は2012年から3年間、男子学生に自身への性交を強要していた。ニューヨークタイムズ紙は8月13日に、11ヵ月に渡る調査の結果、博士号を取得を目指していた学生に性的嫌がらせや性的暴行をしていた事実を発見したと報じた。
ニューヨーク大学側は一年間女性教授への給与を支払うことや職務を一時停止させ、学生との将来のミーティングが彼女の代わりに監督されることを義務づけられていた。また、彼女を擁護するための女性活動家達の言動を男子学生はニューヨーク・タイムズへのインタビューで批判している。被害者男性は弁護士と共に女性教授と大学側に対する訴訟提起を検討していると報道された。
批判・評価
・ジャーナリストのオーラ・ボガドらは、黒人女性が始めた運動が白人女性の手柄になることを批判した。
・2017年10月末、
カトリーヌ・ドヌーヴが、「Balance Ton Porc(豚を告発せよ)」という過激な表現を批判し、「物事を動かす最善の方法ではなく、解決にも繋がらない」とインタビューに答えた。
・2018年1月9日、100人の女性たちが連名で仏
ル・モンド紙に、「豚を告発せよ」運動に反対し、「(男性が女性を)口説く自由」を訴える声明文を発表した
。声明は他にも、弁明すらさせずに性犯罪者同様に扱う「行き過ぎた断罪」や運動の排他主義、男性に対する「フェミニズム的なハラスメント」への批判などを盛り込み、「
ピューリタニズムの波が起きている」と警告した。これに対し、アーシア・アルジェントが「内に秘めた
ミソジニーである」と異議を唱え、賛同者の一人であるカトリーヌ・ドヌーヴは被害者を傷つけたことを謝罪した。
・2018年1月17日、
ブリジット・バルドーが、「女優たちの売名行為。偽善的でばかげている」と批判した。
・
マーガレット・アトウッドは、一連の運動を「
自警団的な司法であり、そのような正義は
リンチなどに繋がりかねない」と運動の行き過ぎを懸念した。
・2016年7月に性被害を告白した女優の
タンディ・ニュートンは、「タイムズ・アップ」運動に勧誘されなかったことを明かし、同運動が一部のセレブのものになっていることを批判した。
・ゴールデングローブ賞授賞式において、黒い衣装を身につけなかった3人の女性の一人で、モデルの
バーバラ・マイヤーは、運動の趣旨には賛同しながらも、「男性のために着たい服を制限するのではなく、自由に服を選ぶことで「自由」を表現した」と表明した。
・フランスでは、開始から半年を過ぎた「豚を告発せよ」運動は上流階級だけの運動になっており、労働者階級の女性で運動の恩恵を感じる者は少なく、重要視されていないと指摘された。
・1995年から性暴力被害男性の支援に取り組んでいる、聖書研究家のアンドリュー・シュマッツァーは、運動が女性中心であり、告発を望む男性たちが取り残されていることを指摘した
。一方で、自身も性的虐待経験のある映画監督
タイラー・ペリーは、運動が声をあげられない男性被害者たちの救済に繋がる希望があると評価した