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2024.11.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241130-FWXZW5GM25O4VO2STZK4NHO7LY/
スペインが「天災有給休暇」導入へ、200人超死亡の洪水受け 「危険な出勤しないで」

  【パリ=三井美奈】スペイン政府は28日の閣議で、気候災害の際に労働者に最大4日間の有給休暇を認める方針を決めた10月末、東部バレンシア州で起きた洪水で220人以上の死者を出したことがきっかけになった。

  発表によると、この制度は天災が起きたり、災害警報が発令されたりしたときを想定。安全な出勤が不可能で、テレワークもできない場合に申請できる。有給対象の4日間が過ぎた後は、既存の制度で時短労働が可能だとしている。
  公共放送TVEによると、ディアス労働相は「天災時に無理な出勤をしてはいけない。本人の危険にとどまらず、他人を巻き込むおそれがある」と強調した。「気候災害有給」はカナダをモデルにしたという。政府は労使交渉の際、天災時への対応を協議するよう促している。
  サンチェス首相は閣議を前に、洪水被災地支援として23億ユーロ(約3600億円)の拠出を発表。復興費総額は計166億ユーロ(約2兆6000億円)になった。欧州では近年、異常気象による干魃(かんばつ)や洪水が相次いでいる。


2024.11.03-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241102-MDR7KTR5XBJHNOFXHRCLSIIEK4/
スペイン水害、死者は少なくとも211人に 兵士と警官1万人を増派

  スペイン東部バレンシア自治州を中心に、同国各地で10月29日に発生した記録的な豪雨による鉄砲水の死者は2日までに、少なくとも211人に上った。サンチェス首相がテレビ演説で明らかにした。軍兵士5000人、警官ら5000人を現場に追加派遣すると表明、行方不明者の捜索を続ける。死者はさらに増える可能性がある。

  ロイター通信によると、今回の水害による死者は1970年にルーマニアで起きた洪水の209人と同規模になり、ここ50年以上で欧州最悪の豪雨関連の災害となった。
  多くの一般市民が徒歩で被災地に向かい、泥を取り除くための道具や必需品を運ぶなどの支援を行った。サンチェス氏は1日、Xで「スペイン社会の限りない連帯と献身」をたたえ、支援強化を約束。2日の演説でも、未曽有の災害に一致団結するよう国民に呼びかけた。
  断水や停電が続いている地域もあり、道路や鉄道網も多くが寸断された状態となっている。一部住民からは支援が遅いとの不満が出ている。(共同)


2024011.02-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241102-H43WPE5XKJLCNC6KDYHK2OCMH4/
スペイン水害死者2百人超 救助活動に兵士増派、不明者捜索続く

  スペイン東部バレンシア自治州を中心に同国各地で10月29日に発生した記録的な豪雨による鉄砲水死者は11月1日までに少なくとも205人に上ったスペインメディアが報じた。軍兵士が現場に追加派遣され、行方不明者の捜索を続けた。死者はさらに増える可能性がある

  ロイター通信によると、今回の水害による死者は1970年にルーマニアで起きた洪水の209人と同規模になり、ここ50年以上で欧州最悪の豪雨関連の災害となった。スペイン当局は今後数日間さらに雨が降る可能性があると警告している。
  これまでにバレンシア州で202人が死亡。中部カスティーリャ・ラマンチャ自治州で2人、南部アンダルシア自治州で1人が死亡した。
  政府は1日、当初から救助活動に従事する兵士1200人に加え、500人を新たに派遣した。(共同)


2024.11.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20241101-TXVPEKMF7BMFHBWTOC57FES75I/
スペイン水害死者158人 「過去50年超で最悪」とメディア かんきつ類収穫へ影響懸念

  スペイン東部バレンシア自治州を中心に同国各地で29日発生した豪雨による鉄砲水死者は31日までに、少なくとも158人に上ったスペインメディアが伝えた。死者はさらに増える可能性がある。欧州メディアは「過去50年超でスペイン最悪の洪水」だと伝えた。

  サンチェス首相は30日のテレビ演説で「スペイン中が共に涙を流している。皆さんを見捨てない」と被災者らに語りかけた。
  スペイン各地を襲った豪雨では路上に水があふれ、多くの車が流される映像が世界に衝撃を与えた。バレンシア州では8時間に1年分の降雨量を記録した地域もあった。
  被害が最大だったバレンシア州は世界的なかんきつ類の産地で、収穫への影響も懸念される。(共同)


2024.10.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20241031-AVNXDHBK7FIZTF32ZYXZQMES6M/
スペイン東部 集中豪雨で洪水 95人が死亡、数十人が行方不明 バルセロナにも警報

  【パリ=三井美奈】スペイン南東部バレンシア州などで集中豪雨による洪水が発生し、公共放送TVEによると、29、30日の2日間で少なくとも95人が死亡した。数十人が行方不明になっており、死者は増える可能性がある。

  TVEは人を乗せたまま乗用車が流され、橋が濁流にのまれる様子を伝えた。バレンシア州では線路や道路が泥やがれきに覆われ、公共交通網が遮断された。約15万人が停電被害を受けているという。同州の西隣に位置するカスティーリャ・ラマンチャ州でも数人が死亡した。スペインの洪水被害としては、1996年にピレネー山脈で80人以上が死亡して以降、最悪となった。
  30日午後には、バレンシア州の降雨はやや収まったが、低気圧の移動にともない、気象当局は同州の北方、カタルーニャ州の州都バルセロナとその周辺に大雨・強風警報を出した。
  欧州では近年、各地で洪水被害が相次ぐ。2021年7月にはドイツやベルギーなど一帯に被害が広がり、計200人以上が死亡した


2024.07.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240710-G2Z764C4NRHEPCMYHYSGD2EWP4/
スペイン 観光客に「帰れ」と水鉄砲攻撃 オーバーツーリズムに住民3千人が怒りのデモ

  スペインを代表する観光都市バルセロナで6日、住民がオーバーツーリズムに抗議して、観光客に水鉄砲を浴びせるデモを行った。同国紙パイスによると、約2800人が参加した。

  デモ参加者は「外国人は帰れ」「観光で都市が死ぬ」などと書いた紙を掲げて大通りを行進した。米欧テレビは今週、観光客がカフェで食事中に水鉄砲を浴び、退散する様子を一斉に報じた。
  バルセロナは世界遺産サグラダ・ファミリア教会など建築家アントニ・ガウディの作品群で知られ、観光客数は年々増加している。地元当局の集計で、市と周辺部を訪れた人は約2600万人にのぼった。
  一方、市の人口は約160万人。民泊の急増で家賃が高騰し、若者や高齢者の住居問題が深刻化している。観光業中心の経済対策にも不満が出ていた。
  抗議運動の広がりを受け、バルセロナのコルボニ市長は6月、2028年11月までに短期賃貸アパート約1万戸の認可を取り消すと表明。オーバーツーリズムへの対策を公約した。観光税の引き上げ、クルーズ船の就航制限などの方策も打ち出した
  スペインでは国内総生産(GDP)の12%を観光業が占める。昨年は、国人口の約1・8倍にあたる8510万人の外国人客が訪れた。オーバーツーリズムへの抗議デモが、マヨルカ島など各観光地で広がっている。


2024.05.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240513-26OOG7DN6VIDPPJA5C3MJF7NGQ/
スペイン・カタルーニャ州の独立派が過半数割れ 州議会選挙

  【ロンドン=黒瀬悦成】スペインのカタルーニャ自治州で12日、州議会選挙(定数135)が行われ、同州のスペインからの分離独立を目指す勢力が過半数割れする見通しとなった。独立に反対する中道左派の社会党が第1党を確実にし、カタルーニャとの関係修復を目指す中央政府のサンチェス首相の方針が実質的に信認される一方、独立派には大打撃となった。

  ロイター通信によると各党の獲得議席数(開票率99%時点)は社会党42、独立強硬派のカタルーニャ連合が35、穏健独立派の少数与党・カタルーニャ共和左派(ERC)は20。いずれの政党も過半数を獲得できず、次期政権をめぐる駆け引きが活発化しそうだ。
  カタルーニャ州は2017年、当時のプチデモン州首相が中央政府の意向を無視して独立の是非を問う住民投票を実施し、住民の約9割が賛成した。州議会は一方的に独立を宣言したが中央政府は州の自治権を一時停止して対抗。プチデモン氏は解任され、不服従の罪などで起訴された。
  サンチェス氏は昨年、独立派幹部らに恩赦を約束するなどして独立派の態度軟化を促していた。
  プチデモン氏も恩赦の対象となったのを受けて州議会選に出馬し、州首相への返り咲きを目指したが、独立派勢力の不振で求心力の回復は絶望的となった。


2024.04.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240425-5KPNBR2LRJOQNDKFSZTM7ZOAA4/
スペインのサンチェス首相が辞任検討 妻への汚職捜査、29日決断

  スペインのサンチェス首相は24日、汚職の疑いで妻への予備的捜査が開始されたとして、首相を辞任するかどうかを検討しているとX(旧ツイッター)で明らかにした。公務を一時休止し、29日に決断を発表する。

  サンチェス氏は「このまま政府を率いるべきか、名誉を返上すべきかを決めるために立ち止まって考える必要がある」と述べた。
  欧州メディアによると、マドリードの裁判所は24日、極右と関連がある団体の告発を受け、汚職などの疑いでサンチェス氏の妻への予備的捜査を開始したと発表した。
  詳しい容疑内容は不明だが、地元メディアは政府から資金提供を受けたり公共事業の契約を獲得したりした複数の民間企業と妻との関係について捜査が進められていると報じている。(共同)







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