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2024.07.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240710-G2Z764C4NRHEPCMYHYSGD2EWP4/
スペイン 観光客に「帰れ」と水鉄砲攻撃 オーバーツーリズムに住民3千人が怒りのデモ

  スペインを代表する観光都市バルセロナで6日、住民がオーバーツーリズムに抗議して、観光客に水鉄砲を浴びせるデモを行った。同国紙パイスによると、約2800人が参加した。

  デモ参加者は「外国人は帰れ」「観光で都市が死ぬ」などと書いた紙を掲げて大通りを行進した。米欧テレビは今週、観光客がカフェで食事中に水鉄砲を浴び、退散する様子を一斉に報じた。
  バルセロナは世界遺産サグラダ・ファミリア教会など建築家アントニ・ガウディの作品群で知られ、観光客数は年々増加している。地元当局の集計で、市と周辺部を訪れた人は約2600万人にのぼった。
  一方、市の人口は約160万人。民泊の急増で家賃が高騰し、若者や高齢者の住居問題が深刻化している。観光業中心の経済対策にも不満が出ていた。
  抗議運動の広がりを受け、バルセロナのコルボニ市長は6月、2028年11月までに短期賃貸アパート約1万戸の認可を取り消すと表明。オーバーツーリズムへの対策を公約した。観光税の引き上げ、クルーズ船の就航制限などの方策も打ち出した
  スペインでは国内総生産(GDP)の12%を観光業が占める。昨年は、国人口の約1・8倍にあたる8510万人の外国人客が訪れた。オーバーツーリズムへの抗議デモが、マヨルカ島など各観光地で広がっている。


2024.05.13-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240513-26OOG7DN6VIDPPJA5C3MJF7NGQ/
スペイン・カタルーニャ州の独立派が過半数割れ 州議会選挙

  【ロンドン=黒瀬悦成】スペインのカタルーニャ自治州で12日、州議会選挙(定数135)が行われ、同州のスペインからの分離独立を目指す勢力が過半数割れする見通しとなった。独立に反対する中道左派の社会党が第1党を確実にし、カタルーニャとの関係修復を目指す中央政府のサンチェス首相の方針が実質的に信認される一方、独立派には大打撃となった。

  ロイター通信によると各党の獲得議席数(開票率99%時点)は社会党42、独立強硬派のカタルーニャ連合が35、穏健独立派の少数与党・カタルーニャ共和左派(ERC)は20。いずれの政党も過半数を獲得できず、次期政権をめぐる駆け引きが活発化しそうだ。
  カタルーニャ州は2017年、当時のプチデモン州首相が中央政府の意向を無視して独立の是非を問う住民投票を実施し、住民の約9割が賛成した。州議会は一方的に独立を宣言したが中央政府は州の自治権を一時停止して対抗。プチデモン氏は解任され、不服従の罪などで起訴された。
  サンチェス氏は昨年、独立派幹部らに恩赦を約束するなどして独立派の態度軟化を促していた。
  プチデモン氏も恩赦の対象となったのを受けて州議会選に出馬し、州首相への返り咲きを目指したが、独立派勢力の不振で求心力の回復は絶望的となった。


2024.04.25-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240425-5KPNBR2LRJOQNDKFSZTM7ZOAA4/
スペインのサンチェス首相が辞任検討 妻への汚職捜査、29日決断

  スペインのサンチェス首相は24日、汚職の疑いで妻への予備的捜査が開始されたとして、首相を辞任するかどうかを検討しているとX(旧ツイッター)で明らかにした。公務を一時休止し、29日に決断を発表する。

  サンチェス氏は「このまま政府を率いるべきか、名誉を返上すべきかを決めるために立ち止まって考える必要がある」と述べた。
  欧州メディアによると、マドリードの裁判所は24日、極右と関連がある団体の告発を受け、汚職などの疑いでサンチェス氏の妻への予備的捜査を開始したと発表した。
  詳しい容疑内容は不明だが、地元メディアは政府から資金提供を受けたり公共事業の契約を獲得したりした複数の民間企業と妻との関係について捜査が進められていると報じている。(共同)







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