2021.01.27-Yahoo!Japanニュース(日刊ゲンダイDigital)-https://news.yahoo.co.jp/articles/5fc729d9cb0a796fbebc11da286a4dc1c7a9473e
自公議員が銀座でハシゴ酒し国民は激怒!対照的に芸能人は自粛で“音沙汰なし”のナゼ
東京、神奈川、埼玉、千葉など
緊急事態宣言下にある地域の飲食店の9割は、午後8時までの営業自粛要請に応じている。そのため、やむを得ず残業をするサラリーマンは、お腹が空いたらコンビニに行くしかない。
ところが、
“上級国民”の国会議員は別世界にいるようだ。26日配信の「デイリー新潮」は、
“永田町のマツジュン”こと松本純・元国家公安委員長(70)が、
東京・中央区のイタリアンで料理を堪能した後、銀座でハシゴ酒を楽しむ様子を詳報した。
同日配信の「文春オンライン」も、
“公明党のホープ”と呼ばれる前財務副大臣の公明党・遠山清彦衆院議員(51)が1月下旬夜、
知人とともに銀座のレストランを訪れ、その後20時を過ぎたにもかかわらず高級クラブをハシゴしたと報じている。
松本元国家公安委員長の行動に対し、ネット上では〈これで国民に会食の自粛を要請するとはどのツラを下げて言えるのだろうか? 彼らは内心は国民の健康など気遣ってはいないのだと感じる。自分たちはたとえ罹患しても特権でいの一番に病院で診てもらえるとタカをくくっているのでは〉〈こんな議員は辞職もの。いい歳した国会議員がこれじゃコロナ収束は無理だろう〉などといった声が飛び交っている。
遠山前財務副大臣についても、〈与党は時短要請に従わない店に罰金や店名公表を課す法律を策定しようとしているにもかかわらず、自分たちは深夜にクラブを訪れて、本当に身勝手だと思う〉などと厳しい意見がほとんど。
国民や飲食店は生活に不安を抱えながら政府・与党の“ STAY HOME”の要請に従っているのだから、怒りの声が巻き起こるのは当然だろう。
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会食が明るみになったのは石田純一くらい
それにしても不思議なのは、今回の
緊急事態宣言下では芸能人がおとなしくしていることだ。前回は山田孝之(37)や新田真剣佑(24)の沖縄バカンスが伝えられた。今回、再び会食が明るみになったのは石田純一(64)くらい。
あのヤンチャな手越祐也(33)でさえ、今回は静かにしている。 「芸能人はなんだかんだいって人気商売ですからね。今年6月、手越は
緊急事態宣言下に酒席に参加したことを問われたことで、最終的にジャニーズ事務所を離れました。
あれから、大手事務所は所属タレントが非常識だと見られないように目を光らせています。基本的にタレントはテレビ局やロケ現場から自宅まで直行直帰です。もちろん、自宅やホテルなどで羽を伸ばすことはあっても、マスコミに尻尾をつかまれないように神経を尖らせています」(大手芸能プロ関係者)
遊びたい盛りの若手芸能人ですら自粛要請に応じているのに、
国民に犠牲を強いる政府与党の幹部や元幹部がハメを外してドンチャン騒ぎ。国民は今度の総選挙でしっかりと審判を下した方がいい。
2020.4.14-PREJIDENTO OnLine-https://president.jp/articles/-/33004
「首相補佐官とスイートルーム外遊」それでも厚労省女性幹部が更迭されない理由
(1)
「安倍首相補佐官 海外出張でも公私混同の疑い 厚労省女性幹部とコネクティングルーム宿泊」。『週刊文春』にそう報じられた「厚労省女性幹部」は、2月6日、新型コロナウイルスに関する記者会見に堂々と出てきた。なぜ更迭されないのか。麻酔科医の筒井冨美氏が考察する——。
「公費で京都不倫出張」疑惑の厚生女性官僚がのこのこ出てくるワケ
新型コロナウイルスによる肺炎のニュースが日々、報道されている。
感染者が増える中、厚生労働省は連日会見を開いている。2月6日は「ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染」に関する会見があったが、そのニュース映像を見て、筆者は「まさか」と驚いた。厚労省を代表して会見に登場した女性官僚は、『週刊文春』(2019年12月19日号)で「公費による京都不倫出張」という疑惑を報じられた、大坪寛子厚労大臣官房審議官(52)だったからだ。
2011年に「部下との路チュー写真」を報じられて辞職した原子力保安院の審議官、2018年に「女性記者へ『胸さわっていい』発言」を報じられて辞職した財務省の事務次官など、高級官僚の世界は異性とのスキャンダルには厳しい。
にもかかわらず、現在も要職にあり、記者会見にも出られるのはなぜか。そのひとつは彼女が「医系技官」という「医師免許をもった官僚」であるからだろう。
『週刊文春』は2020年2月13日号でも「安倍首相補佐官<和泉洋人>美人官僚と税金でスイートルーム外遊」との見出しで、和泉補佐官が昨年9月に大坪審議官と海外出張した際、ホテルの部屋割りをめぐって外務省に異例の要望を出し、2人の部屋がつながっているスイートルームに宿泊するなど公私混同の疑いがあることなどを報じている。大坪審議官はこの疑惑について衆院予算委員会で「和泉補佐官が体調を崩したから」と衆人環視の中で臆面もなく回答した。
今回は、この医系技官というシステムについて解説してみたい。
(2)
「東大法卒」だけではないキャリア組官僚の世界
キャリア組官僚と言えば、なんといっても
「東大法学部卒」である。「国家公務員試験合格→中央官庁→課長・局長・次官と出世レース」というイメージが強い。しかし国家公務員総合職(旧:一種)試験では、「法律」「経済」のような人文系のほかに、「工学」「物理」「化学」「自然環境」のような理系分野も募集されている。
おおまかに言えば、人文系は事務官として広い知識が要求され、理系は技官として専門分野の深い知識が要求される。そして
医系技官とは、「医師免許を持った国家公務員総合職」であり、国家公務員試験なしで厚労省キャリア組としての就職試験を受けることができる。
医系技官とは「医師」と「官僚」の最強ハイブリッドである
医系技官の採用は厚労省が窓口となっており、その数は現在約280人。厚労省本省や地方厚生局、検疫所などの付属機関で働くケースが多い。内閣官房や環境省、文科省などに出向するポストもあり、国立病院やオリンピック組織委員会、さらには国連、世界保健機構といった国際的分野で活躍するコースもある。
もちろん厚労省には法学部卒の事務官も勤務している。記憶に新しいのは、2017年6月、秘書を「このハゲー!」と罵倒するパワハラ音声を『週刊新潮』に報じられた豊田真由子元衆院議員だ。豊田氏は、「東大法学部卒→厚労省入省→ハーバード大院留学」という経歴で、キャリア組官僚として典型的なキャリアパスだった。
かつて医系技官は、「出世しても局長レベルまで、官僚トップの事務次官には事務官でないとなれない」と言われてきたが、2017年には次官級の医系技官ポストとして「医務技監」が新設されている。
しかしながら、「医師として成功」「官僚としての出世」を両立することは困難だ。
初代医務技監の鈴木康裕氏や、新潟県副知事を務めた北島智子氏など「厚労省内の出世コース」を歩むには、医学部卒業後に医師キャリアを重ねるよりも「卒業してすぐ中央官庁に入り、官僚として多様な部署を経験」する「生え抜き組」が有利である
一方で「感染症対策」「国際貢献」など、医師キャリアを積んだ後に担当したい職務を明確にして入省する「中途採用」パターンもあるが、こちらは出世も限定的であり、数年間の医系技官経験の後には病院や研究機関などに再度転職するケースが多い。
『週刊文春』2020年2月13日号が報じた「コネクティングルーム疑惑」で、一部のメディアでは大坪氏を「異例の出世」と報道している。確かに、彼女は16年間の医師キャリアを経てからの中途入省にもかかわらず、2015年に内閣官房に出向した直後に審議官という主要ポストに抜擢されている。