動物愛護センタ--1


204.04.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240401-EBY5MBVGHZIUDPBIGC44NUPETU/
段ボール箱に鳥の死骸、10羽以上のハトか 東京都多摩市 警察が捜査

  1日午後1時ごろ、東京都多摩市諏訪の幹線道路沿いの植え込みに鳥の死骸が入った段ボール箱1箱が置かれているのを通行人が見つけ、110番した。警視庁多摩中央署によると、箱の中には10羽以上のハトとみられる鳥の死骸が入っていた

  署は何者かが鳥を殺傷した可能性があるとみて、鳥獣保護法違反の疑いで捜査している。



2023.10.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231018-J3BYI2AWTJOQ7EBQT5V2RDNQFE/
千葉市の駐車場で猫の頭部、虐待か 県警が捜査

  18日午前7時25分ごろ、千葉市花見川区検見川町の駐車場で、管理者が「猫の頭のみが置かれている」と110番通報した。千葉県警千葉西署は、猫を虐待した恐れもあるとして、動物愛護法違反の疑いも視野に捜査している。

  同署によると、見つかった猫の頭部は1つ。色は茶色で、種類や性別、年齢は不明だという。現場周辺では猫の胴体や凶器などは見つかっていない。
  同署は、近隣の小中学校の見守り活動やパトロールを強化するとともに、詳しい経緯を調べている。


2023.03.29-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230329/k10014023001000.html
劣悪環境で犬飼育虐待の疑い 元ブリーダー逮捕 多頭飼育崩壊か

  東京 八王子市の元ブリーダーが、劣悪な環境で犬を飼育して虐待していたとして逮捕されました。犬は最も多い時には170頭以上に増えていたということで、警視庁は適切に管理できない「多頭飼育崩壊」の状態になっていたとみて調べています。

  逮捕されたのは、八王子市片倉町の元ブリーダーで、会社役員のA容疑者(46)です。警視庁によりますと、ことし1月、10頭の犬を劣悪な状態で飼育して衰弱させ、虐待したとして動物愛護法違反の疑いが持たれています。
  元ブリーダーは、2010年から八王子市の施設で、甲斐犬やしば犬の繁殖や販売などをしていましたが、3年前から「やせている犬がいる」などといった情報が東京都に寄せられ、都は去年12月、飼育環境を改善するよう命令を出していました。その後も改善が見られなかったとして、都が刑事告発し、警視庁がことし1月、施設を捜索したところ、104頭の犬が見つかったということです。
  中には、痩せたり足が曲がったりした犬のほか、3頭が1つのかごで飼育されていた犬もいたということです。最も多い時には170頭以上に増えていたということで、「多頭飼育崩壊」の状態になっていたとみられるということです。
  警視庁の調べに対し容疑を認めたうえで、「子犬の需要が大きく大人になると売れなくなる。販売実績が大幅に下がり飼育頭数が膨らんでしまった」などと供述しているということです。
動物虐待検挙 過去最多で高止まりの状態
  警察庁によりますと、去年1年間に「多頭飼育崩壊」を含む、ペットなどの動物を虐待したなどとして、動物愛護法違反の疑いで全国の警察が検挙した数は166件に上り、過去最多だったおととしとほぼ同じで高止まりの状態が続いているということです。
  去年11月には、大阪 河内長野市で26匹の犬を劣悪な環境で飼育して虐待したとして、飼い主が動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。
  こうした状況を受けて環境省はおととし、自治体などが対策を講じる際のガイドラインを作成しました。発生を未然に防ぐため、近隣の住民や民生委員などと連携し、チェックシートを活用するなどしてリスクの高い飼い主を早めに見つけ、アドバイスや指導につなげることを求めています。


2023.01.20-NIPPON COM-https://www.nippon.com/ja/news/fnn20230120473875/
アメリカザリガニ放出禁止に ミドリガメも 飼育は対象外

  日本の生態系に深刻な影響を与えている外来種のアメリカザリガニとミドリガメについて、販売や自然界への放出が禁じられる

  環境省は20日、アメリカザリガニと、ミドリガメとして知られるアカミミガメを、条件付き特定外来生物に指定した。
  6月1日以降、自然界への放出や販売が原則禁じられ、違反者には3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科される可能性がある。
  ペットとしての飼育は問題ない


2022.10.18-GUNMA上毛新聞-https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/190053
猫170匹、多頭飼育崩壊 群馬・高崎市の民家、飼い主が入院 NPOは手術費の寄付募集

  群馬県高崎市内の民家で約170匹の猫が飼育されていたことが分かった。飼い主の1人暮らしの60代男性が体調を崩すなどして十分な世話ができない多頭飼育崩壊に陥ったとみられ、やせ細ったり、死んでいる猫もいた。動物愛護に取り組むNPO法人「群馬わんにゃんネットワーク」(同市)が全ての猫を捕獲し、これ以上増えないように避妊去勢手術を施す。一部の猫については新しい飼い主を探す。

  同法人によると、飼い主の男性は8月後半から体調を崩して世話ができなくなり、同法人が別居の親族からの連絡を受けて民家を訪問した。現在は9月上旬に入院した男性に代わり、同法人が世話を担っている。
  これまでの調査で、2階建て住宅の室内は畳や床、壁がぼろぼろで大量のふんが散乱し、原形を留めていない壊れたキャットタワーなどもあった。生まれたばかりの子猫が食べられていた形跡もあったという。この他に3匹が死んでいるのが見つかり、同法人は県警に通報した。
  男性は遅くとも2013年には飼い始めたとみられる。一匹一匹をリストにしており、それによると飼育数は171匹とされる。ただ、リストにない猫もいるため正確な数は分かっていない。猫は屋外との行き来はしていなかったとみられる。
  同法人は17日から順次、避妊去勢手術を進めた上で家に戻す。並行して一部の猫の新しい飼い主を探す。同日時点では同法人など3団体が23匹を保護し、引き取り手を探している。一定数の猫の引き取り手を探した上で、残る猫は飼い主が退院して再び飼育できるようになるまで同法人がボランティアで世話をする。
  飯田有紀子理事長は「私たちだけでは多頭飼育の発見には限界がある。行政や地域住民が『危ない』というアンテナを持ち、早めに手を差し伸べることが重要」と話す。

  同法人は猫の手術費について、寄付の協力を呼びかけている。寄付の振込先など詳しくは同法人のサイト(https://g-wan.net/index/)へ。



2021.11.04-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/38f75454ff64407a8d9eec48fbc759e06c73a0a8
<独自>「多頭飼育」で犬を虐待容疑 大阪府警OB宅を捜索

  勤務先の同僚の手に棒を突き刺したとして逮捕起訴された大阪府警の元警察官が、多数の犬を劣悪な環境で飼育した疑いがあるなどとして、府警生活環境課と泉佐野署は4日午前、動物愛護法違反(虐待)容疑で、大阪府泉佐野市の元警察官宅を家宅捜索した。

  捜査関係者への取材で分かった。府警は自宅を検証するなどして犬の健康状態や飼育状況などを詳しく調べ、立件の可否を慎重に検討する方針。
  元警察官はA被告(45)=傷害罪で起訴。ペットの数が無秩序に増えて飼育が困難になる「多頭飼育崩壊」に陥っていた可能性があるという。
  動物虐待をめぐっては、懲役刑が追加された改正動物愛護法が昨年6月に施行されるなど、近年は厳罰化が進んでいる。
  捜査関係者によると、A被告は泉佐野市上瓦屋の自宅内で、清掃が行き届いていないなどの劣悪な環境で数十頭の犬を飼育して虐待した疑いが持たれている。また、泉佐野市に犬の登録申請をせず、狂犬病予防注射を受けさせていなかったとの情報もあり、府警は狂犬病予防法違反の疑いでも調べる。
  府警の捜索には、府の動物愛護センターの獣医師らも同行。午前9時40分ごろ、複数の捜査員らが自宅に入った。犬の個体識別を行い、健康状態などを確認している。
  近隣住民らによると、A被告は10年以上前、妻とともに泉佐野市の民家に転居。周囲には「犬のブリーダーをしている」と話していたが、犬は数十頭にまで増加。ゴールデンレトリバーなどの大型犬を含めて放し飼いの状態で、犬の鳴き声や悪臭が年々悪化していたという。
  府警などによると、A被告は約15年前に府警を退職。勤務先だった会社で同僚だった50代男性の右手甲に、木串を突き刺して軽傷を負わせたとして9月下旬に傷害容疑で逮捕され、その後起訴されていた。


2021.10.28-東京新聞-https://www.tokyo-np.co.jp/article/139545
「飼い猫に火付け」一転略式起訴 検察審査会議決で再捜査

   飼い猫に火を付け、やけどを負わせたとして動物愛護法違反の疑いで書類送検され、4月に起訴猶予処分となった男性について、大阪池田区検が略式起訴したことが28日、関係者への取材で分かった。略式起訴は27日付。大阪第3検察審査会が7月に「起訴相当」と議決し、再捜査していた。

   検察審査会の議決書は猫に火を付ける行為は「悪質で常軌を逸した残忍なもの」と指摘し、動物殺傷や虐待に対する厳罰化の経緯を踏まえ「適切に処罰されなければ、厳罰化の意義を損なうことになりかねない」としていた。


2021.10.27-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb99865bef18fb604b8045f026e2cd9e9f67a44
3本足の「ゼノ」親譲りの嗅覚で警察犬に再挑戦へ

  はねるように疾走する姿は、ハンディキャップをまったく感じさせない。警察犬を目指して練習に励む雄のジャーマンシェパード「ゼノ号」(8歳)生まれたときのけががもとで右後ろ足はないが、警察犬だった親譲りの優れた嗅覚を持つ

  昨年初めて挑戦した奈良県警の嘱託警察犬の審査会は緊張のため不合格だったが、あきらめずに29日、再度挑む。(前原彩希

  今月初め、ゼノ号は奈良県橿原市の藤原宮跡近くの原っぱにいた。飼い主で東大阪ドッグスクール(大阪府東大阪市)の訓練士、山内未央さん(38)と練習する定番の場所だ。 「探しといで!」 山内さんが布のにおいを嗅がせて声をかけると、ゼノ号ははじかれたように駆け出した。布が5枚並べられた台の上から嗅いだにおいと同じものを選ぶ「臭気選別」の訓練だ。合っていたら次のにおいに。違っていればもう一度。繰り返し練習する。
   すべての訓練メニューが終わると、山内さんからほめられ、ボールで遊んでもらえる。布をくわえて一目散に戻るゼノ号はうれしそう。訓練は週に2~4日、長くて30分で、山内さんは「訓練が外で過ごす楽しみの一つになれば」と話す。
  ゼノ号の誕生は難産で、母犬が引っ張り出そうとして後ろ足の指が欠損バランスを取りやすいように、生後半年のときに人の膝下にあたる部分を切断した。   山内さんは「ゼノ号の可能性に賭ける。やれるところまでは自分でさせよう」と考え、歩行の手助けなどはせずに見守った。包帯やサポーターなしで過ごせるようになったのは3歳ごろだったという。
   警察犬を当初から目指していたわけではない。ただ「祖母」が奈良県警の嘱託警察犬、「父親」が兵庫県警の警察犬だったことから、「警察犬の血筋で、鼻がいいんだからもったいない」と周囲に後押しされることも。山内さんは「右後ろ足がないからといってこもるのではなく、挑戦も楽しみの一つにしてほしい」と、2年前から本格的に訓練を始めた。
  「自信がもてるような練習を重ねてきた。今年の審査会では焦ることなく、のびのびとやってほしい」と願う。
   ゼノ号は1年ほど前から腰を痛めたり、階段の昇降をためらったりするようになり、鍼治療やマッサージで体のケアに努めており、山内さんは「少しでも長生きして、生き生きと暮らしてほしい」と話した。
   警察犬は今や日々の捜査に欠かせない存在だ。奈良県警では昭和48年から民間で飼育訓練された嘱託警察犬を活用し、今年は34頭が所属。行方不明者の捜索や事件捜査への出動件数は、平成28年は18件だったが、令和元年は78件、2年は96件と右肩上がり。今年7月には、同県天川村の山中で遭難した大学教授の救助に嘱託警察犬が一役買い、話題となった。


2021.10.05-八重山毎日新聞-https://www.y-mainichi.co.jp/news/37847/
ヤマネコ交通事故死 世界自然遺産登録後3頭目

  今年に入り5件目となるイリオモテヤマネコの交通事故死が発生した。西表島が世界自然遺産登録後、3頭目の事故死となり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から指摘されている希少野生生物のロードキル対策の難しさがあらためて浮き彫りになった。交通事故死した個体は雌の成獣で、1日午後8時半ごろ西表島西部の祖納~干立集落間の与那田橋付近の県道上で発見された。発見当時、体温が残り、死後硬直も始まっていない状態だった。

  イリオモテヤマネコの交通事故は今年に入り急増。これまでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で人の往来が減ったことなどから2019年12月11日から20年4月20日まで496日間起きていなかった。
  事故死した個体は、体重2.9㌔、頭胴長56㌢(全長78.2㌢)。発見者から連絡を受けた西表野生生物保護センターの職員が回収。死体は山側車線の中央にあり、出血が見られた。同センターで計測、1次検査などを行い、今後は専門家による詳しい死因究明で病理検査、寄生虫検査等を実施するため、鹿児島大学共同獣医学部獣医学科に搬送する。
  同センターでは、収集している目撃情報に基づき移動式の注意看板を設置するなど注意喚起をしており「秋から冬にかけて子ネコが母親から離れて単独行動を開始する時期。成長した子ネコは車や人を恐れず、島内のどこでも飛び出してくる危険性があるが、看板付近では特に注意してほしい」と呼び掛けるとともに、事故に遭遇した場合は速やかに24時間対応の同センター(85―5581)へ連絡するよう協力を求めている。

  イリオモテヤマネコの交通事故は記録の残る1978年以降97件起こっており、うち89件で死亡が確認されている。
・タグ: イリオモテヤマネコ  交通事故死  世界自然遺産


2021.10.01-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/77a88602b61b2464cd99606a810c0fae7f07e09e
<独自>大阪府警OBを傷害容疑で逮捕 金銭も受領か

  勤務先の同僚男性の手の甲に割りばしのようなものを突き刺したとして、大阪府警が傷害容疑で、元府警警察官で会社員、A容疑者(45)=同府泉佐野市=を逮捕していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。

  府警は同日午後、A容疑者の自宅を家宅捜索。A容疑者が男性に繰り返し暴行を加えて多額の金銭を受け取っていたとの情報もあり、府警が裏付けを進めている。
  捜査関係者によると、A容疑者は9月28日朝、貝塚市内の駐車場で、勤務先の50代の男性会社員に「膝に手を置け。貫通させたる」などと言って、男性の手の甲部分に割りばしのようなものを突き刺し、けがをさせた疑いが持たれている。
  事件は男性が府警に被害を申告して発覚。同日午後にA容疑者が男性宅に押しかけるなどトラブルになったため、駆け付けた府警の捜査員がA容疑者を職務質問したところ、容疑を認めたため緊急逮捕した。
  捜査関係者などによると、A容疑者は約15年前に府警を退職していた。男性はA容疑者からたびたび暴行を受け、多額の現金を渡していたと訴えているといい、府警は事件の全容解明を進める方針。

■動物愛護法違反の指摘も
  多数のゴールデンレトリバーに、大量のドッグフードの空き缶-。大阪府警が傷害容疑で捜索したA容疑者の自宅は、劣悪な環境で数十頭の犬が放し飼いにされていた。ペットの数が増えて適正な飼い方ができなくなる「多頭飼育崩壊」に陥っていた可能性があり、捜査関係者からは動物愛護法違反の可能性も指摘されている。
  1日午後1時過ぎ、かみつき防止のためとみられる防護服を身にまとった捜査員らが容疑者宅に入った。室内にいた犬が一斉にほえ始め、閑静な住宅街に大きな鳴き声が響く。数分後に出てきた捜査員の1人は「これは無理や、探されへん」とつぶやいた。
  近隣住民らによると、A容疑者は10年以上前に民家に転居。周囲には「犬のブリーダーをしている」と話していたという。最初は6頭だったが、日を追うごとに繁殖し、数十頭にまで増加。大型犬を含めて放し飼いの状態だった。
  玄関先にはドッグフードの空き缶や糞(ふん)尿が入ったゴミ袋が無造作に置かれ、夏場にはハエがわくなど不衛生な状況が何年も続いた。
  近所の60代女性は「ここ10年は朝晩問わず、犬の鳴き声がして窓も開けられず苦痛だった」と話す。犬の鳴き声や異臭は年々悪化したため、複数の住民が行政などに相談を持ちかけたが改善されなかったという。
  また、別の女性は「数年前に住民の相談で民家を訪ねた行政職員を(A容疑者が)怒鳴って追い返していた」と証言する。近所の60代女性は「犬の扱いも雑で、栄養状態の良くなさそうな見た目の犬が多く、虐待だと思った。怖くて距離を置いていたが、みんな我慢していた」と憤った。
  一方で、大阪府動物愛護管理センター泉佐野支所の担当者は「多頭飼育で困っているという相談があったかは個人情報のため、回答できない」としている。


2021.08.04-岐阜新聞-https://www.gifu-np.co.jp/news/zenkoku/CO21080494191233032.html
空気銃で猫襲撃の男追起訴、千葉 100匹近く殺傷と供述

  千葉県八千代市で空気銃を猫に発砲しけがをさせたとして、千葉地検は4日、銃刀法違反と動物愛護法違反の罪で、千葉市若葉区の倉庫作業員A容疑者(49)=別の猫への動物愛護法違反罪などで起訴=を追起訴した。県警によると、「3年前から100匹近く猫を殺傷した。猫の虐待に興味があった」などと供述しているという。

  起訴状によると、昨年11月20日午後6時ごろ、八千代市内で、猫1匹に空気銃を発射して弾丸を命中させ、大腿骨粉砕骨折のけがを負わせたとしている。A被告は、別の猫を空気銃で殺したとして7月に起訴され、その後再逮捕されていた。


2021.05.25-環境省-https://www.env.go.jp/press/109612.html
「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」の策定について

  環境省は、令和元年の動物愛護管理法の改正を受けて具体化された動物取扱業者が遵守すべき犬猫飼養管理基準について、事業者や自治体が基準を正しく理解し、現場での犬猫の飼養管理に活用することを目的に、基準の中身や行政の対応の手順を解説する「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」を策定し、本日公表しましたので、お知らせいたします。

1.背景・目的
  令和元年の動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号。以下「動物愛護管理法」という。)の改正の目的の一つは、動物取扱業の更なる適正化であり、その一環として動物取扱業における基準の具体化に関する改正が行われました。この背景の一つには、動物取扱業者による不適切な飼養等が見受けられ、速やかな改善が図られなかったことがあります。

  こういった不適切な飼養等を改善するために、改正された動物愛護管理法において、動物取扱業者が遵守すべき犬猫の飼養管理基準として、飼養設備や従業者の員数、繁殖に関する事項等の7つの項目について具体化することとなり、「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」及び「中央環境審議会動物愛護部会」で議論が重ねられ、守るべき数値や違反となる状態等が具体的に定められました。
  これらの基準は、「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令(令和3年環境省令第7号)」として、本年4月1日に公布され、経過措置が定められた一部規定を除き、本年6月1日から施行されます。
  検討においては、基準を満たさない事業者に対しては、登録の取消し等を行うことを前提に、制度の厳格な運用を行う、いわゆるレッドカード基準として機能させていくことや、事業者に指導監督を行う自治体にもチェックしやすい基準とするという観点等が重視されました。これを踏まえ、新たな基準を事業者と自治体職員が正しく理解し、厳格に運用していくために、基準の具体的な内容や行政指導・行政処分などの制度運用の指針を解説する「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」を策定しました。
  なお、この解説書の主要な事項は、動物愛護管理法を所管する地方公共団体に対しては、地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4第1項に基づく技術的助言としての性格を有します。


2021.05.31-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE310OM0R30C21A5000000/
べっ甲材料、密輸入続く 絶滅危機のウミガメ由来

  装飾品として利用されるべっ甲の材料となる、ウミガメの仲間タイマイの甲羅564キロが2000~19年に日本の税関に押収されたことが、環境団体の世界自然保護基金(WWF)などの調査で31日分かった。

  乱獲で絶滅が危ぶまれるタイマイの国際取引はワシントン条約で禁止されているが、日本では密輸入が続いている状況を示す結果。WWF国内での売買が容認されており、政府は早急に政策を見直すべきだ」と強調する。
  WWFトラ・ゾウ保護基金(東京)などのチームが、日本の税関の押収記録などを調査すると、00~19年の押収件数は71件あり、押収量は計564キロだった。
  密輸手段の9割は国際郵便で、違法に手に入れた先は00~09年はインドネシアやシンガポールなど東南アジアが中心だったが、10年以降はドミニカ共和国やハイチといったカリブ海の国になっていた。

  WWFによると、タイマイの甲羅は装飾品や装身具の材料として数世紀の間、捕獲の対象とされ、過去数十年は東アジアの中でも特に日本で取引が目立っている。チームは、今回のデータだけで違法取引への関与の度合いを評価するのは難しいとしつつも「日本は違法に調達されたウミガメ、特にべっ甲の重要な市場であり続けているようだ」と分析した。

  オークションサイトでは、19年の1年間でべっ甲製品の売り上げが少なくとも1億200万円だったことも判明。密輸された材料で作った製品が紛れ込んでいる可能性もあり、チームはサイト運営業者にウミガメを使った全ての製品の自主的な販売禁止を求めている。
  調査に関わったWWFジャパンの北出智美さんは「日本の国内市場が密輸品由来の製品の流通を可能にしている」と指摘する。〔共同〕


2021.05.22-gooニュース(産経新聞)-https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr2105220011.html
逃走ヘビ、アパート天井裏で16日ぶり捕獲

  
横浜市戸塚区のアパートで飼育中に逃げ出していたアミメニシキヘビが22日、見つかり、捕獲された。
  地元消防によると、同日午後4時45分ごろ、同アパート2階の天井裏にヘビが生きた状態でいるのを消防の捜索隊に同行していた専門家らが確認した。
  ヘビは体長約3・5メートル、体重約13キロ。同アパート2階に住む男性が飼っていたが、今月6日に逃げ出し、男性が神奈川県警戸塚署に通報。県警は21日に捜索を打ち切ったが、消防が捜索を継続していた

  2階の天井裏はこれまでにも捜索していたが、この日改めて捜索したという。
  ヘビに毒はないが、人に巻き付き、締め付けて死亡させるなどの恐れがあったことなどから、地元住民らに不安が広がっていた。


2021.04.30-Yahoo!Japanニュース(現代ビジネス)-https://news.yahoo.co.jp/articles/a981adcd28901a153695909da3221677afc7d868
「ウマ娘」大人気の競馬界で相次ぐ不祥事…動物保護団体が「足蹴り事件」を刑事告発
(1)
  「ウマ娘 プリティダービー」のゲーム・アニメ人気で、普段、賭け事をしない人たちにも競馬への関心は高い。そんな中で競馬界の不祥事が相次いでいる。
  ひとつは、中央競馬の調教施設で働くスタッフらが、新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正受給していたとされる問題だ。
  3月6日に日本中央競馬会(JRA)は騎手、調教師、調教助手ら165人が受給し、総額は1億8983万円に上ると発表した。このうち163人は、受給は不適切だったとして返還、または返還の手続き中とした。JRAの後藤正幸理事長は「制度の趣旨、目的を十分踏まえず受給していたことはあってはならないことで、中央競馬の信頼に関わる問題になったことをおわびします」とコメントした。

   そして、地方競馬のひとつである笠松競馬での騎手らの馬券不正購入事件。岐阜県地方競馬組合が4月21日に発表した処分では、騎手、調教師、職員らを含め計51人もの関係者が対象となった。馬券購入や内部情報の提供、情報提供の見返りに金を受け取った現役の騎手、調教師ら計12人には厳しい処分が出された。また、4人は競馬法違反で書類送検されている。この事件で笠松競馬は開催を自粛している。

   そこに起きたのが北海道帯広市のばんえい競馬での事件だ。大ベテランと言われている鈴木恵介騎手が新馬の顔を足で蹴っている映像が瞬く間に広がった。
前かがみになった馬に足蹴り…
  帯広競馬場で今月18日に行われたばんえい競馬の「令和3年度第1回能力検査」第18競走で、新馬の「ドウナンヒメ号」が第2障害を登れなくなり、うずくまる馬の顔を鈴木騎手が2回足で蹴ったことが動物虐待だということでネットで大騒ぎになり、主催する帯広市に電話やメールによる抗議が相次いでいるという。
   ばんえい競馬は、途中に2つの障害(高さ1mと1.6mの台形状の山)を設けた直線200mのセパレートコースを使用し、フルゲート10頭で争われる。馬はサラブレットなどの軽種馬ではなく、重種馬のばん馬で、最大1トンの鉄そりを曳き、速さを競う。現在は北海道帯広市が主催するばんえい競馬(ばんえい十勝)のみが行われている。
   ネットでの批判も凄まじい。馬の顔の足蹴り自体に対する批判だけでなく、馬に重い鉄製のそりを曳かせ、障害を登らせるレースそのものが虐待ではないかという意見も多い。事実、映像では馬が障害の坂を登り切れず、そりに引っ張られて立つことができず、前かがみになっている状態だった。鈴木騎手はその馬に足蹴りをしたのだ。
   「とっさに蹴ったというより、いつもこういうことをしているので、足が出てしまったという感じがする」という意見も多い。公の場でこうしたことを平気でするのだから、人が見ていないところでは何をしているのかわからないという疑問が出てくる。
   擁護の声も上がっている。「馬が前かがみになり、コースの砂が馬の鼻に入ると呼吸困難になって死に至ることもあるので、それを防ぐために鈴木騎手が刺激を与える目的で蹴った」「馬の体重は人間の十倍以上あり、一般人からは虐待に見えても馬にはたいした影響はない」などの意見だ。

   「ここで負ければ売り飛ばされて馬肉となってしまうので、騎手が必死になるのは当然だ」という擁護意見も多い。食用として屠畜されてしまわないように願っての愛情の行為という意見だ。
   しかし、映像からは鈴木騎手が感情的になって馬の顔を蹴っているように思われる。  2009年11月28日撮影のばんえい競馬第1レースでの「ホクショウタイガー号」(藤野俊一騎手)とされる映像を見た。第2障害を登り切れず競走中止となり、腹を地につけてしまっている馬を騎手が扱っている動画だ
   まったく感情的にならず、淡々と馬をそりから引き離して立たせ、係員が馬をレース場外へ誘導する姿が映っている。これを動物虐待と思う人はいないと感じた。
   今回の事件も競走中止後だ。したがって無理をしてでも障害を登り切り、ゴールする必要はないのだ。なぜ、顔を足蹴りしてまでそりを曳いたまま障害を登らせる必要があったのか疑問だ。その点をばんえい競馬に聞いた。
(2)
ばんえい競馬はどう考えているか
  今回の行為について、馬の鼻に砂が入らないようにしたとの見解はばんえい競馬が出したものではないという。あくまで、前のめりになっている馬の姿勢を整える行為ととらえているようだ。周りに厩務員がいるので、姿勢が整えば、場外に馬を連れ出すという。
   やはり、今回の足蹴りに合理的理由は見いだせないのであろう。4月21には、「第1回能力検査における出走馬への不適切な対応について」と題して、「帯広市ばんえい競馬開催執務委員長佐藤徹也」名で文書が公開された。

   そこでは、「出走馬が第2障害を越えられず結果として競走中止となりましたが、座り込んでしまったため、起き上げようと手綱を引く等の対処をしていましたが、起き上げることが出来ないでいたため、馬の顔を蹴るという行為に至ってしまったものです」としたうえで、「このことは、全国のばんえい競馬を応援していただいているファンの方をはじめ、レースの映像をご覧になった全ての方に不快な思いと不信を招く行為であり、如何なる理由であれ、出走馬を蹴るということは認められず、主催者といたしましては、当日本人に対し厳重注意を行ったうえで戒告処分といたしました」としている。
   鈴木騎手は今回の事態を重く受け止め、深く反省しており、また、本人より「令和3年度ばんえい競馬第1回開催」(令和3年4月23日から)から当面の間の騎乗自粛の申し出があり、受理したという。
馬は足蹴りをどう感じるのか
  今回の足蹴りについて馬はどう感じるのか、動物行動学の専門家の意見を聞いた。
   東北大学名誉教授で八ヶ岳中央農業実践大学校畜産部長の佐藤衆介氏に映像を見てもらったところ、まず、「ベテランとは思えない行動」とした上で、「どの動物もそうだが、馬もあのような侵害的な刺激を1回でも与えられると、その後の人との接触を忌避するようになる」と言う。
   また、こうした扱いは「馬では他の動物ほどではないが、その後の人への攻撃につながり、事故の遠因になる。心的な影響は極めて大きいことを理解すべき」ということであった。馬のみならず、牛、豚、鶏でも侵害的取り扱いの悪影響は科学的に証明されているのだという。
   前述のように、今回の足蹴りを競走馬不適格として食用馬にされないようにするための騎手の愛情との擁護意見もあるが、佐藤教授の話しによれば、こうした行為そのものが競走馬としての資質を喪失させる可能性があるということだろう。
(3)
動物虐待に対する社会の目は厳しい
  4月23日には本行為は動物愛護管理法第44条第2項で定める動物虐待罪にあたるとして、NPO法人アニマルライツセンターが北海道帯広警察署(署長:野手敏光警視正)に刑事告発状を発送している。
   同法44条2項は、「愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行」を加えた場合等に、1年以下の懲役又は万円以下の罰金に処すると定める

   近年、動物虐待に対する社会の目は厳しく、警察庁も市民感情を受けて犯罪として処罰する方針を示している。  2016年5月23日には警察庁生活安全局生活経済対策室付理事官名で警視庁生活安全部生活環境課長・各道府県警察(方面)本部環境事犯担当課長あてに「愛護動物の虐待等事犯に対する社会的関心が高まっていることから、愛護動物を取り扱う可能性の高い地域警察官や会計部門の職員等においても、適切な対応が求められる」とし、同庁が作成した「愛護動物の対応要領」を送付している。

   同じく警察庁が作成した「動物虐待事犯対応の指導要領について~動物の愛護及び管理に関する法律等事件~」(平成28年5月23日付生経通報)では、「動物愛護機運の高まりを考えれば、不適切な扱いがあれば、直ちに警察批判に発展するおそれもあるところである」としており、刑事告発に対しては真剣に検討する必要があるだろう。
競走馬として、食用馬として
 筆者の最近の記事「多くの人が知らない競馬の『深い闇』…競走馬の大半が『殺処分』されている?」(4月23日)は、競走馬の9割が食用として処分されているという報道もあるなかで、その実態を探った。

   ばんえい競馬以外の中央競馬や地方競馬では軽種馬(サラブレットがほとんど)が利用されているが、ばんえい競馬で使われる重種馬はより食用馬に適していると言われている。他の競馬と違って、競走馬になれなければ、食用になるということは比較的よく語られている。
   帯広市の資料でも「農用馬の生産は、ばんえい競馬用及び食肉用としての需要に支えられており、主な生産地は北海道が全体の約9割を占めている」と述べており、ばんえい競馬で利用されている重種馬(農用馬)は北海道では競走馬としても食用馬として知られているということであろう。

   馬はコンパニオンアニマルであると同時に食用にする経済動物(産業動物)でもあることから、その扱いにはいろいろな意見がある。しかし、生きている馬に対する暴行はあってはならない。

   動物愛護管理法は愛護という名称からペットだけを対象としていると思われがちだが、馬、牛、豚、鶏などの家畜も含まれ、むやみに殺したり、暴行することは禁止されている(食用のための屠畜は「みだり」ではないという解釈だ)。
   ばんえい競馬は、明治の北海道開拓時代の農耕馬による競走を起源とし、2004年には、世界で唯一の馬文化として「北海道遺産」に指定されている。しかし、現代ではレースそのものが動物虐待に見えると感じる人も多い。
   今回のベテラン騎手による馬の顔の足蹴りが動物愛護管理法における犯罪行為に当たるかは警察署の判断であるが、多くの人たちにばんえい競馬に対する不信感・嫌悪感を植え付けたことはたしかだ。
細川 幸一(日本女子大学教授)


2021.04.26-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/a3d55a98770e4ea075ca02ba2c4013271542fc88
ヘビの捕食動画を配信疑い、ユーチューバー書類送検

  ウサギなどの小動物を生きたままヘビに食べさせる様子を撮影した動画を配信したとして、大阪府警松原署は26日、動物愛護法違反容疑で、大阪府松原市の自営業の男(33)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
  男は「極悪爬虫類ユーチューバー」を名乗り、ウサギやモルモットなどの小動物をヘビやイグアナのいるゲージ内に放置して捕食されるまでの様子を撮影した動画を配信。一連の動画は昨年10月に削除されたが、再生回数が2万回を超えるものもあった。

   動画を問題視した横浜市の動物愛護団体「日本動物虐待防止協会」が同月、同法違反罪で男を府警に刑事告発。告発状では、昨年6~8月に投稿した5本の動画について、爬虫類に小動物を捕食させる際に、体を傷つけたり逃げ惑わせたりして、みだりに苦痛を与えていると指摘していた。

   同法は人が占有する愛護動物(哺乳類、鳥類、爬虫類)を正当な理由なく殺したり、傷つけることを禁止している。ただ、ヘビにエサを与える行為が「正当な理由」となりうるという見方もあり、インターネット上などでは動画の是非が議論されていた。
   同協会の藤村晃子代表理事は産経新聞の取材に「不必要に動物を痛めつけてもてあそぶなど過剰に演出していた。今回の件がそうした虐待の抑止になれば」とコメント。一方、男は「コメントは差し控える」としている。


2021.02.10-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/210210/wst2102100015-n1.html
片脚コウノトリを救え 「再び歩き回って」義足プロジェクト 兵庫・豊岡
(1)
  国の特別天然記念物コウノトリの野外生息個体に、左脚が欠損した鳥が見つかり、保護した「兵庫県立コウノトリの郷公園」(同県豊岡市)が、義足を装着させるプロジェクトを始めた。当初は衰弱していた鳥も今では片脚で立てるまでに回復したが、餌を食べるにはまだ人の手が必要。再び両脚で立ち、水面まで頭を下げて餌をついばむことができるように、同公園の獣医師らが試行錯誤を続けている。(谷下秀洋)

  保護されたのは、昨年5月に同市内の人工巣塔で孵化(ふか)した雌。同7月に巣立ったが、9月下旬に左脚にけがをしたとみられる。原因は不明だが、狩猟用のわなに挟まれた可能性などが考えられるという。同公園が10月に保護を試みたものの、別の鳥と一緒に移動してしまった。
  今年に入って同県加古川市で目撃情報があり、1月下旬に、隣接する稲美町の水深の浅いため池で動けなくなっているところを住民が発見し保護。同公園に移送した。
  同公園の松本令以(れい)獣医師(45)によると、片脚のために餌を十分とることができなかったとみられ、保護時の体重は標準(約4キロ)よりも軽い約3・2キロで、貧血や栄養不足の状態だったという。
  同公園でドジョウやニジマスなどの餌を与えると元気よく食べ、保護から2週間あまりで体重は約3・6キロまで増加、右脚だけでバランスよく立てるようになった。
  「けがを負いながら、よく頑張った」と松本さん。ただ、捕食の際は餌を台に載せて、顔の位置まで近づける必要があり、「このまま順調に回復しても自然界の生活は無理だろう」と野外放鳥は断念した。
  それでも同公園の広いケージ内で自ら餌をついばんでほしいと、松本さんが中心となって義足づくりを始めることに。過去にも脚をけがしたコウノトリに義足をつけた事例があったというが、記録が残っておらず詳細は不明という。
(2)
  そもそも神経質な性格の鳥だけに、義足を装着させること自体が難しい。移動にできるだけ支障が出ないようにするにはどうすればいいか、素材選びから試行錯誤が始まった。
  現在は「軽い・丈夫・安価・加工しやすい」を条件に、雑貨のつっぱり棒やプラスチック製玩具のバットといった素材から、欠損部分に接合できるような義足製作に取り組んでいる。松本さんは「早く元気になって、公園内を義足で歩き回れるようになれば」と期待を込めた。
  けがをした動物をめぐっては、タイで地雷を踏み片脚をなくしたゾウに、最新の義足をつけた例が報じられている。また、病気や事故で脚を失った犬のため、身体機能を補完する装具も製作されている。
■コウノトリの野生復帰事業
  コウノトリはかつて国内各地に生息していたが、自然環境の悪化などで昭和46年に最後の野生個体が死に、絶滅した。その後、平成11年に「兵庫県立コウノトリの郷公園」が豊岡市に開所し、人工飼育からの野生復帰の取り組みがスタート。17年9月から試験放鳥が始まり、29年6月には野外生息個体が100羽に到達。昨年には200羽を突破した。


2021.01.27-TBS News-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4183404.htm
ネコにアルコールかけ火を 男性を書類送検、あきれた動機とは

  ペットのネコに消毒用のアルコールをかけ火をつけ大やけどをさせたとして、大阪大学病院の男性職員が書類送検されました。
  今月9日、大阪府箕面市の動物病院に運び込まれたネコ。ひげが燃えてなくなり、体中、焼けただれています

  捜査関係者によりますと、自宅で飼っていたネコに消毒用のアルコールをかけて火をつけたとして、26日夕方、大阪大学病院に勤務する臨床検査技師の男性が、動物愛護法違反の疑いで書類送検されました。
  男性は、自らネコを動物病院に運び込み、「自分がやった。精神的に参っていた」などと説明したため、獣医師が警察に通報したということです。
  虐待を受けたネコは、男性が4年前に保護されていたネコを引き取ったものだということで、警察の調べに対し「ストレスでやった」と容疑を認めているということです。


2020.6.10-佐賀新聞 LIVE-https://www.saga-s.co.jp/articles/-/532947
毒餌ばらまき猫を殺傷、北九州 80代男性を書類送検

  多くの猫が見られるとして観光地にもなっていた北九州市小倉北区の離島・馬島で、毒餌をまいて猫を殺すなどしたとして、福岡県警小倉北署が動物愛護法違反などの疑いで、同区の80代男性を書類送検したことが10日、同署への取材で分かった。5日付。島では近年、猫の数が急減し、問題となっていた。

  書類送検容疑は2017年9月~19年5月、毒餌をまいて猫5匹を殺したり、カラスを殺傷しようとしたりした疑い。
  17年9月以降、島では青色の薬品が付いた不審な餌や、苦しみながら息絶える猫の目撃情報が相次いだ。


2020.5.20-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/life/news/200520/lif2005200021-n1.html
札幌の一軒家で猫238匹保護 夫婦「気づいた頃には増えてしまった」

  札幌市北区の一軒家で3月末に猫238匹が保護されていたことが20日、市などへの取材で分かった。大量に繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。動物愛護法を所管する環境省は「1カ所で200匹を超える猫が保護されるのは非常に珍しい」としている。
  市などによると、一軒家は2階建てで、50代の夫婦と30代の息子が借りて住んでいた。家賃を滞納したため大家が訪れたところ大量の猫を発見。明け渡しを求め札幌地裁に提訴し、夫婦らは3月末に退去した。
  大家からの相談を受けた同市動物管理センターや動物愛護団体のスタッフらがその後に屋内に立ち入ったところ、2階の床には猫の骨が大量に散らばっていたという。愛護団体のスタッフは取材に「やせ細った猫たちは身を寄せ合っていた」と話した。夫婦らは市の任意の聞き取りに「不妊や去勢の手術を怠ったため、気づいた頃には対処できないほど増えてしまった」と話したという。
  238匹の猫はセンターが保護し、うち約230匹は18日までに愛護団体が預かったり、個人が引き取ったりしている


2020.4.3-Diamond Online-https://diamond.jp/articles/-/233475
新型コロナ元凶説の「野生動物食」、中国の禁止措置は成功するか

  武漢華南海鮮市場が起点とされる新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が昨年12月に始まって以来、公衆衛生関係者や動物権利擁護団体は、いわゆる「ウェットマーケット」、つまり幅広い種類の生きた動物がお互いに、また人間と間近に触れあう状況に置かれ、その場で食肉処理・販売に供される市場について、もっと厳しく監視するよう要求している
   新たな病原体の異種間感染という点ではうってつけの条件を備えているが、こうした市場はアジア全域に見られ、レストラン、観光、伝統的医療といった他の産業を支えている。
   筆者らは2人とも、中国における野生動物取引を取材してきた。2016年にはマカオ・香港との境界に近い中国の複数の街で、ヤミ金融に関する調査のためにインタビューを行う中で、あるヤミ金融業者から、マネーロンダリング事業に関する情報以上の申し出を受けた。
   「今夜サルを食べたければ、簡単に手配できますよ」と彼女は自慢した。そして筆者らに、珠海郊外にある家族経営のレストランの住所を教えてくれた。
   われわれは、この「野味(ye wei、野生動物の意)」をご馳走になることは断ったが、いずれにせよこのレストランを訪ねてみることにした。珠海中心部から約1時間ほど離れたその場所で、われわれがすぐに察したのは、都市の中心部から離れた目立たない場所に入れば、法令を無視して野生動物を提供するレストランは珍しくない、ということだった。そうした動物の大半は、地元の密猟者や、武漢にあるような「ウェットマーケット」から仕入れていることも分かった
   中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は2月末、COVID-19対策の一環として、水生動物を除く野生動物の取引・消費を恒久的に禁止する旨を発表した。もっとも、(例えば)中国ではすでに絶滅危惧種であるシマアオジが保護対象になっているにもかかわらず、昨年9月に北京郊外の農場で警察が押収した1万羽の鳥類の中に、このシマアオジも含まれていた。中国南部の複数のレストランに向けて出荷され、高額のメニューオプションとして提供される予定だった。
   こうした例を見ると、新たに導入された対象範囲の広い禁止措置はいったい成功するのかという疑問が生じる。


山岡事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


  山岡事件とは、1965年に発生した競馬法違反事件で、中央競馬史上最大と言われる不正事件(八百長)の通称である。
  名称については、事件の中心人物であった山岡忞に由来する。八百長が仕組まれたとされる競走のひとつ「たちばな賞」で、のちの天皇賞カブトシローが勝利していることから、競馬関係の出版物などにおけるカブトシローに関する記事や随筆では、馬をめぐるエピソードのひとつとして大なり小なり触れられることが多い事件である。

事件の概要
  1965年夏、日立建設機械[1]で発生した巨額横領事件に絡んだ恐喝事件で逮捕された暴力団構成員が、その取り調べの中で中央競馬騎手を抱き込んで八百長行為を仕組んでいたという自白を行った。
  これを受けて警視庁及び日本中央競馬会が調査に乗り出し、9月15日までに中央競馬の騎手山岡忞の他、暴力団員など2名が贈賄罪の容疑で逮捕送検。騎手の中沢一男および高橋勇が同じく収賄罪の容疑で逮捕された。さらに後日、騎手の関口薫も八百長に関与していた事が発覚、山岡ら4名の騎手はその後起訴され有罪となり、また、いずれも競馬法の規則により競馬関与禁止処分が下され、競馬界から事実上の永久追放とされた。
  山岡らの供述によると、八百長(不正敗退行為)は1965年3月6日東京競馬第8競走・たちばな賞と、同年4月10日の第3競走のサラブレッド障害で行われたとされる。
  被疑者たちの供述から捜査の手はさらに南関東公営競馬にも波及し、大井競馬場では千葉藤男阿久津稔の騎手2名が同様の不正敗退行為を行ったとして逮捕された。
事件の影響
  この事件が社会に及ぼした影響は極めて大きく、競馬公正確保を巡って国会では日本中央競馬会理事長石坂弘参考人招致しての質疑が行われる事態となり、その後もしばらくの間は特にギャンブルを嫌い「公営ギャンブル廃止論」を声高に叫ぶ事を選挙の集票手段とする事も多かった社会党などの左派野党からの追及や競馬自体への攻撃は凄まじいものがあった。また、山岡が過去には天皇賞有馬記念を勝利したことのある一流の騎手であったことが中央競馬の関係者に大きな衝撃を与えた。
  山岡事件の後、競馬界では厩舎区画への出入りの制限の強化、出走予定の人馬の保護(騎乗予定騎手の調整ルーム入室による外部との接触の制限等)、競馬関係者の予想行為の禁止等、アメリカのシステムなどを参考にに様々な規制が明文化、導入される事となった。また、中央競馬における現在の様なトレーニングセンター方式での人馬の管理の方向を決定付ける一因になったとも言われている。
たちばな賞における八百長疑惑
概要
  山岡らの供述によると、カブトシローに騎乗した山岡は暴力団員と手を組み、レース前に本命馬であるサンキュウプリンスに騎乗した中沢を饗応し、サンキュウプリンスを不正に敗退させる様に指示した。レースでは山岡の騎乗するカブトシローが勝利し、中沢のサンキュウプリンスは終始後方のまま5着に敗退した。
八百長否定説
  なお、たちばな賞が八百長であったことに異を唱えた者も数多く存在する。同レースのパトロールフィルムを見た大川慶次郎虫明亜呂無らは「どこが八百長なのか分からない」と発言した。
  また、三木晴男渡辺敬一郎は、サンキュウプリンスが実際には本命馬ではなく4番人気であり、八百長によって故意に敗退させるとすれば1番人気であった競走馬が対象となったはずであるとして八百長に懐疑的な見解を述べている。








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ここは、2020年04月24日~ニュースです
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