トランプ元大統領-1


2024.07.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240727-CEE7K7DQQJKN5AXOCSCIB6UPAI/
トランプ氏、ネタニヤフ氏と会談 ハリス氏に敗れれば「第三次世界大戦になる」

  【ワシントン=大内清】米共和党のトランプ前大統領は26日、南部フロリダ州にある自身の邸宅マールアラーゴで、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した。11月の大統領選に向け、親イスラエル的なキリスト教右派などの支持を固めたいトランプ氏と、政権延命のために米国からの後ろ盾を得たいネタニヤフ氏の思惑が合致。両氏は悪化していた関係を修復し親密ぶりをアピールした。

  トランプ氏は邸宅でネタニヤフ氏と妻サラ氏を出迎え、報道陣にポーズを取ってみせた。会談では、民主党のハリス副大統領が前日にネタニヤフ氏に対し、パレスチナ自治区ガザへの攻撃に関する深刻な懸念を伝えたと表明したことを「無礼だ」と批判。大統領選でハリス氏に敗れれば「中東で大戦争が起き、もしかしたら第三次世界大戦になる」と主張した。
  ネタニヤフ氏は、バイデン政権が仲介するガザでの停戦協議では米国とイスラエルに隔たりがないことが重要だとし、ハリス氏の発言が「それを変えてしまわないことを願う」と不満をみせた。
  トランプ氏はこれまでガザ情勢を巡り、「すぐに戦闘を終わらせるべきだ」と主張していたが、会談を受けた同氏側の発表には停戦協議への言及はなかった。
  両氏の顔合わせは、トランプ氏退任後で初。今回の会談はネタニヤフ氏側が要請したもようだ。
  トランプ氏は1期目、イスラエルの主張通りにエルサレム全域を同国の首都と認定して大使館を移転させるなど同国寄りの政策をとり、ネタニヤフ氏とも蜜月関係にあった。だが、同氏が2020年大統領選でバイデン現大統領に祝辞を送ったことに激怒したと伝えられるなど、ここ数年は関係が冷え込んでいた。トランプ氏は20年大統領選で大規模な不正があったと主張している
  トランプ氏は26日、記者団に「(ネタニヤフ氏とは)常に良い関係だ」と強調した。


2024.07.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240720-TCGPNMNJKRLHDPWXFEDI6O7VTY/
社説 <主張>トランプ氏演説 対中政策にもっと言及を

  米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領党大会で指名受諾演説を行った。当選に自信を示し、「米国を再び偉大にする」と決意を述べた。

  党大会開催直前に起きた自身への暗殺未遂事件について語ったトランプ氏は、「米国の不和と分断を修復しなければならない」と述べ、党派を超えた結束を国民に呼び掛けた。民主党のバイデン大統領への批判はいつもより抑制的だった。
  国内の分断を修復し、強い米国の復活を目指すのは結構なことだ。国際秩序を脅かす中国やロシアなどの専制国家に対抗していく上で、米大統領の指導力は欠かせないからだ
  問題は、陣営が「最大の脅威」と位置づける中国についてトランプ氏が「高関税を課す」と述べたほかは、演説で具体的に言及しなかったことだ。
  副大統領候補のバンス上院議員は米メディアの取材に「中国こそがわが国にとって最大の脅威だ」と述べた。この認識は正しい。
  トランプ氏も演説で「(バイデン政権下で)戦争は欧州と中東で激化し、台湾、韓国などアジア全域に紛争の恐怖が広がっている」と述べた。「平和、安定、調和を世界に取り戻す」「(1期目では)電話一本で(戦争を)とめることができた」とも語った。だが、具体策への言及はなかった
  共和党が15日に採択した政策綱領は、大統領選の公約に等しい。そこでは「同盟国による共同防衛の投資の義務を確かなものとし、欧州の平和を取り戻すことで同盟を強化する」とうたっている。

  北大西洋条約機構(NATO)や日韓などの同盟諸国が応分の防衛負担に努めれば米軍に余裕が生まれ、中国を抑止したり、イランを封じ込めたりしやすくなるというのだろう。それはもっともである。
  ただし、そうであるなら、トランプ氏は米国の繁栄には同盟国との絆も重要だと認識し、それを語らなければならないロシアのウクライナ侵略を失敗させることが、中国を効果的に抑止していく上で欠かせない点にも気づいてもらいたい
  日本にとって米国は唯一の同盟国だ。トランプ氏が大統領に復帰する場合の外交・安全保障戦略を、政府与党内で急ぎ立てておくべきだ。


2024.07.16-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240716-Z34FEOCFMZJEVAENSI4CX7WDPY/
機密文書持ち出し起訴を棄却 トランプ氏に追い風 フロリダ州連邦地裁判事

  米主要メディアは15日、トランプ前米大統領が私邸に機密文書を持ち出したとして起訴された事件で、南部フロリダ州の連邦地裁判事が、担当検事の任命に問題があるとの弁護側の申し立てを認め、起訴を棄却したと報じた。大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏に追い風となった。

  判断したのはトランプ政権時に指名されたキャノン判事トランプ氏側は、事件を担当するスミス特別検察官が違法に任命され、司法省から不適切な資金提供を受けていたと主張していた。
  トランプ氏はスミス氏が担当した2021年の議会襲撃事件などでも起訴されており、他の事件の棄却にもつながる「最初の一歩となるべきだ」とソーシャルメディアで主張した。
  トランプ氏は国家防衛に関する文書を保持する権限がないのにフロリダ州の私邸マールアラーゴで保持し、退任後の21年に2回にわたり、米軍の作戦に関する文書や地図を機密と知りながら閲覧権限のない外部の関係者に見せたとして起訴された。(共同)


2024.07.16-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240716-EBOIFVVPJRLG5LJHUX4OZFM5YY/
トランプ氏、党大会で団結強調へ「勇ましい演説用意していたが、あの経験の後で言えない」

  トランプ前米大統領は14日、保守系メディア、ワシントン・エグザミナーなどのインタビューで、15日開幕の共和党大会での演説を国民の団結を訴える内容にすると明らかにした。

  自身の暗殺未遂事件で大統領選の選挙戦が一変したと述べ、「国を一つにするチャンスを与えられた」と説明。バイデン政権を批判する内容から書き換えたという。
  共和党大会での演説について「いかに皆ひどく、腐敗しているのかを語るのは、それが事実であってもよくないと思った。とても勇ましい演説を用意したが、あの経験の後でそんなことは言えない」と述べた。
  「全米だけでなく、全世界を一つにするチャンスだ」と語り、歴史の要請に応えるとした。(共同)


2024.07.15-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240715-KESXYIT47JPFRN6K3WQ7SEB5G4/
トランプ氏銃撃のA容疑者、「毎日のようにいじめられ」の証言 成績は優秀

  米メディアによると、トランプ前大統領暗殺未遂事件のA容疑者(20)介護施設で働き、高校時代は理数系科目の成績優秀者として表彰される一方、友人は少なく、いじめられていたとの証言もある。射撃部に入ろうとしたこともあったという。

  ペンシルベニア州ピッツバーグに近いベセルパークで育った。事件現場の同州バトラーからは車で約1時間。中流階級の家庭が多い地域だ。
  「昼食時は1人で座り、服装をばかにされていた」高校の同級生は、容疑者が毎日のようにいじめられていたと振り返った。別の同級生は「人の悪口を言わない良い子で、こんな事件を起こすとは思えなかった」と話した。
  犯罪歴は確認されておらず、介護施設の幹部も声明で、採用時の身元調査で問題はなかったと語った。 父親は政府の不介入を重視する小政党リバタリアン党支持者で、母親は民主党を支持。容疑者本人は18歳で共和党員として有権者登録していた。
  AP通信によると、事件当時に着ていたTシャツには、拳銃やライフルを撃つ動画を投稿する人気ユーチューブ番組の名前が記されていた。(共同)


2024.07.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240714-6KPVB6KAFVLY3AU6T5PZDXLIBU/
トランプ氏銃撃 集会で耳負傷 暗殺未遂で捜査 聴衆3人死傷し容疑者殺害

  【ワシントン=大内清、坂本一之】米東部ペンシルベニア州バトラーで13日午後6時(日本時間14日午前7時)過ぎ、11月の大統領選に備えた選挙集会で演説中の共和党のトランプ前大統領(78)に向かって何者かが銃を発砲した。トランプ氏は右耳を負傷したが治療し命に別条はない。大統領警護隊(シークレットサービス)によると、集会参加者1人が死亡、2人が重傷を負った。

  連邦捜査局(FBI)は13日夜の記者会見で、「トランプ氏に対する暗殺未遂」として捜査を進めていると述べた。
  米メディアは捜査当局が容疑者についてペンシルベニア州に住む20歳の男と特定したと報じた。容疑者はシークレットサービスによって殺害され、ライフル銃も押収された。発砲は複数回で、集会の会場外からだった。建物の屋上からとの報道もある。
  トランプ氏は発砲音の直後、右耳を押さえながら演台の裏にしゃがみ込んだ。シークレットサービスが覆いかぶさり1分間ほど伏せた後、抱きかかえられるように立ち上がって右拳を突き上げ、支持者に無事を知らせた。トランプ氏はそのまま車で会場を後にした。
  同氏はソーシャルメディアで「右耳の上部を貫通する銃弾を受けた。大量に出血し、何が起きたか理解した」と述べた。当時の状況を「銃声などが聞こえ、銃弾が皮膚を引き裂くのを感じた」と説明。事件で亡くなった聴衆の遺族に対し「哀悼の意」を表した。
  トランプ陣営は、本人の体調は良好で共和党の大統領選候補を正式決定する15日からの党大会に参加予定だと発表した。
  民主党のバイデン大統領(81)13日、事件を受け東部デラウェア州で演説し、「米国にこのような暴力が許される場所はない」と強く非難し、事件の「徹底的な捜査」を進める考えも示した
  ホワイトハウスによるとバイデン氏は同日夜、トランプ氏と電話で会話した。
  米CNNテレビは捜査関係者の話として、トランプ氏を銃撃した容疑者は集会の会場外にある建物の屋根の上にいたと報道。英BBC放送は、現場近くの建物の屋上にライフル銃を持った男がいるのを目撃した男性のインタビューを放映した。男性は、銃を持った不審な男がいることを付近の警官やシークレットサービスに伝えたにもかかわらず、犯行を防ぐことはできなかったと語った。

  米国ではこれまでも大統領ら要人が暗殺の標的にされてきた。奴隷解放宣言で知られるリンカーン大統領は1865年、ワシントンで観劇中に撃たれて死亡1963年にはケネディ大統領がテキサス州ダラス市内をオープンカーでパレード中、頭を銃撃されて死亡した。81年にはレーガン大統領がワシントンで銃撃されたが、手術を受け一命を取り留めた


2024.07.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240714-V52JW7EVB5IORO42LWF4JQSCQQ/
トランプ氏暗殺未遂 容疑者はペンシルベニア州に住む20歳の男 捜査当局が特定

  トランプ前米大統領が銃撃され負傷した事件で、米メディアによると、捜査当局は容疑者について、ペンシルベニア州に住む20歳の男と特定した。容疑者は大統領警護隊(シークレットサービス)によって現場で殺害された。(ワシントン支局)


2024.07.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240714-H2KIB4GCWNNLPKHCAHSJA6BIG4/
トランプ氏銃撃 共和党大会開催地の反応…民主党支持者「当然の報い」 共和党員「奴らの手口」

  【ミルウォーキー=平田雄介】11月の米大統領選に向けた演説中にトランプ前大統領が銃撃された事件を受け、トランプ氏が共和党候補に正式決定する党全国大会が15日に始まる中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーでは、党関係者や市民が「民主主義への攻撃だ」と容疑者を非難する声を上げた。
 ただ、街角には、銃撃を「当然の報い」と語る民主党支持者や、「これが奴らの手口」と民主党の関与を疑う共和党員がいて、党派対立の根深さをうかがわせた。党大会の会場を警備する警察官は「テロを許さない」と表情を引き締めた。

  事件発生時、ミルウォーキーで大リーグの試合を観戦していた共和党関係者の一部は、急きょ宿舎に戻り対応を協議した。
  宿舎のホテルは、1912年の大統領選で返り咲きを狙ったセオドア・ルーズベルト元大統領が襲われた暗殺未遂事件の地。ルーズベルト氏は胸に銃弾を受けたまま演説に向かい、「私を倒すのに1発の弾丸では足りない」と名文句を残した。
  トランプ氏の地元・南部フロリダ州から訪れたトム・ガイテンスさん(55)は、銃撃後に拳を突き上げたトランプ氏を「聴衆を安心させ、戦えと鼓舞した」と評価し、選挙戦に弾みがつくとの見方を示した。
  ミルウォーキーの黒人社会は、高齢者を中心にトランプ氏の言動は「憎悪に満ちている」と話す人が多い。銃撃を「当然の報い」と語るアルバータ・ウィリアムズさん(79)のそばで、友人のティナ・アルドリッチさん(55)は「誰も銃で撃たれるべきではないわ」と静かに語った。


2024.07.14-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240714-4TOEHCIQBVOJ7O5US3YVESWRLQ/
「屋上からトランプ氏狙撃」目撃者がメディアに語る 不審者情報伝達も犯行防がれず

  【ワシントン=大内清】米共和党のトランプ前大統領が11月の大統領選に向けた選挙集会発砲を受け負傷した事件で、英BBC放送は13日、現場近くの建物の屋上にライフル銃を持った男がいるのを目撃した男性のインタビューを放映した。男性は、銃を持った不審な男がいることを付近の警官やシークレットサービス(大統領警護隊)に伝えたにもかかわらず、犯行は防がれなかったと語った。

  男性は、東部ペンシルベニア州の会場でトランプ氏の演説が始まった数分後、男が建物の屋根にライフルを持ってよじ登るのを見つけて警官隊にその情報を口頭で伝えたり、男を指さして離れた場所にいる警護隊に警戒を促したりしたという。しかし、その後もトランプ氏の演説は続けられ、数分後に「5発の銃声」が響いた。直後に男は駆けつけた要員によって射殺された男性は、この男がトランプ氏を狙撃したのは「100%間違いない」と語った。
  X(旧ツイッター)上では、集会の参加者が撮影した動画や画像が大量に投稿されており、その中には、屋根の上で動かない状態になっている狙撃犯とみられる男の映像もある。


2024.07.04-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240704-27OCCDBIYRO2TLMIXOSHLKVLVM/
トランプ氏「バイデン氏は出馬やめる」 ハリス副大統領が民主党候補になると予想

  11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は3日、自身と対決した第1回討論会で精彩を欠いた民主党のバイデン大統領が「出馬をやめるだろう」と予想する動画を自身のソーシャルメディアに投稿した。

  討論会でのバイデン氏は「衰弱した老いぼれだった」とののしり、代わりにハリス副大統領が民主党候補になるとの見方を示した。ハリス氏については「彼女は哀れだ。本当にひど過ぎる」と語った。(共同)


2024.07.04-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240704-CHFLBMJMLRMCRGGX4NZUBAMILI/
トランプ氏はウクライナ侵攻の終戦案示せとゼレンスキー大統領 会談も希望

  ウクライナのゼレンスキー大統領3日、ロシアによる侵攻を解決できると主張するトランプ前米大統領に対し「戦争を終わらせる方法を知っているなら示すべきだ」と求めた。どのような提案だとしても国家主権を侵害するものであってはならないとも強調。ブルームバーグ通信のインタビューで語った。

  11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏は、ウクライナへの多額の軍事支援を批判し、自分が当選すれば就任前にウクライナの戦争を解決すると主張している。
  ゼレンスキー氏「11月に私たちは米国の強力な支援が得られるのか、それとも孤立無援になるのかを理解したい」とし、トランプ氏との会談も希望した。米国の世論調査では、共和党のトランプ氏が民主党のバイデン大統領を僅差でリードしている。(共同)


2024.06.18-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240618-7ZC34TWL65OK7FSL3PCL2AKZOQ/
情報漏えい者の処刑要求か トランプ氏、元高官が証言

  米共和党のトランプ前大統領が在任中、自身に都合の悪い情報漏えいを問題視し、リークした部下を「処刑すべきだ」と周囲に話していたと、元高官が17日までにニュースサイト「メディアアイト」に証言した。11月の大統領選で返り咲けば「怒りと報復が統治の原則になる」と述べ、米国の大統領にはふさわしくない人物だと警告した。

  元高官は、トランプ前政権でホワイトハウス広報部長を務めたアリサ・ファラーグリフィン氏。民主党のバイデン大統領陣営が攻撃材料にしそうだ。トランプ陣営はファラーグリフィン氏が注目を浴びるためにうそをついていると反発した。
  2020年5月、白人警察官による黒人男性暴行死事件に対する大規模な抗議デモがホワイトハウス前で起きた際、大統領だったトランプ氏は「バンカー」と呼ばれるホワイトハウスの地下室に避難した。これが報じられ激怒したとみられる。(共同)


2024.06.14-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240614-TKU4Z4FVHJIWLIIEUQHE3UQIH4/
党大会開催地ミルウォーキーは「恐ろしい都市」 トランプ氏が発言か、陣営は否定

  米パンチボウルニュースは13日、トランプ前大統領が共和党議員団との同日の会合で「共和党大会を開催するミルウォーキーは恐ろしい都市だ」と述べたと報じた。ミルウォーキーは大統領選の激戦州、中西部ウィスコンシン州の最大都市。トランプ陣営は「偽ニュース」だと否定したが、波紋が広がっている

  トランプ氏は7月15~18日の共和党大会で、大統領選の党候補として正式指名される。同州の民主党関係者は「恐ろしいと思うなら来るべきではない」と反発している。
  パンチボウルニュースは、会合参加者の話として発言を報道。CNNテレビも関係者を引用してトランプ氏が「恐ろしい」と語っていたと伝えたトランプ陣営は、ミルウォーキーの犯罪率の高さや不正投票の問題について言及したが「恐ろしい都市」とは言っていないと主張した。(共同)


2024.06.07-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240607-SG42F7R3VBPRDEFX5SIDLULY5M/
トランプ氏元側近のバノン氏収監か 米地裁が出頭命令、議会襲撃調査の下院特別委に従わず

  米ワシントンの連邦地裁6日、議会襲撃を調査する下院特別委員会の召喚状に従わなかったとして議会侮辱罪で禁錮4月などを言い渡されたA被告に、7月1日までに刑務所に出頭するよう命じた。A被告はトランプ前大統領の元首席戦略官。米メディアによると、収監される可能性が高い。

  同じく議会侮辱罪で有罪となったトランプ前政権の大統領補佐官B被告は、3月から南部マイアミの連邦刑務所で服役している。A被告が服役すれば前政権高官で2人目となる。
  トランプ氏を熱烈に支持する政治運動「MAGA(マガ)」を推進するA被告は地裁前で記者団に「MAGAをつぶそうとしている」と述べ、連邦最高裁に上訴する意向を示した。(共同)


2024.05.31-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240531-TBCP4KRUWJKTNNKYJDUG22BO4Q/
「有罪」のトランプ氏、選挙と司法闘争を並行 ほかに3事件で起訴、民事も
(ワシントン 大内清)

  共和党のトランプ前大統領は、5月30日に有罪評決を受けた不倫口止め料を巡る事件のほかにも、3つの刑事事件で起訴されている。いずれも公判期日などは確定していないが、11月の大統領選に向けた選挙戦と並行して「司法闘争」が続くのは避けられない

  トランプ氏が訴追されている中で最も深刻度が高いのは、2020年大統領選での落選を覆すために、選挙結果を確定する公的手続きの妨害を共謀したとされる事件だ。21年1月に起きたトランプ支持者による連邦議会襲撃の引き金ともなった問題だけに政治的、社会的影響が大きく、トランプ氏側も防戦に力が入る
  その一環としてトランプ氏は、大統領在任中の行為については「免責特権」が保障されていると主張し、その審理を連邦最高裁に持ち込んだ6月中にも下されるとみられる判断で免責が認められなければ、トランプ氏は民主主義の根幹に関わる罪で司法の審判を受けることになる
  またトランプ氏は、同じく大統領選での敗北を覆すために南部ジョージア州の開票手続きに干渉したとされる事件では、起訴を行った黒人のファニ・ウィリス検事に利益相反の疑いがあるなどと主張大統領退任時にホワイトハウスから持ち出した機密文書の管理などを巡る事件では、5月に予定されていた公判開始が裁判所側の判断で「無期限延期」となっている。
  トランプ氏はこれらの刑事事件に加え、一族企業が不正に融資を受けた疑惑や、過去に性的暴行を受けたと主張する女性に絡む名誉毀損訴訟などの民事事件も抱える。膨大な額の弁護士費用を選挙資金からの流用でまかなっているとされる(ワシントン 大内清)


2024.05.31-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240531-HVPSKSHHKZNMFELJWGJBSQP2IY/
トランプ氏「有罪」に共和党関係者ら怒り「逆効果」「米国史で恥ずべき日」

  【ワシントン=大内清】かつて不倫関係にあったポルノ女優への口止め料支払いを巡り、米共和党のトランプ前大統領に「有罪」評決が下されたことを受け、交流サイト(SNS)上では、評決を非難する同党関係者らの投稿が相次いだ

  共和党の候補者指名争いから撤退し、トランプ氏に忠誠を誓うインド系投資家のラマスワミー氏は「これは(民主党にとって)逆効果になる」とし、今回の評決が11月の大統領選に向けてトランプ氏への支持固めにつながるとの見方を示した。
  同じく指名争いから撤退してトランプ氏支持を表明した南部フロリダ州のデサンティス知事は「もし被告がドナルド・トランプでなければそもそも事件化されていなかっただろう」と投稿し、起訴は検察による恣意的なものだったと批判した。
  同党のジョンソン下院議長は「米国の歴史で恥ずべき日だ」と指摘。トランプ氏の長男、ジュニア氏は、事件「米国を第三世界の肥溜めに転落させる」ために民主党が仕掛けたものだと主張した。


2024.05.31-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240531-PT6PFUSZWVJIJI72JZLJFDATW4/
トランプ氏に有罪評決 米大統領経験者として初 不倫口止め料裁判

  【ニューヨーク=平田雄介】トランプ前米大統領(77)が2016年の大統領選前、不利になるのを防ぐため弁護士と共謀して不倫相手の女性に口止め料を支払い、その事実を隠すことを意図して一族企業の業務記録を改竄(かいざん)したとされる事件で、ニューヨーク州地裁の陪審員12人は30日、全員一致で有罪評決を下した。  刑事事件で「有罪」となった米大統領経験者は初めて。トランプ氏が共和党候補指名を固めた11月の大統領選の成り行きに影響しそうだ。

  トランプ氏の量刑は州地裁の判事が後日、言い渡す。高齢で初犯のため収監される可能性は低いとみられている。
  トランプ氏は昨年3月の起訴時から「無実」を主張しており、弁護側は上訴するとみられる。
  トランプ氏は他に、20年の前回の大統領選での敗北を覆すため連邦議会や南部ジョージア州の公的手続きを妨害したり、大統領退任時に機密書類を持ち出したりしたとして3つの刑事事件に問われている。3事件とも、11月5日の今年の大統領選の投票日までに有罪か無罪かを示す評決が出る見通しは立っていない。
  トランプ氏は一連の事件を自らの再選を妨げる「政治的迫害だ」と訴える。口止め料事件の裁判で有罪か無罪かを話し合う評議が始まった29日、「マザー・テレサでも無罪にならないだろう」と先行きを悲観していた。

トランプ前米大統領の不倫口止め料事件
  トランプ氏が2016年大統領選前、元ポルノ女優に06年の不倫を黙っていてもらう見返りとして弁護士に立て替えさせた13万ドル(約2千万円)の口止め料を巡り、17年に一族企業の会計を不正に処理したとされる事件。検察側は、トランプ氏が選挙で不利になるのを恐れて口止め料を支払い、不当な手段で当選したのを隠すために会計不正を行ったと主張した。トランプ氏は昨年3月、業務記録改竄の罪で起訴され、34の罪状に問われた


2024.05.23-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240523-AXI64YBBCFMYNGJA74KVLSBFSA/
米共和党本部で血液入り瓶の小包見つかり一時封鎖 朝鮮語の聖書も トランプ氏宛てか

  ワシントンにある米共和党全国委員会の本部ビル22日、血液が入った2本の瓶が入れられた不審な小包が見つかり、ビルや周辺が一時封鎖される騒ぎがあった。11月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領に宛てたものだった可能性がある。議会警察が内容物や送り主を捜査している。

  共和党全国委のワトリー委員長は声明で「トランプ氏をホワイトハウスに送り出すため、ひるまない」と強調した。米メディアによると、小包には朝鮮語で書かれた聖書も入っていたという。
  本部ビルでは、トランプ氏の支持者らによる議会襲撃事件が起きた2021年1月6日、パイプ爆弾が見つかったことがある。
(共同)


2024.05.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240515-M3ZWQ7ABSZL5PAKQWK7BTP2GMA/
米大統領選共和ランニングメート候補ら忠誠競う トランプ裁判は「オーディション」の様相

  【ワシントン=大内清】米東部ニューヨーク州で進むトランプ前大統領(共和党)の刑事裁判に共和党の有力者らが相次いで応援に駆けつけトランプ氏への忠誠心を競い合っている。トランプ氏は、11月の大統領選でのランニングメート(副大統領候補)選びで個人的忠誠を重視する姿勢を示しており、裁判はそのための「オーディション」の一環となっている格好だ。

「こんな裁判はインチキだ。まるで三等国だ」
  14日、トランプ氏の公判を傍聴したインド系投資家のラマスワミ氏は記者団にまくし立て、起訴は「政治的迫害」だとする弁護側の主張を繰り返した。同氏は共和党の候補者指名争いに参戦し、撤退後はトランプ氏に忠誠を誓う人物だ
  この日は、同様に指名争いから脱落した中西部ノースダコタ州のバーガム知事や、ジョンソン下院議長らも公判を傍聴。前日の13日には、トランプ氏の長男ジュニア氏と親密なバンス上院議員らが駆けつけ、傍聴席から「X(旧ツイッター)」への投稿で検察側を批判してみせた。
  不倫関係にあった元ポルノ女優への口止め料を巡る業務記録不正処理の罪に問われているトランプ氏は、4月15日の初公判以降、週3~4日のペースでの出廷が続く。その中で同氏は、この裁判期間を、15人前後とされる自身のランニングメート候補の忠誠心を測る機会ととらえていると指摘される。トランプ氏は今月上旬、米メディアのインタビューに、競い合わせるのが「効果的だ」と語った。
  ランニングメート候補にはラマスワミ氏やバンス氏のほか、指名争いの参戦者で唯一の黒人だったスコット上院議員ヒスパニック(中南米)系のルビオ上院議員下院指導部メンバー3のステファニク議員下院保守強硬派のグリーン議員中西部サウスダコタ州のノーム知事らも取り沙汰される
  副大統領候補は普通、支持層の拡大に資するかなどが主要な判断材料となる。その一方でトランプ氏が個人的忠誠に重きを置くのは、2020年大統領選での敗北後の議会手続きで選挙結果を覆そうとしたものの、仕切り役だったペンス副大統領(当時)の「裏切り」で頓挫した-と認識しているためと指摘される。トランプ氏は、大統領候補指名が正式決定する7月中旬の共和党全国大会の前に副大統領候補を発表する考えを示している。


2024.05.10-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240510-EPNSX6OJPFNB3IQIH5NAZ5BECQ/
性行為の証言、捏造を否定「もっとましなうそをつく」A氏不倫疑惑女性

  A前米大統領の不倫口止め疑惑に絡む事件の公判が9日、ニューヨーク州地裁で開かれた。不倫関係にあったとされるBさん(45)が再び出廷し、弁護側にA氏との性行為に関する証言の信ぴょう性を問われ「もし本当でないなら、もっとましなうそをつく」と捏造を否定した。米メディアが伝えた。

  Bさんは7日、2006年にA氏からホテルの部屋に招かれ、性的関係を持ったと証言した。強要はなかったとしながらも、A氏が行く手をふさぎ「力関係に差があった」と語った。A氏は関係を持ったことを否定している。
  弁護側は9日、ポルノ女優だったBさんが「性行為について創作した経験が多い」と指摘し、金銭目的で証言をでっち上げたと印象付けようとした。(共同)


2024.05.08-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240508-7EMG63YQDVO6RHQJ4IZBP24R7I/
A氏はベット上でTシャツにパンツ姿 不倫疑惑の女性証言 本人は「でたらめだ」

  A前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件の公判が7日、ニューヨーク州地裁で開かれた。過去に不倫関係にあったとされる女性Bさん(45)が検察側の証人として出廷し、A氏と「力関係に差」があり、性行為に至ったと語った。米メディアが伝えた。

  出廷したA氏はBさんとの関係を否定してきた。法廷では不快そうに首を振ったり「でたらめだ」とつぶやいたりする場面があった。
  証言によると、2人は2006年にゴルフ大会で出会った。Bさんはホテルのスイートルームでの夕食に招かれ、A氏と性的関係を持った。約2時間、会話した後にトイレで席を立って戻るとA氏がベッドの上でTシャツとパンツ姿になっていたという。
  Bさんは、強要はなかったとしながらも、A氏の体が大きく行く手をふさぎ、部屋の外にボディーガードもいて「確実に力関係に差があった」と述べた。(共同)


2024.05.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240504-3MPR5IO47BLXPIQD2FTBQ3EKNQ/
最大の脅威は「ウクライナ戦争ではなく中国」 トランプ陣営のシンクタンクが提言書出版へ

  【ワシントン=渡辺浩生】11月の米大統領選で共和党の指名が確実になったトランプ前大統領陣営シンクタンク「米国第一政策研究所(AFPI)」が、安全保障政策の提言書を近く出版する。
  本紙が入手した同書「米国第一の国家安全保障アプローチ」では、中国やロシア、イランなど敵対勢力の抑止に失敗したとバイデン政権の政策を批判。中国を最大の脅威とし、軍事力強化を通じた「力による平和」の安保構想を論じている。トランプ氏が再選された場合の安保政策を占うものとして注目されそうだ。

  執筆陣は、トランプ前政権で大統領副補佐官を務めたフライツAFPI外交政策担当代表や、ペンス前副大統領の補佐官を務めたケロッグ退役陸軍中将、ライトハイザー元米通商代表、オルタガス元国務省報道官ら。フライツ氏やケロッグ氏らはトランプ氏と政策協議を重ねており、トランプ氏本人の方針を反映したものといえる。
  同書ではまず、「支配者層より米国民の利益を優先させるトランプ政権の統治アプローチ」とする米国第一政策のもと、前政権下の米国には「平和のときがもたらされ、20年間で初めて海外の新たな戦争に参戦しなかった」と指摘する。
  だが、バイデン政権が同アプローチを覆した結果、「バイデン大統領の不適格な指導力も加わって米国と世界の安全は悲惨な状況に陥っている」と批判。アフガニスタンからの米軍撤退が敵対勢力に「米国の弱さ」をみせ、以後のロシアのウクライナ侵略、中国の台湾への威圧や北朝鮮の核・ミサイル開発の加速、中東でのイランや親イラン勢力の攻勢など「世界は疑いなくトランプ氏が退いたときより不安定で危険になった」とする。
  さらに現政権が国防費を事実上削減して防衛基盤に十分な投資を怠り、中国などへの抑止力は低下したと指摘。11月の大統領選は「バイデン氏の失敗した政策か、成功した実績のあるトランプ氏の米国第一政策か」を選択する「歴史的分岐点」とした。
  米国第一政策は「孤立主義」だとの批判に対しては、「自由世界の指導者から後退するものではない」と反論する。北大西洋条約機構(NATO)など同盟諸国と密接に協力する一方で、「同盟諸国が相互防衛に応分の費用を負担することが不可欠」だと強調。米国益の促進を前提とした強固な同盟関係は「敵対勢力に勝る最大の比較優位」と訴える。
  同書は、ウクライナ戦争に関し停戦や和平交渉を含む「新たなアプローチと包括的な戦略が必要」と指摘。戦争の長期化は、「枢軸」化した中露、イラン、北朝鮮の連携を一段と強めるリスクがあると警告する。
  また、「米国の安全保障の最大の脅威はウクライナ戦争ではなく中国だ」と断言。特に台湾に対しては中国による侵略の防衛に不可欠な兵器や訓練の確保など、台湾関係法に基づいた関与の重要性を強調する。

  「台湾有事に関しわれわれの最重要パートナー」とする日本に対し「自衛隊の再軍備」に加え、東・南シナ海での中国の台頭に対抗するため他の同盟諸国への強固な支援を求めている
  米国では、トランプ氏の再選を想定し、保守系有識者や前政権高官らによる〝トランプ2・0〟の政策提言が相次ぐ共和党の新外交政策構想をまとめた新著「ウィー・ウィン ゼイ・ルーズ」も、「力による平和」で中国との新冷戦勝利を唱え、注目を集めた同書の共同著者で、国際政治学者のマシュー・クローニグ氏は「将来の共和党政権の国家安保戦略の原案になれば」と話している。


2024.05.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240501-T2XPD33MMVLGBLWNM3JMVVHXKQ/
A氏に罰金140万円、SNS投稿で箝口令違反 米ニューヨーク州地裁

  【ニューヨーク=平田雄介】A前米大統領の不倫口止め料を巡る会計不正処理事件で、東部ニューヨーク州地裁のメルシャン判事は4月30日の公判で、A氏が交流サイト(SNS)などへの投稿で証人や陪審員候補に言及し、公判関係者に対する攻撃的な発言を禁じた箝口(かんこう)令に違反したとして、罰金9千ドル(約140万円)と投稿の削除を命じた。改善がみられなければ収監もあり得ると警告した。

  A氏は箝口令により「言論の自由」を奪われたと主張している。メルシャン氏は「被告人の権利を保護するが、法的命令に故意に違反し続けることは容認しない」と断じた。メルシャン氏は、A氏の4月10~17日の投稿のうち、9件が箝口令違反にあたると判断し、1件あたり千ドルの罰金を命じた







このTopに戻る





monomousu   もの申す
TOPにもどる
ここは2024年05月からのニュースです
最近のニュース