日本の首相-菅・安部・小泉大臣-3



2021.11.11-Yahoo!Japanニュース(TBS NEWS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/025993e459ad680dfdde4fc4e56c339300881eb6
【速報】「安倍派」発足 自民党最大派閥「細田派」が衣替え

  自民党の最大派閥・細田派の会長にさきほど安倍元総理が就任し、「安倍派」が誕生しました。

  安倍元総理: 「憲法改正はまさに立党以来の党是でもあります。この議論の先頭にみなさん清和会は立とうではありませんか

  正午前、自民党の細田派の会合が開かれ、かつて派閥に所属していた安倍元総理の会長への就任が正式に決定しました。
  これまで会長を務めてきた細田博之元官房長官が衆院議長に就任したことに伴い、派閥の幹部が安倍氏に会長への就任を要請していました。
  きょうの会合で安倍氏はコロナ禍の経済対策として、30兆円を超える予算編成を行うべきと訴えたほか、憲法改正の実現に向けて強い意欲を示しました。
  衆院選後、派閥に所属する国会議員は93人で、党内最大派閥のトップとして安倍氏は影響力を持つことになります。


2021.09.28-東洋経済-https://toyokeizai.net/articles/-/458572
菅首相、引き際の言動で問われる「宰相の矜持」 ポスト菅選びへ積極関与、にじむ退任後の野望
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  1カ月近くメディアを事実上占拠し続けている自民党総裁選を横目に、菅義偉首相が退任間際まで首脳外交などで存在をアピールし続けていることへの賛否が渦巻いている。「『立つ鳥跡を濁さず』の格言通り、辞めていく首相は目立たず、淡々と残務処理に徹する」(閣僚経験者)のがこれまでの永田町の掟だった。しかし、菅首相は退任直前に訪米して日米首脳会談や日米豪印4カ国(クアッド)の首脳会談をこなし、菅外交の成果を誇示した。
  9月28日にはコロナ対策の核心となる緊急事態宣言の全面的解除も決める。「次の内閣に負担をかけない」(周辺)との理由だが、「退任後の影響力保持が狙い」(自民幹部)との見方も相次ぎ、政界だけでなく国民の間でも菅首相のけじめのつけ方への疑問が広がっている。
後継者決定前に「お別れ会見」も
  1年前の2020年9月16日、「国民のために働く内閣」を掲げて歴代3位とされる高支持率でスタートした菅政権。携帯電話料金値下げなど身近な改革から、未来を見据えた「2050年カーボンニュートラル」宣言、さらには反対論を押し切っての東京五輪・パラリンピック開催まで、「1年間で成し遂げた仕事は歴代政権以上」(官邸筋)なのは否定できない。
  にもかかわらず、コロナ禍への拙劣な対応で国民の不信を買い、迫りくる衆院選を前に「菅さんでは選挙に負ける」と自民党内からダメ出しを食らい、「悪あがきの末の退陣表明を余儀なくされた」(自民長老)のが実態だ。
  それにもかかわらず、総裁選が終盤戦を迎えた9月23日から26日まで菅首相は訪米し、4カ国首脳会談など極めて重要な外交行事に臨んだ。初対面から馬が合ったとされるアメリカのバイデン大統領との首脳会談では、「政権が替わっても日米関係は揺るがない」ことを世界にアピールしてみせた。
  こうした動きに対し、政界やメディアからは「卒業旅行」などと揶揄する声が噴き出す一方、「最後まで仕事一筋は立派」(自民幹部)との評価も目立つ。しかも、後継者が決まる前日の28日に、専門家らの慎重論を押し切る形で緊急事態宣言の解除を決め、「お別れ会見」まで行う考えとされる。
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  最近は現職首相(総裁)が退陣表明した場合、総裁選を経て3週間前後で後継者が新政権を発足させてきた。しかし、今回は9月3日の退陣表明から10月4日の新政権発足までの移行期間が1カ月余と格段に長い。
  それだけに、菅首相は党内外の批判などは承知の上で「『仕事師』が身上だから、最後までやるべきことをやる」(側近)と判断したとみられる。
  今回の菅流の身の処し方の中で永田町の批判の原因となったのが、「菅後継」を目指して総裁選に挑んだ河野太郎氏への支持表明だった。総裁選が告示された9月17日、菅首相は総裁選と並行してワクチン担当をこなす河野氏について、「国難の中で大きな成果を上げてくれた。コロナ対策は継続が極めて大事だ」とあえて河野氏支持を明言した。
「河野政権での院政」狙いの声も
  過去に長期政権を築いた中曽根康弘(故人)、小泉純一郎両元首相や安倍晋三前首相は、退任時も党内への強い影響力を保持しており、それぞれ後継指名を実践した。これは政界だけでなく、国民的にも実力者としての存在が認められていたからだ。
  しかし、菅首相のように自らの力不足でわずか1年で退陣表明に追い込まれ、「宰相失格の烙印を押された」(閣僚経験者)にもかかわらず、後継者を決める総裁選で特定の候補に肩入れするのは「宰相としての矜持が感じられない」(首相経験者)との批判も根強い。

  このため党内では「手勢を率いて二階派を継承する」「河野政権での院政狙い」などのうがった見方も飛びかう。菅首相自身は訪米終了時に、次期政権での入閣などを否定してみせたが、周辺は「裸一貫から首相にまで上り詰めただけに、まだまだ楽隠居するつもりはない」と解説する。
  菅首相は訪米日程の終了を受け、帰国直前の25日夜(日本時間)にワシントンのホテルで同行記者団と懇談した。これまでの官邸での記者会見やぶら下がりインタビューの素っ気ない対応とは違い、退任後の活動も含めて饒舌に語ってみせた。
  まず、帰国直後の重大判断となる緊急事態宣言の解除問題については、「状況は確実に好転している」と強調。ここにきての急激な感染減について「ワクチン接種(の進展)が大きな要因」と自らの指導力をアピールした。
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  宣言解除については「週明けによく分析した上で判断したい」と述べるにとどめたが、政府側は27日中に全面的解除の方針決定を前提に、28日の国会報告と対策本部開催を与党に伝えている。
  さらに菅首相は、今回訪米の最重要課題だった日米豪印首脳会合について「気候変動で議論をリードし、3人の首脳から賛同の意が示された」と力説。一連の首脳外交のやり取りも例示し、菅外交の成果を誇示した。
  一方、記者団は「次期首相に入閣を要請されたら受ける考えはあるのか」「今後、派閥をつくる考えはあるか」といった質問を浴びせた。菅首相は「仮定の話になるが、(入閣を)受ける気持ちはまったくない」と明言。「私自身が取り組んできた政策的な仕事をしたい」と吹っ切れた表情で語った。
総裁選候補者に目立つ実力者への「忖度」
  第2次安倍政権発足以来、菅政権も含めて約9年間、安倍・菅一強体制と呼ばれる強権的な政治が続いてきた。今回の総裁選やそれに続く衆院選で問われているのは、「それを許してきた自民党の体質そのもの」(自民長老)とみられている。
  にもかかわらず、総裁選で三つ巴の戦いを演じている河野、岸田、高市3氏の言動には、総裁選を通じてキングメーカーの座を争う安倍、麻生、二階、菅の4実力者へのさまざまな「忖度」が際立つ。
  戦いの構図が「安倍・麻生VS二階・菅」と喧伝されること自体が「自民党にとってマイナス」(若手)なのに、自主投票を求めて若手衆院議員が結成した党風一新の会も、「総裁選終盤になると派閥の多数派工作に飲み込まれている」(同)ようにもみえる。
  安倍、麻生、二階3氏と違って菅首相は無派閥で宰相の座に上り詰めた異形の実力者だ。だからこそ、自らが引き立ててきた河野氏を支持し、後継者にすることが「退任後の影響力確保への唯一の道」(自民幹部)であることは間違いない
  総裁選の結果が出るまであと2日。今回の菅氏の賭けが「吉と出るか凶と出るかはなお流動的」(自民幹部)だ。ただ、岸田氏や高市氏が勝てば安倍院政」、河野氏が勝てば菅院政」と騒がれること自体が今回の総裁選の歪みを象徴している。
  永田町ではすでに「誰が新総裁になっても11月衆院選後や来夏の参院選に向けた政局混乱は必至」とみる向きが多い。総裁選後の自民党内の権力闘争にも絡み、菅首相の退任後の動きも注目され続けそうだ

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2020.10.26-NHK 政治マガジン-https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/47148.html
菅 義偉 所信表明演説
第203臨時国会

  菅総理大臣は26日召集された第203臨時国会で初めてとなる所信表明演説を行いました。
1. 新型コロナウイルス対策と経済の両立
  このたび、第99代内閣総理大臣に就任いたしました。
  新型コロナウイルスの感染拡大と戦後最大の経済の落ち込みという、国難の最中(さなか)にあって、国のかじ取りという、大変重い責任を担うこととなりました。まず改めて、今回の感染症でお亡くなりになられたすべての皆様に、心からの哀悼の誠をささげます。そして、ウイルスとの闘いの最前線に立ち続ける医療現場、保健所の皆さん、介護現場の皆さんをはじめ多くの方々の献身的な御努力のおかげで、今の私たちの暮らしがあります。
  深い敬意とともに、心からの感謝の意を表します。
  6月下旬以降の全国的な感染拡大は減少に転じたものの、足元で新規陽性者数の減少は鈍化し、状況は予断を許しません。
  爆発的な感染は絶対に防ぎ、国民の命と健康を守り抜きます。そのうえで、社会経済活動を再開して、経済を回復してまいります。今後、冬の季節性インフルエンザ流行期に備え、地域の医療機関で1日平均20万件の検査能力を確保します。
  重症化リスクが高い高齢者や基礎疾患を有する方に徹底した検査を行うとともに、医療資源を重症者に重点化します。
  ワクチンについては、安全性、有効性の確認を最優先に、来年前半までにすべての国民に提供できる数量を確保し、高齢者、基礎疾患のある方々、医療従事者を優先して、無料で接種できるようにします。私たちが8年前の政権交代以来、一貫して取り組んできたのが、経済の再生です。今後もアベノミクスを継承し、更なる改革を進めてまいります。
  政権発足前は極端な円高・株安に悩まされましたが、現在は、この新型コロナウイルスの中にあってもマーケットは安定した動きを見せております。人口が減る中で、新たに働く人を400万人増やすことができました。下落し続けていた地方の公示地価は昨年、27年ぶりに上昇に転じました。バブル崩壊後、最高の経済状態を実現したところで、新型コロナウイルスが発生しました。
  依然厳しい経済状況の中で、まずは、雇用を守り、事業が継続できるように、最大で200万円の持続化給付金や4000万円の無利子・無担保融資などの対策を続けてまいります。さらに、Go Toキャンペーンにより、旅行、飲食、演劇やコンサート、商店街でのイベントを応援します。これまで、延べ2500万人以上の方々が宿泊し、感染が判明したのは数十名です。
  事業者が感染対策をしっかり講じたうえで、利用者の方々にはいわゆる「3密」などに注意していただき、適切に運用してまいります。
  今後とも、新型コロナウイルスが経済に与える影響をはじめ、内外の経済動向を注視しながら、ちゅうちょなく、必要な対策を講じていく考えです。
2.デジタル社会の実現 サプライチェーン
  今回の感染症では、行政サービスや民間におけるデジタル化の遅れ、サプライチェーンの偏りなど、さまざまな課題が浮き彫りになりました。デジタル化をはじめ大胆な規制改革を実現し、ウィズコロナ、ポストコロナの新しい社会をつくります。役所に行かずともあらゆる手続ができる。地方に暮らしていてもテレワークで都会と同じ仕事ができる。都会と同様の医療や教育が受けられる。
  こうした社会を実現します。
  そのため、各省庁や自治体の縦割りを打破し、行政のデジタル化を進めます。
  今後5年で自治体のシステムの統一・標準化を行い、どの自治体にお住まいでも、行政サービスをいち早くお届けします。
  マイナンバーカードについては、今後2年半のうちにほぼ全国民に行き渡ることを目指し、来年3月から保険証とマイナンバーカードの一体化を始め、運転免許証のデジタル化も進めます。こうした改革を強力に実行していく司令塔となるデジタル庁を設立します。来年の始動に向け、省益を排し、民間の力を大いに取り入れながら、早急に準備を進めます。
  教育は国の礎です。すべての小中学生に対して、1人1台のIT端末の導入を進め、あらゆる子どもたちに、オンライン教育を拡大し、デジタル社会にふさわしい新しい学びを実現します。さらに、テレワークやワーケーションなど新しい働き方も後押ししてまいります。
  行政への申請などにおける押印は、テレワークの妨げともなることから、原則すべて廃止します。マスクや防護ガウンの生産地の偏りなど、サプライチェーンの脆弱性が指摘されました。
  生産拠点の国内立地や国際的な多元化を図るとともに、デジタル化やロボット技術による自動化、無人化を進め、国内に医療・保健分野や先端産業の生産体制を整備してまいります。
3. グリーン社会の実現
  菅政権では、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げて、グリーン社会の実現に最大限注力してまいります。
  わが国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします。もはや、温暖化への対応は経済成長の制約ではありません。積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるという発想の転換が必要です。
  鍵となるのは、次世代型太陽電池、カーボンリサイクルをはじめとした、革新的なイノベーションです。実用化を見据えた研究開発を加速度的に促進します。
  規制改革などの政策を総動員し、グリーン投資の更なる普及を進めるとともに、脱炭素社会の実現に向けて、国と地方で検討を行う新たな場を創設するなど、総力を挙げて取り組みます。
  環境関連分野のデジタル化により、効率的、効果的にグリーン化を進めていきます。世界のグリーン産業をけん引し、経済と環境の好循環を作り出してまいります。
  省エネルギーを徹底し、再生可能エネルギーを最大限導入するとともに、安全最優先で原子力政策を進めることで、安定的なエネルギー供給を確立します。長年続けてきた石炭火力発電に対する政策を抜本的に転換します。
4. 活力ある地方を創る
  私は、雪深い秋田の農家に生まれ、地縁、血縁のない横浜で、まさにゼロからのスタートで、政治の世界に飛び込みました。その中で「活力ある地方を創る」という一貫した思いで、総務大臣になってつくった「ふるさと納税」は、今では年間約5000億円も利用されています。いわゆる東京圏、1都3県の消費額は全国の3割にすぎません。
  観光や農業改革などにより、地方への人の流れをつくり、地方の所得を増やし、地方を活性化し、それによって日本経済を浮上させる。インバウンドは政権交代時の約4倍の年間3200万人に、農産品の輸出額は政権交代時から倍増して年間9000億円となりました。日本の農産品はアジアをはじめ海外で根強い人気があり、輸出額はまだまだ伸ばすことができます。
  年初以来、新型コロナウイルスの影響が出る中でも、直近は前年から11パーセントの増加となり、回復の動きが出ています。4月に農林水産省に発足した輸出本部の下で、関係省庁が一体となって相手国との交渉を行い、輸出用の加工施設の認定も急速に進みました。2025年に2兆円、2030年に5兆円の目標に向けて、当面の戦略を年末までに策定し、早急に実行に移してまいります。これまでの農林水産業改革についても確実に進め、地方の成長につなげてまいります。
  新しい日常においても旅は皆さんの日常の一部です。日本に眠る価値を再発見し、観光地の受入れ環境整備を一挙に進め、当面の観光需要を回復していくための政策プランを、年内に策定してまいります。地方の所得を増やし、消費を活性化するため、最低賃金の全国的な引き上げに取り組みます。
5. 新たな人の流れをつくる
  新型コロナウイルスとの闘いの中で、地方のよさが見直される一方で、産業や企業をめぐる環境は激変しております。こうした状況を踏まえ、都会から地方へ、また、ほかの会社との間で、さらには中小企業やベンチャーへの新たな人の流れをつくり、次なる成長の突破口を開きます。大企業にも中小企業にも、それぞれの会社にすばらしい人材がいます。
  大企業で経験を積んだ方々を、政府のファンドを通じて、地域の中堅・中小企業の経営人材として紹介する取組を、まずは銀行を対象に年内にスタートします。わが国にとって、海外との人の交流を行い、海外の成長を取り込んでいく必要性は、ポストコロナにおいても変わりはありません。
  今月から、ビジネス関係者や、留学生について、全世界からの入国を緩和しました。入国時の検査能力を来月中に1日2万人に引き上げ、防疫措置をしっかりと講じながら、グローバルな経済活動を再開してまいります。海外の金融人材を受け入れ、アジア、さらには世界の国際金融センターを目指します。そのための税制、行政サービスの英語対応、在留資格の緩和について早急に検討を進めます。
  コーポレートガバナンス改革は、わが国企業の価値を高める鍵となるものです。更なる成長のため、女性、外国人、中途採用者の登用を促進し、多様性のある職場、しがらみにとらわれない経営の実現に向けて、改革を進めます。
6. 安心の社会保障
  わが国の未来を担うのは子どもたちであります。長年の課題である少子化対策に真正面から取り組み、大きく前に進めてまいります。
  政権交代以来、72万人の保育の受け皿を整備し、ことしの待機児童は、調査開始以来、最少の1万2000人となりました。待機児童の解消を目指し、女性の就業率の上昇を踏まえた受け皿整備、幼稚園やベビーシッターを含めた地域の子育て資源の活用を検討し、年末までにポスト「子育て安心プラン」を取りまとめます。
  男性の育児参加を進めるため、今年度から男性国家公務員には1か月以上の育休取得を求めておりますが、民間企業でも男性の育児休業を促進します。「共働きで頑張っても、1人分の給料が不妊治療に消えてしまう」。以前お話しした夫婦は、つらそうな表情で話してくれました。こうした方々の気持ちに寄り添い、所得制限を撤廃し、不妊治療への保険適用を早急に実現します。
  それまでの間、現在の助成措置を大幅に拡大してまいります。児童虐待を防止するため、児童相談所や市町村の体制強化など対策を強化します。
  ひとり親家庭への支援など、子どもの貧困対策に社会全体で取り組みます。
  新型コロナウイルスにより、特に女性の雇用が厳しい状況にさらされていますが、こうした中にあっても、これまで進めてきた女性活躍の勢いを止めてはなりません。すべての女性が輝ける社会の構築に向けて新たな男女共同参画基本計画を年末までに策定します。
  また、厳しい状況にある大学生、高校生の就職活動を支援します。同一労働同一賃金など働き方改革を進めるとともに、就職氷河期世代について、働くことや社会参加を促進できるよう、個々人の状況に応じた支援を行います。
  障害や難病のある方々が、仕事でも、地域でも、その個性を発揮して活躍できる社会をつくってまいります。
  人生100年時代を迎え、予防や健康づくりを通じて健康寿命を延ばす取組を進めるとともに、介護人材の確保や介護現場の生産性向上を進めます。
  一方で、各制度の非効率や不公平は、正していきます。毎年薬価改定の実現に取り組むとともに、デジタル化による利便性の向上のため、オンライン診療の恒久化を推進します。2022年には、いわゆる団塊の世代が75歳以上の高齢者となります。これまでの方針に基づいて、高齢者医療の見直しを進めます。
  すべての世代の方々が安心できる社会保障制度を構築し、次の世代に引き継いでまいります。
7. 東日本大震災からの復興 災害対策
  先月訪れた福島のふたば未来学園では、生徒の皆さんから復興に寄せる熱意、風評被害と闘う取組を伺う中で、未来を切り拓き、世界に羽ばたく若者たちが育ちつつある、そうした思いを強くしました。たとえ長い年月を要するとしても、将来的に帰還困難区域のすべてについて避難指示を解除する決意は揺るぎません。
  福島の復興なくして、東北の復興なし。東北の復興なくして、日本の再生なし。被災者の皆さんの心に寄り添いながら、一層のスピード感を持って、復興・再生に取り組みます。
  この夏、熊本をはじめ全国を襲った豪雨により、亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被害に遭われた皆様に、お見舞いを申し上げます。毎年のように甚大な被害をもたらす豪雨や台風への対策は、一刻の猶予も許されません。
  これまでは同じダムでも、水力発電や農業用のダムは洪水対策に使えませんでしたが、省庁の縦割りを打破し、すべてのダムを活用することで、洪水対策に使える水量は倍増しました。7月の豪雨では、木曽川で新たに事前放流を行い、流域の町長さんから私宛てに感謝のお手紙をいただきました。
  堤防や遊水地の整備、大雨予測の精緻化などを組み合わせて、身近な河川の洪水から命を守ります。自然災害により住宅に大きな被害を受けた方々が、より早く生活の安定を図ることができるよう、被災者生活再建支援法を改正し、支援金の支給対象を拡大いたします。
  水害や地震などの自然災害が相次ぐ中で、防災・減災、国土強じん化は引き続き大きな課題です。
  省庁、自治体や官民の垣根を越えて、災害の状況を見ながら、国土強じん化に取り組み、災害に屈しない国土づくりを進めてまいります。
8. 外交・安全保障
  総理就任後、G7、中国、ロシアなどとの電話会談を重ねてきました。米国をはじめ各国との信頼、協力関係をさらに発展させ、積極外交を展開していく決意です。
  拉致問題は、引き続き、政権の最重要課題です。すべての拉致被害者の1日も早い帰国実現に向け、全力を尽くします。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。
  日朝平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指します。
  厳しい安全保障環境の中、国民の命と平和な暮らしを守り抜くことは政府の最も重大な責務です。
  イージス・アショアの代替策、抑止力の強化については、先月公表の談話を踏まえて議論を進め、あるべき方策を取りまとめていく考えです。
  わが国外交・安全保障の基軸である日米同盟は、インド太平洋地域と国際社会の平和、繁栄、自由の基盤となるものです。
  その抑止力を維持しつつ、沖縄の基地負担軽減に取り組みます。普天間飛行場の危険性を1日も早く除去するため、辺野古移設の工事を着実に進めてまいります。これまでにも、沖縄の本土復帰後最大の返還となった北部訓練場の過半の返還など、着実に前に進めてきました。
  引き続き、沖縄の皆さんの心に寄り添いながら、取組を進めてまいります。先日はベトナムとインドネシアを訪問しました。
  ASEAN、豪州、インド、欧州など、基本的価値を共有する国々とも連携し、法の支配に基づいた、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指します。
  中国との安定した関係は、両国のみならず、地域および国際社会のために極めて重要です。
  ハイレベルの機会を活用し、主張すべき点はしっかり主張しながら、共通の諸課題について連携してまいります。

  北方領土問題を次の世代に先送りせず、終止符を打たねばなりません。ロシアとは、首脳間の率直な意見交換も通じ、平和条約締結を含む日露関係全体の発展を目指します。
  韓国は、極めて重要な隣国です。健全な日韓関係に戻すべく、わが国の一貫した立場に基づいて、適切な対応を強く求めていきます。
  新型コロナウイルスにより人間の安全保障が脅かされており、国際連携の強化が必要です。保健分野など途上国を支援するとともに、多国間主義を推進していきます。
  安保理改革を含む国連改革や、WHO、WTO改革などに積極的に取り組みます。
  世界経済が低迷し、内向き志向も見られる中、率先して自由で公正な経済圏を広げ、多角的自由貿易体制を維持し、強化していきます。
  日英の経済連携協定を締結し、日系企業のビジネスの継続性を確保します。また、経済安全保障の観点から、政府一体となって適切に対応していきます。
  来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する決意です。

  安全・安心な大会を実現するために、今後も全力で取り組みます。2025年大阪・関西万博についても、新型コロナウイルス感染症を乗り越え、日本の魅力を世界に発信してまいります。
9. おわりに
  国の礎である憲法について、そのあるべき姿を最終的に決めるのは、主権者である国民の皆様です。憲法審査会において、各政党がそれぞれの考え方を示したうえで、与野党の枠を超えて建設的な議論を行い、国民的な議論につなげていくことを期待いたします。政権交代以降、経済を再生させ、外交・安全保障を再構築するために、日々の課題に取り組んでまいりました。
  今後も、これまでの各分野の改革は継承し、その中で、新たな成長に向かって全力を尽くします。
  携帯電話料金の引下げなど、これまでにお約束した改革については、できるものからすぐに着手し、結果を出して、成果を実感いただきたいと思います。

  私が目指す社会像は、「自助・共助・公助」そして「絆」です。自分でできることは、まず、自分でやってみる。そして、家族、地域で互いに助け合う。そのうえで、政府がセーフティネットでお守りする。
  そうした国民から信頼される政府を目指します。そのため、行政の縦割り、既得権益、そして、悪しき前例主義を打破し、規制改革を全力で進めます。
  「国民のために働く内閣」として改革を実現し、新しい時代を、つくり上げてまいります。

御清聴ありがとうございました。







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